福岡のコンテンツマーケティング|外注の分担と費用の考え方

福岡のコンテンツマーケティング|外注の分担と費用の考え方

この記事の要点

  • 費用は記事単価ではなく、設計・取材・入稿・計測のどこまで含むかで変わる
  • 社内に残すのは取材と事実確認の2つ。負担の少ない分担の形を本文で解説
  • 契約前に確認するのは8項目。アカウント名義を先に決めておく

福岡でコンテンツマーケティングを外注するとき、判断が要るのは「どこの会社に頼むか」より先に、社内に何を残し、何を外に出すかです。ここが決まっていない見積もりは、金額だけを比べても意味がありません。同じ「月4本」でも、キーワード設計と入稿と効果測定が入っているかどうかで、費用も社内の負担もまったく違うものになります。

この記事は、記事づくりの外注を検討している経営者・役員・院長・施設長の方に向けて書いています。読み終わる頃には、見積もりを同じ条件で並べられる状態と、契約前に何を聞くかが決まった状態を目指します。

ここで扱うのは、外注の分担・費用の内訳・契約前の確認です。金額の相場そのものと発注の全体像はコンテンツSEO外注の費用相場と発注手順でまとめているので、先にそちらを読んでいただいても構いません。

Contents / 目次
  1. 福岡でコンテンツマーケティングを外注する前に決める3つ
  2. 費用が変わる理由は記事単価ではなく「どこまで含むか」
  3. 社内に書き手がいない会社の分担の決め方5ステップ
  4. 契約前に確認する8項目
  5. 成果が見え始める順番と、決裁者が見る3つの数字
  6. 福岡の会社で実際に起きる失敗5つ
  7. 「福岡の会社に頼む」ことの向き不向き
  8. よくある質問
  9. まず今日、社内で書き出すこと

福岡でコンテンツマーケティングを外注する前に決める3つ

外注先を探し始める前に決めることは、次の3つです。

  • 分担の形:社内に何を残し、何を外に出すか
  • 費用に含める範囲:見積書のどの費目まで依頼するか
  • 撤退または縮小の条件:どうなったら本数を減らす、または切り替えるか

この3つが決まっていれば、どの会社と話しても同じ土台で比較できます。逆に、決めないまま提案を受けると、各社バラバラの前提で出てきた金額を並べることになり、いちばん安い見積もりが「いちばん含まれていない見積もり」だったという結果になりがちです。

分担の形は、大きく3タイプに分かれます。どれが正解ということはなく、社内に取材に答えられる人がいるか、公開作業を誰がやるかで決まります。

分担の形外部が行うこと社内に残る作業向いている会社
おまかせ型キーワード設計・構成・執筆・画像・入稿・公開・月次レポート公開前の事実確認のみ担当者が兼任で、月に使える時間がほとんどない会社
分担型キーワード設計・構成・執筆・入稿月1回の取材対応、事実確認、写真の提供現場の話が強みで、社内に語れる人がいる会社
内製化支援型設計・型づくり・添削・毎月の判断と改善執筆または口述、公開作業、数字の確認2〜3年かけて社内に書ける人を作りたい会社

費用に含める範囲は、後述する見積もりの費目でそろえます。撤退または縮小の条件は、契約前に自社の中だけで決めておく数字です。たとえば「6か月続けて、検索からの流入が月100セッションに届かなければ本数を半分にして書き直しに回す」のように、続ける・減らす・切り替えるの分岐を先に言葉にしておきます。

先に決める理由。撤退条件を決めずに始めると、成果が出るまでの数か月を「まだ様子見」で延ばし続けることになります。数字を先に置いておけば、その月に判断するだけで済みます。

福岡という商圏で考えるとき、もう1つ最初に決めることがあります。狙う相手が福岡市とその近郊の顧客なのか、九州全域や全国のBtoB顧客なのかです。ここで記事の設計がまるごと変わります。地域名を付けた検索の考え方は福岡のSEO対策で問い合わせを増やす記事コンテンツの作り方で詳しく書いています。

この章の結論。外注先を選ぶ前に、分担の形・費用に含める範囲・撤退条件の3つを自社で決めておけば、提案を受けた時点で「うちの前提に合っているか」だけを見れば判断できます。

費用が変わる理由は記事単価ではなく「どこまで含むか」

見積もり金額の差は、文字単価だけでは説明がつきません。記事1本の値段を横に並べても比較にならないのは、ある会社の「1本」がキーワード設計から効果測定まで含み、別の会社の「1本」が渡された構成に沿って本文を書くだけ、という状態が起こりうるためです。まず、その1本に何の作業が入っているかを見てください。

見積書に出てくる費目を分解すると、次のようになります。金額そのものより、どの行が入っていて、どの行が入っていないかを見てください。

費目何をする費用か抜けていると誰がやるか
初期設計顧客像の言語化、キーワードの洗い出しと優先順位づけ、記事の設計図づくり社内。ここが抜けると、書きやすいテーマから順に書く運用になる
構成作成見出しの組み立て、検索する人の疑問の並べ方社内、または執筆者が自己流で判断
取材現場への聞き取り、録音の書き起こし、記事にする材料の抽出社内。抜けると一般論だけの記事になりやすい
執筆・編集本文の執筆、事実の裏取り、表記の統一
画像アイキャッチ、図版、写真の選定と加工社内。フリー素材で済ませる判断もある
入稿・公開WordPressへの流し込み、内部リンク、メタ情報の設定、表示確認社内。記事の長さや画像の点数で手間が変わる
効果測定Search ConsoleとGA4の確認、次に書くものと直すものの提案社内。抜けると成果の判断ができない
定例会月次の打ち合わせ、対面なら移動時間も含む—(オンラインにすると費用を本数に回せる)

同じ本数でも金額が2倍になる条件

本数が同じでも金額が大きく動くのは、取材・監修・専門性の3つが絡むときです。電話やオンラインで30分聞いて書く記事と、現場に足を運んで写真も撮る記事では、かかる手間がまったく違います。

医療・法律・金融・不動産のように、内容が読者の健康やお金に直結する分野では、有資格者の監修が入るかどうかで単価が変わります。監修者を自社で用意できるなら、その分は下げられます。院長や有資格者ご本人が原稿を読んで確認する、という形にできるかを社内で先に決めておいてください。

AIで記事を作る会社の見積もりをどう見るか

いま、記事制作にAIを使う制作会社は珍しくありません。「AIを使うか」を聞いても判断材料にはなりにくいので、聞くべきは、AIが作った下書きに誰が何を足しているかです。

下書きの生成が速くなった分だけ安くなる工程は、構成案づくりと初稿執筆です。一方で、事実確認、自社にしかない事例の聞き取り、公開後の判断は、AIを使っても時間が減りません。ここが減っている見積もりは、その工程が省かれていると考えたほうが実態に合います。

確認の仕方はかんたんです。「AIの下書きに、うちの現場の話をどうやって入れますか」と1つ聞いてください。取材の設計を答えられる会社と、答えに詰まる会社ではっきり分かれます。

この章の結論。金額を比べる前に見積書の費目をそろえてください。初期設計・取材・入稿・効果測定の4行が入っているかどうかで、社内に降りてくる作業量が変わります。

社内に書き手がいない会社の分担の決め方5ステップ

社内に書ける人がいなくても、コンテンツマーケティングは回ります。社内に残すのは執筆ではなく、取材に答えることと、事実として正しいかを確認することの2つだけです。文章を書く力ではなく、自社の商売を知っていることが社内側の役割になります。

ここから、実際に決めていく順番を5つのステップで書きます。1〜3は自社の中だけで進む話で、外注先を探す前に終わらせられます。

ステップ1 ゴールを1文にする

最初にやるのは、記事の目的を1文で書くことです。「誰の、どんな検索に出て、読んだ人に何をしてほしいか」を埋めるだけで構いません。

[福岡市と近郊の、従業員30名以下の建設会社の総務担当者]が
[助成金の申請を自社でやれるか調べている]ときに検索する言葉で見つかり、
記事を読んだあとに[無料相談の申し込み]をしてもらう。

この1文があると、外注先の提案が自社の狙いに合っているかを一目で判断できます。埋められない箇所があるときは、そこが決まっていないという意味なので、外注先と一緒に埋める前提で持っていってください。

ステップ2 社内に残す作業を先に決める

外に出す作業を決めるより、社内に残す作業を決めるほうが先です。残す候補は次の4つで、この中から自社でやるものに印を付けます。

  • 取材に答える:月1回30分。現場の担当者か決裁者が話す。ここは外に出せない
  • 事実確認:原稿の数字・社名・料金・法令の記述が正しいかを見る
  • 写真の提供:現場写真、スタッフ、施工事例。スマホ撮影で足りることも多い
  • 公開作業:WordPressへの入稿と公開。外注できるが、権限の渡し方を決める必要がある

取材と事実確認の2つだけを社内に残す形が、いちばん負担が軽く、記事の中身も落ちません。社内側で必要になるのは、月1回の取材と、原稿の確認、そのやり取りの時間です。どれくらいかかるかは記事の本数と分野によって変わるので、初月に実際にかかった時間を記録して、続けられる本数を決めてください。

どこまで外に出してどこを残すかの線引きは、記事制作以外の作業でも同じ考え方になります。サイトの改修まで含めて考えたい方はSEO内部対策の代行はどこまで頼むかも参考になります。

ステップ3 一次情報を出す人を指名する

ステップ3は、社内の誰に取材するかを名指しで決めることです。ここを決めずに始めると、外注先が調べられる範囲の一般論だけで記事ができあがります。

指名するのは、お客さまと直接話している人です。営業担当、現場監督、受付、施術者、院長。役職ではなく、断られた理由と選ばれた理由を知っている人を選んでください。

取材の枠は、契約と同時にカレンダーへ入れます。毎月第1火曜の16時から30分、のように固定にしておくと続きます。聞く内容は毎回同じで構いません。

【月1回30分の取材で聞くこと】
1. 直近1か月で、お客さまから2回以上受けた同じ質問は何ですか
2. 見送りになった案件で、いちばん多かった理由は何ですか
3. 他社と比べられたとき、決め手になったのは何でしたか
4. 実際に対応した案件で、想定と違ったことはありますか
5. 数字で言えることはありますか(対応日数・件数・期間・回数)
6. 記事に出せない話はどれですか(社名・金額・写真・進行中の案件)

この6問を順に話していくと、記事にできる材料がその場でたまっていきます。1と2は検索されている言葉そのものが出てくるので、キーワード選びにもそのまま使えます。取材した内容を記事の形にする流れは商談につながるBtoBインタビュー記事の作り方で解説しています。

ステップ4 同じ条件で3社に見積もりを出す

見積もりは、同じ条件シートを3社に渡して取ります。各社が自由に提案する形だと、含まれる工程がバラバラになり、比較そのものが成立しません。次のシートをそのままメールに貼って使ってください。

【記事制作のお見積もり条件】
■ 会社概要
・会社名/事業内容/
・主な商圏(例 福岡市と近郊 / 九州全域 / 全国)

■ 目的
・記事で来てほしい人(例 従業員30名以下の建設会社の総務担当)
・読んだ人にしてほしいこと(例 資料請求 / 見積もり依頼 / 来店予約)

■ 現状
・サイトURL/CMS(例 WordPress)
・現在の月間問い合わせ件数(分かる範囲で)
・既存の記事本数

■ 依頼したい範囲(含めてほしいものに○)
( )キーワード設計 ( )構成作成 ( )取材 ( )執筆
( )画像・図版 ( )WordPress入稿 ( )月次の効果測定と提案

■ 社内でできること
( )月1回30分の取材対応 ( )原稿の事実確認 ( )写真の提供
( )公開作業

■ 条件
・本数と期間(例 月4本 × 6か月)
・取材の有無(あり / なし。ありの場合 対面 / オンライン)
・監修の要否(例 医療・法律・金融の記述があるため要 / 不要)
・定例会(対面 / オンライン / 不要)
・アカウント(WordPress・GA4・Search Consoleは自社アカウントを使用)

■ 回答してほしいこと
・上記の範囲での月額と内訳(費目ごと)
・初月と2か月目以降で金額が変わる場合はその理由
・実際に書く人と編集する人の体制(社内 / 外部ライター)
・着手から1本目の公開までの日数

3社そろったら、金額ではなく「回答してほしいこと」の4項目の答え方を先に見てください。内訳を費目で出せない会社は、社内でも工程を分けて管理していないことが多く、あとから追加費用が出やすくなります。

ステップ5 最初の3か月を検証期間にする

最初から月4本で契約せず、1〜2か月目は2本で進めるのが安全です。この期間に見るのは順位ではなく、進め方が回るかどうかです。

  1. 1本目の構成が上がってきた時点で、社内の誰が読んで何分で戻せたかを記録する
  2. 初稿に、取材で話した内容がどれだけ入っているかを確認する
  3. 修正のやり取りが何往復で終わったかを数える
  4. 3か月目に本数を決める(2本のままか、4本に増やすか、書き直しに回すか)

3の往復回数は、そのまま今後の社内負担になります。1本あたり3往復を超えるなら、伝えている前提が足りていないか、記事の型が決まっていないかのどちらかです。この時点で条件シートを見直すほうが、半年後にやり直すより早く済みます。

この章の結論。社内に残すのは取材と事実確認の2つ。この2つを誰がやるかを名前で決められれば、書き手が社内にいなくても運用は成立します。

契約前に確認する8項目

契約前に確認するのは、成果の話ではなく、続けられる形になっているかと、終わったときに何が残るかです。次の8項目を、そのまま質問として投げてください。答えが返ってくるまでの速さと具体性も、そのまま日々のやり取りの速さになります。

  • アカウントの名義:WordPress・GA4・Search Consoleを自社アカウントで作り、制作会社を後から追加する形にできるか
  • 実際に書く人:社内のライターか、外部に再委託か。編集は誰がするか
  • 担当者が変わったとき:引き継ぎの方法と、これまでの経緯をどこに残しているか
  • 修正の回数:1本あたり何往復まで含むか。超えたらどうなるか
  • 記事の権利:契約終了後、記事を自社で書き直したり営業資料に転用したりできるか
  • 解約の予告期間:何か月前に伝えれば止められるか。制作途中の記事の扱いはどうなるか
  • 公開の判断:最終的に公開ボタンを押すのは自社か制作会社か
  • 成果の定義:何をもって「進んでいる」と報告するのか。順位だけか、問い合わせまで見るのか

いちばん見落とされるのが1番目です。アカウントを誰の名義で作るか、制作会社にどの権限を渡すかは、契約が終わったあとに自社でデータを見られるかどうかに直結します。GA4もSearch Consoleも、アカウントは自社で作り、制作会社をユーザーとして追加する形にしてください。権限の種類と追加・削除の手順は、Googleの公式ヘルプ(アナリティクス ヘルプ「アクセス管理と権限」Search Console ヘルプ「所有者、ユーザー、権限を管理する」)に記載されています。実際の画面での進め方はサーチコンソールの権限を制作会社に渡す手順にまとめています。

5番目の記事の権利も、後から効いてきます。取材して書いた記事は、営業資料やメール、採用ページにも使えます。転用してよいかを契約時に確認しておくと、同じ内容を作り直す手間が消えます。

この章の結論。8項目のうち、アカウント名義・記事の権利・解約の予告期間の3つは、契約書に書いてもらってください。残りは口頭の確認でも、メールに残しておけば足ります。

成果が見え始める順番と、決裁者が見る3つの数字

記事を公開してから問い合わせにつながるまでには、いくつかの段階があります。検索結果に表示され、クリックされ、読んだ人が問い合わせる、という段階です。Search Consoleでは表示回数とクリック数がそれぞれ別の指標として記録されるので(Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート」)、どこまで進んでいるかを段階ごとに確認できます。この段階を知らないまま3か月目のレポートを見ると、成果がゼロに見えてしまいます。

見る数字どこで見るかこの数字が意味すること
表示回数Search Console検索結果に出るようになった。まだクリックはされていなくてよい
クリック数Search Console検索結果から実際に読まれている。タイトルと説明文が効いている
問い合わせGA4のコンバージョン、または問い合わせフォームの件数記事から仕事につながり始めた

どの数字がいつ動き始めるかは、業種・競合の状況・既存サイトの状態で大きく変わります。期間の目安を先に置くのではなく、表示回数とクリック数と問い合わせを別々の数字として見るという前提のほうを社内で共有してください。

契約から数か月の時点で見るべきは表示回数だけです。表示回数が伸びていれば、狙った検索語で記事が検索結果に出始めているということです。表示回数がまったく増えていないなら、狙っているキーワードが強すぎるか、検索されていない言葉を狙っている可能性が高く、この時点で設計を見直します。

数字の見せ方を役員会や理事会で説明する必要がある方は、役員が納得するSEO報告のKPI設計で報告資料の組み立て方を書いています。

本数と期間から、判断のタイミングを逆算する

いつ何を判断するかは、契約の本数と期間から先に決められます。ここでは月4本を6か月続ける契約を例に、判断の日を逆算します。

月4本×6か月で24本です。Search Consoleの検索パフォーマンス レポートはページ単位で表示回数とクリック数を出せるので、記事1本ずつの状態を数字で確認できます。判断は次の3か所に置いてください。

  1. 3か月目(12本公開時点):公開から1か月以上経った記事のうち、表示回数が付いている記事が何本あるかを数える。1本も付いていなければ、キーワード設計をこの時点で見直す
  2. 5か月目(20本公開時点):表示回数の多い順に記事を並べ、上位の記事に共通するテーマ・検索語・記事の型を書き出す。次の月に書く記事をこの型に寄せる
  3. 6か月目(24本公開時点・契約更新の判断):表示回数が付いている記事は、クリック数を増やすためにタイトルと説明文を直す。表示回数が付いていない記事は、書き直すか、そのまま置くかを決める

この3か所を先にカレンダーへ入れておくと、6か月目に「まだ問い合わせが来ていない」だけで止める判断をせずに済みます。逆に、6か月経っても表示回数が付いた記事がほとんどないなら、続けても同じ結果になりやすいので、設計から見直すか、記事以外の集客に切り替える判断のほうが早いです。

この章の結論。表示回数、クリック数、問い合わせを別々の数字として見てください。3か月目・5か月目・6か月目に何を見るかを先に決めておけば、途中の月に成果を問われても答えられます。

福岡の会社で実際に起きる失敗5つ

ここから挙げるのは、福岡で記事の外注を始めた会社で実際に起きやすい5つです。どれも、始めた時点では気づきにくく、3〜6か月経ってから表面化します。

失敗1 地域名付きのキーワードだけで計画を組み、数か月でネタが尽きる

「福岡 ◯◯」の形のキーワードだけで記事計画を組むと、書くことがなくなる時期が早めに来ます。地域名を足せる自社のサービス名は数が限られるため、組み合わせで作れるテーマがすぐに一巡するからです。

結果として、無理やり地域名を足した記事が量産され、内容がほとんど同じページが並びます。Google検索セントラルの検索の基本事項でも、独自の価値がないページを大量に作ることは避けるよう案内されています。書いた本数のわりに、検索から来る人が増えない状態になりやすいところです。

防ぎ方は、記事を2種類に分けることです。地域名付きの記事は指名で探している人向けに数本だけ作り、残りは地域名を付けない課題の記事にします。福岡の会社を探している人は前者で、悩みを調べている人は後者で来ます。

失敗2 映像や広告に強い会社に記事を頼み、検索の設計が付いてこない

福岡には映像制作や広告制作に強い会社が数多くあります。「コンテンツ制作」という言葉自体が、映像・写真・記事のどれも指すため、探し始めた段階では検索記事を専門にしている会社かどうかが見分けにくくなります。

映像と検索記事は、必要な技術がまったく別物です。映像に強い会社に記事を頼むと、読み物としてはきれいでも、検索する人の言葉が入っていない記事になることがあります。

見分け方は、見積書の費目です。キーワード設計と効果測定の行があるか、Search Consoleの権限をどう扱うつもりかを聞けば、記事の検索設計まで見る体制があるかどうかが分かります。

失敗3 取材に答える人が決まらず、どこかで読んだような記事になる

契約はしたものの、社内の誰が取材に答えるかが決まらないまま数か月が過ぎるケースです。外注先は待つわけにいかないので、公開されている情報だけを見て記事を書きます。

できあがるのは、他社サイトにも書いてある内容の記事です。読んだ人にとって新しい情報がないので、問い合わせにもつながりません。

防ぐには、ステップ3で書いたとおり、契約と同じタイミングで取材の枠をカレンダーに固定します。担当者を1人に絞りきれないなら、月ごとに交代でも構いません。空欄のまま始めないことが大事です。

失敗4 アカウントが制作会社の名義のまま進む

GA4とSearch Consoleを制作会社が自社のアカウントで作り、そのまま数年が経つ状況です。毎月レポートは届くので、契約中は問題が表に出ません。

表面化するのは、制作会社を変えるときです。これまでの数字を自社で確認できる状態が残っていないと、どの記事がどう伸びたのかが分からないところから再スタートすることになります。

防ぎ方は1つで、アカウントを自社名義で作ってから制作会社を追加することです。すでに先方名義で始まっている場合は、どうすれば自社側にデータを残せるかを、契約更新のタイミングで相談してください。

失敗5 監修が必要な分野で、確認しないまま公開される

クリニック、歯科、法律事務所、税理士事務所、介護施設のように、内容が人の健康やお金に関わる分野で起きます。外注ライターが書いた原稿を、有資格者が読まないまま公開してしまう形です。

この分野は、書いてある内容が正しいかどうかが、読んだ人の信頼をそのまま左右します。加えて、業種ごとに広告表現の決まりがある領域でもあります。医療機関であれば、厚生労働省の医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)が該当します。自社の業種にどの決まりが関わるかを、公開前に一度確認しておいてください。

防ぎ方は、公開前の確認を工程として組み込むことです。院長や有資格者が原稿を読んで、事実と表現をチェックしてから公開する。この確認を月何回とるかを、契約前に決めておいてください。

この章の結論。5つのうち4つは、契約前の30分で防げます。取材担当者の指名、アカウント名義、監修の担当者、記事の2種類の設計。この4つを先に決めておけば、後から作り直す事態はほぼ避けられます。

「福岡の会社に頼む」ことの向き不向き

福岡の会社に頼む価値がはっきり出るのは、取材と写真が絡む案件です。理由は次の3つです。

  • 現場に来てもらえる:取材と撮影を同じ日にまとめられる
  • 対面で話せる:言葉にしづらい商売の勘どころが伝わりやすい
  • 九州の商習慣が通じる:前提の説明から始めなくて済む

この3つは、オンライン完結の全国型サービスでは埋めにくい部分です。

一方で、率直にお伝えしておきたいことがあります。地場の制作会社であっても、実際に本文を書いているのは全国のライターというケースは普通にあります。福岡の制作会社が抱えている専属ライターの数には限りがあり、業種ごとに得意な書き手を集めようとすると、地域の外に広がるのが自然だからです。

これ自体は悪いことではありません。大事なのは、誰が書き、誰が編集し、誰が自社の窓口になるかがはっきりしていることです。契約前の確認8項目に入れているのは、そのためです。

記事より先に手を付けたほうが早い場合

商圏が福岡市内で、来店や来院が売上の中心のビジネスの場合、記事とあわせてGoogleビジネスプロフィールの整備も進めてください。店舗を探している人は、記事だけでなくGoogleマップや検索結果に出る店舗情報も見て決めます。営業時間、写真、サービス内容、口コミへの返信といった項目を埋めておくと、その場で比較されたときに情報が足りている状態になります。登録できる項目とローカル検索での扱いは、Googleのビジネス プロフィール ヘルプ「ローカル ランキングを改善する方法」に記載されています。

この場合、記事は「比較して迷っている段階の人」に向けた役割になります。Googleマップでの見え方を先に手当てして、そのうえで記事に予算を回す順番にすると、同じ金額でも配分に無駄が出ません。

もう1つ、すでに記事が20本以上あるサイトも判断が変わります。新しく本数を足す前に、既存の記事のうち表示回数が出ているものを見てください。すでに検索結果に出ている記事は、内容を足して直す余地がその数字から判断できます。新規と書き直しの配分は、Search Consoleの表示回数を見て決められます。

見えにくいコストは社内工数と定例会

見積書に出てこないコストが2つあります。1つは社内工数で、取材と事実確認にかかる時間です。もう1つは定例会です。

定例会を対面で月1回入れると、移動と待機の時間が費用に乗ります。福岡市内どうしでも、往復と会議で半日近く使うことになります。オンライン30分+チャットでの随時やり取りに切り替えて、浮いた分を記事本数や書き直しに回す判断も十分にありです。

なお、AIで下書きを作り、社内の話を人が足すという分担そのものは、いまでは多くの制作会社が採り入れています。他社との違いにはなりにくい部分です。判断材料になるのは、AIを使うかどうかではなく、自社の現場の話を引き出す取材の仕組みを持っているかどうかです。

この章の結論。福岡の会社に頼む価値は取材と写真にあります。取材が要らない記事だけを作るなら、地場かどうかは判断の中心になりません。自社がどちらのタイプかを先に決めてください。

よくある質問

福岡の会社と全国対応の会社、どちらに頼むほうが有利ですか

取材や写真撮影が記事の中身を左右する業種なら、現場に来られる福岡の会社が有利です。取材が不要な情報系の記事が中心なら、地場かどうかで差は出にくくなります。まず「うちの記事に取材は要るか」を決めてから探すと、比較の軸がはっきりします。

「福岡 コンテンツ制作」で出てくるのは映像制作の会社が多いのですが、記事も頼めますか

映像制作が主力の会社でも記事を受けているところはありますが、検索設計まで含めて見られるかは別問題です。見積書にキーワード設計と効果測定の費目があるか、Search Consoleの数字を誰が見るかを聞いてください。この2つで判断できます。

社内に書ける人がゼロですが、取材は本当に月30分で足りますか

記事に必要なのは長い話ではなく、お客さまから実際に受けた質問と、断られた理由です。この2つを話せる状態で臨めば、短い時間でも材料は集まります。実際に何分かかるかは業種と本数で変わるので、初回にかかった時間を記録して枠を決めてください。話す人を毎回同じにしておくと、回を追うごとに短く済むようになります。

契約が終わったあと、作ってもらった記事を営業資料に使い回せますか

契約内容によります。著作権の扱いと二次利用の可否は会社ごとに違うので、契約前に「記事を営業資料やメールに転用してよいか」を確認して、書面に残してください。転用できる形にしておくと、同じ内容を作り直す費用が丸ごと不要になります。

担当してくれる編集者が辞めたら、品質は落ちませんか

引き継ぎの仕組みがあるかで決まります。過去のやり取りや判断の理由を文書に残している会社なら、担当が代わっても記事の型は保たれます。契約前に「これまでの経緯をどこに残していますか」と聞いて、答えが具体的かどうかを見てください。

まず今日、社内で書き出すこと

今日できる最初の一歩は1分で終わります。直近1か月でお客さまから2回以上受けた同じ質問を、思い出せるだけメモに書き出してください。それがそのまま、最初に書く記事のテーマになります。次に読むなら、地域名を付けた記事の設計をまとめた福岡のSEO対策で問い合わせを増やす記事コンテンツの作り方が続きになります。

ここまで読んで、分担は決められそうだけれど毎月の判断まで社内で回すのは難しい、と感じた方もいると思います。コレットラボでは、何から手をつけるかを毎月一緒に決めて実装まで進める形で、記事の分担から決めるSEO対策の伴走支援を行っています。判断の理由と手順は文書に残すので、社内に回せる人ができた時点で引き継げます。いまの状況をうかがうだけでも構いません。お話を聞かせてください。

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