リサイクル・買取
リサイクル・買取向け|本人確認が済むまで、金額の欄が出てこない
写真が届いた1点に、店頭に並ぶまで同じカードが付いていきます。身分証はAIに読ませず、人が現物を見て台帳に書きます。書き終えるまで、買取の金額を入れる欄が現れません。
買取店の在庫は、買った瞬間に増えます。
そして、そこから店頭に並ぶまでに何日かかっているかを、多くの店が数えていません。数えているのは、買った件数と買った金額のほうです。
ところが店で詰まるのは、買う瞬間ではありません。買ったあとの検品、清掃、値付け、撮影、陳列です。ダイニングテーブルが倉庫で9日間止まっているあいだ、その代金はもう出ています。
写真が届いた1点に、店頭に並ぶまで同じカードが付いていく。 そういう作りにします。画面で順に説明します。
先にお伝えしておくこと
- 身分証の確認を、AIにさせません。 写真から本人か年齢かを機械に判定させません。人が現物を見て台帳に書きます
- 書き終えるまで、金額を入れる欄が出てきません。 押せないボタンを置くのでも、空欄で止めるのでもなく、順番として後から現れます
- 写真だけで金額を確定しません。 幅で出して、幅の理由を同じ画面に置きます
1. 写真は、写っているものが全部届く

品物だけが写るように撮っていただきます。案内にはこう書いてあります。
写真は、写っているものがそのまま届きます。後ろの書類や表札が入っていないかを見てください
もう1行あります。身分証は、お売りいただくときに店頭で拝見します。 画像で送っていただくものではありません。
下に古物商の許可番号と、18歳未満の方からは買い取っていないことを置きます。ここは看板と同じで、出しておくものです。
2. 金額を、幅で返す

12,000〜18,000円。1点の金額ではなく、幅です。
大事なのは、幅の理由を同じ画面に置くことです。18,000円になるのは角のスレが浅くて保存袋がそろっている場合。12,000円になるのは持ち手の色が変わっている場合。内側のはがれがあれば見送りになることも、先に書きます。
この画面に、売る・持ち帰るを選ぶボタンはありません。決めるのは、実物を見てからです。
3. 店頭では、同じカードの続きを開く

お客さまが来られたら、担当が同じカードの続きを開きます。写真と現物を見比べて、当てはまるものを選ぶだけです。
この画面にも、買取を確定するボタンはありません。下にあるのは「身分証を拝見する」です。気になったことは、そのまま書き残します。
底の四隅のうち1か所だけスレが深い。写真では影になっていた側。
この一行が、あとで効きます。 12,000円になった理由を、次にお客さまから聞かれたときに出せます。
4. 台帳を書き終えるまで、金額の欄が出ない
ここが山場です。

1点のカードが縦に積み上がっています。写真が届く、概算をお返しする、店頭で現物を見る、身分証を拝見して台帳に書く。いまいるのは4段目です。
その下にはこう書いてあります。
4を書き終えると、5「買取の金額を入れる」が下に出ます。この帳簿は3年残ります。
古物営業法で、買い取るときは相手の氏名・住所・職業・年齢を確かめて帳簿に残す決まりになっています。3年間です。
ここを「あとで入れる」にできる作りにすると、忙しい日に必ずあとになります。 そして、あとにしたぶんは埋まりません。だから、押せないボタンを置くのではなく、次の段そのものを出さない形にします。
機械に身分証を読ませて自動で埋める作りもできますが、やりません。確かめたのは人だ、という記録が要るからです。 読み取りが間違っていたとき、責任の持ちようがありません。
5. 詰まっているのは、買ったあと

品目ごとに、写真が届いてから店頭に並ぶまでの日数を出します。人は並べません。
金・貴金属は2日。ブランドのバッグは4日。家電は7日。家具は11日です。色の濃いほうが買い取るまで、薄いほうが買ってから店頭に並ぶまでです。
どの品目も、後ろのほうが長くなっています。 家具の11日のうち9日は、買ったあとです。
短いほど良い数字としては扱いません。家具の清掃を2日で済ませたら、汚れたまま並ぶことになります。見ているのは、いま何点が店の中で止まっているかです。
どのくらい効くか
止まっている在庫のほうから計算します。
店の中で止まっている品が61点から34点に減っています。1点あたりの買取価格を平均6,000円とすると、27点で162,000円分が、倉庫から店頭に移ったことになります。
時間のほうも出します。来店してから買取が終わるまで、いま平均12分。台帳を紙に手書きしていたときは20分ほどでした。1日8人で64分、月25日で26時間分です。
写真だけで見送れた品が、今月18点ありました。来ていただいてから断るのがいちばん気まずいので、ここは減らさないほうがいい数字です。
試算は、店頭買取が中心の1店舗(買取が1日8点ほど)を前提にしています。実際の効果は、扱う品目と、いま何点止まっているかで変わります。
ほかの業種でも同じです
- 中古車販売 — 買い取ってから展示に出すまでが同じ。古物商の台帳も同じ
- 古本・古着・ホビーの買取 — 品目ごとに検品と値付けの手間が違うところまで同じ
- 質屋 — 本人確認と帳簿が要る。預かる期間の管理も1点ごと
- 不用品回収・遺品整理 — 写真から概算を出す入口が同じ
- 修理・買替えの下取り — 1点に履歴が付いていく形が同じ
「買った物が在庫になり、次の持ち主に渡るまで店に残る」商売は、考え方が同じです。
表示している会社名・店舗名・氏名・数値はダミーデータを挿入しています。