リフォーム会社の集客方法|Googleマップと口コミの増やし方

リフォーム会社の集客方法|Googleマップと口コミの増やし方

この記事の要点

  • リフォームの集客は、引き渡し当日の口コミ依頼を工程表に入れるところから動き出す
  • 代行費用は金額ではなく内訳で比べる。見積り比較の項目を本文に一覧で掲載
  • 下請け中心・自宅事務所・広すぎる商圏。うまくいかない条件を3つ解説

リフォーム会社の集客で、いま費用対効果が読みやすいのはGoogleマップと口コミです。工事の単価は工種や規模で大きく異なりますが、住宅工事は1件あたりの金額が比較的まとまっているため、受注が取れれば運用にかけた費用を上回りやすい構造になっています。しかも施主は「近くの、失敗しなさそうな会社」を探しているので、地図と口コミがそのまま比較検討の場になっています。

この記事は、自分で設定作業をしたい方ではなく、どこに頼むか・いくらかかるか・任せて大丈夫かを決める立場の方に向けて書いています。読み終わる頃には、代行の見積りを内訳で比べられて、社内に残る作業がどれくらいか見当がつく状態を目指します。

扱うのはGoogleマップと口コミの運用、その費用と外注の判断です。効果が出るまでにどのくらいかかるかはMEO対策の効果が出るまでの期間と途中で見る指標で詳しく解説しているので、判断の時期を先に知りたい方はそちらもあわせてご覧ください。

Contents / 目次
  1. リフォーム会社の集客方法を、手段ごとに比べる
  2. 代行費用は何で変わるか。金額ではなく内訳で比べる
  3. 口コミの増やし方。引き渡しの工程に依頼を組み込む
  4. Googleマップ側で先に直す。リフォーム会社がつまずくのは住所とエリア
  5. 成果はどこに出るか。順位ではなく行動の数を見る
  6. リフォーム会社がやりがちな失敗と、その防ぎ方
  7. 任せる前に知っておきたい、現場の妥協点
  8. よくある質問
  9. まず今日、自社名で検索してみてください

リフォーム会社の集客方法を、手段ごとに比べる

結論から言うと、リフォーム会社が最初に手をつけるべきは、Googleビジネスプロフィールの情報を工事種別まで書き切ることと、引き渡し時の口コミ依頼を工程に組み込むことの2つです。理由は単純で、この2つは広告費が発生せず、しかも施主が業者を選ぶ瞬間に直接効くからです。

ここで一度、リフォーム会社が使っている集客手段を並べて比べておきます。どれか1つに絞る話ではなく、どれに人と時間を割くかを決めるための比較です。

手段反応が出るまで費用の性質リフォームで向く場面社内に残る作業
Googleマップ・口コミ期間は商圏や競合状況で大きく変わる掲載は無料。運用の人件費または代行費のみ「今すぐ直したい」水回り・屋根・給湯器などの緊急性が高い工事口コミ依頼、写真の提供、電話の一次対応
折込チラシ・ポスティング配布した週に集中し、その後は止まる配布のたびに費用が出ていく特定の団地・築年数がそろった地域への面的な訴求原稿作成、反響の記録
リフォーム一括見積りサイト掲載直後から問い合わせが来る紹介料または成約手数料。受注のたびに引かれる営業人員に余力があり、相見積もりで戦える体制があるとき即日の返信対応、見積り作成
リスティング広告出稿したその日からクリックのたびに課金。止めると流入も止まる繁忙期前の短期の上乗せ、特定工事の指名獲得予算管理、問い合わせ内容の確認
OB客からの紹介数か月から年単位ほぼ費用なし点検・小工事からの再受注訪問・連絡の継続

この表で注目してほしいのは、費用の性質の列です。チラシと広告は「止めたら反響もゼロ」ですが、Googleマップの情報と口コミは、積み上げたものが翌月以降も残ります。口コミが多く集まっている会社は、施主が比較検討するときの判断材料が多い状態になります。

ポイント。チラシや一括見積りサイトをやめる必要はありません。ただし、それらで接点を持った施主に「Googleの口コミを書いてもらう導線」を通しておくと、1回きりの費用が資産に変わります。

この章の結論。手段を1つに絞るのではなく、いま出ていく費用のうち、翌月に何も残らないものがどれかを見てください。そこにGoogleマップと口コミを重ねると、同じ予算で残るものが増えます。

代行費用は何で変わるか。金額ではなく内訳で比べる

MEO対策の代行を数社に見積もると、月額の幅は大きく開きます。同じ「MEO対策」という名前でも、含まれる作業がまったく違うからです。金額だけを並べて安い方を選ぶと、あとから「投稿は別料金でした」「口コミ返信は含まれません」と言われることになります。

見積りを比べるときは、次の作業項目が入っているかどうかで見てください。リフォーム会社の場合、特に「サービス項目の登録」と「施工写真の運用」で差が出ます。

作業項目中身費用が変わる理由社内に残る作業
初期設定カテゴリ、営業時間、サービス提供地域、説明文、電話番号の統一拠点数と、対応エリアの広さ実態の確認(どのエリアまで行くか決める)
サービス項目の登録外壁塗装、屋根葺き替え、浴室改修など工事種別ごとの登録登録する工事種別の数自社が受ける工事の洗い出し
投稿の運用週1回程度の更新。施工完了報告、キャンペーン、休業案内投稿の本数と、原稿を誰が書くかネタの提供(今週どの現場が終わったか)
写真の追加施工前後、職人、車両、ショールーム撮影まで頼むか、社内で撮った写真を渡すか現場での撮影と、施主の許諾取り
口コミ返信全件返信。低評価への個別対応返信の本数と、下書きだけか投稿までか事実確認(その現場で何があったか)
口コミ獲得の導線づくり依頼カード、QRコード、依頼の台本、渡すタイミングの設計印刷物を作るか、設計だけか現場での実行。ここは外注できない
順位計測とレポート対策キーワードの順位、電話タップ数などの推移計測キーワード数。エリア×工事種別で本数が増える数字を見て次を決める
自社サイト側の対応施工事例ページ、対応エリアページ、住所表記の統一ページ制作が含まれるか、指示だけか事例の原稿と写真

リフォーム会社に特有の事情として、対応エリアが広いほど計測するキーワードが増えます。「大分市 外壁塗装」だけでなく「別府市 外壁塗装」「大分市 屋根修理」と、エリア×工事種別の掛け算になるためです。

見積りで「対策キーワード5個まで」と書かれていたら、それが自社の商圏と工事種別をカバーできる数か確認してください。足りないと、途中で追加費用の話が出てきます。

成果報酬型を選ぶときは、何をもって成果とするかを契約前に文書で確認してください。「順位が○位以内で課金」の場合、どの地点から検索した順位なのかで結果が変わります。事務所の目の前から測れば上位に出やすく、商圏の端から測れば下がります。計測地点を指定できるかどうかは必ず聞いておきたいところです。

見積りの読み方をもっと細かく確認したい方は、MEO費用相場の考え方と代行見積りチェックリスト12項目にチェック項目をまとめてあります。

この章の結論。比べるのは月額の数字ではなく、上の8項目のうちいくつが含まれているかと、社内に残る作業が自社で回せる量かどうかです。この2つが分かれば、高い方が正しい選択になる場合も判断できます。

口コミの増やし方。引き渡しの工程に依頼を組み込む

リフォームの口コミが増えない原因のほとんどは、依頼していないことです。飲食店や美容室と違って、リフォームは施主と会う回数が限られます。引き渡しが終われば、次に顔を合わせるのは点検のときです。だから「いつ・誰が・どう頼むか」を工程表に書き込まないと、実行されないまま現場が終わります

ここからは、実際に社内で決める順番で書いていきます。5つのステップです。

ステップ1。依頼するタイミングを工程表に書き込む

口コミを頼むのは、引き渡しの当日です。工事の内容を施主がいちばん具体的に覚えている場面だからです。日が空くほど、工事のことを思い出して書く手間が増えます。

実務としては、完了検査や引き渡し書類の説明が終わったあと、書類ファイルを渡すその場面に組み込みます。工程表の最終行に「口コミ依頼」と1行足してください。担当者が変わっても抜けなくなります。

ステップ2。誰が頼むかを1人に決める

リフォームは営業担当、現場監督、職人と複数の人が関わります。全員に任せると、結局誰も頼みません。引き渡しの場に必ずいる人を1人だけ決めてください。多くの会社では現場監督か、引き渡しに立ち会う営業担当になります。

誰に頼まれたかは口コミの内容にも表れます。現場監督が頼むと工事の進め方について、営業が頼むと提案内容についての口コミが増えやすくなります。どちらの評価を厚くしたいかで決めるのも一つの考え方です。

ステップ3。依頼の言い方を決めて、そのまま使う

口頭の依頼文をそのまま載せます。現場で覚えられる長さにしてあります。値引きや金券などの見返りは、絶対に条件にしないでください。Googleの禁止および制限されているコンテンツに関するポリシーでは、金銭や商品・サービスと引き換えにクチコミを投稿することが禁止されています。同ポリシーには、違反したコンテンツの削除やアカウントへの制限といった措置が記載されています。

【引き渡し時の依頼文(口頭・そのまま使えます)】

本日で工事は完了です。ありがとうございました。
もしよろしければ、Googleの口コミで、今回の工事の感想を
書いていただけないでしょうか。

これから同じような工事を考えている方が、
どの会社に頼むか迷ったときの参考にされています。

こちらのQRコードから、1分ほどで投稿できます。
書きにくければ、そのままで大丈夫です。無理にとは申しません。

[補足]
・「星5でお願いします」とは言わない
・書いてくれた方に割引や粗品を渡さない
・書いてくれそうな人を選ばず、引き渡しをした全員に同じ案内をする

最後の1行が大事です。満足していそうな人だけに声をかけると、評価が実態からずれるだけでなく、書かなかった施主への対応が変わってしまいます。全員に同じ案内をするのが、結果的にいちばん続きます。依頼文の書き方をもう少し詳しく知りたい方は、口コミで割引を渡すことの規約違反リスクと安全な集め方で線引きを解説しています。

ステップ4。QRコードを、渡す書類に印刷しておく

その場でスマホを取り出してもらうのが難しい場面もあります。渡す書類に印刷しておくと、後日でも投稿できます。置き場所は次の3か所が実用的です。

  • 引き渡し書類のファイル表紙:保証書や取扱説明書をまとめたファイルの内側。施主が後から必ず開く場所です
  • 完了報告書の最終ページ:工事内容の説明と一緒に目に入ります
  • 現場監督の名刺の裏:工事中に渡してあるので、施主の手元にすでにあります

QRコードの作り方と、印刷物に載せるときの文面はGoogle口コミQRコードの作り方と設置場所にまとめてあります。

ステップ5。返信のルールを決める。全件、3営業日以内

返信は全件です。星5にも返します。返信があるかどうかは、これから頼もうとしている人が必ず見ています。期限は3営業日以内で決めておくと、繁忙期でも回ります。

返信の型を3つ用意しておけば、現場を知っている人が5分で書けます。

【高評価への返信】
このたびは[工事名]をお任せいただき、ありがとうございました。
[口コミに書かれていた具体的な内容]とのお言葉、
担当した[職種・現場監督など]にも伝えました。
これから[仕上がりを実感する季節や場面]を迎えますので、
気になることがあればいつでもご連絡ください。

【要望が書かれた口コミへの返信】
ご指摘いただきありがとうございます。
[指摘された内容]について、社内で共有し、
[具体的にどう変えるか]という形で改善しました。
お手数をおかけしました。

【低評価への返信】
このたびはご期待に沿えず、申し訳ありませんでした。
[事実として確認できたこと]については、こちらの不手際です。
差し支えなければ、[連絡先]までご連絡いただけないでしょうか。
直接お話をうかがったうえで、対応させていただきます。

[注意]
・低評価に事実と違う内容が含まれていても、公開の場で反論しない
・施主の氏名、住所、工事金額を返信文に書かない(自宅が特定されます)

リフォームの口コミ返信では、住宅というプライバシーの扱いに注意が必要です。「○○町のI様邸の浴室改修」のような書き方をすると、口コミの投稿者名と組み合わせて自宅が特定できてしまいます。返信では工事の種類までにとどめてください。

月に何件を目標にするか、自社の数字から決める

目標本数は、着工件数から逆算します。まず1か月、引き渡した全件に同じ案内をして、そのうち何件が投稿されたかを数えてください。投稿される割合は業種や依頼の仕方で大きく変わるので、他社の数字ではなく自社の実測を基準にします。この実測値に月の完工件数を掛ければ、年間で何件積み上がるかが出ます。

運用開始前に、次の項目を確認しておくと立ち上がりが早くなります。

  • 依頼のタイミング:工程表の最終行に「口コミ依頼」が書き込まれているか
  • 担当者:引き渡しに必ず立ち会う人が1人に決まっているか
  • 依頼文:見返りに触れていない文面が、印刷して現場に置いてあるか
  • QRコード:引き渡し書類のどこに印刷するか決まっているか
  • 返信担当と期限:誰が3営業日以内に返すか決まっているか
  • 記録:今月何件依頼して何件投稿されたか、数える場所があるか

この章の結論。口コミは施策ではなく工程です。引き渡しの手順書に1行足して、頼む人を1人決めれば、あとは毎月同じことが起きます。増えない会社は、この2つが決まっていないだけです。

Googleマップ側で先に直す。リフォーム会社がつまずくのは住所とエリア

口コミを増やす前に、Googleビジネスプロフィールの土台を直しておく必要があります。リフォーム会社で特につまずきやすいのは、事務所の住所の扱いです。

ショールームがないなら、住所を出さずにサービス提供地域で登録する

自宅兼事務所や、資材置き場の一角が事務所というリフォーム会社は珍しくありません。GoogleのGoogle のビジネス プロフィールに関するガイドラインでは、お客様の所在地に出向いて商品やサービスを提供するビジネスについて、サービス提供地域を設定する形での登録が説明されています。施主が事務所を訪ねてくる業態なら、この設定は当てはまりません。

ただし、住所を非公開にしてもオーナー確認は必要です。 手順と注意点は住所非公開でのGoogleビジネスプロフィール登録とオーナー確認で解説しています。

サービス提供地域は、広く指定すれば有利になるものではありません。実際に工事に行く範囲を指定してください。範囲の決め方はGoogleビジネスプロフィールのサービス提供地域の範囲の決め方に判断基準をまとめています。

カテゴリは主役を1つ。工事の種類はサービス項目で出す

Googleのガイドラインでは、ビジネス全体を表すメインカテゴリを1つ選び、それ以外を追加カテゴリとして登録する形が案内されています。メインカテゴリには、いちばん受注したい工事に合うものを選んでください。外壁塗装が主力なら塗装関連、水回り中心ならリフォーム関連という具合です。追加カテゴリで登録できる数は、管理画面の表示に従ってください。

受けられる工事の種類は、カテゴリではなく「サービス」の項目で登録します。 浴室改修、キッチン交換、給湯器交換、屋根葺き替え、雨樋修理、内窓設置というように、施主が検索しそうな言葉で分けて登録すると、プロフィールを見た人が受けられる工事を把握しやすくなります。

写真は施工前後より先に、人と車両を出す

施工事例の写真はもちろん必要です。ただ、リフォーム会社の場合、それより先に載せてほしいものがあります。職人の作業風景と、社名の入った車両です。施主がいちばん不安に思っているのは「知らない業者が家に入ってくること」だからです。誰が来るのかが分かる写真は、その不安に直接答えます。

施工写真を載せるときは、施主から掲載の許諾を取ってください。外観の写真は、表札や車のナンバー、隣家が写り込まないように注意が必要です。近隣の人が見れば、どの家か分かってしまいます。

この章の結論。土台で見るのは、住所の出し方・カテゴリ1つ・サービス項目の数・人が写った写真の4点です。ここを先に整えておくと、口コミを読んだ施主が次に見る情報がそろった状態になります。

成果はどこに出るか。順位ではなく行動の数を見る

成果を判断するときに見るのは、順位ではなく電話をタップした回数、ルート検索の回数、サイトへのクリック数です。順位は検索する人の位置で変わるので、社内で見ても数字がぶれます。行動の数は管理画面で実数が出ます。

リフォームで注意したいのは、地図で見つけてその場で電話する人ばかりではないことです。工事の検討期間が長いので、地図で会社を見つけ、口コミを読み、後日パソコンから社名で検索してサイトの施工事例を見て、それから電話するという流れがよくあります。この場合、電話の直前の接点はサイトなので、地図の貢献が数字に出てきません。

やること。問い合わせの電話を受けたときに「どちらで当社をお知りになりましたか」と必ず聞き、その答えを記録してください。Googleマップと答えた件数を月ごとに数えるだけで、管理画面の数字だけでは見えない貢献が見えてきます。

1件受注できれば回収できるか、自社の数字で確かめる

リフォームは1件あたりの金額がまとまっているので、投資の回収を計算しやすい業種です。仮に代行の月額が3万円、年間で36万円だとします。平均工事単価が80万円、粗利率が25%なら、1件の粗利は20万円です。年間で2件受注できれば回収でき、3件目からは利益になる計算です。

この数字はあくまで計算例です。自社の平均単価と粗利率を入れて計算し直してください。「年に何件受注すれば元が取れるか」を先に出しておくと、続けるか止めるかの判断が感覚論になりません。

判断の区切りを、契約前に2回決めておく

効果が出るまでの期間は、商圏の競合数や自社の運用量で変わります。あらかじめ何か月目に何を見るかを決めておくと、途中で不安になって判断がぶれません。区切りは3か月目と6か月目の2回に置いてください。

3か月目に見るのは、行動の数が動き始めているかです。電話タップやルート検索が前月より増えていれば、方向は合っています。この時点で受注が出ていなくても、まだ判断できません。

6か月目に見るのは、問い合わせが実際に来ているか、口コミが積み上がっているかです。ここで口コミがほとんど増えていないなら、原因は代行会社ではなく現場の運用にあります。依頼が実行されていないということなので、ステップ1と2に戻ってください。

この章の結論。見るのは順位ではなく行動の数と、問い合わせ時のヒアリング記録です。そして受注何件で回収できるかを先に計算しておけば、3か月目と6か月目の区切りで続けるかどうかを数字で決められます。

リフォーム会社がやりがちな失敗と、その防ぎ方

ここからは、リフォーム業だから起きる失敗を挙げます。どの業種にも当てはまる話ではなく、住宅工事という仕事の性質から生まれるものです。

失敗1。店舗名に「○○市 外壁塗装」と入れてしまう

地域名と工事名を店舗名に入れれば検索に強くなると聞いて、実際に登録名を変えてしまうケースがあります。GoogleのGoogle のビジネス プロフィールに関するガイドラインでは、ビジネス名は実際のビジネスで使われている正式名称で表記し、キーワードやキャッチフレーズなどを加えないよう定められています。違反した場合の措置についても、同ガイドラインに記載があります。

防ぎ方は、登記した社名か、看板に出している屋号をそのまま使うことです。地域名と工事名は、サービス項目と投稿文、自社サイトの側で出します。詳しくは店舗名にキーワードを入れるリスクと正しい表記で解説しています。

失敗2。下請け中心で、口コミを頼める施主がいない

売上の大半が元請けからの下請け工事という会社では、施主と直接やり取りする場面がほとんどありません。この状態で口コミを頼もうとすると、元請けの顔を立てられずトラブルになります。

防ぎ方は、口コミの対象を元請け経由の工事に広げないことです。直請けの案件だけを対象に、少ない件数でも確実に依頼します。年間で直請けが10件しかないなら、その10件全部に頼めば年10件のペースになります。件数が少ないことより、依頼していないことのほうが問題です。

失敗3。施工写真で施主の自宅が特定できてしまう

施工事例を増やそうとして、外観の写真をそのまま載せてしまうことがあります。表札、門柱の番地、駐車中の車のナンバー、特徴的な庭木。これらが写っていると、近隣の人には家が分かります。「あの家がリフォームした」と知られたくない施主は少なくありません。

防ぎ方は、掲載前に許諾を書面で取ることと、外観は引きで撮らず部位に寄って撮ることです。浴室、キッチン、屋根の一部といった寄りの写真なら、どの家か分かりません。許諾を取る一文を工事請負契約書や引き渡し書類に入れておくと、毎回聞く手間が減ります。

失敗4。繁忙期に運用が完全に止まる

リフォームには繁忙期があります。年度末の3月前後や、台風・大雪のあとの修繕対応が重なる時期です。現場が回らないほど忙しくなると、投稿も口コミ依頼も止まります。そして忙しさが落ち着いたころには、習慣が消えています。

防ぎ方は、繁忙期用の縮小版ルールを先に決めておくことです。投稿は月1回に落とす、写真の追加は休む、ただし口コミ返信と引き渡し時の依頼だけは続けると決めておきます。全部止めるのではなく、止めないものを2つだけ残すのがコツです。

失敗5。緊急工事の電話に出られず、次の会社にかけられる

給湯器の故障や雨漏りのように、その日のうちに何とかしたい工事があります。地図から電話をかけてきた人は、出なければ次の会社にかけます。職人が全員現場に出ていて事務所が無人という時間帯があると、ここで取りこぼします。

防ぎ方は、営業時間内に必ず誰かが出る体制を作るか、それが無理なら営業時間の表示を実態に合わせることです。実際に出られない時間を営業時間にしておくと、「電話に出ない会社」という口コミがつきます。Googleマップの問い合わせ取りこぼしを防ぐ一次対応の作り方に、折り返しまでの型をまとめてあります。

この章の結論。この5つのうち、失敗1と3は一度やると取り返しに時間がかかります。運用を始める前に、登録名と写真の許諾だけは先に確認しておいてください。

任せる前に知っておきたい、現場の妥協点

ここまで手順を書いてきましたが、Googleマップだけで集客が完結するわけではありません。依頼を判断する立場の方が知っておいたほうがいい限界を、率直に書きます。

地図から来る問い合わせには、価格だけ聞く電話が混ざる

地図で見つけた会社に電話する人は、たいてい複数社にかけています。「お宅は外壁塗装いくらですか」とだけ聞いて切る電話が、一定の割合で入ってきます。これを迷惑と感じるか、比較検討の入口と捉えるかで、運用の続き方が変わります。

現実的な対応は、電話で概算を出さないと決めることです。「建物の状態で変わるので、無料の現地調査でお出しします」と返し、住所と希望日を聞く流れを台本にしておきます。電話で金額を答えると、その金額だけで比較されて終わります。一次対応の台本を作るかどうかで、同じ問い合わせ数でも現地調査に進む件数が変わってきます。

商圏が広い会社ほど、地図だけでは足りない

Googleはローカル検索結果でのビジネスの掲載順位を改善する方法で、掲載順位が関連性・距離・視認性の高さで決まると説明しています。距離は検索した人の現在地などからの距離を指すため、事務所から離れた市町村で検索されると、その地域の会社が上位に出やすくなります。この要因は、こちらの運用ではほとんど動かせません。

だから商圏が3市町村以上に広がっている会社では、地図だけで全域をカバーしようとしないほうが現実的です。主戦場のエリアは地図で取り、遠方は自社サイトの対応エリアページや広告で補う。この役割分担を先に決めておくと、代行会社に無理な期待をしなくて済みます。

実態のない住所で拠点を増やすのは避けてください。GoogleのGoogle のビジネス プロフィールに関するガイドラインでは、登録できるのは実店舗、または営業時間中に顧客対応ができる実在のビジネス拠点とされています。ガイドライン違反でアカウントが停止されると、それまで積んだ口コミも表示されなくなります。

口コミ代行と件数保証をうたう業者は選ばない

業者選定で最も分かりやすい判断基準がこれです。「口コミを○件つけます」「星4.5を保証します」と提案してくる会社とは契約しないでください。Googleの禁止および制限されているコンテンツに関するポリシーでは、実際の体験に基づかないクチコミの投稿が禁止されています。削除で済めばまだよく、プロフィール全体に制限がかかると事業への影響が大きくなります。

健全な代行会社は、口コミを「つける」のではなく「集める導線を作る」提案をします。提案書に依頼のタイミングや台本、印刷物の話が出てくるかどうかで見分けられます。契約形態ごとの確認項目はMEO業者への丸投げを契約形態から判断する確認6項目にまとめました。

AIに任せられるのは口コミ返信の下書きまで

口コミ返信の下書きをAIに作らせるのは、時間の節約になります。ただしリフォームの返信には、その現場で実際に何があったかという情報が必要です。工期が延びた理由、追加工事の経緯、近隣への配慮。ここを知らないAIが書いた文は、当たり障りがないぶん、読む人に「テンプレートだ」と伝わります。低評価への返信は必ず人が書いてください。運用の分け方はGoogleクチコミのAI自動返信フローと低評価は人が対応する運用で詳しく解説しています。

この章の結論。地図で取れるのは主戦場エリアの「今すぐ客」で、遠方と長期検討層は別の手段が要ります。この線引きを提案の段階で説明してくれる会社かどうかが、業者選定でいちばん見るべきところです。

よくある質問

下請け中心で直請けが年に数件しかありません。それでも口コミは意味がありますか

意味はあります。件数が少なくても、直請けの施主に確実に依頼すれば年数件は積み上がります。むしろ元請け依存から直請けを増やしたい会社ほど、口コミが判断材料になります。ただし元請け経由の工事の施主に直接依頼するのは避けてください。関係を壊します。

ショールームがなく自宅の一室が事務所です。住所を出さずに登録できますか

できます。住所を非公開にして、実際に工事へ行く市区町村をサービス提供地域として登録する形です。 ただしオーナー確認の手続きは必要で、書類や動画での確認を求められることがあります。 事業実態が分かる書類は手元に用意しておいてください。

施工エリアが県をまたぎます。営業所ごとにプロフィールを作るべきですか

実際に人が常駐して業務をしている営業所なら作れます。看板もなく人もいない場所を登録するのは避けてください。 停止のリスクがあり、既存の口コミごと表示されなくなります。実態のある拠点だけを登録し、それ以外のエリアは自社サイト側でカバーする形が現実的です。

一括見積りサイトへの掲載はやめてよいですか

すぐにやめる必要はありません。地図経由の問い合わせが月に何件来ているかを3か月測って、紹介料の負担と比べてから判断してください。並行して、一括見積りサイト経由で受注した施主にも口コミを依頼しておくと、手数料を払った案件が資産に変わります。

職人が現場に出ていて電話に出られない時間があります。どうすればいいですか

営業時間を実態に合わせて設定し直すのが先です。出られない時間を営業時間にしておくと不満につながります。そのうえで、留守番電話の案内に折り返す時間帯を入れる、プロフィールにメッセージやサイトの問い合わせフォームへの導線を用意する、という順で手を打ってください。

まず今日、自社名で検索してみてください

いちばん短く終わる確認から始めましょう。スマホで自社名を検索して、Googleマップに出てくる営業時間と電話番号が今の実態と合っているかだけ見てください。1分で終わります。ここがずれているまま口コミを増やしても、かけた電話がつながりません。そのうえで代行に頼むかを考えるなら、MEO代行と自社運用の比較と口コミで集客する手順を先に読んでおくと、見積りの読み方が変わります。

引き渡しの現場まで含めて仕組みにするとなると、社内の手が足りないという会社は多いと思います。工程表への組み込み方や依頼の台本づくりから相談したい方は、引き渡し後の口コミ依頼まで含むMEO対策の代行をご覧ください。いまの受注経路と直請けの件数をうかがうだけでも構いません。何から手をつけるかを一緒に決めるところからお話しできます。

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