Googleビジネスプロフィールの検索数が減少した原因と回復手順

Googleビジネスプロフィールの検索数が減少した原因と回復手順

この記事の要点

  • 検索数の減少は「計測仕様」「季節要因」「自店要因」「表示制限」の4タイプに切り分ける
  • 先に見るのは表示回数ではなく電話・ルート・サイトクリックのアクション数
  • 店名にキーワードを足す回復策は逆効果。失敗パターンを5つ解説

Googleビジネスプロフィールのパフォーマンスを開いたら、先月より検索数がガクッと落ちていた。原因が分からないまま、何をすればいいのか手が止まっていませんか。

この記事では、検索数の減少を4つのタイプに切り分ける手順と、タイプごとの回復のやり方を、画面を見ながら順番にたどれる形でまとめました。店舗を1〜10店ほど運営していて、社内にMEO専任がいない経営者・広報・店長の方に向けた内容です。

読み終わる頃には、「今回の減少は放置していいのか、手を打つべきなのか」を自分で判断できて、明日やる作業が決まっている状態を目指します。なお、そもそもマップに表示されていない場合は原因が別なので、Googleマップに表示されない原因と直し方|自分でできる4手順から先に確認してください。

Contents / 目次
  1. 検索数が減ったとき、最初に見るのは表示回数ではなくアクション数
  2. 原因を切り分ける5ステップ
  3. パフォーマンスの検索キーワードを、次の打ち手に変える
  4. 回復までの見込みと、成果としてどう表れるか
  5. やりがちな失敗と、その防ぎ方
  6. 現場の本音。ここは思ったより厄介です
  7. よくある質問
  8. 今日の一歩と、相談したいときのこと

検索数が減ったとき、最初に見るのは表示回数ではなくアクション数

結論から言います。検索数(プロフィールの表示回数)が減っていても、電話・ルート検索・ウェブサイトクリックといったアクション数が横ばいか増えているなら、多くの場合は緊急対応の必要はありません。逆に、表示回数もアクションも同時に落ちているときが、本当に手を打つべきサインです。

理由はシンプルです。表示回数は「Googleが何回あなたのプロフィールを見せたか」という数で、Google側の計測ルール変更や検索画面の仕様変更でも動きます。一方でアクション数は「実際にお客さまが行動した回数」なので、売上に直結します。分母(表示)が減っても分子(行動)が減っていなければ、来店の実数は守れているということです。

この考え方の詳細はGoogleビジネスプロフィールのインサイト|見るべきは行動の数でも解説しています。指標の優先順位が整っていない方は、先にこちらを読むと本記事の判断がぐっと楽になります。

Googleビジネスプロフィールの検索数が減少した原因と回復手順

検索数の減少は4タイプに分かれる

現場で相談を受けるとき、私たちは減少の原因を必ず次の4タイプに分けてから動きます。タイプが違えば打ち手も違うので、ここを混ぜると「投稿を増やしたのに戻らない」という空回りが起きます。

タイプ見分けるサイン最初の一手
①計測・仕様の変化表示回数だけが階段状に落ち、アクション数はほぼ変わらない様子を見る。比較の基準を新しい数値に作り直す
②季節・需要の変動前年の同じ月も同じように落ちている前年同月比で判断し、閑散期用の投稿・オファーに切り替える
③自店側の要因表示回数とアクション数が同時に落ちている。更新が数か月止まっているカテゴリ・営業時間・写真・口コミ返信を点検して埋め直す
④表示制限・トラブルある日を境に急落。管理画面に警告や「停止」「確認が必要」の表示があるプロフィールの状態確認を最優先。管理画面の案内から復元をリクエストする

判断の分かれ目。急落が「ある1日を境にストンと落ちた」なら④か①、「じわじわ2〜3か月で下がった」なら②か③です。グラフの落ち方の形を見るだけで、調べる範囲が半分に絞れます。

この記事で扱う範囲と扱わない範囲

この記事は「すでにプロフィールが公開されていて、以前は数値が取れていたのに減った」ケースを扱います。新規登録やオーナー確認そのものが通らない話、複数店舗の一括管理の設定、口コミの削除申請といった周辺テーマは扱いません。

複数店舗をまとめて見ている方は、GBP複数店舗を一括管理する手順|拠点グループと一括編集のほうが目的に合います。1店舗ずつ数字を追う前に、管理構造を整えたほうが早いケースがあるためです。

原因を切り分ける5ステップ

ここが記事の主役です。5ステップを上から順にやると、だいたい30〜60分で「4タイプのどれか」が判定できます。期間を並べて比べる作業は画面が広いほど楽なので、パソコンのブラウザで進めるのがおすすめです。

Googleビジネスプロフィールの検索数が減少した原因と回復手順

ステップ1。比べる期間を揃えてから数字を並べる

最初にやるのは、比較の土台をそろえることです。「なんとなく減った気がする」で動くと、曜日の並びや日数の差に振り回されます。

具体的には、次の3つの比較を作ります。日数がずれると比較が壊れるので、月をまたぐときは「1日〜末日」で必ず区切ってください。

  • 直近28日と、その前の28日:短期の急落を見つける比較です。曜日の数が同じになるので、飲食や美容など曜日差が大きい業種でも比較が崩れません
  • 今月と前年同月:季節要因を見分ける比較です。ここで同じ形に落ちていれば、タイプ②(季節・需要)の疑いが濃くなります
  • 直近6か月の月別推移:じわじわ型か、ある月から段差ができた型かを見分けます

直近数日のデータだけで判断しないでください。数値の反映タイミングや表示できる期間の上限は変わることがあるので、正確な仕様はGoogleビジネスプロフィール公式ヘルプ(パフォーマンスの指標について)で確認してください。

ステップ2。表示回数とアクション数を別の行に分けて記録する

次に、指標を「見られた数」と「行動された数」に分けて記録します。ここを分けるだけで、慌てる必要があるかどうかが即座に判定できます。

記録は次の表の形にしてください。Excelでもスプレッドシートでも構いません。3か月続けると、あなたの店の平常値(ふだんの幅)が見えてきます。

記録する列中身この数字が意味すること
期間2026-06-01〜2026-06-30比較の単位。必ず月初〜月末でそろえる
プロフィールの表示回数Google検索・マップの合計分母。Google側の都合でも動く指標
ウェブサイトのクリック回数比較検討している人の数
通話回数いま行きたい・聞きたい人の数
ルート検索回数来店直前の人の数。売上と最も近い
アクション合計上の3つの合計分子。ここが落ちていなければ実害は小さい
アクション率アクション合計 ÷ 表示回数プロフィールの中身の説得力。ここが落ちたら情報の作り込みの問題

アクション率は、表示回数が減った月ほど注意して見てください。表示が減ってもアクション率が保たれているなら、プロフィールの中身は機能しています。表示が同じでアクション率だけ落ちたなら、写真・営業時間・口コミなど「見たあとに選ばれる要素」に原因があります。

毎月この記録を残す型を作りたい方は、GBP分析データをスプレッドシートで管理|月次テンプレ付き手順の手順をそのまま使えます。手作業でメモを取るより、列を決めて貼るだけにしたほうが確実に続きます。

ステップ3。検索キーワードの中身を指名と一般に分ける

パフォーマンスの画面で確認できる項目や、検索語句に関する情報が見られるかどうかは、Googleビジネスプロフィール公式ヘルプ(パフォーマンスの指標について)で確認してください。検索語句のデータが見られる場合は、それを「指名検索」と「一般検索」に分けると、減少の意味が変わります。

分け方は次のとおりです。表計算ソフトに検索語を貼り付けて、隣の列に「指名」「一般」「その他」とラベルを付けるだけで済みます。

  • 指名検索:店名・ブランド名・「店名+営業時間」など、あなたの店を知っている人の検索。減っている場合、地図側の問題ではなく、認知やリピート導線(チラシ・SNS・広告・既存客との接点)の問題である可能性が高い
  • 一般検索:「地域名+業種」「近くの○○」など、まだ店を知らない人の検索。減っている場合は、カテゴリ設定・サービス項目・口コミなど、Googleが関連性を判断する材料が薄いか、競合が増えた可能性を疑う
  • その他:業種と関係ない語や、意図が読めない語。無理に解釈せず件数だけ把握する

なお、どの数値がどういう条件で集計されるかは仕様として決まっており、変わることもあります。集計の対象や表示の条件はGoogleビジネスプロフィール公式ヘルプ(パフォーマンスの指標について)に説明があるので、数字の突き合わせで悩む前にそちらを確認してください。

ステップ4。自分で検索して、見え方をその場で確かめる

数字を見たら、次は実際の検索結果を自分の目で確認します。管理画面だけ見ていると、「表示されているが順位が下がった」のか「そもそも出ていない」のかが分かりません。

確認する手順は次の5つです。所要時間は10分ほどです。

  1. スマホでブラウザのシークレットモード(プライベートモード)を開く。ログイン中のアカウント情報の影響を減らすためです。ただしローカル検索の結果は現在地が大きく影響するので、シークレットモードでも結果は人によって変わります。あくまで参考として見てください
  2. 店名で検索する。プロフィールが出るか、営業時間・電話番号・写真が今の実態と合っているかを見る
  3. 「地域名+業種」で検索する。地図の上位3枠(ローカルパック)に自店が出るか、出ないかを記録する
  4. 店から離れた場所(最寄り駅、隣の市など)でも同じ検索をする。距離が変わると順位は変わるので、1地点だけの結果で判断しないためです
  5. 上位に出ている競合を3件開き、写真枚数・口コミ件数・口コミの最新日・投稿の更新日をメモする

4つ目と5つ目を飛ばす人がとても多いのですが、ここが判断の分かれ目になります。競合の口コミが半年で30件増えていて自店が2件なら、それは「自店が落ちた」というより「相手が伸びた」という話です。打ち手はまったく変わります。

ステップ5。プロフィールの状態と情報の穴を点検する

最後に、プロフィール自体にブレーキがかかっていないかを確認します。ある日を境に急落しているなら、このステップを最優先にしてください。

次のチェックリストを上から順に見ていきます。当てはまる項目が多いほど、タイプ③(自店側の要因)またはタイプ④(表示制限)の可能性が高まります。

  • 管理画面の警告:停止・保留・確認が必要といった通知が出ていないか。出ている場合は他の作業より先に対応する
  • 重複プロフィール:同じ店舗名・住所で2つ以上のプロフィールが存在していないか。見つけた場合の対処(統合・報告)はGoogleビジネスプロフィール公式ヘルプ(重複しているビジネス情報を管理する)の案内に従ってください
  • 営業時間:祝日・臨時休業・季節営業が今の実態と合っているか。「営業時間外」の表示は行動を止める
  • カテゴリ:メインカテゴリが今の主力サービスと一致しているか。広すぎるカテゴリを選んでいないか
  • 電話番号と住所:公式サイト・SNS・各種掲載媒体と表記がそろっているか(NAP統一)
  • 写真:直近1〜2か月で追加した写真があるか。外観・内観・商品・スタッフがそろっているか
  • 口コミ返信:未返信が溜まっていないか。特に直近3か月の口コミに返信があるか
  • 投稿:最新情報の投稿が2か月以上止まっていないか
  • ウェブサイト欄:リンク先が生きているか。サイトを作り直してURLが変わったまま放置していないか

メインカテゴリの見直しは効果が出やすい一方で、選び方を間違えると逆効果になります。判断の基準はGoogleビジネスプロフィールのカテゴリ設定|主役1つで来店増にまとめているので、変更前に一度目を通してください。

プロフィールに停止や制限がかかっている疑いがあるときは、まず管理画面の通知とGoogleビジネスプロフィール公式ヘルプ(停止されたプロフィールの復元をリクエストする)の案内で状態と手続きを確認してください。必要な手続きを済ませてから中身の改善に進む順番が安全です。

タイプ④のとき。停止・制限からの復元リクエストの進め方

管理画面に「停止」「確認が必要」といった表示が出ている場合は、情報の改善よりこちらが先です。手順は次の順番で進めます。

  1. 管理画面に出ている通知を開き、書かれている状態(停止、保留、確認が必要など)と表示されている理由をそのまま記録する。ここで独自に解釈しない
  2. 先に実態とプロフィールのズレを直す。店名は看板どおりの正式名称に戻す、住所・営業時間を現在の運営と一致させる、業種と合わないカテゴリを外す
  3. 実店舗であることを示す資料をそろえる。何をどの形式で提出するかはGoogleビジネスプロフィール公式ヘルプ(停止されたプロフィールの復元をリクエストする)とリクエスト画面の指示で案内されるので、その指示に従って用意する
  4. 管理画面に表示されている案内(通知内のリンク、またはヘルプの復元リクエストの窓口)からリクエストを送る。自己判断で別の窓口に何度も送らない
  5. 送ったあとは結果の連絡を待つ。連絡の方法や審査にかかる時間は公式ヘルプの案内を確認してください

復元リクエストの入口と必要書類の最新の案内はGoogleビジネスプロフィール公式ヘルプ(停止されたプロフィールの復元をリクエストする)にまとまっています。停止の判断基準そのものはGoogleビジネスプロフィールのガイドラインに書かれているので、リクエスト前に自店の登録内容と読み合わせてください。

パフォーマンスの検索キーワードを、次の打ち手に変える

検索されている言葉が分かっても、見て終わらせると価値がゼロですが、プロフィールの文章に反映させると回復の材料になります。やることは「実際に検索されている言葉を、プロフィールの中に存在させる」ことです。

Googleビジネスプロフィールの検索数が減少した原因と回復手順

キーワードの型ごとに、打ち手を決める

検索語は型に分けると打ち手が決まります。並べ替えの手間は10分程度なので、月に1回はやる価値があります。なお、プロフィールで設定できる項目は業種やアカウントによって違います。自店の管理画面で編集できる欄を見ながら、当てはまるところに反映してください。

キーワードの型反映させる場所
地域+業種「大分市 整体」メインカテゴリ、ビジネス説明文
悩み・目的「腰痛 マッサージ」「当日 予約」ビジネス説明文、最新情報の投稿
条件・設備「駐車場」「個室」「駅近」写真のバリエーション、投稿本文
店名+補足「店名 営業時間」「店名 メニュー」営業時間の精度、投稿での案内
店名のみ「店名」地図側ではなく、SNS・広告・既存客への接点を見直す

「店名+営業時間」「店名+メニュー」がよく検索されているなら、その情報がプロフィール上でひと目で分かる状態になっているかを見てください。お客さまが毎回わざわざ追加で検索しているのは、プロフィールで答えが見つかっていないサインです。

ビジネス説明文の書き換えテンプレート

ビジネス説明文は、検索語を反映させる作業の中でもいちばん手を付けやすい場所です。ただし、語を詰め込むと日本語として崩れて逆効果になります。次の型で組むと、自然に読めて情報も入ります。

[地域名]の[業種]です。[主力サービス3つ]に対応しています。
[誰の・どんな悩みに応えるか]の方に多くご利用いただいています。
[条件・設備(駐車場、個室、当日予約など)]。
ご予約は[電話/サイト]から承っています。

【記入例】
大分市の整体院です。腰痛・肩こり・スポーツ後のケアに対応しています。
デスクワークで腰が重い方、産後の体の変化が気になる方に多くご利用いただいています。
駐車場3台あり、当日のご予約も空きがあれば承ります。
ご予約はお電話またはウェブサイトから承っています。

書き換えたあとは、必ず声に出して読んでみてください。読んで不自然なら、それは詰め込みすぎです。検索語は「入れる」ではなく「自然に出てくる」状態を目指します。

検索語の分類はAIに下書きさせて、判断だけ人がやる

検索語が50件、100件と並ぶと、手作業の分類は面倒になります。ここはAIに任せて構いません。ただし任せるのは分類までで、「どの情報を足すか」という決定は人がやるのが安全です。AIは自店の在庫・スタッフ・提供可否を知らないので、できないサービスを平気で提案してきます。

渡す材料は次の3つです。この3つがそろっていないと、出力が絵に描いた餅になります。

  1. 検索されている語の一覧(コピーして貼るだけ)
  2. いま登録しているカテゴリと説明文
  3. 実際に提供できるサービスの一覧

たたき台として使う指示文はこれくらいで十分です。あとはAIと会話しながら自社の状況に合わせて詰めてください。今のAIは、ざっくり頼めば自分で質問を返してくれます。

あなたは店舗集客の担当者です。
以下はGoogleビジネスプロフィールで検索された語の一覧です。
①指名検索 ②地域+業種 ③悩み・目的 ④条件・設備 の4つに分類し、
件数の多い順に並べてください。
そのうえで、[現在の登録内容]に無い語を「追加検討リスト」として抜き出してください。

[検索された語の一覧を貼る]
[現在のカテゴリと説明文を貼る]

出力が返ってきたら、人が確認するのは次の3点です。ここを飛ばすと、規約違反や実態と合わない登録につながります。

  1. 実際に提供できるか。自店で提供していないサービスは、どれだけ検索されていても登録しない
  2. 店名の改変を提案されていないか。店名にキーワードを足す案が出ても採用しない(後述の失敗パターン参照)
  3. 誇張が混ざっていないか。「地域No.1」「最安」のような表現は、根拠がない限り使わない

回復までの見込みと、成果としてどう表れるか

先に率直なことを言うと、検索数が翌週に戻ることは基本的にありません。プロフィールの情報を整えてから評価が動くまでには時間がかかり、どれくらいで戻るかは業種・エリア・競合の状況で大きく変わります。

ここを短く見積もると、2週間で「効果がない」と判断して施策をやめてしまい、結果的にいちばん遠回りになります。判断は週単位ではなく、月単位の推移で行ってください。

数字がどう動くかの見方

回復の兆しは、表示回数より先にアクション率に出ることが多いです。プロフィールの中身が濃くなると、同じ表示回数でも行動する人が増えるためです。

業種やエリアで大きく変わるため一律には言えませんが、考え方をつかむために仮の数字で計算してみます。あくまで例として読んでください。仮に月間の表示回数が1,000回、アクション合計が40回(アクション率4%)だったとします。ここで写真・営業時間・口コミ返信を整えてアクション率が6%になれば、表示回数が1,000回のままでもアクションは60回になります。表示回数が減っている局面でも、行動の数は増やせるということです。

成果の見方。表示回数は自分でコントロールできない指標、アクション率は自分でコントロールできる指標です。落ち込んだときは、コントロールできる側から手を付けてください。

回復できている店に共通する3つの習慣

数字を戻せている店を見ていると、やっていることは驚くほど地味です。特別な裏技ではなく、次の3つが続いているかどうかで差がついています。

  • 月1回、同じ形で数字を記録している:平常値を持っているので、下がったときに慌てず判断できる。記録がない店は毎回ゼロから調べ直すことになる
  • 週1回、5分だけ触っている:写真1枚、投稿1本、口コミ返信。まとめて月末にやろうとする店は、たいてい2か月で止まる
  • お客さまの質問を情報に反映している:電話で聞かれたことをその日のうちにプロフィールへ追記する。この積み上げが情報の厚みになる

相談の場でよく聞くのが、この一言です。「検索数は減っているんですけど、電話は前より鳴っているんですよね」。この状態なら、慌てて全部を作り直す必要はありません。まずアクション数の推移を記録し、平常値を持つところから始めれば十分です。

週1回の運用を仕組みにしたい方は、MEO運用を週1回5分で続ける習慣術|スマホ3ステップの流れがそのまま使えます。続かない原因はやる気ではなく、手順が決まっていないことのほうが多いです。

やりがちな失敗と、その防ぎ方

ここからは、検索数が減ったときに現場でよく見かける失敗を挙げます。どれも「早く戻したい」という善意から始まるのに、結果として回復を遠ざけてしまうものです。

Googleビジネスプロフィールの検索数が減少した原因と回復手順

失敗1。店名にキーワードを足して戻そうとする

減少に焦って、店名を「○○整体院【大分市・腰痛専門】」のように変えてしまうケースです。一時的に一般検索で当たりやすくなることを期待して手を出す人がいます。

これは実店舗で使っている正式名称以外を入れる行為で、Googleビジネスプロフィールのガイドラインに反します。ビジネス名として何が認められるか、店名に追加してよい情報の範囲は同ガイドラインのビジネス名に関する項目に書かれています。ガイドラインに違反した場合の措置も同じページに記載があるので、店名を変える前に必ず自店の表記と読み合わせてください。

防ぎ方はシンプルです。店名欄は看板・登記・領収書と同じ表記だけにする。地域名や強みは、カテゴリ・説明文・投稿・写真に入れます。その4か所で十分に伝わります。

失敗2。口コミを急いで集めるために特典を付ける

口コミ件数が競合に負けていると気づいて、「口コミを書いてくれたらドリンク1杯無料」のような告知を始めてしまうケースです。件数は一時的に増えます。

しかし、謝礼と引き換えに口コミを集める行為はGoogleのユーザー投稿コンテンツに関するポリシー(禁止および制限されているコンテンツ)で禁止されています。ポリシーに違反した投稿は削除される対象になるため、評価が積み上がらないどころか、店の信頼にも傷が付きます。景品表示法の観点で「#PR」を付ければ大丈夫、という話とは別のレイヤーの問題です。

防ぎ方は、謝礼と口コミを結びつけないことです。次の3つで十分に増えます。

  • 会計のタイミングで一言お願いする
  • QRコードを設置する
  • 来店後のメッセージに依頼文を添える

線引きの詳細は口コミで割引はGoogle規約違反|安全に増やす集め方と依頼文例で解説しています。

失敗3。投稿を一気に増やして3日で止める

「更新頻度が足りないのか」と考えて、1日に5本投稿するようなケースです。土日に集中してまとめて投稿し、次の週から更新が止まります。

まず前提として、投稿の本数や更新頻度そのものが検索順位を上げるわけではありません。それでも継続をおすすめするのは、利用者から見た情報の新しさが変わるからです。

まとめて投稿して止まると「たまに動く止まったプロフィール」になります。週1回でも続いていれば、見る人にとって情報が新しく、信頼が保たれます。まとめてやる運用は、担当者が変わった瞬間にゼロになります。

防ぎ方は、投稿のネタを型にして曜日を決めることです。次の4本を毎月回すだけで、ネタ切れで止まる事故が減ります。

  • 第1週:商品・サービス
  • 第2週:お客さまの声
  • 第3週:現場やスタッフの様子
  • 第4週:お知らせ

失敗4。順位だけを追いかけて、アクション数を見ない

特定のキーワードで何位かだけを毎日チェックして、上下に一喜一憂するケースです。順位は検索する人の現在地・端末・履歴で変わるので、毎日追うと必ずブレます。

その結果、「順位が下がった」という理由でカテゴリを何度も変える、説明文を毎週書き換えるといった過剰な操作が始まります。設定を頻繁に動かすと、何が効いたのか分からなくなり、検証ができなくなります。

防ぎ方は、順位は月1回・複数地点で確認するにとどめ、判断はアクション数で行うことです。変更を加えるときは1か月に1テーマだけ。カテゴリを変えた月に説明文も写真も全部変えると、原因が特定できません。

失敗5。「Googleの不具合だろう」で3か月放置する

減少の原因を調べずにGoogle側の問題だと決めつけて、そのまま何もしないケースです。実際に計測仕様の変化で数値が動くこともあるので、この判断が正しい場合もあります。

問題は、確認しないまま放置することです。プロフィールに停止や重複が起きていた場合、放置した期間そのものが機会損失になります。第三者に情報を勝手に書き換えられていたケースも、気づかなければ直りません。

防ぎ方は、この記事のステップ5のチェックリストを一度だけ通すことです。30分あれば終わります。そこで問題が見つからなければ、「様子を見る」という判断に自信が持てます。

現場の本音。ここは思ったより厄介です

ここまで手順を書いてきましたが、実際にやってみると引っかかる部分があります。相談を受ける中で「ここが一番つらい」と言われるポイントを、率直に共有します。

検索数は、そもそも完全にはコントロールできない

いちばん大事な前提です。表示回数は、次のような自店の外側の要因で動きます。

  • Googleの表示ルールの変化
  • 季節による需要の増減
  • 競合の新規出店
  • 周辺の人の動き(人流の変化)
  • 他店の閉店による商圏の変化

だから「検索数を必ず前年並みに戻す」という目標は、そもそも設計として無理があります。

現実的な目標設定は、アクション数とアクション率で置くことです。たとえば「ルート検索を月40件から50件へ」なら、写真・営業時間・口コミ・投稿という手の届く要素で近づけます。ここを混同したまま社内で報告すると、達成できない目標を毎月追う不毛な運用になります。

外注を検討するときに確認したい3点

「もう自分たちでは無理」と感じたときに業者へ相談するのは、まったく妥当な判断です。ただ、検索数が落ちて焦っているタイミングは、判断を誤りやすい時期でもあります。

見積もりを見るときは、次の3点を確認してください。

  • 順位保証をうたっていないか:地図検索の順位は検索する人の現在地でも変わるため、保証できる性質のものではありません。保証を売り文句にしている提案は、内容を細かく確認したほうがよいです
  • 作業の中身が具体的か:「MEO対策一式」ではなく、投稿本数・写真枚数・口コミ返信の対応範囲・レポートの項目まで書かれているか。書かれていない作業は、たいてい実施されません
  • プロフィールの権限をどう扱うか:オーナー権限を業者側に移す契約になっていないか。解約時に自社でプロフィールを扱えなくなるトラブルは、実際によく起きます

費用の見方はMEO費用相場の考え方|代行見積りチェックリスト12項目、契約形態の落とし穴はMEO業者への丸投げは契約形態で決まる|確認6項目にまとめています。相談前に一度読んでおくと、見積もりの読み方が変わります。

内製と外注、そしてAIの切り分け

全部を内製するのも、全部を外注するのも、どちらも続きません。実際にうまく回っているのは、次のような分担です。

作業向いている担当理由
写真の撮影・追加自社(スタッフ)現場にいる人しか撮れない。外注すると回数が減る
口コミの返信文の下書きAI型のある文章は下書きが早い。ただし公開前に人が読む
低評価への返信人(責任者)事実確認と謝罪の線引きが必要。AIに任せると火に油を注ぐことがある
検索されている語の分類・整理AI+人の確認分類は機械的。採用判断は提供可否を知る人がやる
数値の記録とレポート自社(型を作れば5分)他社に頼むと月次でしか見なくなる
原因の切り分けと戦略判断自社+外部の視点社内だけだと思い込みが固定される

口コミ返信をAIに任せる場合の具体的な運用ルールはGoogleクチコミのAI自動返信フロー|低評価は人が対応する運用にまとめています。任せる範囲を決めずに使い始めると、テンプレ感のある返信が並んで、かえって信頼を落とします。

見落とされがちなコスト

MEOは「無料でできる」と言われますが、実際にかかるのは時間です。必要な時間は店舗の規模や投稿の作り方で大きく変わるので、一般的な目安として示せる数字はありません。まずは自店で1か月やってみて、写真の撮影・追加、投稿の作成、口コミ返信、数値の記録にそれぞれ何分かかったかを測ってください。それが自店の基準値になります。

大事なのは、その時間を誰の業務時間として確保するかを決めることです。決めないまま始めると、忙しい月に真っ先に消えます。逆に言えば、毎月一定の時間を守れる体制さえ作れば、多くの店は自社で維持できます。外注を考える前に、「その時間を誰が持つか」を先に決めてください。ここが決まっていない状態で外注しても、写真の提供や情報の確認が滞って結局止まります。

よくある質問

検索数が減っても、順位は下がっていないことはありますか。

あります。順位が同じでも、その言葉で検索する人自体が減れば表示回数は減ります。閑散期や、地域のイベントが終わったあとに起きやすい動きです。順位と検索数は別の指標なので、両方を分けて記録しておくと判断しやすくなります。

どれくらい減ったら「異常」と考えればいいですか。

目安として、前年同月と比べて減っていて、かつアクション数も同時に落ちているなら調べる価値があります。前月比だけで数%の上下は通常の揺れです。3か月分の記録があれば自店の平常値が分かるので、まずは記録を残すことをおすすめします。

パフォーマンスの数字は、その日のうちに反映されますか。

判断は直近28日など、ある程度まとまった期間で行ってください。数値の反映タイミングや表示できる期間の上限は変わることがあるので、Googleビジネスプロフィール公式ヘルプ(パフォーマンスの指標について)で最新の仕様をご確認ください。

近くに競合が新しく出店したら、検索数は減りますか。

減ることがあります。同じ商圏で選択肢が増えるため、表示の機会が分散します。この場合は競合と同じことをするより、自店だけが出せる情報(対応できる悩み、設備、対応時間など)を説明文や写真で厚くするほうが効果的です。

プロフィールを直したのに数字が戻りません。何か月待つべきですか。

戻るまでの期間は業種・エリア・競合の状況で大きく変わるため、一律の目安はありません。週単位ではなく月単位の推移で見てください。数か月経ってアクション数もまったく動かない場合は、原因の切り分けを間違えている可能性があります。もう一度チェックリストから見直すか、第三者に見てもらってください。

今日の一歩と、相談したいときのこと

まず今日やることを1つだけ決めましょう。スマホのシークレットモードで自店名を検索し、営業時間と電話番号が今の実態と合っているかだけ確認してください。1分で終わりますが、ここがずれているだけでアクションは確実に減ります。

そのうえで順位側の土台も整えたい方は、Googleマップ順位を自社で上げる基本設定5つとチェックリストを次に読んでください。今回の切り分けと組み合わせると、やる順番が決まります。

ここまで読んで、「原因の切り分けはできそうだけど、毎月続ける自信がない」と感じた方もいると思います。株式会社コレットラボ(大分・福岡を拠点にAI業務システム化とWeb集客を支援)では、プロフィールの点検から口コミ・投稿の運用まで伴走しています。現状の数字を一緒に整理するだけでも構いません。気になったらMEO対策の詳細はこちらから、気軽にお声がけください。

30分の無料相談

現状をお聞きし、優先順位を一緒に整理します。

予約する →

Read Next / 次に読む

P-MAX広告の画像・動画アセット入稿の要点|比率と枚数の考え方
Web広告運用

P-MAX広告の画像・動画アセット入稿の要点|比率と枚数の考え方

2026.08.03 / 約 21 分

関連記事

MEO

Googleビジネスプロフィール権限譲渡|退職前の安全な引き継ぎ手順

更新
MEO

Googleマップの電話番号タップで来店を増やす設定と改善手順

更新
MEO

MEOで上位表示する3軸|関連性・距離・知名度を太くするコツ

更新
MEO

地方MEO対策のやり方|半年で口コミと来店を増やす3ステップ

更新
MEO

医療機関のMEO対策|集患につながる手順と広告ガイドライン注意点

更新
MEO

Googleマップの口コミが反映されない原因と対処の進め方

MEO

Googleビジネスプロフィールのカテゴリ設定|MEOに効く選び方5手順

更新
MEO

Googleビジネスプロフィールのオーナー変更手順|7日ルールと引き継ぎ

更新
MEO

Googleマップ上位表示のコツ|上位店の3習慣と来店を増やす手順

更新
MEO

大分の飲食店集客をMEOで立て直す|新規来店を増やす手順と失敗回避

更新
MEO

Googleビジネスプロフィールのハッシュタグは効果薄|投稿文の作り方

更新
MEO

Googleマップの混雑する時間帯を人員配置とSNS投稿に活かす手順

更新