h1見出しタグの使い方|複数設置してよい条件と判断基準
この記事の要点
- h1は原則1ページ1つ。ただし複数でも検索順位のペナルティにはつながらない
- 複数h1が許されるのは主題が1つに定まっている場合だけ
- まず抽出ツールで現状確認、その後にテンプレートを直す順番が確実
「h1タグって1ページに1つじゃないとダメなの?」「今のサイトを見たら複数入っていた、これって直すべき?」と気になってこの記事にたどり着いた方が多いと思います。
結論から言うと、h1は1ページ1つが基本ですが、複数あっても検索順位のペナルティにつながるわけではありません。大事なのは「数」そのものより「ページの主題が1つに伝わっているか」です。この記事では、h1タグの正しい使い方、複数設置してよい条件の見極め方、現状のチェック手順、よくある失敗までを現場目線でお伝えします。
Contents / 目次
結論。h1は1ページ1つが基本、でも複数でも問題は起きない

まず全体像をはっきりさせます。h1タグの扱いで押さえるべきことは、次の3つに集約されます。
- 原則は1ページ1つ:そのページが「何について書いてあるか」を一言で示すのがh1。主題は1ページに1つなので、h1も1つにするのが最も分かりやすい
- 複数でもペナルティはない:複数のh1があっても、それだけで検索順位のペナルティ対象になるわけではありません。ただし「問題ない」と「推奨される」は別の話
- 本当に大事なのは階層と主題の明確さ:h1→h2→h3と順序よく積み上がっているか、そのページの主題が読み手にもAIにも一目で伝わるかが評価を左右する
ここで用語を整理しておきます。h1タグとは、そのページの一番大きな見出し、つまり「このページの題名」にあたるHTMLの要素です。本や新聞でいえば一面の大見出しにあたります。h2やh3は、その中の中見出し・小見出しです。
h1は「文字を大きくする道具」ではなく「ページの主題を示す看板」です。ここを取り違えると、装飾目的でh1を乱発する失敗につながります。
1つの場合と複数の場合、何がどう違うのか
「1つが良い」「複数でも大丈夫」と言われても判断しづらいので、違いを表で整理します。自分のサイトがどちらに当てはまるかを確認してみてください。
| 観点 | h1が1つ | h1が複数 |
|---|---|---|
| Googleの評価 | 問題なし(推奨) | 順位低下の直接原因ではないが主題が曖昧になりやすい |
| アクセシビリティ | 読み上げソフトで主題が明確 | どれが主題か分かりにくくなる場合がある |
| AI検索への引用 | 主題が抽出されやすい | 抽出の手がかりが分散する |
| 向いている場面 | ほぼすべての通常ページ | 主題が1つに定まったランディングページ等の例外 |
この表のとおり、複数h1は「絶対ダメ」ではなく「主題が曖昧になるリスクがあるからおすすめしない」という位置づけです。逆に言えば、主題が1つにきちんと定まっていれば、複数あってもそこまで神経質になる必要はありません。次の章で、具体的な使い方と設定手順を見ていきましょう。
h1タグの使い方と設定手順。5ステップで進める

h1の設定は、いきなりコードを触るのではなく「現状確認→中身を決める→設置→階層チェック→複数の要否判断」の順で進めると失敗しません。ここでは非エンジニアの方でも再現できる粒度で解説します。
ステップ1。今のh1がどうなっているか抽出して確認する
最初にやるべきは、思い込みで直し始めないことです。多くのサイトはWordPressなどのテンプレートでh1が自動生成されているため、自分が意図していない場所にh1が入っていることがよくあります。
確認方法は2つあります。
- ソースを直接見る:ブラウザでページを開き、右クリックから「ページのソースを表示」を選び、キーボードのCtrl+F(Macはcommand+F)で「<h1」と検索する
- 抽出ツールを使う:URLを入れるだけで見出し構造を一覧化してくれる無料の見出し抽出ツールを使う。「見出し抽出ツール」などで検索すると見つかる
確認したいのは次の3点です。
- h1がそもそも存在するか:h1が1つも無いページは、主題が伝わりにくく機会損失になっている
- h1がいくつあるか:意図せず2つ3つ入っていないか
- h1の中身は主題を表しているか:ロゴやサイト名だけがh1になっていないか
ステップ2。h1に入れる文言を決める
h1の文言は、そのページの主題プラス主要キーワードを、自然な日本語で簡潔に書きます。長さは、要点が一目で伝わる範囲に収めます。長すぎると要点がぼやけ、短すぎると内容が伝わりません。
良いh1と惜しいh1を比べてみます。
| 惜しい例 | 良い例 | 理由 |
|---|---|---|
| ようこそ | 大分の外壁塗装なら◯◯塗装|施工事例と料金の目安 | 主題とキーワードが具体的 |
| サービス紹介 | 中小企業向けAI業務効率化の導入支援サービス | 誰の何かが一目で分かる |
| 会社名だけ | 会社名+事業内容(トップページの場合) | 主題が伝わる |
ポイントは、キーワードを詰め込みすぎないことです。「大分 外壁塗装 塗装 塗り替え 見積もり 安い」のように並べると、不自然で読みにくく、逆効果になります。キーワードは1〜2個を自然に含める程度で十分です。
ステップ3。ページの一番上にh1を1つ設置する
h1は、ページ本文の最も上、最初に目に入る位置に置きます。WordPressの多くのテーマでは、記事タイトルが自動的にh1として出力されます。つまり、投稿画面の「タイトル」欄に入れた文字がそのままh1になる仕組みです。
そのため、ブロックエディタで本文中に「見出し1(h1)」を追加してはいけません。タイトルと本文の両方にh1ができ、意図せず複数h1になってしまいます。本文中の見出しは、必ずh2から始めてください。
テーマによって、記事タイトルがh1になるか、h2になるかは異なります。使っているテーマの仕様は、テーマの公式ドキュメントで確認するのが確実です。ステップ1の抽出ツールで実際の出力を見て判断しましょう。
ステップ4。h1→h2→h3の階層が飛んでいないか確認する
h1を整えたら、その下の見出し階層が正しい順序になっているかを確認します。よくあるのが、h1の次にいきなりh3が来る「レベル飛ばし」です。これは見た目のフォントサイズを整えるために起きがちですが、コンテンツの構造が壊れる原因になります。
正しい順序は、次のイメージです。
h1 記事の主題(1つだけ)
h2 大きな区切り
h3 その中の小見出し
h3 その中の小見出し
h2 次の大きな区切り
h3 小見出し
見出しの大きさ(見た目)はCSSで自由に変えられます。「小さく見せたいからh3を使う」ではなく、「意味の階層でタグを選び、大きさはCSSで調整する」が正解です。見出し構成の作り方についてはスマホで読みやすい記事の見出し構成の作り方でも詳しく解説しています。
ステップ5。複数h1にするかどうかを判断する
最後に、あえて複数h1を許容するかを判断します。原則は1つですが、次のような場合は複数でも実害が小さいと考えられます。
- 主題が完全に1つに定まっている:1商品だけを訴求するランディングページで、上部と下部に同じ主題の大見出しがある場合
- テンプレートの構造上どうしても分かれる:技術的に1つへ統合するのが難しく、かつ主題がブレていない場合
逆に、内容の異なる複数のテーマが1ページに同居していて、それぞれにh1が付いている状態はおすすめしません。この場合は、ページを分けるか、主題を1つに絞ってh1を1つにするのが正解です。迷ったら「1ページ1主題1h1」に寄せておけば、まず間違いありません。
h1を整えると何が変わるのか。期待できる効果

h1の最適化は、単体で順位が跳ね上がる魔法ではありません。ただし、主題が正しく伝わることで、いくつかの良い変化が積み上がります。
まず、検索エンジンやAI検索がページの主題を理解しやすくなります。見出しが主題を明確に示していれば、人にとってもツールにとっても「このページは何について書かれているか」が伝わりやすくなります。
次に、読み手の離脱を防げます。検索から来た人は、ページを開いた瞬間に「自分の探している答えがここにあるか」を数秒で判断します。h1がその答えを的確に示していれば、読み進めてもらえる可能性が高まります。
ただし、h1の修正だけで順位が大きく動くわけではありません。成果は内容の見直しとセットで表れ、業種や運用によって大きく変わります。h1の修正は「土台を整える作業」であり、良質な中身があって初めて効いてくる、と理解しておくのが現実的です。
直帰率や滞在時間といったユーザーの行動指標は、検索順位の直接の要因ではありません。h1を整える目的は「順位を直接上げる」ことではなく、SEOを損なわずに、主題の伝わりやすさと読みやすさを底上げすることだと押さえておきましょう。
よくある失敗と回避法。現場でやりがちな5パターン

ここからは、実際の現場でよく見かけるh1まわりの失敗を、起きる状況と防ぎ方のセットで紹介します。自分のサイトに当てはまるものがないか、チェックしながら読んでみてください。
失敗1。テンプレートが勝手に複数h1を出している
この失敗は、既製テーマやページビルダーを使っているサイトで頻繁に起きます。ロゴ部分がh1になっていて、さらに記事タイトルもh1になっている、というパターンです。担当者は本文しか見ていないので、気づかないまま複数h1になっています。
結果として、ページの主題が「サイト名」と「記事タイトル」の2つに分かれ、検索エンジンにとって主題がぼやけます。回避法は、ステップ1の抽出ツールで全h1を洗い出し、ロゴ側のh1をpタグやspanに変更することです。ロゴのタグ変更はテーマのコードに関わるため、不安な場合はテーマの公式ドキュメントを確認するか、制作会社に依頼するのが安全です。
失敗2。デザイン目的でh1を使ってしまう
「ここの文字を大きく目立たせたい」という理由でh1を使ってしまうケースです。h1は見た目が大きくなるので、つい装飾に使いたくなります。しかしh1は「主題を示す」という意味を持つタグなので、装飾で乱発すると主題が複数あるように見えてしまいます。
回避法はシンプルで、文字を大きくしたいときはCSSでフォントサイズを指定することです。HTMLは「意味」、CSSは「見た目」と役割を分けて考えると、この失敗は防げます。
失敗3。h1が「ようこそ」「トップページ」など一般的すぎる
h1に「ようこそ」「HOME」「サービス一覧」のような、どのサイトにも当てはまる言葉を入れてしまう失敗です。これでは、そのページが何について書かれているのかが検索エンジンにも人にも伝わりません。
回避法は、各ページの内容を具体的に反映した文言にすることです。トップページなら「会社名+何をしている会社か」、サービスページなら「誰向けの、何のサービスか」を入れます。抽象語ではなく、検索する人が実際に使う言葉で書くのがコツです。
失敗4。全ページのh1が同じ(会社名で統一)
すべてのページのh1を会社名で統一してしまう失敗です。一見ブランドを揃えているようで整って見えますが、SEO上は「どのページも同じ主題」に見えてしまいます。
h1はそのページの主題を示す看板なので、全ページで同じ文言だと、どのページが何についてのページなのかが人にも検索エンジンにも区別しづらくなります。
「キーワードの食い合い(カニバリゼーション)」=自社の複数ページが同じ検索キーワードで競合する状態は、本来コンテンツや検索意図の重複で起きる現象で、h1の文言だけが原因ではありません。ただ、h1が各ページの主題を表していないと、ページの違いが伝わりにくくなるのは確かです。
回避法は、各ページのh1をそのページ固有の内容にして、サイト全体で同じ文言を使い回さないことです。
失敗5。h1にした画像にalt属性が無い
ロゴ画像などをh1として使う場合に起きる失敗です。画像だけで文字情報が無いと、検索エンジンはそのh1が何を示しているのかを読み取れません。読み上げソフトを使う人にも内容が伝わりません。
回避法は、その画像のalt属性(画像の内容を説明するテキスト)に、ページの主題やサイト名を簡潔に入れることです。「株式会社◯◯|大分のホームページ制作」のように、画像が伝えるべき主題を短く書けば、検索エンジンもh1のテーマを認識できます。
現場で見えた本音。h1にこだわりすぎないための線引き
ここまで手順を説明してきましたが、現場を見てきた立場から率直にお伝えしたいことがあります。それはh1の設定に時間をかけすぎるより、ページの中身とサイト全体の構造にエネルギーを割いたほうが成果につながるということです。
h1が1つか2つかで悩んで数時間止まっている担当者を、実際によく見かけます。しかし複数それ自体がペナルティになるわけではない以上、そこは合格ラインさえ守れば十分です。合格ラインとは「主題が1つに伝わっていること」「装飾目的でh1を乱発していないこと」の2点です。これさえクリアしていれば、h1の細かい調整に何時間もかける必要はありません。
本当に順位や問い合わせに効いてくるのは、そのページが検索した人の疑問にきちんと答えているか、サイト全体で内部リンクが整理されているか、といった部分です。h1はあくまで「主題を示す看板」であり、看板を磨いても中身が薄ければ結果は出ません。検索意図とのズレを直す方法はSEOで検索の意図ズレを直す手順で解説しているので、あわせて読んでみてください。
内製と外注の線引きについても本音を言うと、作業によって向き不向きがはっきり分かれます。
- 自分でできる:h1の文言決めや抽出ツールでの現状確認。非エンジニアの担当者でも十分にこなせます
- 任せたほうが安全:テーマのテンプレートが出力するh1の構造を変える作業。コードを触るため、ミスがサイト全体に波及しやすい部分です
後者は無理せず、公式ドキュメントで手順を確認するか、専門家に任せる判断が結果的に早くて安全です。「どこまで自分でやり、どこから任せるか」を最初に決めておくと、余計な事故を防げます。
ちなみに、h1の文言案を考えるときは、生成AIをたたき台づくりに使うと効率的です。ClaudeなどのAIに「このページの主題は◯◯、狙うキーワードは◯◯。h1の候補を5案ください」と頼めば、出発点になる案が出てきます。ただし、出てきた案をそのまま使わず、実際に検索する人の言葉になっているか、主題とズレていないかは必ず人の目で確認してください。良し悪しの最終判断は人がやる、という線引きが大切です。
よくある質問
h1が複数あると本当にペナルティを受けるの?
いいえ、複数のh1があるだけで検索順位のペナルティを受けることはありません。 ただし主題が曖昧になりやすいため、原則は1ページ1つがおすすめです。数より「主題が1つに伝わっているか」を優先してください。
h1タグとタイトルタグは同じ文言でいいの?
同じでも問題ありません。ただし完全一致が必須ではなく、テーマが一貫していれば大丈夫です。タイトルタグは検索結果でのクリックを、h1はページ内での主題確認を担う、と役割を分けて考えると調整しやすくなります。
WordPressでh1はどこで設定するの?
h1を直したらすぐ順位は上がる?
h1単体で順位が急上昇することは基本的にありません。h1は主題を伝える土台で、中身の質と合わせて初めて効いてきます。順位より「主題の伝わりやすさ」を整える作業だと捉えるのが現実的です。
h1の整理から、サイト全体の見直しまで
ここまで読んで「h1の考え方は分かったけれど、テンプレートの構造まで自社で直しきれるか不安」と感じた方もいるはずです。コレットラボでは、AIを活用したサイト制作・運用の伴走支援を行っています。h1や見出し構造の整理はもちろん、中身の改善やサイト全体の設計まで、現状を一緒に整理するところから始められます。まずは話を聞かせてください。AI業務システム化の詳細はこちらから気軽にご相談いただけます。
30分の無料相談
現状をお聞きし、優先順位を一緒に整理します。
予約する →