GEO(LLMO)対策の依頼先の決め方|評判の確かめ方と依頼前の準備

GEO(LLMO)対策の依頼先の決め方|評判の確かめ方と依頼前の準備

この記事の要点

  • 依頼先は、AI検索での引用実績・作業単位の見積もり・成果の測り方の3点で決める
  • 評判は実績ページと、依頼先の得意分野をAIに聞いて参照元を見る手順で確かめる
  • 費用は対象ページ数・記事本数・計測範囲で変わる。一次情報と実績は自社で用意する

GEO(LLMO)対策の依頼先は、3点で決めれば大きく外しません。その会社のサイト自体がAI検索で引用されているか、見積もりが作業の内訳と対象ページ数で書かれているか、成果の測り方を契約前に説明できるか、の3点です。費用は「何ページを直し、記事を何本作り、どこまで測るか」で決まるので、金額だけを並べても比べられません。

この記事は、GEO対策を自分で進める方法ではなく、どこに依頼するか・いくらかかるか・任せて大丈夫かを判断する立場の方(経営者・役員・広報責任者)に向けて書いています。読み終わる頃には、2〜3社から見積もりを取り、同じ物差しで比べて決められる状態を目指します。

自社で進めるか外注するかをまだ決めていない方は、先にAIO対策を自社と外注どちらで進めるかの判断ポイントを読んでから戻ると、この記事の判断が速くなります。

Contents / 目次
  1. GEO(LLMO)対策の依頼先は、この3点で決める
  2. GEO対策会社・LLMO対策会社の評判を確かめる手順
  3. GEO対策を依頼する前に、見積もりで確かめる5点
  4. LLMO対策の費用は何で変わるか
  5. 依頼前に社内で用意するもの。一次情報と実績は自社にしか無い
  6. 成果の測り方。AI検索での引用・流入・問い合わせの3段階
  7. 依頼で起きやすい失敗4つと防ぎ方
  8. 依頼しても動かせないことと、契約期間の妥協点
  9. 自社で行う範囲と、依頼する範囲
  10. GEO(LLMO)対策の依頼でよくある質問

GEO(LLMO)対策の依頼先は、この3点で決める

依頼先を決める基準は、会社の規模や知名度ではなく「自分のサイトで結果を出しているか」「作業を数えられる形で出せるか」「測り方を先に言えるか」の3点です。この3点がそろっていれば、その会社がGEO専門を名乗っていてもSEO会社の追加メニューでも、任せて大きく外れることはありません。

GEO(Generative Engine Optimization)とは、ChatGPTやGoogleの「AIによる概要」のような生成AIの回答で、自社の情報が引用・参照されるように、サイトの内容と情報の置き場所を直す取り組みです。LLMO(Large Language Model Optimization)もほぼ同じ意味で使われ、依頼先によって呼び名が違うだけです。本記事では、GEO(LLMOとも呼ばれます)で統一します。

確かめること何を見るか見送る目安
依頼先のサイトがAI検索で引用されているか依頼先の得意分野をChatGPT・Gemini・Googleに質問し、回答の参照元に依頼先のページが入るか説明系の質問で試して1度も参照元に出ない
見積もりが作業単位で書かれているか「LLMO対策一式」ではなく、対象ページ数・記事本数・計測の頻度が行で分かれている一式表記のままで、内訳を求めても出てこない
成果の測り方を契約前に言えるか何を・どの頻度で・どのツールで測り、契約終了後も数字が手元に残るか「引用率」の定義を聞いても答えられない

「GEO専門」と名乗っているかどうかは、判断材料にしないほうが安全です。生成AIに引用されるための作業は、見出しの直下で結論を書く、一次情報を載せる、著者と会社の情報を明示する、構造化データを入れる、といった検索向けの基本と重なる部分が多いからです。専門を名乗る会社が、実際にはSEOの作業を名前だけ変えて売っている場合もあります。

比較の観点をさらに増やしたい方は、AIO対策に強い会社の選び方と比較5軸で扱っています。本記事では、そのうち「評判の確かめ方」「見積もりの読み方」「費用の考え方」「依頼前の準備」の4つに絞って、実際の手順まで書きます。

ここまでを一言でまとめると、依頼先の名乗りや会社の大きさで選ばず、「自社サイトの引用実績」「作業単位の見積もり」「先に言える測り方」の3点で候補を絞る、ということです。次の章から、この3点を実際にどう確かめるかを順に見ていきます。

GEO対策会社・LLMO対策会社の評判を確かめる手順

評判は、口コミサイトや紹介記事ではなく、依頼先が自分で公開している実績ページと、AIに実際に聞いた結果で確かめます。GEO対策会社を紹介する記事には、紹介される側が費用を払って掲載している場合もあるので、そこに並んでいることを評判の根拠にはできません。

実績ページの有無と、読むときに見る場所

実績ページがあるかどうかより、実績ページに「どのプロンプトで、どのAIの参照元に、いつ入ったか」が書かれているかを見ます。「導入企業○社」「引用率○%向上」のような数字だけの実績は、測り方がその会社独自なので、他社と比べられません。

見る場所は3か所です。

  • プロンプトの具体:「○○業界のおすすめ会社」のような実際の質問文が書かれているか。質問文が無い実績は、再現して確かめようがありません
  • 参照元の画面:AIの回答と、その参照元リンクに顧客のページが入っている画面が載っているか。文章だけの説明より、画面のほうが検証しやすいです
  • 日付:いつの結果か。AIの回答は数か月で変わるので、1年以上前の画面だけの実績は、いまも同じとは限りません

「守秘義務で実績を出せない」と言われることもあります。BtoBの支援では実際によくあることなので、それだけで見送る必要はありません。ただし、社名を伏せた形でプロンプトと参照元の画面を見せられるかは聞いてください。守秘の線引きがどこまで妥当かは、LLMO対策の実績公開における守秘の線引きと匿名化の判断で詳しく扱っています。

依頼先の得意分野をAIに聞いて、参照元を見る

依頼先を確かめるいちばん確実な方法は、その会社のサイトがAI検索で引用されているかを、自分の手で試すことです。他社に「引用されるサイト」を作れると言う会社が、自社サイトでそれをできていないなら、任せる根拠が弱くなります。次の手順で、30分あれば確かめられます。

  1. 依頼先の得意分野に関する説明系の質問を3つ決めます。例は「GEO対策とは何か」「LLMO対策の費用は何で決まるか」「AI検索で引用されるページの条件」のように、依頼先が記事にしていそうな内容にします
  2. ChatGPT(Web検索が有効な状態)、Gemini、Google検索(AIによる概要が出る場合)、Perplexityの4つで、同じ質問文をそのまま入力します
  3. 回答に参照元のリンクが付いていれば、その一覧を開き、依頼先のドメインが入っているかを記録します。参照元が出なかった回答は「参照元なし」と記録します
  4. 次に「GEO対策を依頼できる会社」「LLMO対策 会社 おすすめ」のような、会社を探す質問を2つ入力し、依頼先の名前が出るか、参照元に依頼先のサイトが入るかを記録します
  5. 日を変えてもう1回、同じ質問を繰り返します。AIの回答は日によって変わるので、1回の結果だけでは判断できません

参照元の表示場所はAIごとに違うので、回答の末尾や引用マークをたどってください。参照元が常に表示されるとは限らず、AIの種類や利用しているプラン、質問の内容によって出ないこともあります。「参照元なし」と記録した回答は、判定には使いません。

記録は、次のような表にしておくと、候補が複数あるときに並べて比べられます。

質問文AI依頼先の名前が出たか参照元に依頼先のページが入ったか確認日
GEO対策とは何かChatGPT出ない入った(記事ページ)2026/9/22
GEO対策とは何かGemini出ない参照元なし2026/9/22
LLMO対策を依頼できる会社Google AIによる概要出ない入らない2026/9/22

判定の目安です。説明系の質問で参照元に依頼先の記事が入っていれば、その会社は「引用されるページを作る」ことを自分のサイトで実証できています。参照元が表示された回答のうち、説明系で1度も出ない場合だけ、候補から外すことを考えてください。

会社を探す質問で名前が出ないのは、それだけでは見送りの理由になりません。会社名が出るかどうかは、業界団体や取引先の事例ページのような第三者サイトでの言及に左右され、依頼先が自分で動かせる範囲が小さいからです。

契約前に聞く質問6つ。そのまま使える文面

実績ページとAIでの確認を終えたら、打ち合わせで次の6つを聞きます。答えの中身より、「即答できるか」「数字の定義を持っているか」を見てください。メールにそのまま貼れる文面にしてあります。

1. 御社のサイトがAI検索の参照元に入っている例を、質問文と参照元の画面でお見せいただけますか。
2. 弊社サイトの対象ページは何ページを想定していますか。1ページごとに何をしますか。
3. 成果は何を・どの頻度で・どのツールで測りますか。契約が終わったあとも、その数字は弊社の手元に残りますか。
4. 記事を制作する場合、弊社の誰に、何を、どのくらいの時間お聞きになりますか。
5. いま契約しているSEO施策と重なる作業はどれですか。重なる分は見積もりからどう外しますか。
6. 保証する数字はありますか。ある場合、その数字は誰がどう測りますか。

6番の答えが「引用率○%を保証します」なら、その引用率を誰がどのプロンプトで測るかまで聞いてください。プロンプトを依頼先が選ぶ場合、上がりやすい質問に寄せられるので、保証の意味がほとんどありません。

ここまでを一言でまとめると、評判は「実績ページに質問文・画面・日付があるか」「依頼先の記事が説明系の質問で参照元に入るか」「6つの質問に即答できるか」で確かめる、ということです。この3つを通った候補だけ、見積もりを取る段階に進みます。

GEO対策を依頼する前に、見積もりで確かめる5点

見積もりで確かめるのは、作業の内訳・対象ページ数・納品物・計測の方法・契約期間の5点です。この5点が書かれていない見積もりは、金額が安くても高くても比べられません。「LLMO対策一式 月額○円」の1行だけの見積もりを実際によく見かけますが、その1行に何が含まれるかを聞くと、会社によって記事制作が入っていたり、計測が入っていなかったりします。

確かめる点書いてあるべきこと書かれていないときに聞くこと
作業の内訳既存ページの修正、新規記事の制作、構造化データの実装、会社概要・著者情報の整備、計測とレポート、のどれが入るか「一式」に含まれる作業を行で分けてもらえますか
対象ページ数修正するページが何ページで、どのページか(サービス紹介・料金・事例・会社概要など)対象ページの一覧と、選んだ理由を教えてください
納品物修正したページの公開までか、修正案の提出までか。記事なら本数と文字数の目安、取材の有無納品物は「案」ですか、「公開済みのページ」ですか
計測の方法固定した質問文の本数、対象のAI、確認の頻度、GA4・Search Consoleの数字を誰が見るか質問文はどちらが決めますか。契約後に変更する場合の記録は残りますか
契約期間最短期間、途中解約の条件、更新の単位3か月目に中間の見直しを入れられますか

特に注意したいのは、計測の方法です。「引用率」「AI表示率」のような言葉は各社が独自に定義しているので、見積もりに数字の名前だけ書かれていても中身は分かりません。質問文を何本固定し、どのAIで、月に何回確認するかが書かれていれば、その数字を自社でも再現して確かめられます。

すでにSEO会社と契約している場合は、GEO対策の見積もりの作業がSEOの作業と重なっていないかを、内訳を並べて確かめてください。見出し直下の結論書き、FAQの追加、構造化データの実装は、SEOの作業とほぼ同じです。重複の見分け方はAI検索対策とSEOの費用の重複を見積もりで見分ける手順で、行単位の照合の仕方まで書いています。

見積もりを比べる前の準備。2〜3社に見積もりを依頼するときは、同じ条件(対象ページ数・記事本数・計測の頻度)を先にこちらから伝えてください。条件をそろえずに取った見積もりは、金額の差が「範囲の差」なのか「単価の差」なのか分からなくなります。

ここまでを一言でまとめると、見積もりは5点が行で分かれているかを見て、分かれていなければ分けてもらい、複数社に同じ条件で依頼する、ということです。これで初めて、次の章の「費用の考え方」が使えるようになります。

LLMO対策の費用は何で変わるか

LLMO対策の費用は、対象ページ数・新規記事の本数と取材の有無・計測の範囲・技術的な改修の量・レポートと打ち合わせの頻度、の5つで動きます。同じ「月額」でも、この5つの中身が違えば実質の単価は大きく変わるので、相場の金額を探すより、自社の見積もりをこの5つに分解するほうが、高いか安いかを判断できます。

費用を動かす5つの要素

  • 対象ページ数:既存ページを何ページ直すか。サービス紹介・料金・事例・会社概要の主要ページだけなら数ページ、コラム全体を含めると数十ページ以上になり、この差がいちばん大きく金額に出ます
  • 新規記事の本数と取材の有無:記事1本の単価は、公開情報だけで書くか、自社の担当者に取材して一次情報を入れるかで変わります。取材ありのほうが高くなりますが、引用されるのは取材ありの記事です
  • 計測の範囲:固定する質問文の本数、対象のAIの数(ChatGPT・Gemini・AIによる概要・Perplexityなど)、月の確認回数。有料の計測ツールを使う場合は、そのツール費用が含まれるかも見ます
  • 技術的な改修の量:構造化データの実装、JavaScriptで描画されている本文の修正、AIクローラーを誤って弾いていないかの確認など。サイトの作りによって作業量が大きく変わります
  • レポートと打ち合わせの頻度:月1回の報告会があるか、レポートだけか。報告会の時間は依頼先の人件費なので、頻度が金額に直結します

見積もりの形は3種類。比べるときは1ページ・1本あたりに直す

見積もりの形は、大きく3種類に分かれます。

  • 診断と設計を一括で行う形:現状の診断と直す順番の設計を、まとめて1回の金額で行います
  • 月額で伴走する形:毎月決まった金額で、ページの修正・記事制作・計測を続けます
  • 単価で積み上げる形:記事1本・ページ1本ごとの単価に、本数とページ数を掛けて金額を出します

どの形でも、比べるときは「1ページの修正あたり」「記事1本あたり」「計測1か月あたり」の単価に直します。

仮の数字で見てみましょう。A社とB社の月額プランを、次の条件で比べるとします。

A社B社
月額20万円30万円
既存ページの修正月2ページ月4ページ
新規記事月2本月3本
レポート月次レポート月次レポートと報告会
作業数(ページ修正+記事)4作業7作業
1作業あたり5万円約4.3万円

月額だけ見るとA社が安く見えます。しかし作業量で割ると、B社のほうが単価は低くなります。

ここでの「1作業」は、既存ページの修正1ページと新規記事1本を、それぞれ1作業として数えたものです。レポートと報告会は両社に含まれていて作業の数として数えにくいので、分母から外しています。この計算はあくまで例で、実際の金額は会社と範囲で大きく違いますが、比べ方は同じです。

成果報酬型の提案を受けたときは、「成果」の定義を先に確かめてください。「AIの回答に社名が出たら報酬」の形では、依頼先が選んだ質問文で測ることになりやすく、自社が意図しない質問での成果に費用を払うことになります。成果報酬にするなら、質問文を自社と一緒に決めて固定し、変更の記録を残す条件を付けてください。

費用の内訳をさらに細かく見たい方は、LLMO対策の費用の内訳と見積りで確認する10項目で、項目ごとの見方を扱っています。

ここまでを一言でまとめると、費用は5つの要素で分解し、1ページ・1本・1か月の単価に直して比べる、ということです。相場の金額そのものより、この分解ができる見積もりを出せる会社かどうかが、判断の材料になります。

依頼前に社内で用意するもの。一次情報と実績は自社にしか無い

依頼前に用意するのは、依頼先が持っていない情報です。生成AIに引用されるページには、他のどこにも無い情報が要ります。その情報を持っているのは依頼先ではなく自社なので、ここが用意できていないと、どの会社に依頼しても「他社の記事の要約」に近いものが出来上がります。

実際の現場でよくあるのは、契約してから「事例に使える数字はありますか」と聞かれ、社内で探し始めて2か月止まる、という流れです。依頼前に次のものをそろえておくと、契約初月から作業が動きます。

  • 実績の数字:導入社数、対応した件数、削減できた時間や費用、継続年数など、公開してよい範囲の数字。顧客名を出せない場合は、業種と規模だけでも用意します
  • 担当者の情報:記事やページに名前を出せる人の氏名、経歴、写真。Googleは、コンテンツを誰が書いたかを明示することを、信頼できる内容の作り方として案内しています(Google検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」
  • 実際に聞かれた質問:営業や問い合わせ窓口で、お客さまから繰り返し聞かれている質問を10個。依頼先が想像で作るFAQより、実際の質問のほうがAIの質問文と一致します
  • 専門家としての見解:「業界では○○と言われるが、実際は△△」のような、自社の経験から言えること。依頼先はこれを作れないので、取材の時間を契約に入れます
  • アクセス権:GA4とSearch Consoleの閲覧権限。依頼先に計測を任せる場合でも、権限は自社のアカウントから付与し、契約終了時に外せる形にします
  • 既存ページの一覧:サービス紹介・料金・事例・会社概要など、直す候補になるページのURL一覧。依頼先がサイトを見るより、こちらから渡したほうが対象ページの見積もりが正確になります

実績の数字をどう書けばAIに引用されやすいかは、導入事例をAIに引用させる数値の書き方で扱っています。依頼先に渡す前に一度読んでおくと、依頼先からの質問に答えやすくなります。

ここまでを一言でまとめると、依頼前に「数字・担当者・実際の質問・見解・アクセス権・ページ一覧」の6つをそろえる、ということです。この6つは依頼先には作れないので、ここが依頼の成否を分けます。

成果の測り方。AI検索での引用・流入・問い合わせの3段階

成果は、AIの回答で引用されているか、AI経由でサイトに人が来ているか、その人が問い合わせにつながっているか、の3段階で測ります。1段階目だけを見ていると「引用はされているのに問い合わせが増えない」に気づけず、3段階目だけを見ていると「何が効いたか」が分かりません。依頼先のレポートが、この3段階のどこまでを扱うかを契約前に確かめてください。

AIの回答で自社が引用されているかを確かめる手順

引用の確認は、質問文を固定して、月に1回、同じ手順で繰り返します。依頼先がやる場合も、自社で同じ手順を持っておくと、レポートの数字を自分で確かめられます。

  1. 質問文を10本決めて固定します。内訳は、自社名を含む質問を2本(「○○株式会社はどんな会社か」など)、業種の説明系を5本(「△△の選び方」など)、会社を探す質問を3本(「□□でおすすめの△△会社」など)にします
  2. 対象のAIを決めます。最低でもChatGPT・Gemini・Google検索のAIによる概要の3つ、可能ならPerplexityを加えます
  3. 月に1回、決めた日に10本×対象AIの数だけ入力し、自社名が回答に出たか、参照元に自社ページが入ったか、入ったならどのページかを記録します
  4. 3か月分を並べて見ます。月ごとの上下ではなく、3か月の傾向で判断します。AIの回答は日によって変わるので、1か月の増減だけで良し悪しを決めないでください
  5. 質問文を変えるときは、変えた日と理由を記録に残します。質問文を黙って変えると、前月との比較ができなくなります

GA4とSearch Consoleで流入を見る

ChatGPTやPerplexityからサイトに来た訪問は、GA4では参照元にchatgpt.comやperplexity.aiのようなドメインが記録される場合と、参照元の情報が付かずに「Direct」に分類される場合があります。Googleは、参照元が「(direct)」で媒体が「(none)」などの訪問を「Direct」チャネルに分類すると説明しています(Googleアナリティクスヘルプ「[GA4] デフォルト チャネル グループ」)。すべてを拾える方法はありませんが、参照元が残った分だけでも1つのまとまりとして見られるように設定しておくと、月ごとの増減は追えます。

Google検索のAIによる概要からの流入は、Search Consoleで見ます。ただし、AIによる概要だけを分けて見ることはできません。Googleは、AIによる概要の表示回数とクリック数はSearch Consoleの「ウェブ」検索タイプの数字に含まれ、個別には表示しないと説明しています(Google検索セントラル「Google検索のAI機能と貴社のウェブサイト」)。

実務では、次の2つを分けて見ます。

問い合わせフォームに「AIで知った」の選択肢を足す

3段階目の問い合わせは、フォームで直接聞くのがいちばん確実です。「何で当社を知りましたか」の選択肢に「ChatGPTなどのAIで知った」を1つ足すだけで、GA4では追えない経路が分かります。

GA4で追えないのは、経路が途中で切り替わるからです。ChatGPTで社名を知り、あとからGoogleで社名を検索して来た人は、GA4では「検索」に数えられます。フォームの選択肢なら、その人が「AIで知った」と答えてくれます。

選択肢の文言は、お客さまが読んで迷わない形にします。「生成AI検索」のような社内の言葉ではなく、「ChatGPTやGeminiなどのAI」のように、お客さまが使っている名前で書いてください。

ここまでを一言でまとめると、成果は「固定した質問文での引用」「GA4とSearch Consoleでの流入」「フォームで聞く問い合わせの経路」の3段階で測り、依頼先のレポートが3段階のどこまでを扱うかを契約前に確かめる、ということです。月次レポートの指標の選び方は、AI検索の効果測定指標と月次レポートの3階層で詳しく扱っています。

依頼で起きやすい失敗4つと防ぎ方

GEO対策の依頼で実際に起きやすい失敗は、契約の形と情報の渡し方に集中しています。作業の質の問題より、契約前に決めていなかったことが原因になる場合が多いので、ここで挙げる4つは、すべて契約前に防げます。

依頼先が選んだ質問文で「引用率」を測る契約になっている

依頼先が質問文20本を選び、そのうち何本で自社が出たかを「引用率」として報告する契約があります。この形では、依頼先は自社が出やすい質問文を選べるので、数字が上がっても問い合わせは増えないことが起きます。

防ぎ方は、質問文を契約前に自社と依頼先で一緒に決め、そのうち半分以上を「自社名を含まない質問」にすることです。質問文の一覧を契約書の別紙にし、変更するときは日付と理由を残す条件を付けてください。

SEO契約に「LLMO対応」が上乗せされ、同じ作業に二重に払っている

既存のSEO会社から「LLMO対応オプション」の提案を受け、内容を見ずに追加した結果、見出し直下の結論書きやFAQの追加といった、すでにSEOの契約で行っている作業に2回払っている場合があります。名前が変わっただけで、作業は同じです。

防ぎ方は、既存のSEO契約の作業一覧と、追加提案の作業一覧を横に並べて、重なる行を消してから金額を出し直してもらうことです。重なりを外した結果、追加分が計測とレポートだけになることもあり、その場合は追加の金額もそれに見合った額に下がります。

一次情報を渡さないまま、記事の本数だけ契約している

「月4本の記事制作」だけを契約し、取材の時間を入れていないと、依頼先は公開されている情報だけで記事を書くことになります。出来上がるのは、すでに他社が書いている内容の言い換えで、AIが引用する理由がありません。本数だけを積み上げても、参照元に入る根拠が無いままになります。

防ぎ方は、記事の本数と一緒に「取材の時間」を契約に入れることです。目安は記事2本あたり60分の聞き取りで、自社の担当者が経験から話せることを依頼先に渡します。取材に出す担当者を契約前に決めておくと、初月から止まりません。

計測を依頼先のツールに任せ、解約後に数字が消える

依頼先が契約している計測ツールのアカウントで引用状況を測っていると、契約が終わった時点で、それまでの数字が見られなくなります。次の依頼先に引き継ぐときも、前の期間の推移が手元に無いので、比較ができません。

防ぎ方は、GA4とSearch Consoleは自社のアカウントを主にし、依頼先の計測ツールの結果は毎月CSVかPDFで受け取って自社で保管することです。契約書に「月次レポートの元データを自社に渡す」の1行を入れておくと、あとから揉めません。

ここまでを一言でまとめると、4つの失敗はどれも「質問文・作業の重なり・取材の時間・データの保管」を契約前に決めていれば防げる、ということです。契約書に書くのは、この4つで十分です。

依頼しても動かせないことと、契約期間の妥協点

依頼先を正しく選び、契約の形も決めたうえで、それでも動かせないことがあります。ここを知らずに契約すると、3か月目に「何も変わらない」と感じて依頼先を変え、また3か月分を無駄にする、という流れになりやすいです。現場で見えている限界を率直に書きます。

AIの回答は、同じ質問でも日や人によって変わる

1つ目は、AIの回答が同じ質問でも日や人によって変わることです。「先月は参照元に入っていたのに今月は入っていない」は珍しくなく、依頼先の作業とは関係なく起きます。

これを理由に依頼先を責めても意味が無いので、月1回の記録を3か月分並べ、傾向で見る前提を、自社側でも持っておいてください。

会社を探す質問で名前が出るかは、第三者サイトに左右される

2つ目は、会社を探す質問(「○○でおすすめの会社」)で名前が出るかどうかは、依頼先の作業だけでは動かしにくいことです。この種の回答は、業界団体の会員一覧、取引先の事例ページ、ニュースでの言及といった第三者サイトの情報に左右されます。

依頼先ができるのは、自社サイトの情報を正しく置くことまでで、第三者に書いてもらうのは自社の営業や広報の仕事です。第三者での言及を増やす進め方は、生成AIに社名を引用させる監査・情報統一・言及の手順で扱っています。

自社名の答えが間違っているなら、直すのが先

3つ目は、そもそもChatGPTに自社名を聞いたときに間違った答えが返る状態なら、引用を増やす前に、正しく答えられる状態にするのが先だということです。

所在地や事業内容を間違えられている会社は、まず会社概要と各所の情報の食い違いを直す作業から始めることになり、その分、記事制作の着手は後ろにずれます。依頼先がこの順番を提案してくるなら、それは正しい判断です。

契約期間は6か月を1区切りに、3か月目で見直す

契約期間については、3か月では判断できず、12か月の縛りは初回には重い、というのが現場の実感です。記事を公開してからAIの参照元に載るまでには時間差があり、月1回の計測では3か月で3点しか記録が無いからです。

妥協点として、6か月を1区切りにし、3か月目に中間の見直しを入れる形を勧めています。

  • 3か月目に決めること:質問文を変えるか、対象ページを増やすか
  • 6か月目に決めること:契約を続けるか

ここまでを一言でまとめると、AIの回答の揺れと第三者サイトの言及は依頼先では動かせないので、自社側で「傾向で見る」「第三者での言及は自社の仕事」と分かったうえで、6か月区切り・3か月目見直しで契約する、ということです。

自社で行う範囲と、依頼する範囲

GEO対策は、依頼すれば全部が依頼先の作業になるわけではありません。契約中も自社に残る作業があり、それを分かったうえで契約したほうが、依頼先の作業が止まりません。

自社で行う範囲

自社に残る作業は、次の5つです。特に「公開前に事実を確かめる」は依頼先には代われません。依頼先が書いた実績の数字や担当者の経歴が間違ったまま公開されると、AIはその間違いを引用します。

  • 一次情報の提供:実績の数字、担当者の経歴、実際に聞かれた質問、自社の見解を、依頼先に渡します
  • 取材への参加:記事2本あたり60分を目安に、担当者が話す時間を確保します
  • 公開前の事実確認:数字・固有名詞・日付を、元の資料と1つずつ突き合わせます
  • 第三者での言及:業界団体・取引先・地域メディアに、自社のことを書いてもらう働きかけを行います
  • 数字の保管:GA4・Search Consoleを自社アカウントで持ち、依頼先のレポートの元データを毎月受け取ります

依頼する範囲

依頼先に任せるのは、AIが引用しやすい形に記事とページを直すこと、質問文を固定して月次で引用を確かめること、構造化データや技術面の実装です。自社の一次情報を渡したうえで、それを「AIが抜き出しやすい形」に書き直す作業は、経験の差が出やすいので、ここが依頼する価値の中心になります。

記事の制作から依頼する場合、AIに引用される記事づくりのGEO対策支援では、自社の担当者への取材をもとに、AIが「おすすめ」として紹介しやすい形の記事を制作します。依頼すると手元に残るのは、公開済みの記事と、固定した質問文での月次の引用記録、次にどのページを直すかの一覧です。詳しい進め方はリンク先でご確認ください。

GEO(LLMO)対策の依頼でよくある質問

「GEO対策会社」と「LLMO対策会社」で、探す会社を分ける必要はありますか?

分ける必要はありません。GEOとLLMOは同じ取り組みの呼び名の違いで、作業の中身はほぼ同じです。名前で絞らず、見積もりの内訳とAI検索での引用実績で比べてください。「AIO対策」「AEO対策」と呼ぶ会社も、同じ土台で比べて問題ありません。

いま契約しているSEO会社にGEO対策も任せるのと、別のGEO対策会社に分けて依頼するのは、どちらがいいですか?

作業の重なりを防ぎやすいのは、同じ会社に任せる形です。ただし、そのSEO会社のサイト自体がAI検索で引用されていない場合は、別の会社も候補に入れてください。分ける場合は、両社の作業一覧を並べて重なる行を消してから金額を決めます。

LLMO対策の費用で、成果報酬型の会社はありますか?その場合の注意点は?

成果報酬型の提案はあります。注意点は「成果」の定義が依頼先の測り方になりやすいことです。質問文を自社と一緒に決めて固定し、変更の記録を残す条件を付けてください。自社名を含む質問だけで成果を測る形は、問い合わせにつながらない成果に費用を払うことになります。

実績を守秘義務で出せないと言われました。信用していいのでしょうか?

守秘で社名を出せないこと自体はBtoBの支援ではよくあり、それだけで見送る必要はありません。社名を伏せた形で、質問文と参照元の画面を見せられるかを聞いてください。それも出せない場合は、依頼先自身のサイトが説明系の質問で参照元に入っているかを、自分で試して判断します。

依頼してから、AIの参照元に自社ページが入るまで、どのくらいかかりますか?

一概には言えません。記事を公開してからAIの参照元に載るまでには時間差があり、AIの種類や質問文でも変わります。目安として、月1回の計測で3か月分を並べて傾向を見て、6か月で続けるかを判断する形を勧めています。1か月の結果で良し悪しを決めないでください。

今日すぐできる最初の一歩は、ChatGPTに自社名を入れて「どんな会社ですか」と聞き、答えが正しいか、参照元に自社サイトが入っているかを見ることだけです。答えが間違っていれば、依頼先に最初に直してもらう場所が決まります。正しく答えられているなら、次はChatGPTに自社を正しく答えさせるGEO対策の手順とチェックリストで、会社概要と各所の情報の食い違いを確かめてみてください。

ここまで読んで、見積もりの内訳を自社で分解するところまでは自分でできそうだが、一次情報をAIが引用しやすい記事に書き直す作業は社内では手が回らない、と感じた方は、AI検索で引用される記事制作のGEO対策をご覧ください。いまのサイトがAIにどう答えられているかを一緒に見て、最初に直すページと、自社で用意するものを書き出すところからお話を伺います。初回のご相談は無料ですので、まずはいまの状況をお聞かせください。

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