LINE公式のオーディエンス設定|反応した友だちに再配信する手順
この記事の要点
- オーディエンスは「反応した友だち」を貯めて狙い撃つ再配信の仕組み
- 作成前に材料集め、次に絞り込みか除外を決める順番が肝心
- 絞り込みは配信通数のムダ減らしにも直結しコスト最適化になる
「一斉配信しても反応が薄い」「配信するたびにブロックが増える気がする」。LINE公式アカウントを運用していると、こんな壁にぶつかりますよね。その解決策が「オーディエンス」を使った再配信です。
この記事では、反応してくれた友だちだけを狙って配信する「オーディエンス設定」の具体的な作り方と、絞り込み・除外の使い分け、現場でありがちな失敗までを順番に解説します。読み終わるころには、次の配信で何をどう設定すればいいかが決まっている状態を目指します。
Contents / 目次
結論。オーディエンスは「反応した友だち」を貯めて狙い撃つ仕組み

やることは大きく3つに整理できます。この全体像さえ押さえれば、あとは手を動かすだけです。
- 材料を貯める:友だちの反応データ(クリック、タグ、追加経路など)を日々の運用で蓄積する
- オーディエンスを作る:貯めた反応データから「この条件の人たち」というグループを切り出す
- 再配信する:作ったグループを「含める(絞り込み)」か「外す(除外)」かを決めて配信する
大事なのは、配信ボタンを押す前ではなく、押すずっと前から準備が始まっているという点です。反応データは後からさかのぼって作れません。だからこそ、まず「材料を貯める運用」を今日から始めるのが最初の一歩になります。
LINE公式アカウントで作れるオーディエンスには、クリックやタグなど友だちの反応をもとにした種類がいくつかあります。使える種類や正確な名称は今後も追加・変更される可能性があります。実際に使える種類と名称は、必ずLINE公式アカウントのヘルプおよび管理画面でご確認ください(2026年7月17日時点)。
どれを使うかで「誰に届くか」が変わりますが、まずは配信リンクを押した人と、リッチメニューを押した人を集める2つから始めるのが、材料を貯めやすくて実務的です。
オーディエンス設定と再配信のやり方。5ステップで進める

ここからが記事の本題です。オーディエンスを作って再配信するまでの流れを、実際に手を動かせる粒度で5ステップに分けて解説します。画面のボタン名は更新で変わることがあるため、操作の「考え方」と「決めるべき値」を中心にお伝えします。
ステップ1。まず反応の材料を貯める下準備をする
最初にやるのは、オーディエンスの材料になる「反応データ」を貯める仕込みです。ここが抜けると、いくら設定画面を開いても作れるグループがありません。
- 配信メッセージに必ずリンクを入れる:商品ページや予約フォームへのリンクを置くと「クリックした人」が貯まる
- リッチメニューのボタンを役割ごとに分ける:「予約」「メニュー」「お問い合わせ」などボタンを分けておくと、押した内容ごとに関心が分かる
- 1対1トークでタグを付ける運用を決める:「購入検討中」「来店済み」などタグの言葉を先に統一しておく
タグ運用のコツは、LINEを顧客台帳化する。タグでリピート客を見える化する運用でも詳しく解説しています。タグの言葉がバラバラだと後で絞り込めないので、最初にルールを決めておくのがおすすめです。
ステップ2。オーディエンスを作成して条件を切り出す
材料が貯まったら、管理画面からオーディエンスを新規作成します。作成時に決めるのは、次の3点です。
- 種類:メッセージクリックか、リッチメニュークリックか、チャットタグか(管理画面で使える種類を確認して選ぶ)
- 対象の絞り方:どの配信・どのボタン・どのタグを条件にするか
- 名前:後で自分が分かるよう「0710セール_クリック者」のように日付と内容を入れる
オーディエンスをメッセージ配信で使う際は、LINE公式アカウント側で最低人数などの条件が設けられている場合があります。使えるかどうかと正確な条件は、必ずLINE公式アカウントのヘルプでご確認ください(2026年7月17日時点)。少人数のうちは、材料を貯める期間と割り切りましょう。
ステップ3。絞り込みか除外かを決めて配信する
ここが再配信の心臓部です。作ったオーディエンスは、配信の際に「含める(絞り込み)」と「外す(除外)」という形で使い分けられます。使える範囲や設定方法はLINE公式アカウントのヘルプでご確認ください(2026年7月17日時点)。この使い分けを覚えると配信の精度が一気に上がります。
- 絞り込み(含める):「セールのリンクを押した人だけ」に追いのお知らせを送る。反応した人に集中砲火するイメージ
- 除外(外す):「すでに購入した人」を外して未購入者だけに送る。しつこさを防ぐイメージ
たとえば、セール告知を配信した3日後に「リンクをクリックしたが未購入の人」へリマインドを送る、という設計ができます。これは「クリック者を絞り込み」かつ「購入完了タグを除外」の組み合わせです。この2段構えが、狙い撃ち再配信の基本形になります。
ステップ4。再配信の文面を用意する
狙い撃ちで送るなら、文面も一斉配信の使い回しではなく、その人の状況に合わせて変えます。文面の型はシンプルで大丈夫です。次のテンプレートをベースに、自社の商品名や特典に置き換えてください。
【クリックしたが未購入の人へ・リマインド例】
先日ご覧いただいた「[商品名]」ですが、
[特典・在庫・締切など背中を押す一言]。
▼詳しくはこちら
[リンク]
※ご購入済みの方はご容赦ください。
ポイントは、冒頭で「先日ご覧いただいた」と、相手の行動に触れることです。狙い撃ちだからこそ「自分ごと」に感じてもらえます。逆に全員に同じ文面を送るなら、オーディエンスを使う意味が半減します。
ステップ5。効果を見て次のオーディエンスに活かす
配信後は、絞り込んだグループのクリック率・開封率を、一斉配信のときの数字と比べます。狙い撃ちがうまくいっているかどうかは、この比較ではっきり見えてきます。
そして、今回の配信でリンクを押した人が、また新しいオーディエンスの材料になります。つまり「配信するたびに、次の狙い撃ちリストが育つ」という好循環に入ります。指標の見方はLINEのKPIは友だち数で見るな。売上に効く指標の選び方もあわせて読むと、追うべき数字が整理できます。
効果のイメージ。無駄打ちが減り、コストも下がる

オーディエンスで狙い撃ちすると、何が変わるのか。一番大きいのは「無駄打ちが減る」ことです。反応しそうにない友だち全員に送らなくなるので、ブロックのリスクを抑えつつ、反応する人に集中できます。
成果として現れやすいのは、次のような変化です。ただし数字は業種・友だちの質・オファーで大きく変わるため、あくまで方向性としてとらえてください。
- クリック率の改善:関心のある人だけに送るため、一斉配信よりクリック率が高くなりやすい
- 配信コストの圧縮:送る相手を絞るぶん、月間の配信通数が下がる
- ブロック率の抑制:興味の薄い人への連投が減り、うっとうしさによる離脱を防ぎやすい
成果を出している運用に共通するのは、「一発の配信で売り切ろうとしない」ことです。1回目で反応した人を貯め、2回目・3回目でその人たちに合わせて送る。この積み重ねができている運用は、友だち数が同じでも売上に差が出ます。休眠している友だちの扱いについては休眠友だちへの一斉配信は逆効果。AIで再活性シナリオを設計もヒントになります。
よくある失敗と回避法。3つのつまずきポイント

オーディエンス配信は便利ですが、現場ではつまずきも多い機能です。実際によく見かける失敗を3つ、「なぜ起きて・どうなって・どう防ぐか」のセットで解説します。
失敗1。絞り込みすぎて配信できない
「せっかくだから細かく絞ろう」と条件を重ねすぎると起きる失敗です。「クリックした×来店済み×特定エリア」のように絞りに絞ると、対象人数が数人まで減り、最低人数の条件を下回って配信できなくなります。
回避法はシンプルで、最初は条件を1つか2つに抑えることです。まずは「クリックした人」だけで配信し、人数に余裕があれば次回から条件を足していく。細かい絞り込みは、材料が十分に貯まってからで間に合います。
失敗2。除外を忘れて同じ人に送り続ける
絞り込みばかり意識して、除外を設定し忘れる失敗です。購入済みの人に「まだ買っていませんか」と送ってしまう、参加済みの人にセミナー案内を送ってしまう。相手からすると「ちゃんと見てくれていない」と感じ、信頼を失います。
回避法は、配信前に「この人たちには送りたくない」というグループを1つ思い浮かべる習慣を持つことです。購入完了タグ、参加済みタグなど、除外用のオーディエンスをあらかじめ用意しておくと、毎回の設定が楽になります。
失敗3。材料を貯めずに機能だけ触る
一番多いのが、この失敗です。オーディエンスの設定画面を開いてはみたものの、そもそも配信にリンクを入れていない、リッチメニューのボタンも分けていない。材料がゼロなので、作れるグループが何もない状態です。
回避法は、順番を逆にしないことです。設定画面より先に、ステップ1の「材料を貯める下準備」を1〜2週間回してから、オーディエンスを作りにいく。急がば回れで、この準備期間がのちの精度を決めます。セグメント配信全体の考え方はLINEセグメント配信のやり方。成約率を上げる絞り込みの使い分けもあわせてどうぞ。
使う側の落とし穴。AIとの付き合い方と現場の妥協点
ここまで読んで「やってみよう」と思った方に、教科書には載りにくい現場のリアルもお伝えします。この機能、実は「使いこなす前にやめてしまう人」がとても多いのです。
理由は3つあります。
- 材料が貯まるまで時間がかかること
- 絞り込むと配信人数が減って「届いている感」が薄れること
- 日々のタグ付けが地味に面倒なこと
狙い撃ちは、コツコツ続けられる運用体制がないと機能しません。ここが最大の妥協点であり、外注や仕組み化を検討する分かれ目でもあります。
ここでAIの出番です。ただし「AIで全部自動化」は現実的ではありません。AIに任せていい範囲と、人が判断すべき範囲をはっきり分けるのが、失敗しないコツです。
- AIに任せていい:再配信の文面を状況別に何パターンも下書きする、タグの言葉の候補を整理する、配信の切り口を出す
- 人がやるべき:誰を絞り込み誰を除外するかの最終判断、送る中身が失礼になっていないかの確認、数字を見た次の一手の決定
たとえば配信文の量産なら、こんな短いたたき台(seed)をAIに渡すところから始めます。作り込んだ長い指示は不要です。あとはAIと対話しながら、自社の状況に合わせて詰めてください。
あなたはLINE公式アカウントの運用担当です。
「[商品名]のリンクをクリックしたが未購入の友だち」向けに、
再配信のリマインド文を3パターン作ってください。
・1通100文字前後、絵文字は控えめ
・押し売りにならず、背中をそっと押すトーン
・最後にワンクリックで開けるリンク導線を入れる
出てきた3案は、必ず人が目を通します。チェックするのは次の3点です。
- 言い回しが失礼でないか
- 相手の状況(未購入)と矛盾していないか
- 特典や締切の事実が正しいか
事実の最終確認だけは、AIに任せず人がやる。ここを外すと、実在しないセール情報を送るような事故につながります。AI下書きの活用はLINEチャットの返信が遅い現場をAI下書きで3倍速にする運用術でも触れています。
よくある質問
オーディエンスって友だちが少なくても使えるの?
ある程度の人数がそろわないと配信には使えません。メッセージ配信で使うには一定の最低人数が必要です。少ないうちは配信に使うより、まず反応データ(材料)を貯める期間と考えましょう。正確な下限は公式ヘルプでご確認ください。
セグメント配信とオーディエンス配信は何が違うの?
再配信するとブロックが増えたりしない?
むしろ絞り込むほうがブロックは減りやすいです。興味のない全員に送るからうっとうしく感じられます。反応した人だけに、相手の状況に合わせて送れば、しつこさは大きく下がります。除外設定で送りすぎを防ぐのも効果的です。
オーディエンスの設定は毎回作り直すの?
使い回せるものと、都度作るものがあります。「購入完了タグ」のような除外用は一度作れば繰り返し使えます。一方で「今回のセールのクリック者」のような配信ごとのグループは、その都度作るのが基本です。名前に日付を入れると管理が楽になります。
まとめ。狙い撃ちの再配信で友だちを資産に変える
オーディエンス設定は、友だち全員に同じ配信をする運用から卒業し、反応した人を狙い撃つための機能です。材料を貯める、グループを作る、絞り込みと除外を使い分ける。この3つの流れを回せば、反応もコストも改善していきます。
とはいえ、ここまで読んで「毎回のタグ付けや設計を続けられる自信がない」「AIをどこまで任せていいか判断に迷う」と感じた方も多いはずです。そんなときは、まず現状を整理するだけでも大丈夫です。AI業務システム化の詳細はこちらから、コレットラボのAI業務システム化支援に気軽にご相談ください。運用の仕組みづくりまで一緒に設計します。
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