LPを作ったのに問い合わせ0|最初に疑うべき5つの潰し方

LPを作ったのに、まったく問い合わせが来ない。
「デザインも悪くないし、商品にも自信あるのに、なんで?」――こんな声、もう何十回と聞いてきました。
正直、LP(ランディングページ)は完成した瞬間がスタートラインです。
どれだけ時間とお金をかけても、「問い合わせが来ないLP」は、残念ながら存在価値がほぼゼロ。
でも、それは才能やセンスのせいじゃありません。
ほとんどのケースは、「仕組み」と「伝え方」がズレているだけです。
この記事では、LPを作ったのに問い合わせがゼロのとき、まず疑うべき5つの潰し方を、順を追って紹介します。
これを読めば、「なんで来ないのか」が自分で診断できるようになり、修正の方向性もハッキリ見えるようになります。
次のLP改善で成果が出る確率が一気に上がるはずです。
なぜ「問い合わせゼロ」のLPが量産されるのか
1. LPを作る=売れるという誤解
まず大前提として、LPは「売れるためのページ」ではなく、「売れる導線の中の1ステップ」にすぎません。
つまり、LP単体で奇跡が起きることはほとんどない。
広告・SNS・検索・口コミなど、どこから来た人が、どんな気持ちでLPを見に来るか――そこまで設計されていないと、どれだけ美しくても機能しないんです。
例えば、SNSで「かわいいデザインですね!」と褒められても、問い合わせにつながらないことがあります。
それは「デザインを褒めたい人」は来てるけど、「申し込みたい人」は来ていないから。
LPの役割は、来た人を買う気にさせること。
人を呼ぶのは別の仕組み(広告やSEOなど)の仕事です。
2. 世界観よりも明確さが足りない
よくあるのが、「ブランド感を出したい」「オシャレにしたい」という方向に振り切って、
肝心の伝える力が弱まってしまうパターン。
特に、キャッチコピーとファーストビューが抽象的になりがちです。
「あなたの理想を叶える〇〇」「心を動かす体験を」など、響きは良くても、何をしてくれる会社かが分からない。
初めて来た人は、3秒以内に「これは自分向けのページか?」を判断します。
そこをスルーされた時点で、離脱。
一方で、明確なLPは違います。
例えば、「30日で売上を1.5倍にするオンライン講座」や「初回60分無料の整体体験予約」など、
数字・期間・ベネフィットが具体的に書かれている。
たったこれだけで、信頼感と行動意欲が段違いです。
3. 制作段階で自分目線になっている
もうひとつの典型パターンが、自分の言いたいことばかり並べたLP。
「うちはこういう思いでやってます」「この機能がすごいです」「この技術が自慢です」――
気持ちは分かりますが、見る側はそこに興味がない。
LPは自己紹介ではなく、問題解決の提案です。
訪問者は「自分の悩みを解決してくれるページか?」を探しています。
だから、冒頭で「あなたの悩み」を代弁し、そのうえで「それをどう解決するか」を提示する。
この順番がズレると、共感も行動も起きません。
問い合わせゼロから抜け出すための5つの潰し方
ここからは、「LPを作ったのに問い合わせが0」のときに、まずチェックすべき5つの潰し方を解説します。
順番に潰していけば、たいていのLPは沈黙状態から抜け出せます。
潰し方① ファーストビューの3秒診断
LPで最初に見るべきはファーストビュー(画面上部)です。
ユーザーは、ページを開いて3秒以内に「このページを読むか閉じるか」を判断します。
だから、ここに「何をしてくれるページか」「どんな結果が得られるか」「今すぐ見る理由」が明確に書かれていなければなりません。
チェックポイントは以下の3つです。
| チェック項目 | OK例 | NG例 |
|---|---|---|
| 一言で「何のサービスか」分かる | 「飲食店の売上アップをサポートするMEOツール」 | 「あなたのビジネスを応援します」 |
| ベネフィットが具体的 | 「Google検索からの集客を自動化」 | 「あなたの集客をサポート」 |
| 行動を促す文がある | 「まずは無料で診断」 | 「詳細はこちら」 |
ファーストビューはキャッチコピーのセンスではなく、伝達力のテストです。
迷ったら、「これを見た人がすぐに『自分のことだ』と思えるか」で判断しましょう。
潰し方② 証拠がない(または弱い)
「このサービス、ほんとに効果あるの?」
多くのユーザーが気にするのは、言葉よりも実績・証拠です。
数字・事例・お客様の声・受賞歴・導入企業数など、信頼を裏づける情報がないと、人は動きません。
LPの世界では、「どれだけ本当っぽく見せられるか」が命。
たとえば「多くの方に選ばれています」ではなく、
「導入店舗数850件」「満足度92.4%」「リピート率80%」のように、測定できる数字で示す。
もし数字がまだ出せない場合でも、「利用者の声」や「導入前後のビフォーアフター写真」など、
リアルが伝わる要素を入れるだけで、信頼度は劇的に上がります。
潰し方③ CTA(問い合わせ導線)が遠い・分かりにくい
意外と多いのが、「問い合わせボタンがどこにあるのか分からない」問題。
せっかく読んでもらっても、行動のきっかけが埋もれていると、100%逃します。
改善の基本はシンプルです。
- ボタンは複数箇所(上・中・下)に配置する
- ボタン文は「資料請求する」よりも「〇〇をもらう」など、行動後のメリットを伝える
- 周囲に余白を取り、目立たせる
たとえば「今すぐ問い合わせ」よりも、「無料で集客診断を受ける」の方が圧倒的に反応が上がります。
行動ボタンは装飾ではなく、心理誘導。
LP全体の流れの中で「ここで押すのが自然」と感じるように設計するのがポイントです。
潰し方④ スマホで見にくい
PCで完璧に見えても、スマホで崩れていたら意味がありません。
実際、8割以上の閲覧がスマホからです。
スマホでチェックすべき代表的な項目はこの5つ。
| 項目 | チェックポイント |
|---|---|
| 文字サイズ | 14pt以上で読みやすいか |
| 余白 | 行間・段落の間が詰まりすぎていないか |
| 画像 | スライドや図が切れていないか |
| ボタン | タップしやすい大きさ・距離になっているか |
| スクロール量 | 1画面に情報が詰まりすぎていないか |
スマホ版の最適化は「デザイン調整」ではなく、「読まれる導線の再設計」です。
どれだけきれいなデザインでも、指が止まらないLPは意味がありません。
潰し方⑤ 「次に何をすればいいか」が書かれていない
最後の潰しどころは、「次にやることが分からない」状態。
これは思っている以上に多いです。
ページを読み終わった人が、「で、結局どうすればいいの?」と迷った瞬間に離脱します。
人は迷うと行動しません。
だから、最後には必ず「具体的な行動指示」を入れましょう。
たとえば、
- 「まずは無料で相談を予約してください」
- 「下のフォームから診断をお申し込みください」
- 「LINEで今すぐ相談する」
といった形で、1ステップで完結する行動を明示する。
検討中の人に寄り添いつつ、今動ける人の背中も押すことが大切です。
ここまで紹介した5つの潰し方――
- ファーストビュー
- 証拠の弱さ
- 導線の不明瞭さ
- スマホ対応
- 次の行動指示
この5点を見直すだけで、問い合わせゼロのLPが「問い合わせが来るLP」に変わるケースは本当に多いです。
特に、自分で作ったLPや制作会社に任せたLPほど、客観的に見るのが難しいもの。
だからこそ、一度診断を受けることをおすすめします。
SNSやホームページを頑張っているのに、問い合わせが来ない方へ。
その原因と次にやるべき一歩を、無料相談で一緒に見つけましょう。
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外部でより深く学びたい方は、「Web幹事:ランディングページの作り方・制作の流れを現役LPライターが解説【2025年最新版】」も参考になります。
実例が多く、デザインより構成の重要性がよく分かる良記事です。
LPを「問い合わせが来る設計」に変える実践ポイント
ここまで5つの潰し方を紹介しましたが、実際に改善を進めるときは、優先順位のつけ方が大事です。
すべてを一気に直そうとすると時間もコストもかかるので、まずは「反応率に直結する順」に手をつけましょう。
ステップ1:伝わらないファーストビューを直す
どんなLPでも、まず最初に見直すべきは第一印象。
言い換えれば、「読まれるか閉じられるか」の分岐点です。
具体的な改善手順は次の3ステップ。
- 「誰向けか」を一言で書く
例:「店舗オーナー向け」「副業を始めたい人向け」「採用に困っている中小企業向け」 - 「どんな結果が得られるか」を数字で書く
例:「30日で予約数1.5倍」「3カ月で広告費を半減」 - 「今すぐ見る理由」を添える
例:「今だけ無料診断」「限定50社」
これらをファーストビューに入れるだけで、離脱率が3割以上下がるケースもあります。
ステップ2:ユーザー視点で「安心材料」を増やす
次に見直すのは、信頼性の裏づけ。
ユーザーは最初に期待で読み進め、途中から疑いに切り替わります。
そのタイミングで「根拠」がないと、一気に離脱します。
信頼を生むコンテンツの代表例は次の通りです。
| 種類 | 内容例 | 効果 |
|---|---|---|
| 実績 | 納品数・導入企業数・数値成果など | 確実性を感じる |
| お客様の声 | 顔写真・具体的なコメント付き | 共感・リアル感 |
| 取材・メディア掲載 | 名のある媒体に掲載された情報 | 権威性の強化 |
| 導入前後の比較 | Before/After写真やグラフ | 変化の可視化 |
もしまだ実績が少ない場合は、「理念」「サポート体制」「返金保証」などの安心要素を前面に出すのも有効です。
信頼は数ではなく、伝わるリアルで作れます。
ステップ3:ボタンの心理設計を変える
CTA(行動喚起)の文言を変えるだけで、問い合わせ率が1.5倍になることもあります。
特に日本人は慎重なクリックをするので、「押して大丈夫そうか?」を慎重に見ています。
おすすめの改善法はこの3つ。
- 「送信」ではなく、「無料で診断を受ける」「資料をもらう」など、行動後のメリットを見せる
- 「たった1分で完了」「登録不要」など、手間がかからないことを伝える
- 「今すぐ」「限定」など、時間的なきっかけを入れる
これらを自然に入れると、「とりあえず押してみよう」という心理が働きます。
ボタンは飾りではなく、最後の営業マンです。
ステップ4:スマホでの「体験時間」を短くする
スマホのユーザーは、PCよりも忍耐力が圧倒的に短いです。
1ページで3回スクロールした時点で、「長い」と感じる人が多い。
そのためには、
- 1ブロックごとに1メッセージだけ伝える
- 見出しで内容を要約する
- 「続きを読む」ボタンを使わず、流れで読めるようにする
これらを意識するだけで、体験がスムーズになります。
また、スマホでの読みやすさは「フォントサイズ」よりも「行間」と「余白」で決まります。
読みやすいページ=信頼できるページです。
ステップ5:問い合わせ後の体験まで設計する
意外と見落とされるのが、「送信後の体験設計」。
せっかく問い合わせをしても、返信が遅かったり、テンプレートのような対応だと、すぐ冷めてしまいます。
問い合わせ後の対応で差をつけるポイントは次の3つ。
- 自動返信メールを丁寧にする
名前を入れたり、「担当者が〇時間以内にご連絡します」と明記するだけで安心感が変わります。 - 初回返信を早くする
早ければ早いほど、熱が冷める前に商談につながります。 - 「次の一手」をセットで送る
返信メールの中で「資料」「チェックリスト」「事例記事」など、次に見てほしいものを添えると、自然に関係が続きます。
つまり、LPは入口でしかなく、問い合わせ後の設計が成約率を決めるということです。
LPは「修正するほど強くなる」
LPは、最初から完璧を目指すものではありません。
むしろ、作ってから直すことで本当の力を発揮します。
問い合わせが来ないとき、多くの人は「デザインを変えよう」と考えます。
でも、本当に見るべきは伝わり方と導線。
5つの潰し方で原因を一つずつ見直していけば、確実に反応は変わります。
- ファーストビュー:3秒で伝わるか?
- 証拠:信じてもらえる要素があるか?
- CTA:押したくなる心理設計になっているか?
- スマホ:ストレスなく読めるか?
- 行動指示:次に何をすればいいかが明確か?
この5つを整えるだけで、LPの反応率は見違えます。
もし、「自分ではどこが悪いのか分からない…」という方は、
一度、第三者視点でLPを見てもらうのがおすすめです。
客観的な目で見ると、意外な落とし穴がすぐ見つかります。
SNSやホームページを頑張っているのに、問い合わせが来ない方へ。
その原因と、次にやるべき一歩を一緒に見つけましょう。
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あわせて、「ferret:CVR改善の打ち手を解説!マーケティング施策の見直しに。」もおすすめです。
構成やボタン設計の実例が多く、この記事で紹介した考え方をさらに深められます。

