アクセスあるのにCVが増えない時のSEOチェック法

アクセスは集まっているのに、問い合わせが増えない。広告もSEOもそれなりにやっているのに、肝心の「CV(問い合わせ・資料請求・予約)」が動かない。そんなときは、原因がページの外ではなく「ページの内側」に潜んでいることが多いです。
この記事は、今月からその“内側”を整えて、問い合わせ数を増やすための実践チェックリストです。読めば「何から手を付ければいいかが一目でわかる」「今日から手を動かせる」「来月のCVが現実的に増やせる」ようになります。
なぜ“アクセスはあるのにCVが少ない”のか
結論から言うと、ボトルネックはたいてい次の3領域に集約されます。
- 計測:正しく測れていない(測ったつもり問題)
- 導線:欲しい行動に最短でたどり着けない(迷子問題)
- 信頼:最後のひと押しが足りない(背中を押す材料不足)
検索流入が取れていても、フォームや電話・LINE・予約ボタンに至るまでの「段差(摩擦)」が残っていると、CVは静かにこぼれ落ちます。
しかも今は検索結果そのものがリッチになり、ユーザーはページを開く前から答えの見当がつく時代です。だからこそ、流入後の体験で“差”をつけられるかが勝負所です。
AIリッチな検索体験(AI Overviews等)の進展により、クリックの質と目的性がより問われるようになっているのも背景にあります。
放置するとどうなるか
- 広告費や制作費だけが増え、CV単価が悪化する
- 社内の「やっている感」はあるが、商談数が伸びない
- 改善の当て勘が外れ、場当たり対応が常態化する
2025年7月のGoogleアップデート視点での注意点

- 2025年6月に始まったコアアップデートは7月17日に完了。Googleは恒常的に「より関連性が高く満足度の高いコンテンツ」を上げる方向に調整しています。サイト側は「誰向けに」「何を」「どの順番で」解決するかをページ内で明確化することがますます重要です。
- Googleの基本原則(Search Essentials)は変わりません。「人の役に立つ」「わかりやすい」「アクセス可能な」コンテンツとサイト構造が前提です。
- 体験品質は数値でも見られます。2024年3月からはCore Web Vitalsの“応答性”がINPに置き換わりました。フォーム送信や入力の“もたつき”は、離脱と直結します。
以下は「最初に整える設定」「運用リズム(毎日・毎週・毎月)」「落とし穴」「成果につながる順番」の4軸で、手を動かすための実践ガイドです。迷わず上から順に取り組めば、無駄打ちが減り、CV増加の“地力”がつきます。

1. まずやるべき初期設定(本日中に完了を目標)
1-1 計測の“ゼロ落ち”を無くす
- フォーム送信:サンクスページの到達 or 送信イベントを計測(「完了時にイベントが発火するか」を実機で確認)
- 電話タップ:“tel:”リンクのクリックをイベント計測
- メール・LINE・外部予約:クリック計測 + 遷移先での完了把握方法をメモ化
- 資料DL:ボタン/リンクのクリック計測(ファイル名別にわかると尚良し)
参考リンク
- Googleアナリティクス(GA4)でコンバージョンを作成する手順(https://support.google.com/analytics/answer/14710559?hl=ja-JP)
- PageSpeed Insights(ページ速度計測)(https://pagespeed.web.dev/)
1-2 検索の“入口”を整える
- Search Consoleでサイトの所有権確認+主要URLのインデックス状況を点検(サイトマップ送信の有無も)
- ページのタイトルと冒頭100文字に「誰向け」「何の悩み」「何が解決できる」を明記
参考リンク
- Googleサーチコンソールの概要と導入(https://search.google.com/search-console/about?hl=ja)
1-3 信頼の“最後のひと押し”を用意
- 連絡手段を複線化(フォーム/電話/LINE/メール)し、各CTAの近くに「対応時間」「返信目安」を記載
- 企業情報(住所・代表者名・連絡先)をフッターにも明示
- よくある質問(費用・納期・対応範囲・断り条件)をページ内に設置
- 体験談・事例は「Before→After」「数字」「かかった期間」をワンセットで提示
2. 運用リズム:毎日/毎週/毎月でやることを分ける
毎日(15分)
- 前日CVの手動記録(問い合わせ分類:見積/相談/採用など)+ノイズ判定(営業メール等)
- 電話不在率の確認と折り返しルール(30分以内/営業時間外は翌朝優先)
毎週(60分)
- ランディングページTOP3の離脱箇所を確認(スクロール60%地点のCTA到達率を見る)
- CTAの文言ABを1つだけテスト(例:「無料相談」→「45分で課題がハッキリする相談」)
- フォームの入力負荷レビュー(不要項目1つ削除、モバイルキーボード種別の見直し)
毎月(90分)
- 検索クエリの見直し(Search Console)→「意図が近いのにCVが弱い」ページの差分を洗い出す
- 事例/FAQの更新(実績やQの追加)→ 最新性を担保
- 速度と応答性の監視(PageSpeed Insights/INPメモ)→ 設計より“体感”を優先してチューニング
3. よくある落とし穴と回避策
落とし穴 | よく起きる症状 | 今すぐの対処 |
---|---|---|
サンクスページ未計測 | CVが「0」のまま | 送信後URL or 送信イベントをGA4で登録 |
CTAが遠い | スクロール80%までボタンが無い | ヒーロー直下・中腹・末尾に配置(3点止め) |
フォームが重い | モバイルで入力がつらい | 必須最小化/自動入力許可/TELは数字キーボード |
誰向けかわからない | 主語が曖昧 | 冒頭に「誰が」「何を」解決できるかを一文で |
信頼材料が薄い | 最後で離脱 | 料金目安/対応範囲/実名の声をCTA近くに |
4. 結果につながりやすい“順番”
- 計測の穴を塞ぐ → 2. 導線の短縮 → 3. 信頼の強化 → 4. 追加コンテンツ
この順番でやると、効果測定が素直に出ます。先にコンテンツ量を増やすより、まず“今ある通り道”を舗装してからが近道です。
5. 「今月からCVを増やす」実践チェックリスト(コピペOK)
A. 計測(本日)
- フォーム送信の計測(到達 or イベント)
- 電話タップの計測(tel:クリック)
- DL・外部予約クリックの計測
- Search Console接続・サイトマップ送信
B. 導線(今週)
- ヒーロー直下にCTA(「45分で課題が分かる相談」)
- 中腹(スクロール50~60%)にもCTA
- 末尾に再度CTA+FAQ3件
- フォームは3項目以下(名前・連絡先・要件)
C. 信頼(今週)
- 料金目安と対応範囲を明記
- 返信目安(当日~翌営業日)を明記
- 事例を「Before→After+数字」で1件追加
- 会社情報(住所・代表・連絡先)をフッターに常設
D. 体験品質(今月)
- PageSpeed Insightsで60点→80点を目標
- 主要ページのINPを点検(操作の“もたつき”削減)
- 画像の遅延読み込み/サイズ最適化
- モバイルのキーボード種別(数字入力欄はnumber)
6. フォーム“摩擦”を削るミニ改修15
- 入力は最短3項目
- 会社名は任意
- 郵便番号・住所オートコンプリート
- 電話は「数字キーボード」
- 必須マークは「必須」表記を統一
- エラーは赤字でフィールド直下に
- 送信前に「個人情報の扱い」を一文で要約
- 同意チェックは1個だけ
- 送信後は「サンクス+次アクション(資料・事例)」
- 返信目安をサンクスと確認メールに記載
- 確認画面は省略(エラーが適切に出るなら)
- reCAPTCHAは“見えない”タイプ
- モバイルの「戻る」で入力値が消えない設計
- ボタンは1画面に1つ(迷いを生まない)
- 途中離脱者向けに“保存して後で”案内
7. ページ構成テンプレ(LLMOにも効く書き方)
[誰向け・何が解決できる] を冒頭2行で宣言
↓
[証拠] 数字・実例・比較表
↓
[手順] 具体的に3~5ステップ
↓
[CTA] 「45分の診断で課題を明確に」
↓
[FAQ] よくある不安を3つ潰す
- LLMOメモ:ページ内にQ&A(見出し+短文回答)を分散配置、用語の定義を一度だけ短く明記、箇条書きは1項目を短文で完結させると要約精度が上がります。GoogleのSearch Essentialsが求める「わかりやすさ」にも直結します。
8. 小さなA/Bテスト例(工数30分で実施)
テスト対象 | A | B | 評価指標 | 期間 |
---|---|---|---|---|
CTA文言 | 無料相談 | 45分で課題がハッキリする相談 | クリック率→CV | 1~2週間 |
ボタン配置 | 末尾のみ | ヒーロー直下/中腹/末尾 | 到達率→CV | 2週間 |
料金表示 | 問い合わせてね | 目安価格を記載+詳細は相談 | CVR | 2週間 |
9. よくある質問(FAQ)
- まず何からやれば一番効果が出ますか?
-
「計測の穴を塞ぐ→導線の短縮→信頼の強化」の順で、今日のうちに“計測”を完了しましょう。効果測定ができないと、改善は当て勘になります。
- 検索アルゴリズムの変化は気にした方がいい?
-
大枠の方向性は「関連性と満足度の高い体験」です。2025年6月のコアアップデートは7月17日に完了しましたが、方針は一貫しています。ページ内で“誰のどの悩みをどう解決するか”を明快に。
- ページ速度はどのくらい重要ですか?
-
体験品質の一部として重要です。特に入力応答性(INP)が悪いと、送信直前でやめられます。数値は参考にしつつ、実機の“体感”を最優先で。
- 事例が少ない場合は?
-
数ではなく質。Before→Afterを1件でいいので“具体的な数字と期間”で書くと、信頼の手応えが出ます。
ここまで紹介した対策は、すぐにでも取り組めるものばかりです。もし「全部は難しそう…」と感じたら、まずは計測と導線だけでも整えてみてください。もっと効率よく進めたい場合は、私たちに一度ご相談いただければ、現状に合わせて優先順位をご提案します。
外部リンク(実務で役立つ公式)
- Googleアナリティクスでコンバージョンを作成する手順(https://support.google.com/analytics/answer/14710559?hl=ja-JP)
- PageSpeed Insights(表示速度と改善提案)(https://pagespeed.web.dev/)
- Googleサーチコンソール(セットアップはこちら)(https://search.google.com/search-console/about?hl=ja)
- Googleビジネスプロフィールの登録(事業の信頼情報の整備)(https://www.google.com/intl/ja_jp/business/)
続けるほど“勝手に良くなる”仕組みができる

上記の運用を1~3か月続けると、ページは次のように“自走”し始めます。
- ムダな出費が減るようになる:離脱地点が特定できるので、闇雲な広告増額やデザイン刷新が不要になります。
- CVの波が穏やかになる:入口(検索)×内側(体験)の両輪が噛み合い、季節要因以外のブレが小さくなります。
- 担当者の工数がラクになる:やることが「毎日15分・毎週60分・毎月90分」に定型化され、属人化が薄まります。
- 自動化の下地が整う:テンプレ返信、予約スロット、リマインドメール等の“仕組み”を載せやすくなります。
未来像:問い合わせ体験の“型”ができる
- CTAの位置・文言・FAQの並びがテンプレ化し、新規ページにもコピーできる
- 成果の良い事例構成(Before→After→数字→期間)が型として社内に残る
- 検索の変化(コアアップデート等)に左右されにくい“出口(CV)強いサイト”になる
- LLM時代でも要約・抜粋されやすい“明快な答えのパーツ”がページ内に揃う(Q&A、定義文、短い手順)
継続を楽にするミニ仕組み

- 「毎週のABテストは1点だけ」「毎月の更新はFAQ1件+事例1件」など、“少量・定期”で積み上げる
- 社内で“CV日誌”を付け、CVが発生したページ・検索意図・相談内容を1行で記録
- ヒートマップやスクロール率は“眺める”のではなく、毎週1つの改善アクションに必ず変換
まとめ
要点
- CVが伸びない原因は「計測・導線・信頼」の3領域に集中する。
- まずは計測の穴を塞ぎ、CTAの3点止めとフォームの摩擦削減から着手する。
- 毎日・毎週・毎月のルーティン化で、改善は“継続可能な作業”に変わる。
- 2025年の検索環境でも「誰向けに何を解決するか」を明快にし、体験品質(INP含む)を磨くとCVは伸びる。
自社運用の課題
- 継続の難しさ:毎週のテストや月次レビューが後回しになりがち
- 属人化:担当交代のたびにノウハウがリセットされる
- 改善停滞:数字の見方や優先順位の判断がブレて、打ち手が散らばる
仕組み化されないリスク
- 広告費の最適化が進まず、CV単価がじわじわ上がる
- 競合が“体験”で差をつけてくると、同じ流入量でもCVで負ける
- LLM時代の要約・推薦に拾われにくくなり、比較の土俵にすら乗りにくい
そこで——再現性と継続性を手に入れる方法
弊社(全国対応/オンライン対応可能)では、「45分の診断であなたのWebマーケの課題を明確に。」を掲げた無料Webマーケティング診断をご用意しています。現在の計測・導線・信頼の状態を“今月改善すべき順番”まで一緒に整理し、明日からのアクションに落とし込みます。負担が大きい場合は、経験のある会社として運用の一部を肩代わりする選択肢もご提案可能です。
▶ 45分の診断であなたのWebマーケの課題を明確に。無料Webマーケティング診断はこちら
最後までお読みいただき、ありがとうございました。この記事が、今日の15分と今週の60分を“成果につながる時間”に変える一歩になれば嬉しいです。