SEO記事の外注|AI執筆の扱いと契約で決める品質・納品の確認点

SEO記事の外注|AI執筆の扱いと契約で決める品質・納品の確認点

この記事の要点

  • AIで書いた記事も評価の対象。問われるのは価値と事実確認
  • 契約で決めるのはAIの使い方・納品物・検収・権利の4点
  • 発注書の条項の文面例と検収の8項目を本文に掲載

SEO記事を外注するときに品質を決めるのは、外注先がAIを使うかどうかではありません。AIをどの工程で使うか、誰が事実を確かめるか、何がそろえば納品とするかを、契約の段階で決めているかどうかです。Googleは制作方法ではなく、読者にとっての価値と正確さを見ています。

記事の外注を検討している経営者・役員・院長、発注の判断を任された担当者に向けた記事です。読み終わる頃には、見積書の比べ方と、発注書に入れる条項、納品時に確かめる項目を決められる状態を目指します。

扱うのは、契約の条件と納品の確認です。依頼先の種類や選び方から知りたい方は、先にコンテンツSEO外注の選び方と発注の手順をご覧ください。

Contents / 目次
  1. SEO記事の外注は、AIの使い方・納品物・検収・権利の4点を契約で決める
  2. SEOライティングの外注費用は、工程の数と確認の深さで変わる
  3. SEO記事の外注で発注書に入れる確認点。5つのステップ
  4. SEO外注で失敗する条件と防ぎ方
  5. 外注先に任せる作業と社内に残す作業
  6. SEO記事の外注でよくある質問

SEO記事の外注は、AIの使い方・納品物・検収・権利の4点を契約で決める

SEO記事の外注で後から揉めないためには、AIの使い方・納品物・検収の基準・権利の4点を、発注書か契約書に書いておく必要があります。どれか1つでも口頭で済ませると、納品後に「この品質で検収してよいのか」を判断できなくなります。

「AIで書いた記事はGoogleに評価されない」という説明は正確ではありません。Googleの「ウェブサイトで生成 AI によるコンテンツを使用するための Google 検索のガイダンス」が問題にしているのは、価値を付け加えずに量を増やすことです。

Googleのガイダンスの原文。「生成 AI ツールまたはその他の同様のツールを使用して、ユーザーにとっての価値を付加することなく大量のページを生成すると、大量生成されたコンテンツの不正使用に関する Google のスパムポリシーに違反してしまう可能性があります」(出典:Google 検索セントラル)。

同じガイダンスは、AIの出力には不正確な情報が含まれる可能性があるため、公開前に手動で事実確認を行い、正確性と信頼性を確かめることが重要だとしています。ガイダンスの「正確性、品質、関連性を優先する」の項によると、この確認は本文だけでなく、title要素・メタディスクリプション・構造化データ・画像の代替テキストなど、検索結果に表示される可能性のあるメタデータにも適用されます。外注の契約で納品物と検収を細かく決めるのは、このためです。

契約で決める項目書いておく内容決めていないと起きること
AIの使い方AIを使う工程、入力してよい情報、使用の報告未公開の価格や顧客名がAIに入力される
納品物構成案・本文・出典一覧・title・メタディスクリプション・代替テキスト出典の無い数字が残ったまま公開される
検収の基準確かめる項目、検収の期限、無償で修正する回数修正を依頼する根拠が無く、追加料金になる
権利著作権の移転の時期、第三者の権利を侵害しない保証外注先を変えたあと、記事を修正できるか分からない

4点を決めても、構成案や原稿を社内で確かめる担当者がいなければ、検収は形だけになります。発注する記事を毎月の数字から決め、判断の理由を文書に残したい場合は、コレットラボの定額制マーケティング支援(マーケの右腕)という進め方もあります。

この章で押さえるのは、AIを使うかどうかではなく、AIを使った工程と確認の責任を契約に書くことが品質の条件になる、という点です。

SEOライティングの外注費用は、工程の数と確認の深さで変わる

SEOライティングの外注費用は、1本の文字数よりも、どの工程まで含むかと、事実確認をどこまで行うかで変わります。AIを使って執筆の時間を短くできても、取材・監修・事実確認の工程は短くなりません。見積もりの金額だけを比べると、含む作業の違いを見落とします。

費用が変わる要素単価が上がる条件見積書で確かめる項目
キーワード選定・構成案競合の記事と検索意図を調べて構成案を作る構成案の提出と確認の工程があるか
取材・一次情報の聞き取り社内の担当者に聞き取りをして事例を書く取材の回数と時間
専門家の監修医療・法律・税務など、資格者の確認が要る監修者の氏名と資格、監修の対象
事実確認と出典一覧数字・制度・製品名を一次情報で確かめる出典一覧を納品物に含むか
入稿作業WordPressへの入力、画像、代替テキストの設定title・メタディスクリプションを含むか
修正の回数無償の修正が多い、検収の期間が長い無償で修正する回数と期限

仮に、2社の見積もりが1本あたり同じ金額だったとします。A社は構成案の確認・出典一覧・入稿まで含み、B社は本文のWordファイルだけだとすると、B社に発注した場合は事実確認と入稿を社内で行うことになります。社内の担当者の時間も費用に含めて比べてください。

見積もりを工程ごとの作業量に割り戻して比べる手順は、SEO対策の費用の決まり方と見積もりの比べ方で解説しています。毎月いくらまで出せるかは、受注額から逆算する月額の上限から決めると、記事の本数を決めやすくなります。

この章で押さえるのは、見積もりは金額ではなく、表の6つの要素のうちどれを含むかで比べる、という点です。

SEO記事の外注で発注書に入れる確認点。5つのステップ

発注書に入れる確認点は、AIの使い方、納品物、構成案の確認、検収の基準、権利の順に決めます。次の5つのステップで進めれば、発注前の打ち合わせで決める事項を漏らしません。

ステップ1。AIを使う工程と、入力してよい情報を決める

AIの使用は一律に禁止するより、工程ごとに認めるほうが実務に合います。構成案のたたき台や下書きにAIを使うことは認め、使ったツールと工程を納品時に報告してもらう形です。

決めておく必要があるのは、外注先がAIに入力してよい情報です。未公開の価格、顧客名、社内資料をAIに入力するなら、入力内容が学習に使われない設定や法人向けのプランで扱うことを条件にします。どのツールが条件を満たすかは、外注先が使うツールの公式の規約で確かめてください。

ステップ2。納品物を一覧にする

納品物は「記事1本」ではなく、含めるものを一覧で書きます。Googleのガイダンスが事実確認の対象に挙げている title要素・メタディスクリプション・画像の代替テキストも、納品物に入れておきます。

  • 構成案:狙う検索語、見出し、各見出しで答える問い
  • 本文:WordPressに入力した下書き、またはHTML
  • 出典一覧:数字・制度・製品名ごとの出典のURLと該当箇所
  • title・メタディスクリプション:本文の内容と食い違わない文
  • 画像と代替テキスト:画像の内容を表す文

ステップ3。構成案の段階で社内の確認を入れる

本文ができてから方向を変えると、修正の回数を使い切ります。構成案の段階で、社内から渡す一次情報と、書いてはいけない事項を確定させます。一次情報とは、お客様からよく受ける質問、対応した事例、社内で集計した数値など、自社にしか無い情報です。

書いてはいけない事項には、未公開の料金、他社との比較、業種の広告規制に触れる表現などを挙げます。一次情報と書いてはいけない事項を渡さないと、外注先もAIも一般論で記事を埋めるしかありません。

ステップ4。検収の基準を数えられる形で書く

検収の基準は「高品質であること」ではなく、確かめられる項目で書きます。次の8項目は、納品のたびに発注者が確かめる項目です。公開前に社内で確かめる項目全体は、SEO記事の公開前チェックリストにまとめています。

  • 固有名詞:サービス名・制度名・法令名が出典と一致している
  • 数字:すべてに出典があり、出典のページにその数字がある
  • 自社の情報:価格・サービス内容・事例が社内の資料と一致している
  • 検索意図:狙う検索語の問いに、見出しの直下で答えている
  • 既存記事との重なり:自社の公開済みの記事と同じ検索語を狙っていない
  • title・メタディスクリプション:本文に無い約束や数字を書いていない
  • 代替テキスト:画像の内容を表している
  • 他サイトとの一致:コピーチェックの結果が添付されている

ステップ5。権利と公開後の責任を決める

著作権を譲り受ける条項には、著作権法第27条と第28条の権利を明記します。著作権法第61条第2項は、この2つの権利が譲渡の目的として書かれていないとき、譲渡した側に残ると推定しています。明記していないと、記事を大きく書き換えるときに許諾が要る場合があります。

文化審議会著作権分科会法制度小委員会が取りまとめた「AIと著作権に関する考え方について」(文化庁のサイトに掲載)は、AIで生成したものが著作物に当たるかどうかを、人の創作的寄与があるといえるものがどの程度積み重なっているかなどを総合的に考慮して判断するとしています。生成AIへの指示が表現に至らないアイデアにとどまる場合は、著作物性は認められないと考えられるとしています。AIの出力をほぼそのまま使った部分は、著作物に当たらない場合があります。

著作物に当たらない部分には、移転する著作権がそもそも生じません。そのため、下の文面例の「著作権は発注者に移転する」という条項だけでは、その部分の扱いが決まりません。権利の有無にかかわらず、発注者が納品物を自由に利用・改変できることを、別の条項で書いておきます。

あわせて、第三者の権利を侵害していないことの保証と、問題が見つかったときの修正・削除の対応も書いておきます。

従業員を使用していない個人のライターや、代表者のほかに役員も従業員もいない法人に発注する場合は、フリーランス法により、業務の内容・報酬の額・支払期日などの取引条件を、書面かメールなどで明示する必要があります。対象になる相手の条件と明示する事項は、公正取引委員会の「フリーランスの取引適正化に向けた公正取引委員会の取組」で確かめられます。

【記事制作の発注条件(文面例)】

1. 生成AIの使用
・受託者は、構成案のたたき台と下書きに生成AIを使用できる。
・使用したツールと工程を、納品時に報告する。
・発注者が提供した資料と未公開の情報は、入力内容が学習に使われない設定のツールでのみ扱う。

2. 納品物
構成案、本文、出典一覧(出典のURLと該当箇所)、title、メタディスクリプション、画像の代替テキスト。

3. 検収
・発注者は、納品から[7]営業日以内に検収する。
・別紙の検収項目を満たさない場合、受託者は[2]回まで無償で修正する。

4. 権利
・納品物の著作権(著作権法第27条及び第28条の権利を含む)は、検収の完了をもって発注者に移転する。
・著作権が生じるかどうかにかかわらず、発注者は納品物を自由に利用・改変できる。
・受託者は、発注者に対して著作者人格権を行使しない。

5. 保証
・受託者は、納品物が第三者の著作権その他の権利を侵害していないことを保証する。
・公開後に事実の誤りが見つかった場合、受託者は[10]営業日以内に修正案を提出する。

[ ]の数字は自社の運用に合わせて変更してください。契約書に入れる最終的な文面は、弁護士に確認してもらうことをおすすめします。

この章で押さえるのは、AIの使用の報告・出典一覧・検収の項目・権利の条文の4つを書面にしておけば、納品後に修正を依頼する根拠を持てる、という点です。

SEO外注で失敗する条件と防ぎ方

SEO記事の外注が失敗するのは、外注先の力量よりも、発注の条件に確認の工程が無い場合です。次の4つは、AIで執筆する工程が入った外注で起きやすい失敗です。

自社の情報を渡さずに発注すると、AIが推測で料金やサービス内容を書く

社内の資料を渡さずに発注すると、AIは一般的な相場やよくあるサービス内容で文章を埋めます。検収の項目に社内資料との照合が無ければ、事実と違う料金がそのまま公開されます。ステップ3で一次情報と書いてはいけない事項を渡し、渡した一次情報に無い自社の情報は書かない条件にしてください。

本数で発注すると、同じ検索語を狙う記事が増える

「月10本」のように本数だけで発注すると、外注先は検索語を少しずつ変えた記事を作りがちです。社内で同じ問いに答える記事が複数でき、どれを更新するか決められなくなります。発注のたびに既存記事の一覧を渡し、狙う検索語が重ならないかを構成案の段階で確かめます。重なってしまった記事の扱いは、似た記事の統合と削除の判断で解説しています。

納品を本文だけにすると、titleとメタディスクリプションが確認されないまま公開される

本文のWordファイルだけを納品物にすると、titleやメタディスクリプションは公開の直前に社内で付け足すことになります。付け足したtitleとメタディスクリプションは、誰の検収も通りません。本文に無い数字や約束が書かれたまま検索結果に出ないよう、ステップ2のとおり納品物に含めてください。

順位の保証や大量の本数を約束する提案を、そのまま受ける

Googleは「SEO 業者の利用を検討する」のページで、Googleで一番上に掲載されることは誰にも保証できないとし、掲載順位を保証すると主張する業者には注意が必要だと書いています。

「AIで毎月100本」のように本数を約束する提案は、価値を付け加えないまま量を増やせば、前述の大量生成されたコンテンツの不正使用に当たる可能性があります。本数ではなく、1本ごとに何の問いに答えるかを提案書で確かめてください。

外注した記事の成果を確かめるときは、記事を公開した月と、狙った検索語の表示回数・クリック数を記録しておくと、外注の前後を比べられます。報告書のどこを見るかは、SEO外注で効果が出ないときに報告書で確かめる3点で解説しています。

この章で押さえるのは、4つの失敗はどれも、発注書に「渡す情報」「納品物」「確認の工程」を書けば防げる、という点です。

外注先に任せる作業と社内に残す作業

SEO記事の外注では、構成案と執筆と出典の確認は外注先に任せ、一次情報の提供と公開の判断は社内に残します。社内に残す作業を決めずに丸ごと任せると、自社にしか書けない内容が記事に入りません。

作業外注先社内
狙う検索語の選定候補を出す採否を決める
構成案作成する確認し、一次情報を渡す
下書きAIを使って作成する―
事実確認出典一覧を付けて確かめる自社の情報だけ照合する
公開の判断―検収の8項目で決める

自社で行う作業と依頼する作業

自社で行うのは、お客様からよく受ける質問や事例を書き出して渡すことと、検収で自社の情報を照合することです。どちらも外注先には代われません。

構成案の作成から執筆までを任せたい場合は、GEO(LLMO)対策・AI検索対策で、通常の検索とAI検索の両方を想定した記事づくりをご相談いただけます。既存のページを確認し、不足している情報から次に扱うテーマを決めるので、本数だけが増える発注になりにくくなります。原稿の出典はコレットラボが確かめ、公開前には貴社にも内容をご確認いただきます。

SEO記事の外注でよくある質問

外注先が「AIは使っていません」と言う場合、それを確かめる方法はありますか?

使ったかどうかを文章から確かめようとするより、AIを使った工程を報告してもらう条件を発注書に入れておくほうが、検収の判断に使えます。そのうえで、出典一覧と検収の8項目で品質を確かめれば、AIを使ったかどうかに関わらず判断できます。

外注したAI執筆の記事に「AIを使って作成」と表示しないといけませんか?

Googleのガイダンスは「ユーザーにコンテキストを伝える」の項で、コンテンツの作成方法の情報を共有すると読者にコンテキストを伝えやすくなるとし、その情報を読者に分かりやすい形で追加することを「検討します」と書いています。記事への表示を義務とする書き方ではありません。

表示するかは自社で決めてかまいません。表示するなら、どの工程でAIを使い、誰が事実を確かめたかまで書くと、読者が記事を信頼する材料になります。

クリニックや士業の記事を外注するとき、契約に追加する条件はありますか?

業種の広告規制を誰が確認するかを契約に書いてください。対象になる規程の例は次のとおりです。

税理士・司法書士・社会保険労務士など、ほかの士業の記事では、広告に関する定めがあるかを、所属する士業団体の会則や規程で確かめてください。

外注先が規制を知らない場合もあるため、資格者による最終確認を社内に残し、監修者を付けるなら氏名と監修の対象を発注書に書きます。

外注先を変えたら、前の外注先が書いた記事を社内で書き換えてもいいですか?

著作権法第27条・第28条の権利を含めて著作権が自社に移っていて、著作者人格権を行使しない条項があれば、社内で書き換えられます。条項が無い場合、大きく書き換えるには前の外注先の許諾が要る場合があります。契約を終える前に、権利の条項と納品済みの記事の一覧を確かめておいてください。

まずは、今の発注書か見積書を開き、納品物に出典一覧とtitle・メタディスクリプションが含まれているかを確かめてください。外注先を比べる段階なら、SEO業者の契約前に確認する12項目もあわせて読むと、提案書の見方が決まります。

発注書の条件は決められても、毎月どの記事を発注し、納品をどう検収するかを社内で回すのは手間がかかります。コレットラボの定額制マーケティング支援(マーケの右腕)では、毎月の数字から次に制作する記事や修正するページを決めて作業を行い、判断の理由を文書に残します。現在の発注先と連携しながら進めることもできます。いまの発注の状況を伺うところから、お気軽にご相談ください。

個別のご相談

サービスの選び方やご依頼について、ご相談いただけます。

相談する

Read Next / 次に読む

ネイルサロンのMEO対策|デザイン写真の投稿と代行の分担
MEO

ネイルサロンのMEO対策|デザイン写真の投稿と代行の分担

2026.10.16 / 約 13 分

関連記事

SEO

大分のSEO外部対策|被リンクだけでは順位が伸びない理由と手順

更新
SEO

弁護士事務所のSEOで差がつく3つの視点|専門性と地域設計

更新
SEO

FAQ構造化データが表示されない理由|残す場合のJSON-LDと確認手順

更新
SEO

建設会社の採用サイト|応募につながる掲載項目一覧と費用の内訳

更新
SEO

税理士ブログがSEOに効かない原因|集客できる改善手順と設計

更新
SEO

OGP画像の設定方法|タグの書き方と表示されない時の直し方

更新
SEO

見出し構成の作り方|スマホで読まれる5ステップと文字数の目安

更新
SEO

URL正規化の統一手順|wwwありなしとhttpsをまとめて集約する

更新
SEO

逆SEO対策を自分で進める手順|悪評への正攻法とNG例

更新
SEO

SEO外部対策の効果と初心者向け手順|安全に質重視で成果を出す

更新
SEO

内部リンクの貼り方|アンカーテキスト最適化の5ステップ手順

更新
SEO

離脱ポップアップ設置方法|検索の評価を損ねにくい出し方とコピペコード

更新