GBPに公式サイトを設定して指名検索を取る手順
この記事の要点
- GBPのウェブサイト欄はトップページをUTM付きで設定するのが基本
- 社名・住所・電話(NAP)をサイトとGBPで一字一句そろえるのが指名検索の土台
- 効果測定はGSCの指名クエリとGA4のUTM流入で確認する
「社名で検索されているのに、自社サイトより口コミサイトや求人サイトが上に出てしまう」。Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス。以下GBP)を運用していると、こうした状況に気づいて焦る担当者は少なくありません。
この記事では、GBPに公式サイトを正しく設定して、社名の指名検索でしっかり自社に流入を取り戻すための具体的な手順を解説します。設定するURLの選び方、NAP情報の揃え方、UTMや構造化データの使い方まで、今日から手を動かせるレベルで整理しました。

Contents / 目次
結論。GBPのウェブサイト設定で指名検索を取るためにやること
指名検索とは、社名やブランド名など「その会社を名指しする言葉」で検索されることです。ここで自社サイトへ確実に誘導するには、GBPのウェブサイト欄を整えるだけでなく、サイト側との「情報の一致」を作ることが決め手になります。
やることは大きく次の3つです。この3つがそろって初めて、自社の情報を「この社名=この会社=この公式サイト」という形で一貫して示すことができます。
- 正しいURLを設定する:原則はトップページ。流入を計測するUTMを付けておく
- NAP情報をそろえる:社名・住所・電話番号を、サイトとGBPで一字一句同じにする
- サイト側で社名を明確にする:会社概要ページ・フッター・構造化データで社名を正しく示す
GBPは「入口」、公式サイトは「本丸」です。両方が同じ情報で結ばれていないと、検索した人にとっても「どれが公式か」が分かりにくくなります。まずは全体像を表で確認しましょう。
| 設定項目 | やること | 指名検索への効き方 |
|---|---|---|
| ウェブサイトURL | トップページをUTM付きで設定 | 公式サイトへの直接導線ができる |
| NAP情報 | 社名・住所・電話をサイトと統一 | サイトとGBPで企業情報の表記をそろえられる |
| 会社概要ページ | 正式社名・所在地を明記 | 企業情報の裏付けになる |
| 構造化データ | Organizationで社名・URLを記述 | 検索エンジンやAIに企業情報を伝えやすくなる |
| 効果測定 | GSC・GA4で指名流入を確認 | 設定の成果を数字で追える |
「なんとなくURLを入れて終わり」になっている会社がとても多いのですが、そこが伸びしろです。ここから、一つずつ手順に落としていきます。
GBPに公式サイトを設定する具体的な手順

ステップ1。設定するURLを決める
最初に決めるのは「どのページを設定するか」です。結論として、指名検索を取りたい場合はトップページ(例:https://example.co.jp/)を設定するのが基本です。
理由はシンプルで、社名で検索する人は「その会社そのもの」を探しているからです。特定商品のLPを設定してしまうと、会社全体の情報にたどり着けず離脱の原因になります。1店舗=1トップページが原則と覚えておくと迷いません。
ポイント。多店舗の企業は、各店舗のGBPに、公式サイト内にその店舗の紹介ページがあればそれを、なければトップページを設定します。全店舗が同じLPを指すのは避けましょう。
ステップ2。URLにUTMパラメータを付ける
URLをそのまま設定すると、GBP経由の流入なのか通常検索の流入なのかが後から区別できません。そこで、流入元を記録するUTMパラメータを付けておきます。UTMとは、かんたんに言うと「どこから来たか」をURLの末尾に書き込む目印です。
次の形をコピーして、自社の値に書き換えるだけで使えます。
https://example.co.jp/?utm_source=google&utm_medium=organic&utm_campaign=gbp_profile
// utm_source=google … 流入元はGoogle
// utm_medium=organic … 無料の検索・マップ経由
// utm_campaign=gbp_profile … GBPプロフィール由来だと分かる名前
// example.co.jp の部分を自社ドメインに変更してください
これをGBPのウェブサイト欄に貼れば、後述のGA4で「GBPから何人来たか」がはっきり分かるようになります。
ステップ3。GBPのウェブサイト欄にURLを設定する
URLが決まったら、GBPに設定します。Google検索で自社名を検索するか、GoogleマップからログインしたGoogleアカウントでビジネス情報を開き、編集メニューからウェブサイトの項目にステップ2のURLを入力します。
入力後は、必ずスマホの実機で自分の店舗名・社名を検索してください。表示されたプロフィールの「ウェブサイト」ボタンをタップし、正しいページに飛ぶかを確認します。
オーナー確認(その事業の持ち主だとGoogleに証明する手続き)がまだの場合は、先に済ませておきましょう。オーナー確認でつまずいた場合はGoogleビジネスプロフィール登録できない原因と申請の通し方もあわせて確認すると解決しやすくなります。
ステップ4。NAP情報をサイトと一字一句そろえる
ここが指名検索の土台であり、最も差がつくポイントです。NAPとは、Name(社名)・Address(住所)・Phone(電話番号)の頭文字をとった呼び方で、この3つの表記をサイトとGBPで完全に一致させます。
次のような細かな揺れがあるだけで、サイトとGBPの情報が食い違い、見た人にとっても同じ会社だと判断しづらくなります。
- 「株式会社」と「(株)」の違い
- 「1-2-3」と「一丁目2番3号」の違い
- 電話番号のハイフンの有無
次のチェックリストで確認しましょう。
- 社名:正式名称で統一(「株式会社」を省略しない・英語表記も統一)
- 住所:番地・building名・階数まで同じ書き方にする
- 電話番号:市外局番からハイフンの位置まで完全に一致させる
- 掲載場所:サイトのフッターと会社概要ページの両方に載せる
ステップ5。サイト側に構造化データで社名を明示する
仕上げに、公式サイト側で「これが正式な会社情報です」とGoogleへ明確に伝えます。そのための書き方が構造化データ(Organizationという企業情報の記述)です。難しく聞こえますが、次のコードをサイトのトップページに1つ入れるだけで、検索エンジンやAIが企業情報を正確に読み取りやすくなります。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Organization",
"name": "株式会社サンプル商事",
"url": "https://example.co.jp/",
"telephone": "097-000-0000",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"postalCode": "870-0000",
"addressRegion": "大分県",
"addressLocality": "大分市",
"streetAddress": "寿町0-0"
}
}
</script>
// name・url・telephone・address をGBPと同じ表記に書き換えてください
// GBPに登録した情報と食い違うと逆効果になるので、必ずそろえること
WordPressの場合は、テーマの設定やプラグインで会社情報を入力すると自動でこの記述が入ることもあります。二重に入らないよう、既に出力されていないかは公開前に確認しましょう。SNSアカウントも同様に整えると企業情報の裏付けが強くなり、Googleビジネスプロフィールにソーシャルメディアを追加する方法と効果で詳しく解説しています。
設定するとどう変わるのか。期待できる効果
公式サイトの設定とNAPの統一が終わると、社名検索での自社の見え方を整えることができます。ここでは、取り組んだ結果として期待できる変化を具体的に紹介します。

まず、社名で検索されたときに、自社サイトへたどり着いてもらうための入口を明確に用意できます。GBPに公式サイトを設定しておくことで、口コミサイトや求人サイトしか見えていなかった検索結果のなかに、自社サイトへの導線を自分で置いておけるということです。
公式サイト設定は「見つけてもらう→行動してもらう」導線の一部で、単体でも問い合わせや資料請求への入口を1つ増やす効果があります。
成果が出ている企業に共通しているのは、次の点です。設定して放置するのではなく、情報の鮮度を保っている会社ほど、指名検索で選ばれ続けています。
- 情報の一貫性:サイト・GBP・SNSのNAPが常にそろっている
- 鮮度の維持:写真や投稿を定期的に更新している
- 数字での確認:指名検索の流入を毎月チェックしている
効果は感覚ではなく数字で確認できます。Google Search Console(サイトの検索状況を見られる無料ツール)で社名クエリの表示回数とクリック数を見て、GA4(アクセス解析ツール)でステップ2のUTM流入を追えば、「GBP経由でどれだけ来たか」がはっきり分かります。数値の見方はGoogleビジネスプロフィールのインサイトで見るべき数値もあわせて参考にしてください。
よくある失敗と回避法
公式サイト設定は一見かんたんですが、現場では同じような失敗が繰り返し起きています。ここでは特に多い3つのパターンを、起きる状況と防ぎ方のセットで紹介します。

失敗1。LPや外部サイトのURLを設定してしまう
キャンペーン用のLPや、予約サイト・ポータルサイトのページをウェブサイト欄に入れてしまうケースです。この状態だと、社名で検索した人が会社の全体像にたどり着けず、公式サイトへのクリックも他社サービスに流れてしまいます。
回避策はシンプルで、ウェブサイト欄には自社ドメインのトップページを設定することです。
失敗2。NAPの表記がサイトとズレている
サイトのフッターは「(株)サンプル」、GBPは「株式会社サンプル」、名刺は英語表記、というように少しずつ違うパターンです。人間には同じ会社だと分かりますが、サイトとGBPで情報が食い違い、公式情報としての一貫性が保てなくなります。
回避策は、正式名称・住所・電話番号を1つの基準としてどこかに書き出し、サイト・GBP・SNS・各種登録サイトをすべてその基準に合わせることです。拠点が多い企業ほどズレやすいので、拠点が多い企業のネット情報を統制する管理術のように一覧で管理する仕組みを持つと安全です。
失敗3。設定して満足し、効果測定をしない
URLを入れた時点で「対応済み」にしてしまい、実際に流入が増えたか誰も見ていない状態です。これだと、設定が間違っていても気づけず、次の改善にもつながりません。
回避策は、月に1回でいいのでSearch Consoleで社名クエリの数字を確認する習慣をつくることです。UTMを付けておけば、GBP経由の流入だけを切り出して見られるので、変化が一目で分かります。
社名に地域名やキーワードを盛り込む「盛った表記」は避け、実際の看板どおりの正式名称のまま登録してください。地域名やキーワードは、説明文や投稿のなかで自然に伝えましょう。
現場で見えた落とし穴と、内製・外注の線引き
ここまでの手順は、決して難しいものではありません。ただ、教科書的な説明だけでは見えない「現場ならではのつまずき」があります。相談を受けるなかで実際によく見えてくる本音を、率直にお伝えします。
まず、公式サイト設定そのものより「NAPをそろえ続ける運用」が一番手間がかかります。電話番号を変えた、移転した、社名の表記を少し変えた。そのたびにサイト・GBP・SNS・登録サイトを全部直す必要があり、どこか1つを直し忘れると、また情報がズレていきます。設定は1日で終わっても、統一を保つのは終わりのない作業だということです。
次に、構造化データやUTMは「1回入れれば効く」ものではありません。サイトをリニューアルした瞬間に消えてしまったり、テーマの更新で二重に出力されたりします。技術的な部分は、社内にWebに強い人がいないと、気づかないうちに壊れていることが本当に多いです。
では、どこまで自分でやって、どこからプロに任せるべきか。目安を整理します。
| 作業 | 内製しやすさ | 判断の目安 |
|---|---|---|
| URLの設定・UTM付与 | 内製向き | 手順どおりで完了できる |
| NAPの統一・定期チェック | 内製向き | 担当と更新ルールを決められるなら可 |
| 構造化データの実装 | 要判断 | Webに強い人がいなければ外注が安全 |
| 多拠点の一括管理・分析 | 外注向き | 拠点数が多いほど工数が跳ね上がる |
AIを使えば、構造化データのコード生成やNAPの表記チェックはかなり楽になります。たとえばClaude(Anthropic)のデスクトップアプリ(Mac/Windows)に自社の会社情報を渡し、「この情報でOrganizationの構造化データを作って」と頼めば、たたき台がすぐ出てきます。 ブラウザでも使えますが、日常的に使うならデスクトップアプリの方が起動が速くて便利です。
ただし、AIが出したコードをそのまま公開するのは危険です。AIは生成はできても、GBPの登録情報と本当に一致しているかの最終確認はできません。出力された社名・住所・電話が実際の登録と1文字ずつ合っているか、公開前に人が必ず目視でチェックしてください。ここが、AIに任せる範囲と人がやるべき範囲の線引きです。
よくある質問
GBPに公式サイトを設定するだけで指名検索の順位は上がりますか
URL設定だけでは不十分です。サイトとGBPで社名・住所・電話をそろえ、会社概要ページや構造化データで社名を明示して、公式情報としての一貫性を整えましょう。3つをセットで整えるのが近道です。
設定するのはトップページとLPのどちらがいいですか
指名検索を取りたいならトップページが基本です。社名で検索する人は会社全体を探しているため、特定商品のLPだと必要な情報にたどり着けません。
効果が出ているかは何を見れば分かりますか
Google Search Consoleで社名クエリの表示回数とクリック数を確認するのが基本です。URLにUTMを付けておけば、GA4でGBP経由の流入だけを切り出して見られるので、変化が数字で分かります。
社名に地域名やキーワードを足して登録してもいいですか
おすすめしません。正式名称のまま登録し、地域名は説明文や投稿で自然に伝えましょう。
ここまで読んで、「手順は分かったけれど、NAPの統一や構造化データまで自社で回し続けるのは難しそう」と感じた方もいるかもしれません。コレットラボのMEO対策支援では、公式サイト設定から情報の一貫性づくり、効果測定まで伴走でお手伝いしています。まずは現状を整理するだけでも大丈夫です。気になった方はMEO対策の詳細はこちらから、お気軽にご相談ください。
30分の無料相談
現状をお聞きし、優先順位を一緒に整理します。
予約する →