福岡のホームページ制作|格安プランが安い理由と確認点

福岡のホームページ制作|格安プランが安い理由と確認点

この記事の要点

  • 格安の正体は「原稿とデザインを誰が作るか」。削られる工程は5パターン
  • 見積総額を人日で割ると、実際にかけられる手間の量が見える
  • 地元と全国の差は価格ではなく、公開後に誰がどう直すか

福岡でホームページ制作の見積もりを取ると、同じ「6ページのコーポレートサイト」でも金額が数倍ちがってきます。この差はほとんどの場合、デザインの上手さではなく、原稿とデザインを誰が作るか、公開後に誰が直すかという2点で生まれています。この記事では、格安プランの安さがどこから来ているのかを原価の側から分解し、見積書と質問だけで見抜く方法をまとめました。

読んでいただきたいのは、自分で作る方法を探している方ではなく、どこに頼むか・いくらかけるか・任せて大丈夫かを決める立場の方です。経営者、役員、院長、施設長の方を想定しています。

読み終わる頃には、手元の見積書を見て「この金額でどこまでやってもらえるのか」を自分で判断し、契約前に聞くべきことが決められる状態を目指します。なお、金額の相場そのものを内訳から確かめたい方は、先に福岡のホームページ費用の相場と選び方を読んでから戻ってくると、この記事の内容がつながりやすくなります。

Contents / 目次
  1. 福岡のホームページ制作で格安プランを選ぶ前に、見るのは3か所
  2. 福岡のホームページ制作が安い理由。原価のどこを削っているか
  3. 地元の福岡の会社と全国業者の違い。何が変わって何が変わらないか
  4. 契約前に確認する10項目と、そのまま送れる質問文
  5. 格安プランで作ったあと、費用を回収できるかの計算
  6. 格安プランでよくある失敗と、その防ぎ方
  7. 発注側に残る作業と、正直に言っておきたい妥協点
  8. 福岡のホームページ制作についてよくある質問
  9. まず手元の見積書を1枚開いてください

福岡のホームページ制作で格安プランを選ぶ前に、見るのは3か所

格安プランを検討するとき、最初に見るべきなのは料金表ではありません。見積書と提案書の中の、次の3か所です。ここが埋まっていれば、金額が安くても事故は起きにくくなります。

  • 原稿を誰が書くか:制作会社が取材して書くのか、こちらがWordやメールで文章を渡すのか。ここが「お客様支給」なら、社内に相当な作業が残ります
  • デザインの作り方:自社専用に設計するのか、既成のテンプレートに色と写真を入れ替えるのか。テンプレート流用自体は悪くありませんが、金額の根拠として知っておく必要があります
  • 公開後の権限と名義:ドメイン、サーバー、WordPressの管理者アカウントが誰の名義・誰の管理下に置かれるか。ここは料金より重い判断材料です

格安プランと呼ばれるものを提供の形で整理すると、弊社が福岡・大分で見積もりのご相談を受けてきた中では、次の4つの形をよく見かけます。業界全体を調べた統計ではなく、あくまで見分けるための切り口として使ってください。

どれを選んでも問題ありませんが、安さの出どころを知らずに契約すると、あとで「そこは別料金です」となりがちです。なお、この4つは契約の形の分類で、次の章で扱う「原価のどこを削っているか」とは別の切り口です。

プランの形安さの出どころ向いている会社先に決めておくこと
テンプレート型(買い切り)デザイン設計と実装をテンプレで共通化会社案内として最低限の情報を出したい会社原稿と写真を誰が用意するか
月額サブスク型(制作費0円)初期費用を月額で分割回収初期の現金支出を抑えたい会社解約時にサイトとドメインが手元に残るか
AI生成+人の手直し型デザイン案・文章・実装の初稿をAIが作るスピード優先で立ち上げたい会社事実確認と業種特有の表現を誰が直すか
フリーランス・小規模事業者間接費(営業・管理・オフィス)が小さい担当者と直接やり取りしたい会社その人が動けない期間の代わりがいるか

ポイント。安いプランが悪いのではなく、削られた工程が自社に返ってくるかどうかが問題です。原稿を自分たちで書けて、写真も用意できて、更新も社内でやる体制があるなら、格安プランは合理的な選択になります。

この章の結論として、格安プランを見るときは「いくらか」より先に「原稿・デザイン・権限の3つが誰の担当か」を確かめてください。この3つが決まれば、社内にどれだけ作業が残るかが見え、金額の妥当性も判断できます。

福岡のホームページ制作が安い理由。原価のどこを削っているか

ホームページ制作の原価は、ほぼ人件費です。だから安さの理由は「誰かの作業時間を減らしたか、単価の低い人に回したか、AIに置き換えたか」のどれかになります。ここから挙げる5つは、弊社が見積もりのご相談を受けてきた中で実際に多かったものです。業界を調べた統計ではありませんが、見積書のどこを見ればいいかを絞る材料になります。

理由1。原稿と写真を発注側が用意する前提になっている

いちばん多いのがこれです。ホームページ制作の工程で意外と重いのが、取材して文章を書く作業です。事業内容、強み、サービス説明、代表挨拶、よくある質問。6ページ分をゼロから書くと、取材と執筆で数日かかります。

格安プランの多くは、この部分が「お客様からご支給いただきます」になっています。見積書に「原稿制作」「取材・ライティング」の行が無ければ、まず自社で書く前提だと思ってください。写真も同様で、撮影費の行が無ければストックフォトか、こちらでスマホ撮影する形になります。

理由2。デザインをテンプレートに当てはめている

自社専用にデザインを起こすと、ワイヤーフレーム(画面の設計図)を作り、デザインカンプ(完成イメージ)を作り、修正を重ねる工程が発生します。テンプレートを使えばここが数分の一になります。

見分け方は簡単です。その会社の制作実績を3件並べて見てください。ページの並び順、見出しの位置、写真の切り抜き方がそっくりなら、同じテンプレートを使い回しています。悪いことではありませんが、同じ福岡の同業他社が同じテンプレートを使っている可能性は考えておく必要があります。

理由3。AIで初稿を作るぶん、制作時間そのものが短くなっている

デザイン案、キャッチコピー、本文の下書きといった初稿づくりにAIを使う制作会社があります。どこまでAIに任せるかは会社によって違いますが、使っている会社は実際に作業時間が減っているので、価格を下げても成立します。安さの理由としてはまっとうなものです。

問題になるのは、AIが出したものをそのまま納品しているケースです。AIは、社名と業種を渡せば「地域に根ざした確かな技術力で、お客様の暮らしを支えます」といった文章をいくらでも作ります。読めてしまうので気づきにくいのですが、こういう文章にはその会社にしか書けない事実が1つも入っていません

見積もりを取った会社の実績サイトを開いて、文章を1ページ読んでみてください。確認するのは次の3つです。

  1. 実際の施工内容、症例、対応エリア、資格、創業年など、検証できる固有の情報が本文に入っているか
  2. 「豊富な実績」「確かな技術」で終わらず、件数や年数といった具体が書かれているか
  3. その業界の人が使う言葉(工法名、機器名、制度名)が正しく使われているか

この3つが入っていれば、AIの初稿を人が直しています。入っていなければ、AIの出力がほぼそのまま公開されている可能性が高いと考えてください。AIを使うこと自体の是非ではなく、事実を足す作業を誰かがやったかどうかが分かれ目です。AIでの制作の流れを自社側から知っておきたい方は、AIホームページ作成の5ステップとツール選びも参考になります。

理由4。公開後のサポートが料金に含まれていない

制作費が安く見えて、後から効いてくるのがここです。「月額◯円で更新し放題」と書かれていても、対象が文字の差し替えだけで、ページ追加、レイアウト変更、フォームの項目追加は別見積もりというケースがあります。

保守費用の中身がどう分かれるのかはWordPress保守費用の相場と内訳で解説しています。契約前に、月額に含まれる作業と含まれない作業を書面で分けてもらってください。

理由5。集客の設計をせず、ページを作るだけにしている

誰に何を見せて、どう問い合わせまで運ぶか。この設計を省くと、打ち合わせ回数が減り、原価が下がります。「とりあえず名刺代わりのサイトが要る」という目的なら、これで十分です。

逆に「問い合わせを増やしたい」が目的なら、設計を省いたサイトを作っても目的に届きません。ここは価格の問題ではなく、発注の目的と契約内容が合っているかという問題です。

見積総額を人日で割ると、実際の手間の量が見える

安さの理由を数字で確かめる方法があります。見積総額を、必要な作業日数(人日)で割るやり方です。ここでは仮の数字で計算してみます。実際の工数は会社によって違うので、あくまで考え方として使ってください。

6ページのコーポレートサイトを、原稿もデザインも新規に作る前提で見積もると、おおよそ次の作業が発生します。

工程作業内容仮の工数
ヒアリング・設計目的の確認、ページ構成、掲載内容の決定2人日
原稿・取材6ページ分の文章作成(1ページ0.5人日)3人日
デザイントップ1.5人日+下層5ページ分(1ページ0.3人日)3人日
実装WordPress構築、レスポンシブ対応、フォーム設置3人日
テスト・公開表示確認、送信テスト、サーバー設定、公開作業1人日
合計12人日

この12人日という数字を、手元の見積総額で割ってみてください。仮に総額15万円なら、1人日あたり1万2,500円です。制作会社が事業として続けるには、この単価では成り立ちません。つまりその見積もりは、12人日をかけない前提で作られています。

ここで「安すぎるからダメ」と判断する必要はありません。省かれている工程がどれかを聞けばいいだけです。原稿支給とテンプレート流用で12人日が5人日になっているなら、1人日あたり3万円で計算が合います。金額に納得できる形になります。

この計算は、見積書の妥当性を機械的に決めるためのものではありません。「この金額なら、どの工程が省かれているはずか」を先に想像してから質問するための道具として使ってください。想像してから聞くと、相手の回答が具体的になります。

この章の結論です。安さの理由は、ここで挙げた5つのどれかに当てはまることが多くあります。見積書の行と人日の逆算で、どれが省かれているかを特定できれば、その省略を自社が引き受けられるかどうかで契約を判断できます。

地元の福岡の会社と全国業者の違い。何が変わって何が変わらないか

先に結論を書きます。価格は地元か全国かでは決まりません。福岡県内にも全国対応のオンライン業者より安い会社がありますし、その逆もあります。地域で変わるのは、打ち合わせの形と、公開後に誰がどう直すかです。

見るところ福岡県内の制作会社全国対応のオンライン業者
打ち合わせ訪問と対面が選べる。現場や店舗を見てもらえるオンライン会議とチャットが中心。記録が残りやすい
写真・動画撮影に来てもらえる会社がある支給かストックフォトが基本
制作体制少人数で、担当者と直接話せることが多い分業制で、工程ごとに担当が変わることが多い
公開後の対応担当者に直接連絡できる。反面、その人の稼働に左右される窓口が用意されている。反面、担当が代わることがある
地域の商習慣福岡の同業他社や取引先の事情が通じやすい業種別のノウハウが蓄積されていることがある
価格会社ごとの差が大きい。地元だから安いとは限らないプランが定型化されていて、金額は読みやすい

福岡の会社を選んだほうがいい場面

次のどれかに当てはまるなら、県内の会社を優先する価値があります。

  • 現場や店舗を見てもらう必要がある:工場、施工現場、クリニックの院内、飲食店の内装など、写真がそのまま説得材料になる業種
  • 関係者が多く、対面で決めたい:役員や複数部署の合意が要る案件は、画面共有だけだと意思決定が長引くことがあります
  • 公開後も継続的に相談したい:採用が始まった、新サービスを出した、といったタイミングで気軽に相談できる相手が近くにいると動きが速くなります

全国業者で十分に成立する場面

逆に、次の条件がそろっているなら、オンライン完結の業者で問題ありません。

  • 掲載する内容が社内で固まっている:サービス内容、料金、実績が文章として既にある会社
  • 写真素材が手元にある:過去の撮影データやパンフレット用の写真が使える
  • やり取りを文字で残したい:チャットとメールのほうが、社内で共有しやすいという会社もあります

この章の結論です。地元か全国かは、価格ではなく「撮影が要るか」「対面での合意形成が要るか」の2点で判断してください。この2つが不要なら、地域を条件から外して選択肢を広げたほうが、条件に合う会社に出会いやすくなります。

契約前に確認する10項目と、そのまま送れる質問文

ここからが実務です。見積もりが出そろった段階で、次の10項目を確認してください。順番に並べています。上から3つは、答え次第で候補から外す判断につながる項目です。

ステップ1。見積書の中で確認する10項目

  1. ドメインの名義が自社になるか。制作会社の名義で取得される契約になっていないか
  2. WordPressなどの管理者アカウントを、公開時に渡してもらえるか
  3. 契約終了・解約時に、サイトのデータ(HTML・画像・データベース)を持ち出せるか
  4. 原稿を誰が書くか。取材が含まれるなら何回・何ページ分か
  5. 写真の扱い。撮影が含まれるか、ストックフォトの購入費は誰が負担するか
  6. デザインの修正回数と、その回数を超えた場合の料金
  7. ページ数の上限と、追加時の1ページあたりの料金
  8. 月額費用に含まれる作業の範囲。文字修正だけか、ページ追加も入るか
  9. サーバー・SSL証明書の費用が制作費に含まれるか、別請求か
  10. 公開後の不具合対応の範囲と期間。何日以内に何を直してもらえるか

10項目のうち、1〜3が特に重要です。ここが曖昧なまま契約すると、あとで制作会社を変えたくなったときに、サイトを丸ごと作り直すことになります。作り直しの費用は、CMSの種類や、文章・写真・データベースを引き継げるかどうかで大きく変わります。引き継げない場合は、ゼロから作るのに近い費用を見ておいてください。

ステップ2。見積もり依頼時に送る質問文

上の10項目を1つずつ聞くのは大変なので、見積もり依頼のメールに次の文面を貼り付けてください。これを送ると、返答の丁寧さで会社の姿勢もある程度わかります。

お世話になっております。株式会社〇〇の〇〇と申します。
ホームページ制作のお見積もりをお願いしたく、ご連絡いたしました。

【前提】
・目的    [例=新規の問い合わせを増やす/採用応募を集める]
・ページ数  [例=トップ+5ページ程度]
・公開希望時期[例=2026年◯月]
・現在のサイト[URL、または無し]

【お見積もりと合わせて教えていただきたいこと】
1. ドメインとサーバーの契約名義は当社になりますか。
2. WordPressの管理者アカウントは公開時にお渡しいただけますか。
3. 契約終了時に、サイトのデータを当社に引き渡していただけますか。
4. 原稿はどちらが作成しますか。取材が含まれる場合、回数と対象ページ数を教えてください。
5. 写真は撮影が含まれますか。素材購入費が発生する場合の負担先も教えてください。
6. デザインの修正は何回まで含まれますか。超過時の料金も教えてください。
7. ページを追加する場合、1ページあたりいくらになりますか。
8. 月額費用に含まれる作業と、別料金になる作業を分けて教えてください。
9. サーバー費用とSSL証明書の費用は、お見積もりに含まれていますか。
10. 公開後の不具合対応は、どの範囲をいつまで対応いただけますか。

お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

ステップ3。返ってきた見積書を横に並べて比べる

3社から見積もりが返ってきたら、金額の総額だけを見比べないでください。次の順で見ます。

  1. 10項目のうち、1〜3(名義・権限・データ引き渡し)に明確に答えているか
  2. 見積書に「原稿制作」「撮影」「保守」の行があるか、無いか
  3. 総額を、前の章の人日換算に当てはめて、省かれている工程を特定する
  4. 省かれた工程を自社で引き受けられるか、社内の担当者と時間を確認する

4番目が抜けがちです。「原稿は自社で用意」と決めたのに、書ける人が社内にいないと、そこで制作が止まります。誰が、いつまでに、何ページ分書くかを、契約前にカレンダーに入れてください。

ステップ4。契約書と一緒にもらう書類を確認する

契約時に、次の書類がそろっているかを見てください。無くても契約はできますが、そろっている会社のほうが公開後のやり取りが速く進みます。

  • サイトマップ(ページ構成表):作るページの一覧。あとで「そのページは含まれていません」となるのを防げます
  • スケジュール表:原稿の締切、デザイン確認の期限、公開日。発注側の作業期限が書かれているかを見てください
  • アカウント一覧:ドメイン、サーバー、WordPress、Googleアナリティクスのログイン情報の管理表

選び方の判断軸をもう少し広く知りたい場合は、ホームページ制作会社の選び方と失敗しない判断軸もあわせてご覧ください。

この章の結論です。契約前にやることは、10項目の質問文を送って、返答を横に並べることです。ここまでやれば、金額の高い安いではなく、自社が引き受ける作業量で発注先を選べるようになります。

格安プランで作ったあと、費用を回収できるかの計算

「安いほうがいいのか、かけたほうがいいのか」は、回収期間で考えると決めやすくなります。ここでは実際に手を動かせる形で計算方法を書きます。

回収に必要な問い合わせ件数を出す

使う数字は3つだけです。制作費、1件受注したときの粗利、問い合わせから受注に至る割合です。3つ目は自社の営業実績から出してください。分からなければ、いったん低めの数字を置いて計算します。

計算式は次のとおりです。

回収に必要な問い合わせ件数 = 制作費 ÷ (1件あたりの粗利 × 受注率)

[計算例・数字はすべて仮定]
制作費       300,000円
1件あたりの粗利   80,000円
問い合わせ→受注率  30%

300,000 ÷ (80,000 × 0.3) = 12.5 件

→ 問い合わせが12〜13件たまった時点で制作費を回収
→ 月1件なら約13か月、月2件なら約7か月

この計算をすると、判断が変わることがあります。粗利の大きい商材(住宅、法人向けの設備、継続契約のサービス)なら、制作費を上げて問い合わせを増やす設計にしたほうが回収は速くなります。逆に単価の低い商材なら、格安プランで早く公開して、運用しながら直していくほうが合理的です。

公開後に手を入れている会社がやっていること

ここから先は、弊社が福岡・大分で制作と運用のご相談を受けてきた中での見方です。統計調査ではありませんが、公開後に問い合わせが増えている会社では、制作費の大小より次の3つがそろっていることが多いと感じています。

  • 公開後3か月以内に手を入れている:フォームの項目を減らす、電話番号の位置を変える、といった小さい修正を早い段階でやっています
  • 問い合わせの入り口を1つに絞っていない:フォーム、電話、LINE、Googleビジネスプロフィールなど、相手が使いやすい入り口を用意しています
  • 誰が更新するかが決まっている:担当者名と更新頻度が決まっていて、実績やお知らせが止まっていません

公開してから1年間まったく触っていないサイトは、掲載情報が古いままになり、訪問者が判断に使える材料が増えません(更新頻度そのものが検索順位を上げるわけではありません)。問い合わせが来ない原因の切り分けはホームページで集客できない原因3つと改善手順にまとめています。

補助金を使う場合に先に確認すること

中小企業のIT導入や販路開拓を支援する制度は、国・県・市町村・商工会議所のそれぞれにあります。対象経費、上限額、募集時期は年度ごとに変わり、ホームページ制作が対象になるかどうかも制度と年度によって違います。まずは中小企業向けの補助金・支援制度を横断して探せる中小企業庁のミラサポplusと、福岡県公式ホームページ、福岡商工会議所で、いま募集している制度と、その公募要領を確認してください。

金額や要件をこの記事に書いても古くなるだけなので、最新の募集要項を必ず一次情報で見てください。確認のとき、次の3点を公募要領で読むか、事務局に聞いておくと制作の進め方が決まります。

  1. 交付決定の前に発注・着手した経費が対象になるか。ここは制度ごとに扱いが違うので、公募要領の対象経費の項で必ず確認してください
  2. 対象になる経費の範囲。制作費だけか、サーバー費や保守費も含まれるか
  3. 実績報告に必要な書類。見積書、契約書、請求書、納品物の証拠として何が要るか

この章の結論です。制作費の妥当性は、回収に必要な問い合わせ件数で判断できます。粗利の大きい商材なら投資、単価の低い商材なら早い公開。この線引きができれば、格安プランを選ぶかどうかを感覚ではなく数字で決められます。

格安プランでよくある失敗と、その防ぎ方

ここからは、実際に起きやすいつまずきを4つ挙げます。どれも「安いプランを選んだから」ではなく、契約時に確認していなかったから起きるものです。

失敗1。解約したらサイトが消えた

起きる状況。制作費0円・月額制のプランで契約し、数年後に別の会社へ乗り換えようとした場面です。

何が起きるか。このタイプは、制作会社が用意したシステムの上でサイトが動いていることがあります。契約が終わるとサイトの表示が止まり、これまで書いた文章や写真も引き出せません。

ドメインが制作会社の名義で取得されている場合、そのドメインを自社へ移すには制作会社の協力が必要になり、契約内容によっては引き継げないこともあります。

防ぎ方。契約前に「解約時にデータを引き渡していただけますか」「ドメインの名義は当社になりますか」を必ず書面で確認してください。引き渡しがある場合も、渡される形式(HTMLファイル一式か、WordPressのデータベースを含むか)まで聞いておくと、次の会社が引き継げるかどうかが判断できます。

失敗2。更新し放題のはずが、ページ追加は別料金だった

起きる状況。新サービスを始めたので1ページ追加したい、と依頼した場面です。

何が起きるか。「月額に含まれるのは既存ページの文字と画像の差し替えまで」と言われ、ページ追加は数万円の別見積もりになります。金額そのものは適正でも、予算を組んでいないので稟議が止まり、結果として更新が後回しになります。

防ぎ方。契約時に「月額に含まれる作業」と「別料金の作業」を一覧にしてもらってください。そのうえで、年に何ページ追加する見込みかを先に伝えておくと、年間の運用費として見積もりに入れてもらえます。

失敗3。AI生成の文章のまま公開して、事実と違う内容が載っていた

起きる状況。納品されたサイトを、デザインだけ見て「いい感じですね」と承認した場面です。

何が起きるか。AIが作った文章には、その会社が扱っていないサービス、持っていない資格、実際とは違う対応エリアが、もっともらしい形で混ざることがあります。士業や医療、建設など、資格や許可が関わる業種では、これが表示上の問題に直結します。

防ぎ方。公開前に、社内の実務担当者が全ページの文章を読んでください。デザインの確認と文章の確認は別作業として、別の日に、別の人がやるのが確実です。特に見るのは、次の6か所です。

  • 資格:実際に保有している資格名と、取得者の人数
  • 許可番号:建設業許可、古物商許可などの番号と有効期限
  • 対応エリア:実際に出向ける市町村の範囲
  • 料金:表示価格と、税込・税別の別
  • 営業時間:定休日、祝日の扱い、電話受付の時間
  • 実績件数:数え方の基準(累計か年間か)と、いつ時点の数字か

ここは制作会社ではなく、発注側にしか正誤が判断できません。

失敗4。担当者1人の会社に頼み、その人が動けなくなって止まった

起きる状況。フリーランスや少人数の会社に頼み、制作の途中で相手が体調を崩したり、他案件が重なったりした場面です。

何が起きるか。連絡が数週間空き、公開時期がずれます。制作途中のデータが相手の手元にしかないと、別の会社に引き継ぐこともできません。地元の会社を選んだから安心、とは限らない部分です。

防ぎ方。契約前に「担当が動けない期間があった場合、どのように進みますか」と聞いてください。答えにくい質問ですが、代わりに対応できる人がいるか、下請け先を確保しているかが分かります。もう1つ有効なのは、制作途中のデータを共有フォルダで受け取っておくことです。デザインデータと原稿のテキストがこちらの手元にあれば、最悪の場合でも引き継げます。

この章の結論です。4つとも、契約前の質問1つで防げるものばかりです。金額を下げる交渉より、この4つを確認するほうが、結果的に総額を抑えることにつながります。

発注側に残る作業と、正直に言っておきたい妥協点

ここは、料金表には書かれない部分です。格安プランでも高額なプランでも、発注側の手元に必ず残る作業があります。そこを見誤ると、金額に関係なく制作が止まります。

どのプランでも社内に残る4つの作業

制作会社に任せられない作業が、次の4つです。時間の目安も添えておきます。

社内に残る作業やること時間の目安
掲載内容の決定載せるサービス、載せない情報、料金を出すかどうかの判断関係者の会議で2〜3回
原稿の確認事実の正誤、業界用語の使い方、言い回しの確認1ページあたり20〜30分
写真・資料の提供過去の施工写真、会社ロゴ、パンフレットデータの収集探す作業に半日から1日
公開後の問い合わせ対応フォームから来た問い合わせに誰がいつ返信するかルールを決めるのに1時間

この4つ目が抜けている会社は、意外と多くあります。せっかく問い合わせが来ているのに、担当が決まっていないので返信が翌々日になり、その間に他社で決まってしまう。何件か打診している見込み客の場合、早く返信があった会社に相談が進むケースも多いです。返信の担当と時間の型はホームページの問い合わせ返信メール例文と時間の型にまとめています。

格安プランに向かない条件

正直に書きます。次の条件に当てはまる場合、格安プランを選ぶと、結局あとで作り直すことになりがちです。

  • 掲載内容がまだ決まっていない:「何を載せるか一緒に考えてほしい」という段階だと、設計工程を省いたプランでは前に進みません。この段階の会社ほど、設計に時間を使う契約のほうが最終的に安くつきます
  • 予約・会員登録・決済など、機能が必要:テンプレート型では対応できないことが多く、後付けすると割高になります
  • 比較検討されるBtoBの商材を扱っている:導入事例、料金の考え方、よくある質問など、読ませる文章の量が必要になります。原稿支給の前提だと社内の負荷が大きくなります
  • 採用が目的:求職者は社員の顔と働く様子を見ます。撮影が含まれないプランだと、素材がそろわず訴求力が落ちます

価格交渉の代わりにできること

見積もりが予算を超えたとき、値引き交渉をする前にできることが2つあります。どちらも、制作会社にとっても作業が減るので、話が通りやすくなります。

  1. ページ数を減らして、あとから足す。最初に10ページ作るのではなく、5ページで公開し、運用しながら足していく形にします。追加時の1ページあたりの単価を、最初の契約で決めておくのがコツです
  2. 原稿の下書きを自社で用意する。完成品でなくて構いません。箇条書きのメモでも、制作会社が整えるだけで済むので工数が減ります。AIに社内資料を渡して下書きを作らせ、事実確認だけ社内でやる方法も現実的です

2つ目について補足します。ここでのAIの使い方は、完成原稿を作らせることではありません。社内にある材料(会社案内、既存の提案書、営業トーク)を渡して、ページの下書きに変えてもらう使い方です。事実の確認と、業界特有の言い回しの調整は人がやります。この分担にすると、原稿待ちで制作が止まる期間を短くできます。

この章の結論です。格安プランで失敗するかどうかは、業者の質より「掲載内容が社内で決まっているか」で決まります。決まっていない段階なら設計に費用をかけ、決まっているなら格安プランで十分に成立します。

福岡のホームページ制作についてよくある質問

福岡の会社に頼むと、東京の会社より安くなりますか

地域だけでは決まりません。制作費は人件費が中心なので、原稿やデザインをどこまで作るかで金額が動きます。福岡県内でも数十万円から数百万円まで幅があります。地域で比べるより、見積書に「原稿制作」「撮影」「保守」の行があるかどうかで比べたほうが、実態がつかめます。

制作費0円・月額制のプランは、買い切りとどちらが得ですか

使う年数で分かれます。まず自社が何年そのサイトを使うつもりかを決めて、その年数ぶんの月額を足した金額と、買い切りの制作費+同じ年数ぶんの保守費を並べて比べてください。年数を決めかねる場合は、サイトのリニューアル間隔としてよく聞く5年を目安に置くと計算しやすくなります。ただし金額より先に確認すべきは、解約時にサイトとドメインが手元に残るかどうかです。ここが残らない契約は、年数に関わらず乗り換えの費用が高くつきます。

打ち合わせは福岡まで来てもらえますか。オンラインだけだと不安です

県内の制作会社なら訪問対応している会社が多くあります。ただし全工程を訪問にすると、その分の時間が見積もりに乗ります。おすすめは、最初のヒアリングと最終確認だけ対面にして、途中はオンラインにする形です。この希望は見積もり依頼の段階で伝えておくと、金額に反映してもらえます。

格安で作ったサイトを、あとから別の会社で作り直せますか

WordPressなど一般的なCMSで作られていて、管理者権限とドメインが自社にあるなら作り直せます。難しいのは、制作会社独自のシステムで動いているケースです。この場合は文章と写真を手作業で移すことになり、実質ゼロからの制作に近い費用がかかります。現在の契約書を見て、この点を先に確認してください。

格安プランでもSEO対策はしてもらえますか

どこまで含まれるかはプランごとに違うので、見積書と提案書で範囲を確かめてください。確認したいのは次の2つです。

  • 制作時に行う内部対策:タイトルタグの設定や見出し構造の調整が作業範囲に入っているか
  • 公開後の運用:キーワードを調べて記事を作る作業や、順位を見ながら直す作業が入っているか

見積書に「SEO対策」とだけ書かれていたら、この2つのどちらを指すのかを具体的に聞いてください。

まず手元の見積書を1枚開いてください

今日すぐできることが1つあります。手元の見積書を開いて、「原稿制作」「撮影」「保守」の3つの行があるかどうかだけ見てください。無ければ、その作業は自社に残ります。それが分かるだけで、次の打ち合わせで聞くことが決まります。業種ごとの費用の目安も知りたい方は、業種別ホームページ制作費用の相場もあわせてどうぞ。

ここまで読んで、見積書を並べても判断がつかない、社内の担当と時間をどこまで見込めばいいか分からない、と感じた方は一度お話を聞かせてください。何を載せるか、どこまで任せるかを一緒に書き出すところから始められます。福岡のホームページ制作と公開後の運用支援について、まずは現状をうかがうだけでも大丈夫です。

無料相談

現状をお聞きし、優先順位を一緒に整理します。

予約する →

関連記事

ホームページ制作・運用

Contact Form 7の設定方法|確認画面と自動返信まで

更新
ホームページ制作・運用

WordPress乗っ取り対策|更新と二段階認証を今日から始める手順

更新
ホームページ制作・運用

WordPressの操作マニュアルの作り方|社内手順書と動画の進め方

更新
ホームページ制作・運用

WordPressのサーバー引っ越し手順|DB移行と無停止切替

更新
ホームページ制作・運用

サイト改善のヒントは営業の会話に。顧客の本音を集める5ステップ

更新
ホームページ制作・運用

CanvaでLPを作る手順|スマホ基準の構成と公開の進め方

ホームページ制作・運用

BtoBサイトの素材選び|既視感を脱し自社らしさを出す進め方

更新
ホームページ制作・運用

店舗のWeb集客は情報発信型サイトが強い理由と作り方3ステップ

更新
ホームページ制作・運用

業種別ホームページ制作費用の相場|クリニック歯科士業の目安

ホームページ制作・運用

PageSpeed Insightsの見方と改善手順|見るべき3つの数字

更新
ホームページ制作・運用

WordPressのトップページを固定ページに変更する設定手順

更新
ホームページ制作・運用

ホームページで集客できない原因3つと改善手順|福岡

更新