Facebookビジネスページの作り方|公開前の必須設定
この記事の要点
- 公開前に決めるのは権限・名前・連絡先など5項目
- 管理者は実在する社員2人以上。退職で編集できなくなる型を解説
- 12項目のチェックリストで、社外に案内する前の抜けを防げる
Facebookビジネスページの作成は、社員の個人アカウントから無料で行えます。作成の操作は数画面で終わりますが、時間をかけてほしいのは公開前の設定です。管理者を誰にするか、連絡先をどの表記にするかを決めないまま始めると、担当者の退職や、ホームページとの情報の食い違いが起きたときに、修正に手間がかかります。
この記事は、会社や店舗のFacebookページをこれから作る方と、昔作ったページを見直したい経営者・広報担当者に向けたものです。読み終わる頃には、ページを社外に案内してよい状態かどうかを、チェックリストで判断できるようになります。
この記事でいう「公開前」は、ホームページや名刺にページのURLを載せ、投稿を始める前の段階を指します。広告の出し方と、投稿の続け方は扱いません。
なお、作成したページは、非公開にしない限り、Facebook上でほかの人も閲覧・検索できます。設定が終わるまでほかの人に見せたくない場合は、ページの[設定]の[アクセスとコントロール]から非公開にできます。非公開の間は、Facebookへのアクセス許可を持つ人だけがページを閲覧・編集でき、新しい広告キャンペーンも始められません。手順はページを非公開にする方法と再公開する方法で確認できます。
Contents / 目次
Facebookビジネスページの作り方の全体像と、公開前に決める5項目
Facebookビジネスページとは、会社や店舗が、個人とは別の名義で情報を発信するためのFacebook上のページです。
Facebookビジネスページは、社員の個人アカウントからページを作成し、名前・カテゴリ・連絡先・画像・ボタンを入れて、管理者を追加する流れで作ります。作業を始める前に決めておくのは、次の表の5項目です。
| 項目 | 決めること | あとから変えるときの手間 |
|---|---|---|
| 管理者(権限) | すべての操作ができる社員を誰にするか。最低2人 | 大きい。管理者が退職すると、社内からページを操作できなくなるおそれがある |
| ページ名とユーザーネーム | 正式な会社名・店舗名と、ページのURLになる英数字の名前 | 中くらい。変えると、印刷物やホームページに載せた表記と合わなくなる |
| カテゴリと説明文 | 業種の分類と、何の会社かが分かる短い紹介文 | 小さい。いつでも変更できる |
| 連絡先・所在地・営業時間 | ホームページやGoogleビジネスプロフィールと同じ表記 | 小さいが、他の媒体と食い違うと古い情報で連絡が来る |
| アクションボタン | ページを見た人に、電話・メッセージ・予約・Webサイトのどれを取ってほしいか | 小さい。ただし返信する担当者を先に決めておく |
いちばん先に決めるのは権限。5項目のうち、あとから取り返しがつきにくいのは管理者の設定です。名前や説明文は後日でも修正できますが、管理者が1人のまま退職されると、社内からページを操作できなくなるおそれがあります。
作成したあとの投稿予約やメッセージの一括管理は、Meta Business SuiteでインスタとFacebookを一元管理する方法で解説しています。この記事では、その手前の作成と設定までを扱います。
そもそもFacebookページを作るべきか、InstagramやGoogleマップの対策を先に進めるべきかが決まっていない場合は、Web集客・Webマーケティングの相談で、どこから手をつけるかを先に決める進め方もあります。
Facebookビジネスページを作る6ステップと公開前チェックリスト
手順は6つです。ページの作成画面は、Facebookにログインした状態でfacebook.com/pages/createを開くと表示されます。ボタンの名前や画面の構成は変わることがあるため、表示が違うときは、FacebookヘルプのFacebookページを作成するで最新の手順を確認してください。ヘルプの手順では、Facebookの左側の[ページ]から[ページを作成]を開き、[公開ページ]を選んで進みます。
ステップ1 既存のページがないか社名で検索
ページを作る前に、Facebookの検索窓で正式な社名・店舗名・略称を検索します。前任者や以前の担当者が作ったページが残っていることがあるためです。
見つかった場合は、新しく作る前に、そのページの管理者と連絡がつくかを確かめます。連絡がつけば、新しいページは作らず、既存のページに管理者として追加してもらうほうが早く済みます。
ステップ2 作成する社員のアカウントと二段階認証
作成には、実在する社員本人のアカウントを使ってください。Metaの利用規約は、個人アカウントに日常生活で使っている名前を使うことを求めているため、会社名や架空の名前で作った個人アカウントは、停止の対象になることがあります。
作成に使うアカウントには、二段階認証を設定しておきます。二段階認証とは、Facebookが認識していないブラウザーや端末からログインしようとしたときに、パスワードに加えて、認証アプリのログインコード、SMSのコード、セキュリティキーのいずれかで本人かどうかを確かめる仕組みです。設定は、Facebookの[設定]からアカウントセンターの[パスワードとセキュリティ]→[二段階認証]で行います(Facebookでの二段階認証のしくみ)。管理者のアカウントが乗っ取られると、ページも一緒に操作されてしまうため、公開前に必ず設定します。
ステップ3 ページ名・カテゴリ・説明文・ユーザーネームの入力
作成に使う社員のアカウントでFacebookにログインし、facebook.com/pages/createを開いて、ページ名とカテゴリを入力します。説明文は、作成の手順では「自己紹介」の欄に入力します(入力は任意です)。
ページ名は、登記上の会社名や看板の店舗名と同じにします。カテゴリは業種の言葉で検索すると候補が出るので、事業内容にいちばん近いものを選びます。
ページを作成したら、ユーザーネーム(ページのURLになる名前)も設定します。使える文字は英数字とピリオドだけで、5文字以上にします。ハイフンや、.com・.jpのようなドメインの末尾は使えません。社名の英語表記にしておくと、名刺やホームページに載せる表記と一致させやすくなります。ユーザーネームは、ページに切り替えてから[設定]の[ページ設定]→[名前]で設定します。ページを作ったばかりのときは、すぐには作成できないことがあります(Facebookページのユーザーネームを作成する、Facebookで独自のユーザーネームやハンドルネームを作成する場合のガイドライン)。決めたユーザーネームは、チェックリストの「URL」の項目で使います。
説明文は、ページを訪れた人が最初に読む短い紹介文です。1文目で何の会社かが分かるように書きます。たたき台はAIで作れます。出発点として、次のような短い指示で十分です。
中小企業のFacebookページに載せる説明文を作ってください。
会社名:[会社名]
事業内容:[何を・誰に提供しているか]
対応エリア:[地域]
問い合わせ方法:[電話/フォーム/メッセージ]
条件:1文目で何の会社か分かるようにする。誇張した表現は使わない。住所と電話番号は書かない。
案を3つ出してください。
あとはAIとやりとりしながら、自社の状況に合わせて詰めてください。出てきた案は、次の3点をご自身で確認してから使います。
- 事実の確認:実績・受賞・創業年など、渡していない情報が足されていないか
- 表現の確認:「地域No.1」「必ず」のような、根拠を示せない言い方が入っていないか
- 長さの確認:実際の入力欄に貼ったとき、1文目が途中で切れていないか
ステップ4 連絡先・所在地・営業時間の入力
連絡先は、ページの画面を見ながら入力するのではなく、先に社内で「正本」を1つ決め、そこからコピーして入れます。正本とは、ホームページ・Googleビジネスプロフィール・名刺など、すべての媒体の元になる情報です。次の項目を書き出してから入力してください。
【連絡先の正本】最終確認日:[日付]
正式な名前:[登記上の会社名/看板の店舗名]
住所:[都道府県から建物名・階数まで]
電話番号:[市外局番から。ハイフンの有無も統一]
営業時間:[曜日ごと。昼休みがあれば書く]
定休日:[祝日の扱いも書く]
WebサイトのURL:[https:// から]
問い合わせメール:[個人ではなく会社の共有アドレス]
メールアドレスを担当者個人のものにすると、担当者が交代したときに問い合わせが届かなくなります。info@ のような共有アドレスを使ってください。
ステップ5 プロフィール画像・カバー画像・アクションボタンの設定
プロフィール画像にはロゴを使います。画像は丸く切り取られて表示されるため、ロゴを中央に寄せ、周囲に余白を取ってください。
FacebookヘルプのFacebookページのプロフィール写真とカバー写真のサイズでは、プロフィール写真は幅320×高さ320ピクセルにすると最高品質になるとしています。カバー写真は幅400×高さ150ピクセル以上が必要で、幅851×高さ315ピクセル・100KB未満のsRGBのJPGにすると読み込みが速くなります。カバー写真は表示する端末に合わせてトリミングされることがあり、左側の一部はプロフィール写真に隠れます。ロゴや文字を入れる画像はPNGにすると、より良い結果になると案内しています。
設定したら、スマホとPCの両方で開き、文字やロゴが欠けていないかを確かめます。
アクションボタンは、ページを見た人に取ってほしい行動で選びます。ボタンの正式な名前は変わることがあるため、次の表では系統で書いています。
| 取ってほしい行動 | 選ぶボタンの系統 | 向いている会社 |
|---|---|---|
| 見積もり・相談の問い合わせ | Webサイトの問い合わせフォームへ移る系統、またはメッセージ系統 | BtoBの会社、工務店、士業など |
| 電話での予約・注文 | 電話をかける系統 | 飲食店、整体院、修理業など |
| ネット予約 | 予約する系統 | 美容室、教室、宿泊施設など |
| 通販での購入 | 購入する系統 | ECサイトを持つ会社 |
メッセージ系統を選ぶ場合は、誰が何時間以内に返信するかを先に決めます。返信の担当が決まっていないと、問い合わせが読まれないまま残ります。
ステップ6 管理者を2人以上に追加
ページに切り替えてから、ページへのアクセス許可の設定で、2人目の社員に「全権限のあるFacebookへのアクセス許可」を付与します。全権限を持つ人は、ページの設定の変更や、ほかの人へのアクセス許可の付与・削除まで行えます。Facebookヘルプでは、ページを有効な状態のままにするには全権限を持つ人が1人以上必要で、1人もいなくなるとページは自動的に利用解除され、削除予定になると説明しています。手順はFacebookページへのアクセス許可を付与、編集、削除する、アクセス許可の種類はFacebookページへのアクセスについてで確認できます。
複数の社員でページを管理する場合は、Metaのビジネスポートフォリオ(ページや広告アカウント、利用者をまとめて管理する仕組み)にページを追加する方法もあります。ポートフォリオに入れたページは、アクセス許可の区分が「全権限」と「部分的なアクセス許可」に変わります。ポートフォリオでも、全権限を持つ人が1人以上必要です。区分の違いは、Metaビジネスヘルプセンターのページアクセスについてで確認してください。
公開前チェックリスト12項目
6つのステップが終わったら、社外にURLを案内する前に、次の12項目を確認します。
- 重複:社名で検索し、自社のページが1つだけであることを確認した
- 認証:ページを作ったアカウントに二段階認証を設定した
- 管理者:すべての操作ができる社員が2人以上いる
- ページ名:正式な会社名・店舗名になっている
- URL:ユーザーネームを決め、名刺やホームページに載せる表記と一致している
- カテゴリ:事業内容に合った分類を選んでいる
- 説明文:1文目で何の会社か分かる
- 連絡先:住所・電話番号・営業時間が正本と1字ずつ一致している
- リンク:WebサイトのURLを開き、正しいページが表示された
- 画像:プロフィール画像とカバー画像を、スマホとPCの両方で確認した
- ボタン:アクションボタンを押し、想定した連絡手段につながった
- 返信:メッセージに誰が、いつまでに返信するかを決めた
つまりこの章で押さえるのは、ページの操作よりも、正本と管理者を先に決めることです。12項目がすべて埋まれば、社外に案内する前の最低限の抜けがない状態と判断できます。
公開前の設定で起きやすい失敗と防ぎ方
Facebookビジネスページの失敗は、作成の操作よりも、権限・名義・URLの決め方から起きます。次の4つは、どれもFacebookページ特有の仕組みが原因です。
管理者が1人だけのまま担当者が退職するケース
作成した担当者1人だけが管理者のまま退職すると、社内からページを編集できなくなるおそれがあります。Facebookヘルプのページに対するFacebookへのアクセス許可をリクエストするでは、全権限のあるFacebookへのアクセス許可を持つ人に連絡して、追加を依頼するよう案内しています。元の担当者と連絡がつかない場合に社内からアクセスを取り戻す手順は、このページには載っていません。その間、古い営業時間のページは検索に残ったままです。
防ぐ方法は、次の3つです。
- ステップ6のとおり、管理者を2人以上にする
- 複数の社員で管理する場合は、ステップ6で触れたビジネスポートフォリオへの追加も検討する
- 退職や異動の手続きに「Facebookページの権限の付け替え」を1行入れておく
引き継ぎで確認する項目は、SNS運用の引き継ぎノートの作り方で詳しく解説しています。
会社名の個人プロフィールで運用するケース
会社名を名前にした個人プロフィールで情報を発信すると、Metaの利用規約に沿わない名義として、アカウントが停止の対象になることがあります。
すでにこの形で運用している場合は、新しくページを作り、つながっている相手にページのフォローを案内してから、個人プロフィールを担当者本人の名前に戻します。
以前作ったページが残っているケース
以前の担当者が作ったページを残したまま新しいページを作ると、社名で検索したときに2つのページが並びます。古い電話番号や営業時間が載ったほうを見て、連絡してくる方も出てきます。
防ぐには、ステップ1の検索を必ず行います。すでに2つある場合は、ページの統合を申請できることがあります。Facebookヘルプの2つのFacebookページを統合するでは、両方のページにFacebookへのアクセス許可を持っていること、名前と扱う内容が同じこと、登録した住所が同じことなどを条件にしています。統合元のページの投稿・写真・レビュー・ユーザーネームは削除され、統合は取り消せません。
ユーザーネームを印刷物に載せたあとで変更するケース
ユーザーネームは、facebook.com/ の後ろに続く、ページのURLになる名前です。名刺やパンフレットに印刷したURLは、あとから書き換えられません。印刷したあとでユーザーネームを変えると、印刷物の表記と実際のページのURLが一致しなくなります。
防ぐには、ユーザーネームを決めてから印刷物やホームページに載せます。社名の英語表記にそろえておくと、社内で表記が揺れません。ユーザーネームに使えるのは英数字とピリオドだけなので、ハイフンを含むドメイン名は、そのままでは使えません。
つまりこの章で押さえるのは、権限・名義・URLの3つは、後から修正するほど影響が大きいということです。公開前に決めておけば、どれも防げます。
作成を外部に依頼するときの権限と費用の確認点
Facebookページの作成を制作会社や代理店に依頼するときは、ページの持ち主が自社になるように、権限と広告アカウントの名義を契約前に決めてください。依頼先の社員の個人アカウントで作られたページは、解約したあとに自社で操作できなくなるおそれがあります。
契約前に確認するのは、次の3点です。
- 管理者:自社の社員2人が全権限のあるFacebookへのアクセス許可を持ち、依頼先には、投稿・メッセージ・広告・インサイトを扱えて、ページの設定やアクセス許可は変更できないタスクへのアクセス許可を付ける
- 広告アカウント:自社の社員が管理者になり、支払い方法も自社のものにする
- 解約時の扱い:依頼先の権限を外すことと、作成した画像や文章を自社で使い続けられることを契約書に書く
見積書に出にくい作業もあります。次の3つです。
- 担当交代のたびに行う権限の付け替え
- メッセージへの返信
- 年に1回の管理者の確認
これらを依頼先と自社のどちらが行うのかを、見積もりの段階で決めておくと、契約後に作業が抜けません。
依頼できる業務の範囲は、SNS運用代行で依頼できる業務と社内の仕事の線引きで解説しています。
投稿を続ける担当者がいない場合は、投稿を増やすより、基本情報を正しく保つことを優先する運用も選べます。社名で検索してページを見つけた方が、営業時間と連絡先を確かめられれば、ページとしての役割は果たせます。その場合も、月に1回、営業時間・電話番号・ボタンの接続先を確認する日を決めておきます。
説明文や投稿文のたたき台はAIで作れます。一方、管理者の追加や連絡先の確認は、自社で確認しないと正しさを保てません。投稿をAIで量産するときの注意点は、生成AIのSNS投稿量産で読まれない原因で解説しています。
つまりこの章で押さえるのは、依頼するときも「ページの持ち主は自社」という形を契約前に決めることです。これが決まっていれば、依頼先を変えてもページを使い続けられます。
Facebookビジネスページのよくある質問
Facebookページを作ると、作った社員の個人名が表示されますか?
表示される名前は、個人プロフィールとページのどちらで操作しているかによって変わります。会社名・店舗名で投稿したいときは、ページで操作しているかを確かめてから投稿してください。切り替えるには、右上のプロフィール写真から[すべてのプロフィールを見る]を開き、ページを選びます(Facebookページに切り替える)。
代表者の個人アカウントでページを作ってしまいました。担当者に移せますか?
担当者に、全権限のあるFacebookへのアクセス許可を付与する方法があります。手順はFacebookページへのアクセス許可を付与、編集、削除するで確認できます。代表者の権限は外さずに残し、管理者を2人にしておくと、どちらかが操作できなくなっても対応できます。
BtoBの会社なら、FacebookページとLinkedIn会社ページのどちらを先に作るべきですか?
取引先や見込み客がどちらを使っているかで決めます。取引先の担当者とFacebookでつながっているならFacebookページ、採用や海外の取引先向けならLinkedInが候補です。LinkedInの作り方はLinkedIn会社ページの作り方と開設後の運用で解説しています。
Facebookページがあれば、ホームページは作らなくてもいいですか?
代わりにはなりません。Facebookページの表示や機能はMetaの仕様変更で変わり、見られるのもFacebookを使っている方が中心です。会社の情報を自社で管理できる場所としてホームページを持ち、Facebookページはそこへ案内する入口として使うのが安全です。
今日すぐできる最初の一歩は、Facebookで自社名を検索し、自社のページがいくつ出てくるかと、管理者が誰かを確認することです。複数の社員でページに投稿する予定があるなら、次に社員の発信を守るSNSガイドラインの作り方を読んでおくと、投稿のルールを決められます。
Facebookページとあわせて、Instagramの運用も社内だけで決めきれない場合は、コレットラボにご相談ください。コレットラボのInstagram運用支援では、Instagramの投稿とプロフィールを診断し、問い合わせ・予約までの数字を確認して、最初に修正する項目を決めます。投稿制作まで任せる運用代行のご依頼にも、社内で運用する方のご相談にも対応しています。
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