被リンクの確認方法|質の低いリンクの見分け方と否認手順
この記事の要点
- 被リンクの確認は無料のGoogle Search Consoleで十分に始められる
- 質の判断は「関連性・信頼性・アンカーテキストの自然さ」の3点で見る
- 否認は最終手段。安易にやると良質なリンクまで無効化する危険がある
「自分のサイトにどんな被リンクが付いているのか分からない」「怪しいリンクを見つけたけど、放置していいのか否認すべきか判断できない」。被リンクまわりは、こうしたモヤモヤを抱えたまま手が止まりやすい領域です。
この記事では、被リンクの確認方法を無料ツールを使った具体的な手順から解説し、質の低いリンクの見分け方、そして本当に危険なリンクだけを否認する手順まで、順を追ってお伝えします。専門知識がなくても、読み終わったら自分のサイトを点検できる状態を目指します。
Contents / 目次
まず結論。被リンク対策でやるべきことは3つだけ

被リンク対策でやるべきことは、突き詰めると次の3つに絞られます。「確認する」「見極める」「必要な時だけ否認する」。この順番で進めれば、余計なことに手を出さずに済みます。
つまり、たくさんリンクを集めることより、まず「今どんなリンクが付いているか」を正確に把握することが出発点になります。やるべき3つを表で整理します。
| ステップ | やること | 使うもの | かかる手間 |
|---|---|---|---|
| ①確認する | 今ついている被リンクの一覧を出す | Google Search Console(無料) | 10〜20分 |
| ②見極める | 質の低いリンクがないか点検する | 目視+判断基準3つ | 月1回・30分程度 |
| ③否認する | 悪質なリンクだけをGoogleに無効申請 | リンクの否認ツール | 該当時のみ |
ポイント。多くの中小企業サイトにとって、③の否認まで必要なケースはそう多くありません。まずは①と②を習慣にするだけで、被リンクの状態は十分に管理できます。
逆に言えば、いきなり「被リンクを増やす業者に頼む」「否認を大量にかける」といった手を打つのは危険です。自分のサイトの現状を知らないまま動くと、良い状態を壊してしまうことがあります。まずは現状把握から始めましょう。外部対策の全体像はSEO外部対策の実践方法まとめでも解説しているので、あわせて読むと理解が深まります。
被リンクの確認方法。無料ツールでできる手順

被リンクの確認は、無料のGoogle Search Console(グーグル サーチ コンソール)だけで始められます。有料ツールがなくても、自社サイトのリンク状況はここで十分に把握できます。ここからは実際に手を動かせるよう、ステップに分けて解説します。
ステップ1。Google Search Consoleで自社サイトを登録する
Google Search Consoleとは、Googleが無料で提供している、自社サイトの検索状況を確認するための公式ツールです。被リンクを見るには、まず自分のサイトをここに登録(プロパティ登録)しておく必要があります。
登録には、サイトの所有権を証明する作業が必要です。方法はいくつかありますが、代表的なのは次の3通りです。
- HTMLファイルをサーバーにアップロードする
- HTMLタグをサイトの<head>内に貼る
- Googleアナリティクスと連携する
すでにアクセス解析を導入しているサイトなら、連携方式が一番早く済みます。画面のメニュー名は変わることがあるため、正確な手順はGoogle公式ヘルプで最新の表示を確認してください。
ステップ2。「リンク」レポートで被リンクの一覧を出す
登録が終わったら、メニューから「リンク」レポートを開きます。ここに被リンクの全体像が表示されます。メニューの位置や表示項目の名称は変わることがあるため、最新の表示はGoogle公式ヘルプで確認してください。表示される主な項目のうち、見るべきポイントは次の4つです。
- 外部リンクの総数:他サイトから自分のサイトに貼られたリンクの合計数です
- 上位のリンクされているページ:自社のどのページが多くリンクされているかが分かります
- 上位のリンク元サイト:どのサイトから多くリンクされているかが分かります。ここに知らない怪しいドメインが並んでいたら要注意です
- アンカーテキスト(リンクに使われている文字):同じキーワードばかりが不自然に並んでいないかを見ます
まずは「上位のリンク元サイト」をざっと眺めてください。取引先、業界メディア、公共機関、自社のSNSなど、心当たりのあるサイトが並んでいれば健全な状態です。
ステップ3。データをエクスポートして一覧化する
画面上で眺めるだけでは全体を見きれないので、データを書き出して手元で確認します。「リンク」レポートの画面から、リンク元サイトの一覧を書き出せます。エクスポートの操作方法や対応形式は変わることがあるため、最新の表示はGoogle公式ヘルプで確認してください。
書き出したら、次の列を作って自分でチェックしていくと整理しやすくなります。判定用のテンプレートとして使ってください。
リンク元ドメイン | 心当たり(有/無) | 業種の関連性(高/中/低) | 判定(問題なし/様子見/危険)
example-partner.co.jp | 有 | 高 | 問題なし
unknown-spam-xxx.com | 無 | 低 | 危険
tech-media.jp | 無 | 高 | 問題なし
「心当たりがない」かつ「業種の関連性が低い」ものが、注意して見るべき候補です。ただし、この時点ではまだ否認しません。次の章の見極め基準にかけてから判断します。
ステップ4。競合や詳細分析が必要なら有料ツールも選択肢に
自社サイトの確認だけならSearch Consoleで足りますが、「競合サイトがどこからリンクを得ているか知りたい」「リンクの質を数値で見たい」という段階になったら、有料のSEO分析ツールが選択肢になります。代表的なものにAhrefs(エイチレフス)、Semrush(セムラッシュ)、Moz Link Explorerなどがあります(2026年07月08日時点)。
これらは、ドメインの評価指標(AhrefsのDomain Rating、MozのDomain Authorityなど、各社独自のスコア)でリンク元の強さを見たり、スパムの疑いを点数化したりできます。ただし、これらのスコアはあくまで各ツール会社が独自に算出したものであって、Googleの評価そのものではありません。数字を鵜呑みにせず、参考値として使うのが正しい向き合い方です。競合との比較の考え方は競合調査で分かる自社の弱点とSEO強化ポイントでも触れています。
質の低いリンクの見極め方。3つの視点で判断する

質の低いリンクは、「関連性」「信頼性」「アンカーテキストの自然さ」の3つの視点で見分けます。1つの基準だけで白黒つけず、複数の視点を重ねて総合判断するのがコツです。ここが被リンク管理で一番むずかしく、そして一番大事なところです。
視点1。リンク元サイトとの関連性
自社サイトのテーマと、リンク元サイトのテーマがどれだけ近いかを見ます。たとえば工務店のサイトに、建材メーカーや地域の情報サイトからリンクが来ているのは自然です。一方で、まったく無関係な海外のギャンブルサイトや、内容の薄いまとめサイトから来ているリンクは、関連性が低く不自然と判断されやすくなります。
視点2。リンク元サイトの信頼性
リンク元がどんなサイトかを見ます。実際に運営されている企業・メディア・公共機関のサイトなら信頼性は高いと考えられます。逆に、内容がほとんどない、日本語が不自然、広告リンクだらけ、といったサイトからのリンクは質が低いと判断します。
見分けるときは、実際にそのリンク元サイトを開いてみるのが確実です。トップページを見て「これは実在する、まともなサイトだな」と思えるかどうか。自分の目で見た印象は、意外とあてになります。
視点3。アンカーテキストの不自然さ
アンカーテキストとは、リンクに使われている文字のことです。たとえば「詳しくはこちら」や自社名がアンカーになっているのは自然です。ところが、狙っているキーワード(例:「地域名 業種名 格安」など)ばかりが大量に、しかも複数の無関係サイトから同じ文言で貼られている場合、検索順位を操作しようとした人工的なリンクを疑います。
自然な被リンクは、アンカーテキストがバラバラになるのが普通です。多様性がなく、特定キーワードに偏っているのは危険信号です。判断に迷ったら、次のチェックリストを使ってください。
- 関連性:自社の業種・テーマと無関係なサイトからのリンクではないか
- 信頼性:リンク元を開くと、内容が薄い・広告だらけ・自動生成っぽくないか
- アンカー:同じキーワードばかりが不自然に繰り返されていないか
- 急増:短期間にリンクが不自然に急増していないか
- 配置:本文ではなくフッターやサイドバーに機械的に埋め込まれていないか
1つ当てはまっただけで「危険」と決めつけないでください。たとえばフッターリンクでも、取引先が自社を紹介してくれているケースは問題ありません。複数の項目に当てはまり、かつ心当たりがない場合にだけ「危険」と判断します。
被リンクを整えると何が変わるのか

被リンクを正しく確認・管理すると、検索エンジンからの信頼が安定し、コンテンツの実力がそのまま評価に反映されやすくなります。逆に、放置して悪質なリンクをためこむと、良い記事を書いても土台がぐらついて評価が伸びにくくなります。
もう少し具体的に言うと、期待できる変化は次のようなものです。まず、自社の重要ページがどこからリンクされているかを把握できると、「どんなコンテンツが引用されやすいか」が見えてきます。
調査データ、統計、現場のノウハウ、テンプレート、図解など、他サイトが「紹介したくなる」情報の傾向がつかめるのです。この傾向が分かれば、次に作るコンテンツの方向性が定まります。
実際、良質な被リンクを継続的に得ている企業には共通点があります。それは、リンクを「もらいにいく」のではなく、「引用されるだけの独自情報を出し続けている」ことです。たとえば自社だけが持つ調査結果や、業界の人が参考にするノウハウ記事は、自然にリンクを集めます。
数字については注意が必要です。被リンク施策で「問い合わせが何件増えた」といった成果は、業種・サイト規模・コンテンツの質によって大きく変わるため、一律に「○倍になる」とは言えません。「これだけやれば必ずこうなる」と断言するSEO業者がいたら、むしろ警戒したほうがよいでしょう。
現実的なゴールは、「悪質なリンクで足を引っ張られない状態を保ちつつ、良質なコンテンツで自然なリンクを少しずつ増やす」ことです。派手ではありませんが、これが2026年時点で最もリスクが低く、長続きするやり方です。SEO全体の効果測定の考え方はSEOの効果ってどう測る?失敗しない見える化の方法で詳しく解説しています。
よくある失敗と回避法
被リンクまわりは、良かれと思ってやった行動が逆効果になることが多い領域です。現場でよく見かける失敗を4つ挙げ、それぞれの防ぎ方をお伝えします。
失敗1。被リンクを購入したり、業者に大量発注してしまう
「被リンク○○本で△△円」という営業を受けて発注してしまうケースです。短期間に不自然なリンクが急増すると、Googleは人工的なリンクだと判断します。こうした購入リンクや自作自演のリンクは、発覚するとペナルティを受けて順位が大きく下がることがあります。
回避法はシンプルで、リンクは「買わない・作らない」を徹底することです。お金をかけるなら、リンク購入ではなく、引用されるコンテンツ制作に投資したほうが、結果的に安全で長持ちします。
失敗2。質より量を追い、低品質なリンクを集めてしまう
とにかくリンク数を増やそうと、無料登録できるリンク集や相互リンクページに片っ端から登録してしまうケースです。関連性のない低品質なサイトからのリンクは、数を集めても評価につながらず、むしろマイナスに働くことがあります。
回避法は、「1件の関連性の高いリンク>100件の無関係なリンク」と考えることです。数の目標を捨て、業界メディアや取引先など、文脈のつながるリンクだけを大切にしましょう。
失敗3。身に覚えのない悪質リンクを放置してしまう
自分では何もしていなくても、スパムサイトが勝手にリンクを貼ってくることがあります。これを「自分は悪くないから」と放置すると、悪質なリンクが積み重なっていきます。
回避法は、月に1回程度、Google Search Consoleの「リンク」レポートを確認する習慣をつけることです。定期点検さえしていれば、怪しいリンクが増え始めた段階で気づけます。リンク切れの点検とあわせてルーティン化すると続けやすく、リンク切れを放置していませんか?信頼を守るかんたん点検術の考え方が参考になります。
失敗4。否認を安易に、あるいは誤った方法でやってしまう
怪しいリンクを見つけて、慌てて大量に否認してしまうケースです。否認はサイト評価に影響する強い操作なので、良質なリンクまで誤って無効化すると、逆に順位を落とすことがあります。ファイルの書式を間違えると、そもそも正しく処理されないこともあります。
回避法は、「否認は本当に悪質なものだけ、最終手段として使う」と決めておくことです。判断に迷うリンクは、否認せず様子見にする。この慎重さが、結果的にサイトを守ります。次の章で否認の正しい手順を説明します。
現場で見えた落とし穴と、否認を使う前に知っておくこと
ここからは、教科書には載りにくい「現場のリアル」をお伝えします。被リンク対応で実際に相談を受けると、多くの方が同じところでつまずいています。
まず一番多い誤解が、「怪しいリンクは全部否認したほうが安全」という思い込みです。実際には逆で、否認ツールは、放置するより誤操作のほうがリスクが高い場合があります。多くのサイトでは、そもそも否認ツールを使う必要はありません。否認は、良質なリンクまで誤って無効化してしまうリスクがあるため、明確な問題があるときの最終手段と考えておくのが安全です。
では、どんな時に否認を検討すべきか。目安は「手動による対策(Googleからのペナルティ通知)がSearch Consoleに届いている」「明らかに自作自演・購入したリンクの心当たりがある」といったケースです。この2つに当てはまらないのに、念のためで大量否認をかけるのは、やらないほうがよい行動です。
それでも否認が必要な場合の手順は次のとおりです。まず、否認するリンクをリスト化したテキストファイルを作ります。ファイルの形式(拡張子・文字コードなど)はGoogle公式ヘルプで指定されているため、実行前に最新の仕様を確認してください。書き方の例はこうです。
# 2026-07-08 スパムと判断したドメインを否認
# コメント行は先頭に # を付ける(Googleは無視する)
# 特定のページ1つだけを否認する場合
http://spam-example.com/bad-page.html
# そのドメイン全体を否認する場合(こちらが一般的)
domain:spam-example.com
domain:another-spam.net
1行に1つのURL、ドメイン全体を否認するなら「domain:」を頭に付けて記述します。このファイルを、Googleの「リンクの否認ツール」からアップロードします。ツールの正確な場所や画面表示は変わることがあるため、実行前にGoogle公式ヘルプで最新の手順を確認してください。
もう1つの現場の本音として、被リンク対応を外注するかどうかの線引きにも触れておきます。
「確認」と「見極め」は、社内でも十分にできます。月1回Search Consoleを開いて点検するだけなら、専門知識はほぼ要りません。
一方で、「手動ペナルティを受けてしまった」「大量のスパムリンクに継続的に狙われている」といった深刻な状況は、判断を誤ると回復に数か月かかることもあります。ここは経験のある人に相談したほうが、結果的に早くて安全です。
自分でできる範囲と、任せたほうがよい範囲を切り分けて考えるのが、コストの無駄をなくすコツです。
よくある質問(FAQ)
被リンクの確認は無料ツールだけで足りますか?
自社サイトの確認なら、無料のGoogle Search Consoleで十分です。リンク元サイトやアンカーテキストまで確認できます。競合サイトのリンクまで分析したい場合や、質を数値で見たい場合に、はじめて有料ツールを検討すればよいでしょう。
身に覚えのない怪しいリンクは、すぐ否認すべきですか?
いいえ、すぐに否認する必要はありません。否認は、ペナルティ通知が届いている場合や、自分で購入した心当たりがある場合の最終手段です。良質なリンクまで誤って無効化するリスクがあるため、迷ったら様子見が安全です。
被リンクは多いほど検索順位に有利ですか?
数の多さより質が重要です。関連性が低いリンクを大量に集めても評価は上がらず、むしろマイナスになることもあります。業界メディアや取引先など、文脈のつながる信頼できるサイトからの数本のほうが価値があります。
被リンクの点検はどのくらいの頻度でやればいいですか?
月1回、30分程度で十分です。Google Search Consoleの「リンク」レポートを開き、リンク元サイトに知らない怪しいドメインが急増していないかを確認する習慣をつけましょう。定期点検さえしていれば、異変に早く気づけます。
まとめ。まずは自社サイトの現状把握から
被リンク対策は、「確認する・見極める・必要な時だけ否認する」の3ステップに尽きます。まずは無料のGoogle Search Consoleで自社のリンク状況を眺めるところから始めてみてください。それだけで、やるべきことと放っておいていいことが、はっきり分かってきます。
とはいえ、「手動ペナルティを受けたかもしれない」「悪質なリンクに継続的に狙われている」といった深刻なケースは、自己判断が難しく、対応を誤ると回復に時間がかかります。ここまで読んで自社だけで判断しきれないと感じた方は、現状の点検からでもお気軽にご相談ください。今のリンク状況を一緒に整理するだけでも、次にやるべきことが見えてきます。
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