大分でAI検索対策を依頼する前に|費用の内訳と社内に残る作業

大分でAI検索対策を依頼する前に|費用の内訳と社内に残る作業

この記事の要点

  • 外注前に決めるのは、任せる範囲と費用の単位と社内の担当者の3つ
  • 見積りは金額ではなく「含まれる作業時間」で比べる。確認する資料6つを掲載
  • 引用を保証する提案は断る。うまくいかない条件を4つ挙げた

大分でAI検索対策(GEO)を外注するとき、最初に決めるのは業者ではありません。任せる範囲と、社内に残る作業を先に決めてから、見積りを取るのが順番です。ここが決まっていないまま声をかけると、どの会社の提案も「月額いくらで記事を書きます」に見えてしまい、比べる基準がなくなります。

この記事は、自分で作業する方法を探している方ではなく、どこに頼むか・いくらかかるか・任せて大丈夫かを決める立場の方(経営者、役員、院長、施設長)に向けて書いています。読み終わる頃には、見積りを取る前に社内で決めておくことと、契約前に出してもらう資料がはっきりする状態を目指します。

なお、自社でやるか外注するかをまだ決めかねている段階の方は、先にAIO対策を自社と外注どちらで進めるかの判断ポイントを読んでから戻ってくると、この記事の内容が判断に直結します。ここでは「外注する」と決めた後の話に絞ります。

Contents / 目次
  1. 大分でAI検索対策を外注するとき、先に決める3つ
  2. 費用は何で変わるのか。見積りの読み方
  3. 社内に残る作業。誰が月に何をするか
  4. 契約前に、見積りと一緒に出してもらう6つの資料
  5. どのくらいの期間で、何が変わるのか
  6. 大分でよくある失敗と、その防ぎ方
  7. 地方で外注するときの、割り切りどころ
  8. 大分のAI検索対策でよくある質問
  9. まず今日、1つだけ確認してください

大分でAI検索対策を外注するとき、先に決める3つ

決めるのは、次の3つです。この3つが決まっていれば、提案書の見た目が違っても中身を横に並べて比べられます。

  • 任せる範囲:サイトの改修まで頼むのか、原稿だけ頼むのか、計測とレポートだけ頼むのか
  • 費用の単位:記事の本数で払うのか、月の作業時間で払うのか、初期の診断と月額を分けるのか
  • 社内の窓口:取材を受けて内容を確認する人を、名前で1人決められるか

AI検索対策とは、AIが答えを作るときに、自社のページを参照先として使ってもらいやすい状態にする取り組みのことです。Googleは、AIによる概要(AI Overviews)にはウェブ上のコンテンツへのリンクが含まれ、そこから詳しい情報を見に行けるという考え方を示しています(Google 検索セントラル「Google 検索の AI 機能とサイト」)。検索結果の順位だけでなく、この参照先に入るかを扱う仕事だと考えてください。

この仕事は、ページを直す作業と、自社しか持っていない情報を出す作業の2つでできています。前者は外に出せます。後者は、どれだけお金を払っても外からは作れません。ここが、Web制作やリスティング広告の外注といちばん違うところです。

任せ方は3パターン。社内に残る作業がそれぞれ違う

任せ方は大きく3つに分かれます。どれが正しいということはなく、社内に動ける人が何時間いるかで決まります。

任せ方社内に残る作業向いている状況費用のかかり方
部分委託(原稿や構造化データだけ外注)取材の材料出し、公開作業、公開後の更新サイトを自社で触れる。担当者が月5時間ほど動ける本数・ページ数に対して都度
伴走(毎月の判断と実装を一緒に進める)取材を受ける、数字の確認、公開前の事実確認担当者はいるが、何から手をつけるかが決まらない月額(含まれる作業時間を明記してもらう)
一括委託(改修から更新まで任せる)事実確認と最終承認、月1回の打ち合わせ社内に手が空く人がいない。専門職が本業で手一杯初期費用+月額。権限の預け方を契約書で決める

どのパターンでも消えない作業。取材を受けること、出てきた原稿の事実を確認すること、この2つだけは社内に残ります。ここを「業者がやってくれる」と思って契約すると、3か月目くらいで止まります。

この章の結論として、業者を探す前に「うちはこの3パターンのどれで頼むか」を社内で1行決めてください。それが決まっていれば、提案を受けたときに「うちが想定しているのは伴走なので、その形での見積りをください」と言えます。条件を揃えた見積りは、そのまま比較できます。

費用は何で変わるのか。見積りの読み方

AI検索対策の費用は、作業の量で変わります。同じ「月額◯万円」でも、含まれる作業が月5時間か20時間かで中身はまったく違います。だから比べるときは、金額ではなく1か月あたりに含まれる作業時間と、その内訳を見ます。

費用が変わる5つの変数

見積り金額の差は、だいたいこの5つで説明がつきます。相見積りで金額が倍ちがうときは、この5つのどれを前提にしているかを聞くと、理由がはっきりします。

  • 対象ページの数:サービス紹介と料金と会社概要だけなのか、サイト全体なのか
  • 一次情報の有無:自社に実績数値やアンケート結果があるか、ゼロから作るのか
  • CMSの触りやすさ:WordPressで自由に触れるか、制作会社しか触れない仕組みか
  • 計測環境:Google Search ConsoleとGA4が入っているか、設置からやるのか
  • 更新の頻度:月1本なのか、週1本なのか。ここが工数にいちばん効きます

見積りに載る項目そのものは、どの会社でもだいたい同じです。違うのは「何に対していくら」なのかという単位です。

見積りの項目何に対する費用か確認する単位
初期診断現状のページと計測環境の確認一式か、ページ単価か。報告物は何ページか
ページ改修既存ページの書き直し・見出しの作り直し1ページあたりか、時間あたりか
構造化データページの内容を機械が読める形で書き添える作業初回のみか、追加ページも含むか
原稿制作新しいページ・記事の執筆1本あたりの文字数と、取材の有無
計測とレポート数字の取得と、月次の報告報告の頻度と、打ち合わせの時間が含まれるか
ディレクション進行管理・打ち合わせ・社内調整月額に含まれるか、別立てか

構造化データとは、ページの内容(会社名、価格、よくある質問など)を機械が読み取れる形で書き添えるデータのことです。見た目は変わりませんが、AIや検索エンジンが内容を取り違えにくくなります。どこから入れるかはAI検索の構造化データで最初に入れる3つと確認手順にまとめています。

「月額◯万円」の中身を時間で確認する

月額の提案を受けたら、金額の話をする前にこう聞いてください。「この月額には、御社の作業時間が月何時間含まれていますか」。答えられない会社は、社内で工数を管理していない可能性があります。

含まれる時間が出てきたら、その時間の使い道も書き出してもらいます。これは業界の標準的な配分があるわけではなく、会社ごとにも月ごとにも変わります。

  • 記事の執筆:月に何時間
  • 計測とレポート:月に何時間
  • 打ち合わせ:月に何時間

この形で書けるかどうかを見てください。ここが書けると、来月「記事を1本増やしたい」と言ったときに、何が押し出されるかが先に分かります。

成果報酬型の提案を受けたときは、「何をもって成果とするか」を契約前に文章で決めてください。AI検索は、検索順位のように誰が見ても同じ結果が出るものではありません。聞き方や時期で答えが変わるため、成果の定義が曖昧なまま契約すると、支払いの根拠で揉めます。

見積りの項目ごとに何を確認するかは、LLMO対策の費用の内訳と見積りで確認する10項目で細かく分解しています。金額そのものより、内訳の書かれ方を見比べるのが早道です。

あとから足されやすい費用

見積りに入っていないのに、進めると必ず出てくる費用があります。最初の打ち合わせで「これは含まれますか」と聞いておくと、後の追加請求が減ります。

  • サイト側の改修費:テーマやプラグインの都合で構造化データを入れられず、制作会社への別発注が発生する
  • 写真・図版:実績ページや事例ページに使う写真の撮影、図表の作成
  • 計測環境の設置:GA4やSearch Consoleが未設置、または所有権が前の制作会社のまま
  • 翻訳・多言語:インバウンド向けに英語ページも対象にする場合
  • 解約後のデータ移行:レポートの元データや原稿を、どの形でもらえるか

この章の結論です。見積りは金額の大小ではなく、「含まれる作業時間」と「含まれない費用」の2点で比べてください。この2点が書かれた見積りを出してくる会社は、社内で工数を管理できている会社です。

社内に残る作業。誰が月に何をするか

外注しても社内に残るのは、次の3種類です。

  • 取材を受ける:自社の仕事の中身を、話して伝える
  • 事実を確認する:出てきた原稿の内容が実際と合っているかを見る
  • 公開を承認する:社外に出していいかを判断する

この作業を誰がやるかを決めないまま始めると、原稿が確認待ちで溜まっていきます。ここでは、契約後すぐに社内で進める5つのステップを書きます。

ステップ1。窓口を1人、名前で決める

窓口は「広報担当」のような役職名ではなく、個人名で決めてください。役職名にすると、誰かが答えるだろうという状態になって止まります。

窓口の人がやるのは、次の3つです。

  • 取材の日程を押さえる
  • 社内の誰に聞けばいいかを振り分ける
  • 公開前の最終確認を通す

専門知識は要りません。社内の誰が何を知っているかを分かっている人が適任なので、勤続年数の長い事務方の方が向いていることもよくあります。

時間の目安は、月に1〜2時間です。これが確保できないなら、任せ方を一括委託に寄せて、承認だけを社長が月1回まとめてやる形に変えたほうが動きます。

ステップ2。一次情報シートを埋める

一次情報とは、自社でしか出せない事実のことです。取材で毎回ゼロから聞き出すと時間がかかるので、最初に次の項目を社内で書き出しておくと、初月の進みが変わります。

【一次情報シート(社内で埋める)】
1. 創業年・従業員数・対応エリア(市町村名まで)
2. 主力サービスの正式名称と、社内での呼び方の違い
3. 料金の決まり方(何が増えると金額が上がるか)
4. 対応できない条件(断っている依頼の種類)
5. 過去1年で多かった問い合わせ、上位5つ
6. その問い合わせに、電話口で実際に答えている内容
7. 実績の数字(件数・年数・対応した業種。公開可否も書く)
8. お客様から言われた言葉で、印象に残っているもの
9. 同業と比べて、あえて選ばれている理由(社内の実感でよい)
10. 公開してはいけない情報(取引先名・仕入先・単価など)

※ 7と10は必ず埋める。7が空だと記事が一般論になり、
   10が空だと公開後に社内から止めが入る。

この10項目のうち、いちばん効くのは5と6です。電話口で実際に答えている内容は、そのまま自社しか書けない具体的な答えになっています。ここを外の会社が想像で書くと、当たり障りのない文章になります。

渡し方は、Wordでも手書きのメモの写真でも構いません。生成AIに自社の一次情報を正しく渡す方法で、渡す順番と粒度をまとめています。

ステップ3。権限をどこまで渡すか決める

作業を始めるには、次の5つへのアクセスが要ります。ここで止まる会社がとても多いです。

  • サーバー:契約している会社と、管理画面のID
  • CMS:WordPressなどの管理画面
  • Google Search Console:サイトの所有を確認しているアカウント
  • GA4:設定を変更できるアカウント
  • Googleビジネスプロフィール:いちばん強い権限を持っているアカウント

権限の呼び方や区分は各サービスで変わることがあるので、実際に付与する段階で、各サービスの管理画面と公式ヘルプの表記を確認してください。

渡し方には段階があります。いきなり管理者権限を渡す必要はありません。

  1. まず閲覧だけできる権限を渡す(Search ConsoleとGA4)。現状の数字を見てもらう
  2. 次に編集できる権限を渡す(CMSの投稿者・編集者権限)。公開は社内が押す
  3. 信頼できたら公開権限まで渡す。ただしサーバーの最上位権限は社内に残す

前の制作会社がドメインやサーバーを管理していて、自社にIDが無いケースも珍しくありません。契約前に「うちはサーバーの管理画面に入れますか」を社内で確認しておくと、着手までの待ち時間が短くなります。

ステップ4。公開前の確認を2段階に分ける

確認を1回にまとめると、社長のところで全部止まります。確認は事実の確認出していいかの判断に分けてください。

  • 1段階目(現場担当):書かれている作業内容・料金の条件・対応範囲が、実際と合っているか
  • 2段階目(決裁者):この内容を社外に出していいか。取引先や競合に見られて困らないか

1段階目は現場の人がいちばん速く見抜けます。「この工程、うちは先に見積りを出してからやってます」といった指摘は、現場からしか出てきません。2段階目は、読む量が減っているので5分で終わります。

ステップ5。月1回30分の確認会を固定する

月次レポートをメールで受け取るだけにすると、読まずに溜まります。30分でいいので、日時を固定した打ち合わせにしてください。

その30分で見るのは、次の3つです。

  • 先月公開したものが出ているか:公開したページが検索やAIの答えに出てきているか
  • 問い合わせの内容に変化があったか:聞かれ方が変わっていないか
  • 来月どこを直すか:次の1か月で手をつけるページを決める

数字の細かい分析は業者側の仕事なので、社内は「実際の問い合わせがどう変わったか」を伝える係に徹したほうが、打ち合わせが噛み合います。

見る指標の選び方は、AI検索の効果測定指標を3階層で選ぶ方法にまとめています。レポートの様式を決めるときに、業者と一緒に読むと早いです。

この章の結論です。社内に残るのは、窓口1人・月1〜2時間・一次情報シート・2段階の確認・月1回30分、この5つだけです。ここを用意できるなら外注は回ります。用意できないなら、契約しても記事が溜まるだけなので、任せ方を変えるか時期をずらしたほうが損をしません。

契約前に、見積りと一緒に出してもらう6つの資料

質問を10個ぶつけるより、資料を6つ出してもらうほうが早く見分けがつきます。口頭の回答は良く聞こえますが、資料は社内の運用がそのまま出ます。

  1. 実際の月次レポートの見本(社名は伏せて可)。何を数字で見ているかが分かります
  2. 作業内容の一覧と、月の想定時間。項目だけでなく時間が書いてあるか
  3. 過去に担当したページの実物URL。守秘で出せない場合は、書き方の型が分かる自社ページでも可
  4. 公開までの流れを書いた進行表。誰がいつ確認するかが書いてあるか
  5. 解約時の取り決め。原稿・画像・レポートの元データの扱いと、権限の返し方
  6. AIの使い方についての方針。原稿のどこまでをAIで作り、誰が事実を確認しているか

6番目は2026年の今、必ず聞いてください。原稿をAIで作ること自体は問題ありません。問題は、事実確認をせずに納品している場合です。「どの工程で人が確認していますか」と聞いて、工程名で答えられるかを見ます。

「AIに必ず引用されます」「AI検索で1位にします」という提案は断ってください。AIがどのページを参照先に選ぶかは、AI側の判断で決まります。Googleも、要件を満たしていてもAI機能への表示が保証されるわけではないと説明しています(Google 検索セントラル「Google 検索の AI 機能とサイト」)。仕様や扱いは変わることがあるので、最新の条件は各社の公式ドキュメントで確認するのが確実です。

比較の軸そのものをもっと細かく分けたい場合は、AIO対策に強い会社の比較5軸と依頼前の確認10問が使えます。この記事の6資料と合わせると、口頭と書面の両方で確認できます。

なお、いきなり業者に声をかける前に、公的な窓口で相談して要件を書き出す手もあります。大分県には中小企業のDXに関する相談窓口があり、大分県よろず支援拠点も経営課題の相談先として使えます。窓口の名称・対象・利用条件・受付方法は年度で変わることがあるので、現在の内容は大分県ホームページと各窓口の公式ページで確認してください。発注の前に、社内でまとまっていない要件を言葉にする場として使えます。

この章の結論です。6つの資料が出てくる会社は、社内に運用の型がある会社です。逆に「実績は守秘で出せません、レポートは契約後にお見せします」が重なるときは、判断材料が無いまま契約することになるので、金額を下げてでも短い期間で試す形に変えてください。

どのくらいの期間で、何が変わるのか

先に期待値を合わせておきます。AI検索対策は、始めた翌月に問い合わせが増える性質の取り組みではありません。順番としては、AIの答えに自社の情報が正しく出る→比較検討で候補に残る→指名の問い合わせが増えるという流れになります。

どのくらいの時間がかかるかは、元のページの状態・更新の量・業種によって大きく変わるため、月数の目安は出せません。代わりに、変化が出る順番と、社内で見る場所を並べます。

変わる順番先に変わること社内で見る場所
1番目会社名で聞いたときに、AIの答える内容が実態に近づくChatGPTなどで自社名を聞いて、記載の誤りが減ったか
2番目サービス名や条件での検索で、自社ページが参照先に入りはじめるSearch Consoleの表示回数と、対象ページの推移
3番目問い合わせの内容が変わる(説明済みの状態で来る)問い合わせフォームの本文、電話の第一声

いちばん分かりやすい変化は、実は数字ではなく問い合わせの中身です。「料金っていくらですか」だけだった問い合わせが、「◯◯の条件だといくらになりますか」に変わります。これは、こちらの情報が事前に読まれている証拠です。

ここは月次の数字より先に現場が気づきます。だから月1回の確認会で、営業や受付の方から「最近こういう聞かれ方が増えた」を拾ってください。その言葉が、次に作るページの材料になります。

成功している会社の共通点は、派手な施策ではありません。料金の決まり方と、対応できない条件が、ページにはっきり書いてあることです。条件や数字が書かれていれば、読んだ人がそのまま判断できます。逆に「お気軽にお問い合わせください」しか書いていないページは、読んでも条件が分からないままです。

なぜ検索順位が高くても引用されないことがあるのかは、検索1位でもAIに引用されない理由と引用される会社の共通点で解説しています。現状のページで順位は出ているのに反応が無い場合は、こちらが先です。

この章の結論です。短期間の問い合わせ数だけで判断しないでください。判断するのは、AIの答えに出る自社情報の正確さと、問い合わせの中身の変化です。この2つが動いていれば、数はあとから付いてきます。

大分でよくある失敗と、その防ぎ方

ここからは、実際に外注が止まる場面を4つ挙げます。どれも業者の力量の話ではなく、始め方の順番の問題です。

失敗1。取材の材料が出せないまま、記事だけが増える

起きる状況はこうです。契約して2か月目、業者から「次の記事のために30分お時間ください」と連絡が来る。現場が忙しくて日程が取れない。業者は納品を止められないので、一般的な内容で書いて出す。

こうなると、どこの会社が書いても同じ記事が積み上がります。他社と同じ内容しか書いていないページは、読む人にとっても選ぶ理由になりません。費用だけが積み上がる状態です。

防ぎ方は、契約前に取材の日程を3か月分、先にカレンダーへ入れておくことです。ステップ2の一次情報シートが埋まっていれば、取材は30分で済みます。材料が出せない月は、無理に記事を出さず既存ページの改修に振り替えてもらう約束にしておくのも有効です。

失敗2。権限が前の制作会社にあり、着手できない

大分の中小企業では、10年前に作ったサイトをそのまま使っているケースがよくあります。当時の担当者が退職していて、ドメインの管理画面もサーバーのIDも社内に残っていない。IDの所在を調べるところから始まるので、着手が後ろにずれます。

さらに困るのが、前の制作会社と連絡がつかない場合です。ドメインの更新期限が近いと、対応が急ぎになります。

防ぎ方は、業者を探し始めた時点で、次の5つについて管理している会社名とIDの所在をメモにすることです。

  • ドメイン:どこで取得し、誰が更新しているか
  • サーバー:契約者名と、管理画面のID
  • CMS:管理者アカウントが社内にあるか
  • GA4:設定を変更できるアカウントが誰か
  • Search Console:サイトの所有を確認しているのが誰の名義か

分からない項目が2つ以上あるなら、その確認作業も見積りに入れてもらってください。後から追加請求になるより、最初から工数として見えているほうが健全です。

失敗3。AIに読まれない状態のまま、記事を足し続ける

サイト側の設定でクローラー(情報を読みに来るプログラム)のアクセスを止めていることがあります。セキュリティ対策のWAFや、サーバー会社の設定が原因になっている場合もあります。ページが検索エンジンに読み取られない設定になっていると、AIの答えの参照先にも入れません。robots.txtでの制御やメタタグの指定が意図せず効いていないか、実際の設定を確認してください(Google 検索セントラル「Google 検索の AI 機能とサイト」)。

本人は良かれと思って設定しているので、誰も疑いません。半年経って「効果が出ませんね」となってから気づくパターンです。

防ぎ方は、契約直後の初期診断でここを見てもらうことです。診断の項目に「クローラーのアクセス可否の確認」が入っているか、見積り段階で聞いてください。確認の手順はAIクローラーを弾いていないか確認する手順にまとめています。

失敗4。MEO対策の延長で頼んで、対象ページが増えない

店舗や医院の場合、Googleビジネスプロフィールの運用を頼んでいる会社に「AI検索対策も一緒に」と追加することがあります。これ自体は悪くないのですが、作業の中身が投稿と口コミ返信のままだと、サイト側のページは1ページも変わりません。

Googleビジネスプロフィールの運用と、サイトのページ改修は、別々の作業として見積りに立ちます。どちらも必要なら、作業一覧の中で分けて書いてもらってください。

防ぎ方は、追加する時点で「どのページを、いつまでに、何ページ直すか」を作業一覧に書いてもらうことです。ページの改修が1件も入っていない提案なら、それはMEO対策の継続であって、AI検索対策ではありません。

この章の結論です。止まる原因は業者の腕ではなく、次の4つのどれかです。

  • 材料:取材で出す一次情報が社内から出てこない
  • 権限:サーバーやCMSのIDが社内に無い
  • 設定:クローラーのアクセスを止めている
  • 作業対象:サイトのページ改修が作業一覧に入っていない

契約前にこの4つを確認しておけば、開始から3か月の進みがまったく変わります。

地方で外注するときの、割り切りどころ

率直に書きます。大分のような市場規模の地域でAI検索対策をやると、数字の動きが小さく、判断に迷う時期が必ず来ます。検索する人の母数そのものが首都圏と違うので、月間の表示回数の増減幅は業種や地域で大きく変わります。

この状態で「先月より減りました」と報告されても、施策の良し悪しは判断できません。数が小さいと、ちょっとした季節要因で上下するからです。

だから、地方で見る指標は数の増減より質のほうに寄せます。具体的には、AIに自社のことを聞いたときの答えが実態と合っているか、問い合わせの内容が具体的になっているか、この2つです。数を追うのは、母数が増えてからで間に合います。

県内の会社と、県外のリモート中心の会社

これもよく相談を受けます。結論から言うと、取材の頻度が高い任せ方なら県内、作業中心の任せ方なら県外でも成立します

県内の会社の利点は、現場に来られることです。工場や店舗、施設の様子を見た人が書く文章は、具体性が違います。写真も撮れます。一方で、AI検索対策を専門でやっている会社の数は多くありません。

県外の会社は選択肢が広い反面、業種の前提を説明する手間が社内に乗ります。建設業の下請けの流れ、医療機関の広告規制、介護施設の入居相談の流れといった前提を、こちらから説明する時間が要ります。この説明を誰がやるかを決めずに契約すると、初月でつまずきます。同じ論点を福岡の事情で書いた福岡のAI検索最適化の依頼先の選び方もあるので、県外の会社を検討するときの比較材料になります。

業種によって、向き不向きがある

すべての業種に同じだけ効くわけではありません。判断が分かれるところなので、正直に書きます。

  • 効きやすい:BtoB、専門サービス、条件で料金が変わる業種(設備工事、士業まわりの手続き代行、産業機械、受託加工)。比較検討でAIに聞かれる場面が多い
  • 効きにくい:その場で決まる来店型(飲食、美容の一部)。AIに聞く前にGoogleマップと口コミで決まるため、MEO対策のほうが先
  • 条件つき:医療・介護。効きますが、広告表現の規制があるので、書ける範囲の確認に手間がかかる

効きにくい業種だと分かったら、AI検索対策に月額を払い続けるより、先にGoogleマップ側と口コミの運用に予算を回したほうが、同じ金額で反応が出ます。ここを正直に言わない提案は疑ったほうがいいです。

なお、原稿のどこまでをAIに任せ、どこを人が確認するかという線引きは、業者選定の判断材料としては大きくありません。今はどの会社も下書きにAIを使っています。見るのはAIコンテンツの失敗を防ぐ5つの対策で挙げているような、事実確認の工程が実際に回っているかどうかです。

この章の結論です。地方で外注するなら、数の増減で早々に判断しないこと、業種によっては別の手段を先に勧めてくれる会社を選ぶこと。この2つが、無駄な月額を払わないための線引きになります。

大分のAI検索対策でよくある質問

「web集客 大分」で検索上位に出ていれば、AI検索にも出ますか

別物として考えてください。検索順位が高くても、AIが答えを作るときに参照されないことはよくあります。Googleも、要件を満たしていてもAI機能への表示が保証されるわけではないと説明しています(Google 検索セントラル「Google 検索の AI 機能とサイト」)。順位が出ているのに反応が薄い場合は、ページに条件や数字が書かれているかを先に見直すのが近道です。

Googleビジネスプロフィールの運用を頼んでいる会社に、まとめて頼めますか

頼めますが、作業一覧に「サイトのページ改修」が何件入っているかを必ず確認してください。投稿と口コミ返信だけが増える提案なら、それはMEO対策の継続です。どちらも必要なら、サイトのページ改修とGoogleビジネスプロフィールの運用を、作業一覧で分けて書いてもらってください。

契約期間はどのくらいで区切るのがいいですか

最初は短めに区切り、更新の判断ができる状態を作るのがおすすめです。判断材料になるのは、初期診断の報告書、直したページの実物、月次レポートの3つです。この3つが出てくるまでの期間を1区切りにして、出てきた中身を見てから継続を決めると、判断がしやすくなります。

大分県の支援制度を、この費用に使えますか

年度ごとに対象や募集時期が変わるため、最新の募集要項で確認してください。大分県には中小企業のDXに関する相談窓口があり、そこで相談することもできます。現在の窓口名と受付方法は大分県ホームページで確認してください。使えるかどうかは、発注の中身(サイト改修が含まれるか等)で判断が変わるので、見積りの内訳を持って相談すると話が早く進みます。

社内に詳しい人がいなくても、任せて大丈夫ですか

専門知識は不要です。必要なのは、取材で自社の仕事を説明できる人と、原稿の事実が合っているか判断できる人です。この2つは現場の方のほうが得意なので、むしろITに詳しい人を窓口にする必要はありません。月1〜2時間の確保ができるかどうかが分かれ目になります。

まず今日、1つだけ確認してください

見積りを取る前に、ChatGPTなどのAIに自社名を入れて「この会社はどんな会社ですか」と聞いてみてください。1分で終わります。そこで返ってきた答えが実態とどれだけズレているかが、いま直すべき場所そのものです。

そのうえで、社内の一次情報をどう渡すかまで進めたい方は、AI検索に引用される会社概要の作り方と5ステップから手をつけると、最初の1ページが形になります。

ここまで読んで、社内の窓口と材料は用意できそうだけれど、どこまで任せるかの線引きで迷っている方は、一度お話を聞かせてください。いまのサイトの状態と、社内で動ける時間をうかがったうえで、任せる範囲と社内に残る作業をご一緒に決めるところから始められます。AIに引用される記事づくりのGEO対策支援について、詳しい内容はこちらでご確認いただけます。

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