GEO対策ツールの費用の決まり方|料金を左右する7項目と外注の目安
この記事の要点
- 月額を比べる前に、計測する質問文の数と対象のAIの数を決める
- 比べるのは1回あたりの計測単価と社内の作業時間。計算式を本文に掲載
- 修正するページが3か月決まらなければ、外注に切り替える目安
GEO対策ツールの費用は、月額の数字だけでは比べられません。決め手は「どの質問文を、どのAIに、どれくらいの頻度で聞いて記録するか」です。同じ月額でも、計測できる質問の数が違えば1問あたりの単価は変わります。しかも、ツールがするのは計測までです。ページを修正する作業には、別に費用がかかります。
AI検索対策にツールを入れるか、外部に依頼するかを決める立場の、経営者・役員の方に向けた記事です。読み終わる頃には、料金ページや見積書を見て、自社に合う段階と外注に切り替える時期を決められる状態を目指します。
この記事では、個別ツールの料金一覧を載せていません。料金はよく改定され、同じツールでも段階によって月額が大きく変わるからです。その代わりに、自社が払う月額の水準を自分で出す手順を載せています。
候補のツールを2〜3社選び、自社の計測回数が上限に収まるいちばん安いプランの月額を並べてください。その幅が、自社にとってのツール代の水準です。ツール代を0円に抑えられるのは、GA4・Search Console・手作業の確認で済ませる範囲です。控えるための表は、ステップ2に載せています。ツールの機能の見分け方はGEO(LLMO)対策ツールを見分ける4つの観点で解説しています。
Contents / 目次
GEO対策ツールの費用は何で決まるか。LLMOツールの料金を左右する7項目
計測する量でプランが分かれているツールでは、質問文の数、対象のAIの数、計測の頻度が増えるほど、上のプランが必要になります。月額を比べる前に、自社が必要な量を先に決めてください。
GEO(Generative Engine Optimization)とは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIの回答で、自社の情報が正しく紹介・引用されるようにする取り組みです。LLMO(Large Language Model Optimization)もほぼ同じ意味で使われています。GEO対策ツールとは、決めておいた質問文をAIに聞き、回答に自社名や自社サイトが出たかを記録するツールのことです。
GEO対策にかかるお金は、ツールの月額だけではありません。次の3つに分けて考えると、見積書の読み違いを防げます。
- ツールの月額:質問文をAIに聞いて、結果を記録するための費用
- 社内の確認時間:毎月の数字を見て、どのページを修正するか決める担当者の時間
- ページの修正作業費:会社概要・サービスページ・FAQなどを書き直したり、新しく作ったりする費用。社内で行うか外部に依頼するかで金額が変わる
ツールの月額を左右する7項目を、早見表にまとめました。料金ページや見積書を見るとき、この7項目がどの段階で区切られているかを確認してください。
| 項目 | 増えると何が変わるか | 契約前に自社で決めること |
|---|---|---|
| 計測する質問文の数 | 登録できる上限が上のプランほど大きい | 本当に計測したい質問文が何問あるか |
| 対象のAIの数 | ChatGPT・Gemini・Perplexity・GoogleのAIによる概要などを、何種類計測するか | 自社の顧客が使っているAIはどれか |
| 計測の頻度 | 毎日・毎週・毎月のどれか。回数が増えるほど1か月の計測量が増える | 数字を見て判断するのは月に何回か |
| 比べる競合の数 | 競合と並べて出現を比べられる社数が増える | 比べたい競合は何社か |
| 利用者の数(席数) | 管理画面にログインできる人数が増える | 数字を見る人は誰と誰か |
| 改善提案・記事作成の機能 | 修正する候補の提示や、記事の下書きまで含まれる | 下書きを確かめて仕上げる人が社内にいるか |
| データの書き出し・API連携 | 計測結果をCSVなどで持ち出したり、他のツールに連携したりできる | 解約・乗り換えのときに推移を残したいか |
料金表の段階の分け方はツールごとに違い、改定もあります(2026年09月26日時点)。この表の7項目は、どのツールの料金ページにも当てはめて読むための確認項目として使ってください。
ツール代以外も含めた、GEO対策全体の費用の内訳はLLMO対策の費用内訳と見積もりで確認する10項目で扱っています。この記事は、ツールの月額と機能の違いに絞って書いています。
ツールで計測の数字は見られても、そこからページを書き直す人が社内にいない会社もあります。その場合は、AI検索に引用される記事の制作を外部に任せる進め方もあります。
この章の結論。料金ページを見るときは、7項目のうち「質問文の数」「対象のAIの数」「計測の頻度」の3つを先に確かめます。この3つでプランが分かれているツールなら、契約前に自社で決めておくと、必要以上に上のプランを選ばずに済みます。
月額の段階で変わる機能。無料の範囲から外注まで
月額が上がるほど、分かる範囲は「自社が出たかどうか」から「なぜ出ないのか、どこを修正するか」へ広がります。ただし最上位の段階でも、ページを修正する作業はツールの外に残ります。段階ごとの違いを表にしました。
| 段階 | 分かること・できること | 分からないこと・残る作業 | 合う会社 |
|---|---|---|---|
| 無料の範囲(GA4・Search Console・手作業の確認) | AIサービスから自社サイトへのアクセス数。AIサービスに質問して、回答を表に記録すること | 自社が出た回数の推移を、同じ条件で追い続けること | まず自社がAIでどう紹介されているかを知りたい段階 |
| 計測中心の段階 | 質問文ごとに自社が出たか、引用されたURL、月ごとの推移 | 出ない理由、修正するページ | 数字を見てページを修正できる人が社内にいる |
| 分析・競合比較の段階 | 競合との出現の比較、引用元になっているサイトの一覧。回答の書かれ方を分類する機能が付く場合もある | ページの修正作業 | マーケティング担当者が毎月数字を見る時間を取れる |
| 改善提案・記事作成まで含む段階 | 修正する候補の提示、記事や説明文の下書き | 自社の事実として正しいかの確認と、公開の判断 | 下書きを確かめて仕上げる人がいる |
| 外注(運用代行・伴走支援) | 計測、修正するページの決定、書き直しと公開まで | 自社の事実の提供(実績・料金・対応範囲) | 担当者を置けない、または置いても手が回らない |
無料の範囲でも、確認できることは意外とあります。GA4では、ChatGPTなどのAIサービスから来たアクセスを参照元として見られます。設定のやり方はGA4でChatGPTからの流入を見るカスタムチャネルの設定手順にまとめています。
GoogleのAIによる概要やAIモードに表示された分は、Search Consoleでは通常のウェブ検索の実績に含めて集計され、分けては表示されません(Google検索セントラル「AI features and your website」)。Search Consoleとアクセスログの見方は、AI検索からの流入をアクセスログとSearch Consoleで確かめる手順を参考にしてください。有料ツールを入れる前にこの2つを見ておくと、そもそも有料の計測が要るかどうかを判断できます。
どの段階を選ぶかは、表の「分からないこと・残る作業」を社内の誰が引き受けるかで決まります。計測中心の段階を選ぶなら、サイトを更新できる人が社内に必要です。分析・競合比較の段階を選ぶなら、毎月数字を読んで修正するページを決める人が必要です。この担当者がいないまま上の段階を契約すると、機能が増えた分の月額を払い続けることになります。
この章の結論。段階は、機能の多さではなく「残る作業を社内で引き受けられるか」で選びます。引き受ける人がいないなら、ツールの段階を上げるより外注を比べるほうが先です。
見積もりと料金ページを比べる4つの手順
比べる順番は、次の4つです。
- 計測したい質問文を書き出す
- 1回あたりの計測単価を出す
- 社内の作業時間を足す
- 契約条件を確認する
質問文が決まらないうちは、どのプランが合うかも決められません。そのため、書き出しを最初に行います。
ステップ1。計測したい質問文を30問書き出す
最初に、自社が回答に出てほしい質問文を書き出します。GEO対策ツールで計測するのはこの質問文なので、ここが決まれば必要なプランの大きさも決まります。この記事では、30問を運用の目安にしています。次の5つの型に6問ずつ入れると、型の偏りなく書き出せる数だからです。統計的に誤差が十分小さくなる数という意味ではありません。
【比較】[地域]で[サービス名]を依頼できる会社はどこ?
【費用】[サービス名]の費用はいくらかかる?
【選び方】[サービス名]の会社を選ぶときに確認することは?
【指名】[自社名]の評判や特徴は?
【課題】[顧客の困りごと]を解決するにはどうすればいい?
質問文の案は、生成AIに出してもらうと早く集まります。指名の型は自社名を入れて社内で書けるので、AIには残りの4つの型の案を出してもらいます。出発点として、次のような短い依頼で十分です。あとはAIと対話しながら、自社の状況に合わせて詰めてください。
あなたは[業種]の会社を探している見込み客です。
[サービス名]を依頼する会社を探すとき、ChatGPTに聞きそうな質問を
「比較・費用・選び方・課題」の4つの型で、それぞれ10問ずつ出してください。
実際に人が打ち込む、話し言葉の短い質問にしてください。
出てきた案は、そのまま登録しないでください。次の3点を確認してから30問に絞ります。
- 実際に聞かれた言い方か:営業担当者や問い合わせ窓口に、お客様が実際に使った言い回しに置き換える
- 自社名入りの質問は、指名の型の6問まで:自社名を含む質問は自社が出て当然なので、多いと出現の割合が高く見えてしまう。5つの型に6問ずつ入れれば、自社名入りは30問中6問(2割)に収まる
- 自社のサービスで答えられる質問か:対応していない地域やサービスの質問は、出なくて当然なので外す
ステップ2。1回あたりの計測単価を出して比べる
月額は、「自社が実際に使う計測回数」で割って比べます。ここでいう1回は、1つの質問文を1つのAIに1回聞くことです。プランの上限で割ると、使わない枠まで含めた安い単価に見えてしまいます。
1回あたりの計測単価 = 月額 ÷(自社の質問文の数 × 対象のAIの数 × 月の計測回数)
仮の数字で計算してみます。金額は計算の形を示すための仮の値で、相場ではありません。自社の質問文を30問、対象のAIを2つ、週1回(月4回)計測するとします。1か月の計測回数は30×2×4=240回です。
| 仮のプラン | 月額(仮) | プランの上限で割った単価 | 自社の240回で割った単価 |
|---|---|---|---|
| A(質問100問・AI2つ・週1回まで) | 30,000円 | 30,000÷800回=約38円 | 30,000÷240回=125円 |
| B(質問300問・AI3つ・週1回まで) | 50,000円 | 50,000÷3,600回=約14円 | 50,000÷240回=約208円 |
プランの上限で割るとBのほうが安く見えますが、自社の使い方で割るとAのほうが安くなります。
料金ページに「1問あたり◯円」のような表記があっても、上限まで使い切った場合の数字であることもあります。1問をいくつのAIに何回聞く前提かも、ツールによって違う場合があります。何で割った数字かを確かめたうえで、自社の計測回数で計算し直してください。
実際の月額の水準は、ツールと段階によって大きく異なります。候補のツールを2〜3社選び、公式料金ページから次の項目を書き写すと、自社の使い方での費用を同じ条件で並べられます。1つのプランにつき1組ずつ書いてください。
【料金の控え表】
ツール名:
確認した日付:
プラン名:
月額(税込。外貨建てなら円換算の額と、換算に使ったレート):
質問文の上限/対象のAI/計測の頻度:
自社の計測回数(自社の質問文の数 × 対象のAIの数 × 月の計測回数):
1回あたりの計測単価(月額 ÷ 自社の計測回数):
自社の計測回数が上限に収まるか:
自社の計測回数が上限を超えるプランは、その時点で候補から外します。残ったプランの月額が、自社がツールに払う費用の水準です。
ステップ3。社内の作業時間を足して総額を出す
ツールの月額だけでは、GEO対策にかかる費用の一部しか見えません。社内の時間と、外部に出す修正費を足して、月の総額で比べます。
月の総額 = ツールの月額
+(数字の確認時間 + ページの修正時間)× 担当者の時給換算
+ 外部に依頼する修正費
仮の数字で計算します。数字の確認に月4時間、ページの修正に月8時間かかり、担当者の時給換算を3,000円とすると、社内の時間だけで月36,000円です。この条件なら、仮のプランAの月額30,000円より社内の時間のほうが大きくなります。見積書にはこの36,000円が出てこないので、自社で足して比べてください。
ステップ4。契約条件と解約時の扱いを確認する
最後に、料金ページに書かれにくい条件を確認します。次の8項目は、営業担当者に聞くか、利用規約や公式ヘルプで確かめてください。
- 質問文の入れ替え:登録した質問文を月の途中で入れ替えられるか。入れ替えると過去の推移が消えるか
- 計測の方法:1つの質問を1回だけ聞くのか、複数回聞いて割合を出すのか
- 対象のAI:自社の顧客が使っているAIが、契約するプランに入っているか
- 指標の計算方法:「出現率」「引用率」などの数字を、何を何で割って出しているか
- データの書き出し:計測結果をCSVなどで書き出せるか。どのプランから使えるか
- 契約期間:月契約か年契約か。途中でプランを下げられるか
- 請求の通貨:円建てか外貨建てか
- 席数:数字を見る人を追加したとき、料金が上がるか
この章の結論。30問の質問文を先に決め、自社の計測回数で単価を割り、社内の時間を足した総額で比べます。この順番で見ると、月額が安いプランが総額でも安いとは限らないことが分かります。
GEO対策ツールを入れると何が分かるようになるか
質問文を決めて毎月同じ条件で計測すると、ページを修正する前と後で、自社が出る質問が増えたかを比べられるようになります。計測していない状態では、修正した結果が出たのかどうかを確かめる方法がありません。
引用元の一覧からは、どこに手を入れればよいかが分かります。出てほしい質問で、比較サイトや口コミサイト、業界団体のページばかりが引用されているとします。その場合は、まずその質問に答える情報が自社サイトにあるかを確かめます。無ければ、自社サイトに答えるページを作ることから始めます。自社サイトに情報があっても外部のページばかりが引用されるなら、そうした外部のページに載っている自社の情報を正しくする、という選択肢もあります。
AIの回答に、古い料金や終了したサービスが残っていることもあります。その場合は、元になっている情報源を探して修正します。手順はAIによる概要の誤情報を修正する手順で解説しています。
GA4で見られるAIサービスからのアクセス数と、月ごとの問い合わせ件数を、同じ表に並べて記録しておくと役立ちます。自社の出現が増えた月に問い合わせがどう動いたかを、並べて見られるからです。ただし、並べて見られるだけで、出現が増えたから問い合わせが増えた、とまでは言い切れません。
そもそもGoogleは、AI向けの特別な対策は要らないという立場です。Google検索セントラルのドキュメント「AI features and your website」には、次の一文があります。
“There are no additional requirements to appear in AI Overviews or AI Mode, nor other special optimizations necessary.”(AIによる概要やAIモードに表示されるための追加要件はなく、特別な最適化も必要ない)
つまり、GEO対策ツールは特別な裏技を見つけるためのものではありません。質の高いページを作る前提で、「どの質問で、どのページが足りていないか」を探すために使います。
この章の結論。ツールで分かるのは、修正する前と後の比較と、手を入れる場所です。成果として見るのは出現の数字だけにせず、問い合わせ件数と並べて記録しておきます。
外注に切り替える目安。月額と社内の作業時間の比べ方
外注に切り替える目安は、計測の数字を見ても修正するページが3か月続けて決まらないことです。AIの回答は、AI側の更新や、競合・外部サイトの変化でも動きます。自社のページを修正しないままでは、数字が動いても、それが自社の取り組みによるものかを確かめられません。
3か月は、月1回の判断を3回行って、担当者と手順の問題かを見分けるための期間です。
| 社内の状態 | 自社でツール運用を続ける | 外注を比べる |
|---|---|---|
| 修正するページの決定 | 毎月、数字を見て1ページ以上決められている | 3か月続けて、決まらないまま月が終わる |
| ページの修正作業 | 会社概要・FAQ・サービスページを社内で更新できる | 更新のたびに制作会社への発注が要る |
| 担当者の時間 | 確認と修正の時間を毎月確保できる(ステップ3の仮の計算では月12時間) | 他の業務と兼務で、毎月の時間が読めない |
| 引用元の種類 | 自社サイトのページが引用元に出ている | 外部の比較サイトや媒体ばかりが引用されている |
| 自社の事実の書き出し | 実績・料金・対応範囲を社内で文章にできる | 何を書けばよいかの判断から迷う |
費用で判断するときは、次の式で比べます。左側のほうが小さければ、外注のほうが月の総額は安くなります。
外注の月額 < ツールの月額 + 社内の作業時間 × 時給換算 + 個別に発注している修正費
外注の見積もりにツール代が含まれているかも確認してください。依頼先がツールを契約して計測まで行う場合、自社でツールを契約すると同じ計測を二重に払うことになります。依頼先の比べ方はGEO(LLMO)対策の依頼先の決め方と評判の確かめ方で扱っています。
この章の結論。判断の材料は、修正するページが毎月決まっているかどうかです。決まらない月が3か月続いたら、ツールのプランを上げる前に、外注の見積もりと月の総額を比べてください。
GEO対策ツールでつまずく5つの条件
GEO対策ツールのつまずきは、ツールの性能より、質問文の選び方と数字の読み方で起きます。どれも契約前か、最初の1か月で防げるものです。
自社名入りの質問文ばかり登録すると、出現率が実態より高く出る
質問文を手早く用意しようとすると、「[自社名]の特徴は?」のような自社名入りの質問が多くなりがちです。自社名を含む質問では自社が出て当然なので、出現率が高い数字になり、対策が進んでいるように見えます。
ところが、実際にお客様が聞く「[地域]で[サービス名]を依頼できる会社は?」では、自社が出ていないことがあります。防ぐには、ステップ1のとおり5つの型に6問ずつ入れ、自社名入りの質問を指名の型の6問(30問中2割)にとどめます。報告を受けるときは、自社名入りの質問とそれ以外を分けた数字を出してもらいます。
1回だけの計測結果を毎月比べると、誤差を成果と読み違える
生成AIの回答は、同じ質問でも聞くたびに、言い回しや紹介される会社が変わることがあります。1つの質問を月1回だけ聞いて比べると、その月にたまたま出た・出なかったという違いを、成果や悪化として読んでしまいます。
防ぐには、1つの質問を複数回聞いて割合で見る計測方法かどうかを、契約前に確かめます。1回だけの計測しかできないプランなら、質問文の数を増やして全体の割合で見ます。1問ごとの上下では判断しないようにしてください。
対象のAIを全部入れた上位プランにすると、顧客が使わないAIに払い続ける
「念のため全部見ておきたい」と、対象のAIが多い上位プランを選ぶことがあります。自社の顧客がほとんど使っていないAIまで計測すると、その分の月額を毎月払い続けることになります。
防ぐには、GA4でAIサービスからのアクセスを参照元ごとに見て、実際にアクセスが来ているAIから優先します。AIによって引用元の選び方が違う点は、ChatGPTとGeminiで引用元が変わる理由と参照先の調べ方で解説しています。
計測ツールに改善まで期待すると、数字だけが毎月積み上がる
ツールを契約すれば対策が進むと考えて、担当者を決めないまま始めてしまうことがあります。すると毎月の計測結果は溜まっていきますが、ページは1つも変わりません。ページが変わらないので、数字が動いても、それが自社の取り組みによるものかは分かりません。
防ぐには、契約と同時に「毎月◯日に数字を見て、修正するページを1つ決める人」を決めます。その人を決められないなら、ツールより外注を先に比べます。
データを書き出せない契約だと、乗り換えたときに推移が途切れる
計測結果を書き出す機能が上位プランにしか無いツールを下位プランで契約していると、乗り換えや解約のときに過去の推移を持ち出せません。新しいツールでは「出現率」の計算方法も違うので、前後の数字をつなげて見られなくなります。
防ぐには、毎月の結果を自社の表計算シートにも記録しておきます。質問文・対象のAI・出たかどうか・引用されたURLの4列だけでも十分です。どのツールを使っても、自社の記録として続けられます。
この章の結論。5つのうち4つは、契約前に質問文の選び方・計測方法・対象のAI・データの持ち出しを確かめれば防げます。残る1つは担当者を決めることで、これは契約と同じ日に決めてください。
見積書に出ないコストと、契約前に確かめる言葉
GEO対策ツールには、月額のほかに、見積書に載らないコストがあります。契約してから気づくと予算を組み直すことになるので、次の4つは先に見込んでおきます。
- 質問文の見直し:サービス内容や料金を改定するたびに、登録した質問文の入れ替えが必要になる。入れ替えの作業時間と、推移が途切れる影響を見込む
- 担当者の交代:質問文を選んだ理由や数字の読み方が担当者の頭の中にしか無いと、交代のたびに引き継ぎに時間がかかる。選んだ理由を質問文の横に1行ずつ書いておく
- 外貨建ての請求:外貨建てで請求されるツールなら、為替で円の支払額が月ごとに変わる。予算は為替の幅を見込んで取る
- 席数:役員や営業担当者も数字を見たいとなったとき、席数に応じて料金が上がる場合がある。見る人が多いなら、月1回の報告資料で共有する形も検討する
報告を受ける側として知っておきたいのが、指標の定義です。「出現率」「引用率」「シェア」といった言葉は、ツールによって計算方法が違います。何を何で割った数字なのかを1行で書いてもらわないと、先月との比較も、他社の報告との比較もできません。
契約前に疑ってほしい言葉もあります。「AIの回答に必ず表示されます」「引用を保証します」のような言い方です。AIの回答はAIを提供している会社のシステムが決めるもので、ツール会社や支援会社が操作できるものではありません。保証をうたう契約なら、何を根拠に保証しているのか、保証されなかったときにどうなるのかを書面で確認してください。
比べる相手の支援会社を探す段階なら、AIO対策に強い会社の比較5軸と依頼前の確認10問も使えます。
この章の結論。見積書の外にかかるのは、質問文の見直し、担当者の交代、為替、席数の4つです。報告を受けるなら指標の定義を1行で書いてもらい、保証をうたう契約は根拠を書面で確かめます。
自社で行う範囲と外に依頼する範囲
GEO対策では、自社の事実を知っている人にしかできない作業と、外部に任せられる作業がはっきり分かれます。分け方の目安は次のとおりです。
- 自社で行う範囲:計測したい質問文の元になる、お客様が実際に使った言い回しを集める。実績・料金・対応地域・対応できないことを文章で書き出す。公開する前に、事実として正しいかを確かめる
- 外に依頼できる範囲:ツールの選定と計測、毎月の数字から修正するページを決めること、会社概要・FAQ・サービスページの書き直し、構造化データの実装
検索順位と問い合わせの数字を毎月見て、次に修正するページを決め、実装まで進めたい場合は、定額制のSEO対策の伴走支援という進め方もあります。
GEO対策ツールの費用でよくある質問
GEO対策ツールを契約すれば、ChatGPTの回答に社名が出るようになりますか?
契約しただけでは出るようになりません。ツールがするのは、決めた質問文をAIに聞き、回答に社名が出たか、どのページが引用されたかを記録するところまでです。出る回数を増やすには、引用されるページを作ったり修正したりする作業が別に必要で、その費用は月額に含まれていません。
SEOツールに付いているAI検索の計測機能と、GEO専用ツールはどちらを選べばいいですか?
すでにSEOツールを契約していて、見たいAIがその機能の対象に入っているなら、まず追加機能で足りるか試してください。登録できる質問文の数が自社の30問に届かないときや、競合との比較が必要になったときに、専用ツールを比べます。対応範囲は各社の公式ページで確認してください。
GEO対策ツールには、質問文を何問くらい登録すれば判断に使えますか?
この記事では、30問を運用の目安にしています。比較・費用・選び方・指名・課題の5つの型に6問ずつ入れると、型の偏りなく並べられる数だからです。統計的に誤差が十分小さくなる数という意味ではありません。30問でも、1問の結果が変わると全体の割合は約3.3ポイント動きます。そのため、1か月ごとの小さな上下で判断せず、数か月の推移で見てください。
月額を払う前に、自社がAIでどう紹介されているか無料で確かめる方法はありますか?
あります。次の手順で確かめられます。
- 書き出した質問文から5問を選ぶ
- その5問を、ChatGPTとGeminiにそれぞれ3回ずつ聞く。毎回の条件をそろえるため、過去の会話の履歴を使わない設定がある場合は、それを使って聞く(設定の名前と場所は、各AIの公式ヘルプで確認する)
- 社名が出たかと、引用されたURLを表に記録する
これで有料の計測が要るかどうかを判断できます。
GEO対策ツールは、年契約の割引を選んだほうが得ですか?
最初の契約は、月契約か短い期間の契約をおすすめします。最初の計測で質問文や対象のAIを入れ替えたくなったとき、プランを変えやすいからです。3か月ほど使って、質問文の数と計測の頻度が固まってから、年契約の割引を比べてください。
今日できる最初の一歩として、営業担当者に「最近お客様に聞かれた質問」を5つ書き出してもらってください。その5問をChatGPTとGeminiに聞くだけで、ツールを契約する前に自社がAIでどう紹介されているかが分かります。回答に自社の古い情報や足りない情報があれば、次はAI検索に引用される会社概要の作り方を読んで、自社サイトのどこを修正するかを決めてください。
ここまで読んで、ツールの数字を見ても修正するページを決められない、書き直す人が社内にいない、と感じた方は、まずは今のAIでの見え方を伺うところからご相談ください。コレットラボのAIに読まれるページづくりのGEO対策では、AIに読まれて紹介されやすいページと記事を制作します。料金や詳細はリンク先のページでご確認ください。
個別のご相談
サービスの選び方やご依頼について、ご相談いただけます。
相談する