nosnippetの使い方|AI要約から外す範囲指定とCTRの注意点

nosnippetの使い方|AI要約から外す範囲指定とCTRの注意点

この記事の要点

  • 基本はページ全体ではなく、data-nosnippet属性で一部だけ外す
  • ページ全体のnosnippetは通常の検索スニペットも消える。AI概要のリンク掲載資格も失う
  • data-nosnippetが効かない原因は5つ。使えるタグの種類と閉じ忘れを本文で解説

AIに要約させたくない箇所がある場合、まず使うのはページ全体のnosnippetではなく、その部分だけを囲むdata-nosnippet属性です。

ページ全体にnosnippetを入れると、AIによる概要だけでなく通常の検索結果の説明文(スニペット)も一緒に消えます。

Google公式ドキュメントでは、AIによる概要やAIモードに参照リンクとして出るには「ページがインデックスに登録されており、Google 検索でスニペットが表示され、検索の技術的要件を満たしている必要があります」と書かれています。

つまりスニペットを消すと、AI検索の参照先にも出なくなります。

この記事は、ネタバレ・価格・個人名・会員限定部分など「検索結果やAIの回答に出したくない一部分」を抱えている広報担当者やWeb担当者向けです。

読み終わる頃には、どの範囲をどのタグで外すかを決めて、実際にコードを貼り、公開後に効いているか確認するところまで進められる状態を目指します。

扱うのはHTML側のスニペット制御(nosnippetdata-nosnippetmax-snippet)だけです。クローラー自体をブロックするrobots.txtの話は範囲外なので、学習用ボットと検索用ボットを分けたい方はAIクローラーの拒否設定|学習用と検索用のボットを分ける手順を先に読んでください。役割がまったく違います。

Contents / 目次
  1. 結論。ページ全体を止めず、data-nosnippet属性で部分だけ外す
  2. nosnippetとは何か。data-nosnippet属性との違いと使い分け
  3. 実装手順。data-nosnippet属性で範囲を指定する5ステップ
  4. 入れたあとに何が変わるか。CTRの落ち方を自分で測る手順
  5. よくある失敗と回避法。data-nosnippetが効かない5つの原因
  6. 使う側の落とし穴。nosnippetは「AIに読ませない設定」ではない
  7. nosnippetとdata-nosnippetのよくある質問
  8. まず1ページだけ、1箇所から試す

結論。ページ全体を止めず、data-nosnippet属性で部分だけ外す

AIに要約させない範囲を指定するとき、実務で最初に選ぶべきはdata-nosnippet属性です。理由は単純で、ページ全体のnosnippetは副作用が大きすぎるからです。

Googleのrobots メタタグ、data-nosnippet、X-Robots-Tag の仕様(Google 検索セントラル)では、nosnippetについて「コンテンツが AI による概要と AI モードの直接入力として使用されることもありません」と明記されています。 狙いどおりAIの入力からは外れます。ただし同時に、ウェブ検索・画像検索・Discoverの表示にも同じ制限がかかります。

まず、使える指定を一覧で比べてください。

指定するもの効く範囲通常の検索スニペットAIによる概要・AIモード向いている場面
data-nosnippet属性囲んだ要素の中だけ囲った部分以外は今までどおり出る囲った部分は表示に使われない。囲っていない部分は今までどおり使われるネタバレ、価格の但し書き、担当者名など一部分だけ隠したい
max-snippet:120など正の数ページ全体指定した最大文字数まで短くなる直接入力として使われるコンテンツの量も制限される本文を長く抜かれたくないが、説明文自体は残したい
max-snippet:0ページ全体出なくなる(公式ドキュメントは「nosnippet と同じ」と説明)nosnippetと同じ実質nosnippet。あえて選ぶ理由は少ない
nosnippetページ全体テキストスニペットと動画プレビューが出なくなるAIによる概要・AIモードの直接入力として使われないページ内容そのものを検索面に出したくないとき
noindexページ全体検索結果に出ないインデックスされないため参照リンクにも出ないそもそも検索に載せる必要がないページ

max-snippet:0については、Googleのrobots メタタグ、data-nosnippet、X-Robots-Tag の仕様(Google 検索セントラル)で「スニペットを表示しません。nosnippet と同じです」と説明されています。

同じページに複数の指定が混ざったときは、より制限の厳しいルールが適用されます。Google公式ドキュメントでは「ページに max-snippet:50 ルールと nosnippet ルールが両方ある場合は、nosnippet ルールが適用されます」と説明されています。 プラグインとテーマの両方からrobotsメタタグを出していると、意図せず厳しい方に倒れます。

ここから導かれる、判断の順番は次の3つです。

  1. 隠したいのが「本文の一部」なら、data-nosnippet属性でその部分だけを囲む。ページ全体の設定には手を出さない
  2. 隠したいのが「長く抜かれること」なら、max-snippetで文字数の上限だけ決める。説明文は残る
  3. 隠したいのが「ページの内容そのもの」なら、nosnippetを入れる。ただし検索経由の流入が減る前提で決裁を取る

この章の結論として、押さえるのは「範囲の広さと副作用の大きさは比例する」という一点です。まずdata-nosnippetで足りないかを検討し、足りないときだけページ全体の指定に上げてください。

nosnippetとは何か。data-nosnippet属性との違いと使い分け

nosnippetとは、そのページのテキストスニペットや動画プレビューを検索結果に表示しないようGoogleに伝えるrobotsメタタグのルールです。 ページ単位で効くので、「このページはまるごと抜粋させない」という宣言になります。

一方のdata-nosnippet属性とは、HTMLの中の特定の範囲を囲んで「ここはスニペットに使わないでください」と伝えるHTML属性です。 ページ単位ではなく、要素単位で効きます。

ひとことで言うと、nosnippetは建物ごと立ち入り禁止にする札で、data-nosnippetは建物の中の一室だけ鍵をかけるやり方です。多くの現場で必要なのは後者です。

どちらを使うかの判断基準

迷ったときは、隠したい対象がページの一部なのか、ページの内容そのものなのかで決めてください。一部を外したいだけならdata-nosnippet、ページの内容が抜粋されること自体が問題ならnosnippetやページ設計の見直しに進みます。

  • data-nosnippet属性を選ぶ場面:結末のネタバレ、キャンペーンの但し書き、社内担当者の氏名、口コミの投稿者名、有料部分の冒頭など、ページの一部だけを外したい
  • max-snippetを選ぶ場面:隠したい箇所は特にないが、本文を長く抜き出されるのが嫌。説明文は表示させたい
  • nosnippetを選ぶ場面:ページの内容が抜粋されること自体が問題。検索からの流入が減っても構わないと社内で合意できている
  • noindexを選ぶ場面:そもそも検索結果に出す必要がないページ(社内向け一覧、印刷用ページ、サンクスページなど)

誤解しやすい点data-nosnippetで囲んだ部分も、クロールとインデックスは止まりません。Googleはその文章を読んだうえで、スニペットに使わないだけです。 「読ませたくない」ではなく「表示に使わせたくない」ための指定だと理解してください。

この章の結論は、対象がページ全体か一部かで指定を変える、それだけです。ここを決めてから実装に進むと、あとで戻す作業が発生しません。

実装手順。data-nosnippet属性で範囲を指定する5ステップ

実装は、隠す範囲を先に紙で決めてからコードを触る順番でやると失敗しません。以下の5ステップで、公開後の確認まで完了できます。

ステップ1.隠す範囲を3分類で洗い出す

コードを触る前に、対象ページを開いて、隠したい文章に印をつけてください。このとき「なぜ隠すのか」を3つに仕分けます。目的が違うと、正しい対処法も変わるからです。

分類具体例正しい対処
出しても害はないが、検索結果に抜かれると体験が損なわれる物語の結末、クイズの答え、イベントのサプライズ内容data-nosnippet属性で囲む
誤解を招く形で切り取られると困る条件付きの価格、「※〜の場合を除く」の但し書き、旧料金の記載data-nosnippet属性で囲む。あわせて本文の書き方も直す
そもそも公開すべきでない個人の連絡先、社内資料の断片、契約に関わる情報タグではなくページから削除する。または認証の内側に移す

3つ目に該当するものをdata-nosnippetで隠そうとするのは、対処として間違いです。属性はあくまで表示の制御なので、HTMLソースを見れば誰でも読めます。混同しやすいところなので、最初に切り分けてください。

ステップ2.span・div・sectionのいずれかで囲む

Googleのrobots メタタグ、data-nosnippet、X-Robots-Tag の仕様(Google 検索セントラル)では、data-nosnippet属性が使えるのはspan要素・div要素・section要素の3つだけと説明されています。 公式が3要素と示している以上、plitdに直接付けても効くとは考えないでください。 ここが最初のつまずきポイントです。

文章の途中を隠すならspan、段落やブロックごと隠すならdivsectionを使います。

<!-- 文中の一部だけを外す(span で囲む) -->
<p>このキャンペーンの適用条件は<span data-nosnippet>初回契約かつ3年一括払いの場合に限ります</span>。</p>

<!-- ブロックごと外す(div で囲む) -->
<div data-nosnippet>
  <h3>結末のネタバレを含みます</h3>
  <p>ここに書いた内容は検索結果のスニペットに使われません。</p>
</div>

<!-- 章まるごと外す(section で囲む) -->
<section data-nosnippet>
  <h2>会員限定パートの導入</h2>
  <p>[ここに外したい本文を入れる]</p>
</section>

閉じタグを必ず書いてください。Google公式ドキュメントでも、機械が正しく解釈できるよう「HTML によるセクションの記述が正しく、すべてのタグが適切に閉じられていること」を確認するよう求めています。 閉じ忘れると、囲みの範囲が自分の想定とずれます。

もう1つ、公式ドキュメントに明記されている注意があります。JavaScriptを使って既存のノードにdata-nosnippet属性を追加したり削除したりしないでください。 レンダリングの前後どちらでも属性の抽出が起きうるため、効いたり効かなかったりする不安定な状態になります。 HTMLに最初から書くのが正解です。

ステップ3.WordPressで貼る場所を決める

WordPressの場合、囲みたい範囲が記事の本文中にあるなら、その部分のHTMLを直接編集できるモードに切り替えてタグを書いてください。編集画面のUIはWordPressのバージョンやテーマ、プラグインで名称が変わるため、正確なメニュー名は使っている環境の公式ドキュメントで確認してください。書いたあとは、公開ページのソースを表示して属性が残っているか確認します。

ここで気をつけるのは、エディタによっては保存時に不明な属性が取り除かれることです。ソースを見てdata-nosnippetが消えていたら、その編集方法では通らないと判断し、テーマのテンプレートファイル側に書く方法へ切り替えてください。

再利用する箇所(フッターの注記、テンプレート内の定型文など)は、テーマのテンプレートファイル側で囲んでください。

ページ全体にnosnippetを入れる場合は、robotsメタタグを<head>内に置いてください。設置場所の仕様は、Googleのrobots メタタグ、data-nosnippet、X-Robots-Tag の仕様(Google 検索セントラル)で確認できます。

<!-- ページ全体のスニペットを止める(副作用が大きいので慎重に) -->
<meta name="robots" content="nosnippet">

<!-- 長さだけ制限する(この例は最大120文字) -->
<meta name="robots" content="max-snippet:120">

WordPressで「特定の記事だけ」ページ全体を止めたいときは、使っているSEOプラグインに記事ごとのrobotsメタタグ設定があるか確認してください。あればそこから入れると、テーマの改修なしで済みます。プラグインを使わずテーマ側で出す場合は、次のコードを子テーマのfunctions.phpに追加します。

<?php
/**
 * 前提
 * - 子テーマの functions.php に追記する(親テーマ直編集は更新で消えます)
 * - SEOプラグインが robots メタタグを出している場合、二重出力になります。
 *   その場合はプラグイン側の設定を使い、このコードは入れないでください。
 */
add_action( 'wp_head', function () {

	// [ここを自社の対象記事IDに変更]複数指定できます
	$target_ids = array( 1234, 5678 );

	if ( is_singular( 'post' ) && in_array( get_the_ID(), $target_ids, true ) ) {
		echo '<meta name="robots" content="nosnippet">' . "\n";
	}
}, 1 );

投稿IDは、管理画面で記事の編集画面を開いたときのURLに含まれる数字です。ここを間違えると別の記事のスニペットが消えるので、貼る前に1件ずつ確認してください。

ステップ4.公開前チェックリストで確認する

公開ボタンを押す前に、次の7項目を上から順に確認してください。実際に事故が起きるのは、ほぼこのどれかの見落としです。

  • タグの種類:data-nosnippetを付けたのはspandivsectionのいずれかになっているか
  • 閉じタグ:囲んだ要素がすべて閉じているか。ブラウザの検証ツールでハイライトして範囲を目視する
  • 範囲のはみ出し:意図した文章だけが囲まれているか。前後の見出しやCTAまで巻き込んでいないか
  • JavaScriptで触っていないか:属性の付け外しをスクリプト側でやっていないか
  • ページ全体の指定と重複していないか:プラグインとテーマの両方からrobotsメタタグが出ていないか。ソースを表示してname="robots"を検索する
  • 重要な情報を巻き込んでいないか:会社名・サービス名・所在地など、検索結果に出したい情報が囲みの中に入っていないか
  • そもそも消すべき情報ではないか:ステップ1の3分類で「公開すべきでない」に該当していないか

ステップ5.反映を待って検索結果で確かめる

公開したら、まずSearch ConsoleのURL検査に対象URLを入力します。 表示されるのはGoogleが最後に取得したときの情報なので、公開直後の変更を見たいときはライブテストを実行してください。 その結果からレンダリング後のHTMLを開き、data-nosnippetで検索して属性が入っているか確認します。 ここに入っていなければ、そもそもGoogleに届いていません。

設定した直後には変わりません。Googleが再クロールしてインデックスの情報を更新するまでタイムラグがあるため、古いスニペットがしばらく表示され続けます。 再クロールの間隔はページによって大きく異なるので、URL検査でHTMLに属性が入っていることを確認できたら、あとは表示が切り替わるまで待ってください。 ここで焦ってnosnippetを追加すると、次の章で説明する事故につながります。

この章の結論として、実装で判断が必要なのは「囲むタグの種類」「囲む範囲」「ページ全体に上げるかどうか」の3点だけです。ここさえ決まれば、コードは上の例をそのまま流用できます。

入れたあとに何が変わるか。CTRの落ち方を自分で測る手順

結論から言うと、data-nosnippetで一部だけ囲んだ場合、検索面での見え方はほとんど変わりません。囲んだ箇所の代わりに、Googleがページ内の別の文章を説明文に使うだけだからです。

問題はページ全体にnosnippetを入れたときです。検索結果からタイトルだけが並び、説明文が消えます。 加えて、AIによる概要やAIモードの参照リンクに出る条件からも外れます。 GoogleのAI 機能とウェブサイト(Google 検索セントラル)では、AIによる概要やAIモードに表示されるには「ページがインデックスに登録されており、Google 検索でスニペットが表示され、検索の技術的要件を満たしている必要があります」と説明されています。

どのくらいクリック率が落ちるかは、業種・クエリ・競合の説明文の出来で大きく変わるため、一般化した数字は出せません。代わりに、自社で測る手順を決めておくのが現実的です。

  1. 設定を入れる前に、Search Consoleで対象URLの直近28日間の表示回数・クリック数・CTR・平均掲載順位を記録する
  2. 設定を入れた日をメモに残す(あとで期間を切るために必要)
  3. 設定日から2週間後に、URL検査でレンダリング後のHTMLに反映されているかを確認する
  4. 反映が確認できた日を起点に、28日間の同じ4指標を取る
  5. 表示回数がほぼ同じでCTRだけが下がっているなら、まず他の要因を除外する。競合の説明文が変わっていないか、検索結果の見た目が変わっていないか、前年同月も同じ時期に下がっていないかを確認し、いずれも当てはまらないときにスニペット制御の影響と判断する。表示回数ごと落ちていれば、順位変動など別の要因を先に疑う

比較のとき、季節要因を無視すると誤診します。前年同月のCTRも並べておくと、判断を間違えにくくなります。AI検索側の表示回数の見方はSearch ConsoleでAI検索の表示回数を確認する手順|GA4で補うで解説しています。

戻す判断の基準を先に決める。「表示回数が横ばいのままCTRが導入前の水準を下回った状態が◯週間続いたらnosnippetを外す」のように、自社で許容できる下げ幅と期限をセットで決めてから入れてください。数値は事業によって変わるので、決裁できる人と決めておきます。基準を決めずに入れると、落ちても誰も戻す判断ができず、そのまま放置されます。

この章の結論は、部分指定なら影響はほぼ無視できる、ページ全体指定なら必ず測定とロールバック条件をセットにする、という使い分けです。

よくある失敗と回避法。data-nosnippetが効かない5つの原因

この設定で起きるトラブルは、パターンがほぼ決まっています。原因になりやすいものを5つ挙げます。

失敗1.とりあえずページ全体にnosnippetを入れて、説明文ごと消える

「AIに要約されたくない」という理由で、テンプレートの<head>に一律でnosnippetを入れてしまうケースです。全ページに入れると、サイト全体の検索結果からスニペットが消えます。

こうなると、検索結果にはタイトルとURLだけが並び、ユーザーは中身が分からないままクリックするか判断することになります。しかもAIによる概要の参照リンクに出る資格も失うので、「AIには使われず、検索からも来ない」という最悪の状態になります。

防ぎ方は、必ず対象を1ページ、1箇所から始めることです。全ページ適用は、部分指定で足りないと実証してから検討してください。

失敗2.p要素やli要素にdata-nosnippetを付けて、まったく効かない

「入れたのに検索結果に出続ける」ときに真っ先に疑う原因がこれです。<p data-nosnippet><li data-nosnippet>のように、公式が対応を示していないタグに付けています。

Googleのrobots メタタグ、data-nosnippet、X-Robots-Tag の仕様(Google 検索セントラル)で使えると示されているのはspandivsectionの3つです。 既存のp要素を隠したいなら、外側をdivで囲むか、中の文章をspanで囲み直してください。

<!-- 公式が示していない書き方 -->
<p data-nosnippet>この文章は隠れません</p>

<!-- 公式どおりの書き方(外側を div で囲む) -->
<div data-nosnippet>
  <p>この文章は隠れます</p>
</div>

失敗3.divの閉じ忘れで、囲む範囲がずれる

囲みたい範囲の直後で</div>を書き忘れると、隠したかった1段落だけを囲んだつもりが、実際にはどこまでが囲みの中なのか分からない状態になります。Google公式ドキュメントも、すべてのタグを適切に閉じるよう求めています。

閉じ忘れはブラウザの表示上は何も変わらないこともあり、目視だけでは気づけません。CMSのエディタでHTMLを直接触ったときに起きやすいので、貼ったあとにブラウザの検証ツールで囲み範囲をハイライトし、想定どおりの位置で閉じているか確認してください。

失敗4.JavaScriptで属性を付け外しして、挙動が安定しない

「ボタンを押したら隠す」のようなインタラクションと絡めて、スクリプトでdata-nosnippetを後から付けるケースです。Googleは、既存のノードに対してJavaScriptでこの属性を追加・削除しないよう明記しています。 レンダリングの前後どちらのタイミングでも属性の抽出が起きうるためです。

実務では「テストでは効いたのに、本番でときどき出る」という再現性の低い症状になり、原因追及に何日も溶かします。最初からHTMLに書いてください。

失敗5.反映のタイムラグを「効いていない」と誤診して、指定を強くしてしまう

設定した翌日に検索して、まだ古い説明文が出ているのを見て「効いていない」と判断し、data-nosnippetに加えてページ全体のnosnippetまで入れてしまうパターンです。

実際には再クロール待ちだっただけなので、あとから両方が効いた状態になります。

結果として、必要のないページのスニペットまで消えます。 戻したいときは、入れてしまったnosnippetを削除してください。 max-snippetを足しても、指定が競合すれば厳しい方が適用されるため戻りません。

防ぎ方は、追加する前にURL検査でレンダリング後のHTMLを確認することです。 属性がHTMLに入っているなら、あとは待つだけです。

この章の結論として、原因の切り分けは「HTMLに入っているか」→「タグの種類は正しいか」→「閉じているか」→「反映を待ったか」の順で見れば、ほぼ特定できます。指定を強くするのは最後の手段です。

使う側の落とし穴。nosnippetは「AIに読ませない設定」ではない

ここが最も誤解されている点です。nosnippetdata-nosnippetも、Googleの検索面での表示をどう扱うかの指定であって、AIにコンテンツを読ませないための設定ではありません。 クロールは止まりませんし、HTMLソースには文章がそのまま残ります。

そして、この指定が効く相手はGoogleです。 ChatGPTやPerplexityなど他社のAI検索が同じルールに従う保証はありません。各社のクローラーと対応方針は、それぞれの公式ドキュメントで確認してください。「nosnippetを入れたからどのAIにも使われない」と社内に説明してしまうと、あとで話が食い違います。

「守りたいもの」を取り違えると、手段ごと間違える

実装の前に確認したいのは、守りたいのは情報そのものなのか、それとも流入なのか、という点です。ここが曖昧なまま実装すると、目的と手段がずれます。

本当に守りたいものnosnippetは有効か実際にやるべきこと
結末やクイズの答えなど、先に見えると体験が壊れる情報有効(部分指定)data-nosnippet属性でその箇所だけ囲む
切り取られると誤解を招く条件付きの表現部分的に有効囲むと同時に、本文の書き方を「条件込みで1文」に直す
AI検索に答えを持っていかれて流入が減ること逆効果になりやすい参照リンクとして選ばれる側に回る設計へ切り替える
学習データとして使われること目的が違うクローラー単位の制御を検討する(robots.txt側の話)
個人情報・機密情報無効ページから削除する。または認証の内側に置く

3行目が、いちばん多い勘違いです。AI検索に要約されるのが嫌でスニペットを止めると、参照リンクに出る条件から外れ、AI経由の指名接触の機会まで失います。 流入を守りたいなら方向は逆で、引用されやすい形に直すほうが早いです。具体的な直し方はAIに引用される記事に直す手順|更新日と一次情報の書き方にまとめています。

運用で見落とされがちなコスト

この設定は、入れて終わりになりません。運用面で見落とされるものが3つあります。

  • サイトリニューアルで消える:テンプレートを作り直すと、テンプレート側に書いた囲みは引き継がれません。移行チェックリストに「data-nosnippetの適用箇所一覧」を必ず入れる
  • 判断できる人がいなくなる:なぜ囲んだのかを記録していないと、次の担当者が「不要そうだから」と外します。囲んだHTMLの直前にコメントで理由と日付を残す
  • プラグイン更新で二重出力が起きる:SEOプラグインの仕様変更でrobotsメタタグの出力が変わることがあります。更新後にソースを表示してname="robots"が1つだけか確認する

実装作業自体は生成AIに任せて構いません。ただしどの範囲を外すかの判断だけは人が決めてください。AIは「隠したい」という指示から範囲を広めに取りがちで、社名や住所まで囲みに巻き込むことがあります。出てきたコードは、囲みの開始位置と終了位置を必ず目視してください。

この章の結論として、判断の分かれ目は「情報を守りたいのか、流入を守りたいのか」です。後者なら、スニペットを止める方向は多くの場合で逆効果になります。

nosnippetとdata-nosnippetのよくある質問

data-nosnippetを入れたのに、検索結果にその文章がまだ出ています。設定ミスですか。

まずURL検査で対象URLを調べ、ライブテストを実行してレンダリング後のHTMLに属性が入っているか確認してください。 入っているなら再クロール待ちなので、表示が切り替わるまで待ちます。 入っていなければ、付けたタグがspandivsection以外か、エディタで属性が落ちている可能性が高いです。

nosnippetを入れると、AI Overviews(AIによる概要)に自社サイトが一切出なくなりますか。

Google公式ドキュメントでは、AIによる概要やAIモードに表示されるにはスニペットが表示される状態である必要があると説明されています。 つまりnosnippetを入れたページは、参照リンクとして出る条件を満たさなくなります。 一部だけ外したいならdata-nosnippetを使ってください。

ChatGPTやPerplexityにもnosnippetは効きますか。

Googleの検索面での表示ルールなので、他社のサービスに同じように効くとは考えないでください。 各社は自社のクローラーと対応方針を別途公開しています。 サービスごとに制御したい場合は、メタタグではなくクローラー単位の設定を検討する話になります。

会員限定記事の続きを隠したいのですが、data-nosnippetとnoindexのどちらですか。

記事自体を検索から見つけてほしいならdata-nosnippetで有料パートだけ囲みます。noindexにすると記事ごと検索結果から消えるので、集客用の記事には向きません。ただし本当に見せてはいけない内容なら、HTMLに出さず認証の内側に置くのが正解です。

max-snippetで文字数を絞れば、AIに長く引用されずに済みますか。

Google公式ドキュメントでは、max-snippetはAIによる概要とAIモードの直接入力として使われるコンテンツの量も制限すると説明されています。 ただし通常の検索結果の説明文も同じ長さまで短くなります。 短くしすぎると内容が伝わらなくなるので、まず現在の説明文の長さを確認してから決めてください。

まず1ページだけ、1箇所から試す

今日できる最初の一歩は、対象ページを1つ開いて、隠したい文章に印をつけることです。3分で終わります。その範囲がページの一部なら、この記事のステップ2のコードをそのまま貼れば実装は完了します。

設定を入れる前に検索面での立ち位置を把握しておきたい方は、検索1位でもAIに引用されない理由と、引用される会社の共通点を先に読んでおくと、隠す判断と出す判断を切り分けやすくなります。

ここまで読んで、「隠すべきか出すべきか、社内で判断がつかない」と感じた方もいると思います。この線引きは技術の問題ではなく、事業として何を守りたいかの整理から始まります。AIに引用される記事づくりの詳細はこちらから、現状の整理だけでもお気軽にご相談ください。今のページを一緒に見ながら、外す範囲と残す範囲を切り分けるところからお手伝いします。

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