検索順位チェックツールの使い方|無料で計測する手順

検索順位チェックツールの使い方|無料で計測する手順

この記事の要点

  • 順位計測は「キーワード決め→ツール選び→環境そろえ→自動化→施策メモ」の5ステップ
  • 無料で始めるならGSCと簡易ツールの併用。役割の違いを本文で解説
  • 順位が正しく測れない原因は地域・端末・パーソナライズの3つ。切り分け手順あり

「順位チェックツールを入れてみたけど、表示される順位が実際と違う」「毎日手で検索して確認するのが限界」。検索順位の計測でつまずく方は本当に多いです。

この記事では、検索順位チェックツールで自社サイトの順位を正しく計測する手順を、無料で始める方法から自動化・分析までまとめて解説します。自社サイトのSEOを担当していて、順位を数字で追えるようにしたい広報・マーケ担当の方に向けた内容です。読み終わる頃には、明日から回せる計測の仕組みを自分で決められる状態を目指します。

なお、そもそもSEOの成果をどう測るかという全体像はSEOの効果測定と見える化の方法で解説しています。順位計測はその中の一部です。ここでは「順位を測る」部分に絞って深掘りします。

Contents / 目次
  1. 結論。順位計測は5ステップで仕組み化できる
  2. 検索順位を計測する具体的な手順
  3. 順位計測を続けると何が変わるのか
  4. AI検索の時代、順位だけ見ていて大丈夫か
  5. よくある失敗と回避法
  6. 導入前に知っておきたい現場のホンネ
  7. よくある質問
  8. まずは今日の一歩から

結論。順位計測は5ステップで仕組み化できる

検索順位チェックツールの使い方|無料で計測する手順

検索順位の計測は、次の5ステップで仕組みにできます。1回チェックして終わりではなく、毎日自動で記録して変化を追える状態を作るのがゴールです。

  1. ステップ1:計測するキーワードを決める
  2. ステップ2:目的に合ったツールを選ぶ
  3. ステップ3:計測条件(地域・デバイス)をそろえる
  4. ステップ4:毎日の自動計測をセットする
  5. ステップ5:順位変動と施策をひもづけて記録する

ここで大事な前提を1つお伝えします。検索順位を測るツールは、大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれ得意なことが違うので、まず全体像をつかんでください。

タイプ特徴向いている人
簡易チェックツール(無料)URLとキーワードを入れてその場で順位を確認。履歴は残らないものが多い数キーワードを今すぐ確認したい人
インストール型自分のパソコンにソフトを入れ、毎日自動で順位を記録・グラフ化キーワード数が多く、毎日追いたい人
クラウド型ブラウザ上で計測。競合分析やレポート作成、AI検索の可視化まで対応する多機能タイプ複数人・複数サイトで運用する会社

ここで意外と見落とされるのが、Google Search Console(GSC)です。GSCとは、Googleが無料で提供している検索パフォーマンスの分析ツールのことです。実際の検索データにもとづく「平均掲載順位」を確認できます。

ただしGSCの順位は、いろんな地域や端末での結果を平均した数字です。「今、自分がこのキーワードで検索したら何位か」というピンポイントの順位は分かりません。だからこそ、GSCと順位チェックツールは役割が違い、両方を併用するのが基本になります。この違いは後ほど詳しく説明します。

ポイント。順位チェックツールは「今この瞬間の順位を狙って測る」、GSCは「実際のユーザーの平均順位とクリック数を見る」。この2つは競合ではなく、セットで使うものです。

検索順位を計測する具体的な手順

検索順位チェックツールの使い方|無料で計測する手順

ここからは、実際に手を動かせるレベルで5つのステップを順番に解説します。ツールの画面のボタン名は製品ごとに変わるため、ここでは「何を・どう決めて・どう設定するか」という中身を具体的に書きます。

ステップ1。計測するキーワードを決める

最初にやるのは、追いかけるキーワードを決めることです。ここが雑だと、あとでいくらツールを回しても意味のある数字になりません。

選ぶキーワードは、次の3種類をバランスよく入れるのがコツです。

  • 本命キーワード:商品・サービスに直結する語(例「業務システム 開発」)。競争は激しいが成約に近い
  • ロングテールキーワード:2〜3語の組み合わせ(例「勤怠管理 中小企業 導入」)。検索数は少ないが上位を取りやすい
  • 指名キーワード:自社名やサービス名。ここが下がると別の問題(サイト障害など)のサインになる

最初は20〜50語くらいから始めれば十分です。いきなり数百語を登録すると管理しきれず、結局見なくなります。関連する語はグループにまとめておくと、あとで「この記事群がまとめて動いた」と分かりやすくなります。キーワードの検索意図がずれていると順位も伸びないので、選び方は検索意図のズレを直す手順もあわせて確認してみてください。

ステップ2。目的に合ったツールを選ぶ

ツールは「今すぐ数語だけ確認したい」のか「毎日たくさん自動で記録したい」のかで選びます。まず無料で試すなら、次の2つの入り口があります。

  • 簡易チェックツール:URLとキーワードを入力するとその場で順位が出る。会員登録なしで使えるものが多い。まず感触をつかむのに向く
  • Google Search Console:自社サイトを登録すれば、実際の検索での平均掲載順位・表示回数・クリック数を無料で確認できる

毎日たくさんのキーワードを追うようになったら、インストール型やクラウド型に移ります。判断の分かれ目はシンプルです。手作業で確認する時間が「週に30分」を超えてきたら、自動計測ツールに切り替えるサインだと考えてください。どのツールが自社に合うかで迷ったら、SEOツールの選び方ガイドで比較の観点を整理しています。

なお、ツールの具体的な設定画面や機能名は更新で変わることがあります。導入時は各ツールの公式ヘルプで最新の手順を確認してください。

ステップ3。計測条件(地域・デバイス)をそろえる

順位が「実際と違う」と感じる原因の大半は、この計測条件がそろっていないことです。検索順位は、検索する場所・端末・過去の検索履歴で変わります。だから測る条件を固定しないと、数字がブレて比較できません。

設定で決めるべき条件は次の3つです。

  • 地域:全国向けなら「日本」、店舗など地域商売なら「大分市」のように商圏を指定する
  • デバイス:PCとスマホは順位が違う。今はスマホ基準で見るのが基本。両方測れるなら両方登録する
  • パーソナライズの除去:自分の検索履歴が反映されない状態で測る。ツールはこれを自動でやってくれるものが多い

ここで、自分の目で確認したいときの手軽な方法をお伝えします。ブラウザのシークレットモード(プライベートウィンドウ)で検索すると、ログイン状態や履歴の影響を減らせます。ツールの数字と手動確認がずれたときの、簡単な答え合わせに使えます。

ステップ4。毎日の自動計測をセットする

順位は毎日測って初めて意味を持ちます。1回だけの順位は、たまたまその日の変動かもしれないからです。折れ線グラフで推移を見て、はじめて「上がっている」「下がっている」が判断できます。

自動計測をセットするときに決めることは次の通りです。

  • 計測タイミング:毎日1回、時間帯を固定する(インストール型はパソコンを起動しておく必要がある点に注意)
  • 競合サイトの登録:自社と一緒に競合2〜3社の順位も追うと、自社だけの問題か業界全体の変動かが分かる
  • アラート:大きく順位が下がったら通知が来るように設定できるツールもある

インストール型は、パソコンの電源が入っていないと計測されません。毎日決まった時間に自動で立ち上がるよう設定するか、常時起動する端末で回す運用にしておかないと、データに穴があきます。

ステップ5。順位変動と施策をひもづけて記録する

最後に、順位の記録と「自分が何をやったか」をセットで残します。これをやらないと、順位が動いても理由が分からず、次の改善につながりません。

おすすめは、シンプルな施策メモの表を作ることです。順位グラフ上にメモを残せるツールもありますが、なくても表計算ソフトで十分です。次のような形で残しておきましょう。

日付対象ページやったことその後の順位
7/1料金ページタイトルと見出しを書き直し18位→11位(2週間後)
7/8導入事例関連記事への内部リンクを追加変化なし

この「やったこと」と「順位の変化」をひもづける習慣が、SEOで一番効きます。効果があった施策を横展開し、効果がなかったものはやめる。この判断ができるようになります。

順位計測を続けると何が変わるのか

検索順位チェックツールの使い方|無料で計測する手順

順位計測を仕組みにすると、SEOが「なんとなく」から「数字で判断できる作業」に変わります。ここが一番の効果です。

具体的には、次の3つが見えるようになります。

  • 施策の効果:リライトや内部リンクの追加が、実際に順位を動かしたかが分かる
  • 変動の原因切り分け:自社だけ下がったのか、業界全体が下がったのか(=Googleのアップデート)が競合比較で分かる
  • 優先順位:「あと少しで1ページ目」のキーワードが見えるので、どのページを先に直すか決められる

特に3つ目は取り組みやすいポイントです。検索結果は上位ほどクリックされやすく、2ページ目より1ページ目のほうがクリックを集めます。

そのため、あと少しで1ページ目に届く11位前後のキーワードを優先的に改善するのは、少ない工数で手をつけやすい定番の進め方です。実際にどれだけクリックが増えるかは、GSCのクリック数で改善前後を比べて確認してください。

ただし、Googleのアップデートで順位が大きく動くこともあります。順位が急に下がったときにあわてないためにも、日頃から記録しておくことが備えになります。過去の変動の見方はGoogleアップデートで順位が下がる理由と対策で解説しています。

順位の数字を経営層や上司にどう報告するかで悩む方も多いです。順位だけを並べても「で、売上は?」と聞かれてしまいます。報告のまとめ方は役員が納得するSEO報告の作り方が参考になります。

AI検索の時代、順位だけ見ていて大丈夫か

結論から言うと、順位計測は今も必要ですが、順位「だけ」を見ていると流入の変化を見落とします。2026年現在、検索結果の見え方が大きく変わっているからです。

ここ最近、Googleの検索結果の見え方は変わってきています。検索した人がサイトを開かなくても、検索結果の画面上で答えの一部が分かる場面が増えました。そのため、順位が同じでもクリック数が変わることがあります。実際に自社サイトでそうなっているかは、後述するGSCのクリック数で確認してください。

だから、これからの計測では次の2つをセットで見る必要があります。

  • 順位:従来どおり、狙ったキーワードで何位にいるか
  • クリック数と表示回数:GSCで、順位が同じでもクリックが減っていないかを確認する

さらに、ChatGPTやGeminiのようなAIに自社が引用・紹介されるかどうか(AI可視性)を追う動きも出ています。ただ、この分野はまだ計測方法が固まりきっていません。まずは「順位+GSCのクリック数」をきちんと押さえたうえで、AI可視性は次のステップとして様子を見るくらいがちょうどよいです。

ポイント。順位が下がっていないのに問い合わせが減った、というときは、検索結果の画面上で答えが完結してクリックが奪われている可能性があります。順位表とGSCのクリック数を並べて見ると、原因が切り分けられます。

よくある失敗と回避法

検索順位チェックツールの使い方|無料で計測する手順

順位計測でつまずくパターンは、だいたい決まっています。現場でよく見かける失敗を、原因と防ぎ方までセットで紹介します。

失敗1。ツールの順位と実際の検索が食い違う

「ツールでは5位なのに、自分で検索すると全然違う」という相談は本当に多いです。これはツールが壊れているのではなく、計測条件がそろっていないだけのことがほとんどです。

自分で検索するときは、ログイン状態・地域・過去の履歴が反映されて順位が変わります。回避法は、ステップ3で書いたとおり、ツール側の地域とデバイスを固定し、手動確認はシークレットモードで行うこと。この2つをそろえるだけで、食い違いの多くは説明がつきます。

失敗2。GSCの平均順位を「今の順位」だと思い込む

GSCの平均掲載順位を、ピンポイントの現在順位と勘違いするのもよくある失敗です。GSCの数字は、いろんな地域・端末・期間の結果を平均したものです。

しかもこの平均は、表示回数の多い条件ほど強く反映される重み付けの平均で、単純に足して割った数字ではありません。そのため、表示された平均順位ぴったりの位置に実際に表示される場面があるとは限りません。回避法は、役割を分けて使うこと。ピンポイントの順位はチェックツール、実際のクリック数や全体傾向はGSC、と用途をはっきり分ければ混乱しません。GoogleのGoogle Search Console公式ページでも、検索パフォーマンスのデータの見方が案内されています。

失敗3。順位を測るだけで満足してしまう

ツールを入れてグラフを眺めているだけで、改善が止まってしまうケースです。順位を測るのはあくまで「健康診断」であって、測っただけでは何も治りません。

回避法は、ステップ5の施策メモとセットで回すこと。順位を見て、下がっている・伸び悩んでいるページを1つ選び、リライトや内部リンク追加などの手を打つ。そしてまた順位で確認する。この改善のサイクルを回して初めて、計測が成果につながります。

失敗4。キーワードを詰め込みすぎて管理できない

最初から数百キーワードを登録して、結局どれも追えなくなるパターンです。クラウド型は登録数で費用が変わることもあり、無駄なコストにもなります。

回避法は、本命・ロングテール・指名の3種類を中心に、まず20〜50語に絞ること。運用に慣れて「もっと見たい」となってから増やせば十分です。少なく始めて、必要に応じて足す。これが挫折しないコツです。

導入前に知っておきたい現場のホンネ

ここでは、教科書には書かれにくい「実際にやってみて分かること」を率直にお伝えします。ツール選びで後悔しないための本音の部分です。

まず、順位チェックツールは入れれば順位が上がる魔法ではありません。あくまで現状を可視化するツールです。可視化した先で、コンテンツを直したり、内部を整えたりする作業が必ず必要になります。ここを外注せずに社内で回すなら、それなりの時間の確保が前提になります。

次に、無料ツールと有料ツールの線引きです。数キーワードを月に数回見るだけなら、無料の簡易ツールとGSCで十分まかなえます。有料ツールが効いてくるのは、次のようなときです。

  • キーワードが増えて手作業が限界になったとき
  • 競合を継続的に追いたいとき
  • 複数人でレポートを共有したいとき

逆に言うと、この状況でないのに高機能なツールを契約しても、機能を持て余します。

もう1つ、見落とされがちなコストがあります。それは「見る時間」です。ツール代よりも、毎日データを見て、原因を考えて、改善する人の時間のほうが実は高くつきます。ここに社内リソースを割けるかどうかが、内製と外注を分ける一番の判断軸です。

「順位が上がらない」という相談の多くは、ツールの問題ではなく、計測後の改善に手が回っていないことが原因です。ツール導入をゴールにせず、その先の改善作業まで含めて計画することをおすすめします。

よくある質問

検索順位のチェックは無料ツールだけでも大丈夫ですか

キーワードが少ないうちは無料だけで十分です。Google Search Consoleで実際のクリック数と平均順位を見て、ピンポイントの順位は無料の簡易チェックツールで確認する組み合わせが基本です。キーワードが増えて手作業がつらくなったら、有料の自動計測を検討すればよいです。

順位はどのくらいの頻度でチェックすればいいですか

基本は毎日1回の自動計測がおすすめです。順位は日々小さく動くため、1回だけ見てもその日限りの変動か判断できません。毎日記録してグラフで推移を見ると、施策の効果やアップデートの影響を正しく読み取れます。人の目で確認するのは週1回程度で十分です。

スマホとパソコンで順位が違うのはなぜですか

Googleがスマホ用とパソコン用で検索結果を分けて表示しているためです。今はスマホからの検索が多いので、まずはスマホ基準の順位を見るのがおすすめです。ツールで計測するときも、デバイスをスマホに固定しておくと、実態に近い数字が取れます。

順位は上がったのに問い合わせが増えません。なぜですか

考えられる可能性は次の2つです。

  • 検索結果の画面上で答えが完結し、クリックが減っているケース
  • ページの内容が問い合わせにつながっていないケース

順位表とGSCのクリック数を並べて、まず流入自体が減っているのかを切り分けると、原因を絞り込めます。

まずは今日の一歩から

順位計測は、いきなり完璧な仕組みを作る必要はありません。今日できる最初の一歩として、まずはGoogle Search Consoleに自社サイトを登録し、自社名で検索したときの表示回数とクリック数を眺めてみてください。それだけでも「見えていなかった数字」が見えてきます。

そのうえで計測から改善までを社内で回すのが難しそうだと感じた方は、どこまで自社でやり、どこをプロに任せるかを整理するところからでも大丈夫です。コレットラボでは、順位計測の設計から改善の優先順位づけまで、現場に合わせて一緒に組み立てるお手伝いをしています。現状を整理するだけでも構いませんので、気になった方はお気軽にご相談ください。

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