WordPress保守費用の相場と内訳|何にいくらかかるか
この記事の要点
- 保守料の差は金額そのものではなく対応範囲で決まる。範囲を先に決めてから比べる
- 費用の内訳は8項目。見積書のどこを見るかを本文で分解
- 壊れたときの復旧が別料金という失敗が多い。回避策4つを解説
WordPressの保守を頼みたいけれど、複数の会社から届いた見積書の金額に大きな開きがあって、どちらが妥当か分からない。そんな状態で見積書を眺めていませんか。
この記事は、自社のコーポレートサイトやサービスサイトをWordPressで運用していて、保守を外注するか継続するかを決めたい経営者・広報・情報システム担当の方に向けて書いています。読み終わる頃には、手元の見積書を項目ごとに分解して「この金額は何に対して払っているのか」を自分で説明できる状態を目指します。
この記事は「公開したあと、毎月いくら払って何を守るか」に絞ります。
Contents / 目次
WordPress保守費用の相場は月額いくらか

先に結論を言うと、WordPress保守の月額には、業界で共通の相場と呼べるものはありません。見積額は作業の質ではなく対応範囲の広さで決まるからです。同じ「月額1万円」でも、更新ボタンを押すだけの契約と、障害復旧まで含む契約では中身がまったく違います。
だから、金額の帯を先に頭に入れても判断材料になりません。見るべきは「その金額で何をやってもらえるか」です。範囲の目安を整理すると、次のようになります。
| サイトの規模と使い方 | 含まれることが多い範囲 |
|---|---|
| 個人・小規模サイト(更新はほぼしない) | 本体とプラグインの更新、バックアップ取得 |
| 中小企業のコーポレートサイト(標準) | 上記に加え死活監視、セキュリティ対策、簡単な更新代行、月次レポート |
| 更新頻度が高い・EC・会員機能あり | 上記に加えテスト環境での事前検証、障害時の優先対応、決済まわりの動作確認 |
金額は地域や会社の体制、対応範囲によって大きく変わります。同じサイトでも、任せる範囲が違えば見積額は大きく変わります。だからこそ、次の章の内訳と突き合わせて「自社はどの範囲を頼むのか」から決めてください。
判断の順番。金額を比べる前に、次の3つを確認してください。
- 更新は誰が押すか
- 壊れたら誰が直すか
- 直す費用は月額に含まれるか
この3つが決まると、自社がどの範囲の契約に該当するかが自動的に決まります。
初期費用が別途かかるプランもあります。既存サイトを引き継ぐ場合、現状調査や初期のバックアップ設定に初期費用が設定されていることが多いので、月額だけで比較しないでください。
保守費用の内訳。何にいくらかかるのか
WordPressの保守費用は、大きく8つの作業に分解できます。見積書に「保守管理費 一式 月額20,000円」としか書いていない場合は、この8項目のうちどれが入っていてどれが入っていないかを聞き出すのが最初の一歩です。
下の表の右側は、業界共通の決まりではありません。各社の裁量で決まる部分なので、必ず自分の見積書と照らして、入っているかどうかを1項目ずつ確認するためのチェック欄として使ってください。
| 項目 | 作業の中身 | 見積り時に確認すること |
|---|---|---|
| 死活監視 | サイトが表示できているかを定期的に自動チェックし、落ちたら通知 | チェックの間隔と、落ちたときの通知先 |
| 本体・テーマ・プラグインの更新 | WordPress本体と各プラグインを最新版に上げ、表示崩れがないか確認 | 更新の頻度と、崩れたときの切り戻しが含まれるか |
| PHPバージョン対応 | サーバー側のPHPを新しい系統に切り替え、動かなくなる箇所を直す | 月額に含まれるか、別料金か |
| バックアップの取得と保管 | ファイルとデータベースを定期取得し、一定期間保管 | 取得頻度・保管先・保管期間 |
| セキュリティ対策 | ログイン保護、WAFの設定、改ざん検知の運用 | どこまでを設定し、どこからが別料金か |
| 障害時の復旧 | 画面が真っ白、改ざん、サーバーダウンからの復旧作業 | 月額に含まれるか。含まれない場合の料金体系 |
| コンテンツ更新の代行 | 文言修正、画像差し替え、お知らせ投稿 | 月あたりの件数上限と、超過時の単価 |
| 月次レポート | 実施した更新内容、検知した攻撃、表示速度などの報告 | レポートの有無と記載項目 |
この中で、金額差を生みやすいのが障害時の復旧です。月額が安いプランほど、復旧が別料金になっていないかを確かめてください。「毎月の点検は安いが、実際に壊れたときの作業は都度見積り」という構造になっていることがあります。
WAFとは、Webサイトへの通信を手前でチェックして、攻撃らしいリクエストをブロックする仕組みのことです。かんたんに言うと、玄関の前に立って不審な人だけ止めてくれる警備員のようなものだと考えてください。仕組みそのものの解説はIPA(情報処理推進機構)のWeb Application Firewall読本で公開されています。
WAFを使えるかどうか、どう設定するかは契約しているサーバーによって扱いが変わります。契約中のサーバー会社が公開している公式マニュアルを開いて、WAFの項目があるかを確認してください。
注意したいのは、設定によっては管理画面の操作がブロックされることがある点です。オンにしたあとに投稿・更新・プラグイン操作が問題なくできるかを、自分で一度確かめてください。その調整までやってくれるかどうかがプランの差になります。
PHPのバージョン管理も見落とされがちです。PHPはWordPressを動かしている土台のプログラム言語で、バージョンごとにサポート期限が決まっています。どのバージョンがいつまでサポートされるかはPHP公式のサポート対象バージョン一覧で公開されているので、契約前にここを開いて、自社サーバーで動いているバージョンがまだサポート期間内かを確認してください。サポートが終了した系統を使っている場合は、切り替え作業が月額に含まれるかを見積り時に聞いておきます。
保守会社の見積りを比べて発注するまでの5ステップ

見積りを3社取って金額だけ並べるのが、いちばんやってはいけない比べ方です。範囲が違うものを金額で並べても、安い会社が勝つだけになります。次の順番で進めてください。
ステップ1。今のサイトの状態を10分で棚卸しする
まず、自社サイトの現状を書き出します。WordPressの管理画面にログインして、ダッシュボードとプラグイン一覧を見れば分かる範囲で十分です。
- WordPress本体のバージョン:管理画面の概要欄に出ている番号を控える
- プラグインの数と更新待ちの数:プラグイン一覧の上部に出ている件数
- 使っているテーマ:有料テーマならライセンスの更新期限も
- サーバー会社とプラン名:契約書または請求メールから
- ドメインの管理会社と名義:自社名義か制作会社名義か
- 直近のバックアップ日時:いつのものが、どこに残っているか
この6項目が埋まらない場合、それ自体が「保守が効いていない」証拠です。特に最後の2つが分からない会社は、乗り換えや復旧のときに必ず詰まります。
ステップ2。任せたい範囲を3段階で決める
次に、内訳8項目を「必ず任せたい」「できれば任せたい」「自社でやる」の3つに仕分けます。ここを決めずに相見積りを取ると、各社が違う前提で見積もるので比べられません。
典型的な仕分けは次のとおりです。そのまま自社の仕分け表として写し取って、社内の事情に合わせて動かしてください。
- 必ず任せたい(外注):更新の適用、バックアップの取得と保管、死活監視、障害時の復旧
- できれば任せたい(予算次第):PHPバージョン対応、セキュリティ対策の設定と運用、月次レポート
- 自社でやる:お知らせ投稿、文言修正、画像の差し替え
コンテンツ更新を自社に残すのは、依頼して反映を待つより自分で直したほうが速いからです。外注する場合は件数上限が設けられていることが多く、超えると追加費用になります。依頼から反映までどのくらいかかるかは会社によって違うので、見積り時に確認してください。
ステップ3。同じ質問状を各社に送る
各社に同じ質問を投げて、回答を並べます。そのままコピーして使える文面を用意しました。メールに貼り付けて、[ ]の中だけ自社の状況に置き換えてください。
【WordPress保守のお見積りについて】
■ サイトの状況
・URL [https://example.co.jp]
・WordPress本体 [6.x]/プラグイン [18]個
・サーバー [エックスサーバー・スタンダード]
・ドメイン名義 [自社名義]
・現在の保守 [なし/他社と契約中]
■ ご回答いただきたい項目
1. 本体・テーマ・プラグインの更新頻度と、更新前のバックアップ有無
2. 更新でサイトが崩れた場合、切り戻しは月額に含まれますか。別料金の場合の金額
3. テスト環境での事前確認は行いますか
4. バックアップの取得頻度・保管先・保管期間・復元テストの実施有無
5. 改ざんやサーバー障害からの復旧は月額に含まれますか。含まれない場合の料金体系
6. PHPのバージョン更新対応は月額に含まれますか
7. 障害の受付時間と、一次返信までの目安時間
8. 月次レポートの有無と記載項目
9. コンテンツ更新代行の件数上限と、超過時の単価
10. 契約終了時、サーバー・ドメイン・バックアップデータの引き渡し方法
10項目のうち、回答が曖昧になりやすいのは2番・5番・10番です。ここを口頭で濁す会社は、実際に事故が起きたときも同じ対応になります。
ステップ4。回答を1枚の表に並べて比べる
返ってきた回答を、金額ではなく項目ごとに横並びにします。エクセルでもスプレッドシートでも構いません。左に質問10項目、上に会社名を置くだけです。
ここまでやると、安いA社は復旧が別料金、高いB社は復旧込み、というように「金額差の正体」が見えます。その差額が保険料として妥当かどうかは、サイトが1週間止まったときに自社で何が起きるかで判断してください。問い合わせがサイト経由で来ている会社なら、止まっている間はその経路がまるごと使えなくなります。
ステップ5。契約前チェックリストで最終確認する
発注を決める前に、次の6つを確認してください。すべて「はい」になっていれば、大きな事故は避けられます。
- 対応範囲が書面にある:口頭説明だけでなく契約書か仕様書に明記されている
- 復旧の料金体系が明記されている:「都度見積り」なら過去の実例金額を聞いておく
- サーバー・ドメインが自社名義:支払いを代行してもらう場合も名義は自社に
- 管理者アカウントを自社が保持:WordPressの管理者権限を1つは自社で持つ
- バックアップの保管先が本番と別:同じサーバー内だけの保管は保管とは言えない
- 解約時の引き渡し条件が決まっている:データの受け渡し方法と手数料の有無
保守契約とは別に、サーバーやドメインの契約期限は自社側でも二重に管理しておくのが安全です。更新月を一覧にして、担当者を決めておいてください。
自分でやる範囲とAIに任せる範囲の線引き
「保守は全部外注」でも「全部内製」でもなく、間に線を引くのが2026年の現実解です。生成AIが使えるようになったことで、以前は専門家しか分からなかった作業のうち、調べる・下書きする・整理するの部分は非エンジニアでも回せるようになりました。
ただし、AIが得意なのはあくまで判断材料をそろえるところまでです。本番サイトに変更を加える判断と、その結果を確認する作業は人が持ちます。ここを混ぜると、AIの提案どおりにプラグインを消して問い合わせフォームが止まる、といった事故が起きます。
| 作業 | AIに任せていい部分 | 人が必ずやる部分 |
|---|---|---|
| プラグインの整理 | 一覧を渡して、役割の重複や用途不明なものを挙げてもらう | 実際に停止・削除する判断と、停止後の全ページ表示確認 |
| エラーの読み解き | 画面に出たエラー文を貼って、原因の候補と確認順を出してもらう | 本番サーバーでの操作、バックアップ取得後の実行 |
| 月次レポートの作成 | 更新履歴の箇条書きから、社内共有用の文章に整える | 数字の正しさの確認と、来月やることの決定 |
| 運用ルールづくり | 更新手順書やチェックリストのたたき台を作る | 自社の体制に合うかの調整と、担当者の割り当て |
| 復旧作業 | 手順の整理、確認項目の洗い出し | 復元の実行と、フォーム・決済の動作テスト |
AIに相談するときは、材料をそろえて渡すのがコツです。たとえばプラグイン整理なら、管理画面のプラグイン一覧をコピーして貼り付け、次のような短い依頼から始めれば十分です。作り込んだ長い指示文は要りません。
あなたはWordPressの運用担当者です。
以下はうちのサイトで有効になっているプラグイン一覧です。
[プラグイン一覧を貼り付け]
サイトの用途は[会社案内と問い合わせフォームのみ]です。
1. 役割が重複していそうな組み合わせ
2. この用途では使っていない可能性が高いもの
3. それぞれ止める前に確認すべきこと
を表にしてください。断定できないものは「要確認」と書いてください。
返ってきた表は、そのまま実行せず「要確認」の欄から潰していきます。止める前にバックアップを取り、1つ止めるごとにトップページ・問い合わせフォーム・スマホ表示の3か所を見る。この確認の手順こそが人の仕事です。
AIで作ったサイトほど保守設計が抜けがちです。作った本人が構造を把握していないため、半年後に更新でエラーが出ても誰も直せません。作る前に「誰が毎月更新を押すか」を決めておいてください。
保守にお金をかけると何が返ってくるのか
保守費用は保険に近いので、成果が数字で見えにくいのが正直なところです。それでも、費用対効果を判断する材料は3つあります。
- 止まらないことの価値:サイトが落ちている間、サイト経由の問い合わせは入ってきません
- 復旧コストとの比較:壊れてから直す費用と、毎月払う額を並べて見ます
- 社内工数の削減:更新と確認に使っている時間が浮きます
1つ目の止まらないことの価値は、自社の数字で出してください。損失額は業種と集客構造で大きく変わるので、一般的な相場では測れません。
直近1年の「サイト経由の問い合わせ件数」「そこからの受注率」「1件あたりの平均受注額」を掛け合わせれば、1か月あたりの売上貢献が出ます。それを日数で割った額が、1日止まったときの目安です。
月額の保守料と並べれば、何日分の停止で元が取れるかが自社の数字で判断できます。
2つ目の復旧コストとの比較です。改ざんされたサイトの復旧は、原因調査・全ファイルの入れ替え・データベースの点検・再発防止までやると、日常の保守とは工数の性質が変わります。バックアップが正常に残っていれば戻す作業で済みますが、残っていなければ作り直しになります。
3つ目の社内工数の削減です。更新のたびに担当者が管理画面を開き、崩れていないか各ページを見て回る作業が発生します。ページ数と更新頻度で必要な時間はまったく変わるので、自社で1回計ってみてください。外注すればその時間はゼロになり、担当者は原稿づくりや問い合わせ対応に回せます。
うまく回っている会社には共通点があります。保守を「何かあったら連絡する関係」ではなく、毎月の定例にしていることです。月次レポートを受け取ったら、5分でいいので目を通し、表示速度が落ちていないか、ブロックされた不正ログインが増えていないかを見る。これだけで、事故が起きる前の兆候に気づけます。
WordPressにかかる費用の全体像(サーバー・ドメイン・テーマ・制作費)は、エックスサーバー株式会社が公開しているWordPressの料金を項目別に解説したページでも整理されています。保守費だけでなく、必須の費用と任意の費用を分けて考えると予算が組みやすくなります。
WordPress保守でよくある失敗と回避法

失敗1。更新を半年ぶりにまとめてやって画面が真っ白になる
更新を放置していると、本体もプラグインも一気に何世代も上がることになります。この状態で「すべて更新」を押すと、どのプラグインが原因で壊れたのか切り分けられなくなります。更新後にPHPのエラーが出て、サイト全体が表示されなくなることもあります。
回避法は3つです。
- 頻度を決めて少しずつ上げる:月1回など日を決めて、まとめ更新にしない
- 更新前に必ずバックアップを取る:戻せる状態を作ってから押す
- テスト環境で先に試す:本番と同じ構成の環境で動作を確認してから本番に適用する
テスト環境(ステージング環境)を自分で用意できるかどうかは、契約しているサーバーとプランで変わります。管理画面にその機能があるか、無ければ手順はどうなるかを、契約中のサーバー会社が公開している公式マニュアルで確認してください。用意できない場合は、テスト環境での事前検証を保守の依頼範囲に入れるのが現実的です。
失敗2。バックアップはあるのに復元したことが一度もない
バックアップを取っていても、実際に戻せるかを試していないことがあります。よくあるのは、バックアップが本番と同じサーバー内にしかなく、サーバーごとトラブルが起きたときに一緒に失われるパターンです。
回避法は、保管先を本番サーバーと別の場所にすること、そして四半期に1回、テスト環境に復元してみるリハーサルを保守項目に入れることです。契約時に「復元テストは実施しますか」と聞くだけでも、相手の体制が分かります。
失敗3。格安プランで契約したら、壊れたときだけ別料金だった
月額の安さで決めたあとに改ざん被害に遭い、復旧を頼んだら別料金の見積りが出てくる。契約書を読み返すと「復旧作業は保守範囲外」と小さく書かれていた、という結末になります。復旧費用がいくらになるかは、被害の内容と作業量で決まるので、契約前には分かりません。
回避法は、契約前に「これまで実際に復旧作業をしたときの金額はいくらでしたか」と過去の実例を聞くことです。金額そのものより、答えられるかどうかを見てください。経験があれば具体的な範囲で答えられます。
失敗4。サーバーとドメインが制作会社の名義で、動けなくなる
制作会社にまとめて契約してもらった結果、サーバーもドメインも先方の名義になっているケースがあります。この状態だと、保守会社を変えたいときも、サイトを移したいときも、相手の協力なしには何もできません。連絡がつかなくなると、ドメインの更新すら止められません。
回避法は、名義を自社にしておくことです。支払いを代行してもらうのは構いませんが、契約名義と管理画面のログイン情報は自社で持ちます。すでに先方名義になっている場合は、移管の相談を早めに始めてください。
保守会社選びの本音と、現場で見えた妥協点

現場の見立て。「保守費用が高いか安いかは、金額ではなく『壊れたときに誰が直すか』が契約書に書いてあるかどうかで決まります」。株式会社コレットラボ(大分・福岡でWebサイト運用とAI業務システム化を支援)が保守の相談を受けるとき、最初に確認するのがこの一点です。
ここからは、教科書的な比較記事には書きにくい話をします。まず率直に言うと、保守契約はいちばん解約されやすい支出です。何も起きない月が続くと「払っている意味が分からない」と社内で言われるからです。
これを防ぐ現実的な方法は、レポートに「やったこと」だけでなく「防いだこと」を書いてもらうことです。今月の不正ログイン試行が何件ブロックされたか、更新したプラグインのうち脆弱性修正が含まれていたのはどれか。この2つが載っているだけで、社内での説明がまったく変わります。
次に、コストの見落としについてです。保守費用の話をしていると、月額以外の年額費用が抜け落ちがちです。年に1回まとめて請求が来るので、月次の予算に乗っていないのが理由です。
- ドメイン更新料:年額。ドメインの種類で金額が変わる
- 有料テーマ・プラグインのライセンス:年額更新型が多く、切れると更新が受け取れなくなる
- SSL証明書:無料のものを使っていれば不要。有料証明書なら年額
- サーバー費用:月額または年額。プラン変更で上がることもある
- フォームやメール配信の外部サービス:問い合わせ通知に使っている場合
これらを一覧にして、更新月と金額と名義を書いておくだけで、年間のWeb関連費用が把握できます。保守を検討するときは、この一覧を持って相談に行くと話が早いです。
内製と外注の切り分けにも、正直な妥協点があります。理想は「更新も監視も社内で完結」ですが、担当者が1人しかいない会社でこれをやると、その人が休んだ月に何も進まなくなります。属人化した内製は、外注より脆いことがあります。
だから現実的には、止まると困る部分だけ外に預け、日々の更新は社内でやるのが落としどころです。具体的には、監視・バックアップ・更新の適用・障害復旧を外注し、お知らせ投稿・写真の差し替え・料金表の修正は社内で回す形です。この切り分けなら、担当者が変わっても運用が止まりません。
最後に向き不向きの話です。ページ数が10ページ以下で、更新も年に数回、問い合わせもほとんど電話という会社なら、正直なところ高い保守契約は要りません。サーバーの自動バックアップ機能を有効にして、月1回だけ更新を押す運用で足りる場合もあります。逆に、問い合わせがサイト経由で来ている会社は、止まった時点で営業活動が止まるので、復旧込みの契約にする価値があります。
よくある質問
制作した会社とは別のところに保守だけ頼めますか
できます。実際、制作は東京の会社、保守は地元の会社という分け方はよくあります。ただし引き継ぎには、サーバーとWordPressの管理者情報、テーマのカスタマイズ内容、有料プラグインのライセンス情報が必要です。この3つが受け取れるかを先に確認してください。
保守を止めると、どのくらいで危なくなりますか
期間で決まるものではなく、使っているプラグインに脆弱性が見つかった日から危険が始まります。最低限、月1回は更新を確認する体制だけは残してください。
毎月の保守料は経費として処理していいですか
勘定科目や資産計上の判断は、作業の中身と金額によって変わります。国税庁のタックスアンサーなど公式の情報を確認したうえで、最終的な判断は顧問税理士に確認してください。
保守代行と運用代行は何が違いますか
保守代行はサイトを止めないための守りの作業、運用代行は記事更新や改善提案など攻めの作業です。見積書では混ざっていることが多いので、「更新の適用」と「コンテンツの追加」がそれぞれいくらかを分けて聞くと比較しやすくなります。
サーバー会社の自動バックアップがあれば保守は不要ですか
不要にはなりません。自動バックアップは「戻せる材料がある」だけで、戻す判断と作業は誰かがやる必要があります。また保管期間が限られているため、改ざんに気づくのが遅れると、正常な時点のデータがすでに消えていることもあります。
今日できる最初の一歩
まずは5分だけ時間を取って、WordPressの管理画面にログインし、プラグイン一覧の「更新が利用できます」の件数を数えてみてください。ここが二桁になっているなら、保守の見直しを始める合図です。
見積書を見比べても判断がつかない、社内に見る人がいない、という段階でしたら、現状の棚卸しだけでもお手伝いします。コレットラボでは、サイトの運用体制づくりからAIを使った内製化の伴走まで、自社でやる範囲と任せる範囲を一緒に線引きするところから始めています。まずは今の見積書を見せてもらうだけでも構いません。ホームページ制作・運用の詳細はこちらから、お気軽にご相談ください。
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