インバウンド集客をGoogleマップで増やす5手順|英語の返信例文つき
この記事の要点
- 訪日客が迷う点を書き出し、答えを書く場所をプロフィールの中で決める
- 写真の中の日本語は訪日客に伝わりにくい。英語は説明文とメニューで補う
- 英語の返信例文3つと、効果を測る5つの確認先を本文に掲載
Googleマップで訪日客を増やすには、英語の設定を探すより先に、訪日客が来店前に不安に思うことをプロフィールに書き足してください。現金しか使えないのか、英語のメニューはあるか、入口はどこか、といった点です。
口コミの翻訳が表示される場合でも、写真に写った日本語の貼り紙や、どこにも書かれていない情報は、訪日客に伝わりません。
飲食店・小売店・宿泊施設などで外国人のお客様が増えてきたものの、Googleビジネスプロフィールの何を変えればよいか分からない方に向けた記事です。読み終わる頃には、自店のプロフィールに書き足す項目の一覧と、英語の口コミへの返信文を用意できる状態を目指します。
扱うのはGoogleマップ上の対策だけで、SNS・広告・免税手続きは扱いません。ビジネスプロフィールの登録がまだの方は、先にGoogleマップへの店舗登録の手順を済ませてから読み進めてください。
Contents / 目次
インバウンド集客をGoogleマップで増やす5手順の全体像
やることは5つです。どれも多言語用の特別な設定ではなく、訪日客が来店前に抱く疑問への答えを、プロフィールに書き足す作業です。
手順と、それぞれで触る場所、ご自身で必ず確かめることを表にまとめました。
| 手順 | 触る場所 | 訪日客の疑問の例 | 必ずご自身で確認すること |
|---|---|---|---|
| 1. 疑問の書き出し | 紙かスプレッドシート | 現金だけ?予約は要る? | 実際の対応とずれていないか |
| 2. 基本情報の確認 | 店名・カテゴリ・営業時間・地図のピン | 今日は開いている?入口はどこ? | 祝日と臨時休業が入っているか |
| 3. 説明文とメニューの英語 | 説明文・メニュー | 何の店?いくら?食べられない物は入っている? | 価格と食材の訳 |
| 4. 写真の追加 | 写真 | どうやって注文する?どんな席? | 日本語だけの貼り紙に英語が添えてあるか |
| 5. 口コミの依頼と返信 | 口コミ用のリンク・QRコード・返信 | ほかの外国人はどう評価している? | 返信の英語が失礼になっていないか |
この記事では、説明文に日本語と英語を並べて書く形で進めます。1つの欄に2つの言語を収めることになるので、何をどの順で書くかを先に決めておく必要があります。
写真に写った看板や手書きのメニュー、店内の注意書きは画像の一部なので、訪日客はカメラの翻訳機能などを使わないと読めません。口コミの自動翻訳の表示のされ方をもう少し詳しく知りたい方は、多言語の口コミと自動翻訳の見え方を扱った記事も参考になります。
5つの手順のうち、手順5の口コミ返信は一度で終わりません。外国語の口コミが届くたびに続きます。スタッフの入れ替わりが多く返信の担当を決めにくい店舗では、MEO対策・Googleマップ集客の代行に、投稿の制作・公開と口コミへの返信をご相談いただけます。口コミへの返信は、店舗に内容を確認していただいたうえでコレットラボが行います。
この章の結論。多言語の設定項目を探す必要はありません。訪日客の疑問を先に書き出し、その答えを営業時間・属性・説明文・写真・口コミ返信のどこに書くかを決めていけば、Googleマップ上で伝わる情報が増えます。
5手順のやり方と、そのまま使える英語の文面
ここからは、1つずつ手を動かせる粒度で書きます。英語の文面は、[ ]の中を自店の内容に置き換えればそのまま使えます。
ステップ1 訪日客が来店前に知りたいことの一覧づくり
最初に、訪日客が来店前に不安になる点を一覧にし、それぞれプロフィールのどこに書くかを決めます。この一覧が無いまま英語を書き始めると、説明文が店舗の自己紹介だけで終わり、訪日客が知りたい答えが抜けます。
飲食店を例に、疑問と書く場所の対応表を作りました。自店に当てはまらない行は消し、当てはまる行だけ英語の例文を修正して使ってください。
| 訪日客の疑問 | 書く場所 | 英語の書き方の例 |
|---|---|---|
| 現金しか使えない? | 属性(支払い方法)と説明文 | Cash only. / Credit cards accepted. |
| 英語のメニューはある? | 説明文・メニュー・写真 | English menu available. |
| 予約は必要? | 説明文・予約リンク | Reservations recommended on weekends. |
| 注文の仕方は?(券売機など) | 写真・説明文 | Please buy a meal ticket from the machine at the entrance. |
| 席料やお通しはある? | 説明文・メニュー | A table charge of [金額] yen per person is added and includes a small appetizer. |
| 食べられない食材は入っている? | 説明文・メニュー | Please ask staff about ingredients. / Vegetarian options available. |
| 入口はどこ?(空中階など) | 写真・説明文 | We are on the [階数] floor. Take the elevator next to [目印]. |
| 靴を脱ぐ席? | 写真・説明文 | Tatami seating. Please remove your shoes. |
支払い方法は、属性の「お支払い」で「現金のみ」などを選べます。ただし、変更できる属性は地域や業種によって限られます。選べる項目は、ビジネスの属性を管理する(Google公式ヘルプ)と管理画面の表示で確かめてください。
書いてよいのは、実際にそうなっていることだけです。たとえば、出汁に魚や豚を使っている料理があるのに「Vegetarian options available」と書くと、来店後に食べられる物が無いという事態になります。対応していない項目は、無理に書かず空けておきます。
訪日客から来店前に届く細かい質問への答え方は、自社FAQで質問に答える運用で解説しています。プロフィールに書かれていない情報は、訪日客が来店前に確かめる材料になりません。
ステップ2 店名・カテゴリ・営業時間・ピンの確認
次に、表示言語に関係なく表示される基本情報を確かめます。英語を1文も書かなくても、ここが間違っていると訪日客は店舗にたどり着けません。
- 店名:看板で実際に使っている名前にします。看板に無い料理名(「Ramen」など)は足さず、看板に英語名を併記していても、日本語と英語で同じ名前を繰り返して登録するのは避けてください。判断の基準は店名にキーワードを入れるリスクの解説にまとめています。
- カテゴリ:「ramen」「sushi」のように、料理の種類の語で探す訪日客もいます。メインのカテゴリは「飲食店」のような広い分類より、料理の種類に合うものを選びます。
- 営業時間:祝日や年末年始の休みは、特別営業時間の欄に入れます。設定の方法は特別営業時間を設定する方法(Google公式ヘルプ)にあります。訪日客は日本の祝日を知らずに来店するため、通常の営業時間だけでは足りません。
- 地図のピン:ピンが入口からずれていると、経路案内のとおりに来ても入口が見つかりません。ずれていたらピンずれを修正する手順で直してください。
- 属性:支払い方法やWi-Fiなどの属性も、店舗の実際の対応に合わせて設定します。設定の考え方は駐車場と支払い方法の属性設定で解説しています。
ステップ3 説明文とメニューへの英語の書き足し
説明文は、日本語を前に、英語を後ろに1つのまとまりとして書きます。日本人のお客様も読むので、日本語を先に置いたほうが両方に伝わります。説明文には文字数の上限があるので、日本語と英語はそれぞれ要点に絞って短くまとめます。
次のひな形の[ ]を埋めれば、そのまま貼り付けられます。
[地名]駅から徒歩[分]分の[業態]です。
[看板メニュー]を、[特徴]で提供しています。
英語のメニューがあります。お支払いは[支払い方法]です。
[席の種類(カウンター・座敷など)]があります。
[Business type], a [minutes]-minute walk from [Station name] Station.
Our specialty is [dish], [feature].
English menu available. Payment: [payment methods].
[Seating: counter seats / tatami room].
英語が苦手な場合は、AIに下書きを作らせて構いません。作り込んだ指示文は要りません。次のような短い出発点を渡し、あとはAIとやりとりしながら自店の状況に合わせて詰めてください。
訪日外国人向けに、飲食店の説明文を英語にしてください。
・書かれていない設備やサービスを足さない
・価格と数字は原文のまま
・食材が分からない料理を、ベジタリアンやハラールと書かない
・最後に、英語を日本語に訳し戻した文も付ける
[ここに日本語の説明文を貼る]
AIの出力は、公開前にご自身で次の4点を確かめます。
- 価格・席数・時間などの数字が、日本語の原文と同じか
- 食材の訳が正しいか(「だし」「エキス」に含まれる肉や魚介が抜けていないか)
- 日本語に無い設備やサービス(Free Wi-Fi など)が足されていないか
- 「best」「famous」のような、裏づけの無い言葉が入っていないか
訳し戻しの日本語を読むと、意味のずれに気づきやすくなります。訳し戻しが原文と食い違っている箇所は、英語側を修正してから公開します。
英語のメニューがあるなら、価格まで読める明るさで、真上から撮った写真を追加しておきます。
ステップ4 訪日客が迷わないための写真の追加
訪日客向けの写真は、料理の見栄えより「店舗にたどり着く」「店内で困らない」ための写真を優先します。写真の中の日本語は訪日客には読みにくいため、訪日客は写っている物の形で判断するしかありません。
追加する写真のチェックリストです。
- 通りから見た外観:看板の文字が読める距離で撮ります。
- ビルの入口とエレベーター:2階以上や地下の店舗は、1階の入口からの道順が分かる写真を撮ります。
- 英語付きのメニュー:価格まで読める写真にします。
- 券売機やタッチパネル:英語表示に切り替えられるなら、切り替えた画面を撮ります。
- 支払い方法の表示:レジ横のステッカーや「現金のみ」の貼り紙を撮ります。
- 席:カウンター・テーブル・座敷のどれがあるかが分かるように撮ります。
- 看板料理:量が分かる角度で撮ります。
店内に日本語だけの貼り紙(「お一人様1オーダー制」など)がある場合は、英語を書き添えた貼り紙に替えてから撮るほうが、写真だけで内容が伝わります。
ステップ5 外国語の口コミの依頼と、同じ言語での返信
口コミの依頼は、口コミ用のリンクかQRコードを、英語の一文と一緒にお客様に案内します。返信は、口コミと同じ言語で、口コミに書かれた中身に触れて書きます。
リンクとQRコードは、ビジネスプロフィールから作成できます。Googleビジネスプロフィールヘルプの「リンクまたは QR コードを作成してクチコミをリクエストする」では、次のような使い方が案内されています。
- 領収書や感謝のメールにリンクを入れる
- QRコードを印刷して店舗に掲示する
QRコードの作り方と置き場所はGoogle口コミのQRコードを作る5ステップで詳しく書いています。
レジ横やテーブルに置くカードの英語は、次の文面で足ります。
Thank you for visiting [Store name]!
If you have a moment, we would appreciate your honest review on Google.
Please scan the QR code below.
口コミの投稿を、割引・クーポン・ドリンクなどの特典の条件にしないでください。満足していそうなお客様だけを選んでカードを渡す運用も、Googleマップのユーザー投稿コンテンツのポリシー「禁止または制限されているコンテンツ」で、肯定的な口コミだけを選んで依頼する行為として禁じられています。安全な頼み方は口コミと割引の関係を扱った記事で確認できます。
紙のカードではなく、来店後のアンケートから口コミの投稿を任意でお願いする流れを自分の店舗で回したい場合は、無料で始められる口コミ管理ツール(コレットラボが運営するRevipo)を使う方法もあります。
英語の口コミへの返信は、次の3つの型から選び、[ ]の部分を口コミの中身に合わせて書き換えます。同じ文面を全員に貼ると、次に読む訪日客にも定型文だと分かってしまうため、口コミに書かれた料理名や出来事を必ず1つ入れてください。
高い評価への返信です。
Thank you so much for your kind review, [Name]!
We're very happy to hear that you enjoyed the [dish name].
[口コミに書かれていた点に一言触れる。例 We're glad the staff could help you with the ticket machine.]
We hope to welcome you again on your next trip to Japan.
支払い方法への不満への返信です。
Thank you for your feedback, and we're sorry for the trouble with payment.
We currently accept cash only.
[プロフィールや入口の表示に実際に書き足した場合だけ書く。例 We have added this information to our Google profile.]
We hope you will give us another chance.
待ち時間への不満への返信です。
Thank you for visiting us, and we apologize for the long wait.
We are a small restaurant with [number] seats, so lunchtime can be busy.
[混みにくい時間帯が本当にある場合だけ書く。例 It is usually less crowded after 2 p.m.]
We hope to see you again.
英語以外の口コミには、AIで同じ型を訳して返信できます。その場合も、訳した文をAIに日本語へ訳し戻させ、謝罪や約束の内容が原文とずれていないかを確かめてから投稿します。低評価への返信の考え方はネガティブな口コミへの返信の型でも扱っています。
この章の結論。対応表で決めた答えを、説明文・写真・口コミ返信に書き足していけば5手順は完了します。英語はAIの下書きで構いませんが、数字と食材の訳だけは必ずご自身で原文と突き合わせてください。
訪日客が増えたかを確かめる5つの確認先
訪日客の変化は、ビジネスプロフィールの数字だけでなく、次の5つの確認先を組み合わせて見ます。
| 確認先 | 分かること | 見る頻度 |
|---|---|---|
| 外国語の口コミの件数 | 訪日客が来店し、口コミを書くほど印象に残ったか | 月1回、言語別に数える |
| パフォーマンスの検索語句 | 英語などの語句で探されて表示されているか | 月1回 |
| パフォーマンスの「ルート」 | 店舗へのルートを検索したユーザーの数(日本人も含む) | 月1回、前年の同じ月と比べる |
| パフォーマンスの「ウェブサイトのクリック」とGA4 | サイトに来た人の国と言語 | 月1回 |
| レジでの聞き取り | Googleマップを見て来た訪日客の人数 | 毎日記録し、月末に集計 |
「ルート」の数は日本人のお客様も含むため、これだけで訪日客の増減は判断できません。訪日客が多い時期は国や地域の休暇によって変わるので、前の月ではなく前年の同じ月と比べるほうが、季節の波に惑わされにくくなります。
ウェブサイトへのリンクにUTMパラメータを付けておくと、GA4でGoogleマップ経由の訪問者の国と言語を確認できます。設定の手順はMEOの効果をGA4で計測するUTMの設定手順で解説しています。
レジでの聞き取りは、「How did you find us?」と尋ね、Googleマップと答えた人を正の字で数えるだけで足ります。手順1〜5に取りかかる前の月から記録を始めておけば、取り組みの前後を同じ条件で比べられます。
この章の結論。訪日客の増減は、Googleの数字に店舗側の記録を合わせて確かめます。外国語の口コミの件数とレジでの聞き取りを、取り組みを始める前の月から記録しておくのが、変化を確かめるいちばん確実な方法です。
訪日客向けのGoogleマップ運用で起きやすい失敗
ここで挙げるのは、訪日客を相手にしたときに特有の失敗です。どれも、プロフィールの情報と店舗の実際の対応が食い違ったときに起きます。
看板に無い英語名を店名に足すと、ガイドラインに沿わない登録になる
英語で見つけてもらおうとして、店名の欄に「[店名] Japanese Ramen」のように英語や料理名を足すケースです。Googleに掲載するビジネス情報のガイドラインでは、店名は看板やウェブサイトなどで実際に使っている名前にすることとされています。看板やレシートに無い名前を足すと、このガイドラインに沿わない登録になります。
英語での見つかりやすさは、カテゴリと英語の説明文で補ってください。看板に日本語名と英語名を併記している場合も、店名の欄に入れるのはどちらか一方の表記だけです。同じガイドラインは、「Burger King バーガーキング」のように同じ名前を2つの言語で繰り返す登録を、看板にそう表示されている場合でも認めていません。
「English OK」と書いたのに電話で英語対応できないと、低評価につながる
説明文に「English speaking staff」と書くと、訪日客は電話や予約も英語で通じると受け取ります。英語を話せるスタッフが一部の曜日にしかいない場合、電話がつながっても話が通じず、その不満が口コミに書かれます。
防ぐには、英語で対応できる範囲をそのまま書きます。たとえば「English menu available. Staff speak limited English.」のように、メニューは英語で読めるが会話は限られる、と書き分けておけば、来店前の期待と実際が食い違いません。
機械翻訳のメニューをそのまま載せると、食材の誤訳が残る
日本語のメニューを翻訳ツールにかけ、確認せずに写真やメニュー欄へ載せるケースです。「豚骨」「かつお出汁」のような語が一般的な単語に置き換わり、肉や魚介が入っていることが伝わらない訳になることがあります。
宗教上の理由やアレルギーで食べられない物があるお客様にとって、この誤訳は食事ができるかどうかに直結します。ステップ3の4つの確認を、メニューにも同じように当ててください。材料が確かめられない料理は、英語で食材を断定せず「Please ask staff about ingredients.」と書くほうが安全です。
現金のみを書かずにおくと、会計で困った訪日客が低評価を付ける
日本人のお客様には「現金のみ」が当たり前の店舗でも、カード払いが前提の国から来た訪日客は、会計の段階で初めて気づきます。手持ちの現金が足りないと、支払いのために店舗を出て両替や引き出しに行くことになり、その経験が口コミに書かれます。
支払い方法の属性と説明文の両方に「Cash only」と書き、入口にも英語で貼り出してください。低評価がすでに付いている場合は、支払い方法への不満の返信例文を使い、情報を書き足したことを返信の中で伝えます。
臨時休業を投稿だけで知らせると、マップ上は営業中のまま表示される
臨時休業や年末年始の休みを、ビジネスプロフィールの投稿だけで知らせるケースです。Googleビジネスプロフィールヘルプの投稿の作成と管理の解説では、投稿はお知らせやイベントの詳細を伝える機能として案内されています。営業時間の欄が通常のままなら、マップ上の営業時間も通常のまま表示されます。
営業時間を見て来店した訪日客は、閉まった店舗の前で引き返すことになります。休業日は特別営業時間の欄に入れ、投稿は理由や再開日を伝える補足として使います。特別営業時間を設定する方法(Google公式ヘルプ)では、特別営業時間は連続して最長6日間の休業に使い、連続して7日間以上の休業や期間未定の休業には臨時休業のマークを付けるとしています。更新の手順は営業時間と臨時休業を更新する手順にまとめています。
この章の結論。訪日客向けの失敗は、どれもプロフィールの記載と店舗の実際の対応の食い違いから起きます。英語を増やす前に、書いた内容を店舗の実際の運用と一つずつ照らし合わせてください。
多言語対応をどこまで広げるかの判断
小さな店舗なら、まず英語1言語で始め、2言語目は実際に届いた口コミの言語で決めるのが無理のない進め方です。言語を増やすほど、価格改定や休業のたびに修正する箇所も増えるためです。
2言語目を決めるときの目安
外国語の口コミを3か月分ほど言語別に数え、英語の次に多い言語を2言語目の候補にします。中国語の場合は、中国本土からのお客様が多いなら簡体字、台湾や香港からのお客様が多いなら繁体字と、文字が分かれる点に注意してください。
2言語目は、説明文に足すより、口コミへの返信とメニューの写真から始めるほうが負担を抑えられます。説明文は上限の文字数があるので、3言語を並べると1言語あたりの情報が薄くなります。
多言語のホームページは要るか
席数の少ない飲食店や、ふらっと立ち寄る小売店なら、ビジネスプロフィールの英語と、英語のメニューを載せたページが1枚あれば、来店前に必要な情報は足ります。
宿泊施設や体験型のサービスのように、予約前に読む情報が多い業種は、多言語のホームページが必要になる場面が増えます。
そのときに見積もりで見落としやすいのが、公開後の翻訳の更新です。料金やプランを変えるたびに全言語を修正する作業が発生し、翻訳プラグインや翻訳サービスを使う場合は利用料も続きます。
何語で、誰が、どの頻度で修正するかを決めてから作るかどうかを判断してください。
代行会社の順位レポートを見るときの注意
訪日客は、店舗の近くではなく、ホテルや駅、観光地の周辺にいる状態でGoogleマップを検索する場面があります。検索する場所によって表示順は変わるため、店舗の住所を基準に日本語の語句で測った順位は、訪日客から見た表示順と一致するとは限りません。
インバウンド向けのMEO対策を依頼するときは、順位をどの地点から、どの言語で測っているかを契約前に確認してください。確認の観点はMEO代行の順位レポートの読み方で解説しています。
この章の結論。言語の数を増やすかどうかは、届いた口コミの言語と、修正を続けられる人手で決まります。更新が止まる言語を足すより、英語1言語の情報を正確に保つほうが、訪日客には伝わります。
訪日客向けのGoogleマップ対策でよくある質問
中国語の口コミには、簡体字と繁体字のどちらで返信すればいいですか?
口コミに使われている文字に合わせます。簡体字の口コミには簡体字、繁体字の口コミには繁体字で返します。AIで訳すときは「簡体字で」「繁体字で」と指定し、日本語に訳し戻して内容がずれていないかを確かめてから投稿してください。
説明文に英語を書くと、日本語での検索に不利になりませんか?
説明文の言語の比率と表示順位の関係は、Googleが公表していません。確実に言えるのは、日本人のお客様も説明文を読むことです。日本語を前半に、英語を後半に置けば、どちらのお客様にも必要な情報が伝わります。
Googleマップが自動で翻訳するなら、英語のメニュー写真は要らないのでは?
写真に写った日本語は画像の一部なので、訪日客はカメラの翻訳機能などを使わないと読めません。1品ずつ翻訳して読む手間を減らすためにも、価格まで読める英語のメニュー写真を1枚追加しておくと、来店前に注文の見当を付けてもらえます。
英語の口コミ依頼カードを、外国人のお客様にだけ渡してもいいですか?
英語のカードを英語話者の方に案内すること自体より、満足していそうな人だけを選んで渡す運用が問題になります。Googleマップの「禁止または制限されているコンテンツ」では、肯定的な口コミだけを選んで依頼することが禁じられています。英語と日本語のカードを両方用意し、会計したお客様全員に同じように案内する形にしておけば、選んで依頼する形になりません。
今日できる最初の一歩として、ブラウザで「https://www.google.com/maps?hl=en」を開き、自店の名前で検索してみてください。画面の表示が英語に切り替わるので、英語で見たときに自店の情報がどう並ぶかを確かめられます。
検索する場所や端末によって表示は変わるため、訪日客の画面とまったく同じにはなりません。
現金のみかどうか、入口がどこかが、その画面だけで分かるかを確かめるところから始められます。
口コミの依頼まで進めたい方は、次に違反せずにGoogle口コミを増やす導線の作り方を読むと、カードの置き場所と声のかけ方まで決められます。
対応表をプロフィールに反映する時間や、口コミに返信し続ける担当を、社内で確保するのが難しいと感じた方もいると思います。コレットラボでは、MEO対策・Googleマップ集客の代行を行っています。初回のご相談では、現在の状況とご希望を伺い、先に更新する項目とお手伝いできる作業をご案内します。
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