Googleマップ移転の住所変更手順|順位維持のコツ
この記事の要点
- 移転は新規作成せず既存プロフィールの住所を書き換える
- 住所入力後はマップのピンを入口へ手動調整する
- 放置は重複プロフィールと順位下落を招く最大の失敗
オフィスを移転したのに、Googleマップには古い住所が表示されたまま。お客さまや取引先が旧住所に来てしまわないか、不安ですよね。
この記事では、移転したオフィスをGoogleマップ(Googleビジネスプロフィール)に正しく反映させる住所変更の手順を、順番に解説します。新規作成ではなく既存プロフィールを書き換える理由、ピンの直し方、再オーナー確認への備え、そして移転でやりがちな失敗の防ぎ方まで、実際に手を動かせるレベルでまとめました。

Contents / 目次
結論。移転は「既存プロフィールの住所を書き換える」が正解
まず結論からお伝えします。オフィスを移転したときは、新しいプロフィールを作るのではなく、いま使っている既存のGoogleビジネスプロフィールの住所を書き換えるのが正解です。
Googleビジネスプロフィールとは、GoogleマップやGoogle検索に会社・店舗の情報を表示・管理するための無料ツールです(旧称・Googleマイビジネス)。 移転のときにここを正しく更新できるかどうかで、その後の見つけられやすさが大きく変わります。
なぜ「新規作成」ではなく「書き換え」なのか。理由はシンプルです。新しく作ってしまうと、これまで積み上げてきた口コミや写真、検索での評価がゼロからのやり直しになるからです。移転しても会社は同じ会社です。同じプロフィールを引き継ぐことで、口コミや実績もそのまま新住所に持っていけます。
取るべきアクションの全体像は、次の3つです。
- 住所を書き換える:既存プロフィールの所在地を、新オフィスの住所へ正確に入力する
- ピンを直す:地図上のピン(目印)を、実際の入口の位置に手動で合わせる
- 周辺を整える:再オーナー確認への対応、写真の差し替え、ホームページやSNSの住所統一まで行う
「住所を1か所直して終わり」ではないのがポイントです。ここを理解しておくと、あとで「新住所なのに検索に出てこない」というトラブルを避けられます。
移転のパターンによって、進め方が変わる場合もあります。判断の目安を表にまとめました。
| 移転のパターン | 基本の対応 | 注意点 |
|---|---|---|
| 近隣・同一商圏への移転(社名も同じ) | 既存プロフィールの住所を書き換える | ピン調整と再確認への備えが中心 |
| 遠方・別商圏への移転 | 基本は書き換え。事情により旧拠点を閉業扱いにして新規作成する選択肢もある | 口コミ実績を失うため慎重に判断 |
| 移転と同時に社名も変更 | ケースにより閉業+新規作成を検討 | Googleが別ビジネスと誤認しやすい |
多くの企業は一番上のパターン、つまり「同じ会社が近くに引っ越す」ケースです。この記事は、その基本パターンを軸に手順を解説していきます。
移転をGoogleマップに反映させる具体的な手順
ここからは、実際に手を動かす手順を、ステップごとに分けて解説します。操作画面のボタン名やメニュー名は、Googleの仕様変更で名称や場所が変わることがあります。正確な名称や最新の操作位置は、Google公式のビジネス拠点の住所を管理する(Googleビジネスプロフィール ヘルプ)で確認しながら進めてください。 ここでは「何を・どの順番でやるか」という流れを具体的に示します。

ステップ1。自社のプロフィールを開いて編集に入る
最初に、管理権限を持つGoogleアカウントでログインします。Google検索やGoogleマップで自社名を検索すると、オーナーとして管理しているプロフィールに編集用のメニューが表示されます。そこから「プロフィールを編集」に入ります。
ここで大事な確認が1つあります。編集を始める前に、いま自分が「オーナー」または「管理者」の権限を持っているかを確かめてください。 制作会社や前任者が権限を握ったままだと、自分では住所を変更できません。権限が誰にあるか分からない場合は、先にそこを整理しておきましょう。
ステップ2。所在地を新住所に正確に入力する
ビジネス情報の中の「所在地(住所)」の項目を開き、新オフィスの住所を入力します。 ここでの鉄則は、省略せず、正確に、細部まで入力することです。
入力するときは、次の要素を漏れなく埋めてください。
- 都道府県・市区町村・町名・番地:登記や公式表記と完全にそろえる
- 建物名:ビル名は正式名称で。略称や通称にしない
- 階数・部屋番号:「◯階」「◯◯号室」まで入れる。テナントビルでは特に重要
番地や建物名の表記がバラバラだと、Googleが「同じ会社の情報」だと認識しづらくなります。名刺・ホームページ・登記の住所と、一字一句そろえる意識で入力するのがコツです。
ステップ3。マップのピンを入口の位置へ手動で合わせる
住所を入力すると、地図上にピン(目印)が自動で置かれます。ただし、この自動配置はビルの裏側や道路の反対側にずれることがよくあります。特に新築ビルや、大きな敷地の一角にあるオフィスでは要注意です。
ピンは、来訪者が実際に入る「入口の位置」に手動でドラッグして合わせてください。 地図をズームして、建物の形と入口を見ながら微調整します。ここを丁寧にやると、初めて来る取引先が迷わずたどり着けます。ピンのずれの直し方はGoogleマップのピンがずれた時の直し方と入口まで案内するコツでも詳しく解説しています。
ステップ4。保存して、再オーナー確認に対応する
変更を保存すると、新しい住所で「本当にそこで営業しているか」を確かめるオーナー確認を、あらためて求められることがあります。 確認の要否や方法はGoogle側の判断によるため、求められた場合は指示に沿って進めましょう。
どの確認方法になるかはケースで変わり、確認の要否や手段はGoogle側の判断です。求められたら、指示に沿って進めてください。動画での確認になった場合の進め方はオーナー確認を動画で通す手順|Googleビジネスプロフィールにまとめています。スムーズに通すために、新オフィスで営業している様子が分かる外観・看板・室内の写真を、あらかじめ用意しておくと安心です。
ステップ5。写真・営業案内・NAP情報を新住所にそろえる
住所を直しただけで満足しないのが、うまくいく会社との分かれ道です。保存後は、次の3つを必ずセットで整えてください。
- 写真の差し替え:新オフィスの外観・看板・入口・受付の写真を追加する。古い外観写真は来訪者を混乱させる
- 移転のお知らせ投稿:プロフィールの投稿機能で「◯月◯日に移転しました」と告知する
- NAP情報の統一:ホームページ・SNS・各種掲載サイトの住所も、すべて新住所に書き換える
NAP情報とは、会社名(Name)・住所(Address)・電話番号(Phone)の3点セットのことです。これがネット上のあちこちで食い違っていると、来訪者がどれが正しい情報か分からず迷ったり、会社への信頼が揺らいだりします。移転のときは、Googleマップだけでなく「自社が住所を載せている場所すべて」を洗い出して直すのが正解です。
AIを使うと移転作業がどこまで楽になるか
この移転作業のうち、文章づくりと確認作業は生成AIに手伝わせると効率が上がります。ClaudeやChatGPTなどのAIに、移転告知文の下書きや、NAP表記の食い違いチェックのたたき台を作らせる、という使い方です。
たとえば移転告知文なら、次のような短い指示(たたき台)から始めると良いです。
あなたはBtoB企業の広報担当です。
下の情報で、Googleマップの投稿とホームページ用の
「オフィス移転のお知らせ」を作ってください。
・会社名:[会社名を入力]
・新住所:[新住所を入力・階数まで]
・移転日:[日付を入力]
・最寄り駅/入口の目印:[入力]
・トーン:取引先に安心感が伝わる丁寧な文章
まず告知文を作り、そのあとに私へ質問を返してください。
AIが出した文章は、そのまま使わず必ず人が確認します。特に見るべきは、住所・階数・電話番号・移転日の数字が正確かという一点です。AIは文章づくりは得意ですが、事実の正しさまでは保証しません。数字と固有名詞は人が突き合わせる、と役割を分けるのが安全です。
正しく移転を反映できると、どんな効果があるか
住所変更を丁寧にやりきると、移転後の「見つけられやすさ」と「信頼感」を落とさずに済みます。逆に言えば、ここを雑にやると、せっかく良い場所へ移転したのに問い合わせが減る、ということが起きます。

Googleは、ローカル検索の表示順が大きく「関連性」「距離」「視認性」の3つで決まると公式ヘルプ(Google のビジネス プロフィールのローカル検索結果のランキングを改善する)で説明しています。 このうち「距離」は、検索している人の現在地からお店・会社までの近さを指します。住所が正しく登録されていないと、この距離が正しく測れず、近くで探している見込み客の検索結果に出づらくなります。移転後すぐに正確な住所を反映させることが、いかに大事かが分かります。
正しく反映できている会社に共通するのは、次のような状態です。
- 迷子が減る:ピンが入口に合っているので、初めての取引先が時間通りに着く
- 電話・問い合わせを取りこぼさない:新住所と電話番号が正しく、そのまま連絡につながる
- 不信感を生まない:写真と実際のオフィスが一致し、「本当にここで営業している会社だ」と伝わる
特にBtoB企業では、Googleマップの情報が「この会社は実在してちゃんと営業しているか」を確かめる材料として見られています。移転を機に情報を整えることは、商談前の信頼づくりにも直結します。移転をチャンスに変える考え方はBtoBコンサル・IT企業のMEO戦略|移転を機に商談を増やすでも掘り下げています。
ポイント。移転直後は、新しい場所での口コミや実績がまだ少ない状態です。表示のされ方は環境によって変わりますが、順位ばかりを気にしすぎず、新住所での情報を丁寧に整え、口コミを少しずつ増やしていくことに集中しましょう。焦らず継続するのが正解です。
移転でやりがちな失敗と、その防ぎ方
ここでは、オフィス移転の現場で本当によく起きる失敗を3つ紹介します。どれも「知っていれば防げた」ものばかりなので、作業前に目を通しておいてください。

失敗1。住所変更を放置して、重複プロフィールが生まれる
一番多く、そして一番やっかいなのがこれです。移転したのに住所を更新せず放置すると、古い住所のプロフィールが残ったまま、同じ会社名のプロフィールが2つに分裂してしまうことがあります。
- 予防:移転したらできるだけ早く、既存プロフィールの住所を書き換える
- 発見後の対処:重複を見つけたら、Googleビジネスプロフィール ヘルプで案内されている方法に沿って対処する(重複の扱いは仕様変更もあるため、最新の公式ヘルプで手順を確認する)
失敗2。焦って新しいプロフィールを作ってしまう
「新住所なんだから、新しく登録し直そう」と考えて、まっさらなプロフィールを新規作成してしまうケースです。これをやると、これまでの口コミ・写真・検索の評価がすべて置き去りになります。
移転は「引っ越し」であって「開業」ではありません。同じ会社である以上、既存プロフィールを引き継ぐのが基本です。新規作成すると、旧プロフィールとの重複が生じやすく、情報が分散して来訪者の混乱を招きます。原則は書き換え、と覚えておいてください。
失敗3。Googleマップだけ直して、他は旧住所のまま
Googleビジネスプロフィールの住所はきちんと直したのに、ホームページのフッターや会社概要、SNSのプロフィール、業界の掲載サイトなどが旧住所のまま、というパターンです。
この状態だと、ネット上に新旧2つの住所が混在します。Googleから見ると「どちらが本当の住所か分からない」状態になり、評価が安定しません。防ぎ方はシンプルで、移転前に「自社の住所が載っている場所」を一覧にして書き出しておき、移転後に上から順につぶしていくことです。ホームページ、名刺、パンフレット、SNS、各種ポータルサイト、請求書テンプレートまで含めて確認しましょう。
虚偽の住所や、実際には営業していない場所の登録、社名へのキーワード詰め込みなどはガイドライン違反となり、ペナルティの対象になります。移転作業のついでに情報を「盛る」のは避け、正確な情報だけを載せてください。
移転作業で見落としがちな落とし穴と、任せどころの本音
ここまで手順を読んで、「自分でもできそう」と感じた方も多いと思います。実際、基本の住所変更は自社でやりきれる作業です。ただ、現場で伴走していると「ここでつまずく会社が多い」というポイントがいくつかあります。率直にお伝えします。
1つ目は権限まわりです。過去にホームページ制作を頼んだ会社や、退職した担当者がオーナー権限を持ったまま、というケースが非常に多いです。いざ住所を変えようとしたら「自分に編集権限がない」と気づき、そこから連絡が取れず何週間も止まる、という事態が起きます。
移転が決まった段階で、まず「誰が権限を持っているか」を確認しておくのが本当に大事です。権限の引き継ぎはGoogleビジネスプロフィールの権限譲渡|退職時の手順を参考にしてください。
2つ目は反映までの時間です。住所変更はボタンを押せば即反映、とは限りません。審査に数時間で済むこともあれば、数日から、状況によってはもっとかかることもあります。 移転案内を出す取引先には、Googleマップの反映を待たずに、メールや書面で新住所を早めに伝えておくのが安全です。
3つ目は「どこまで自分でやるか」の線引きです。単純な住所変更なら自社対応で十分です。一方で、拠点が複数ある、重複プロフィールが発生してしまった、再オーナー確認が通らない、といった状況になると、対応の難易度が一気に上がります。 ここは無理をせず、経験のある人に相談したほうが早く確実です。「自分でやる範囲」と「任せる範囲」を切り分けて考えると、時間もストレスも減らせます。
コレットラボ代表の出口宣佳も、現場でこうした「移転後に情報が二重化してしまった」相談を数多く見てきました。移転は、情報を整理し直す絶好のタイミングでもあります。焦らず、正確に、を合言葉に進めてください。
よくある質問
住所変更したのに、Googleマップに反映されません。どうすれば?
まず反映には時間がかかることがあります。数時間で済む場合もあれば、数日以上かかることもあります。 それでも変わらないときは、住所の入力ミスや、旧住所の重複プロフィールが残っていないかを確認してください。ピンの位置ずれも反映が進まない一因になります。
移転したら検索順位が下がりました。失敗ですか?
新しい場所では口コミや実績がまだ少ない状態です。表示のされ方は環境によって変わるため、順位の上下だけで失敗と決めつける必要はありません。新住所の情報を丁寧に整え、口コミを継続して増やしていくことに集中しましょう。
移転のとき、古いプロフィールは削除したほうがいいですか?
近隣移転で社名も同じなら、削除ではなく既存プロフィールの住所を書き換えるのが基本です。 削除すると口コミや実績を失います。ただし重複プロフィールが自動で作られてしまった場合は、Googleビジネスプロフィール ヘルプで案内されている方法に沿って対処してください。
住所変更のあと、また本人確認を求められました。なぜ?
新しい住所で本当に営業しているかを確かめるための、Google側の仕組みです。 不正防止のためで、珍しいことではありません。求められたら指示に従い、新オフィスの外観や看板の写真など、営業の実態が分かる材料を用意しておくとスムーズです。
移転をきっかけに、マップ集客を見直しませんか
ここまで読んで、「権限の確認や重複対応まで自社でやりきるのは大変そう」と感じた方もいるかもしれません。そんなときは、コレットラボのMEO対策支援にお気軽にご相談ください。移転の住所反映はもちろん、口コミや投稿の運用まで伴走します。まずは現状を整理するだけでも大丈夫です。MEO対策の詳細はこちらからお問い合わせください。
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