大分のホームページ制作会社|公開後の運用まで任せる選び方
この記事の要点
- 大分の制作会社選びは、公開後に誰が更新するかを決めてから比べる
- 見積りの差は工程数と人日単価。内訳の読み方を本文で解説
- 契約前に確認する7項目。ドメイン名義の確認漏れが一番多い
大分でホームページ制作会社を選ぶときにいちばん効くのは、デザインの好みでも、実績の数でもありません。公開したあと、誰が・どのページを・どのくらいの頻度で更新するのかを先に決めて、その体制ごと引き受けてくれる会社を選ぶことです。ここが決まっていないと、見積書の金額だけが比較対象になり、安い会社を選んだあとで「1行直すのに、その都度見積りが必要」という状況になります。
この記事は、大分市・別府市・中津市など県内で事業をしていて、ホームページの新規制作かリニューアルを決裁する立場の方に向けて書いています。経営者、役員、院長、施設長など、自分で作るのではなく「どこに頼むか」を決める人が対象です。
読み終わる頃には、手元の見積書のどこを見れば妥当性が判断できるか、契約前に何を聞けばいいか、社内に残る作業は何かまで決められる状態を目指します。金額の相場そのものを細かく知りたい方は、大分のホームページ制作費用の相場と見積りの妥当性を見抜く手順を先に読んでから戻ってきてください。この記事では、費用は「差が生まれる理由」の側から扱います。
Contents / 目次
大分の制作会社選びは、公開後の更新体制から逆算する
結論から言います。制作会社を比べる前に、社内で次の3つを決めてください。この3つが決まっていれば、どの会社に頼んでも失敗の幅が小さくなります。逆にここが空白のまま提案を受けると、各社が違う前提で見積もるので、金額を並べても比較になりません。
- 公開後に増えるページ:お知らせ、実績、スタッフ紹介、求人など。年に何本増える見込みかまで書き出す
- その更新を誰がやるか:社内の担当者名を決める。決められないなら「制作会社に依頼する」と決めて、その費用を予算に入れる
- 問い合わせが来たら誰が返信するか:フォームの通知先メールアドレスと、返信の担当者を決めておく
この3つを決めると、必要な契約の形が自動的に決まります。社内で更新するなら、更新しやすい管理画面と操作の教育が要ります。制作会社に頼むなら、月額保守の中に更新作業が何回まで含まれるかが争点になります。
下の表は、同じ「ホームページを作る」でも、契約の範囲によって公開後に何が変わるかをまとめたものです。左の列が悪いという話ではなく、パンフレット代わりに1枚あればいい会社なら左で十分です。問い合わせや採用を増やしたいなら右が必要になります。
| 確認する場面 | 制作までを契約した状態 | 公開後の更新まで契約した状態 |
|---|---|---|
| お知らせを1本出したいとき | 都度見積り。金額と納期を待ってから着手 | 月額に含む回数の範囲で対応。着手までの日数は契約で決めておく |
| スマホ表示が崩れたとき | 保証期間を過ぎていれば有償の調査から | 保守の範囲で調査。原因により追加費用の有無が事前に分かる |
| WordPressの更新通知が出たとき | 放置されやすい。管理画面を誰も開いていない | 更新とバックアップの担当が契約で決まっている |
| 問い合わせが来ないとき | 「デザインの問題か、検索の問題か」が誰にも分からない | アクセスの数字を見て、どのページを直すかを一緒に決める |
| 担当者が異動・退職したとき | ログイン情報の所在から探すことになる | 管理情報が一覧で残っているので引き継げる |
この章の結論。更新するページと担当者を先に決めてから会社を比べると、見積書の金額差が「何を含んでいるか」の差として読めるようになります。
見積り金額が会社によって違う理由。内訳で読み解く
大分県内で数社に相見積もりを取ると、同じ要望を伝えたはずなのに金額に大きな開きが出ることがあります。これは片方がぼったくっているという話ではなく、ほとんどの場合「工程の数」と「1人日あたりの単価」の掛け算が違うだけです。ここを分解できると、高い安いの判断ができます。
制作費は工程数×人日単価で決まる
ホームページ制作の費用は、素材の仕入れ値があるわけではありません。人が何日動くかで決まります。だから見積書は、次のような工程に分かれているのが自然な形です。
| 工程 | やること | ここが抜けると起きること |
|---|---|---|
| 設計・ヒアリング | 誰に何を見せるか、ページ構成と導線を決める | 「とりあえず会社概要と事業内容」の一般的な構成になる |
| 原稿・文章作成 | 各ページの文章を書く | 原稿作成が丸ごと自社の宿題になり、公開が数か月遅れる |
| 写真撮影 | 店舗・工場・スタッフ・商品の撮影 | フリー素材で埋まり、県内の同業と同じ写真が並ぶ |
| デザイン | トップと下層の見た目を作る | テンプレートそのままで、他社と見分けがつかない |
| 実装・CMS構築 | WordPressなどに組み込み、更新できる形にする | 更新のたびに制作会社へ依頼が必要になる |
| 公開作業・初期設定 | サーバー設定、SSL、フォーム、解析ツール | 問い合わせメールが届かない、数字が測れない |
| 公開後の保守 | 更新作業、バックアップ、不具合対応 | 1年後に管理画面が開けない状態になる |
安い見積りは、このうち「設計」「原稿」「撮影」が入っていないことがほとんどです。悪いことではありません。原稿と写真を自社で用意できるなら、その分を削るのは合理的な選択です。問題は、削られていることに気づかないまま契約して、あとから自社の作業として降ってくる場合です。
人日単価を仮置きして、自分で概算してみる
金額の妥当性を自分で検算する方法があります。工程ごとの日数を相手に聞いて、1人日あたりの単価を掛けるだけです。日数も単価も、案件の内容と会社の体制で大きく変わるので、こちらで想定せず必ず相手の数字を使ってください。
聞き方はこれで足ります。「この見積りは、工程ごとに何人日で見ていますか」「1人日あたりの単価はいくらで計算していますか」。この2つが分かれば、掛け算で総額の内訳を自分で再現できます。原稿作成と撮影が入っているかどうかでも日数は動くので、その2つが含まれるかもあわせて確認してください。
この聞き方をすると、相手の反応で分かることがあります。工程ごとの日数を即答できる会社は、過去の案件を数字で管理しています。「一式です」としか答えられない場合は、公開後の追加作業も同じどんぶり勘定になりがちです。
月額保守の金額差は、含まれる作業の量で見る
月額保守の見積りも、金額だけを並べても比べられません。見るのは「更新作業が月何回まで含まれるか」と「バックアップから復旧するときの費用が保守に含まれるか」の2点です。
安い保守プランは、サーバーとWordPressの更新だけで、コンテンツの更新作業は都度見積りというケースが多くあります。この場合、月に数本お知らせを出すだけで、都度の作業費が月額を上回ることがあります。保守費の中身をどう分解して見るかは、WordPress保守費用の相場と内訳で項目別にまとめています。
この章の結論。見積りは総額ではなく工程数と人日で比べます。安い見積りは「削られた工程が自社の作業になる」と読み替えると、実際の負担が見えてきます。
契約前に確認する7項目。この順番で聞く
提案を受けたあと、契約書にサインする前に確認する項目を挙げます。順番にも意味があります。1と2は、あとから取り返しがつきにくい項目なので先に確認してください。
ステップ1 ドメインとサーバーの契約名義を確認する
最初に聞くのはここです。「ドメインとサーバーの契約は、弊社名義で取得しますか。それとも御社名義ですか」と直接聞いてください。
制作会社の名義で契約されていると、将来その会社と取引を終えるときにサイトごと動かせなくなることがあります。移管の作業費を請求される、担当者と連絡が取れずに手続きが止まる、といったことが実際に起きます。
望ましいのは、ドメインとサーバーの契約は自社名義にして、管理だけを制作会社に任せる形です。契約している登録事業者の管理画面で、登録者情報と請求先の設定がどうなっているかを確認してください。ドメインとSSLの期限管理をどちらが持つかは、ドメイン・SSL期限切れでサイトが止まる前の更新管理の手順にまとめています。
ステップ2 納品物の範囲を書面で確認する
「何を納品してもらえるのか」を契約書か発注書に書いてもらいます。口頭の合意だけだと、あとで解釈が割れます。
- 管理画面のログイン情報:管理者権限のアカウントを自社が持てるか
- デザインの元データ:ロゴやバナーの編集可能なファイルを渡してもらえるか
- 撮影した写真:サイト以外(チラシ、名刺、SNS)にも使えるか、使用範囲に制限があるか
- 操作マニュアル:更新の手順書があるか、口頭説明だけか
とくに写真の使用範囲は見落とされがちです。せっかく撮影したのに、チラシに使うと追加料金という契約になっていることがあります。
ステップ3 公開後に自社で直せる範囲を実際に見せてもらう
「更新はかんたんにできます」という説明を、言葉だけで信じないでください。提案の段階で、実際の管理画面を画面共有で見せてもらうのが確実です。
見せてもらうときの依頼文はこれで十分です。
お打ち合わせのときに、公開後の更新画面を実際に見せていただけますか。
確認したいのは次の3つです。
1. お知らせを1本追加するときの操作
2. トップページの写真を差し替えるときの操作
3. 料金表の数字を1つ直すときの操作
弊社で更新するのは[更新を担当する人の役職を入れる]なので、
その人が迷わず操作できるかを見たいと考えています。
ここで「トップページの写真は弊社での作業になります」と言われたら、それが悪いわけではありません。更新のたびに依頼が発生する箇所がどこかを、契約前に把握できるのが目的です。
ステップ4 修正の回数と期間の上限を聞く
制作中の修正について、「デザイン案の修正は何回まで含まれますか」「その先は1回あたりいくらですか」を聞きます。回数無制限をうたう会社より、回数を明示する会社のほうが進行の見通しが立ちます。
あわせて、公開後の修正依頼への返答期間も聞いてください。「依頼から着手までの目安は何営業日ですか」という聞き方です。ここが不明確なまま契約すると、急ぎの修正のたびに気を揉むことになります。修正依頼そのものの伝え方は、制作会社への修正依頼で一発で伝わる3点セットで具体的な書き方を紹介しています。
ステップ5 担当者の人数と、いなくなったときの体制を聞く
制作会社の中には、少人数で運営している会社もあります。少人数だから悪いという話ではなく、むしろ社長が直接動いてくれるので判断が速いという良さがあります。
確認するのは「その1人が動けなくなったときにどうなるか」です。「担当の方が体調を崩されたときや、繁忙期に重なったときは、どなたが対応されますか」と聞いてください。答えが用意されている会社は、外部パートナーとの体制を持っています。
ステップ6 公開後3か月の予定を出してもらう
公開日で終わる提案書ではなく、公開後3か月に何をするかまで書いてもらいます。「公開後3か月で、御社としてやることを月別に書いていただけますか」と依頼します。
ここで書けるものが「特にありません」なら、その会社にとっての仕事は公開までです。それが悪いわけではなく、運用は別の会社か社内で持つ前提で予算を組めばいいだけです。判断材料として先に知っておくことが大事です。
ステップ7 相見積もりのときは同じ条件書を全社に渡す
複数社に声をかけるなら、各社に同じ内容の条件書を渡してください。バラバラの説明をすると、各社が違う前提で見積もるので比較できません。
A4で1枚あれば足ります。書く項目はこれです。
【ホームページ制作 依頼条件】
1. 目的 :[例:採用応募を増やす/既存客への信頼づけ/新規問い合わせ]
2. 対象 :[誰に見てほしいか。地域・業種・立場]
3. 必要なページ:[例:トップ、事業内容3、会社概要、お知らせ、採用、問い合わせ]
4. 原稿 :[自社で用意する/制作会社に依頼したい]
5. 写真 :[既存の写真がある/撮影を依頼したい]
6. 公開希望日 :[年月]
7. 公開後の更新:[社内でやりたい/依頼したい/まだ決まっていない]
8. 予算の範囲 :[上限を書く。書かないと各社が違う前提で出してくる]
回答をお願いしたいこと
・工程ごとの人日数と金額の内訳
・公開後の保守に含まれる作業と、含まれない作業
・公開後3か月の予定
予算の上限を書くのをためらう方が多いのですが、書いたほうが精度の高い提案が返ってきます。上限が分からないと、各社は無難な構成で無難な金額を出すしかありません。より正式な形で複数社から提案を集めたい場合は、ホームページリニューアルの仕様書とプロポーザル公募の評価基準で項目立てを解説しています。
この章の結論。7項目のうち、あとから取り返しがつきにくいのはドメイン名義と納品物の範囲です。この2つだけでも契約前に書面で確認してください。
任せる範囲と、社内に残る作業
制作会社に頼んでも、社内の作業がゼロになることはありません。ここを見誤ると、公開が半年遅れます。制作が止まるときによくあるのは、技術的な問題ではなく「自社が用意する材料が集まらないこと」です。
| 作業 | 制作会社に任せられる | 社内でやることが残る |
|---|---|---|
| ページ構成の設計 | 設計そのもの | どの事業を前に出すかの意思決定 |
| 文章 | 取材して書き起こす | 取材に応じる時間、専門用語の正誤確認 |
| 写真 | 撮影と加工 | 撮影日の調整、映る人と場所の許可取り |
| 実績・事例 | 読みやすい形にまとめる | 掲載してよい案件の選定と、取引先への許可取り |
| 料金の掲載 | 表として見やすく作る | いくらまで公開するかの判断 |
| 公開後のお知らせ | 入稿代行 | 何を書くかのネタ出し |
この表を見て分かるとおり、制作会社に渡せないのは「決めること」と「許可を取ること」です。ここは社長か決裁者にしかできません。
だから発注前に、社内の担当者を1人決めて、その人が月に何時間使えるかを見積もってください。取材への同席、原稿の確認、写真の選定を合わせると、制作期間中はまとまった時間が必要になります。担当者が本業で埋まっていると、そこで進行が止まります。
この章の結論。制作を外に出しても、決裁と許可取りは社内に残ります。社内担当者を1人決めて、制作期間中の時間を確保できるかを先に確認してください。
公開後も動いているサイトに、共通していること
公開から1年たっても機能しているサイトには、共通点があります。デザインが優れているとか、費用をかけたということではありません。更新する人と更新する内容が、最初から決まっているという一点です。
具体的には、次のような状態になっています。
- 月に1〜2本、お知らせか実績が増えている。長文でなくてよく、写真1枚と3行の文章でも積み上がる
- 問い合わせフォームからの連絡に、誰がいつ返信するかが決まっている
- 3か月に1回、どのページが見られているかを確認する場が設けられている
- 電話で来た問い合わせも「ホームページを見た」と言われたかを記録している
4番目は地味ですが、地方の中小企業ではとくに効きます。県内の商売では、ホームページを見てから電話をかけてくる人がいます。フォーム経由の件数だけを見ていると、サイトの効果を過小評価してしまいます。電話を受けたときに「どこでお知りになりましたか」と一言聞いて、単位で数えるだけで判断材料になります。
逆に、更新が止まったサイトが何を失うかも書いておきます。訪問者は、お知らせの日付が2年前で止まっているのを見ると「この会社、今も動いているのかな」と考えます。とくに採用ページを見ている求職者と、初めて取引を検討している会社は、そこを見ています。更新体制の作り方は更新されないサイトの信用低下を直す更新体制の作り方で、担当と頻度の決め方まで扱っています。
大分県内の支援制度を先に確認しておく
制作費の予算を組む前に、県や市の支援制度を見ておくと選択肢が広がります。補助金・融資の情報は、大分県が運営するポータルサイトに集約されています。おおいた中小企業支援ポータルの施策詳細情報には、次のように書かれています。
おおいた中小企業支援ポータルは、大分県が運営する、大分県内の企業の皆さんに役立つ情報を提供するためのサイトです。中小企業・小規模事業者の皆さんの事業展開に活用いただける補助金・融資制度などの支援施策情報を掲載しています。
補助金は年度ごとに募集内容・金額・締切が変わります。この記事では金額や要件を書きません。必ず最新の募集要項で確認し、申請の締切から逆算して制作会社に声をかけてください。準備する書類の量は制度によって大きく違うので、募集要項に書かれた提出書類を見てから逆算してください。
この章の結論。公開後に効いているのは更新の量ではなく、更新する人が決まっているかどうかです。あわせて、予算を確定する前に県の支援制度を確認してください。
大分でよく起きる失敗と、その防ぎ方
ここからは、県内で実際に起きやすい失敗を挙げます。どれも「安さで選ぶと失敗する」のような一般論ではなく、地元で発注するときに特有の構造から生まれるものです。
ドメインが制作会社名義のまま、乗り換えられなくなる
起きる状況は、10年前に地元の制作会社に頼んで、ドメインもサーバーもその会社にお任せしたケースです。当時は誰も気にしませんでした。
その結果、リニューアルを別の会社に頼もうとした段階で止まります。ドメインの管理画面に入れないと、契約内容を自社で確認できません。手続きを進めるには契約者である前の会社に動いてもらう必要があり、関係が続いていれば話は早いものの、廃業していたり担当者が辞めていたりすると、依頼する相手そのものがいなくなります。
手続きの具体的な流れは、ドメインの種類(.jpや.comなど)と契約している登録事業者によって異なります。自社のドメインがどの手順になるかは、契約している登録事業者の案内を確認してください。
防ぎ方は2つです。
- これから契約する場合:ドメインだけは自社名義で取得する
- すでに任せている場合:リニューアルの話を出す前に「ドメインの契約名義を確認したい」と連絡して、名義変更か管理情報の共有をしておく
関係が良いうちに聞くのがコツで、乗り換えの話と同時に切り出すと角が立ちます。
紹介や付き合いで決めて、保守の範囲が口約束のまま進む
大分では、商工会や取引先の紹介で制作会社が決まることがよくあります。信頼できる相手にたどり着けるという点で、これは良い流れです。
問題は、関係が近いぶん、金額と範囲の話がしにくくなることです。「ちょっとした修正はサービスで」という状態が続くと、どこまでが無償でどこからが有償かが誰にも分からなくなります。そのうち頼みづらくなり、修正を我慢するようになります。結果として、更新されないサイトができあがります。
防ぎ方は、金額の話をこちらから切り出すことです。「長くお願いしたいので、月額でお支払いする形にできませんか。含まれる作業を書面にしてもらえると社内で通しやすいです」と伝えます。社内稟議を理由にすると、関係を保ったまま書面化を依頼できます。
県内の商圏なのに、地域名で探される前提になっていない
大分市内の店舗や事業所なのに、サイトのどこにも「大分市」が書かれていないことがあります。会社概要の住所欄にだけあって、トップページにも各サービスページにも地域名がない状態です。
すると、「大分市 ○○」で探している人に見つけてもらえません。加えて、Googleビジネスプロフィールに登録した社名・住所の表記と、サイトの表記が食い違っているケースもあります。「株式会社」の位置、丁目のハイフン表記、ビル名の有無などです。Googleビジネスプロフィールヘルプ「ビジネス情報のガイドライン」でも、ビジネス情報は実際の表記と一致させることが求められています。
防ぎ方は、提案の段階で「県内のどの地域から探されることを想定した設計ですか」と聞くことです。答えが出てこない場合は、こちらから商圏を伝えます。あわせて、住所と電話番号の表記をサイトとGoogleビジネスプロフィールで統一しておきます。1文字レベルで揃えるのが確実です。
写真がすべてフリー素材で、県内の同業と同じ画像が並ぶ
予算を抑えるために撮影を外すと、フリー素材で埋めることになります。全国向けのサービスなら大きな問題にはなりません。
ところが地方の商売では、見る人の範囲が狭く、同業も限られています。同じ素材サイトの人気画像を、県内の同業が使っているという状況が実際に起きます。見比べられたときに「どこも同じだな」と思われて終わります。
防ぎ方は、予算配分を変えることです。ページ数を減らしてでも、撮影の1日を確保します。実際に働いている人、実際の店内、実際の商品が写っているだけで、他社との違いが出ます。スマホで撮った写真でも、フリー素材より効くことがあります。
この章の結論。地元で発注するときの失敗は、技術ではなく人間関係と手続きから生まれます。ドメイン名義の確認と、保守範囲の書面化。この2つを最初に済ませておけば、大半は避けられます。
提案書からは見えにくい、発注後の現実
ここでは、提案の場では話題になりにくいけれど、発注してから効いてくることを率直に書きます。
制作費が安い会社ほど、公開後の単価が高くなりやすい
これは意地悪をしているわけではなく、構造の問題です。制作費を抑えて受注した会社は、その案件で利益が出ていません。だから公開後の作業は、都度きちんと請求しないと成り立ちません。
逆に、制作費に設計と運用の準備が含まれている会社は、公開後の依頼を月額の中で吸収できます。だから比べるときは、初期費用だけを並べないでください。初期費用と、月額または都度作業費を3年分まとめて合計し、その総額で比べます。都度見積りの会社なら、月に何回依頼しそうかを自分で見積もって掛けてください。この計算をしてから決めると、安く見える提案の実際の負担が分かります。
「集客もできます」の中身を分解して聞く
提案書に「SEO対策込み」「集客まで支援します」と書かれていたら、中身を分解して聞いてください。聞き方は「具体的にどの作業が含まれますか」です。
タイトルタグとメタディスクリプションの設定だけを指している場合もあれば、記事を月に何本書くところまで含む場合もあります。どちらも「SEO対策」と呼ばれています。前者を期待していた予算で後者を求めると、話が噛み合いません。
AIで下書きを作る会社が増えたぶん、確認する場所が変わった
制作会社が原稿や画像の下書きにAIを使うこと自体は、いまや普通のことです。速く安くなるなら発注側にとって悪い話ではありません。ただし、確認するポイントは変わりました。見るべきは「自社の事業内容が正確に書かれているか」と「他社にもそのまま当てはまる文章になっていないか」の2点です。AIで作る場合の限界と人が足すべき部分は、AIで作ったサイトがSEOで評価されるために人が足すE-E-A-T3要素で詳しく扱っています。
県外の会社に頼むかどうかの判断軸
「大分の会社に頼むべきか、福岡や東京の会社でもいいか」はよく聞かれます。結論は、撮影と対面の打ち合わせが必要かどうかで決めるのが実務的です。
- 県内の会社が向くケース:店舗・工場・施設の撮影が必要、現場を見てもらわないと伝わらない、社内に相談相手がいなくて対面で進めたい
- 県外でも進むケース:写真と原稿が社内に揃っている、担当者がオンライン会議に慣れている、業界に特化した実績を持つ会社に頼みたい
ただし県外に頼む場合、公開後の細かい修正で「ちょっと見てほしい」がやりにくくなります。そこを想定して、更新は社内でできる形にしておくか、保守だけ県内の会社に分ける形も選べます。
開業前なら、ホームページより先に決めることがある
これから開業する方には、正直に言っておきたいことがあります。業種によっては、ホームページより先にGoogleビジネスプロフィールとSNSを整えたほうが、最初の集客が早いことがあります。飲食、美容、整体などの来店型はとくにそうです。この順番の判断は開業前に決める集客戦略。大分でホームページより先にやることにまとめています。
この章の結論。初期費用と公開後の費用を3年分で合計して比べると、安く見える提案の実際の負担が分かります。県内・県外の判断は、撮影と対面打ち合わせの必要性で切り分けてください。
大分のホームページ制作について、よくある質問
今のサイトを作った大分の制作会社と連絡が取れません。別の会社に引き継げますか
引き継げるかどうかは、ドメインとサーバーの契約名義で決まります。自社名義ならログイン情報を再発行して移行できます。制作会社名義の場合は、どこまで対応してもらえるかを、契約している登録事業者の窓口に確認してください。連絡が完全に取れない場合は、同じドメインを諦めて新規ドメインで作り直す判断も出てきます。
大分県内の補助金は、ホームページ制作にも使えますか
制度によって対象が異なるため、一律には言えません。おおいた中小企業支援ポータルに補助金・融資制度の情報が掲載されています。対象経費と締切は年度ごとに変わるので、最新の募集要項で提出書類と締切を確認したうえで、そこから逆算して制作会社に相談を始めてください。
打ち合わせは大分市まで来てもらえますか。オンラインだけでも進みますか
県内の会社なら訪問対応が基本です。オンラインだけでも制作は進みますが、撮影が必要な案件と、社内の意見がまとまっていない案件は対面のほうが早く決まります。目安として、キックオフと構成確認の2回だけでも対面にすると、認識のずれが減ります。
制作期間はどのくらい見ておけばいいですか
ページ数より、原稿と写真が揃っているかで大きく変わります。素材が揃っていれば構成確定から公開まで短く済み、取材と撮影から始めると数か月かかることもあります。遅れる原因はほぼ社内の確認待ちなので、確認する人と締切を最初に決めておくと短縮できます。
知り合いの制作会社にお願いしていて、値段の話を切り出しにくいです
社内の稟議を理由にすると、関係を保ったまま話せます。「経理から作業内容の書面を求められている」という伝え方なら、相手も応じやすくなります。無償対応が続いている状態はお互いに続かないので、月額の形にして範囲を決めるほうが、結果的に長く付き合えます。
まず今日、ドメインの契約名義だけ確認してください
この記事の内容で今日すぐできるのは1つです。今あるホームページのドメインが、どこの会社の名義で契約されているかを確認してください。
制作会社に「ドメインの契約名義を教えてください」とメールを1本送るだけで済みます。ここが自社名義かどうかで、これから取れる選択肢の幅が変わります。
制作費そのものの相場を数字で押さえたい方は、大分のホームページ制作費用の相場と見積りの妥当性を見抜く手順を続けて読むと、見積書の読み方がもう一段はっきりします。
ここまで読んで、社内の担当者や更新の体制まで含めて考えると自社だけで決めきれないと感じた方は、一度お話を聞かせてください。公開後の更新まで含めたホームページ制作・運用のご相談として、いま出ている見積書を見ながら、何が含まれていて何が社内に残るのかを一緒に書き出すところから始められます。まだ発注先が決まっていない段階でも大丈夫です。
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