事務のAI業務効率化|1日を分解して任せる作業を決める進め方
この記事の要点
- 事務でAIに寄せられるのは「転記」「下書き」「探す」「仕分け」の4種類
- 判断・承認・交渉は人が残す。先にここを決めてから任せる範囲を切る
- 1日を30分×16コマに分解して仕分ける手順を本文で解説
事務の仕事をAIで減らすなら、任せられるのは「転記」「下書き」「探す」「仕分け」の4種類です。逆に、金額や条件を確定させる判断、承認、相手と条件を詰める交渉は人が残ります。この線引きを先に決めずにツールから入ると、生成された下書きの確認に元と同じ時間がかかって終わります。
この記事は、事務担当が1〜5人くらいの中小企業で、日々の入力や書類作成に追われている方に向けて書いています。読み終わる頃には、自分の1日をコマ単位で仕分けて「最初に任せる1作業」を1つ選べる状態を目指します。
扱うのは事務職1人の1日を分解する話に絞ります。業務別にどんな使い道があるかを先に見たい方は生成AIの社内活用事例7選|中小企業の業務別に見る使いどころを、経理の実装手順まで知りたい方は請求書・領収書をAI-OCRでデータ化する手順を先に読んでください。
Contents / 目次
結論。事務の作業は5つに仕分けると、任せる範囲が決まる
事務の1日は、次の5つに仕分けられます。ツールを選ぶ前に、このどこに自分の時間が乗っているかを見るのが先になります。
- 転記・入力:AIに寄せられます
- 下書き・整形:AIに寄せられます
- 探す・まとめる:AIに寄せられます
- 仕分け・振り分け:AIに寄せられます
- 判断・承認・交渉:人が残します
ポイントは、AIが得意なのは「正解が資料の中にある作業」だという点です。請求書の金額はどこかに書いてあります。案内メールの文面も過去の型があります。一方で、値引きに応じるかどうかは資料のどこにも書いていません。
| 作業の性質 | 事務の具体例 | AIへの任せ方 | 人がやること |
|---|---|---|---|
| 転記・入力 | 請求書から会計への入力、名刺から顧客リスト | 読み取ってデータの下書きを作る | 金額・日付・取引先名の突き合わせ |
| 下書き・整形 | 案内メール、議事録、報告書、社内通知 | 過去の型を渡してたたき台を出す | 事実確認、語調の調整、送信の判断 |
| 探す・まとめる | 過去資料、社内規程、前例の確認 | 資料を読ませて該当箇所を答えさせる | 示された出典の原本確認 |
| 仕分け・振り分け | 問い合わせメール、受発注メールの担当割り | 内容を分類してラベルを付ける | 分類に迷った例外の判断 |
| 判断・承認・交渉 | 値引き、支払条件の変更、督促、例外対応 | 材料の整理までにとどめる | すべて人が決める |
仕分けの合図。その作業を人に引き継ぐとき、口頭で5分説明すれば足りるならAIに寄せられます。「これは前に○○さんと揉めた案件だから」という背景説明が要るなら、人が残す作業です。
この章で押さえるのは、ツール選びの前に自分の作業を5つに分類することです。分類さえできていれば、あとから別のツールに乗り換えても、任せる範囲を決め直す必要はありません。
先に決める。事務職で人が残る作業5つ
任せる作業より先に、人が残す作業を確定させてください。ここが曖昧なまま自動化を進めると、AIが出した結果を誰も止められない状態になります。
- 金額と条件の確定:請求額、支払期日、値引き率など、外に出したら取り消せない数字を最終的に確定させる作業。AIが出した下書きに人が承認を入れる形にします。
- 例外と交渉:「今月だけ締めを延ばしてほしい」のような、相手の事情で答えが変わる依頼への対応。過去の前例をAIに探させるところまでは任せられますが、応じるかどうかは人が決めます。
- 外に出せない情報の取り扱い判断:この資料をツールに読ませてよいかの線引き。判断そのものをAIに任せることはできません。
- 聞かれていないことに気づく仕事:取引先のメールの温度が下がっている、いつもと違う担当者名で届いている、といった違和感の察知。AIは指示された範囲しか見ません。
- AIの出力と元資料の突き合わせ:読み取った数字が原本と合っているかの検算。これは減らせないので、後述するとおり「確認しやすい出し方」で時間を圧縮します。
この5つを紙に書いて、事務担当と上長で共有しておくだけで、後の揉め事がかなり減ります。「AIがやったので分かりません」という説明が成立しない状態を、先に作っておくということです。
つまりこの章で決めるのは、AIを入れても最後に誰が責任を持つかです。ここが決まっていれば、次の手順で任せる範囲を広げても怖くありません。
1日を30分単位で分解して、任せる作業を決める手順
ここからが実作業です。8時間勤務を30分単位で区切ると1日は16コマになります。この16コマを埋めて仕分けるところから始めます。所要時間は、記録に3日、仕分けに30分ほどです。
ステップ1。3日分の1日を30分コマで書き出す
スプレッドシートに「時刻」「やったこと」「相手」「使った資料」の4列を作り、3日分を埋めます。記憶で書くと必ず盛るので、その場で1行ずつ書いてください。
まず3日でよい理由は、記録そのものが負担になって続かないと意味がないからです。3日たまった時点で繰り返し出てくる作業が見えなければ、日数を足してください。1回しか出てこない作業は、この段階では対象外にします。
| 時刻 | やったこと | 相手 | 使った資料 |
|---|---|---|---|
| 9:00-9:30 | 受信メールの確認と担当への転送 | 社内 | メール本文のみ |
| 9:30-10:00 | 請求書PDFを会計ソフトへ入力 | 取引先12社 | PDF、前月の入力履歴 |
| 10:00-10:30 | 支払条件の相談への電話対応 | 取引先A社 | 過去の取引履歴 |
ステップ2。各コマに記号を付けて仕分ける
書き出した各行の先頭に、記号を1つ付けます。迷ったら「人」に倒してください。あとから移せます。
- ◎(そのまま任せる)。正解が資料の中にあり、出力を目で見て正誤が判定できる作業。請求書の転記、定型メールの下書き、過去資料の検索など。
- △(材料づくりだけ任せる)。判断は人がするが、その材料を集めるのに時間がかかる作業。値引き交渉の前に過去3年の取引条件を並べる、といった作業です。
- ×(人が残す)。前の章で挙げた5つに当てはまる作業。
仕分けが終わったら、◎が付いたコマだけを集計します。同じ作業が週に何回出てくるか、1回あたり何分かかっているかを数えてください。この2つの数字が、次のステップで着手先を選ぶ基準になります。
ステップ3。頻度が高く1回の時間が長いものを1つだけ選ぶ
着手するのは1作業だけです。選ぶ基準は「発生回数が多い」かつ「1回にかかる時間が長い」の両方を満たすものにします。集計した「週の回数×1回の分数」がいちばん大きい作業を取る、と考えれば迷いません。
回数を重く見る理由は、月に1〜2回しか回らない作業を仕組み化すると、次に使うときに手順を忘れているからです。
両方を満たすものが無ければ、頻度が高いほうを取ってください。1回5分の作業でも毎日3回発生すれば、1か月分では数時間になります。自社の営業日数を当てはめて計算してください。
ステップ4。AIに渡す材料を3点そろえる
選んだ作業をAIに任せるとき、渡す材料は3点あります。指示文の書き方より、この3点がそろっているかのほうが結果に効きます。
- お手本(完成品):過去に自分が作った良い出力を2〜3件。メールなら送信済みのもの、台帳なら正しく入力済みの行をそのまま渡します。
- 入力の実物:今回処理したい元データ。PDF、メール本文、手書きメモの写真など、加工せず渡します。
- やってはいけないことの一覧:社内の略称を勝手に正式名称へ直さない、金額が読めなければ空欄にして「要確認」と書く、といった禁止事項です。
指示文は出発点のたたき台で十分です。次の型を出発点にして、あとは出てきた結果を見ながら、自社の状況に合わせて条件を足していってください。
あなたは[業種を入力]の事務担当です。
添付の[請求書PDF/メール本文など]から、下の項目を表にしてください。
項目:[取引日/取引先名/金額(税込)/支払期日/備考]
お手本:添付の「入力済み台帳」の書き方に合わせてください。
守ること
- 読み取れない箇所は推測せず、空欄にして備考に「要確認」と書く
- 社名の略称はお手本の表記のまま使い、正式名称に直さない
- 出力の最後に、元資料のどこから取った値かを1行ずつ添える
最後の1行が大事です。根拠を一緒に出させると、確認が「読み直し」から「突き合わせ」に変わって、目で追う時間が短くなります。
ツールは、社内で契約済みのものがあればそれで構いません。まだ何も無い状態から始めるなら、契約前に各サービスの公式サイトで次の5点を確認してください。
- 扱えるファイル形式と1回あたりの上限:PDF・Excel・画像を直接読ませられるか、1回に何ファイル・何MBまで渡せるか。事務で渡すのは複数ページのPDFやスキャン画像なので、ここで使えないと最初の1作業が回りません。
- 入力データが学習に使われるかどうか:無料プランは学習に使われる設定が既定になっていることがあります。オフにできるか、法人向けプランでは既定でオフか、を利用規約とプライバシーポリシーで確認します。
- 法人契約が要るかどうか:取引先名や金額を渡すなら、個人向けの無料プランではなく法人向けプランが要るかを、社内の規程と照らして決めます。
- アカウント管理と履歴の扱い:退職時にアカウントを止められるか、管理者が利用状況を見られるか、会話履歴を残さない設定があるか。
- 月額と課金の単位:1人あたりの月額か、使った分だけの従量課金か。事務1〜2人なら人数課金のほうが読みやすくなります。
この5点は各サービスの料金ページと利用規約に書いてあります。人づてやまとめ記事の情報ではなく、契約するサービスの公式ページで自分の目で確かめてください。
ステップ5。確認のチェックリストを作って運用に乗せる
出力をどこまで見るかを決めないと、結局全部読み直すことになります。次の4点だけを見る、と決めてください。
- 数字(金額・日付・数量)を元資料と1つずつ突き合わせる
- 固有名詞(取引先名・担当者名・商品名)が勝手に言い換えられていないか見る
- 「要確認」と書かれた行だけを開いて、人が埋める
- 外に出す文書なら、送信前に1回だけ通しで読む
この4点で1件あたり何分かかったかを、最初のうちは記録してください。記録がないと、次のステップに進むべきか、この作業はAIに向いていなかったのかを判断できません。
ステップ1〜5でやったのは、感覚で「AIで楽になりそう」と決めるのをやめて、頻度と時間の数字で着手先を選ぶことです。1作業が回り始めたら、同じ手順で2つ目を選びます。AI導入は何から始めるか|中小企業が失敗しない最初の1業務でも、最初の1業務の選び方を別の角度から整理しています。
効果の見え方。減る時間の計算式と、効果が出ない境界線
事務のAI業務効率化で削減できる時間は、次の式で見積もります。「(元の1件あたり時間 − AI後の作業時間 − 確認時間)× 件数」です。3つ目の確認時間を引き忘れるのが、見積もりが外れる一番の原因になります。
たとえば請求書の入力が1件3分かかっていたとします。AIに読ませて1件30秒、確認に1件1分かかると仮定すると、1件あたり1分30秒の短縮です。月120件なら180分、つまり月3時間の計算になります。ここに挙げた分数は説明のための仮定値で、書類の形式や社内システムの入力方法で大きく変わります。
効果が出ない境界線があります。確認時間が「AI後の作業時間+確認時間 ≧ 元の1件あたり時間」になる作業は、入れても楽になりません。手書きが多い書類、1件ごとに条件が違う書類は、この線を割り込みやすいです。
効率化を続けたいなら、削減した時間の行き先を先に決めておいてください。「月3時間浮いたら、いまは後回しにしている与信チェックに回す」というように、浮いた時間の使い道を上長と合意しておきます。
ここを決めないと、浮いた時間は他の細かい依頼で埋まって、誰も効果を実感できないまま終わります。事務の効率化が続かない理由の多くは、ツールの性能ではなくこの部分にあります。
もう1つ、成果を測るときは「時間」だけで見ないでください。入力ミスの発生件数、月次締めが何日に終わったか、といった数字も一緒に記録すると、時間が大きく減らなかった作業でも価値が説明できます。
この章で判断できるようになるのは、着手前に「その作業は割に合うか」を式で見積もることです。見積もりの結果、割に合わないと分かった作業は、AIではなく書類の受け取り方そのものを変える対象になります。
事務でよくある失敗と、その防ぎ方
ここでは、事務の作業をAIに任せたときにだけ起きる失敗を挙げます。どれも、進め方を少し変えるだけで防げます。
失敗1。確認に元と同じ時間がかかって、結局やめる
起きる状況は、AIに「表にして」とだけ頼んだときです。出力はきれいな表になりますが、どの数字がどこから来たのか分からないので、結局1件ずつ元資料を開いて全部読み直すことになります。
防ぎ方は、出力に「根拠の列」を必ず付けさせることです。請求書なら「1ページ目の合計欄から取得」のように、出どころを1行ずつ書かせます。これだけで、確認作業が読み直しから突き合わせに変わります。
失敗2。人によって項目名が違う台帳に流し込んで、後で全部直す
起きる状況は、社内の台帳が「取引先」「得意先」「顧客名」のように担当者ごとに違う列名で運用されているときです。AIはそれぞれの台帳に合わせて素直に出力するので、あとで集計しようとした段階で列がそろわず、手作業で直すはめになります。
防ぎ方は、AIに渡す前に列名を1つに決めることです。列名と、日付の書き方(2026/08/12なのか2026年8月12日なのか)を1枚のメモにして、渡す材料に必ず含めてください。作業の途中で気づいて直すより、先に決めるほうが圧倒的に早く終わります。
失敗3。社内の略称が正式名称に直されて、社外文書で事故る
起きる状況は、社内で「○○商事さん」と呼んでいる取引先を、AIが気を利かせて登記上の正式名称や別の表記に直してしまうときです。社内文書なら笑い話で済みますが、送付状や請求書の宛名で起きると相手に気づかれます。
防ぎ方は、指示文に「固有名詞は入力のまま使い、言い換えない」と書いておくことと、社名・商品名・部署名の一覧を渡しておくことです。よく出てくる20〜30語をメモにしておけば足ります。
失敗4。電話と口頭の依頼だけが記録に残らず、AI要約に穴があく
起きる状況は、依頼の半分が電話や立ち話で来る事務現場です。メールとチャットはAIが読めますが、口頭で受けた「あの件、来週に延ばして」は、どこにも残っていないので要約にも出てきません。
結果として、AIがまとめた進捗表が実態とずれ、「AIは当てにならない」という話になります。防ぎ方は、口頭で受けた依頼を必ず1行だけチャットに書き残すルールを先に作ることです。AIを入れるより先に、この受け皿を作るほうが効きます。
この章で押さえるのは、失敗の原因がAIの精度ではなく、渡す前の準備と受け取り方にあるという点です。失敗1〜3は、AIを触る前に材料と表記をそろえておけば防げます。
導入した現場で見えた妥協点。ここは正直に言っておきます
事務の効率化で最後に引っかかるのは、ツールではなく人の立場の話です。ここを避けて進めると、途中で止まります。引っかかるのは次の4つです。
- 事務担当が自分で自分の仕事を減らす提案をしにくい
- 兼務の事務担当ほど効果が出にくい
- 紙とハンコが残っている工程がある
- 社内の情報をどこまで入れてよいかの判断が要る
1つ目は、事務担当が自分で自分の仕事を減らす提案をしにくいことです。成果が作業時間でしか測られていない職場では、効率化の提案が「自分は暇だと言っている」と受け取られかねません。
やり方は分かっていても言い出せないまま止まる、という詰まり方をします。進めるなら、着手の前に上長と「浮いた時間で何をやるか」を1行決めてから始めてください。順番を逆にすると、話が進みません。
2つ目は、兼務の事務担当ほど効果が出にくいことです。総務も経理も来客対応も1人で持っていると、1つの作業が5分ずつ細切れに発生します。1回5分の作業をAIに渡すと、渡す手間で相殺されてしまいます。
この場合の妥協点は、作業の中身を変えずに「まとめる」ことです。請求書の入力を届くたびにやるのをやめて、週1回まとめて処理する形に変えてから、AIに渡します。細切れをそのまま自動化しようとするのは、たいてい割に合いません。
3つ目は、紙とハンコが残っている工程です。相手先が紙でしか送ってこない書類は、スキャンの手間がそのまま残ります。AIで読み取れるとはいえ、封を開けてスキャンする時間は減りません。
ここは正直に言うと、AIより先に「受け取り方」を変える交渉が要ります。取引先に電子での送付をお願いできるかどうかで、削減できる時間は大きく変わります。相手都合で変えられないなら、その工程は当面残ると割り切ったほうが、他の作業に集中できます。
4つ目は、社内の情報をどこまで入れてよいかの判断です。ここは各社の契約プランや規程で変わるので、進める前に社内ルールを決めておく必要があります。線引きの考え方はAIに入力してはいけない個人情報|線引きと社内ルールの作り方にまとめています。
つまりこの章で確認してほしいのは、止まる原因がツール選定より手前にあることです。上に挙げた4つのうち、着手前に片付けておくのは次の3つです。
- 上長との合意:浮いた時間を何に使うかを1行決める(1つ目への対処)
- まとめ処理への変更:細切れの作業を週1回などにまとめてからAIに渡す(2つ目への対処)
- 書類の受け取り方:紙で届く書類を電子に変えられるか取引先と話す(3つ目への対処)
この3つが片付いていれば、あとの作業は手順どおり進みます。4つ目の情報の線引きは、社内ルールとして別途決めておいてください。
よくある質問
事務が私1人の会社です。個人でAI業務効率化を始めるなら、何から手を付ければいいですか
会社の承認を待たずに始められる「自分の下書き作り」からで大丈夫です。案内メールや議事録のたたき台をAIに作らせ、送信前に自分で直す形なら、社内フローを変えずに試せます。社外に出す情報や個人情報を入れるかどうかだけは、先に上長に確認してください。
Excelの関数やマクロで足りている作業まで、AIに置き換えたほうがいいですか
いまマクロで安定して回っているなら、置き換える必要はありません。AIが向いているのは、書式がバラバラで関数では処理しきれない入力の手前部分です。読み取ってきれいなデータにするところをAIに任せ、その後の集計は既存のマクロに渡すのが現実的な組み合わせです。
AIに任せたら、事務の人員が減らされるということですか
それは会社として何を目的に進めるかで変わる話で、AIを入れれば必ずこうなる、と言える答えはありません。着手前に、浮いた時間を何に使うのかを上長と合意しておくことをおすすめします。ここを決めておけば、削減の話なのか、手が回っていない仕事に回す話なのかが、進める前にはっきりします。
電話や口頭の依頼が多い事務でも、効果は出ますか
記録が残っていない分だけ効果は落ちます。先に、口頭で受けた依頼を1行チャットに残すルールを作ってください。文字になった時点でAIが扱えるようになるので、要約や進捗のまとめが機能し始めます。順番としては、AI導入より前にやる作業です。
どのくらいの期間で「向いていなかった」と判断していいですか
期間ではなく件数で見てください。その作業が20〜30件たまるまで記録して、1件あたりの「AI後の作業時間+確認時間」が元の1件あたり時間を下回らないなら、その作業は今の形では向いていません。書類の受け取り方を変えるか、別の作業に移すかを決めます。
まず今日、1日を16コマ書き出すところから
今日できる最初の一歩は、スプレッドシートを開いて「時刻」「やったこと」「相手」「使った資料」の4列を作り、今日の分だけ埋めることです。これだけなら5分で始められます。3日たまった時点で、任せる作業が自然に浮かび上がってきます。
次に読むなら、業務別にどんな使われ方をしているかを一覧できる生成AIの社内活用事例7選|中小企業の業務別に見る使いどころが参考になります。
ここまで読んで、仕分けはできそうだけれど社内の合意づくりや仕組み化まで自社だけでやり切るのは難しそう、と感じた方もいると思います。どの作業から手を付けるべきかを一緒に整理するだけでも構いませんので、現状を聞かせてください。話を聞くところから対応しています。
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