店舗名にキーワードはNG|Googleビジネスプロフィール正しい表記

店舗名にキーワードはNG|Googleビジネスプロフィール正しい表記

この記事の要点

  • 店舗名に登録してよいのは、看板や公式サイトで実際に使っている名称だけ
  • キーワードを足すと名前を書き換えられ、繰り返せばプロフィール停止のリスク
  • 正しい表記に戻す5ステップと、判定に迷うグレーな店名の考え方を本文で解説

Googleビジネスプロフィールの店舗名に「大分市の外壁塗装」「口コミNo.1」のようなキーワードを足すのは、Googleのガイドライン違反です。 名前をGoogle側で書き換えられるだけでなく、繰り返すとプロフィールそのものを停止される可能性があります。 登録してよいのは、看板・公式サイト・登記などで実際に使っている正式名称だけです。

この記事は、店舗名にキーワードを入れている(あるいは業者に入れられていた)ことに気づいて、どう戻せばいいか探している方に向けて書いています。読み終わる頃には、いまの店名が違反かどうかを自分で判定でき、正しい表記に戻す手順と、キーワードを代わりに置く場所まで決められる状態を目指します。

なお、自分では触っていないのに店名が変わっていた場合は原因がまったく違います。第三者の「修正の提案」やGoogleの自動更新が原因なので、Googleマップの会社名を勝手に変更された時の直し方を先に読んでください。この記事は「自社(または委託先)が意図的に入れたキーワードを、正しい表記に戻す」話に絞ります。

Contents / 目次
  1. 店舗名に入れてよい語と、違反になる語
  2. いまの店舗名がガイドライン違反かどうかの見分け方
  3. 正しい表記に戻す5ステップ
  4. MEO対策でキーワードを置いてよい場所
  5. 正しい表記に戻したあとの変化
  6. 店舗名まわりでよく起きる5つの失敗
  7. 現場で悩む、グレーな店舗名の判断
  8. まず今日の5分でやること

店舗名に入れてよい語と、違反になる語

判定はシンプルです。お店の外に出ている看板・のれん・封筒・公式サイトで、お客さまに向けて実際に名乗っている名前かどうか。これだけで決まります。名乗っていない語を検索対策のために足したら、その時点で違反です。

ビジネス名とは、Googleビジネスプロフィールに登録する店舗・会社の名前のことです。Googleマップや検索結果でお客さまが最初に目にする「お店の顔」にあたります。

Google公式のGoogle に掲載するビジネス情報のガイドラインには、「ビジネス プロフィールが停止されないようにするには、作成の際に以下の条件を満たす必要があります」と書かれ、その条件のひとつとして「業務内容を正確に反映する」ことが挙げられています。 実在しない名前を名乗ることは、この条件から外れます。

店舗名の書き方判定理由
コレット美容室問題なし看板どおりの正式名称
コレット美容室 大分駅前店問題なし実際に使っている支店名は名前の一部
株式会社コレット工務店問題なし登記名で名乗っているならそのまま
コレット美容室|大分市の縮毛矯正専門違反看板にない業種キーワードの後付け
コレット美容室【口コミ4.8】違反宣伝文句・評価の追加
大分 外壁塗装ならコレット工務店違反検索語をそのまま名前にしている
コレット工務店 097-537-7522違反電話番号・URLは名前の欄に入れない
コレット美容室 24時間受付違反営業条件は属性・説明文で伝える項目

迷ったときの一言。電話に出るとき、その名前をそのまま名乗るかどうかで判断してください。「はい、大分市の外壁塗装ならコレット工務店です」とは名乗りませんよね。名乗らない語は、店舗名の欄に入れる語ではありません。

この章の結論として、店舗名の欄は「検索対策の場所」ではなく「本名を書く場所」だと決めてしまうのが一番安全です。キーワードには専用の置き場所がGoogle側に用意されているので、それは後の章で扱います。

いまの店舗名がガイドライン違反かどうかの見分け方

自分の店名が違反かどうかは、次の5つを順に見れば判定できます。1つでも「はい」があれば、直す対象です。

  • 看板照合:店の外観写真を撮って、看板の文字とGoogleの店舗名を1字ずつ見比べる。看板にない語がGoogle側にだけあるなら、それが足した語です
  • 名乗り照合:電話を受けるときの第一声、名刺、請求書の宛名。この3つのどれにも出てこない語が入っていないか
  • 記号チェック:「|」「【】」「★」「<>」などの区切り記号が入っていないか。正式名称にこれらが含まれる店はまれなので、記号は「後付けの合図」になります
  • 地名チェック:入っている地名が、支店を区別するためのもの(大分駅前店)か、検索対策のためのもの(大分市の〜)か。後者は違反です
  • 書き換え履歴:過去にGoogleから名前を修正された通知が届いていないか。一度戻された経験があるなら、Google側は既にその名前を問題ありと判定しています

ここで一番多いのが、5つ目に気づいていないケースです。Googleが名前を自動で正しい形に直したのに、担当者がまた元のキーワード入りに戻す。Google公式のGoogle に掲載するビジネス情報のガイドラインでは、ガイドラインに違反したコンテンツは削除されること、違反の内容によってはビジネス プロフィールが停止される場合があることが説明されています。 Google側の自動修正の扱いはGoogleビジネスプロフィールの自動修正を元に戻す手順で詳しく整理しているので、書き換えが起きている方はそちらも確認してください。

「グーグルに消されたので、また足し直しました」という運用が一番危険です。Google側から見ると、ルールを知ったうえで繰り返し違反していることになります。1回目の書き換えは注意信号だと受け取ってください。

この章の結論は、判定に高度な知識は要らないということです。看板の写真1枚とGoogleの管理画面を並べれば、5分で自社の状況を確定できます。

正しい表記に戻す5ステップ

戻す作業自体は、名前の欄を書き換えるだけで終わりません。名前を1か所直しても、自社サイトやポータルサイトに古い表記が残っていると、Googleから見た店舗情報がバラバラのままになります。次の順番で進めてください。

ステップ1 正式名称の根拠を3つそろえる

最初にやるのは、名前の根拠集めです。手を動かす前に、次の3点を用意します。

  1. 店舗の外観写真(看板の文字が読める状態のもの)
  2. 登記事項証明書、または開業届・営業許可証などの公的な書類
  3. 自社サイトのトップページとフッターの表記のスクリーンショット

この3つで名前が食い違っている店舗が、実はかなりあります。たとえば同じ歯科医院で、次のように表記が割れているケースです。

  • 看板:コレット歯科
  • サイトのフッター:医療法人コレット歯科クリニック
  • Google:コレット歯科|大分市の予防歯科

まずこの散らかりを可視化するのが出発点です。

ステップ2 名乗る名前を1つに決める

3つの根拠を見比べて、これから全部の媒体でそろえる名前を1つ決めます。決め方の基準は次のとおりです。

  • 基準1:お客さまが口に出して呼ぶ名前を優先する。「医療法人社団〇〇会 コレット歯科クリニック」より「コレット歯科クリニック」で名乗っているなら後者
  • 基準2:支店が2つ以上あるなら、支店名まで含めて1つの名前とする(コレット歯科クリニック 大分駅前院)
  • 基準3:法人格(株式会社・有限会社)は、名刺や請求書で実際に付けているかで決める。付けていないなら無理に足さない
  • 基準4:英字とカタカナが混在する場合は、看板の表記に合わせる。ロゴがアルファベットなら、そのままアルファベットで統一する

決めた名前は、社内で共有できるように1行のテキストにして残しておきます。あとで誰かが別の表記を使うのを防ぐためです。

【当社の正式表記ルール】
店舗名:コレット歯科クリニック 大分駅前院
表記ルール:
 ・法人格(医療法人社団〇〇会)は名前の欄に入れない
 ・「大分駅前院」は院名の一部なので必ず付ける
 ・キャッチコピー・診療科目・電話番号は名前の欄に入れない
 ・全角スペース1つで区切る(半角スペースにしない)
適用先:Googleビジネスプロフィール/自社サイト/各ポータル/SNS/名刺
最終更新:2026年8月29日 管理者:〇〇

ステップ3 Googleビジネスプロフィールの名前を1回で直す

ここでようやく管理画面を開きます。オーナー確認が済んだアカウントでログインし、ビジネス名をステップ2で決めた表記に書き換えて保存します。 管理画面の入口やメニューの名称・位置は変わることがあるので、編集の導線と操作手順はGoogle公式のビジネス プロフィールを編集するで最新の画面を確認しながら進めてください。

ここでの注意点は2つです。

  • 注意1:名前と同時に住所・電話番号・カテゴリを一気に変えない。まとめて変えると、変更が反映されなかったときに、どの項目が原因なのか切り分けられなくなります。名前だけ直して、反映を確認してから次に進んでください
  • 注意2:変更した内容がすぐには反映されないことがあります。数日たっても変わらない、あるいは元に戻ってしまう場合は、Googleビジネスプロフィール編集が反映されない原因と確認手順で切り分けてください。何度も同じ編集を送り直すのは逆効果です

ステップ4 サイト・ポータル・SNSの表記もそろえる

Googleだけ直しても、他の場所に古い名前が残っていると、Googleから見て「どれが本当の名前か分からない店」になります。NAP(Name=名称、Address=住所、Phone=電話番号)の表記統一という考え方です。 次のチェックリストを、そのままコピーして使ってください。

  • 自社サイト:トップページのタイトル、フッターの会社概要、お問い合わせページ、特定商取引法の表記
  • ポータル・予約サイト:掲載中のグルメサイト、美容系予約サイト、業種別ポータルの店舗名欄
  • SNS:Instagram・X・Facebookのアカウント名とプロフィール文の冒頭
  • 地図系サービス:Googleマップ以外で登録している地図サービスの店舗名
  • 印刷物:名刺、封筒、チラシ、看板の作り替え予定(すぐ直せない分は次の発注時に合わせる)

この作業でつまずくのが「自分で管理できない掲載先」です。何年も前に登録して担当者が辞めているポータルサイトが必ず出てきます。ログインできないものは、サイト側の問い合わせフォームから修正依頼を出すしかありません。1件ずつ潰す地味な作業ですが、ここを飛ばすと表記の割れが残ります。表記統一の技術的な整え方は自社サイトでやるMEO対策|NAP統一とローカルビジネス構造化データで解説しています。

ステップ5 停止された場合の再審査を出す

すでにプロフィールが停止されている場合は、名前を直すだけでは表示が戻りません。Google公式の停止されたビジネス プロフィールの再審査請求の案内にそって、再審査をリクエストします。 申し立てのときは、何が起きたか・心当たり・是正した内容・実在を示す資料の4点が伝わるように書くと、やり取りが少なく済みます。次の型を下書きに使ってください。

【再審査で伝える4点のテンプレート】

1. 何が起きたか
   当店のビジネス プロフィールが停止されました。
   店舗名:[正式名称を記入]
   住所:[登録住所を記入]

2. 原因として心当たりのあること
   過去に、ビジネス名の欄に店舗の正式名称ではない語句
   ([実際に入れていた語句を記入])を追加しておりました。
   ガイドラインに反する記載であったと認識しております。

3. すでに行った是正
   ビジネス名を、看板および公式サイトで使用している
   正式名称「[正式名称]」に修正いたしました。
   自社サイト・各掲載媒体の表記も同一の名称に統一済みです。

4. 実在を示す資料
   ・看板が写った店舗外観の写真
   ・[登記事項証明書/営業許可証など]
   ・公式サイトのURL:[URL]

添付資料のとおり、[住所]にて実際に営業しております。
ご確認のほど、よろしくお願いいたします。

再審査の申し立ては、何度も繰り返し送らないでください。1回出したら結果を待ちます。同じ内容を連投しても審査は早くなりませんし、資料をそろえずに出し直すと、かえって時間がかかります。

この章の結論です。名前を直す作業の本体は管理画面の操作ではなく、ステップ1〜2の「名乗る名前を1つに確定させること」にあります。ここが決まっていれば、あとの3つは手を動かすだけで終わります。

MEO対策でキーワードを置いてよい場所

「店舗名に入れられないなら、どこに入れればいいのか」への答えは明確です。Googleは、名前の欄とは別に、業種やサービス内容を伝えるための項目をいくつも用意しています。MEO対策でGoogleに読ませたい語は、そちらに正しく入れるのが本筋です。

入れる場所入れる内容使い方の目安
メインカテゴリ業種を1つだけ選ぶ業種そのものを伝える項目。まず最初に見直す
サブカテゴリ実際にやっている業務だけ追加メインで表しきれない業務を補う
サービス(商品)項目提供メニューを1つずつ登録個別のメニュー名を伝える場所
ビジネスの説明文強み・対応範囲を自然な文章で読む人向け。詰め込むと読みにくくなる
最新情報の投稿施工事例・キャンペーン・季節の案内プロフィールの内容を新しく保つ
属性駐車場・バリアフリー・支払い方法など設備や支払い方法をお客さまに伝える

順番として、まずメインカテゴリを見直してください。Google公式のローカル検索結果で上位に表示されるようにするでは、カテゴリなどのビジネス情報を充実させることが、検索語との関連性を高めるうえで役立つと説明されています。 店舗名に入れたかった業種語は、たいていカテゴリで表現できます。カテゴリの選び方はGoogleビジネスプロフィールのカテゴリ設定|主役1つで来店増にまとめています。

次に、サービス項目です。ここは軽視されがちですが、店舗名が1つの名称しか登録できないのに対して、サービス項目はメニューを1件ずつ分けて登録できます。「縮毛矯正」「髪質改善トリートメント」「白髪ぼかしハイライト」のように、お客さまが実際に検索する言い方で1つずつ登録していくほうが、名前に1語ねじ込むより現実的です。

説明文は、キーワードを詰め込む場所ではなく、読む人を納得させる場所です。書き方はMEO対策の基本とやり方|集客につながるビジネス紹介文の書き方で例文つきで解説しています。

サービス項目と説明文の下書きをAIに作らせるときの進め方

サービス項目を20個、30個と洗い出す作業は、AIに下書きを作らせると早く終わります。ただし店舗名だけは絶対に触らせないでください。指示が曖昧だと、AIは親切のつもりで「大分市の〇〇」のような名前案を返してきます。これをそのまま登録すると、この記事で扱っている違反そのものになります。

使うAIは、Claudeのデスクトップアプリ(Mac/Windows)やChatGPTなど、手元で使い慣れたもので構いません。ブラウザでも使えますが、毎日の業務で使うならデスクトップアプリのほうが起動が速く、写真やメニュー表のファイルも渡しやすいです。

渡す材料は次の4つです。

  • メニュー表:写真で撮ったものでも構いません
  • 料金表:いま実際に使っている最新のもの
  • よく聞かれる質問のメモ:電話や店頭で繰り返し聞かれる内容
  • 来てほしいお客さま像:年代・悩み・来店のきっかけ

この4つを渡してから、出発点として短い指示を投げます。

あなたは店舗のGoogleビジネスプロフィール運用担当です。
添付のメニュー表をもとに、「サービス項目」に登録する
名称と説明文(各80字以内)の案を30個出してください。

条件
・お客さまが実際に検索しそうな言い方にする
・当店で実際に提供しているものだけ(メニュー表にないものは作らない)
・店舗名は[正式名称を記入]から一切変更しない。名前の案は出さない
・地名や「No.1」などの宣伝文句を項目名に入れない

業種:[業種を入力]/エリア:[市区町村を入力]

出てきた案は、そのまま登録せずに次の3点だけ人が確認します。

  1. 実際に提供していないメニューが混ざっていないか(AIは一般的な業種知識から勝手に足します)
  2. 項目名に地名や宣伝文句が紛れていないか
  3. 料金や所要時間が実態と合っているか

この3点の確認は5分で終わります。逆に、この確認を飛ばすと、存在しないメニューが掲載されて「頼んだのにできないと言われた」という口コミにつながります。

この章の結論です。店舗名から外したキーワードは捨てるのではなく、カテゴリとサービス項目に移し替えます。移し替え先のほうが情報量を多く持てるので、正しく直したほうが結果的に伝えられる内容は増えます。

正しい表記に戻したあとの変化

正直にお伝えすると、名前を正しく戻した直後に順位が上がる、という単純な変化は起きません。むしろ「大分市 外壁塗装」のような語で名前に入っていた分の一致が消えるので、一時的に見え方が変わることはあります。それでも戻すべき理由は、失うものの大きさが違うからです。

Google公式のローカル検索結果で上位に表示されるようにするでは、ローカル検索の順位が「関連性」「距離」「知名度」で決まると説明されています。 店舗名にキーワードを入れる行為は、このうち関連性を人為的に水増しする行為です。ガイドラインに反した状態が見つかれば、順位が下がるどころか、プロフィールごと表示されなくなります。

ここで、リスクの大きさを自分の数字で計算してみてください。使うのは自社の実数だけです。

  1. Googleマップ経由で1か月に何件の電話・ルート案内・サイト訪問があったかを数えます
  2. プロフィールが止まって表示されない期間を仮に置き、その日数分の件数を出します。1か月止まれば、1か月ぶんの接点がまるごと消える計算です
  3. そのうち何件が来店や契約につながるかは業種や商圏で大きく変わるので、ここも自社の実績から出します
  4. 過去の電話が何件の来店になったかを1か月ぶんでも数えておくと、失う金額まで計算できます

計算に使う数字の出し方。Googleビジネスプロフィールの管理画面では、プロフィールがどう見られ、どう使われたかの実績を確認できます。確認できる指標の名称や画面の位置は変わることがあるので、Google公式のビジネス プロフィールのパフォーマンスを確認するで最新の内容を見たうえで、自社で取得できた項目の月間件数を控えてください。その合計が、プロフィールが止まったときに丸ごと失う接点の数です。

正しい表記に戻したあとに起きる変化は、地味ですが確実です。

  • 書き換えの往復が止まる:Googleに直され、また足して、また直される。この不毛な往復に使っていた時間がなくなります
  • 通報のリスクが消える:競合や利用者からの修正提案・報告で名前が揺れる状態から抜けられます
  • 指名検索での見え方が安定する:看板・サイト・地図の名前がそろうので、お客さまが「この店で合っているか」を迷わなくなります
  • 他の施策の効果が測れるようになる:名前が不安定なままだと、順位が動いた理由が名前なのか施策なのか分かりません

成果が出ている店舗に共通しているのは、店舗名を触らずに、カテゴリ・サービス項目・投稿・口コミの4つを地道に積み上げている点です。どのくらいの期間で変化を判断するかはMEO対策の効果が出るまでの期間|途中で見る指標と続ける判断を参考にしてください。

この章の結論です。名前を戻す判断は「順位が上がるか」ではなく「止まったときにいくら失うか」で決めてください。計算すれば、迷う余地はほとんどなくなります。

店舗名まわりでよく起きる5つの失敗

ここで挙げるのは、店舗名の変更・修正という作業でだけ起きる失敗です。順に見ていきます。

失敗1 消されてはまた足す、の往復を続ける

こういう状況で起きます。Googleが名前からキーワードを削除した通知が届く。担当者は「消えたから直そう」と考えて、また同じキーワードを足す。これを月に何度も繰り返す。

こうなります。Google公式のGoogle に掲載するビジネス情報のガイドラインでは、ガイドラインに違反したコンテンツは削除され、違反の内容によってはビジネス プロフィールが停止される場合があると説明されています。 自動修正で済んでいた段階のまま放置される保証はありません。

こう防ぎます。Googleから名前を修正された通知が届いたら、その場で足し直さず、まずこの記事のステップ1〜2で正式名称を確定させてください。1回目の修正は「見つかっています」という合図です。

失敗2 業者が入れたキーワードを、誰も直せない

こういう状況で起きます。MEO代行業者に依頼した際、上位表示のために店舗名にキーワードを入れられていた。契約が終わったあとで気づいたが、オーナー権限が業者側のアカウントに残っていて、自社では名前を直せない。

こうなります。違反状態のまま放置され、停止されても対応できません。連絡が取れない業者だと、権限の取り戻しから始めることになり、復旧までの時間が何倍にもなります。

こう防ぎます。契約中の業者がいるなら、今日中にオーナー権限が自社のGoogleアカウントにあるか確認してください。Google公式のビジネス プロフィールのユーザーを追加または削除するで、付与できる権限の種類とできることの違いを確認したうえで、業者には自社より弱い権限を渡すのが安全です。権限の種類と付け方はGoogleビジネスプロフィールの権限付与|担当者追加と権限の違いにまとめています。

失敗3 正式名称に戻すつもりで、看板にない法人格を足す

こういう状況で起きます。「正式名称にしなければ」と考えて、看板では使っていない「株式会社」「医療法人社団〇〇会」を名前の頭に付けてしまう。

こうなります。今度は自社サイトやポータルの表記と食い違い、NAPが割れます。 お客さまが指名検索したときに、地図とサイトで違う名前が出てきて、同じ会社か判断しづらくなります。

こう防ぎます。基準は「登記されているか」ではなく「実際に名乗っているか」です。 看板・名刺・電話の第一声で法人格を付けていないなら、Googleにも付けません。付けると決めたなら、サイトもポータルもすべて同じ形にそろえます。

失敗4 支店を区別する地名まで、まとめて削ってしまう

こういう状況で起きます。「地名はNGと聞いたから」と、キーワードの地名と一緒に「大分駅前店」「本店」といった支店名まで消してしまう。

こうなります。2店舗が完全に同じ名前になり、お客さまがどちらの店か分からなくなります。口コミがどちらの店の話か判別できなくなり、電話の取り違えも起きます。多店舗の場合、社内の管理画面でも見分けがつきません。

こう防ぎます。削るのは「検索のために足した地名」だけです。看板や電話の名乗りで実際に使っている支店名は、名前の一部として残します。 判断が付かないときは、その支店名を消したら自分の店舗が2つ並んで区別できなくなるか、で考えてください。

失敗5 名前と一緒に住所・カテゴリ・電話番号を全部変える

こういう状況で起きます。せっかく管理画面を開いたついでに、気になっていた項目をまとめて修正して保存する。

こうなります。変更が反映されなかったときに、どれが原因なのか切り分けられません。名前が引っかかったのか、住所で引っかかったのか分からないまま待つことになります。

こう防ぎます。名前だけを直して保存し、地図と検索結果に反映されたのを目視で確認してから、次の項目に進みます。急がば回れで、結局こちらのほうが早く終わります。

この章の結論です。5つの失敗はどれも「あわてて手を動かした」ときに起きています。名前まわりの修正は、1回に1項目、根拠を用意してから、が鉄則だと覚えてください。

現場で悩む、グレーな店舗名の判断

ここからは、ガイドラインを読んでも白黒が付かない部分の話です。実際に相談を受けるのは、こういう判断が分かれる場面ばかりです。

看板に業種が入っている店は、消さなくていい。「コレット美容室」「コレット歯科」のように、業種語が屋号の一部になっている店は珍しくありません。これは後付けのキーワードではなく本名なので、そのまま使います。むしろ、これを「業種語が入っているから危ない」と削ってしまうと、実在の名前と違う名乗りになって本末転倒です。

看板が2種類ある店は、どちらを取るか決める。建物の壁面看板は「Colet」、道路沿いの袖看板は「コレット美容室 大分店」。よくあります。この場合は、お客さまが電話や口コミで使っている呼び方に寄せるのが実務的です。口コミ本文に書かれている名前と、電話での問い合わせで名乗られる呼び方を、一定期間ぶんまとめて読んでください。同じ呼び方が繰り返し出てくるなら、それが実際に通用している名前です。

競合の違反を通報するかどうかは、事業判断になる。店舗名にキーワードを詰め込んでいる競合を見つけると、通報したくなります。ただ、地元で顔を合わせる相手だと関係が悪くなるリスクもあり、報告しても反映されるとは限りません。 第三者からの編集がどう扱われるかはGoogleマップの会社名を勝手に変更された時の直し方で整理しています。自社が正しい表記で情報の厚みを積むほうが、コントロールできる範囲は広いです。

見落とされがちなコストは、印刷物と看板の作り替えです。表記を統一すると決めた瞬間、名刺・封筒・チラシ・車両ステッカーの表記も対象になります。今すぐ全部作り替える必要はありませんが、次の発注から順に合わせる、という段取りを決めておかないと、いつまでも古い名前が世に出続けます。

向き不向きもはっきり言うと、店舗名の修正だけで集客が変わる店は多くありません。名前を直すのは、あくまで土台を正しい位置に戻す作業です。ここから来店を増やすには、カテゴリ・サービス項目・写真・口コミを積み上げる継続的な運用が必要になります。名前を直したのに何も変わらない、と感じるのは正常な反応です。

この章の結論です。グレーな判断は「Googleがどう見るか」より先に「お客さまが実際に何と呼んでいるか」で決めると、ほぼ間違えません。呼ばれている名前は、実在する名前だからです。

看板に「大分市の外壁塗装 コレット工務店」と実際に書いてあります。これはそのまま登録していいですか。

看板の文字がすべて名前とは限りません。「大分市の外壁塗装」は業種を説明するキャッチコピーで、名前は「コレット工務店」の部分です。電話で名乗る単位が名前だと考えてください。キャッチコピー部分は、ビジネスの説明文やサービス項目に移して伝えます。

何年もキーワードを入れたまま上位に出ています。いま直すと順位が落ちませんか。

一時的に見え方が変わる可能性はあります。ただし、その状態は通報や審査で停止されうる不安定なものです。 停止されると順位が落ちるどころか地図から消えます。 落ちる幅より、消えたときの損失で判断してください。直したあとはカテゴリとサービス項目で補います。

店舗名を変更したら、これまでの口コミや写真は消えてしまいますか。

名前の編集は、プロフィールを削除する操作ではなく、登録済みの情報を書き換える操作です。編集の手順と、編集できる項目はGoogle公式のビジネス プロフィールを編集するで確認できます。 気をつけたいのは、プロフィールが停止されて復旧できず、新しく作り直すことになった場合です。 だからこそ、停止される前に自分から直すほうが安全です。

MEO代行業者が店舗名にキーワードを入れる提案をしてきました。断るべきですか。

断ってください。Googleのガイドラインに反する手法で、停止のリスクを負うのは業者ではなく店舗側です。 提案を受けた時点で、その業者が最新のガイドラインを見ていない可能性が高いので、契約内容とオーナー権限の所在もあわせて確認することをおすすめします。

名前を正しく直したのに、しばらくするとまた元のキーワード入りに戻っています。

自社以外の誰かが編集しているか、Google側の自動更新が働いています。 まず管理画面のユーザー一覧を開き、心当たりのないアカウントが残っていないか確認してください。権限を整理しても戻る場合は、第三者による編集への対処が必要です。

まず今日の5分でやること

スマホでご自身の店名を検索して、地図に出ている名前と、店の看板の文字を見比べてください。1語でも看板にない語があれば、この記事のステップ1から始める合図です。名前を直したあとに何を積み上げるかは、Googleマップ順位を自社で上げる基本設定5つとチェックリストにまとめています。

権限が業者側にある、すでに停止されている、多店舗で表記がバラバラといった状況は、自社だけで解きほぐすのに時間がかかります。コレットラボのMEO対策支援では、権限の整理から表記の統一、その後の投稿・口コミ運用まで伴走しています。現状の店舗名が違反かどうか見てほしい、という段階でも構いません。店舗名の表記から見直すMEO対策から、気軽にお声がけください。

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