WordPressのカテゴリーとタグの使い分け|増やしすぎの直し方

WordPressのカテゴリーとタグの使い分け|増やしすぎの直し方

この記事の要点

  • カテゴリーは記事をしまう棚、タグは棚をまたぐ横串。1記事1カテゴリーが基本
  • カテゴリーは5〜8個、タグは1記事0〜5個が運用ルールの出発点
  • 整理でURLが変わる条件が3つ。知らずに触ると404が出る

WordPressのカテゴリーとタグの使い分けは、「カテゴリーは記事をしまう棚、タグは棚をまたぐ横串」で決めればほぼ迷いません。1つの記事にカテゴリーは1つだけ。タグは、カテゴリーが違う記事どうしを結びつけたいときにだけ付けます。カテゴリーは5〜8個、タグは1記事あたり0〜5個に収めるのが、更新が続くサイトの現実的な線です。

この記事は、自社サイトをWordPressで運用していて、カテゴリーが20個に膨らんだ、タグが何十個もあって誰も管理していない、という状態を自分で直したい広報・営業担当者に向けて書いています。読み終わる頃には、自社の分類ルールを1枚にまとめて、増えすぎた分類を安全に統合するところまで進められる状態を目指します。

扱うのは分類(カテゴリー・タグ)の運用ルールと整理手順です。パーマリンクの形式やサイト全体の初期設定は範囲外なので、そちらがまだの方は先にWordPress初期設定の正しい順番と必須10項目を読んでから戻ってきてください。分類を触る前にURL形式を確定させておかないと、後で作業がやり直しになります。

Contents / 目次
  1. カテゴリーとタグの使い分けは「棚」と「横串」で決まる
  2. WordPressのカテゴリー設定を作り直す5ステップ
  3. 分類の整理をAIに手伝わせるときの渡し方と確認の仕方
  4. 分類を整えると、サイトの何がどう変わるか
  5. カテゴリーとタグの整理でよくある失敗と、その防ぎ方
  6. 分類ルールが現場で崩れる理由と、割り切っていい線
  7. WordPressのカテゴリーとタグについて、よくある質問
  8. まずやること

カテゴリーとタグの使い分けは「棚」と「横串」で決まる

WordPressのカテゴリーとタグの違いは、階層を持てるかどうかと、記事に付ける個数の考え方にあります。カテゴリーは階層を持てて、記事を1か所にしまうための棚です。タグは階層を持てず、複数の棚に散らばった記事を1本の串でつなぐためのラベルです。仕様の詳細はWordPress公式ドキュメント(カテゴリー画面)同(タグ画面)で確認できます。

WordPressの「タグ」はHTMLのタグとは別物。WordPressのタグとは、記事に付ける分類ラベルのことです。<h2> や <p> のようなHTMLのタグ(ページの構造を書くための記号)とは、名前が同じだけでまったく別の機能です。制作会社との打ち合わせで話が噛み合わないときは、たいていここがズレています。

両者の違いを、実際に運用で判断が必要になる項目だけに絞って並べます。

比べる項目カテゴリータグ
役割記事をしまう棚。サイトの大枠棚をまたぐ横串。記事の具体的な中身
階層持てる(親子)持てない(並列のみ)
1記事に付ける数1つ(原則)0〜5個
付けないとどうなるか既定のカテゴリー(初期状態では「未分類」)が自動で付く付けなくても問題なし
全体の適正数の目安5〜8個。多くても10個まで(運用ルールの出発点)1記事にしか付かないタグが目立ってきたら整理どき
命名の考え方読者が「どの棚を見るか」で選べる言葉複数の記事に共通して付く言葉だけ
迷ったときの判定この棚に今後10記事たまるか今この瞬間、他に2記事以上に付くか

この表の最後の2行が、実務で一番効きます。カテゴリーを増やしたくなったら「この棚に、これから1年で10記事たまるか」と考えてください。たまらないなら、それは既存カテゴリーの中のタグで足ります。タグを付けたくなったら「今この瞬間、すでにある記事のうち2つ以上に同じタグが付くか」と考えてください。付かないなら、そのタグは作らないほうがいいです。

この2つの問いを持っているだけで、分類が増える速度は目に見えて落ちます。逆に、この問いを持たずに「なんとなく細かく分けたほうが親切だろう」と考えると、1年で20個の棚と80個の串ができあがります。

カテゴリーとタグに同じ言葉を使わないでください。カテゴリー「制作事例」とタグ「制作事例」が並存すると、ほぼ同じ記事一覧を表示する2つのURLができます。読者にとっては同じページが2つある状態で、どちらを見せたいのかサイト側も説明できません。

この章で押さえるのは、カテゴリーは「10記事たまるか」、タグは「他に2記事以上に付くか」の2問だけで判断できるということです。この基準を社内で共有できれば、あとは次の章の手順で今の状態を直していくだけになります。

WordPressのカテゴリー設定を作り直す5ステップ

すでに記事がある状態で分類を整えるときは、いきなり管理画面を触らないでください。先に紙(またはスプレッドシート)の上で新しい分類を決めてから、管理画面での作業は最後にまとめてやります。順番を逆にすると、途中で気が変わるたびにURLが動いて収拾がつかなくなります。

ここでは5つのステップに分けて進めます。かかる時間は記事数と担当者の人数で大きく変わるので、初回は余裕を見て、書き出しと分類案づくり(ステップ1〜3)と管理画面での作業(ステップ4)を別の日に分けるのが安全です。

ステップ1。今ある記事とカテゴリーを一覧に書き出す

最初にやるのは、現状の棚卸しです。管理画面の投稿一覧を開いて、記事タイトル・今付いているカテゴリー・今付いているタグ・公開日の4項目をスプレッドシートに書き出します。手で写すのが面倒なら、投稿一覧の表示件数を100件などに増やして画面をコピーし、表計算ソフトに貼るだけでも足ります。

書き出したら、カテゴリーごとの記事数を数えてください。ここで見るのは次の3点です。

  • 記事が3本以下のカテゴリー:棚として成立していません。統合するか、タグに落とす候補です
  • 記事が全体の半分以上を占めるカテゴリー:大きすぎます。子カテゴリーに割るか、切り口を変える候補です
  • 「未分類」に入ったままの記事:公開時にカテゴリーを選び忘れた記事です。運用ルールが機能していない証拠なので、本数を必ず数えます

この3点を数字で出しておくと、社内で「分類を直したい」と説明するときに話が早く進みます。「なんとなく散らかっている」ではなく「20個あるカテゴリーのうち11個は記事3本以下です」と言えるからです。

ステップ2。カテゴリーを5〜8個に決め直す

新しいカテゴリーは、書き手の都合ではなく、読者が探すときの言葉で決めます。判断の順番はこうです。

  1. ステップ1で書き出した記事タイトルを、カテゴリーを無視して内容だけで似たもの同士に寄せる(付箋を並べ替える感覚でOK)
  2. できた山に名前を付ける。名前は、社内用語ではなく、お客さまが問い合わせで実際に使う言葉にする
  3. 山が9個以上になったら、近いもの同士をまとめて8個以下にする
  4. 記事が3本以下の山は、他の山に混ぜるか、タグ候補としてよけておく
  5. 残った5〜8個を、そのまま新しいカテゴリーにする

階層は2階層まで(親カテゴリーとその子まで)に留めるのが安全です。3階層目を作ると、パンくずリストが長くなり、記事を書く人がどこに入れるべきか迷い始めます。実際に迷いが出ると、投稿者は一番上の親カテゴリーに入れてしまい、階層を作った意味がなくなります。

カテゴリー名を決めたら、あわせてスラッグ(URLに使う英数字部分)も表に書いておきます。ここで決めておかないと、管理画面で作りながら思いつきで付けることになり、後から直したくなってURLが動きます。

決める項目決め方の例
カテゴリー名読者が使う言葉。「施工事例」「よくある質問」など
スラッグ短い英小文字とハイフン。works、faq など。日本語のままにしない
親カテゴリーなし、または2階層目までに限定
説明文その棚に何が入っているかを2〜3文。一覧ページに表示されるテーマなら必ず書く
担当そのカテゴリーに記事を追加していい人を1人決める

最後の「担当」は分類の話に見えないかもしれませんが、これを決めないと半年後にまた増えます。誰でもカテゴリーを追加できる状態が、増やしすぎの根本原因だからです。編集者の権限まわりを含めた更新の回し方は更新されないサイトの信用低下を直す更新体制の作り方で扱っています。

ステップ3。タグの運用ルールを1枚にまとめる

タグは、ルールを文章にしておかないと必ず崩れます。次のテンプレートをコピーして、自社の言葉に置き換えてください。そのまま社内共有のドキュメントやNotionに貼れる形にしてあります。

【○○サイト 分類ルール】更新日 2026-08-12

■カテゴリー(棚)
・記事には必ず1つだけ付ける。2つ以上チェックしない
・新しいカテゴリーを作れるのは [担当者名] だけ
・作る条件:今後1年で10記事たまる見込みがあること
・現在のカテゴリー:[5〜8個をここに列挙]

■タグ(横串)
・1記事につき0〜5個。無理に付けない
・新しいタグを作る条件:すでに公開済みの記事2本以上にも付くこと
・カテゴリーと同じ名前のタグは作らない
・表記は下の一覧に統一する(ゆらぎ禁止)
 例:WordPress(ワードプレス・wordpress は使わない)
 例:Instagram(インスタ・インスタグラム は使わない)
・現在のタグ一覧:[ここに列挙。四半期に1回見直す]

■やらないこと
・「お知らせ」「その他」「雑記」というカテゴリーを作らない
・記事1本のためだけにタグを新設しない
・公開済み記事のカテゴリーを、理由なく後から変えない(URLが動く場合がある)

「お知らせ」「その他」を禁止しているのは、この2つが分類の逃げ場になるからです。逃げ場があると、判断に迷った記事が全部そこに落ち、半年後には「その他」が最大のカテゴリーになります。迷う記事が出たときは、逃がすのではなく分類そのものを見直すサインだと考えてください。

表記ゆらぎの一覧は、地味ですが効きます。「WordPress」「ワードプレス」「wordpress」が別々のタグとして並ぶと、同じ話題の記事が3つのページに分かれ、どのページも中身が薄くなります。

ステップ4。増えすぎたカテゴリーとタグを統合する

ここからが管理画面での作業です。統合とは、古い分類に付いている記事を新しい分類に付け替えてから、古いほうを削除することを指します。付け替えと削除は、順番に自分の手で進めてください。

手順は次のとおりです。作業前にバックアップを取ってから進めてください。使っているWordPressのバージョンや管理画面のUIによって画面の見え方や挙動は変わるので、各手順のあとに結果を目で確認しながら進めます。投稿一覧の絞り込みや一括編集の操作はWordPress公式ドキュメント(投稿一覧画面)に説明があります。

  1. 投稿一覧をカテゴリーで絞り込み、統合したい古いカテゴリーの記事だけを表示する
  2. 表示された記事をまとめて選び、一括編集で新しいカテゴリーを付ける
  3. 記事を1件ずつ開いて、古いカテゴリーのチェックが残っていれば外す。記事数が多くて手作業がつらい場合は、複数記事のカテゴリーをまとめて付け替えられるプラグインを検討する
  4. 古いカテゴリーに記事が0本になったことを確認してから、カテゴリー管理画面で削除する
  5. 削除したカテゴリーの一覧ページのURLに、新しいカテゴリーの一覧ページへの301リダイレクトを設定する(設定方法は次項)

カテゴリーを削除しても、そこに入っていた記事そのものは消えません。ただし、他のカテゴリーが1つも付いていない記事が既定のカテゴリー(初期状態では「未分類」)に移ることがあります。手順3で古いチェックを外す前に削除すると、記事の分類が意図しない状態になるので、順番を飛ばさないでください。テスト用の記事1本で先に試してから、本番の記事に進めると確実です。

タグの統合も考え方は同じです。使われていないタグ、1記事にしか付いていないタグは、タグ管理画面から削除して構いません。削除の前に、そのタグ一覧ページに外部からのリンクが来ていないかだけ確認しておくと安全です。

編集画面での具体的な操作に不安がある方は、WordPressの編集画面の使い方|文章と画像を自分で直す手順で画面の見方から解説しています。

301リダイレクトはどこで設定するか

消したカテゴリー一覧ページのURLを、新しいカテゴリー一覧ページへ転送します。やり方は2つあります。どちらか片方だけで足ります。

1つ目は、リダイレクト用のプラグインを使う方法です。WordPress公式プラグインディレクトリで配布されているRedirectionが代表的です。管理画面から、転送元のパス(例:/category/old-slug/)と転送先のURL(例:https://example.com/category/new-slug/)を入力し、転送の種類を301(恒久的な移動)にして保存します。設定後は、ブラウザのシークレットウィンドウで旧URLを開き、新URLに切り替わるかを必ず確かめてください。

2つ目は、サーバーの.htaccessに直接書く方法です(Apacheの場合)。WordPressが書き込む記述より前に、次のように追記します。

# 旧カテゴリー一覧を新カテゴリー一覧へ転送(301)
Redirect 301 /category/old-slug/ https://example.com/category/new-slug/

書式の詳細はApache公式ドキュメント(mod_alias の Redirect)にあります。.htaccessは1文字の誤りでサイト全体が表示されなくなるので、編集前に必ず元ファイルをダウンロードして控えを取り、保存後すぐにトップページと記事ページの表示を確認してください。サーバーがNginxの場合やレンタルサーバーの管理画面にリダイレクト機能がある場合は、契約中のサーバー会社のマニュアルに従ってください。自信がなければプラグイン方式を選ぶほうが安全です。

ステップ5。一覧ページを検索に出すかどうかを決める

カテゴリーやタグの一覧ページ(アーカイブページ)を検索エンジンに載せるかどうかは、サイトによって答えが変わります。「タグページは全部noindexにすべき」という一律の正解はありません。判断材料は次の3点です。

  • そのページに固有の文章があるか:カテゴリーの説明文が2〜3文入っていて、そのカテゴリーを探している人の役に立つなら、載せる価値があります。記事タイトルが並ぶだけのページなら、載せても読者が得るものは薄いです
  • そこに何本の記事が並ぶか:1〜2本しか並ばない一覧ページは、開いた人をがっかりさせます。5本以上並ぶかどうかがひとつの線です
  • 自社の記事どうしがぶつからないか:「制作事例」のカテゴリー一覧ページと、同じ内容をまとめた固定ページの両方があるなら、どちらを検索結果に出したいかを先に決めます

実務では、カテゴリー一覧は説明文を書いたうえで載せる、タグ一覧は記事数が少ないものから外していく、という進め方が現実的です。検索エンジンへの表示を切り替える設定がどこにあるか、そもそも切り替えられるかはプラグインやバージョンによって違います。使っているプラグインの公式ドキュメントで、設定できる範囲と項目の場所を確認してください。

設定を変えた後にページが検索結果からどう扱われるかを確認する方法は、インデックス未登録の原因と再登録の手順にまとめています。

この章で押さえるのは、紙の上で新分類を確定してから管理画面を触ること、そして削除より先に付け替えを終わらせることの2点です。この順番さえ守れば、記事が未分類に落ちる事故は起きません。

分類の整理をAIに手伝わせるときの渡し方と確認の仕方

記事が50本を超えると、ステップ2の「似たもの同士に寄せる」作業が一気に重くなります。ここはAIに下案を出させると速いです。AIに渡すのは記事タイトルの一覧で、返ってくるのは分類案。最終的にどの棚にするかは人が決めます。

渡し方はシンプルです。スプレッドシートから「記事タイトル」「現在のカテゴリー」「公開日」の3列をコピーして、そのまま貼り付けます。URLや本文は渡さなくて構いません。タイトルだけで十分に分類案は出ますし、本文まで渡すと出力が長くなって確認が大変になります。

出発点のたたき台として、このくらい短い指示で十分です。あとはAIと会話しながら自社の事情を足していってください。

あなたはWordPressサイトの情報設計を担当します。
下に貼るのは[業種を入力]の会社サイトの記事タイトル一覧です。

・読者が探すときの言葉を基準に、5〜8個のカテゴリー案を出してください
・各カテゴリーに何本の記事が入るかも一緒に出してください
・3本以下になるカテゴリーは作らず、他に寄せてください
・どのカテゴリーにも入れにくい記事は「判断保留」として別に挙げてください

[ここに記事タイトル一覧を貼る]

大事なのはここからで、AIの出力をそのまま採用してはいけません。返ってきた案は、次の4点を人が確認します。

  1. 棚の名前が社内用語になっていないか。AIは渡したタイトルの言葉づかいに引っ張られます。社内でしか通じない略語が混ざっていたら、お客さまが使う言葉に直します
  2. 記事数の偏りが許容範囲か。1つのカテゴリーに全体の半分が入る案が返ってくることがあります。その場合は切り口を変えて出し直させます
  3. 「判断保留」に何が残ったか。ここに残る記事は、たいてい記事そのものの主題がぼやけています。分類の問題ではなく記事の問題なので、リライト候補として別扱いにします
  4. 既存URLへの影響を織り込んでいるか。AIは今のURL構造を知りません。統合による301リダイレクトの必要性は、人が判断します

この確認をやらずに採用すると、きれいに見えるけれど誰も使えない分類ができあがります。AIが得意なのは「散らかったものを寄せる」ことで、「自社のお客さまがどの言葉で探すか」を知っているのは人のほうです。

この章で押さえるのは、AIに渡すのは記事タイトル一覧だけでよく、確認すべきは名前・偏り・保留・URL影響の4点だという線引きです。

分類を整えると、サイトの何がどう変わるか

カテゴリーとタグを整えて最初に変わるのは、検索順位ではなく社内の作業速度です。記事を書き終えてから公開ボタンを押すまでに「どこに入れよう」と迷う時間がなくなります。1記事あたり数分でも、月10本書くなら毎月それだけの時間が浮きます。

読者側で変わるのは、1回の訪問で読まれる記事の数です。関連記事の表示は、カテゴリーやタグを手がかりに出しているテーマもあれば、まったく別の条件で出しているテーマもあります。自分のサイトの関連記事枠が何を手がかりにしているかは、テーマの説明を確認してください。カテゴリーやタグを使っているテーマなら、分類が散らかっているときに関連記事の枠へ無関係な記事が並び、読者はそこで離脱します。分類が整うと、この枠が意味のある導線になります。

効果を測るときは、次の3つの数字を整理の前後で比べてください。整理の翌日に変わるものではないので、比較は4週間後と3か月後の2回に分けます。

見る数字どこで見るか何が言えるか
1訪問あたりの閲覧ページ数GA4のレポート関連記事の導線が機能し始めたか
カテゴリー一覧ページの表示回数Search Consoleの検索結果レポート(URLで絞り込み)一覧ページが検索の入口になっているか
「未分類」に入った新規記事の本数WordPressの投稿一覧決めた運用ルールが守られているか

3つ目は数字というより運用のチェックですが、ここが0本のまま続いているかどうかが、整理の成否をいちばん正直に表します。ルールを作った直後は0本でも、3か月後にまた「未分類」が増えているなら、ルールが現場に合っていないということです。担当を決め直すか、カテゴリーの粒度を見直します。

GA4の設置がまだの場合は、GA4をWordPressに設置する手順|GTM経由の計測設定までを先に済ませてください。整理前の数字を取っておかないと、後から比べようがなくなります。

数字の目標を立てるなら、業種やサイト規模で大きく変わるので他社の実績値は当てになりません。自社の整理前の数字を基準にして、たとえば1訪問あたりの閲覧ページ数を1.2から1.4へ、のように自分のサイトの現在地から刻むほうが現実的です。

この章で押さえるのは、効果は順位ではなく「迷う時間」「1訪問の閲覧数」「未分類の本数」で確認するということです。この3つなら、整理した本人が自分で測れます。

カテゴリーとタグの整理でよくある失敗と、その防ぎ方

ここで挙げるのは、分類を触ったときにだけ起きる失敗です。どれも作業そのものは正しくやっているのに、影響範囲を知らずに進めたことで起きます。

失敗1。パーマリンクにカテゴリーを含めていて、記事のURLが全部変わった

WordPressのパーマリンク設定で、投稿URLの中にカテゴリー名を含める形式を選んでいるサイトがあります。この状態でカテゴリーを付け替えると、記事のURLそのものが変わります。整理した瞬間に、これまで検索やSNSから来ていたリンクが全部404になります。

防ぎ方は、作業前にパーマリンク設定を開いて、URLの形式にカテゴリーが入っているかを確認することです。設定できる形式と各タグの意味はWordPress公式ドキュメント(パーマリンクの設定)にまとまっています。入っている場合は、記事のカテゴリーを付け替えるたびに旧URLから新URLへの301リダイレクトが必要になります。記事数が多いなら、この機会にカテゴリーを含まないURL形式へ変える判断もありますが、その場合は全記事のURLが一度に変わるので、リダイレクト設計をしてから実行してください。

失敗2。カテゴリー名を変えるついでにスラッグも変えて、一覧ページが404になった

カテゴリーには表示名(画面に出る日本語名)とスラッグ(URLに使う英数字部分)の2つがあり、一覧ページのURLに使われるのはスラッグのほうです。つまり、スラッグを変えるとそのカテゴリー一覧ページのURLが変わります。編集画面ではこの2つが並んで表示されるため、名前を直すついでにスラッグまで直してしまう事故が起きます。項目の意味はWordPress公式ドキュメント(カテゴリー画面)で確認できます。

防ぎ方はシンプルで、表示名の変更とスラッグの変更を同じ日にやらないことです。まず表示名だけを変えて数日運用し、本当にスラッグも変える必要があるかを判断します。変える場合は、前の章の手順で旧スラッグのURLから新スラッグへ301リダイレクトを設定してから実行します。

失敗3。1記事に複数カテゴリーを付けたままにして、パンくずが記事ごとにバラバラになった

1つの記事に2つ以上のカテゴリーを付けると、パンくずリストにどちらを表示するかはテーマやプラグインの作りで決まります。自分のサイトで何が起きるかは、複数カテゴリーが付いた記事を実際に表示して確かめてください。記事によって表示が変わると、サイト構造の説明として一貫しなくなります。

防ぎ方は、複数付けたい気持ちが出た時点で「これはタグの仕事だ」と判断することです。主たる棚を1つ決めて、もう一方の切り口はタグにします。すでに複数付いている記事は、ステップ4の手順で1つに寄せてください。パンくずの表示自体でつまずいている場合は、パンくずリスト設置の4手順|表示崩れとJSON-LDエラー対処もあわせて確認できます。

失敗4。タグを検索キーワードのつもりで付けて、1記事だけのタグが量産された

「このキーワードで検索されたいから」という理由でタグを付けると、記事ごとに違うタグが増えていきます。結果として、開いても記事が1本しか出てこないタグ一覧ページが何十個もできます。読者にとっては開く意味のないページで、サイト全体の中身の薄いページを増やすだけです。

防ぎ方は、ステップ3のルールにある「すでに公開済みの記事2本以上にも付くこと」を、新規タグ作成の条件として運用に組み込むことです。すでに増えてしまった場合は、タグ管理画面で記事数の少ない順に並べ替えて、1本しか付いていないタグから消していきます。

失敗5。整理の途中で公開作業が走り、中途半端な分類の記事が公開された

統合作業はまとまった時間がかかります。その間に別の担当者が新記事を公開すると、これから消すつもりの古いカテゴリーに入ってしまい、作業が終わった後で1件だけ取り残されます。数か月後に「なぜかこの記事だけカテゴリーが違う」という状態で見つかります。

防ぎ方は、作業日を決めて「この日は公開を止める」と共有することです。止められない場合は、作業後に投稿一覧を公開日順で並べ替えて、作業日以降に公開された記事だけを目視で確認します。

この章で押さえるのは、分類を触る前に「パーマリンクにカテゴリーが入っていないか」を必ず確認すること、そしてスラッグ変更は名前変更と切り離すことです。この2つを守れば、致命的なURL事故はほぼ防げます。

分類ルールが現場で崩れる理由と、割り切っていい線

きれいな分類設計を作っても、半年後に崩れているサイトには共通点があります。書く人と分類を決めた人が違う、という点です。ここでは、教科書的な整理術には書かれない現場の妥協点を率直に書きます。

まず、カテゴリーをグローバルナビ(サイト上部のメニュー)にそのまま出しているサイトは、分類を変えづらくなります。カテゴリーを1つ減らすとメニューの見た目が変わるため、「デザインが崩れるから今は触らないで」と止まってしまうからです。

メニューは固定ページで作り、カテゴリー一覧はサイドバーや記事下から辿らせる構成にしておくと、分類の見直しが軽い作業になります。すでにナビに出している場合、無理に作り直す必要はありませんが、「カテゴリーを増やすとメニューも直す必要がある」という前提は共有しておいてください。

次に、制作会社に作ってもらったサイトでは、カテゴリーやタグの代わりに独自の分類(カスタムタクソノミーと呼ばれる仕組み)が使われていることがあります。管理画面に「業種」「エリア」のような見慣れない分類欄があれば、それです。

この場合、標準のカテゴリーと同じ感覚で増減させると、テーマ側の絞り込み機能や一覧の表示が壊れることがあります。触る前に、その分類がどのページの表示に使われているかを制作会社に一度確認してください。

コストの見落としもあります。分類の整理そのものは無料でできますが、記事数が増えるほど付け替え作業の時間はふくらみます。

手作業でやるか、一括変更のプラグインを入れるかは、自社の記事数と1本あたりの付け替え時間を掛け算して決めてください。プラグインを入れるなら、入れた後に外すところまでを1セットで考えます。整理のためだけに入れたプラグインを、使い終わった後も有効化したままにしないでください。

最後に、割り切っていい線を1つ。分類は完璧である必要はありません。どのカテゴリーに入れるか迷う記事が全体の1割くらいあるのは正常です。その1割のために棚を増やすと、9割の記事にとって使いにくい構造になります。迷ったら、読者がその記事を探すときに最初に見る場所はどこかで決めて、先に進んでください。

この章で押さえるのは、分類を変えづらくしているのはたいていナビ構成とカスタム分類だということ、そして迷う記事が1割あるのは直さなくていいということです。

WordPressのカテゴリーとタグについて、よくある質問

カテゴリーを変えたら、記事のURLも変わってしまいますか

パーマリンク設定によります。投稿URLの形式にカテゴリー名を含めている場合は変わります。含めていなければ、記事のURLは変わりません。作業前に必ずパーマリンク設定を開いて、URLの形にカテゴリーが入っているかを確認してください。入っている場合は、付け替えとセットで301リダイレクトが必要になります。

カテゴリーを削除したら、その中の記事も一緒に消えますか

記事そのものは消えません。ただし、他のカテゴリーが付いていない記事は既定のカテゴリー(初期状態では「未分類」)に移ることがあります。後から探すのが大変になるので、削除する前に新しいカテゴリーへの付け替えを終わらせておいてください。心配な場合は、テスト用の記事1本で先に動きを確かめてから進めると確実です。

「未分類」というカテゴリーは削除できますか

既定のカテゴリーに設定されているものは、そのままでは削除できないことがあります。無理に消そうとするより、名前とスラッグを実際に使う分類に変更して、そのまま活用してしまうほうが手戻りがありません。既定のカテゴリーの扱いはWordPress公式ドキュメント(投稿設定画面)で確認できます。

管理画面に「業種」など見覚えのない分類欄があるのですが、これは何ですか

制作時に追加された独自の分類(カスタムタクソノミー)である可能性が高いです。標準のカテゴリーやタグとは別の仕組みで、絞り込み検索や一覧の表示に使われていることがあります。中身を消すとページの表示が変わる場合があるので、触る前に制作会社にどこで使われているか確認してください。

ブログを始めたばかりで記事が10本しかありません。カテゴリーは今決めるべきですか

今決めてください。記事が少ないうちほど付け替えが楽で、URLの影響範囲も小さいからです。ただし最初から5〜8個そろえる必要はなく、2〜3個から始めて、10記事たまった棚を増やしていく進め方で問題ありません。決めるべきは棚の数ではなく、増やすときの条件のほうです。

まずやること

今日すぐできる最初の一歩は、WordPressの管理画面でパーマリンク設定を開いて、投稿URLの形式にカテゴリーが入っているかを確認することです。1分で終わりますし、この結果によって整理作業の重さがまるごと変わります。分類を整えた後の構造をサイト上でどう見せるかまで進めたい方は、パンくずリスト設置の4手順|表示崩れとJSON-LDエラー対処が次の一歩になります。

ここまで読んで、記事数が多くて付け替えが現実的でない、URLを触るのが怖い、と感じた方もいると思います。コレットラボのホームページ制作・運用支援では、既存サイトの分類整理やリダイレクト設計を含めて、公開後の運用まで一緒に見ています。まずは今の状態を整理するだけでも構いませんので、ホームページ制作・運用の詳細はこちらから気軽にお話を聞かせてください。

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