インスタのリールの時間制限|上限の確認方法と最適秒数の決め方
この記事の要点
- リールの尺は上限いっぱいではなく目的で決める。早見表を本文に掲載
- 長尺でも投稿できる。判断はアルゴリズムより情報量で決める
- 伸びない原因の多くは尺ではなく冒頭3秒と中だるみ。失敗3型を解説
「インスタのリールって、結局何秒がいいの?」という質問は、SNS運用のご相談でいちばん多く出てきます。上限が伸び続けているぶん、迷いやすいテーマですよね。
この記事では、リールの時間制限の確認のしかたと、目的別に最適な秒数を自分で決められるようになる手順を、現場目線でまとめました。自社商品や店舗のアカウントを担当していて、動画は作れるけれど尺の正解が分からない、という方に向けた記事です。
この記事に出てくる秒数のレンジ(早見表・1要素あたりの目安)と、追いかける指標の考え方は、すべて私たちが運用支援の現場で使っている実務上の目安であり、Instagram公式が推奨している数値ではありません。投稿できる長さの上限、インサイトで見られる指標名、リールと通常投稿の配信のされ方といった仕様は、アップデートで変わります。最新の内容は必ずInstagramヘルプセンターと、ご自身のアプリの画面で確認してください。
読み終わる頃には、次に撮る1本の秒数を「なんとなく」ではなく理由付きで決められる状態を目指します。なお、リールそのものの企画の立て方は範囲外なので、ネタ作りから見直したい方はインスタで反応ゼロを抜け出す検索されるリール企画の作り方を先に読んでみてください。
Contents / 目次
結論。リールの時間は上限ではなく「目的×情報量」で決める

先に結論をお伝えします。リールの秒数は、投稿できる上限に合わせるものではなく、その動画で達成したい目的と、伝えたい情報量から逆算して決めるものです。上限いっぱいまで使う、という決め方をした瞬間に、たいてい中身が薄まります。
尺を決めるときに見るべきものは、次の3つだけです。
- 目的:新規のフォロワーに届けたいのか、既存フォロワーに深く伝えたいのか
- 情報量:言い切るのに必要な要素がいくつあるか(1つなのか、手順4つなのか)
- 視聴完了の見込み:その内容を最後まで見る理由が、視聴者側にあるか
この3つが決まれば、秒数は自動的に決まります。逆に言うと、この3つを決めないまま「何秒が正解ですか」と聞いても、誰も答えられません。
目的別・内容別の最適な秒数の早見表
実務で使えるように、目的と内容から尺のレンジを引ける表にまとめました。企画を立てるときに、この表のどこに当てはまるかを先に決めてから撮影に入ると、編集で迷う時間が一気に減ります。
なお、この表の秒数は当社が支援先のアカウント運用で使っている作業上の目安です。公式が定めた基準ではないので、自社のデータが溜まったら遠慮なく上書きしてください。
| 内容のタイプ | 目安の尺 | 主な目的 | 構成のコツ |
|---|---|---|---|
| ひとことTips・ビフォーアフター | 7〜15秒 | 新規リーチ・認知 | フックから結論まで一直線。説明を足さない |
| 手順・比較・ノウハウ | 15〜30秒 | 新規リーチ+保存 | 結論を先に出し、手順は3つまでに絞る |
| 事例紹介・お客様の声 | 30〜60秒 | 検討中の人の後押し | 状況→変化→結果の順。数字を1つ入れる |
| 解説・インタビュー・裏側 | 60〜90秒 | 既存フォロワーの関係強化 | 章立てして、区切りごとにテロップで見出しを出す |
| セミナー要約・長編ストーリー | 90秒以上 | 指名検索・信頼づくり | 飽きる前提で組む。カット割りと図解を増やす |
迷ったときの初期値。判断がつかない場合は、まず15〜30秒で作ってみてください。この帯は情報を詰め込みすぎず、最後まで見てもらいやすいので、アカウントの初期はここを基準にすると失敗が少ないです。
秒数より先に決めるべきなのは「1本1メッセージ」
尺の相談を受けるとき、実際に直しているのは秒数ではなくメッセージの数です。1本のリールに言いたいことが3つ入っていると、どれだけ尺を調整しても伝わりません。
目安として、1本のリールで伝えるメッセージは1つだけに絞ってください。伝えたいことが3つあるなら、3本に分けたほうが結果的に届きます。1本にまとめると2分になる内容も、分ければ20秒×3本になり、それぞれが別の人に届きます。
この「分ける」判断は、シリーズ化の考え方とセットで持っておくと運用が楽になります。詳しくはショート動画が伸びない原因はシリーズ化不足|BtoB設計5ステップで解説しています。
インスタのリールの時間制限は何秒まで。上限の確認方法

リールの投稿できる長さは、これまで何度も拡張されてきましたし、いまも変わりやすい領域です。実際に選べる長さは、Instagramヘルプセンターの記載と、お使いのアプリの投稿画面で確認するのが確実です。
だからこそ、上限の秒数を暗記するより、自分のアプリで今どこまで投稿できるかを確認する手順を持っておくほうが確実です。
自分のアカウントで使える上限を確認する手順
次の順番で確認すると、今の上限が分かります。画面のメニュー名やボタンの位置、選べる長さはアップデートで変わるため、この記事では特定の名称や秒数を断定しません。確認は必ず公式ヘルプとご自身のアプリの画面で行ってください。
- Instagramアプリを最新版に更新する
- Instagramヘルプセンターを開き、検索窓に「リール」と入力して、リールの作成に関するページで現在の長さの記載を確認する
- リールの新規作成画面を開き、いま表示されている項目のなかに長さに関する表示があるかを、自分の目で確かめる
- ヘルプセンターの記載と自分のアプリの画面が食い違う場合は、アプリの画面で実際にできることを優先する
- 確認した内容を運用メモに書き、日付も一緒に残しておく(仕様変更に気づけるようにするため)
「インスタ リール 時間 設定」で調べている人が本当に知りたいこと
「時間設定」で検索する方の相談を聞いていると、探しているものは大きく2つに分かれます。
- 録画時間の設定:アプリ内カメラで撮るときに、録画できる長さを選ぶ操作
- クリップごとの表示時間の調整:写真や短いクリップを並べて作る場合に、1枚あたり何秒表示するかを決める操作
写真を並べる「読ませるリール」を作る場合、1枚あたりの表示時間は自分で声に出して読んでみて、読み終わる長さに合わせるのが確実です。文字数を減らして秒数を短くするほうが、最後まで見てもらえます。
長い尺のリールを投稿するときは、判断軸が変わる
「何秒以上は投稿できないのでは」という誤解が残っているのは、上限が何度も変わってきたぶん、古い時期の情報が検索結果に残り続けているためです。いま自分の環境で投稿できる長さは、前の章の手順で確認してください。
そのうえで押さえておきたいのが、尺が長くなると判断軸そのものが変わることです。短い尺は「最後まで見てもらえるか」を気にすればいいのですが、長い尺は「途中で離脱した人にも価値が残るか」を設計しないといけません。
具体的には、長めの動画では次の3点を必ず入れてください。
- 冒頭での全体像提示:「この動画では3つ話します」と最初に宣言し、着地点を見せる
- 章ごとの見出しテロップ:20〜30秒ごとに「①〜」のような区切りを画面に出す
- 途中の小さな結論:各章の終わりに1つずつ持ち帰れる情報を置く
この3点がないまま尺だけ伸ばすと、ただ長いだけの動画になります。長い尺は「時間をもらう」ことなので、もらったぶんの見返りを途中途中で返す設計が必要だと考えてください。
もう1つ、長尺で気をつけたいのが音源です。動画の後半で音が途切れていないかは、公開前に必ず最後まで再生して確認してください。
最適な秒数の決め方。撮る前に終わらせる5ステップ

ここが記事の主役です。秒数は編集しながら決めるものではなく、撮影前の企画段階で決め切るものです。この5ステップは、ツールに関係なく使える進め方なので、そのまま社内の運用ルールに落とし込めます。
ステップ1。この1本のゴールを1文で書く
まず、企画メモの一番上に「この動画を見た人に、何をしてほしいか」を1文で書きます。ここが曖昧だと、以降の判断がすべてブレます。
書き方は「(誰)に、(何)を知ってもらい、(どんな行動)をしてほしい」の型で十分です。たとえば「賃貸の退去費用で揉めた経験がある人に、退去前の写真撮影の重要性を知ってもらい、プロフィールから無料相談に来てほしい」といった具合です。
ゴールが「新規に広く知ってもらう」なら短く、「検討中の人に深く伝える」なら長めに、という初期判断がここで決まります。
ステップ2。伝える要素を書き出して、3つ以内に削る
次に、そのゴールを達成するために必要な情報を箇条書きで全部出します。10個出てもかまいません。出し切ったうえで、3つ以内に削ります。
削る基準は「これがないとゴールが成立しないか」です。あると親切だけど、なくても成立するものは全部落とします。この作業を飛ばすと、必ず尺が伸びます。
そして、残った要素の数で尺の目安が決まります。ここから先の秒数は、私たちが企画づくりの現場で使っている実務上の見積もりです(公式の推奨値ではありません)。
1要素あたり10〜15秒と置くと、要素の数から必要な尺がそのまま出せます。
- 要素1つ:10〜15秒
- 要素2つ:20〜30秒
- 要素3つ:30〜45秒
この数字を企画段階で先に置いておくと、撮影と編集のブレが小さくなります。
実際に読み上げてみて、自社の話すスピードに合わせて調整してください。
ステップ3。冒頭3秒のセリフを先に文字で書く
尺の話をしているのに冒頭の話をするのは、冒頭で興味を持ってもらえなければ、何秒で作っても最後まで見てもらえないからです。撮影前に、冒頭で画面に出す文字とセリフを一字一句決めておいてください。
使いやすいフックの型を挙げておきます。自社の商材に当てはめて、そのまま流用できます。
- 対象指定型:「(業種)で人が採れないと悩んでいる方へ」
- 問題提起型:「(よくある作業)、実はもっと短くできます」
- 逆説型:「毎日投稿、実はやめたほうがいいです」
- 結論先出し型:「結論、◯◯を変えるだけで解決します」
- ビフォーアフター型:変化後の映像を最初の1カットに置く
フックに「◯万円損します」「必ず◯◯できます」のような金額や効果の数字を入れるときは注意が必要です。根拠のない金額や効果をうたうと、景品表示法の不当表示にあたるおそれがあります。数字を出すなら、自社で実測した根拠がある範囲にとどめてください。判断に迷う場合は消費者庁の表示対策のページで最新の考え方を確認するのが確実です。
冒頭の作り込みだけで結果が変わるケースは本当に多いです。この部分をもっと掘りたい方は、ショート動画の作り方|スマホ完結の5ステップと冒頭3秒もあわせてどうぞ。
ステップ4。台本を「秒数付き」で書いてから撮る
ここが一番効きます。台本に秒数の枠を先に書いてから撮影すると、編集で削る作業がほぼなくなります。コピーして使える台本テンプレートを置いておきます。
【リール台本テンプレート(目標尺 ◯◯秒)】
■ ゴール(1文)
[誰]に[何]を伝えて[どんな行動]をしてほしい
■ 0:00-0:03 フック
画面テロップ:[15文字以内・1行で読める言葉]
セリフ:[同じ意味の話し言葉]
映像:[最初のカットで何が映っているか]
■ 0:03-0:08 前提・共感
[読者の状況を言い当てる一言。長くしない]
■ 0:08-0:2X 本編(要素は3つまで)
① [要素1]→ 目安10秒
② [要素2]→ 目安10秒
③ [要素3]→ 目安10秒
※各要素の頭に見出しテロップを入れる
■ ラスト5秒 まとめ+CTA
まとめ:[冒頭の言葉をもう一度使う]
CTA:[保存してください/プロフィールのリンクから/コメントで質問]
■ 公開前チェック
□ 音を消しても意味が分かるか
□ 最初の1秒が黒画面や暗い映像になっていないか
□ テロップが画面下部のUIに隠れていないか
□ 最後と最初がつながって二周目に入れるか
この台本の状態で一度スマホで読み上げてみると、想定尺と実際の尺のズレが分かります。読み上げて40秒かかるなら、動画は40秒以上になります。ここで削るのが一番早いです。
ステップ5。公開前の最終チェックを固定化する
撮影・編集が終わったら、公開ボタンを押す前に必ず同じ項目を確認します。人が変わっても品質が落ちないように、次のリストを社内で共有してください。
- 無音で再生:音を切った状態で見て、内容が伝わるか確認する
- ウォーターマーク:他アプリのロゴが入っていないか、書き出し設定を確認する
- テロップ位置:プレビューで、下部のキャプションやボタンに文字が隠れていないか見る
- 音源の長さ:動画の最後まで音が鳴っているか、途中で切れていないか確認する
- 冒頭1秒:暗転・ロゴ・タイトルカードから始まっていないか確認する
特に最後の項目は見落としがちです。オープニングのロゴアニメーションを入れたくなる気持ちは分かるのですが、リールでは3秒のロゴが致命傷になります。ブランドの表示は最後に回してください。
AIをどこまで使うか。尺の判断は人がやる
編集の負担を減らすために、AIを使う場面も整理しておきます。結論から言うと、AIに任せていいのは作業、人がやるべきなのは尺と切り口の判断です。
実務で任せやすいのは次の3つです。
- 文字起こしと字幕付け:喋った内容の自動テロップ化。誤字だけ人が直す
- 長尺からの切り出し:セミナー動画やインタビューから、短く使える箇所の候補出し
- 台本のたたき台づくり:企画メモを渡して、秒数配分付きの構成案を出させる
台本のたたき台を作らせるときは、作り込んだ長文のプロンプトは要りません。次くらいの短い指示を出発点にして、あとは対話しながら自社の言葉に寄せていくほうが早く仕上がります。
あなたはSNS動画の構成作家です。
下の情報から、Instagramリール用の台本案を3パターン作ってください。
・商材:[自社の商品やサービス]
・ターゲット:[誰の、どんな悩みか]
・伝えたいこと:[1文で]
・目標尺:[30秒/60秒など]
条件
- 冒頭3秒のテロップ文言を必ず含める(15文字以内)
- 各パートに秒数の目安を付ける
- 専門用語は使わず、話し言葉で書く
- 最後にCTAを1つだけ入れる
出したあと、私が業種の実情を補足するので、そこから直していきましょう。
気をつけたいのは、AIが出した構成をそのまま使うと、どうしても一般論の動画になることです。AIは「よくある型」を出すのは得意ですが、その業界の人だけが分かる具体は持っていません。現場のリアルな一言を人が足す作業だけは省略しないでください。
この線引きについては生成AIのSNS投稿量産で読まれない本当の原因とAI・人の線引きでも詳しく書いています。
よくある失敗と回避法。尺のせいにする前に見るところ

「秒数を変えても伸びません」というご相談の多くは、尺以外に原因があります。現場で繰り返し見かける失敗を、起きる状況・何が起きるか・どう防ぐかのセットで挙げます。
失敗1。上限が伸びたぶんだけ動画を長くしてしまう
これは、投稿できる上限が伸びたタイミングで急増した失敗です。「せっかくだから」と情報を詰め込み、必要以上に長い動画を作り始めるパターンですね。
何が起きるかというと、視聴の途中離脱が増えます。長い動画は最後まで見てもらう難易度が上がるので、同じ内容量なら短いほうが有利です。
さらに、制作時間も編集時間も増えるため、投稿本数が落ちます。長くして本数が減る、という二重の損になります。
防ぎ方はシンプルで、「この動画、30秒に収まりませんか」と誰かが必ず聞くルールを作ることです。企画会議でこの一言を入れるだけで、無駄な長尺はかなり減ります。収まらないなら分割を検討します。
失敗2。フックと中身がズレていて、途中で見捨てられる
冒頭で強い言葉を使ったのに、本編が普通の説明で終わるパターンです。「知らないと損します」と煽ったのに、中身が一般的な豆知識だった、というケースをよく見ます。
この場合、最初の3秒の離脱は防げても、5〜10秒あたりで一気に離脱します。しかも「期待外れだった」という印象が残るので、次の投稿も見てもらえなくなります。短期的な再生数のために信頼を削っている状態です。
防ぐには、台本を書いたあとに冒頭のテロップと本編の結論を並べて読み直すのが効きます。冒頭の約束を本編が果たしていなければ、冒頭のほうを本編に合わせて書き直します。煽りを強くするのではなく、約束を現実に合わせるのが正解です。
失敗3。無音視聴を想定していない
電車の中や職場など、音を出さずに見ている人は必ずいます。にもかかわらず、ナレーションだけで進む動画を作ってしまうと、その人たちには何も伝わりません。
特にありがちなのが、社内で撮影した動画をパソコンの大画面で確認して「よし完成」としてしまうケースです。実際にはスマホの小さい画面で、音を切って見られます。文字が小さすぎたり、下部のUIに隠れたりします。
防ぎ方は、確認を必ずスマホで、音を切って行うと決めることです。テロップは太めの書体で、白文字に黒い縁取りを付けると、どんな背景でも読めます。配置は画面の中央から上寄りにすると、キャプションやボタンと重なりません。
失敗4。数字を見ずに、感覚で尺を変え続ける
「今回は短くしてみよう」「次は長くしてみよう」と毎回条件を変えてしまい、何が効いたのか分からなくなるパターンです。これは真面目に運用している人ほど陥ります。
結果として、半年運用しても自社の勝ちパターンが見つかりません。判断材料が「なんとなくこっちが伸びた気がする」しか残らないためです。
防ぐには、尺帯を揃えたまま数本続けてから判断するという縛りを入れてください。たとえば2週間は20〜30秒だけで揃える、次の2週間は60秒前後で揃える、という進め方です。そのうえで、インサイトで見られる項目のうち、視聴の長さ・保存・シェアにあたるものを比較します。表示される項目名や見られる指標はアップデートで変わるため、実際に何が確認できるかはInstagramヘルプセンターとアプリのインサイト画面で確認してください。比較の土台が揃っていないデータは、いくら集めても判断に使えません。
尺を整えると何が変わるか。見るべき指標と成果イメージ
尺を目的から決められるようになると、まず変わるのは1本あたりの制作時間です。撮影前に秒数と要素数が決まっているので、編集で「どこを削るか」と悩む時間がなくなります。ここが減るぶん、投稿本数を増やす余力が生まれます。
次に変わるのが、視聴の質です。追いかけるべきなのは再生数ではなく、次の4つの観点だと考えてください。インサイトでの項目名はアップデートで変わるため、下の表は「何を見たいか」の観点として使い、実際に表示される項目名はアプリのインサイト画面で確認してください。
| 見たい観点 | 何を意味するか | 改善に効く打ち手 |
|---|---|---|
| 視聴の長さ | 中身が期待に応えているか | 要素を減らす。中だるみ部分をカットする |
| 保存 | あとで見返す価値があるか | 手順・チェックリスト・比較を入れる |
| シェア(送信) | 人に教えたくなる内容か | 「これ知ってた?」と言える意外性を入れる |
| プロフィールへの動き | 発信者に興味を持ったか | ラストのCTAを1つに絞る |
特に保存とシェアは、尺の設計と直結します。保存してもらいたいなら手順やチェックリストなど「あとで見返す理由」を入れ、人に送ってもらいたいなら短く言い切る。目的に合わせて尺と中身を組み替えるのが基本です。
成果が見え始めるまでの現実的な期間
正直にお伝えすると、尺を整えただけで来週から数字が跳ねることはありません。判断できるだけのデータが溜まるには、どうしても時間がかかります。同じ基準で作った投稿がある程度の本数そろって、ようやく傾向が読めるようになります。
どれくらいの期間が必要かは、投稿ペースと業種で大きく変わります。週に何本出せるかを先に決めて、その本数で「尺帯を揃えた投稿」を何セット回せるかで逆算してください。そこまでやると自社の勝ち筋がはっきり見えてきます。
「うちのアカウントは25秒前後のノウハウ系が一番保存される」「60秒の事例紹介はプロフィールを見てもらいやすい」といった、自社だけの基準ができます。ここまで来ると運用がとても楽になります。
アルゴリズムの前提そのものを確認したい方は、Instagramで伸びない原因|今日から直す最新アルゴリズム対策もあわせて読むと、尺の判断がもう一段クリアになります。
現場の本音。尺の最適化だけでは越えられない壁
ここからは、教科書的な解説には出てこない話をします。尺を整えるのは効果がありますが、それだけで解決しない部分も正直にお伝えしておきます。
短いほど有利、は「作りやすさ」とセットで考える
短い動画のほうが最後まで見てもらいやすいのは確かです。ただし、15秒に収めるには編集の腕が要ります。情報を削り、テンポを作り、1カットを短く割る作業は、実は長い動画を撮るより手間がかかります。
社内に編集できる人が1人しかいない状態で「全部15秒にしよう」と決めると、たいてい2週間で止まります。続けられる尺こそが、その会社にとっての最適解という側面は無視できません。編集リソースが薄いなら、まず30〜45秒で無理なく続ける形から始めるほうが、結果的に本数が積み上がります。
外注するとき、尺の指定だけ渡しても失敗する
制作を外注する場合、「30秒で作ってください」という指定だけを渡すと、きれいだけど刺さらない動画が上がってきます。外部の制作者は、その業界の顧客が何に困っているかを知らないからです。
発注時に必ず渡してほしいのは、次の3点です。
- 顧客が実際に使う言葉:問い合わせや商談で出てくる言い回しをそのまま渡す
- 言ってはいけないこと:業界の規制や、誤解を招く表現のNGリスト
- 過去に反応が良かった投稿:数字付きで3本ほど共有する
この3点がないと、修正のやり取りが増えて結局コストが膨らみます。逆にここを整理しておけば、外注は非常に有効です。撮影と編集だけ任せて、企画と最終チェックは社内、という分け方が現実的だと考えています。
見落としやすいコストは「確認と承認の時間」
動画運用のコストを見積もるとき、制作費だけを計算しがちです。実際に効いてくるのは、社内で内容を確認し、承認をもらう時間です。
週3本の投稿なら、月に12本の確認が発生します。1本の確認と修正指示に20分かかるなら、月に4時間です。この時間を誰が持つのかを決めていないと、公開が滞り、せっかく作った動画が寝かされます。
回避策は、承認のルールを先に決めることです。「事実誤認と表現NGだけをチェックし、演出の好みは指摘しない」と決めておくと、往復が一気に減ります。運用が属人化しがちな部分でもあるので、SNS運用の属人化を解消|引き継ぎノートと投稿テンプレの作り方も参考になるはずです。
向いていないケースもある
正直に言うと、リールが向かない商材もあります。検討期間が長く、決裁者が動画を見る習慣のない領域では、リールに投じた時間が売上に結びつくまでにかなり時間がかかります。
その場合、リールは「知ってもらう入口」と割り切り、比較検討の材料はサイト側に置く設計にしたほうが早いです。すべてをSNSで完結させようとしないという判断も、立派な戦略です。ここは自社の商談の流れを見ながら決めることをおすすめします。
インスタのリールの時間についてよくある質問
リールの時間を伸ばすと再生数は減りますか
尺が長くなると最後まで見てもらう難易度は上がりますが、長い=伸びないわけではありません。判断のポイントは、その長さに見合う情報量があるかどうかです。同じ内容なら短いほうが有利なので、まず削れないか検討し、削れないなら分割を考えてみてください。
投稿済みのリールの長さは後から変えられますか
動画そのものを差し替えたい場合は、削除して作り直すのが確実です。投稿後に何を編集できるかはアプリの仕様変更で変わるため、最新の内容はInstagramヘルプセンターで確認してください。公開前のプレビュー確認を習慣にしておくと、この手戻りを防げます。
リールと通常の動画投稿はどう使い分ければいいですか
運用の考え方としては、フォロワー以外にも広く届けたい内容はリール、既存フォロワー向けの記録や案内は通常の投稿やストーリーズ、と役割を分けると企画が立てやすくなります。ただし、どの投稿が誰にどう配信されるかの仕組みは変わることがあるため、最新の内容はInstagramヘルプセンターで確認してください。そのうえで、自社のインサイトを見て、実際にフォロワー外へ届いている形式に寄せるのが確実です。
週に何本くらい投稿すればいいですか
続けられる本数が正解です。適正な投稿数は業種や社内の制作体制で大きく変わるので、共通の正解はありません。本数を追って質が落ちるより、尺帯を揃えた投稿を並べて比較できる状態を作るほうが、改善が早く進みます。
縦動画の推奨サイズや解像度はどう設定しますか
スマホで見られる前提なので、縦向きで撮って縦のまま書き出すのが基本です。撮影時からスマホを縦に構え、横長で撮った素材を無理に縦に変換しないほうがきれいに仕上がります。推奨される縦横比・解像度・書き出し設定は、Instagramヘルプセンターと使用している編集アプリの公式ヘルプで確認してください。
まずは次の1本の秒数を、理由付きで決めるところから
今日すぐできることを1つだけ挙げるなら、直近で反応が良かったリール3本の秒数と保存数をメモに書き出してみてください。5分で終わりますし、自社の傾向が薄っすら見えてきます。
そのうえで企画から見直したい方は、インスタが毎日投稿でも伸びない理由|検索されるリールの作り方を次に読むと、尺と企画の話がつながります。
ここまで読んで、「やることは分かったけれど、社内で回し続けるのは難しそうだ」と感じた方もいると思います。そんなときは、コレットラボのInstagram運用支援でご相談ください。今のアカウントを見ながら、どこから手を付けると効果が出やすいかを一緒に整理します。無料のアカウント診断もあるので、状況を聞かせてもらうだけでも大丈夫です。Instagram運用支援の詳細はこちらからご覧ください。
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