【展示会の集客でお悩みの方へ】会場周辺だけに広告を出す「ジオフェンシング」活用術!ピンポイントで来場者を劇的に増やす方法

展示会に出展する準備、本当にお疲れ様です!ブースのデザインを考えたり、配るパンフレットを用意したりと、やることが山積みですよね。
でも、一番の悩みは「当日にちゃんと人が来てくれるだろうか?」ということではないでしょうか。
せっかく何百万円もかけて立派なブースを作ったのに、通路を歩く人は素通りばかり。一生懸命チラシを配っても受け取ってもらえず、ノベルティ(おまけのボールペンやエコバッグなど)だけを持っていかれてしまう……。こんな悲しい経験をしたことがある方も多いかもしれません。
事前に「今度、展示会に出ます!」とお客さんにメールを送るのも大事ですが、それだけでは「もともとあなたの会社を知っている人」しか来てくれません。展示会の一番の目的は、「まだ出会ったことのない、新しいお客さん」を見つけることですよね。
そこで今回ご紹介したいのが、「今、まさに展示会場の近くにいる人」のスマートフォンにだけ、ピンポイントで広告を出す「ジオフェンシング」という魔法のような方法です。
「なんだか難しそう……」と思った方も安心してください。この記事では、専門用語をできるだけ使わず、小学校高学年や中学生でも「なるほど、そういうことか!」とわかるように、やさしい言葉で丁寧にお話ししていきます。
この記事を最後まで読めば、次の展示会で「ブースに人が途切れない!」という嬉しい悲鳴をあげるためのヒントがきっと見つかります。ぜひ、リラックスして読み進めてみてくださいね。
そもそも「ジオフェンシング」って何?魔法のような広告の仕組み
まずは、「ジオフェンシング」という少し聞きなれない言葉の意味からお話ししていきましょう。
ジオ(Geo)は「地球」や「地理」、フェンシング(Fencing)は「フェンス(柵)を作ること」という意味です。つまり、ひとことで言うと「地図の上に、目に見えないデジタルの柵(フェンス)を張る技術」のことです。
地図の上に「目に見えない柵」を作るってどういうこと?
たとえば、あなたが東京ビッグサイトという大きな展示会場でブースを出しているとします。
普通にインターネットの広告を出すと、北海道にいる人や沖縄にいる人、あるいはお家でゲームをしているだけの学生さんにも広告が表示されてしまうかもしれません。これでは、せっかく広告費(お金)を払っても、展示会に来てくれるはずがないのでもったいないですよね。
そこで、ジオフェンシングの出番です。パソコンの地図上で、東京ビッグサイトのまわりを「ぐるっ」と線で囲みます。これが「目に見えない柵」です。
ジオフェンシング広告は、この「柵の中に入ってきた人」のスマートフォンにだけ、自動的にあなたの会社の広告を表示させることができる仕組みなのです。
まるで、スーパーのタイムセールの放送を、「いまスーパーの入り口を歩いている人」のイヤホンにだけこっそり流してあげるようなイメージですね。
より詳しい仕組みや歴史については、こちらのジオフェンスの解説記事などでも紹介されていますが、まずは「指定したエリアに入った人にだけアピールできる機能」と覚えておけばバッチリです。
どうやって「柵の中に入ったこと」がわかるの?
「でも、どうして私がその場所にいることが、広告を出す側にバレてしまうの?」と不思議に思うかもしれませんね。
秘密は、私たちがいつも持ち歩いているスマートフォンにあります。スマホには、自分が今どこにいるかを人工衛星の電波を使って割り出す「GPS(ジーピーエス)」という機能や、近くのWi-Fi(ワイファイ)の電波をキャッチする機能がついています。
地図アプリを使って「ここから駅までの道順」を調べるとき、自分の場所が青い丸で表示されますよね。あの仕組みを使っているのです。
もちろん、誰がどこにいるかという「個人情報(名前や電話番号など)」が勝手に誰かに伝わるわけではありません。「よくわからないけど、ある一人のユーザーが今この柵の中に入ってきたぞ!」という情報だけがシステムに伝わり、その瞬間に、ニュースアプリやインターネットの記事を見ている画面に「展示会に出展中!ぜひ〇〇ブースへ!」という広告が表示される、という流れです。

なぜ展示会に「位置情報広告」がぴったりなの?3つの理由
では、なぜこのジオフェンシング(位置情報広告)が、BtoB(企業対企業)の展示会でこれほどまでに注目されているのでしょうか。それには、大きく分けて3つの理由があります。
理由1:いま、近くにいる「熱量の高い人」にだけアピールできるから
展示会に来ている人たちは、何かしらの「仕事の悩み」を解決するためのヒントを探しに来ています。つまり、「新しいサービスを知りたい!」「良いものがあれば会社に導入したい!」という「熱量(やる気)」がとても高い状態です。
そんな人たちが、お昼休みに会場の近くでご飯を食べながらスマホでニュースを見ているとき、ふと「あなたの会社の悩みを解決するツール、A-5ブースで展示中!」という広告が出てきたらどうでしょうか?
「おっ、ちょうど後で時間が空くから、ついでに見に行ってみようかな」と思ってくれる可能性が非常に高いですよね。
遠くにいてすぐに行けない人ではなく、「今すぐ歩いて行ける距離にいる、やる気満々な人」にだけ話しかけられるのが、最大のメリットです。
理由2:無駄なお金がかからない(チラシや看板との違い)
駅の大きな看板に広告を出したり、新聞に広告を載せたりするのは、何百万円もかかることがあります。しかも、それを見た人が本当に展示会に来てくれたのか、何人見てくれたのかを正確に数えることはできません。
しかし、Web広告(インターネットの広告)なら、少ないお金からスタートできます。「広告がクリックされた回数」だけお金を払う仕組みが多いので、興味がない人にいくら見られてもお金はかかりません。
さらに、ジオフェンシングを使って「会場の周りだけ」に絞ることで、無駄なお金を徹底的に減らすことができます。クロスロケーションズ株式会社の事例などでも紹介されているように、届けたい相手にだけピンポイントで届けることで、広告の費用対効果(使ったお金に対して、どれくらいリターンがあったか)をグッと高めることができるのです。
理由3:ライバル企業のブースに向かっている人を振り向かせることができる
展示会には、あなたの会社と同じようなサービスを売っている「ライバル(競合他社)」もたくさん出展していますよね。
もし、ライバル企業のブースの周辺や、ライバル企業のブースがあるホールの入り口付近に「デジタルの柵」を張ったらどうなるでしょうか。
ライバルの話を聞き終わってスマホを取り出したお客さんに、「うちのサービスなら、もっとこんなことができますよ!ぜひB-10ブースも比べてみてください!」という広告を見せることができるのです。
ただし、あまりにも攻撃的な言葉や、ライバルを悪く言うような広告はNGです。「比較検討してみませんか?」といった、お客さんにとって親切な提案をするのが成功の秘訣です。

【BtoB向け】展示会でジオフェンシング広告を成功させるコツ(2026年最新版)
仕組みとメリットがわかったところで、次は「実際にどうやって使えばいいの?」という具体的なテクニックをお話しします。現場で成果を出しているプロは、こんな工夫をしています。
コツ1:フェンスを張る場所を賢く選ぶ
ただ展示会場の建物を丸ごと囲むだけでは、少しもったいないです。もっと頭を使って、フェンスを張る場所を工夫してみましょう。
- 最寄り駅の周辺: 展示会場に向かうために電車を降りた人たちを狙います。「これから展示会に行くぞ」というワクワクしているタイミングで広告を出します。
- 会場近くのカフェやレストラン: 歩き疲れて休憩している人や、お昼ご飯を食べている人たちは、ゆっくりスマホを見る時間がたくさんあります。
- 関連するセミナー会場: 展示会と同時に行われている「業界の有名な人の講演会」の会場付近に設定すれば、そのテーマに興味がある人だけを狙い撃ちできます。
このように、「お客さんがどんなルートで歩き、どこでスマホを見るか」を想像することがとても大事です。
コツ2:広告の「言葉」と「画像」をいまの状況に合わせる
広告の画像(バナーと呼びます)や文章も、展示会専用のものを用意しましょう。
普段使っている「弊社のサービスのご紹介」といった普通の広告では、誰もクリックしてくれません。
「本日、東京ビッグサイトに出展中!【東展示棟 A-5ブース】へお越しください。画面を見せると特製ノベルティをプレゼント!」
このように、「今すぐ行くべき理由(ブース番号やプレゼントなど)」をわかりやすく書くのがポイントです。かっこいい画像を作るのが難しいという方は、デザイナーにお願いしなくても自分で作れる方法があります。詳しくは、「バナー広告」で失敗しない!デザイナー不要、Canvaで成果を出すプロ級クリエイティブ制作術の記事も参考にしてみてくださいね。
コツ3:終わった後も追いかける「リマーケティング」との組み合わせ
展示会の期間中(2〜3日間)だけ広告を出すのも良いですが、プロは「展示会が終わった後」も活用します。
ジオフェンシング広告を一度でもクリックしてくれた人や、ブースの近くまで来てくれた人のスマホには、「この人はうちの会社に興味を持ってくれた」という目印(クッキーと呼ばれるものなど)をつけることができます。
展示会が終わって、お客さんが自分の会社(オフィス)に戻った後も、「先日は展示会でお疲れ様でした。詳しい資料はこちらからダウンロードできますよ」という広告を出し続けることができるのです。これを「リマーケティング広告(追いかけ広告)」と呼びます。
ただし、しつこく追いかけすぎると嫌われてしまうので注意が必要です。ちょうどいい頻度やマナーについては、顧客に嫌われない「リマーケティング広告」の頻度とマナーの記事で詳しく解説しています。

やっちゃいがち!ジオフェンシング広告の「失敗パターン」と対策
とても便利なジオフェンシング広告ですが、やり方を間違えると「お金だけかかって誰も来ない……」という悲しい結果になってしまいます。よくある失敗パターンを2つ紹介するので、同じミスをしないように気をつけてください。
失敗1:フェンスを広げすぎて、ただの「普通の広告」になってしまう
「たくさんの中に来てほしいから!」と欲張って、展示会場だけでなく、その周りの区や市までフェンスを広げてしまう人がいます。これでは、展示会とは全く関係のない地元の人たちや、たまたま近くをドライブしているだけの人にまで広告が出てしまいます。
ジオフェンシングの強みは「狭く、深く」狙えることです。欲張らずに、本当に会場の周辺(半径数百メートルなど)だけにギュッと絞るのが正解です。
もし「広告を出しているのに全然反応がない」と悩んでいる場合は、設定が広すぎるかもしれません。Web広告にお金をかけても来ない?原因チェック&対策ガイドもあわせてチェックして、原因を探ってみましょう。
失敗2:「クリックされた数」だけを見て満足してしまう
広告を出すと、「あなたの広告が1万回見られて、100回クリックされました!」というデータ(数字)がわかります。
これを見て「やったー!100人も見てくれた!」と喜んで終わってしまうのはNGです。一番大事なのは「クリックした人が、本当にブースに来てくれたのか?」「その人が名刺交換をして、将来のお客さんになってくれたのか?」ということです。
ブースに来てくれた人に「何を見てうちのブースに来てくれましたか?」とアンケートをとったり、広告の画面を見せてくれた人にだけ特別なパンフレットを渡したりして、「広告のおかげで何人来てくれたか」をしっかり数える(効果を測る)ようにしましょう。

よくある質問(FAQ)
ここでは、ジオフェンシング広告について、初めての方がよく疑問に思うことをQ&A形式でまとめました。
ジオフェンシング広告を始めるには、すごくたくさんのお金が必要なの?
いいえ、そんなことはありません。テレビCMや大きな看板に比べるとずっと安く始められます。広告がクリックされた分だけお金を払う仕組みが多いので、1日数千円〜数万円くらいの予算から試してみることも十分に可能です。
展示会の何日前から広告を出し始めればいいの?
展示会の当日だけでも効果はありますが、できれば「展示会が始まる1〜2週間前」から会場周辺や関連する場所で出し始めるのがおすすめです。「今度こういう展示会があるんだな」と事前に知ってもらうことで、当日の来場につながりやすくなります。
自分たちの会社のお客さんは「年配の社長さん」が多いんだけど、スマホの広告なんて見てくれる?
はい、見てくれます!今は年齢に関係なく、ビジネスマンのほとんどがスマートフォンでニュースを読んだり、天気を調べたりしています。ビジネス系のニュースアプリなどに絞って広告を出す設定もできるので、社長さんや役員の方にもしっかり届けることができますよ。
まとめ:ピンポイント広告で、展示会の集客を大成功させよう!
いかがでしたでしょうか?「ジオフェンシング」という難しい名前ですが、中身は「展示会場の近くにいる、やる気満々な人のスマホにだけ、ピンポイントでお手紙(広告)を届ける仕組み」だということがお分かりいただけたかと思います。
展示会の集客は、ただ待っているだけではうまくいきません。ビラ配りや事前のメールといった今までのやり方に加えて、最新のテクノロジーを少しだけ取り入れることで、結果は大きく変わります。
次の展示会では、ぜひ「地図の上に目に見えない柵を張る」この作戦を取り入れて、ブースを大盛況に導いてくださいね!応援しています。

