ホームページが検索で出てこない理由とSEOでの解決法

「ホームページ、作ったはいいけど…検索しても出てこないんです」
こうした声、地方の中小企業や個人店からよく耳にします。
大分・福岡でも、サイト公開直後の事業者さんからよく相談されます。
SNSにはすぐ表示されるのに、Google検索には全然出てこない。
この違和感、モヤモヤしますよね。
でもそれ、ホームページ側に何かしらの“設定漏れ”や“情報不足”がある可能性が高いです。
本記事では「なぜ出てこないのか」という問題をSEOの視点から紐解きながら、
専門用語なし&実践しやすい順番で改善策をお伝えします。
SEO業者に丸投げせず、自分たちで改善したい方にもおすすめの内容です。
よくある「出てこない理由」はこれ
まずは、検索に出てこないときにありがちなパターンを整理しましょう。
状況 | 考えられる原因 | 対処法(概要) |
---|---|---|
サイトを公開したばかり | Googleに認識されていない | Search Consoleに登録する |
制作会社に任せっきり | noindexのまま公開されている | WordPress設定を確認 |
内容が薄い | Googleが「意味のあるページ」と判断していない | コンテンツを増やす |
タイトルがあいまい | キーワードが含まれていない | SEO設計を見直す |
地域名が書かれていない | ローカル検索に不利 | 地名+業種を明記する |
これらは「あるあるすぎて見逃されがち」ですが、
どれか1つでも該当していると、検索に出る可能性が一気に下がります。
Googleに「ここにサイトあるよ」と伝える
SEO対策以前に、Googleにサイトの存在が知られていない状態では、検索に出ようがありません。
Google Search Consoleの登録は必須
これは無料で使えるGoogle公式ツールで、サイトの登録・表示状況の確認ができます。
いわば「自分のサイトをGoogleに見つけてもらうための受付窓口」です。
登録手順はこちら。
手順 | 内容 |
---|---|
1 | Google Search Consoleにアクセス |
2 | 「URLプレフィックス」または「ドメイン」でサイトを登録 |
3 | 所有権を確認(HTMLタグ埋め込み、GA連携など) |
4 | 登録後、「URL検査ツール」でトップページのURLを入力 |
5 | 「インデックス登録をリクエスト」をクリック |
これをやることで、Googleがあなたのサイトを最短でクロール(確認)しに来るようになります。
登録後すぐに出てくるわけではありませんが、数日以内に表示される可能性はグッと高まります。

「noindex」の罠に注意
ホームページ制作を業者に依頼した場合、テスト中の設定が残ったまま公開されることがあります。
その代表例がnoindex(ノーインデックス)の設定です。
これは「Googleさん、このページは検索に出さなくていいです」という指示。
制作段階では便利ですが、そのまま放置すると検索には絶対に出てきません。
WordPressでの確認方法
- 管理画面にログイン
- 「設定」→「表示設定」へ進む
- 「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックが入っているか確認
- 入っていたら、チェックを外して保存
この項目、制作会社がチェックしたまま納品しているケースがよくあります。
納品後の確認は絶対に必要です。

コンテンツ不足は致命的
Googleは「ユーザーの役に立つ情報」を評価します。
つまり、中身が薄いページはそもそも検索対象になりにくいのです。
「ホーム」「店舗紹介」「お問い合わせ」だけの3ページ構成、
しかも文字が少なく写真ばかり…そんなサイトは珍しくありません。
SEOの視点から見れば、情報が少ない=評価できないページです。
どんな情報を載せればいい?
以下のようなページ構成があると、Googleにもユーザーにも伝わりやすくなります。
ページ名 | 推奨内容 |
---|---|
トップページ | 店舗概要、サービス紹介、特徴、営業時間など |
サービス紹介ページ | 詳細な内容、料金表、よくある質問 |
店舗情報 | 地図、アクセス、駐車場の案内 |
クチコミ紹介 | 実際の声(Googleクチコミから引用も可) |
お問い合わせ | フォーム、電話、LINEへの導線 |
1ページあたり、最低500文字以上は欲しいところ。
写真やイラストだけでは、Googleの評価が得られません。
タイトルが検索キーワードに合ってない
サイトのタイトルが「HOME」「ようこそ〇〇へ」だけの表記では、
何を提供しているのかGoogleに伝わりません。
検索する人の多くは、「地域+業種」「症状+サービス名」のように
具体的な言葉で探しているのです。
例えば、「福岡市 税理士」「大分市 美容室 予約」など。
タイトルにも、これらのキーワードを自然に含める工夫が必要です。
タイトルの例
NG例 | OK例 |
---|---|
HOME | 福岡市博多区の整体院なら〇〇整骨院へ |
Welcome! | 大分市でWEB制作なら〇〇デザイン事務所 |
Googleの検索結果に表示されるタイトルタグは、SEOの第一印象。
「誰が・何を・どこで提供しているのか」が伝わることが大前提です。
地域名を入れたSEO対策はやっぱり効く
地方ビジネスにおいては、ローカルSEO(地域名を活かしたSEO)がかなり有効です。
なぜなら、検索するユーザーの多くが「地域名+サービス名」で探しているから。
「大分 整骨院」「福岡市 ホームページ制作」など、
地名を含む検索ボリュームは意外と多いんです。
これは競合が全国規模より少ないため、狙い目のキーワードが多く存在します。
地域キーワードの入れ方のコツ
- タイトルタグに含める(例:大分市の整体院〇〇)
- 見出しや本文に自然に入れる(不自然な連呼は逆効果)
- ページごとに異なる地域を対策するのもOK
例えば、対応エリアが福岡市と北九州市なら、
それぞれのエリアに特化したページを作成することで、より効果的です。
Googleビジネスプロフィールとの連携も必須
Googleマップやローカル検索の結果に表示されるGoogleビジネスプロフィール(GBP)も重要です。
ホームページだけでは拾いきれない店舗情報を補完できます。
登録手順もシンプルです。
手順 | 内容 |
---|---|
1 | Googleビジネスプロフィール公式にアクセス |
2 | ビジネス名・業種・住所・電話などを登録 |
3 | オーナー確認(ハガキ・電話・メールなど)を行う |
4 | 営業時間・サービス内容・写真を登録 |
5 | クチコミ対応をこまめに行う(返答も重要) |
特に地方エリアでは、Googleマップの表示が集客のカギになります。
マップで見つけてもらって、ホームページで信頼を得る。この導線が鉄板です。

SNSには出るのにホームページが出ない理由
「うちのInstagramは出てくるのに、ホームページは出ない」
これ、実はよくある話です。
理由は大きく分けて以下の2つ。
① SNSのドメインが強い
InstagramやXなどのSNSは、すでにGoogleからの信頼性が高いサイト。
そのため、新規の投稿でもインデックスされやすい傾向にあります。
一方、あなたのホームページは開設直後で信頼スコアが低いため、
検索エンジンにとっては「後回し」になってしまうのです。
② ホームページのSEO基礎が整っていない
SNSはプラットフォーム側がSEO対策してくれてます。
でも、ホームページは自分で整えなければ何も始まりません。
インデックス設定、コンテンツの充実、モバイル対応、表示速度など、
検索に出すための下地がそろっていないと、SNSに負けるのは当然です。
スマホ対応と表示速度、実は重要です
Googleは「モバイルファーストインデックス」を採用しており、
スマホ表示が検索順位に直接影響しています。
つまり、スマホで見づらいホームページは、それだけで評価が下がるのです。
スマホ対応のチェックポイント
- スマホで開いたときに文字が小さすぎないか
- メニューが押しにくくなっていないか
- 画像が画面からはみ出していないか
表示速度のチェックと改善
Googleが提供するPageSpeed Insightsを使えば、
あなたのホームページの読み込み速度を測定できます。
改善が必要な点もわかりやすく教えてくれます。
特に、
- 画像サイズの最適化
- JavaScriptやCSSの読み込み遅延
- 不要なプラグインの整理
など、ちょっとした調整で改善するケースが多いです。

SEOチェックリスト(再確認用)
最後に、検索に出てこない原因を総ざらいできるように
SEO基礎のチェックリストを改めて整理しておきます。
項目 | 内容 | 実行済? |
---|---|---|
Search Consoleに登録している | Googleに認識させる準備はOK? | □ |
インデックス拒否設定がないか | noindexが残っていない? | □ |
タイトル・見出しが適切か | キーワードが入っている? | □ |
コンテンツの量と質は十分か | 500〜1000文字以上、独自性は? | □ |
地域キーワードが使われているか | 地名+業種で対策している? | □ |
Googleビジネスプロフィールは整備済みか | 営業時間や写真、クチコミ対応は? | □ |
モバイル対応はできているか | スマホでの見やすさは問題なし? | □ |
表示速度は十分か | PageSpeedで70点以上? | □ |
SNSとの連携があるか | プロフィールや投稿にリンクあり? | □ |
一つずつチェックして改善していくことが、SEOの王道です。
近道はありませんが、積み重ねが着実に効果を生んでいきます。
まとめ
ホームページが検索に出てこない原因は、実はすごくシンプルです。
多くのケースでは「設定を忘れていた」「情報を載せていなかった」など、
基本的な項目の見直しで解決できることばかりです。
特に、弊社が多く関わらせていただいている大分や福岡では、
ローカルSEOのちょっとした改善だけで検索順位がグッと伸びることも珍しくありません。
派手な裏技ではなく、
“やるべきことを、きちんとやる”ことがSEO対策の本質です。
「検索に出てこないな…」と思ったその瞬間が改善のチャンス。
ぜひ、今日から一つずつ見直してみてください。
そんな方も大歓迎です。
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