Googleビジネスプロフィール放置のリスクと月1回15分の更新手順
この記事の要点
- 放置の実害は4タイプ。順位より先に情報のズレと書き換えで損が出る
- 最低限やるのは月1回15分。基本情報・口コミ・写真・通知の4点だけ
- やりがちな失敗を3つ収録。投稿を頑張る前に直す順番がある
Googleビジネスプロフィールを作ったきり、半年以上さわっていない。そんな状態が気になって検索された方が多いと思います。
この記事では、放置するとどんなリスクが実際に起きるのかを整理したうえで、月1回15分で回せる最低限の更新手順を、そのまま真似できる形でお伝えします。店舗や事業所を1〜5拠点持っていて、専任の担当者がいない会社の方に向けた内容です。
読み終わる頃には、「今月から誰が・いつ・何を触るか」を紙1枚のルールとして決められる状態を目指します。なお、そもそもの登録やオーナー確認がまだ済んでいない方は、先にGoogleビジネスプロフィール登録できない5つの原因と対処法を読んでから戻ってきてください。この記事は「登録は済んでいるが放置している」状態からの立て直しに絞ります。
Contents / 目次
放置のリスクは順位より先に情報のズレで出る。最低限やるのは4つ

結論から言うと、Googleビジネスプロフィールを放置して最初に痛むのは検索順位ではありません。営業時間や電話番号のズレ、第三者による情報の書き換え、口コミの放置といった「情報の正確さと反応」の部分から損が出ます。順位が落ちるのはその結果として後からついてくる話です。
だから対策の優先順位も、投稿を毎日がんばることではありません。まず情報を正しい状態に戻し、次に反応を返す。ここまでできてから、鮮度の話に進みます。最低限やるのは次の4つだけです。
- 基本情報の点検:営業時間・住所・電話番号・URLが今の実態と合っているかを月1回確認する
- 口コミへの返信:未返信を残さない。星1〜2は48時間以内、それ以外は月1回まとめてでよい
- 写真と投稿の追加:月に写真1枚と投稿1本。数より「最後の更新が今月」であることが大事
- 通知とオーナー権限の確認:第三者からの修正提案や、管理者アカウントが生きているかを見る
この4つを月1回15分でやる、というのがこの記事の提案です。「毎週投稿しましょう」と言われて続かなかった方こそ、まずこの水準まで落として確実に回すほうが効きます。
Googleビジネスプロフィールとは、Google検索やGoogleマップに表示される自社の情報を、事業者自身が管理・編集できる無料のツールのことです。かんたんに言うと、Googleの中にある自社の店舗ページで、放置していても勝手に表示され続ける点が普通のホームページとまったく違います。ここが放置のリスクの本質です。
放置レベル別。今どの段階にいるかの目安
「放置」と一口に言っても、実害の出方は最終更新からの期間で変わります。自社がどこにいるか確認してください。
| 放置の状態 | 起きやすいこと | 最初にやること |
|---|---|---|
| 3か月ほど未更新 | 季節の営業時間変更が反映されず、来店客とのすれ違いが出る | 営業時間と特別営業時間の点検 |
| 半年〜1年未更新 | 未返信の口コミが積み上がる。写真が古く実態と違う | 口コミの一斉返信と写真の入れ替え |
| 1年以上未更新 | 第三者の修正提案が反映されている可能性。担当者が辞めて管理者不明になりがち | 掲載内容の全項目チェックと権限の棚卸し |
| 管理者が誰も入れない | 誤情報を直せない。口コミにも返せない | ログイン経路の復旧、またはオーナー権限のリクエスト |
ポイント。「1年以上未更新」と「管理者が誰も入れない」は重なって起きやすい組み合わせです。まずログインできる状態を取り戻すのが先で、更新の話はその後になります。心当たりのある方はGoogleビジネスプロフィールにログインできない原因と対処法を先に確認してください。
Googleビジネスプロフィールを放置するリスク。実際に何が起きるか
放置のリスクは、大きく4タイプに分かれます。どれも「順位が下がる」より手前で起きる、生々しい実害です。
リスク1。営業時間や定休日のズレでクレームと機会損失が出る
一番多くて、一番わかりやすい損がこれです。年末年始や臨時休業を反映しないままにしておくと、Googleマップを見て来たお客さまが閉まった扉の前に立つことになります。
この場合、失うのは「その日の1件」だけではありません。閉まっていた経緯をGoogleの口コミに書かれることがあります。「営業時間が違う」「行ったら閉まっていた」という口コミは、その後ずっと新規のお客さまの目に入り続けます。1回の更新漏れが、長く残る負債になるわけです。
BtoBの会社でも同じです。工場や事務所の受付時間がズレていると、初訪問の営業担当や配送業者を無駄に待たせることになります。臨時休業や年末年始をまとめて登録する具体的な手順はGoogleマップの営業時間・臨時休業を漏れなく更新する手順で解説しています。
リスク2。第三者に情報を書き換えられても気づけない
Googleビジネスプロフィールは、オーナー以外の一般ユーザーからも情報の修正を提案できる仕組みになっています。実際の操作と画面上の名称はGoogle公式ヘルプ「Google マップでビジネス情報を編集する」に書かれているとおりです。営業中の店舗に「閉業」のマークを付ける報告も、同じくオーナー以外のユーザーができます(Google公式ヘルプ「Google マップで「営業再開」または「閉業」のマークを付ける」)。善意で直してくれる場合もありますが、実態と違う名称や営業時間に変わってしまうこともあります。
怖いのは、放置していると変更されたことに気づけない点です。オーナーが管理していれば通知が届きますが、通知の届くメールアドレスを誰も見ていなければ同じことです。退職した社員のアカウント宛てのまま放置されていないか、ここは必ず確認してください。
店舗名を勝手に変えられた場合の直し方はGoogleマップの会社名を勝手に変更された時の直し方に、監視と復旧の全体像はGoogleビジネスプロフィール改ざん対策の手順にまとめています。
リスク3。口コミが一方通行になり、評価が下がったまま固定される
口コミに返信がない状態が続くと、読む側には「この会社は見ていない」というメッセージとして伝わります。特に星1〜2の指摘に何も返っていないと、書かれた内容が事実として確定したように見えてしまいます。
逆に、返信が1本入っているだけで印象はかなり変わります。「この件は改善して、今はこうしています」と書いてあれば、読み手はその後の変化を想像できるからです。放置している間に失っているのは、この反論の機会だと考えてください。
採用にも効きます。求人票を見た応募者が社名で検索したとき、真っ先に出るのがGoogleの口コミです。ネガティブな声が無返信で並んでいれば、応募をためらう理由になります。集客の話だけではないという点は、経営者の方に強く意識してほしいところです。
リスク4。地図検索で競合に埋もれ、指名検索まで奪われる
Googleは、ローカル検索の順位を決める主な要素として「関連性」「距離」「知名度」の3つを挙げています(出典=Google公式ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」)。放置が直接効くのは関連性です。カテゴリやサービスの記載が古いままだと、今売りたいサービスで検索されても引っかからなくなります。
同じ公式ヘルプでは、ビジネス情報を最新かつ正確に保つことが推奨されています。ここは「更新すれば必ず上がる」という単純な話ではありませんが、情報が欠けているプロフィールが、埋まっている競合と同じ評価になることはありません。
もう一つ見落とされがちなのが、社名で検索されたときの見え方です。指名検索は本来いちばん取りこぼしてはいけない流入ですが、プロフィールが薄いと、同業他社の広告や比較サイトのほうが目立ってしまいます。表示回数が落ちてきたと感じている方はGoogleビジネスプロフィールの検索数が減少した原因と回復手順もあわせて確認してください。
最低限の更新手順。月1回15分で回す5ステップ

ここからが本題です。放置状態から抜けるための最低限の手順を、時間配分つきで示します。ビジネスプロフィールにリンクされたGoogleアカウントでログインした状態で、Google検索やGoogleマップアプリから自社のプロフィールを開き、「プロフィールを編集」から変更します(Google公式ヘルプ「ビジネス プロフィールを編集する」)。パソコンでもスマホでも操作できます。
画面の中のボタン名やメニューの位置は更新で変わることがあります。この記事では「何を・どういう順で確認するか」に絞って書いています。ボタンの名称と場所は、Google公式ヘルプで最新のものを確認してください。
ステップ1。基本情報の総点検(3分)
最初にやるのは、実態と表示のズレ探しです。次の6項目を上から順に見て、違っていたら直します。
- 店舗名・法人名:登記や看板と同じ表記か。「地域名+業種」などのキーワードを足していないか(Googleビジネスプロフィールのガイドラインでは、ビジネス名は実店舗の看板などで使われている正式名称にするよう定められています)
- 住所:建物名・部屋番号まで実態どおりか。地図のピンが入口の位置にあるか
- 電話番号:今つながる番号か。転送を解除した古い番号が残っていないか
- 営業時間:通常営業時間に加え、祝日・年末年始の特別営業時間が登録されているか
- ウェブサイト:リンク先が生きているか。リニューアルで404になっていないか
- カテゴリ:今いちばん売りたいサービスがメインカテゴリになっているか
この6項目のなかでも、電話番号とウェブサイトはズレが見つかりやすい箇所です。サイトをリニューアルしたのにGBP側のURLを直していない、というのは実際によくあります。
ステップ2。未返信の口コミを片づける(5分)
口コミ欄を開き、未返信のものに上から返信していきます。全部にオリジナルの文章を書こうとすると必ず止まるので、型を用意しておくのがコツです。次の3パターンをメモアプリに入れておいてください。
【高評価(星4〜5)への返信】
このたびは[来店・ご利用の内容]にお越しいただき、ありがとうございます。
[口コミで触れられていた点]にご満足いただけたようで、スタッフ一同うれしく思っております。
またお近くにお越しの際は、お気軽にお立ち寄りください。
【中評価(星3)への返信】
ご利用いただきありがとうございます。また、率直なご意見をお寄せいただき感謝しております。
ご指摘いただいた[指摘内容]については、[具体的な改善策]を進めております。
次にお越しいただく際には、より良い状態でお迎えできるよう努めます。
【低評価(星1〜2)への返信】
このたびは[不快な思いをさせた内容]により、ご迷惑をおかけしました。
現在は[改善した内容]を実施し、再発防止に取り組んでおります。
差し支えなければ、[電話番号またはメール]までご連絡いただけますと幸いです。
直接お話をうかがい、対応させていただきます。
低評価への返信で大事なのは、反論しないことと、事実確認の場を公開の場から外に移すことです。口コミ欄で言い争っている様子は、内容の是非にかかわらず読む人の評価を下げます。まとめて返信するときの進め方はGoogle口コミの一括返信の代わりになる手順と返信テンプレで詳しく整理しています。
ステップ3。写真1枚と投稿1本を足す(4分)
ここは量を狙わなくて大丈夫です。「最終更新が今月である」状態を作るのが目的なので、月1枚・1本で十分意味があります。
写真は、スマホで撮った現在の外観・内観・商品のいずれかで構いません。避けたいのは、開店当時の写真だけが残っている状態です。改装や看板の変更があったのに古い写真のままだと、来店客が入口を見つけられないことがあります。
投稿でどんな種類を選べるかはGoogle公式ヘルプ「ビジネス プロフィールに投稿を作成する」で確認できます。最新情報、特典、イベントといった種類が用意されていますが、月1本しか書かないなら、次の3つのうちどれか1つで十分です。
- 今月のお知らせ(新メニュー、入荷、キャンペーン、展示会出展など)
- 営業時間に関する連絡(臨時休業、年末年始、時短など)
- よく聞かれる質問への回答(駐車場の有無、予約の要否、対応エリアなど)
3つ目が特におすすめです。電話で毎回聞かれていることを1本書いておくと、そのまま問い合わせ対応の手間が減ります。投稿の書き方はGoogleマップ投稿機能の使い方にまとめています。
ステップ4。通知と権限の状態を確認する(2分)
ここが放置対策の肝です。次の2点だけ見てください。
- 通知の宛先:Googleからの通知が、今も社内で見ているアドレスに届いているか。退職者の個人アカウントになっていないか
- 管理者の一覧:オーナー権限を持っているのが誰か。辞めた人が残っていないか、逆に社内で入れる人が1人しかいない状態になっていないか
オーナーが1人だけの状態は、その人が辞めた瞬間に会社が自社の情報を触れなくなるという意味です。最低でも2人はオーナー権限を持っておいてください。権限の種類と付け方はGoogleビジネスプロフィールの権限付与と担当者追加の手順で解説しています。
ステップ5。翌月の予定を1行だけ決める(1分)
最後に、次にやることをカレンダーに入れて終わります。おすすめは「毎月第1営業日の朝、始業前15分」のように曜日ではなく日付で固定する方法です。曜日固定にすると忙しい週に飛びます。
そして、この15分を担当者の頭の中ではなくチェックリストに置いてください。そのまま印刷して使える形で置いておきます。
| 確認項目 | 見るポイント | 所要 |
|---|---|---|
| 営業時間 | 今月の祝日・臨時休業が入っているか | 1分 |
| 電話・URL | 実際にタップして、つながるか開くか | 1分 |
| カテゴリ・サービス | 今売りたいものが先頭にあるか | 1分 |
| 口コミ | 未返信ゼロにする。星1〜2は当日中 | 5分 |
| 写真 | 今月撮った写真を1枚追加 | 2分 |
| 投稿 | お知らせかFAQを1本 | 2分 |
| 通知・権限 | 宛先が生きているか、管理者が2人以上か | 2分 |
| 翌月の予定 | 次回の15分をカレンダーに入れる | 1分 |
AIに任せていい部分と、人がやるべき部分
この15分のうち、文章を書く部分はAIに下書きさせると体感でかなり楽になります。ChatGPTやClaudeなどの生成AIに、口コミの本文と自社の状況を渡して返信案を作らせるやり方です。
渡す材料は次の3つで足ります。作り込んだプロンプトを用意する必要はありません。短いたたき台から始めて、出てきた文章を見ながら会話で詰めるほうが早いです。
あなたは[業種を入力]の店舗運営担当です。
以下のGoogle口コミへの返信案を3パターン作ってください。
・口コミ本文:[そのまま貼り付け]
・お店の事実:[改善済みの点、当時の事情など]
・トーン:丁寧だが硬すぎない。150字以内。言い訳をしない。
ただし、AIの出力をそのまま投稿しないでください。人が必ず見るのは次の3点です。
- 事実の混入:やっていない改善策や、存在しないサービスをAIが書き足していないか
- 謝罪の範囲:認めるべきでない過失まで認めていないか。トラブル案件では特に注意
- 同じ言い回しの連続:10件連続で「この度はご来店いただきありがとうございます」が並ぶと、読む側にはすぐ機械的だと分かります
線引きの目安はシンプルです。星3以上の返信はAI下書き+人が微修正、星1〜2は人が書く。ここを混ぜると事故ります。AIを組み込んだ返信フローの詳細はGoogleクチコミのAI自動返信フローにまとめています。
放置をやめると何が変わるか

更新を再開して最初に変わるのは、順位ではなく問い合わせの質です。営業時間や電話番号が正しくなるだけで、「行ったら閉まっていた」「電話がつながらない」という取りこぼしがなくなります。
この効果は、新しく増えた売上としては見えません。失わずに済んだ側で起きるからです。電話番号が古いまま、休業日が伝わっていないという理由で流れた客は、こちらに何も言わずに次の候補へ移ります。だから更新にかける15分の価値は、取りこぼしをどれだけ減らせるかで考えるほうが実態に近いです。1件あたりの単価が大きいBtoBほど、この見えない損は重くなります。
次に変わるのが口コミの見え方です。返信が並んでいるプロフィールは、同じ星の数でも受ける印象がまったく違います。低評価が1件あっても、その下に落ち着いた返信があれば「対応する会社だ」という材料になります。ここは広告費をかけても買えない部分です。
順位や表示回数は、その後からついてきます。前掲のGoogle公式ヘルプでは順位を決める要素として「関連性」「距離」「知名度」が挙げられていますが、距離は変えられません。事業者側が動かせるのは、関連性(カテゴリ・サービス・説明文の一致度)と、知名度(クチコミなどを含めたオンライン上での認知度)です。放置をやめるというのは、この2つに手を入れ始めるということです。
続いている会社に共通していること
MEOがうまく回っている会社を見ていると、やり方が特別なわけではありません。共通しているのは運用の設計のほうです。
- 担当が2人以上いる:1人体制だと休職・退職で即座に止まります
- やることを絞っている:毎日投稿ではなく、月1回の点検を何年も続けている
- 口コミ返信の型がある:ゼロから考えないので、忙しい月でも止まらない
- 記録を残している:先月の表示回数や電話タップ数をメモしており、変化に気づける
数字の記録については、スプレッドシートで月次管理する方法をGBP分析データをスプレッドシートで管理する月次テンプレ付き手順で紹介しています。
よくある失敗と回避法
立て直しの現場でよく見る失敗を3つ挙げます。どれも善意でやっていることなのが厄介なところです。
失敗1。久しぶりに触って、基本情報を一気に大量変更する
1年ぶりにログインして、店舗名・住所・カテゴリ・営業時間・説明文をまとめて書き換えるパターンです。気持ちは分かるのですが、Googleビジネスプロフィールの編集内容は審査の対象になることがあり、Google公式ヘルプ「ビジネス プロフィールを編集する」でも、変更が反映されるまでに時間がかかる場合や、審査を経て公開されない場合があると案内されています。まとめて書き換えると、どの変更でつまずいたのかが分からなくなります。
回避法は、変更を段階に分けることです。1回目は営業時間と電話番号などの明らかな誤りだけ。反映を確認してから、2回目にカテゴリと説明文。3回目に写真と投稿。反映の確認さえ取れれば次に進んで構いません。何かおかしくなったとき、どの変更が原因か特定できる状態を保っておくのが大事です。
失敗2。順位を上げたくて店舗名に地域名やサービス名を足す
「〇〇商店」を「大分市 リフォーム 〇〇商店」に変えるようなやり方です。一時的に効いたように見えることがあるため、いまだに勧める業者がいます。
Googleビジネスプロフィールのガイドラインでは、ビジネス名に不要なキーワードや所在地情報を含めることは認められておらず、違反した場合は情報の修正やアカウントの停止といった措置が取られると明記されています。停止されると、地図から消えるだけでなく口コミへの返信もできなくなります。放置よりはるかに重い状態です。
回避法は、店舗名は看板・登記どおりにして、地域やサービスの情報はカテゴリ・サービス項目・説明文・投稿で伝えることです。名称欄以外に書ける場所はいくらでもあります。カテゴリの選び方はGoogleビジネスプロフィールのカテゴリ設定の考え方を参考にしてください。
失敗3。口コミを増やしたくて、割引や特典と引き換えに依頼する
「口コミを書いてくれたらドリンク1杯無料」のような施策です。放置していた期間の遅れを取り戻そうとして、つい手を出しがちなところです。
Googleの「クチコミに関するポリシー」では、金銭やサービスなどの見返りと引き換えにクチコミを投稿・依頼することが禁止されています。景品表示法のステルスマーケティング規制とは別のレイヤーの話で、「#PRと書けば大丈夫」ではありません。違反したクチコミは削除の対象になり、せっかく集めた分がゼロになります。
回避法は、特典と口コミを切り離すことです。会計時や納品後に「よろしければ感想を」と一言添える、レシートやメール署名にQRコードを置く、といった導線設計で十分増えます。具体的な依頼文の作り方は口コミ依頼で景品表示法に触れない依頼文の作り方にまとめています。
失敗4。投稿だけ頑張って、基本情報を直していない
やる気のある会社ほど陥ります。週2回の投稿を続けているのに、営業時間は3年前のまま、電話番号は使っていない固定電話のまま、というケースです。
投稿は鮮度を伝える施策で、基本情報は取引の入口です。入口が壊れたまま鮮度を上げても、来た人が入れません。回避法は順番を守ることで、この記事のステップ1から5の並び順そのものが優先順位になっています。投稿を増やすのは、ステップ1と2が3か月続いてからで十分間に合います。
現場で見えた限界と、外注を考えるライン

ここまで「月1回15分でできます」と書いてきましたが、率直に言うと、この15分が続く会社と続かない会社ははっきり分かれます。分かれ目は忙しさではなく、担当者が決まっているかどうかです。
「気づいた人がやる」という運用は、ほぼ確実に止まります。誰の業務でもないタスクは、他の業務に負けるからです。逆に、業務日報や月次締めのルーティンに組み込めている会社は、担当者が変わっても続きます。
自社でやるほうがいいこと、任せたほうが早いこと
全部を外注するのも、全部を内製するのも、たいていうまくいきません。切り分けの目安は次のとおりです。
| 作業 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 営業時間・臨時休業の更新 | 自社 | 決まった瞬間に反映するのが一番早い。外注だと連絡の往復で遅れる |
| 写真の追加 | 自社 | 現場でしか撮れない。スマホで十分 |
| 低評価への返信 | 自社(相談は外部) | 事実関係を知っているのは現場だけ。文面の相談は外に出してよい |
| 初期の情報整備・カテゴリ設計 | 外注しやすい | 一度きりの作業で、経験の差がそのまま結果に出る |
| 改ざん監視・権限管理 | 外注しやすい | 毎日見るのは現実的でない。仕組みで見る領域 |
| 複数拠点の一括更新 | 外注しやすい | 拠点が増えるほど手作業が破綻する |
拠点が1つで、担当者が決まっているなら、正直なところ外注は不要です。この記事の15分を回せば足ります。外注を検討するラインは、次の3つのどれかに当てはまったときです。
- 拠点が増えて手作業の一括更新が回らなくなったとき:同じ変更を全拠点に反映する手間が、更新の遅れに直結します
- 口コミの件数が増えて返信が追いつかなくなったとき:未返信が常態化する前に手を打ちます
- 改ざんや低評価のトラブルが起きたとき:復旧の手順を知っているかどうかで結果が変わります
業者を選ぶときに確認したいこと
MEOの代行は玉石混交です。放置を立て直したい会社ほど、「順位保証」という言葉に弱くなります。次の点を必ず確認してください。
- オーナー権限を誰が持つか:業者側がオーナーで、自社が管理者どまりの契約は避ける。解約時に自社の情報を触れなくなります
- 店舗名の変更を提案してくるか:名称にキーワードを足す提案をする業者は、ガイドライン違反を勧めていることになります
- 口コミの投稿代行がメニューにあるか:ある場合は避ける。削除やアカウント停止のリスクを買うことになります
- 解約後に何が残るか:投稿や返信の履歴、写真は自社に残るのか。ツール依存で消えないか
コストの見落としも1つあります。代行費そのものより、「社内で誰も分からなくなること」のほうが高くつきます。丸投げにすると、契約が切れた瞬間に振り出しに戻ります。せめて月1回のチェックリストは社内に残してください。契約形態の見極め方はMEO業者への丸投げは契約形態で決まる確認6項目で整理しています。
よくある質問
放置していたプロフィールは、更新すればどのくらいで元に戻りますか
情報の修正自体は反映されればすぐ直ります。ただし、表示回数や問い合わせがどう変わるかは、業種・競合状況・放置期間によって大きく異なり、期間の目安を一律に示すことはできません。まずは基本情報の誤りをゼロにすることを1か月目の目標にするのが現実的です。
閉業した扱いになっていました。どうすればいいですか
営業を続けているなら、オーナー権限で営業中の状態に戻せます。手順はGoogle公式ヘルプ「ビジネス情報を営業中に再設定する」で確認してください。なお同ヘルプでは、所在地や名称の変更にともなって閉業マークが付いたビジネス情報は営業中に再設定できず、新しいビジネス情報を追加してオーナー確認をやり直す必要があると案内されています。戻したあとは、通知の宛先を今使っているアドレスに変えておいてください。
担当していた社員が辞めて、誰もログインできません
Googleにオーナー権限をリクエストする手順が用意されています。手続きの流れと必要な待ち時間はGoogle公式ヘルプ「ビジネス プロフィールのオーナー権限をリクエストする」で確認してください。時間がかかるので、退職の予定が出た時点で権限を移しておくのが確実です。同じ事故を防ぐため、オーナーは常に2人以上にしてください。
投稿は週1回やらないと意味がないですか
月1回でも意味はあります。頻度より、内容が今の実態と合っているかのほうが大事です。ネタがない月は、よく聞かれる質問への回答を1本書けば十分です。無理に週1回にして3か月でやめるより、月1回を2年続けるほうが結果は出ます。
BtoBの会社で来店がない場合も、放置はリスクですか
リスクです。取引先や求職者が社名で検索したときに最初に見る情報がここだからです。来店を増やす目的ではなく、実在性と信頼の証明として整えてください。受付時間、駐車場、対応エリア、事業内容の説明が入っていれば十分機能します。
まずは今日、自社名で検索してみてください
この記事を閉じたら1分でできることが1つあります。スマホで自社名を検索して、営業時間と電話番号が今の実態と合っているかだけ確認してください。ここがズレていたら、それが最優先の1手です。
そのうえで運用を仕組みにしていきたい方は、MEO運用を週1回5分で続ける習慣術で、続けるための組み立て方をもう少し詳しく解説しています。
ここまで読んで、「やることは分かったが、社内で回す人がいない」と感じた方もいると思います。コレットラボのMEO対策支援では、放置状態の棚卸しから、口コミ返信や投稿の伴走までを現場の負担に合わせて設計しています。まずは今の状態を一緒に見るだけでも構いませんので、気軽に声をかけてください。MEO対策の詳細はこちらから相談内容を確認いただけます。
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