LINEカードタイプメッセージの作り方|4種の使い分けと失敗回避法
この記事の要点
- プロダクト・ロケーション・パーソン・イメージの4種類を目的で使い分ける
LINE公式アカウントで複数の製品を紹介したいのに、テキストを並べると読みにくくなってしまう。そんなお悩みはありませんか。
その悩みを解決するのが「カードタイプメッセージ」です。スマホ画面で横にスワイプして見られるカタログのような形式で、複数の製品をスッキリ並べられます。
この記事では、4種類のカードの使い分け、実際の作り方の手順、よくある失敗とその防ぎ方までお伝えします。読み終わるころには、自社の製品紹介をどう組み立てればいいかがはっきり見えるはずです。
Contents / 目次
結論。カードタイプメッセージは「目的別の使い分け」で決まる

結論からお伝えします。カードタイプメッセージで成果を出すコツは、4種類あるカードを「紹介したいものの性質」で正しく選ぶことです。なんとなく見た目で選ぶのではなく、製品ならプロダクト、店舗ならロケーション、というように目的から逆算するのが正解です。
カードタイプメッセージとは、複数のカードを横スワイプ形式(カルーセル形式)で1つにまとめて配信できるメッセージのことです。かんたんに言うと、スマホの画面の中に小さなカタログを並べるイメージです。テキストだけのメッセージと違い、画像とボタンが目に入るので、読者が迷わずタップしやすくなります。
複数の製品を1つの吹き出しにまとめられる。カードは1つの吹き出しに最大9枚まで並べられるため、製品ごとに配信を分けて送るより、配信の回数と通数を抑えやすくなります。通数は「メッセージを送った回数」×「送った友だちの数」で数え、1回の配信に入れられる吹き出しは最大3つです(2026年10月10日時点のLINEヤフー for Businessの料金ページ)。追加メッセージの料金は2026年10月1日に改定されたので、料金はLINEヤフー for Business公式サイトで必ずご確認ください。
まず、4種類のカードがそれぞれ何に向いているのかを一覧で整理します。自社が何を紹介したいかと照らし合わせてみてください。なお、提供されるカードの種類や各仕様は変わることがあるため、最新の内容はLINEヤフー for Businessのマニュアル「カードタイプメッセージ」でご確認ください。
| カードの種類 | 得意なこと | こんなときに使う |
|---|---|---|
| プロダクトタイプ | 商品・メニューの紹介。画像とボタンでサイトへ誘導しやすい | 複数の商品をカタログのように並べてサイトへ誘導したいとき |
| ロケーションタイプ | 「場所」の紹介。所在地や地図を伝えやすい | 店舗案内やイベント会場の場所を正確に伝えたいとき |
| パーソンタイプ | 「人」の紹介。タグや説明文で人物を見せられる | スタッフ紹介や担当者ごとの予約を促したいとき |
| イメージタイプ | 画像メインの訴求。ビジュアルを大きく見せられる | 世界観や完成イメージをビジュアルで見せたいとき |
この記事のテーマである「カタログ代わりに複数の製品を並べる」用途なら、基本はプロダクトタイプが主役になります。世界観やデザイン性で見せたい商材なら、イメージタイプも有力な選択肢です。
並べるときは、優先度の高いものから順に並べます。一番見てほしい製品を1枚目に置くだけでも、伝わり方が変わります。
カードタイプメッセージの作り方。実際の手順を解説

基本の作成フロー
作成の大きな流れは次のとおりです。管理画面でカードタイプメッセージを選び、新規作成に進みます(メニュー名は変わることがあるため、最新の画面は公式ヘルプでご確認ください)。
- タイトルを入力する(20文字まで。プッシュ通知とチャットリストに表示される)
- 紹介したい目的に合わせて4種類からカードタイプを選ぶ(1回の作成で選べるカードタイプは1種類)
- 各カードに画像・タイトル・説明文・アクションボタンを設定する
- 必要なら最後に「もっと見るカード」を付け、一覧ページや予約ページへのリンクを設定する(テンプレートは「シンプル」と「イメージ」の2種類)
- 保存したカードタイプメッセージをメッセージ配信で選び、プレビューで表示を確かめる。テスト配信で自分のLINEに送り、リンクの動作を確かめてから配信する
タイトルは、トークを開く前に目に入る言葉です。プッシュ通知とチャットリストに表示され、入力できるのは20文字までです。「新商品のご案内」のような漠然とした言葉より、「梅雨に役立つ防水グッズ5選」のように中身が想像できる言葉にすると、トークを開く前に何のお知らせかが伝わります。
設定するときの判断基準
ツールの画面に関係なく、押さえておくと失敗しない基準があります。ここは自社で決められる部分なので、具体的に書いておきます。
- 画像のテイストを統一する:カードごとに色味や明るさがバラバラだと、並べたときに雑然と見えます。同じ撮影条件・同じ加工で揃えるだけで、ぐっとカタログらしくなります
- 説明文は1〜2行に収める:プロダクトタイプの説明文に入力できるのは60文字までです。「何の製品で、何が嬉しいか」を短く言い切るのがコツです
- ボタンの文言は動詞で揃える:「詳しく見る」「予約する」のように、次の行動が分かる言葉にします。「こちら」だけでは何が起きるか伝わりません
- 並び順は優先度順にする:一番見てほしいものを左端(1枚目)に置きます。最後のカードまで見てもらえるとは限らないので、売れ筋は左に置きます
配信前の最終チェックリスト
配信ボタンを押す前に、次の項目を確認する習慣をつけると、送信後のミスを防ぎやすくなります。そのまま自社の運用ルールに転記して使ってください。
- リンク確認:すべてのボタンが正しいページに飛ぶか、1つずつタップして確かめたか
- 誘導カード:一覧や予約ページへの誘導を付け忘れていないか
- 表示崩れ:プレビューで文章が途中で切れていないか、画像がはみ出していないか
- タイトル:プッシュ通知とチャットリストで、何のお知らせかが20文字以内で伝わるか
- 配信先:全員配信でよいか、特定の層に絞るべきか確認したか
このチェックリストを「複数人で運用」している場合は特に効きます。誰がチェックしても同じ品質になるよう、ルール化しておくのがおすすめです。複数人での運用ルールづくりについてはLINE公式アカウント複数人運用|配信漏れと権限ミスを防ぐ管理術もあわせてご覧ください。
カードタイプメッセージで何が変わるか。期待できる成果

結論として、カードタイプメッセージは、1枚ごとに画像とボタンで内容と次の行動を示せる形式です。読み手は気になったカードのボタンをタップすれば、商品ページや予約ページに進めます。
具体的にどう変わるか、3つの観点でお伝えします。
1つ目は、コストを増やさずに情報量を増やせることです。1つの吹き出しにカードを最大9枚まで並べられるため、製品ごとに配信を分けて送る場合と比べると、配信の回数と通数を抑えやすくなります。料金面の考え方はLINE料金改定2026年10月対応。AIで通数予測しコスト超過を防ぐでも詳しく触れています。
2つ目は、長い文章を読まなくても、画像を見て何の案内かを確かめられることです。カードタイプごとに画像・文字・ボタンの並びが決まっていて、カードを横にスワイプして見比べられます。クリック率がどれだけ変わるかは商材や友だちの層で違うので、管理画面の「分析」で配信ごとに確かめます。
3つ目は、導線を整理できることです。1枚ごとに行き先を変えられるので、Aの商品はA商品ページ、Bの商品はB商品ページ、と個別に誘導できます。誘導用のカードやボタンを使えば、全商品一覧や予約ページへスムーズにつなげられます。
配信後に見ること。「配信して終わり」にせず、クリック数を見て、次回の並び順や見せ方を見直します。管理画面の「分析」で見られるクリック数はメッセージ全体と吹き出しごとの数字なので、カードごとの反応を比べたいときは、カードごとにリンク先のページを分け、自社サイトのアクセス解析で各ページへの訪問数を比べます。1回で完璧を狙わず、反応を見ながら磨いていく姿勢が成果につながります。
なお、効果の数字は業種や商材、友だちの構成によって大きく変わります。「必ず○倍になる」といった保証はできませんが、テキストのみの配信からカードタイプに切り替えると、見やすさが変わるので、反応が変わるかを確かめる価値があります。まずは1回試して、自社の数字で判断してみてください。
よくある失敗と回避法。現場でやりがちなミス

ここでは、起こりやすい失敗を3つ紹介します。どれも「知っていれば防げる」ものばかりです。先回りして対策しておきましょう。
失敗1。説明文に情報を詰め込みすぎる
製品の魅力を全部書こうとしても、プロダクトタイプの説明文に入力できるのは60文字までです。詰め込むほど、どれが一番伝えたいことなのかが読み手に伝わらなくなります。
防ぎ方はシンプルです。説明文は1〜2行、要点1つに絞ります。詳しい情報は、ボタンの先のページに任せましょう。カードはあくまで「興味を引いてタップしてもらう入口」と割り切るのがコツです。
失敗2。リンク切れや誘導カードの設定漏れ
ボタンのリンク先が間違っていたり、一覧や予約ページへの誘導を付け忘れたりすると、せっかく興味を持ってもらえてもその先に進めません。この状態だと、ユーザー体験を損ねるうえに、購入や予約のチャンスをまるごと逃します。
防ぎ方は、配信前にテスト配信で自分のLINEに送り、全ボタンを1つずつタップして確認することです。地味な作業ですが、ここを飛ばすと事故が起きます。先ほどのチェックリストを必ず通してから配信してください。
失敗3。全員に同じ内容を送り続ける
毎回すべての友だちに同じカードを一斉配信していると、興味のない情報を受け取る人が増えます。その結果、「自分には関係ない」と感じた人からブロックされやすくなります。
防ぎ方は、友だちの属性や興味に合わせて配信先を絞ることです。たとえば過去に特定カテゴリを見た人にだけ関連商品のカードを送る、といった配信です。この「欲しい人にだけ届ける」考え方はLINEセグメント配信のやり方で具体的に解説しています。
あいさつメッセージや自動応答を初期設定のままにしている場合は、見直してみてください。保存したカードタイプメッセージは、あいさつメッセージや自動応答メッセージにも設定できます。友だち追加の直後に、おすすめ製品を見てもらうきっかけになります。
使う前に知っておきたい落とし穴と、AIとの付き合い方
カードタイプメッセージは便利ですが、万能ではありません。使う前に知っておきたい限界もお伝えします。ここを理解しておくと、導入後に「思っていたのと違う」とならずに済みます。
画像の準備に手間がかかる
一番のネックは、実は画像です。カードを何枚も並べるなら、それなりの数の見栄えする画像が必要になります。テイストを揃えようとすると、撮影や加工の手間が地味にかかります。「ツールの機能以上に、画像づくりの工数は無視できない」という点は、始める前に見積もっておきましょう。
逆に言えば、ここを乗り越えられる体制があるかどうかが、続けられるかの分かれ目です。毎月コンスタントに作れないなら、無理に枚数を埋めようとせず3〜4枚から始めるのも現実的な判断です。
他の配信手段との使い分けが必要
カードタイプメッセージは「複数を比較・一覧で見せる」のが得意ですが、1つの商品を強く推したいときは、画像を大きく見せるリッチメッセージのほうが向くこともあります。常設の入口にはリッチメニュー、というように、目的で手段を変える発想が大切です。何でもカードタイプにすればいい、というわけではありません。
AIに任せる部分と、自社で判断する部分
カードの説明文や見出しの案を、AIにいくつか出してもらうのは効率的な使い方です。
たたき台として、こんな短い指示からAIに相談を始めると進めやすいです。あとはAIと対話しながら、自社の言葉に書き換えてください。
あなたはLINE配信のコピー担当です。
次の製品を紹介するカードの「見出し(15文字以内)」と
「説明文(1〜2行)」を3案ずつ出してください。
製品名:[製品名を入力]
特徴:[一番の特徴を入力]
ターゲット:[誰向けかを入力]
※あおり表現は避け、事実ベースで。
ただし、注意点があります。AIは文章をどんどん量産できますが、その内容が事実と合っているか、自社のトーンに合っているかの最終判断は、ご自身で行います。AIに丸投げして量産すると、似たような薄い文章ばかりになり、かえって読まれなくなります。AIに配信文を書かせるときの情報の扱い方はLINE配信文をAIに書かせる時の情報漏洩対策|安全なプロンプト設計で整理しているので、社内ルールづくりの参考にしてください。
線引きの考え方。AIは「案を増やす・下書きを作る」のが得意、人は「選ぶ・事実を確認する・自社らしさを足す」が役割。この分担を決めておくと、効率と品質を両立できます。
よくある質問
カードタイプメッセージの利用に追加料金はかかりますか
カードタイプメッセージは、どの料金プランでも使えます。料金プランで違うのは、無料で配信できるメッセージ数と、追加メッセージを配信できるかどうかです。メッセージ配信で送ると、ほかのメッセージと同じく通数に数えます(あいさつメッセージや応答メッセージで使う場合は数えません)。追加メッセージの料金は2026年10月1日に改定されました。最新の料金体系はLINEヤフー for Business公式サイトでご確認ください(2026年10月10日時点)。
カードは何枚まで並べられますか
1つのカードタイプメッセージに、カードを最大9枚まで設定できます(2026年10月10日時点)。最後に「もっと見るカード」を付ければ、一覧ページや予約ページへ誘導できます。全部埋める必要はなく、画像が用意できる範囲の枚数から始めて、反応を見ながら増やしてください。
テキストメッセージと比べて本当に反応は変わりますか
画像とボタンで内容を伝えられるのが、テキストメッセージとの違いです。反応がどれだけ変わるかは商材や友だちの層で違うので、一度自社で配信して数字を比べてみるのが確実です。まず1回試すことをおすすめします。
どのカードタイプを選べばいいか迷います
紹介したいものから逆算します。基本は次のとおりです。
- 商品ならプロダクトタイプ
- 店舗の場所ならロケーションタイプ
- スタッフ紹介ならパーソンタイプ
- 世界観をビジュアルで見せたいならイメージタイプ
カタログ用途ならプロダクトタイプが扱いやすいです。
まとめ。まずは1通、試してみることから
カードタイプメッセージは、複数の製品をスマホ画面にまとめて並べられ、製品ごとに分けて送るより配信の回数と通数を抑えやすい形式です。4種類を目的で使い分け、説明文は短く、配信前にリンクとプレビューを確認する。この基本を押さえておけば、複数の製品の紹介を1通にまとめて届けられます。
ここまで読んで、「やることは分かったけれど、画像の準備や配信設計、AIの使い分けまで自社で回しきるのは大変そう」と感じた方もいるかもしれません。コレットラボのWeb集客・Webマーケティングの相談では、いまの施策と確認する数字を一覧にし、優先して取り組む順番を一緒に決めています。いきなり契約ではなく、まずは今の運用の悩みを聞かせていただくだけでも大丈夫です。気軽にご相談ください。
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