LINE公式メッセージ通数の数え方と上限|コスト圧縮の設定手順
この記事の要点
- 通数は「配信回数×届いた友だち数」で数え、吹き出し3つでも1通
- あいさつ・応答・1対1チャットは通数にカウントされず実質無料
- 料金改定に備えて、あらかじめ自社の配信通数を試算しておく
「LINEの配信、思ったより通数が減っていく」「今のプランで足りるのか、上のプランに変えるべきか判断がつかない」。そんなモヤモヤを抱えていませんか。
この記事では、LINE公式アカウントのメッセージ通数の数え方と上限を、専門用語なしで整理します。そのうえで、通数を無駄づかいせずにコストを圧縮する具体的な設定手順まで、現場目線でお伝えします。料金改定への備え方も含めて解説するので、読み終わる頃には「自社は何をどう設定すればいいか」がはっきりするはずです。
Contents / 目次
結論。通数のカウントルールを押さえ「数えない機能」に逃がすのがコスト圧縮の基本

LINE公式アカウントのコストを下げる答えは、シンプルです。通数の数え方を正しく理解し、通数にカウントされない機能へ配信の役割を移すこと。この2つに尽きます。
まず大前提として、通数とは「1回の配信で課金対象になるメッセージの数」のことです。多くの人が誤解しがちですが、通数は「送ったメッセージの本数」ではなく、配信回数×実際に届いた友だちの人数で計算されます。 友だちが1,000人いて、そこへ月に4回配信すれば、それだけで4,000通です。
やるべきことは、大きく3つに分かれます。無駄な相手への配信を減らすこと、1回あたりの情報量を増やして配信回数そのものを減らすこと、そして通数を消費しない機能に仕事を任せることです。
- 配信対象を絞る:全員へ一斉配信をやめ、興味のありそうな人だけに届けて無駄な通数を削る
- 配信回数を減らす:1回の配信に最大3つの吹き出しをまとめ、情報を凝縮して回数を抑える
- 無料機能へ逃がす:あいさつ・応答メッセージ・リッチメニューなど、通数を消費しない機能に情報提供を移す
ここで見落としがちなのが、下位のプランには「上限を超えたら追加で送る」という選択肢がない場合がある点です。無料枠を使い切った時点で、その月はもう一斉配信できなくなることがあります。 従量課金で配信を続けられるかどうかはプランによって異なります。 この違いを知らずに無料プランで運用し、月の後半に「もう送れない」と気づく会社は本当に多いです。
ポイント。通数は「送った本数」ではなく「届いた人数×回数」。友だちが増えるほど、同じ配信でも消費通数は増えていきます。友だち数と配信頻度の両方でコストが決まると覚えておきましょう。
メッセージ通数の数え方。ここを間違えると試算が全部ずれる

コスト圧縮の前に、通数の数え方を正確に押さえておきましょう。ここがずれると、プラン選びも予算試算も全部狂います。数え方には、初めての人がつまずきやすいポイントがいくつかあります。
通数は「配信回数×届いた友だち数」で計算する
通数の基本式は「配信回数×届いた友だち数」です。 たとえば友だちが2,000人いるアカウントで、1回の一斉配信をすると2,000通を消費します。同じ内容を月に3回送れば、6,000通です。
吹き出しが3つでも「1通」。ここは得できるポイント
1回の配信では、最大3つの吹き出し(メッセージの塊)を送れます。 そして、この3つの吹き出しをまとめて送っても、カウントは1通分です。 吹き出しの数では課金されず、あくまで「配信という行為1回」に対して1通と数えます。吹き出しの上限や課金単位は変わることがあるため、最新の仕様はLINE公式アカウントのヘルプセンター(メッセージ配信数としてカウントされるメッセージの種類)で確認してください。
つまり、テキスト・画像・クーポンを3つの吹き出しに分けて送っても、届いた友だち1人につき1通で済みます。逆に、これを3回に分けて配信してしまうと3通分。同じ情報量でも、まとめるか分けるかで通数が3倍変わるということです。
カウントされない「無料の3機能」を覚える
通数を消費しない機能があり、これを知っているかどうかで年間コストが大きく変わります。次の3つは、送っても通数にカウントされません。
- あいさつメッセージ:友だち追加された瞬間に自動で送られる初回メッセージ。何人に追加されても通数ゼロ
- 応答メッセージ:ユーザーが特定のキーワードを送ったときに自動返信する仕組み。よくある質問の自動対応に使える
- 1対1のLINEチャット:個別のやり取り。何往復しても通数は消費しない
特にあいさつメッセージは、複数の吹き出しをまとめて送っても通数にカウントされません。 友だち追加直後は最も読んでもらえるタイミングなので、ここに来店クーポンや人気商品の案内を仕込んでおくと、通数ゼロで初回接点を最大化できます。カウント対象になるメッセージの種類は、LINE公式アカウントのヘルプセンター(メッセージ配信数としてカウントされるメッセージの種類)でも確認できます。
なお、通数のカウント期間は、利用中のプランや契約状況によって異なる場合があります。自社のリセットのタイミングは、LINE公式アカウントのヘルプセンターや管理画面で確認しておきましょう。
配信コストを圧縮する具体的な設定手順

ここからが本題です。通数の数え方を踏まえて、実際にコストを圧縮する手順を順番に見ていきましょう。管理画面のボタン名は変わることがあるため、操作の細かな名称はLINE公式アカウントのヘルプセンターなど公式ヘルプで確認しつつ、ここでは「何をどう設定するか」の考え方と手順をお伝えします。
ステップ1。過去3カ月の消費通数を洗い出す
最初にやるのは現状把握です。管理画面の分析画面で、過去3カ月分の「配信した回数」と「1回あたりに届いた友だち数」を書き出します。 ここから毎月の平均消費通数を計算しておきましょう。
この数字がないと、プランが適正なのか、圧縮する余地がどれくらいあるのかが判断できません。たとえば「月4回配信×友だち3,000人=月12,000通」と分かれば、今の無料枠では足りず、上位プランが必要だと即座に判断できます。まずは事実の数字を並べるところからです。
ステップ2。配信対象をセグメントで絞る
次に、全員への一斉配信をやめ、届ける相手を絞ります。これがコスト圧縮の一番効くポイントです。管理画面のセグメント配信機能(絞り込み配信)を使うと、たとえば次のような条件で配信対象を絞り込めます。ただし利用できる絞り込み項目や、属性で絞る際の対象人数の下限といった条件はプランや管理画面の仕様によって異なるため、実際に使える条件はLINE公式アカウントのヘルプセンターで確認してください。
- 属性で絞る:性別・年代・地域など。地域限定のキャンペーンなら、その地域の友だちだけに送る
- タグで絞る:「来店済み」「見込み客」などチャットタグを付けた層だけに送る
- 開封状況で絞る:前回のメッセージを開いた人・開かなかった人で出し分ける
たとえば友だち3,000人のうち、あるキャンペーンに関心が高いのが1,000人だとします。全体配信なら3,000通ですが、その1,000人に絞れば1,000通で済みます。1回で2,000通の節約です。しかも、興味のある人だけに届くので反応率も上がり、関心のない人に送ってブロックされるリスクも減ります。セグメント配信の具体的な絞り込み方はLINEセグメント配信のやり方|成約率を上げる絞り込みの使い分けでも詳しく解説しています。
ステップ3。情報を1配信にまとめて回数を減らす
配信回数そのものを減らすのも有効です。前述のとおり、1回の配信で最大3つの吹き出しを使っても1通分。 バラバラに送っていた情報を1配信にまとめれば、それだけで通数が圧縮できます。
週の途中で「新商品のお知らせ」を送り、翌日に「クーポンの案内」を別で送っていたなら、これを1回にまとめる。吹き出し1つ目に新商品、2つ目に画像、3つ目にクーポン、という構成にすれば、2通が1通になります。月4回配信を月2回にまとめれば、消費通数は単純に半分です。
ステップ4。リッチメニューと自動応答へ役割を移す
配信で毎回伝えていた定番情報は、通数を消費しない機能に引っ越しさせます。ここが効きます。
営業時間・アクセス・予約フォーム・よくある質問といった「いつ見ても変わらない情報」は、リッチメニュー(トーク画面下部に常に表示されるメニュー)に置いておけば、わざわざ配信する必要がありません。「今日は予約受付中です」のような案内を毎回配信していたなら、それをリッチメニューのボタンに変えるだけで、その分の通数がまるごと不要になります。
問い合わせ対応も、応答メッセージで自動化できます。「営業時間は?」「駐車場は?」といった頻出の質問にキーワードで自動返信を設定しておけば、通数ゼロで対応でき、スタッフの手間も減ります。
ステップ5。配信数の上限を決めて事故を防ぐ
最後に、追加メッセージ数の上限目安を決めておきます。管理画面に配信数の上限を設定する項目がある場合はそれを使い、なければ「1回の配信は◯通まで」という社内ルールとして共有しておきましょう。これは「気づいたら想定以上に通数を使っていた」という事故を防ぐための保険です。
従量課金で配信を続けられるプランでは、上限の目安を決めずに運用すると請求が膨らむことがあります。 「1回の配信は◯通まで」と上限を決めておけば、意図しない大量配信で予算オーバーする事態を避けられます。運用を複数人でやっている会社ほど、この取り決めは入れておいた方が安心です。
コスト圧縮で得られる効果と成果のイメージ

これらの設定を組み合わせると、通数を減らしながら反応はむしろ上がる、という状態を作れます。「送る量を減らすと成果も落ちるのでは」という不安とは逆の結果になりやすいのがLINEの面白いところです。
理由はシンプルで、興味のある人に絞って届けるほど、1通あたりの「自分ごと感」が上がるからです。関心の薄い人に一律で送ると、読まれずにブロックされ、通数だけ消えていきます。セグメントで絞れば、通数が減るうえに開封率とクリック率が上がり、費用対効果が二重に改善します。
LINE公式アカウントは、友だち登録した相手にメッセージを直接届けられる仕組みです。だからこそ「誰に、何を、どのタイミングで届けるか」を整えるだけで成果に直結しやすいのです。
成果を出している会社に共通するのは、配信のたびに次の3つを必ず記録し、次の配信に反映している点です。
- 開封率:送ったメッセージがどれだけ開かれたか
- クリック率:本文中のリンクやクーポンがどれだけ押されたか
- コンバージョン率:来店・予約・購入など、狙った行動にどれだけつながったか
感覚で「そろそろ送るか」ではなく、数字を見て「この層にこの内容が効いた」と判断する。通数を減らすことと成果を伸ばすことは、データを見ながら回せば両立します。LINE運用で何を指標にすべきかはLINEのKPIは友だち数で見るな。売上に効く指標の選び方で整理しています。
ポイント。通数削減は「節約」で終わらせず「反応率アップとセット」で考える。絞り込みは、コストを下げると同時に成果を上げる打ち手です。
よくある失敗と、その回避法
現場でよく見かける失敗を、状況・結果・対策のセットで挙げていきます。どれも「知らずにやってしまう」ものばかりなので、自社に当てはまっていないか確認してみてください。
失敗1。全員に一斉配信し続けて通数を溶かす
「せっかく友だちがいるんだから全員に送ろう」と、毎回全体配信してしまうケースです。友だちが増えるほど1回の通数が膨らみ、月の上限をあっという間に使い切ります。しかも関心のない人に届くのでブロックも増え、悪循環です。
回避法は、配信を「全員向け」と「絞り込み向け」に分けること。全員に届けたい重要情報は月1〜2回に絞り、それ以外はセグメントで対象を絞ります。全体配信は「本当に全員が知りたいことだけ」と決めておくと、通数の無駄が一気に減ります。
失敗2。宣伝ばかりの毎日配信でブロックされる
「接触回数を増やせば売れる」と考えて、毎日のように販促メッセージを送ってしまう失敗です。通数を大量に消費するうえに、ユーザーは「うるさい」と感じてブロックします。ブロックされれば通数だけ消えて成果はゼロ、しかも二度と届かなくなります。
回避法は、配信頻度を見直し、役立つ情報と販促のバランスを取ること。販促一辺倒ではなく、読んで得する内容を混ぜる。頻度は週1回程度を基本にし、セール時だけ増やすリズムが無難です。適切な配信頻度の考え方はブロック確認の頻度設計|嫌われないLINE配信の正解で詳しく触れています。
失敗3。あいさつメッセージを会社案内で埋める
友だち追加直後のあいさつメッセージに、会社概要や理念を長々と書いてしまう失敗です。あいさつメッセージは通数ゼロで、しかも最も読まれる貴重な接点。 ここを自己紹介で使ってしまうと、「登録して損した」と感じたユーザーにその場でブロックされます。
回避法は、あいさつメッセージにユーザーの得になる情報を入れること。登録特典のクーポン、人気商品の案内、次にとってほしい行動への導線を盛り込みます。複数の吹き出しを1通で使えるので、情報を充実させても追加コストはかかりません。
失敗4。数字を見ずに感覚で運用する
開封率もクリック率も見ずに、「なんとなく」で配信を続けてしまうケースです。何が効いて何が効かないのか分からないまま通数だけ消費し、改善のしようがありません。
回避法は、配信ごとに最低限の数字を記録する習慣をつけること。開封率・クリック率・そこから何件の反応があったかをメモするだけでも、次の判断材料になります。同じ内容を送る相手を変える、送る時間を変える、といった小さなテストを繰り返せば、通数を増やさずに成果を伸ばせます。
使う前に知っておきたい落とし穴と、現場のリアルな判断
ここまで手順を紹介してきましたが、実際に運用すると見えてくる「教科書には載らない現実」もお伝えしておきます。ここを知らずに始めると、後から「思っていたのと違う」となりがちです。
次に、拡張ツールの扱いです。世の中にはLINE公式アカウントに機能を足す拡張ツールが多数あり、細かいセグメント配信やシナリオ配信ができるようになります。
ただし、これらは月額費用がかかるものが多い点に注意が必要です。通数を節約するつもりでツールを導入した結果、かえってトータルコストが増えることもあります。
ツール導入は「削減できる通数コスト>ツールの月額費用」になるかを試算してから決めるのが鉄則です。
AIの活用についても、線引きが大事です。最近はAIで配信文を量産したり、AIチャットボットで自動応答したり、配信通数をAIで予測したりといった使い方が広がっています。定型の返信やセグメントの下準備、通数の試算といった「型が決まった作業」はAIに任せると効率的です。
ただし、AIに丸投げしてはいけない部分もあります。誰に何をどのトーンで届けるかという「配信の設計」と、送っていい内容かの最終判断は人がやるべきです。AIが作った文面をそのまま流すと、事実と違う案内や不適切な表現が混ざるおそれがあります。AIは下書きと下準備、人は設計と最終チェック、という役割分担が現場の現実解です。
最後に本音を言うと、通数コストの最適化は「一度設定して終わり」ではありません。友だち数は増えていくし、料金体系も変わる。数カ月に一度は消費通数を見直し、プランと運用が今の規模に合っているかを点検する必要があります。ここを継続できるかどうかで、コストが締まる会社と、じわじわ膨らむ会社に分かれていきます。
よくある質問
吹き出しを3つ送ったら3通分になりますか?
いいえ、1通分です。1回の配信で最大3つの吹き出しを使えますが、まとめて送れば届いた友だち1人につき1通としてカウントされます。 情報を1配信にまとめるほど通数を節約できます。
無料プランのままでも運用できますか?
友だち数が少なく配信も月数回なら可能です。ただし無料プランには無料で送れる通数の上限があり、超えると追加配信できない場合があります。 友だちが増えると1回の配信で使い切るため、規模に応じてプラン変更を検討しましょう。正確な上限は公式ヘルプで確認してください。
1対1のチャットは通数を消費しますか?
消費しません。個別のLINEチャットは何往復しても通数にカウントされません。 重要なお客様への個別対応や問い合わせ対応は、通数を気にせず活用できます。
通数の上限を超えたらどうなりますか?
プランによります。プランによっては上限で配信が止まり、その月は追加できません。 従量課金に対応したプランなら配信を続けられますが、料金が上乗せされるため上限設定での管理をおすすめします。
通数はいつリセットされますか?
リセットのタイミングはプランや契約状況によって異なる場合があるため、正確な期間は管理画面や公式ヘルプで確認しておくと安心です。月末に通数が足りなくなりやすい場合は、月の前半と後半で配信計画を分けると安定します。
ここまで読んで、「数え方は分かったけれど、自社の配信設計を一から見直す時間がない」「セグメントや無料機能をどう組み合わせればいいか、自信が持てない」と感じた方もいるかもしれません。通数の試算から配信の役割分担、AIをどこまで使うかの線引きまで、現状を整理するだけでも次の一手が見えてきます。まずは気軽にお話を聞かせてください。今の運用を一緒に棚卸しするところからで大丈夫です。
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