お金をかけても来ない|来ない広告の診断ポイント

お金をかけても来ない——。
広告を出した人なら、一度はこの壁にぶつかったことがあると思う。クリックはある。表示もされてる。なのに、問い合わせゼロ。電話も鳴らない。気づけば、請求書だけが着実に増えていく。
「なんでだよ!」って思うけど、実はこれ、仕組み的にそうなる理由がちゃんとあるんです。しかも、改善のヒントは意外とシンプルなんですよ。
なぜ「来ない広告」が生まれるのか
多くの人は、「広告を出せばお客さんが増える」と考えがち。
でも現実は、「出しただけでは来ない」ことのほうが多いんです。
なぜかというと、広告には3つのフェーズがあるから。
フェーズ1:検索される(検索・表示)
どんな広告でも、まずは見つけてもらうところからスタート。
Google広告なら「検索キーワードに反応して表示される」、SNS広告なら「ターゲットのタイムラインに出る」。
ここでつまずくと、どんなに良い商品でも誰の目にも触れない。つまり、「検索されない=存在していない」のと同じ。
表示されない理由は大体この3つ。
| 原因 | 状況の例 | 対応策の方向性 |
|---|---|---|
| キーワード設計のズレ | 実際に検索されてないワードを設定 | 実検索数を調べて、関連ワードを見直す |
| ターゲット設定が狭すぎる | SNSで属性を絞りすぎ | 広げてテスト、反応データから絞る |
| 広告ランク(入札・品質)不足 | 表示はするけど順位が低い | クリック率を改善して広告ランクを上げる |
この時点でズレてると、広告費が空気に消えるだけ。
まず最初に確認すべきは、「ちゃんと見られてるか?」です。
フェーズ2:表示される(認知・訴求)
広告が表示されても、見た瞬間にスルーされることも多い。
これは、「伝わる言葉になってない」「見た瞬間に自分ごとと思えない」ことが原因です。
たとえば「高品質な施工サービスを提供中」というコピー。
一見まともに見えるけど、見る人にはまったく響かない。
検索してる人は「外壁 ひび 修理費用」「雨漏り 放置 危険」みたいな、もっと切実な悩みで動いてるんですよね。
だから、「高品質」じゃなく「ひびの再発ゼロ保証」みたいに、結果を示す言葉が大事。
このフェーズで使えるのが、クリック率(CTR)診断。
Google広告なら「平均CTR」と「掲載順位」を見てみましょう。
業界平均より低ければ、コピーが刺さってない可能性が高いです。
参考:Google広告の平均クリック率をまとめた「WordStream’s Google Ads Benchmarks」によると、平均は約3〜6%。これを下回ってたら改善余地ありです。
フェーズ3:CV(問い合わせ・来店)
表示されて、クリックもされてるのに、最後の「行動」につながらない。
ここが一番モヤモヤするところですよね。
なぜなら、「来ない」理由が数字で見えづらいから。
でも分解してみると、CV(コンバージョン)が止まる理由ははっきりしてます。
| ボトルネックの種類 | よくあるサイン | 改善の方向性 |
|---|---|---|
| LPのメッセージミスマッチ | 広告文と着地ページの内容がズレてる | 広告と同じトーン・訴求で統一 |
| CVボタンが遠い/目立たない | スマホでスクロールしないと出ない | ファーストビューに設置・色で強調 |
| 問い合わせ手段が限定的 | フォームしかない | 電話・LINE・予約ボタンを追加 |
| 信頼性不足 | 実績・口コミがない | 写真・レビュー・お客様の声を掲載 |
つまり、「クリックはあるのに来ない広告」は、CV導線が詰まってる広告なんです。
しかも、ちょっとした改善でガラッと変わる。
LP(ランディングページ)の冒頭に「選ばれる理由」を3行入れるだけで、成約率が1.5倍になったケースもあります。
“来ない広告”を診断する3ステップ
ここからは、実際に「来ない広告」を自分でチェック・改善するためのステップを紹介します。
特別なツールがなくても、基本の数字を見れば方向性は見えてきます。
ステップ1:検索・表示のチェック(見つかってる?)
まずは「広告がちゃんと見られてるか」を確認。
Google広告なら「表示回数(Impression)」を見ましょう。
同業他社と比べて明らかに少ない場合は、配信設定が狭すぎる可能性大です。
チェック項目
- 想定キーワードで自分の広告が出てるか
- 地域・時間設定が正しいか(夜だけ配信とかになってない?)
- 否定キーワードを入れすぎてないか
- 広告ランクが低くないか(入札額・品質スコアの見直し)
SNS広告なら「リーチ数」「CPM(1,000回表示あたりの単価)」を確認。
表示コストが高いなら、ターゲットが偏ってるかもしれません。
ワンポイント
見られてない広告は、誰にも手を振ってない看板みたいなもの。
まずは通りすがりの人の目に入る場所に立つことが第一歩です。
ステップ2:クリック率の診断(反応されてる?)
次に、「見られてるけど押されない」パターン。
この場合は、広告の第一印象がズレてます。
見るポイント
- タイトル・説明文の最初の20文字で、ユーザーの悩みに触れてるか
- 修飾語が多くて、結局何が得られるのか分かりづらくないか
- 他社と似たような文面になってないか
「丁寧な接客」「高品質」「迅速対応」…よく見ますよね。
でも、それだけじゃ心は動かない。
「○○までの最短○時間対応」「相談だけでもOK」みたいな具体的な行動メリットが響くんです。
クリック率アップのコツ:
「見出し+説明文+URL表示部」をセットで整えること。
たとえば、URLに「/price」や「/case」など信頼感のあるパスを付けるだけでもCTRが上がります。
参考:「Google広告ヘルプ:効果的な検索広告を作成する」も要チェック。
ステップ3:CV導線の診断(行動されてる?)
クリックがあるのに成果が出ないときは、LPを徹底的に見直します。
スマホの最初の画面(ファーストビュー)を見直すだけで、改善ポイントが山ほど出てきます。
よくあるミス
- 「お問い合わせはこちら」が最下部にしかない
- ファーストビューが写真だけ
- 料金表が見当たらず離脱
- フォームが長すぎる
- スマホでボタンが押しづらい
ここを直すだけで、同じ広告費でも成果が2〜3倍変わることも。
また、信頼感を高める要素(口コミ・実績・写真など)は後半ではなく冒頭に置くのがポイント。
人は最初の3秒で「この会社、信頼できそう」と感じなければ離脱してしまいます。
ちょっとしたテクニック:CVボタンの温度差調整
実は、CVボタンの文言にも温度差があります。
| ボタン文言 | 温度(心理的ハードル) | 向いてるフェーズ |
|---|---|---|
| 「今すぐ予約する」 | 高い | 比較検討が終わってる人 |
| 「相談してみる」 | 中 | 興味あるけど迷ってる人 |
| 「資料をもらう」 | 低い | まず情報を知りたい人 |
来店型のビジネスなら、「今すぐ予約」より「相談する」や「話を聞いてみる」の方がCV率が上がることが多いです。
つまり、相手の温度に合わせたボタンが大事ってことですね。
もう一歩踏み込む:広告×LPの整合性
広告で「無料診断受付中!」と言ってるのに、LPが「サービス紹介」ばかりだとズレを感じます。
これが「メッセージミスマッチ」。
解決策は簡単で、広告文からLPの見出しまでストーリーをつなげること。
例:
- 広告文 → 「お金をかけても来ない広告、無料で診断します」
- LP見出し → 「来ない広告を見直す無料診断」
入口と出口を揃えるだけで、反応は確実に変わります。
最後に:数字を見るクセをつけよう
広告を「出して終わり」にしてると、成果は安定しません。
逆に、「数字を見て、小さく直す」を繰り返す人は確実に伸びていきます。
広告は感覚じゃなくデータで育てるもの。
まずはこの3ステップで現状を診断してみましょう。
- 検索・表示: ちゃんと見つかってる?
- クリック率: 反応されてる?
- CV導線: 行動されてる?
この順番で見ると、原因の見当がすぐつきます。
そして改善の方向性も自然と見えてくるはずです。
SNSやホームページを頑張ってるのに、問い合わせが来ない方へ。
その原因と次にやるべき一歩を、無料相談で一緒に見つけましょう。
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広告費=成果じゃない現実を知ろう
広告って「お金をかければ成果が出る」と思われがちなんですが、実際はそんな単純じゃないんですよね。
むしろ、かけ方と見せ方を間違えると、お金がただの勉強代になることもあります。
よくある勘違いが、「安い広告ならリスクも少ない」という考え方。
でも、設計が悪ければ1円も回収できません。
逆に、10万円の広告でも、ちゃんと診断と調整を繰り返すだけで、何倍もの成果を出すことだってあります。
つまり、広告の真価は「費用」じゃなくて「改善スピード」にあるんです。
広告は出して終わりじゃなく育てていくもの
広告って出した瞬間がゴールじゃなくて、そこからがスタート。
最初の1週間で「数字の傾向」を掴んで、次の1週間で「仮説を試す」。
この2週間サイクルで広告を育てていくのが理想のリズムです。
Google広告みたいな自動最適化タイプでも、最初のうちはデータが足りなくてAIがうまく動かない。
だからこそ、最初は人の手でリズムを作ることが大切なんです。
基本はこの3ステップ。
- データを見る
- 仮説を立てる
- 修正してみる
この繰り返しで、広告はお金を使うものからお金を増やす仕組みに変わっていきます。
広告を育てる発想を持とう
「反応が悪い」と感じた瞬間に止めてしまう人、多いですよね。
でも、広告って最初から当てるのはほぼ無理。
大事なのは、当たるまでの過程を残すことです。
たとえば、クリック率・CV率・キーワードごとの成果をスプレッドシートに残しておく。
そうすれば次回のキャンペーンで「このワードは強い」「このコピーは弱い」が一目で分かる。
広告運用って、結局感覚じゃなく再現性なんです。
一度仕組みを作っておけば、どんな業種でも応用できます。
来ない広告を見直す5つのチェックリスト
もし今、「広告を出してるのに問い合わせがない…」という状況なら、
まずはこの5つを上から順に見直してみてください。
- 見られてる?
→ 表示回数が少なければ、キーワードやターゲットを広げる。 - 反応されてる?
→ クリック率が低いなら、広告文を調整。 - 流れはスムーズ?
→ LPが重い・導線が分かりづらい場合は即修正。 - 信頼されてる?
→ 実績や口コミ、写真など安心感をプラス。 - 行動を促してる?
→ ボタンの文言や位置を見直して、行動しやすく。
この5つを定期的に見直すだけで、来ない広告は確実に変わります。
しかも、どれもすぐに手をつけられることばかりです。
失敗しない考え方:「広告=集客の一部」
広告って、単体で成果を出すものじゃないんですよね。
ホームページやSNS、口コミなど、集客導線のひとつなんです。
たとえば、SNSで興味を持った人がGoogle検索して広告を見つけ、
そのあとホームページで確認して問い合わせる——。
この流れの中で、どこか1つでも欠けていると成果が止まります。
つまり、広告は押す力。
SNSやホームページは受け止める力。
両方が噛み合って初めて、問い合わせの流れが生まれるんです。
“広告が来ない”のは失敗じゃなくサイン
広告がうまくいかないと、「もう向いてないかも…」と落ち込みがちですが、
実はそれ、失敗じゃなくてサインです。
広告って、見せ方・伝え方・導線のどこかがズレてると、正直に反応が止まります。
でも、そのズレを直すたびに、確実に成果が出るようになります。
数字が動かないときこそチャンス。
「どこを直せば動くのか?」を見極められるようになれば、どんな広告でも再現できます。
次にやるべき一歩
もし今、「広告を出しても反応がない」「どこを見直せばいいか分からない」と感じてるなら、
一度プロの視点で診断してもらうのがいちばん早いです。
SNSやホームページを頑張ってるのに、問い合わせが来ない方へ。
その原因と次にやるべき一歩を、無料相談で一緒に見つけましょう。
→ 無料Web集客相談はこちら(全国対応/オンライン対応可)
保存版:次の一歩チェックリスト
- 広告の数字(表示・クリック・CV)を毎週チェック
- 「見られてる?」「反応されてる?」「行動されてる?」の3段階で見る
- LPの最初の3秒で信頼感が伝わるか確認
- 行動ボタンの文言と位置を見直す
- 改善前後のデータを残して再現できる形にする
この習慣をつけるだけで、お金をかけても来ない広告が少額でも成果が出る広告に変わります。
一度この感覚を掴めば、もう広告費をムダにすることはなくなりますよ。

