Googleマップの重複を統合する手順|口コミの引き継ぎ
この記事の要点
- 2件出たら削除ではなく統合。消すと口コミごと失う
- クチコミは統合されるが、返信は失われる可能性がある(Google公式)
- 統合前に控える項目は5つ。本文にチェックリストと申請文面
Googleマップで自社を検索したら同じ会社が2件出てきた。この場合は、片方を削除するのではなく「どちらを残すか」を決めてからGoogleに統合をリクエストするのが正しい順番です。先に削除すると、そこに付いていた口コミごと見えなくなることがあります。
この記事は、店舗や事業所を1〜数拠点持っていて、自分でGoogleビジネスプロフィールを管理している方に向けて書いています。読み終わる頃には、2件のうちどちらを残すかを決め、統合の申請文面を書き、口コミの返信をどう作り直すかまで決められる状態を目指します。
扱うのは「重複が原因で2件出ている」ケースだけです。1件しかないのに検索で出てこない場合はGoogleマップに表示されない原因と直し方|自分でできる4手順、口コミだけが表示されない場合はGoogleマップの口コミが反映されない原因と対処の進め方を先に読んでください。
Contents / 目次
結論。2件出たら削除せず、残す側を決めてから統合をリクエストする
Googleマップに同じ会社が2件出ている状態でやることは、順番が決まっています。残す側を決める、片方をGoogleに重複として報告する、統合されたあとに口コミの返信を作り直す、の3段階です。
Google公式は「ビジネスごとに作成できるビジネス プロフィールは 1 つだけです」と明記しています。 さらに、重複するプロフィールと所有権に関する問題を解決する(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)には、プロフィールが重複と見なされた場合はGoogle検索やマップに表示されなくなる、という説明があります(2026年8月27日時点)。 放置しても勝手に片方が良い形にまとまるわけではありません。
ただし、2件出ている理由はいくつかあり、理由によって打ち手が変わります。まずは自分がどれに当たるかを見てください。
| 2件出ている状況 | やること | 口コミの扱い |
|---|---|---|
| 自分(または前任者)が誤って2回登録した | 残す側を決めて、もう片方を重複として報告し統合をリクエスト | 統合されれば1つにまとまる |
| 移転したときに新しく作り直してしまった | 本来は元のプロフィールの住所を更新するのが正解。作ってしまった場合は統合をリクエスト | クチコミの扱いは後述の「口コミの引き継ぎはどうなるか」で公式の記載を整理しています |
| 身に覚えのないプロフィールが勝手にできている | まずそのプロフィールのオーナー確認(管理権の取得)を試みる | 管理権を取ってから統合。先に消さない |
| 同じ住所に別の会社・別部門が入っている | 統合しない。実態が別ビジネスなら別プロフィールで問題ない | そのまま。統合すると顧客が混乱する |
一番やってはいけないのが、片方を「閉業」や「削除」で片づけることです。閉業や削除は、重複を1つにまとめる手続きとは別のものです。口コミを1つにまとめたいなら、閉業や削除ではなく重複としての報告に進んでください。実際の扱いはGoogle ビジネス プロフィール ヘルプの重複に関するページで確認し、統合が終わるまでは消す操作をしないでください。
もう一つ先に決めておくことがあります。残すのは口コミが多い方とは限りません。オーナー確認が済んでいて、自分たちが管理権を持っている方を残すのが実務では確実です。口コミが多い方を残したくても、そちらの管理権が取れないと手続きがまったく進まないからです。管理権が取れていない場合は、先にGoogleビジネスプロフィールのオーナー確認|方法の選び方と再申請で確認方法を決めてください。
この章の結論。2件出ている理由を上の表で1つに特定し、「残す側=管理権が取れている方」を決める。ここまで決まれば、あとの手順は迷わず進められます。
統合してはいけない2件もある。先に見分ける
統合の申請をする前に、その2件が本当に「同じ場所の同じビジネス」かを確かめてください。実態が違うものを統合すると、来店した人が混乱し、ガイドライン違反にもなります。
統合していいのは「同じ場所の同じビジネス」だけ
判断はシンプルで、看板が1枚か2枚かで考えると分かりやすいです。同じ入り口に同じ看板が掛かっていて、電話をかけたら同じ人が出るなら1つのビジネスです。統合してかまいません。
逆に、次のようなケースは別ビジネスとして扱われます。統合を申請しても通らないか、通っても後から分離することになります。
- 同じビルに入る別法人:住所が同じでも、法人格も看板も電話番号も違うなら別のビジネスです。
- 本社と工場、本店と支店:物理的に離れた拠点は、それぞれ別のプロフィールを持つのが正しい形です。
- 同じ会社の中の別サービス:実務で判断が割れるところです。同じ住所・同じ電話番号で複数の業態を分けて登録してよいかは、Google ビジネス プロフィール ヘルプのガイドラインで自分の業態に当てはまる記載を確認してから判断してください。
- 院内の個人(医師・弁護士など)と施設:施設のプロフィールと、そこに所属する個人のプロフィールは扱いが分かれます。ここは業種ごとにルールが細かいので、Google ビジネス プロフィール ヘルプで自分の業種の記載を確認してから動いてください。
2件のNAPを並べて、どこがズレているか書き出す
統合の申請が通らない原因で多いのが、2件の情報がわずかに違っていることです。NAP(Name=名称、Address=住所、Phone=電話番号)を実際に並べて、違いを書き出してください。
よくズレているのは次の箇所です。どれも「人間から見れば同じ」なので見落とします。
- ビル名・階数の有無(「◯◯ビル1F」が片方にだけ入っている)
- ハイフンの全角・半角、番地の「丁目」表記と数字表記
- 屋号に付く「株式会社」の位置、店舗名の併記の有無
- 電話番号が携帯とフリーダイヤルで分かれている
- 片方が古い住所・古い電話番号のまま残っている
ここで直すのは、残す側のプロフィールです。残す側を正しい情報に整えてから統合を申請すると、Googleの側でも「同じビジネスだ」と判断しやすくなります。自社サイトの表記も合わせておきたい場合は、自社サイトでやるMEO対策|NAP統一とローカルビジネス構造化データが参考になります。
この章の結論。看板・受付・電話が1つなら統合、別なら統合しない。統合すると決めたら、残す側のNAPを正しい表記に直してから申請に進みます。
Googleマップの重複を統合する手順。ステップ1〜6
重複の解消は、重複している方をGoogleに報告し、必要に応じてサポートに連絡して口コミの移動まで依頼する、という流れで進めます。画面の操作方法はGoogle ビジネス プロフィール ヘルプの重複に関するページで確認しながら進めてください。
ステップ1。統合前の状態を控える(ここを飛ばすと戻せない)
作業に入る前に、消えても困らないように記録を取ります。統合後に口コミへの返信が失われる可能性があるため、この控えが後の復旧作業を左右します。
控えるのは次の5項目です。スプレッドシートでもメモアプリでもかまいません。
- 両方のプロフィールのURL:Googleマップで表示して、共有リンクをそのままコピーして保存します。申請時に必要です。
- 両方の口コミ件数と平均評価:統合後に「どれだけ引き継がれたか」を確認する基準になります。
- 投稿済みの返信文:投稿者名・投稿日・返信本文をセットで、全件コピーして保存します。ここが一番重要です。
- 写真の枚数:オーナー投稿の写真は、統合後に自分で入れ直せるよう手元の元データの所在も控えます。
- 営業時間・カテゴリ・説明文:残さない方にだけ書いてある情報がないか確認します。
ポイント。返信文の控えは、スマホのスクリーンショットではなくテキストで残してください。統合後に再投稿するとき、画像からの打ち直しは時間がかかりますし、誤字が入ります。
ステップ2。残す側と、報告する側を確定する
残す側の条件は、次の順で優先します。上から順に見て、最初に当てはまった方を残す側にします。
- オーナー確認が済んでいて、自社のアカウントで管理できている
- 住所・電話番号が現在の実態と合っている
- 口コミが多く、内容も新しい
- 写真や投稿など、これまでの運用の蓄積がある
1と3が食い違うこともあります。口コミは多いけれど管理権がない方をどうしても残したいなら、ステップ3で先に管理権を取りに行ってください。それが取れないうちに統合を申請しても、手続きは止まります。
ステップ3。管理権がない方は、先にアクセス権をリクエストする
身に覚えのないプロフィールが確認済みになっている場合、そのプロフィールを検索して、オーナーにアクセス権をリクエストします。前任者が個人のGoogleアカウントで登録したまま退職した、というケースもここに当たります。
リクエストを送ったあと、どのくらい待てばよいか、返信がない場合に次へ進めるかは、Google側の手続きによって決まります。待機日数や次の手続きは変わることがあるので、申請の前に重複するプロフィールと所有権に関する問題を解決するで最新の記載を自分の目で確認してください。実務では、リクエストを送った日付をメモに残しておき、1週間動きがなければサポートへ状況を確認する、という追いかけ方が現実的です。
前任者と連絡が取れる状態なら、Googleを経由するより直接引き継ぐ方が早いです。進め方はGoogleビジネスプロフィール権限譲渡|退職前の安全な引き継ぎ手順にまとめています。
ステップ4。残さない方を「重複」としてGoogleに報告する
統合の申請は、Googleマップで残さない方のプロフィールを開き、掲載情報の誤りを知らせるメニューから送ります。閉業や削除ではなく、「重複している」という理由で報告するのがポイントです。
進め方は次のとおりです。メニュー名やボタンの表記・位置は変わることがあるので、実際の画面表記はGoogle ビジネス プロフィール ヘルプの重複に関するページで確認しながら進めてください。
- Googleマップで、残さない方のプロフィールを開く
- 掲載情報の修正・編集を提案するメニューを開く(スマホは店舗名の下に並ぶメニュー、パソコンは左側の情報欄にあります)
- 提案の種類を選ぶ画面で、閉業に当たる項目ではなく、重複に当たる項目を選ぶ
- 残す側のプロフィールを指定する入力欄があれば、残す側の名称または住所を入力して選ぶ。指定する欄が見当たらない場合は、この報告と合わせてステップ5のサポート連絡を送る
- 送信して、報告した日付と、報告に使ったGoogleアカウントをメモに残す
手順4で残す側を指定できないと、Google側でどちらへまとめるかが判断できず、処理が止まりやすくなります。指定する方法が見当たらないときは、ステップ5のサポート連絡で残す側のURLを伝えてください。
ステップ5。口コミの移動をサポートに依頼する。そのまま使える文面
重複の報告だけで口コミがきれいに移らないことがあります。その場合は、Googleビジネスプロフィールのサポート窓口から、口コミの移動を明示して依頼します。ビジネス プロフィール間でクチコミを移動する(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)にも、誤って複数のプロフィールを作成した場合は古いプロフィールのクチコミを新しいプロフィールに移動するようGoogleに問い合わせる、という案内があります(2026年8月27日時点)。
依頼するときは、担当者が判断に必要な材料をすべて1回で渡すのがコツです。次の文面をコピーして、[ ]の中を自社の情報に置き換えて使ってください。
【件名】重複しているビジネス プロフィールの統合とクチコミの移動について
いつもお世話になっております。[会社名・店舗名]の[担当者名]と申します。
同一の店舗について、ビジネス プロフィールが2件存在している状態です。
統合と、クチコミの移動をお願いしたく連絡いたしました。
■ 残したいプロフィール(統合先)
ビジネス名:[正式名称]
住所:[建物名・階数まで含めた正式表記]
電話番号:[市外局番から]
プロフィールのURL:[Googleマップの共有リンク]
状態:オーナー確認済み
■ 統合したいプロフィール(重複)
ビジネス名:[登録されている名称をそのまま]
住所:[登録されている表記をそのまま]
電話番号:[登録されている番号をそのまま]
プロフィールのURL:[Googleマップの共有リンク]
発生した経緯:[例:移転時に新しく登録してしまったため/登録済みと気づかず再登録したため]
■ お願いしたいこと
上記2件は同一の店舗です。重複しているプロフィールを統合先へ統合し、
重複側に投稿されているクチコミ[件数]件も統合先へ移動してください。
■ 補足
現地の看板と入り口の写真、[建物名]の表記が分かる書類を添付します。
お手数をおかけしますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
添付があると話が早く進みます。看板が写った外観写真、入り口の写真、公共料金の請求書や事業所が分かる書類など、同じ場所であることを示せるものを用意しておいてください。
ステップ6。統合されたか確認し、返信を作り直す
報告や依頼をしたら、そのまま放置せず定期的に確認します。確認するのは次の3点です。
- 検索結果で1件になっているか:会社名でGoogleマップを検索し、2件出ていた状態が解消しているか見ます。
- 口コミ件数:ステップ1で控えた2件分の合計と、統合後の件数を突き合わせます。
- 返信の有無:移ってきた口コミに返信が付いていないものがあれば、控えた文面をもとに再投稿します。
反映までにかかる時間には幅があります。数日で終わることもあれば、所有権の確認で書類を求められて数週間かかることもあります。1週間動きがなければサポートに状況を確認する、というくらいの間隔で追いかけるのが現実的です。
この章の結論。統合の実務は「控える→残す側を決める→重複として報告→口コミ移動を依頼→確認して返信を作り直す」の5工程です。最初の「控える」を飛ばした人だけが、あとで戻せなくなります。
口コミの引き継ぎはどうなるか。公式に書いてある範囲
統合で一番心配なのが口コミです。ここは推測で語ると危険なので、Google公式に記載がある範囲だけを整理します。
次の表は、ビジネス プロフィール間でクチコミを移動する(2026年8月27日時点)に書かれている内容をまとめたものです。
| 状況 | クチコミの扱い(Google公式の記載) |
|---|---|
| 2つのプロフィールを統合したとき | クチコミは統合されるが、クチコミへの返信は失われる可能性がある |
| 同じビジネス名のまま新しい住所に移転したとき | クチコミは自動的に移動される(ホテルやゴルフコースなど一部の業種では移動されないことがある) |
| ビジネス名の一部を変更したとき | クチコミはそのまま残る |
| 休業・閉業したとき | クチコミはプロフィールに残る(閉業後は新規の投稿ができない) |
| ビジネスに大きな変更があったとき | 関連性がないクチコミは削除されることがある |
重複そのものの扱い(重複と見なされたプロフィールが検索やマップに表示されなくなること、所有権の問題の解決方法)は重複するプロフィールと所有権に関する問題を解決するに記載があります(2026年8月27日時点)。
注意してほしいのは「返信は失われる可能性がある」という一文です。 口コミ本体は移っても、そこに書いた返信だけが消えることがあります。何十件も丁寧に返信してきた店舗ほど、この影響が大きくなります。
消えた返信を作り直すときの進め方
返信が消えていた場合、ステップ1で控えた文面をそのまま貼り直すのが基本です。ただし、そのまま貼ると日付感がずれて不自然になることがあります。「先日はご来店ありがとうございました」と書いてあるのに、投稿は1年前ということが起きます。
作り直すときは、次の順で手を入れてください。
- 控えた返信文を、投稿者名と投稿日で口コミと突き合わせる
- 時期を示す言葉(先日・このたび・今月)を、時期に依存しない言い方に直す
- すでに終わったキャンペーンや、今はやっていないサービスへの言及を削る
- 星1〜2の口コミへの返信は、当時の対応内容が今も正しいか確認してから貼る
件数が多いと、この作業だけでまとまった時間がかかります。ここは生成AIに下書きを任せると早いところです。控えた返信文と口コミ本文をまとめて渡し、「時期を示す表現だけを時期に依存しない言い方に直して、内容は変えないでください」と頼めば、一覧で書き直してくれます。
ただし、貼る前に人が全部読んでください。AIは元の返信に無かった謝罪やお礼を足してくることがあり、それが事実と違うと、読んだお客様に不信感を与えます。返信の型そのものを見直したい場合は口コミ返信の例文集|美容室・飲食店・歯科など業種別テンプレも使えます。
この章の結論。口コミ本体は統合される前提で動いてよく、身構えるべきは「返信が消えるかもしれない」という一点です。統合前に返信文をテキストで控えておけば、最悪でも貼り直しで済みます。
統合すると何が変わるか
統合の効果は「順位が上がる」ではなく、「2か所に割れていた評価が1つのプロフィールにまとまる」という形で出ます。
重複を放置している状態は、口コミが2か所に分かれています。数字を当てはめて考えると分かりやすいので、仮に片方に星4の評価が18件、もう片方に星5の評価が6件付いているとします(実在の店舗のデータではなく、説明のための仮の数字です)。
お客様が見るのはどちらか片方です。この仮の例では、合計24件の評価をもらっているのに、片方の18件分しか伝わっていないことになります。統合すると、この分断がなくなります。
もう一つ大きいのが、表示そのもののリスクです。Google公式は、プロフィールが重複と見なされた場合はGoogle検索やマップに表示されなくなる、と説明しています。 重複を放置することは、いつ片方が表示されなくなってもおかしくない状態を続けることでもあります。
統合後に見た方がいい変化は、順位よりも次の3つです。どれもGoogleビジネスプロフィールの管理画面で確認できます。
- 電話タップ数とルート検索数:お客様が見るページが1つになるため、統合後はこの数字を残す側だけで追えばよくなります。
- 口コミの投稿ペース:お客様が迷わず1つのページにたどり着くようになるため、依頼したときの投稿率が読みやすくなります。
- 写真の閲覧数:残す側に写真が十分そろっているか、統合後に自分の目で確認して入れ直したかどうかが数字に出ます。
数字の見方はGoogleビジネスプロフィールのインサイト|見るべきは行動の数にまとめています。統合の前後で比べるときは、統合した日をメモに残しておいてください。統合の月は前月比が動きますが、それは見ているプロフィールが変わったからで、集客が急に増えたわけではありません。ここを取り違えると、翌月に「落ちた」と勘違いします。
店舗の情報が1つにまとまっていると、住所や電話番号が2通り存在する状態がなくなります。お客様がどちらを信じればよいか迷うこともなくなります。AI検索を意識した整え方はAI検索に拾わせるGBP整備チェックリストと手順にまとめています。
この章の結論。統合の成果は順位ではなく、口コミの合算と表示リスクの解消で測ります。統合した日を記録し、翌月の数字を読み間違えないようにしてください。
重複の統合でよくある失敗と、その防ぎ方
統合で起きるトラブルは、パターンが決まっています。現場でよく見かける5つを挙げます。
失敗1。急いで片方を「閉業」にしてしまう
2件出ているのを見て、とりあえず片方を閉業として報告してしまうケースです。特に、自分で登録した覚えのある方を「間違えて作ったから」と閉じてしまう人が多いです。
閉業の報告は、重複を1つにまとめる手続きとは別のものです。検索したお客様に閉店した店として見えてしまうこともあります。
防ぎ方は単純で、報告の理由に「重複」がある限り、閉業は選ばないことです。 迷ったら何も操作せず、先にサポートへ相談してください。
失敗2。確認済みのプロフィールを自分のアカウントから削除する
「管理画面から消せば重複が解消する」と考えて、確認済みのプロフィールを自分のアカウントから削除してしまうケースです。ただし、管理画面の削除に当たる操作が、マップ上の掲載まで消すものなのか、自分のアカウントとの紐づけを外すだけのものなのかは、画面の表記だけでは分かりにくいところです。
紐づけを外しただけだと、自社で編集できない状態のまま重複が残ることになります。そうなると管理権を取り直すところからやり直しで、書類や確認の手続きに時間を取られます。
防ぎ方は、削除に当たる操作をする前に、その操作が何を消すのかをGoogle ビジネス プロフィール ヘルプで確認することです。判断がつかないなら、その操作はしないでください。
失敗3。返信を控えずに統合し、全部書き直しになる
口コミは移るという情報だけを見て統合を進め、統合後に返信だけが消えていることに気づくケースです。Google公式にも返信は失われる可能性があると書かれているので、これは想定内の挙動です。
口コミすべてに返信していた店舗でこれが起きると、書き直しの作業量は口コミの件数に比例して膨らみます。しかも、当時のやり取りを覚えていないので、内容も薄くなります。
防ぎ方は、ステップ1のとおり投稿者名・投稿日・返信本文の3点セットをテキストで控えることだけです。控える作業は、統合を始める前の短い時間で済みます。ここを飛ばした人だけが、あとで書き直しに追われます。
失敗4。NAPがズレたまま申請して、別ビジネス扱いで止まる
片方の住所に「◯◯ビル3F」が入っていて、もう片方には入っていない。片方の電話番号が代表番号で、もう片方が店舗直通になっている。この状態で統合を申請すると、Googleの側では別のビジネスに見えます。
申請が止まっているのに理由が分からず、何度も同じ内容を送り直すことになります。
防ぎ方は、申請の前に残す側のNAPを正しい表記に直し、申請文面の中で「同一の店舗です」と明記したうえで、看板の写真を添えることです。文字情報だけで判断がつかないときに、写真が効きます。
失敗5。同じ住所の別法人まで重複として報告する
テナントビルや、グループ会社が同じフロアに入っているケースで起きます。「同じ住所に複数出ているのは全部重複だ」と考えて、関係のないプロフィールまで重複として報告してしまうことがあります。
報告された側から見れば、身に覚えのない削除申請です。近隣の会社との関係が悪くなりますし、報告が通ってしまえば相手の集客に実害が出ます。
防ぎ方は、報告する前にそのプロフィールの電話番号に実際に電話をかけてみることです。自社につながらなければ、それは別のビジネスです。 他社に自社名を勝手に使われている、という別の問題であればGoogleマップの会社名を勝手に変更された時の直し方|再発防止までの方が近い話になります。
この章の結論。失敗の大半は「消す操作を先にやった」ことから起きています。統合が終わるまで、閉業・削除に当たる操作はしない。これだけ守れば、時間はかかっても取り返しはつきます。
二度と重複を作らないGoogleビジネスプロフィールの登録方法
統合が終わったら、次は作らない側に回ります。重複の多くは、登録のときの一手間で防げます。Googleビジネスプロフィールの登録方法そのものは難しくありませんが、順番を間違えると重複が生まれます。
登録の前に「もう存在していないか」を必ず探す
いきなり新規作成の画面に進むのが、重複を作る最大の原因です。自分では登録していないつもりでも、すでにプロフィールが存在していることがあります。誰も登録していないのに2件ある、という状況は普通に起こります。
登録前に、次の4つの検索を試してください。1つでもヒットしたら、新規作成ではなくそのプロフィールの管理権を取りに行くのが正解です。
- Googleマップで正式な会社名・店舗名を検索する
- 電話番号(市外局番から)をそのまま検索する
- 住所を検索し、地図上でその建物をタップして中の一覧を見る
- 旧社名・旧店名・旧住所でも検索する(改名前のプロフィールが残っていることがあります)
登録の入口はGoogle ビジネス プロフィール(Google にビジネスを掲載)です。 無料でできる範囲を先に知っておきたい方はGoogleビジネスプロフィールとは|無料でできる機能と使い方を読んでから進めると、登録時に迷いません。
登録するアカウントと表記を、最初に社内で決めておく
重複は「担当が変わったこと」で生まれます。前任者の個人アカウントで登録されていて、誰も入れないから新しく作る。これが典型です。
登録の前に、次の3つを決めて社内の共有フォルダに書き残してください。
- 登録に使うアカウント:個人のGoogleアカウントではなく、会社のドメインで作った共有可能なアカウントを使います。
- 正式なNAP表記:ビル名・階数まで含めた住所、電話番号、正式な店舗名を1行ずつ確定させ、名刺・サイト・SNSでも同じ表記を使います。
- オーナーと管理者の割り振り:オーナーは1名に固定し、日常の運用担当は管理者として招待します。権限の違いはGoogleビジネスプロフィールの権限付与|担当者追加と権限の違いで整理しています。
移転するときは新規登録しない
移転を機に重複が生まれるパターンが、かなり多いです。「場所が変わったから新しく作ろう」と考えるのは自然ですが、これをやると口コミの積み上げをゼロから作り直すことになります。
正しいのは、既存のプロフィールの住所を書き換えることです。Google公式にも、同じビジネス名のまま新しい住所に移転した場合はクチコミが自動的に移動される、という記載があります(ホテルやゴルフコースなど一部の業種は例外)。 順位への影響を抑えた進め方はGoogleマップ移転の住所変更手順|順位維持のコツにまとめています。
この章の結論。登録の前に4つの検索で既存プロフィールを探し、会社のアカウントで登録し、移転時は住所を書き換える。この3つで、重複はほぼ起きなくなります。
重複統合の現場で、事前には見えにくいこと
ここからは、手順書には書かれないけれど実際にぶつかる部分です。統合を始める前に知っておくと、社内の説明がしやすくなります。
重複は「自分が作ったもの」だけとは限らない
重複を見つけると、まず社内で犯人探しが始まります。ただ、社内の誰も登録していないのに2件ある、という状況は普通に起こります。前任者が個人のアカウントで作っていたケースもあれば、経緯がたどれないケースもあります。
ここで時間を使うより、残す側を決めて手を動かした方が早いです。原因の特定が必要なのは、社内の誰かが管理権を持っている可能性がある場合だけです。
統合はいつ終わるか読めない。だから業務側の準備がいる
統合の処理はGoogle側で行われるので、こちらから期日を決められません。数日で片づくこともあれば、所有権の確認で追加書類を求められて長引くこともあります。
実務で困るのは、この待ち時間に「お客様がどちらのページを見るか分からない」状態が続くことです。次の2つは、統合を待つ間にやっておいてください。
- 残さない方の情報も、正しい営業時間と電話番号に直しておく:そちらを見たお客様が、閉まっている時間に来てしまう事故を防げます。
- 自社サイトや予約ページからのリンク先を、残す側に統一する:統合前でも、こちらの導線だけは1本にできます。
代行業者に頼むときに確認する3点
重複の統合をMEO業者に依頼するケースもあります。任せること自体は問題ありませんが、契約前に確認しておきたいことがあります。
- 統合の方法を「削除」で済ませないか:片方を閉業や削除で処理すると、見た目は1件になりますが口コミは移りません。どう処理するかを先に聞いてください。
- 返信が失われる可能性を、事前に説明しているか:この説明がない業者は、統合の実務経験が浅い可能性があります。控えの取得も含めて提案してくるかを見ます。
- 作業後に管理権が誰の手に残るか:業者のアカウントがオーナーのまま残ると、契約終了時にまた同じ問題が起きます。オーナーは自社、業者は管理者、が基本形です。
依頼するか自社でやるかの判断軸はMEO業者への丸投げは契約形態で決まる|確認6項目で整理しています。
なお、重複の統合そのものはAIに任せられません。どちらを残すか、統合していい2件かの判断は、実際の店舗の状況を知っている人にしか決められないからです。AIが役に立つのは、控えた返信文の書き直しや、申請文面のたたき台作りといった作業の部分です。
この章の結論。統合は「いつ終わるか読めない作業」として段取りを組み、待ち時間のあいだも両方の営業時間を正しく保つ。業者に頼むなら、削除で済ませないか・返信の消失を説明するか・管理権が自社に残るかの3点を先に確認してください。
Googleビジネスプロフィールの登録方法を調べていたら、勝手に自社の情報が出ていました。新しく登録し直すべきですか
新規登録はしないでください。すでに出ているプロフィールのオーナー確認をして、自社の管理下に置くのが正解です。ここで新しく作ると重複になり、あとから統合する手間が増えます。すでに口コミが付いている場合はなおさら、既存のプロフィールを取りに行く方が得です。
重複していた方に付いていた星4の評価は、統合したらどうなりますか
Google公式では、2つのプロフィールを統合するとクチコミは統合されると説明されています。 両方の口コミが1つのプロフィールに集まるため、表示される平均評価もその集まった状態で計算されます。ただし、ビジネスに大きな変更があった場合、関連性がないと判断された口コミは削除されることがあります。
同じ住所にグループ会社が2社入っています。これも重複として報告した方がいいですか
報告しないでください。法人も看板も電話番号も違うなら、住所が同じでも別のビジネスです。関係のないプロフィールを重複として報告すると、相手の集客に実害が出ます。判断に迷ったら、そのプロフィールの電話番号に実際にかけてみて、自社につながるかどうかで確かめてください。
統合されると、名刺やサイトに載せている地図のリンクは差し替えが必要ですか
残さない方のリンクを載せている場合は差し替えてください。統合後もしばらくは古いリンクから飛べることがありますが、いつまで有効かは保証されません。自社サイト・予約ページ・SNSのプロフィール欄・メール署名の4か所を、残す側のリンクに揃えておくと安心です。
重複を報告したのに、1か月経っても2件のままです。どうすればいいですか
報告だけでは動かないことがあるので、サポート窓口に直接連絡して口コミの移動まで含めて依頼してください。その際、両方のプロフィールのURLと、同じ店舗であることを示す看板や入り口の写真を添えます。書類の提出を求められた場合は、事業所が確認できるものを揃えて再提出します。
まず今日やること
この記事を読み終えたら、まずスマホでGoogleマップを開き、自社の正式名称と電話番号の2通りで検索してみてください。2件出るかどうかは、これだけで分かります。2件出た場合は、その場でどちらのプロフィールが管理画面に紐づいているかを確認して、統合前に控える5項目のメモを作るところから始めてください。
統合が終わったあとの運用まで見ておきたい方は、Googleビジネスプロフィール放置のリスクと月1回15分の更新手順を次に読むと、そのまま日々の運用に入れます。
ここまで読んで、「どちらを残すか判断がつかない」「口コミが多い方の管理権が取れない」と感じた方は、無理に一人で進めない方がいい場面かもしれません。コレットラボのMEO対策支援では、重複の見分けから統合の申請、統合後の口コミ運用の立て直しまで伴走しています。現状の2件を一緒に見て確かめるだけでも構いませんので、気軽にお話を聞かせてください。重複プロフィールの統合を含むMEO対策からご覧いただけます。
無料相談
現状をお聞きし、優先順位を一緒に整理します。
予約する →