ホームページ制作会社の選び方ガイド【比較・費用・注意点】

「どこの制作会社が信頼できるのか分からない」
「費用の相場が見えなくて、相談すらためらう」
「地元と都市部、どちらに頼めばいいの?」
こんな声、実は全国どこでも聞きます。
ホームページ制作は、一度つくれば何年も使い続ける会社の顔。
なのに、いざ探し始めると選択肢が多すぎて、逆に決めきれない。そんな方も多いのではないでしょうか。
この記事では、自社に合ったホームページ制作会社の選び方を分かりやすく整理します。
料金相場・依頼時の注意点・具体的なチェック項目まで網羅していますので、これから依頼を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
制作会社にはどんなタイプがあるの?
ホームページ制作会社と一口に言っても、いくつかのタイプに分類できます。
以下の表で整理してみましょう。
種別 | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
地域密着型 | 対面相談ができ、地元企業に強い | 小規模事業者・個人店舗 |
大手・全国対応型 | 実績多数で法人対応に強い | 中堅〜大企業・官公庁 |
フリーランス | 柔軟で比較的安価、個人対応 | 初期費用を抑えたい方 |
格安テンプレ系 | 短納期・低価格重視 | とにかくWebが必要な方 |
ポイントは、制作目的に応じて選ぶことです。
同じように見えて、得意な業種や制作範囲がまったく違います。
自社の課題に合わせて「誰に頼むか」が成功の第一歩です。
制作会社に依頼する前に考えるべき3つのこと
いきなり制作会社を探す前に、次の3つを自社で整理しておくとスムーズです。
1.ホームページを作る目的を明確にする
- 店舗情報の掲載(地図・営業時間など)
- 問い合わせ数の増加(サービス訴求)
- 採用の強化(求人応募)
- ブランディング(企業の信頼感向上)
目的がブレていると、デザインも構成もズレやすくなります。
2. どんなページが必要かを考える
以下は一般的な構成例です。
ページ | 内容の例 |
---|---|
トップページ | 会社の強み・イメージ・導線 |
サービス紹介 | 商品やサービスの詳細 |
会社概要 | 所在地・代表挨拶・沿革など |
お問い合わせ | フォーム設置、電話番号掲載 |
よくある質問 | 説明負担の軽減に役立つ |
3. 予算の目安を決めておく
後述しますが、相場を知ったうえで「上限」を決めておくと交渉しやすくなります。
ホームページ制作の相場はどれくらい?
全国的な相場データをもとに、ざっくりと費用の目安をまとめてみました。
サイト規模 | ページ数 | 費用目安(税抜) |
---|---|---|
ランディングページ(LP) | 1ページ完結型 | 約10万〜30万円 |
小規模コーポレートサイト | 5〜8ページ程度 | 約30万〜80万円 |
中〜大規模サイト | 10ページ以上・CMS導入 | 約80万〜200万円 |
ECサイト | 商品管理・決済機能付き | 100万円以上〜 |
注意点として、費用が「安ければいい」というものではありません。
安すぎる案件には、次のような落とし穴があることも多いです。
- 修正回数が制限されている(3回まで等)
- テキスト・画像はすべて自社準備
- SEOやスマホ対応が不十分
- サーバー・ドメインが別料金
- 公開後の更新サポートが無い
「初期費用が安い=総コストも安い」ではないのがWeb制作の落とし穴です。
地元と都市部、どっちに依頼すべき?
大分や福岡といった地方都市に拠点のある制作会社と、東京や大阪などの大都市圏にある制作会社。
どちらが正解、というわけではありませんが、それぞれの特徴は押さえておきましょう。
地元制作会社のメリット
- 対面での相談がしやすい
- 地域の商習慣や業種に理解がある
- 比較的リーズナブルな価格設定
都市部制作会社のメリット
- 制作事例が豊富(業種の幅が広い)
- チーム体制が整っている
- 大規模案件への対応力がある
おすすめは、「初回は地元で相談、その後に比較検討」です。
顔の見える距離での打ち合わせは、初めてのWeb制作でも安心感があります。
失敗しないためのチェックリスト
ここまでの内容を踏まえて、制作会社選びでチェックすべきポイントを整理しました。
チェック項目 | 見るべきポイント |
---|---|
実績があるか | 自社と同業種の事例があるか |
デザインの傾向 | 自社の雰囲気に合うか |
スマホ対応 | モバイルでも見やすいか |
SEO対策 | 初期設定(GA4やサーチコンソール)の有無 |
保守サポート | 公開後も相談できるか |
担当者の対応 | 質問に丁寧に答えてくれるか |
とくにGA4やGoogleサーチコンソールの初期設定をしてもらえるかは、効果測定のために重要です。
操作が不安な方は、「画面共有で操作説明してもらえるか」まで確認しましょう。
ホームページ公開後に必要な運用とは?
ホームページは「作って終わり」ではありません。
むしろ、公開後の運用こそが本番です。
アクセス数が思ったほど伸びない、問い合わせが増えない…。
そんな悩みは、更新や分析を怠ったサイトでよく起こる問題です。
更新のポイントは「放置しないこと」
- 店舗の営業時間が変わった
- スタッフが変わった
- 新しいサービスが増えた
こうした情報をホームページに反映しないまま放置していると、古くて信用できないサイトという印象を与えてしまいます。
最低でも、以下の情報は定期的にチェックしましょう。
更新項目 | 頻度の目安 |
---|---|
営業時間・定休日 | 季節変動があれば即時 |
スタッフ紹介・採用情報 | 半年に一度 |
ブログ・お知らせ | 月1〜2回以上推奨 |
Googleアナリティクスとサーチコンソールの設定手順
制作会社が設定してくれる場合もありますが、自分で確認したい方のために、設定手順を簡単に紹介します。
1. Googleアカウントを用意する
業務用のメールアドレスを使っておくと、後の管理が楽です。
2. Googleアナリティクス(GA4)に登録
- Google Analytics公式にアクセス
- プロパティを新規作成
- サイトURLを入力し、データストリームを追加
- 表示されたタグをコピーし、ホームページのhead内に埋め込む

3. Googleサーチコンソールに登録
- Google Search Consoleにアクセス
- プロパティタイプを「ドメイン」または「URLプレフィックス」で登録
- DNS設定かHTMLタグで所有権を確認
- サイトマップ(sitemap.xml)を登録

設定が済めば、どんな検索キーワードでサイトに来たか、どのページが人気か、更新すべきページはどれかが分かります。
これができていないと、運用は手探りのままになります。
クチコミとの連携で集客を最大化
ホームページとGoogleビジネスプロフィールを連携させている企業が増えています。
これは、検索結果に表示されやすくなるだけでなく、「お客様の声」が集客に直結する時代だからです。
以下のような対策をセットで行うのがおすすめです。
- Googleビジネスプロフィールを最新情報に更新
- クチコミを集めて返信も丁寧に
- ホームページからプロフィールページへのリンクを設置
これにより、検索結果での露出が増え、クリック率が上がる効果が期待できます。
▼Googleビジネスプロフィールの公式ページはこちら
https://www.google.com/intl/ja_jp/business/

契約前に必ず確認すべき4つのこと
最後に、契約トラブルを防ぐために確認しておくべきことを紹介します。
確認項目 | 理由 |
---|---|
納品形式(データの所有権) | 解約時にサイトを持ち出せるか |
月額費用の有無 | サーバー保守や更新サポートが含まれるか |
修正対応の範囲 | 回数・期間・内容に制限がないか |
契約期間の縛り | 最低利用期間があるかどうか |
契約書は必ず目を通し、不明点があればその場で確認しましょう。
料金が安く見えても、サブスク形式で月額費用が発生するケースもあります。
今、必要なのは「自社に合った一社」を見つけること
ホームページ制作会社は星の数ほどあります。
ですが、大切なのは「誰が一番有名か」ではなく、「自分の目的に合った会社かどうか」です。
- お店にお客さんを呼びたいのか
- 求人の応募数を増やしたいのか
- 信頼感ある企業ブランディングがしたいのか
その目的によって、選ぶ会社・費用・制作内容は全く変わります。
分からないなりに、まずは「何を実現したいか」を自分で言語化することがスタートです。
それができれば、きっと相性のいい制作会社が見つかります。
そんな方も大歓迎です。
Web施策は、業種・規模・地域によって優先すべきことが変わります。
コレットラボでは、“御社の状況に合わせた整え方”をご提案しています。