内部リンクの貼り方|アンカーテキスト最適化の5ステップ手順
この記事の要点
- 内部リンクは「関連ページを・分かる言葉で・読者が知りたい位置に」貼るのが基本
- アンカーテキストは「詳細はこちら」を卒業し、リンク先の内容が分かる言葉で示す
- 孤立ページ・リンク切れ・リンク過多の3つを定期点検すれば評価は安定する
「内部リンクは大事と聞くけれど、どのページに、どんな文字でリンクを貼ればいいのか分からない」。そんな状態で手が止まっていませんか。
この記事では、内部リンクの貼り方とアンカーテキスト(リンクに使う文字)の付け方を、今日から自分の手で改善できる手順に落として解説します。関連ページの選び方、コピペで使える文面パターン、AIを使った候補出しの道筋、公開前チェックリストまで、現場目線でお伝えします。
Contents / 目次
結論。内部リンクは「関連ページを・分かる言葉で・知りたい位置に」貼る
内部リンクの正解は、突き詰めると3つの条件を同時に満たすことです。関連性の高いページへ、リンク先が分かる言葉(アンカーテキスト)で、読者がちょうど知りたくなる位置に貼る。この3点がそろっていれば、細かいテクニックを覚えなくても評価は安定します。
内部リンクとは、自分のサイト内のあるページから別のページへ渡すリンクのことです。役割は次の2つです。
- 読者を次の疑問の答えへ案内する
- Googleの巡回ロボット(クローラー)にページ同士の関係を伝える
この2つは対立しません。読者に親切なリンクは、そのまま検索エンジンにも伝わりやすいリンクになります。

まず、やるべきことの全体像を先に示します。ここを押さえれば、あとの手順はこの3つを実行に移すだけです。
- 関連性で選ぶ:テーマがつながるページ同士だけをつなぐ。話題が違うページを無理に結ばない
- 言葉で示す:「こちら」ではなく、リンク先の中身が伝わる文字をアンカーテキストにする
- 位置で効かせる:読者が「もっと知りたい」と感じた文脈のすぐ横にリンクを置く
この考え方の背景には、リンクは数だけでなく置き方が大切だという発想があります。隅に機械的に並べたリンクより、本文中の自然な流れで、読者がクリックしたくなる位置に置いたリンクのほうが、読者にとって意味が伝わりやすくなります。
内部リンクの基本や周辺施策は、Google 公式 SEO スターター ガイドでも解説されています。まずは公式の考え方を土台にすると、迷ったときの判断がぶれません。
結論を、良い例と悪い例の対比で見ておきましょう。この表を頭に入れておくだけで、日々の判断がかなり速くなります。
| 観点 | やりがちなNG | 目指したいOK |
|---|---|---|
| アンカーテキスト | 「詳細はこちら」「→」 | 「内部リンクの貼り方の手順」 |
| リンク先の関連性 | 話題が違うページに無理やり | 読者の次の疑問に答えるページ |
| 設置場所 | 本文末 | 関連する話題が出た本文中 |
| リンクの数 | 1ページに数十本を機械的に | 読者に有益なものを厳選 |
| メンテナンス | 貼りっぱなしで放置 | 定期的に切れ・孤立を点検 |
内部リンクの貼り方。今日からできる5ステップ
内部リンクは、次の5ステップで進めれば自分で完結できます。ここが記事の主役なので、1つずつ具体的に見ていきましょう。
- 関連ページを探す
- アンカーを決める
- 本文に置く
- 重要ページへ集める
- 公開前に確認する

ステップ1。リンク先の候補になる関連ページを洗い出す
最初にやるのは、いま書いている記事とテーマがつながるページを、自分のサイトから拾い出すことです。判断基準はシンプルで、「この記事を読んだ人が、次に知りたくなること」に答えているページかどうか、です。
探し方は次の2通りです。
- site:検索を使う:Googleで「site:自社ドメイン キーワード」と検索する。たとえば「site:colet-lab.jp 重複コンテンツ」と打てば、そのテーマの自社記事が一覧で出てくる
- 管理画面からたどる:記事管理画面でカテゴリーやタグから関連記事をたどる
候補が集まったら、関連度の高い順に3〜5本ほどに絞ります。ここで「関連していないけど人気だから」という理由で選ばないのが大事です。話題がずれたリンクは読者を混乱させ、評価にもプラスになりません。
ステップ2。アンカーテキストをリンク先が分かる言葉にする
アンカーテキストとは、リンクに設定する文字のことです。ここが内部リンクの成否を大きく分けます。原則は、リンク先のページで扱っている内容が一目で分かるよう、短く具体的な言葉で示すことです。
「詳しくはこちら」「続きを読む」のような汎用表現は避けます。読者もクローラーも、その文字だけではリンク先に何があるか分からないからです。リンク先で上位を狙いたいキーワードを、文章として自然な形で含めるのが理想です。
実際のアンカーテキストは、次のようなイメージで作ります。左が避けたい例、右が目指す例です。
| 避けたいアンカー | 目指すアンカー |
|---|---|
| 詳しくはこちら | 重複コンテンツを防ぐcanonicalの設定手順 |
| 関連記事はこちら | スマホで読みやすい見出し構成の作り方 |
| この記事もどうぞ | リンク切れの点検方法とチェック術 |
ポイント。同じページへ何度もリンクするときは、アンカーテキストを少しずつ変えます。まったく同じキーワードを機械的に繰り返すと、文章として不自然になりやすいためです。「見出し構成の作り方」「読みやすい見出しのコツ」のように、文脈に合わせて言い回しを分散させましょう。
画像でリンクを貼る場合は、文字がないぶんalt属性(画像の内容を説明するテキスト)が実質的なアンカーの役割を果たします。これはGoogleの画像SEOに関する公式ガイドでも、画像リンクのaltテキストをアンカーテキストと同様に扱うと明記されています。alt属性に、リンク先の内容が伝わる言葉を入れておきましょう。
ステップ3。読者が知りたくなる本文の位置に埋め込む
リンクを置くベストな位置は、読者が「それ、もっと知りたい」と感じた文脈のすぐ後ろです。記事の末尾に「関連記事」としてまとめて並べるより、本文の流れの中に自然に差し込むほうがクリックされやすくなります。
具体的な埋め込みのHTMLは、次のように書きます。コピペして、URLとアンカーテキストを自社のものに差し替えて使ってください。
<p>
タイトルとメタの重複は、内部リンクの評価も分散させます。
直し方は<a href="https://colet-lab.jp/column/seo/fix-duplicate-title-meta-description/">タイトルとディスクリプション重複の直し方</a>で手順を解説しています。
</p>
ワードプレスなど一般的なCMSでは、本文の文字を選択してリンクを設定する機能が用意されています。画面のボタン名やメニューの位置は更新で変わることがあるため、迷ったら公式ヘルプで最新の操作を確認してください。ただし「どんな文字を・どこに・どのページへ」という判断は、この記事の手順どおりに自分で決められます。
ステップ4。重要ページへ関連記事からリンクを集める
サイトの中で特に上位を取りたいページや、問い合わせに近いページには、関連する記事から意識的にリンクを集めます。関連する記事からリンクをたどれるようにしておくと、読者がそのページにたどり着きやすくなるからです。
ここで役立つのが、トピッククラスターという考え方です。あるテーマの全体像をまとめた中心記事(ピラーページ)を1本用意し、その周りに個別テーマの記事(クラスター記事)を配置して、互いに内部リンクでつなぎます。
たとえば「内部対策の全体像」を中心に据え、「内部リンク」「重複コンテンツ」「見出し構成」といった個別記事を相互に結ぶイメージです。SEO内部対策の全体像はSEO内部対策のチェックリストでも整理しているので、あわせて設計の土台にできます。
ステップ5。公開前にチェックリストで確認する
最後に、公開前の確認です。ここを省くと、リンク切れや貼り忘れがそのまま公開されてしまいます。次のチェックリストを毎回通すだけで、事故の大半は防げます。
- 関連性:貼ったリンク先は、この記事の読者が本当に次に読みたい内容か
- アンカー:「こちら」で終わっていないか。リンク先が分かる言葉になっているか
- リンク切れ:URLは正しいか。実際にクリックして開くか
- 数の適正:本文の量に対してリンクが多すぎないか
- 孤立チェック:この新記事へも、他の記事から1本はリンクを貼ったか
内部リンクを整えると、どんな成果が期待できるか
内部リンクを整えると、まず読者の回遊が増え、次にサイト全体の評価が伝わりやすくなります。1ページを読んで離脱していた人が、関連ページへ進んで理解を深め、問い合わせページまでたどり着く。この流れが作りやすくなるのが最大の効果です。

成果が出ているサイトに共通しているのは、小手先ではなく、サイトの構造そのものを読者にとって分かりやすく整えている点です。ただし効果の大きさは、業種や運用によって大きく変わります。
成果が出ているサイトには、いくつか共通点があります。教科書的なテクニックより、この共通点を押さえるほうが近道です。
- 導線が浅い:トップから目的のページへ、少ないクリックでたどり着ける階層になっている
- 重要ページに集約:問い合わせや主力サービスのページへ、複数の記事からリンクが集まっている
- 孤立ページがない:どこからもリンクされていないページを放置していない
- アンカーが具体的:リンクの文字を見ただけで、押した先に何があるか分かる
効果の見方。内部リンクの成果は、順位だけでなく「1人あたりの閲覧ページ数」や「問い合わせページへの到達数」でも確認できます。Googleアナリティクスなどで、リンクを整える前と後の数字を比べると、変化がつかみやすくなります。数字の見える化についてはSEOの効果の測り方もあわせて参考にしてください。
ただし注意したいのは、内部リンクは魔法ではないという点です。中身が薄い記事をいくらリンクでつないでも、評価は伸びません。1本1本の記事がきちんと読者の疑問に答えていることが前提で、内部リンクはその価値を「伝わりやすくする」役割だと考えるのが正確です。
よくある失敗と回避法
内部リンクでつまずくポイントは、ほぼ決まっています。ここでは現場でよく見かける5つの失敗を、「どんな状況で起きて・どうなって・どう防ぐか」のセットで整理します。

失敗1。アンカーテキストが「こちら」だらけになる
記事を量産していると、つい「詳しくはこちら」で済ませてしまいがちです。これが起きると、読者はリンク先に何があるか分からず押しません。クローラーにもリンク先のテーマが伝わらず、評価が渡りにくくなります。
防ぎ方は、リンクを書くときに「押した先に何があるか」を必ず文字にするルールを自分に課すことです。「こちら」と書きそうになったら、リンク先のページタイトルを短く言い換えて入れる、と決めておくだけで大きく変わります。
失敗2。関連していないページに無理やりリンクする
「とにかく内部リンクは多いほうがいい」と思い込むと、話題の違うページまで結んでしまいます。これをやると、クリックした読者は期待外れで離脱し、サイト全体の関連性もぼやけます。
防ぐには、ステップ1の基準に戻ることです。「この記事の読者が、次に本当に読みたいか」で判断し、少しでも違和感があれば貼らない。リンクは数ではなく、関連の強さで選びます。
失敗3。1ページにリンクを詰め込みすぎる
関連記事を大量に並べると、リンク1本あたりの価値が薄まり、読者もどれを押せばいいか迷います。1ページあたりのリンク数に厳密なルールはありませんが、本文の量に対して不自然に多いと感じたら削るのが安全です。
防ぎ方は、リンクを「足す」発想から「厳選する」発想に切り替えることです。読者にとって本当に役立つものだけを残し、なんとなく貼ったリンクは外します。
失敗4。リンク切れや孤立ページを放置する
URLを変更したりページを削除したりすると、そこへ向かうリンクが切れます。切れたリンクは読者の信頼を損ない、クローラーの巡回も止めてしまいます。また、どこからもリンクされていない孤立ページは、そもそも見つけてもらえません。
防ぐには、定期点検を習慣にすることです。切れたリンクの点検手順はリンク切れの点検術で具体的に解説しています。新しい記事を公開したら「この記事へ他ページから1本リンクを貼る」を必ずセットにすると、孤立ページは生まれません。
失敗5。アンカーに同じキーワードを詰め込みすぎる
SEOを意識しすぎて、同じページへのリンクに毎回まったく同じキーワードを使ってしまうケースです。これは不自然な繰り返しになり、読者にとっても読みにくくなります。
防ぎ方は、ステップ2で触れたアンカーの分散です。同じリンク先でも、文脈に合わせて言い回しを変える。自然な日本語として読めるかどうかを、最後の判断基準にしてください。
現場の落とし穴とAIの使いどころ
ここからは、教科書には載りにくい「実際にやってみると詰まる」ポイントと、AIをどこまで任せていいかの線引きをお伝えします。ここが分かると、作業の抜けが一気に減ります。
まず一番の落とし穴は、内部リンクは「1回やって終わり」ではないことです。記事が増えるほどリンクの張り替えが必要になり、古い記事ほど関連リンクが古いまま放置されます。
新しく良い記事を書いても、既存記事からその新記事へリンクを足さなければ、いつまでも孤立したままです。古い記事をSEO資産に変える手順のように、既存記事の見直しとセットで内部リンクを足していくのが現実的なやり方です。
次に、内製と外注の切り分けです。個々の記事にリンクを貼る作業は、この記事の手順どおりに自分でできます。一方で、サイト全体のリンク構造を俯瞰して「どのページに評価を集めるか」を設計する部分は、記事数が数十本を超えると人手だけでは把握しきれなくなります。ここは可視化ツールや専門家の力を借りると早い領域です。
内部リンクの可視化ツールや自動提案ツールは便利ですが、提案されたリンクをそのまま全部貼るのは危険です。関連性が弱いのに機械的に提案されることもあります。最終的に「この読者にこのリンクは必要か」を判断するのは人の仕事だと考えてください。
そのうえで、AIは「候補出し」と「アンカー案づくり」で大きく役立ちます。ゼロから考えると時間がかかる作業を、たたき台まで一気に進められるからです。使い方の道筋は次のとおりです。
- 渡す材料:今書いている記事の本文と、自社の記事タイトル・URLの一覧をAIに渡す
- 頼むこと:本文のどの段落に、どの記事へのリンクを、どんなアンカーテキストで貼るとよいか提案してもらう
- 人が確認:提案されたリンク先を実際に開き、関連が本当に強いか、アンカーが自然かを目で確かめる
AIに渡すプロンプトは、作り込む必要はありません。次のような短いたたき台から始めて、あとはAIと対話しながら自社の状況に合わせて詰めていくのが効率的です。
あなたはSEO内部リンクの担当者です。
以下の【記事本文】を読み、【記事一覧】の中から
関連性の高いページを3つ選んでください。
それぞれについて、本文のどの段落に貼るか、
アンカーテキスト案(短く具体的に・「こちら」は禁止)
も提案してください。
【記事本文】
[ここに本文を貼る]
【記事一覧】
[タイトルとURLの一覧を貼る]
出力された提案は、必ずリンク先を開いて関連性を確かめること。AIは候補を出すのは得意ですが、「その読者に本当に必要か」の最終判断は人がやる、という線引きを守れば失敗しません。
よくある質問
1ページに内部リンクは何本まで貼っていいですか
明確な上限はありません。目安として、本文の量に対して不自然に多くならない範囲で、読者に有益なものだけを厳選してください。数を稼ぐより、関連性の強いリンクを絞って貼るほうが効果的です。
アンカーテキストは何文字くらいが良いですか
厳密な決まりはありません。リンク先の内容が具体的に分かることを最優先に、長すぎず短すぎない言葉にするのがおすすめです。リンク先ページのテーマを短く言い切るイメージで作ると自然にまとまります。
「詳細はこちら」は絶対にダメですか
禁止ではありませんが、おすすめしません。読者もクローラーもリンク先の内容を判断できないためです。「〇〇の設定手順」のように、押した先に何があるか分かる文字に置き換えるだけで効果が変わります。
内部リンクの効果はどれくらいで出ますか
サイトの規模や記事の質によって幅があり、一概には言えません。まずは回遊率や問い合わせページへの到達数といった読者の動きから変化が見え始めることが多いです。順位への反映はそれより時間がかかると考えてください。
内部リンクの整備に手が回らないと感じたら
ここまで読んで、手順は分かったけれど、既存記事が多くて全部見直す時間がない、と感じた方も多いはずです。内部リンクは記事が増えるほど設計が複雑になり、社内のリソースだけでは追いつかなくなりがちな領域です。
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