「作りたい」を言葉にするだけで完成!BtoB広報の仕事を変える「Vibe Coding」超入門

「こんなツールがあれば、もっと毎日の仕事が楽になるのになぁ…」
BtoB広報の仕事をしていると、そう思う瞬間がたくさんありますよね。
たとえば、毎朝ライバル企業のニュースをチェックしてエクセルにまとめる作業や、社内の人から毎日飛んでくる「広報用のロゴのデータ、どこにありますか?」という質問への対応。
「これ、自動でやってくれる簡単なシステムがあったらいいな」と思っても、自分はプログラミングなんて全くできない。システム部にお願いしようにも、「今は他の開発で忙しいから後回しにして」「広報のためだけに予算は出せないよ」と断られてしまい、結局あきらめて手作業で頑張っている……。
そんな悔しい経験、一度や二度ではないはずです。
しかし、2026年の今、時代は大きく変わりました。
プログラミングの難しい知識がまったくなくても、自分が「作りたい!」と思ったものを、いつもの言葉でAIに話しかけるだけで形にできる、魔法のような方法が大きな注目を集めています。
それが「Vibe Coding(バイブコーディング)」です。
この記事では、BtoB広報の皆さんがVibe Codingを使って、どうやって日々の業務を劇的に楽にするのか、そして自分たちの「クリエイティビティ(創造力)」を最大限に発揮するためのコツを、小学生でもわかるくらい優しく、丁寧に解説していきます。
難しい専門用語は使いません。この記事を読み終わるころには、「なんだ、自分にも便利なツールが作れるじゃん!」とワクワクしているはずですよ。ぜひ、最後までリラックスして読んでみてくださいね。
Vibe Coding(バイブコーディング)ってどんなもの?
まず最初に、「Vibe Coding(バイブコーディング)」という言葉について説明しますね。
横文字で少し難しそうに聞こえるかもしれませんが、中身はとってもシンプルです。
ひとことで言うと、「プログラミングの難しい暗号の代わりに、私たちが普段話している日本語を使って、AIにシステムやツールを作ってもらうこと」です。
「プログラミングの言葉」の代わりに「いつもの言葉」を使う
これまでのシステム開発は、英語と数字と記号が入り混じった、暗号のような「プログラミング言語」を書ける人(エンジニア)だけの特別なものでした。
広報担当者が「こんなツールが欲しい!」と素晴らしいアイデアを思いついても、それをプログラミング言語に翻訳してくれる専門家がいなければ、何も形になりませんでした。
でも、Vibe Codingは違います。
「AIさん、毎朝8時に、競合他社のA社とB社のWebサイトをチェックして、新しいニュースが出ていたら私のチャットに通知を送るツールを作って!」
このように、いつもの日本語で、普段おしゃべりするような感覚(ノリや雰囲気=バイブス)でAIに指示を出すだけなのです。
レストランで料理を注文するのと同じ感覚
もう少し分かりやすく、日常生活のたとえ話で説明しましょう。
たとえば、あなたがレストランに行ったとします。
あなたは「トマトとチーズがたくさん乗った、薄焼きのピザが食べたい」と思っています。
このとき、あなたは自分で小麦粉をこねたり、オーブンの温度を調節したりする必要はありませんよね。
ウェイターさんに「トマトとチーズたっぷりの薄焼きピザをください」と伝えるだけで、プロの料理人(シェフ)が完璧なピザを作ってテーブルに運んできてくれます。
Vibe Codingは、まさにこれと同じです。
あなたが「こんなツールが欲しい」と注文を出し、AIが「プロの料理人(エンジニア)」として、裏側で難しいプログラミングを全部やってくれるのです。
つまり、あなたは「作り方」を知らなくても、「何を作りたいか」さえ知っていれば、自由にシステムを手に入れることができるということです。
プログラミングの知識は不要です。「こんなことできたらいいな」というアイデアを言葉にするだけで、AIが自動でシステムを作ってくれるのがVibe Codingのすごいところです。

BtoB広報の現場で「Vibe Coding」が救世主になる3つの理由
では、なぜこのVibe Codingが、BtoB企業の広報担当者にとってそれほどまでに重要なのでしょうか?
それは、これまで広報担当者を悩ませてきた「見えない壁」を、すべて壊してくれるからです。具体的に3つの理由を説明しますね。
1. システム部やエンジニアに「お願い」しなくてよくなる
BtoB企業において、社内のシステム部やエンジニアは、常にお客様向けの大きなシステム開発で大忙しです。
そのため、広報部が「広報の仕事を効率化するための、ちょっとしたツールを作ってほしい」とお願いしても、なかなか順番が回ってきません。
しかし、Vibe Codingを使えば、AIがあなたの専属エンジニアになってくれます。
社内の誰かに気を遣ってお願いしたり、長い時間待たされたりすることなく、自分の好きなタイミングで、自分のためだけのツールを作ることができるのです。これは、本当に大きなストレス解消になりますよね。
2. 「やりたい!」と思ってから形になるまでの時間が一瞬に
人間にお願いしてシステムを作ってもらう場合、「どんなものが欲しいかを説明する会議」をして、「見積もり」を出して、「社内の承認」をとって…と、実際にツールが使えるようになるまでには数ヶ月かかることも珍しくありません。
でも、Vibe Codingなら、アイデアを思いついたその日のうちに形にすることができます。
AIに「これを作って!」と入力すれば、ものの数分でプログラムを書いてくれます。
「やっぱりここを少し直して」と追加の指示を出せば、すぐに修正してくれます。この圧倒的なスピード感は、日々の変化が激しい広報の現場では最強の武器になります。
3. プログラミングスキルではなく「アイデア」が主役になる
これからの時代、もっとも価値があるのは「難しいコードを書けること」ではなく、「どんな課題を解決したいかを見つけること」です。
BtoB広報の現場で日々お客様やメディアと向き合っているあなただからこそ、「こんなデータがすぐに引き出せたら便利なのに」「この単純作業さえなくなれば、もっと良い記事を書く時間が作れるのに」という「リアルな悩みとアイデア」を持っているはずです。
Vibe Codingは、そのアイデアを解放してくれます。「自分には技術がないから」とあきらめる必要はありません。あなたのアイデアこそが、最も価値のある設計図になるのです。

【具体例】Vibe Codingで広報担当者が作れる便利ツールのアイデア
「言葉で伝えれば作れると言われても、具体的にどんなものが作れるのかイメージが湧かない…」という方のために、BtoB広報の現場ですぐに役立つ便利ツールのアイデアをいくつか紹介します。
どれも、AIにお願いすれば簡単に作れてしまうものばかりです。
1. 毎朝自動で動く「ライバル企業のニュース収集ツール」
広報の重要な仕事のひとつに、「ライバル企業がどんな新商品を出し、どんなプレスリリースを打っているか」をチェックすることがあります。
でも、毎日いろいろな会社のホームページを見に行くのは大変ですよね。
そこで、AIにこうお願いします。
「指定した3つのライバル企業のホームページを毎朝チェックして、新しく追加されたニュースがあったら、そのタイトルとURLを私のビジネスチャット(SlackやTeamsなど)に送るツールを作って!」
これだけで、あなたは毎朝コーヒーを飲みながらチャットを見るだけで、最新のライバル情報をゲットできるようになります。
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【2026年最新】AIを活用した「競合ウォッチ」システム構築術|ライバル企業の更新を自動要約して毎朝通知
2. 社内の質問に答えてくれる「広報専用チャットボット」
「広報の〇〇さん、来月の展示会で使うパンフレットのデータってどこにありますか?」
「最新の会社ロゴの画像ファイルを送ってください!」
広報担当者のもとには、毎日社内から同じような質問がたくさん寄せられます。そのたびに作業を止めて返信するのは、チリも積もれば大きな時間のロスになります。
そこで、社内の人が質問を入力すると、AIが自動で答えてくれる「チャットボット(自動会話プログラム)」を作りましょう。
「社内向けのよくある質問と答えをまとめたエクセルを読み込んで、チャットで質問されたら自動で該当する答えを返信するプログラムを書いて」と指示するだけです。
これがあれば、あなたの仕事の邪魔をする問い合わせはゼロになります。
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社内問い合わせをゼロへ!広報の「ロゴどこですか?」をなくすAIチャットボット運用術
3. プレスリリースの「誤字脱字・表現チェックツール」
会社の公式な発表であるプレスリリース。絶対に間違えてはいけないプレッシャーの中で、何度も何度も見直しをするのは神経を使いますよね。
これもVibe Codingで解決できます。
「私が書いた文章を読み込んで、誤字脱字がないかチェックし、さらに『BtoB企業らしい、丁寧で信頼感のある言葉遣い』になっているかを採点して、直した方がいい場所を提案してくれるツールを作って」
とAIにお願いすれば、あなた専用の優秀な校正スタッフの誕生です。
このように、自分が「めんどくさいな」「時間がかかるな」と思っている作業は、ほとんどVibe Codingで自動化するツールを作ることができます。

Vibe Codingを成功させるための「AIへの伝え方」3つのコツ
AIはとても賢いですが、私たちの心の中をエスパーのように読み取ってくれるわけではありません。
レストランで「なんか美味しいもの適当に持ってきて」と注文したら、自分の嫌いな食べ物が出てくるかもしれないのと同じです。
AIに自分が欲しいツールを正確に作ってもらうための「指示の出し方(プロンプト)」のコツを3つ紹介します。
コツ1:小学生に教えるくらい、具体的で細かく伝える
「ニュースを集めるツールを作って」という短い指示では、AIは「どのニュース?」「いつ集めるの?」「どうやって表示するの?」と迷ってしまいます。
指示を出すときは、5W1H(いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どうやって)を意識して、小学生に仕事の手順を教えるくらい丁寧に書きましょう。
【ダメな例】
「ライバルのニュースをまとめるツールを作って」
【良い例】
「毎朝午前8時に、株式会社Aと株式会社Bの公式ホームページの『ニュース』のページを確認してください。もし昨日から今日にかけて新しく追加された記事があれば、その『タイトル』と『URL』をコピーして、私のSlackの専用チャンネルにメッセージとして送るプログラムを作ってください」
コツ2:「何のために作るのか(目的)」を最初に宣言する
AIは、「何のためにそのツールを作るのか」という背景を知ると、より気の利いた提案をしてくれるようになります。
指示の最初に、「私はBtoB企業の広報担当者です。毎朝の競合調査の時間を短縮したいので、このツールを作りたいです」と目的を伝えてみましょう。
「それなら、ニュースの要約(短くまとめた文章)も一緒に送るようにしましょうか?」と、AIの方から便利な機能を追加してくれることがあります。
コツ3:1回で完璧を目指さず、キャッチボールで修正していく
Vibe Codingの最大の魅力は、何度でもやり直しができることです。
最初に出てきたものが自分のイメージと違っても、落ち込む必要はありません。
「作ってくれてありがとう。でも、Slackに送られてくる文字が少し見にくいから、タイトルの前には必ず【新着】という文字をつけるように修正して」
「実際に動かしてみたらエラーが出たよ。エラーのメッセージはこれです。どこを直せばいい?」
このように、AIと会話(キャッチボール)を繰り返しながら、少しずつツールを育てていくのが成功の秘訣です。
参考リンク:
生成AIがもたらすPR業務の変革(株式会社エヌアイデイ 参考記事)

便利だからこそ知っておきたい!Vibe Codingの注意点
ここまでVibe Codingの素晴らしいところをお伝えしてきましたが、使う上で絶対に守ってほしいルールと注意点があります。安全に活用するために、これだけは覚えておいてください。
社内の秘密情報や個人情報は絶対に入力しないこと
AIに指示を出すとき、会社の機密情報(まだ世の中に出ていない新商品のデータや、お客様の個人情報、社員の名前など)をうっかり入力してしまうのは大変危険です。
入力したデータが、AIの学習に使われてしまい、他の会社の人がAIを使ったときに情報が漏れてしまうリスクがあるからです。
AIにお願いするときは、必ず「仮のデータ(ダミーデータ)」を使うようにしてください。
「株式会社Aの売上が100万円で…」ではなく、「架空の会社Xの売上が〇〇円の場合…」というように置き換えるのが安全です。
個人情報、未発表のプレスリリース原稿、顧客リストなどは、そのままAIに入力してはいけません。必ず情報漏洩のリスクがない環境や設定で利用しましょう。
AIが作ったツールは、必ず「自分たちの目」でテストする
AIはプログラミングの天才ですが、たまに「もっともらしい嘘(ハルシネーション)」をついたり、間違ったコードを書いたりすることがあります。
AIが作ってくれたツールが完成したら、「やったー!すぐに使おう!」といきなり本番で使うのではなく、必ずテストをしてください。
「わざと間違ったデータを入力しても、ちゃんとエラーに気づいてくれるか?」
「おかしな動きをして、関係ない人にメールを送ってしまったりしないか?」
このように、広報担当者として責任を持って「人間の目」で最終確認をすることが、AIとうまく付き合うための一番大切なルールです。
よくある質問(FAQ)
Vibe Codingについて、BtoB広報の方からよくいただく質問をまとめました。
本当にプログラミングの知識がゼロでも使えるの?
はい、使えます!普段お仕事で使っている日本語で「〇〇をしてくれるツールを作って」と入力するだけで、AIが裏側で難しいコードを書いてくれます。専門用語を覚える必要はありません。
どんなAIを使えばVibe Codingができるの?
代表的なものとして、「ChatGPT」や「Claude(クロード)」といった対話型のAIがあります。また最近では「Cursor(カーソル)」という、プログラミング専用のAIツールも人気を集めていますが、まずは普段使い慣れているChatGPTなどで簡単な指示を出すところから始めるのがおすすめです。
作ったツールがおかしくなったり壊れたりしたらどうするの?
ご安心ください。ツールが動かなくなったりエラーが出たりした場合は、そのエラー画面に表示されているメッセージをそのままコピーして、AIに「こんなエラーが出ました。どう直せばいいですか?」と聞けば、AIが修正方法を教えてくれます。
まとめ:あなたの「作りたい」が、広報の未来を変える
いかがでしたか?
「プログラミングなんて自分には縁がない」と思っていた方も、「言葉で伝えるだけでいいなら、私にもできそう!」と思っていただけたのではないでしょうか。
Vibe Codingは、特別な技術を持った人たちだけのものではありません。
お客様の悩みを知り、自社の魅力をどう伝えるかを日々真剣に考えている「広報担当者」だからこそ、本当に役に立つツールのアイデアを生み出すことができるのです。
「こんな面倒な作業、ボタン一つで終わらないかな」
「こんなデータがパッと見れたら、もっと良い企画が作れるのに」
今日から、そんなあなたの「小さな願い」をそのままにしておくのはやめましょう。
そのアイデアを、ぜひAIに言葉で伝えてみてください。Vibe Codingが、あなたのクリエイティビティを解放し、広報としての新しい可能性を広げてくれるはずです。まずは小さなツールから、楽しみながら作ってみましょう!

