CursorでWordPress修正|コードが読めなくても自分で直す手順
この記事の要点
- Cursorは「日本語で指示→修正案を出す」AIエディタ。コードが読めなくても直せる
- 成否を分けるのは指示文より「バックアップ・検証・元に戻せる準備」の段取り
- 自分で直す範囲とプロに任せる範囲を最初に線引きするのが安全
「ヘッダーの文字色を変えたいだけなのに、制作会社に頼むと数日待ち」「ちょっとした余白の調整で、毎回お金がかかる」。WordPressを運用していると、こんなもどかしさにぶつかりますよね。
この記事では、コードが読めない非エンジニアの方でも、AIコードエディタ「Cursor」を使ってWordPressの細かな修正を自分で直すための、具体的な手順と安全対策をお伝えします。読み終わるころには「これなら自分でも触れそう」と「ここはプロに任せよう」の線引きができるようになります。

Contents / 目次
結論。Cursorは「日本語で頼んで直す」道具で、鍵は段取りにある
結論からお伝えします。Cursorを使えば、コードが読めなくてもWordPressの見た目や文言の細かな修正は自分で直せます。ただし、うまくいくかどうかを決めるのは「指示文のうまさ」ではなく、バックアップ・検証・元に戻せる準備という段取りです。
Cursorとは、AI(ChatGPTやClaudeのような生成AI)を内蔵したコードエディタです。かんたんに言うと、文章を書くエディタの中にAIアシスタントが住んでいて、「ここの文字を大きくして」と日本語で頼むと、該当する箇所を見つけて修正案を出してくれるツールです。
Cursorには、無料で試せるプランと、より多くの機能や利用枠が使える有料プランがあります。料金体系や各プランでできることは改定されることがあるため、契約前に必ず公式サイトで最新の内容を確認してください。
これまでコードの修正は、HTMLやCSSという専門の言葉が分かる人だけのものでした。今は違います。AIが「どこを・どう変えればいいか」を一緒に考えてくれるので、人間の役割は「何をしたいか伝える」「出てきた結果を確認する」に変わりました。
押さえるべき考え方。AIに任せるのは「コードを書く作業」、人がやるのは「何を直すか決める」「結果を確かめる」「本番に反映する判断」です。この役割分担を最初に理解しておくと、迷いません。
まず、自分でやれる範囲とプロに任せる範囲をざっくり整理しておきましょう。下の表が判断の出発点になります。
| 修正の種類 | 自分で直せる度合い | 注意点 |
|---|---|---|
| 文言・色・余白・文字サイズの変更 | 自分で直しやすい | テーマの更新で消えないよう子テーマやカスタムCSSで |
| 表示崩れの微調整(スマホのはみ出しなど) | 挑戦できる | 変更が他ページに波及しないか要確認 |
| プラグインの不具合・エラー対応 | 慎重に。場合による | 原因特定が難しく、悪化リスクあり |
| 決済・会員・個人情報を扱う処理 | プロに任せる | セキュリティ事故につながるため自己判断は危険 |
| サーバー設定・データベース操作 | プロに任せる | 復旧不能な障害になりやすい |
つまり、見た目や文言まわりの「軽い修正」は自分の領分、データやお金が絡む「重い修正」はプロの領分、と考えるのが現実的です。この記事では主に前者の進め方を解説します。
Cursorで直す手順。準備から反映までの流れ
ここからは、実際に手を動かす流れを順番に説明します。特定のボタン名は環境によって変わるので、ここでは「何を・どの順でやるか」というプロセスを中心に、誰がやっても再現できる形で書きます。

手順0。何より先に「戻せる状態」を作る
修正を始める前に、必ずバックアップを取ってください。これが最重要です。AIの修正で表示が崩れても、元に戻せれば失敗は怖くありません。逆にバックアップがないと、小さな修正一つで取り返しがつかなくなります。
バックアップの取り方は主に2通りあります。順番に確認しておきましょう。
- レンタルサーバーの自動バックアップ:自動バックアップ機能を備えたサーバーもありますが、有無や復元条件は契約プランによって異なります。自分の契約で使えるか、管理画面から実際に復元できるかを事前に確認しておく
- バックアップ系プラグイン:サイト全体を丸ごと保存・復元できるプラグインを使う。修正の直前に手動で1回取っておくと安心
いきなり本番サイトを触らないこと。可能なら「ステージング環境(本番の複製)」で試してから本番に反映するのが理想です。ステージングはレンタルサーバーの機能やプラグインで作れます。まず複製で練習し、うまくいったら本番へ、が事故を防ぐ王道です。
手順1。Cursorを用意し、直したいファイルを開く
Cursorはパソコンにインストールして使うアプリです。対応するOSや正確な手順は公式サイトで確認したうえで、ダウンロードしてインストールします。日本語でのやり取りも問題なくできます。
次に、修正したいテーマのファイルをCursorで開きます。WordPressの見た目を決めているのは、主に「テーマ」のフォルダの中にあるファイルです。サーバーからファイルをダウンロードしてCursorで開くか、ローカルにWordPress環境を作って開く形になります。
ここで一つ大事な前提があります。テーマを直接いじると、テーマの更新時に修正が上書きされて消えてしまいます。そうならないよう「子テーマ」や「追加CSS」の仕組みを使うのが定石です。子テーマとは、親テーマを壊さずに自分の変更だけを別に保存しておく入れ物のようなものです。
手順2。AIに「直したいこと」を日本語で伝える
ファイルを開いたら、CursorのAIに日本語で指示します。ここでのコツは、完璧な指示文を作り込もうとしないことです。今のAIは、ざっくり頼めば足りない情報を聞き返してくれます。まずは出発点となる短い指示(たたき台)を投げて、対話しながら詰めていきましょう。
たとえば、こんな短い指示から始めれば十分です。
あなたはWordPressに詳しいエンジニアです。
このサイトの[直したい箇所を具体的に。例:トップページの見出しの文字色]を
[どうしたいか。例:濃いネイビーに]変えたいです。
・WordPressのテーマを壊さない方法で
・子テーマか追加CSSで対応する案で
・コードが読めない前提なので、どのファイルのどこに貼るかも教えて
不明点があれば質問してください。
このように頼むと、AIは「どこを直すか」を探し、修正案のコードと、貼り付ける場所の説明を返してくれます。一度で完璧でなくても大丈夫です。「もう少し薄い色で」「スマホだけ変えたい」と追加で頼めば、AIが調整してくれます。
指示を出すときに、次の情報を添えると精度が上がります。あらかじめメモしておくとスムーズです。
- 使っているテーマ名:「SWELLを使っています」など。AIが前提を合わせやすくなる
- 直したいページのURLや場所:「会社概要ページの上部」など具体的に
- 今どうなっていて、どうしたいか:現状とゴールをセットで伝える
- スマホかパソコンか:どちらの表示の話かを明示する
手順3。出てきた修正を「ステージングで」試す
AIが出した修正は、いきなり本番に貼らず、まず複製環境(ステージング)か、影響の小さい追加CSSの形で試します。変更後にページを開き、狙いどおりになっているか、他の部分が崩れていないかを目で確認します。
ここが人間の一番大事な仕事です。AIは「それらしいコード」を作るのは得意ですが、あなたのサイト全体を見て「ここを変えると別のページが崩れる」までは保証してくれません。だから最終チェックは必ず人がやります。
手順4。問題なければ本番へ反映する
複製環境で問題がなければ、同じ修正を本番に反映します。反映後も必ずスマホ・パソコンの両方で表示を確認しましょう。もし崩れたら、手順0で取ったバックアップから戻せば元通りです。この「戻せる安心感」があるからこそ、初めてでも落ち着いて挑戦できます。
初動で迷わないために、最初の3ステップだけ覚えておけば十分です。
- バックアップを取る(戻せる状態にする)
- 複製環境か追加CSSで、AIの修正を試す
- 表示を確認してから本番に反映する
どんな変化が起きるか。スピードとコストの効果イメージ
この進め方が定着すると、何が変わるのか。一番大きいのは「待ち時間」と「外注費」の削減です。これまで制作会社に依頼して数日待っていた軽微な修正が、その場で完結するようになります。

AIに修正コードを任せられるようになると、人間の役割は「何を作るか決め、成果物をレビューし、最終判断を下す」ディレクター役に移っていきます。どれくらい時短になるかは業種や運用によって大きく変わりますが、「軽い修正を自分で完結できる」だけでも、効果は十分に体感できます。
もちろん、誰がやっても同じ成果が出るわけではありません。仮に月に5件の小さな修正依頼があったとして、1件あたり半日の待ちと数千円の費用がかかっていたなら、それが積み重なるとかなりの負担です。自分で直せれば、その多くが消えます。
成功している会社に共通するのは、AIを「魔法の杖」ではなく「速い助手」として扱っている点です。次の3つの変化が、よくある成果のパターンです。
- 修正のリードタイム短縮:「依頼→見積→着手→確認」の往復が消え、思い立った日に直せる
- 外注費の最適化:軽微な修正は内製、本格的な改修だけプロに頼む、という賢い使い分けができる
- 改善サイクルの高速化:気になった箇所をすぐ直せるので、サイトを「育てる」感覚で運用できる
Cursorを使った具体的な改善例はCursorでサイトの表示速度を高速化する記事でも紹介しています。あわせて読むと、できることのイメージがふくらむはずです。
よくある失敗と回避法。現場でつまずく3つのパターン
ここからは、実際に自分で直そうとした人がやりがちな失敗を、防ぎ方とセットで紹介します。先に知っておけば、ほとんどは避けられます。

失敗1。AIのコードをそのまま信じて貼り、サイトが崩れる
一番多いのがこれです。AIは自信満々に修正案を出しますが、その中に古い書き方や、あなたの環境に合わない部分が混ざることがあります。これを確認せず本番に貼ると、表示が崩れたり、最悪ページが真っ白になります。
防ぎ方はシンプルです。バックアップを取り、複製環境で試してから本番へ。この順番さえ守れば、崩れても戻せます。「AIの出力は下書き、最終判断は人間」と肝に銘じておきましょう。
失敗2。テーマを直接いじり、更新で修正が消える
テーマ本体のファイルを直接書き換えると、テーマがバージョンアップしたときに、せっかくの修正が上書きされて消えてしまいます。「直したはずなのに元に戻ってる」というトラブルの大半がこれです。
防ぎ方は、子テーマや追加CSSの仕組みを使うこと。AIに指示するときに「テーマ更新で消えない方法で」と一言添えれば、その前提で案を出してくれます。最初にこの一言を入れる癖をつけてください。
失敗3。古い関数や非推奨の書き方が混ざる
AIは過去の大量の情報を学んでいるため、今のWordPressでは推奨されない古い書き方を提案することがあります。一見動いても、将来のアップデートで突然動かなくなる、という時限爆弾になりがちです。
防ぎ方は、指示文に「最新のWordPressに対応した書き方で」「非推奨の関数は使わないで」と明記すること。さらに、出てきたコードを「この書き方は今でも推奨されていますか」とAI自身に聞き返すと、自己チェックさせられます。プラグインの脆弱性対応など踏み込んだ書き換えはCursorで古いプラグインを安全に書き換える記事も参考にしてください。
セキュリティに関わる部分(ログイン、問い合わせフォーム、決済など)は、AIの提案でも特に慎重に。入力チェックや権限確認が抜けると、情報漏えいの原因になります。この領域は自己判断せず、プロのレビューを挟むのが安全です。
使う側の落とし穴。現場で見えた「ここは任せた方が早い」
ここまで「自分で直せる」話をしてきましたが、現場を見てきた立場として、正直にお伝えしたい妥協点があります。Cursorは強力ですが、万能ではありません。向き不向きを知っておくほど、賢く使えます。
まず、Cursorは「コードを直すツール」なので、最低限のファイル操作(サーバーからファイルを落とす、戻す)には慣れが要ります。ここでつまずく人が実は多いです。色や文言の変更だけなら、WordPress標準の「追加CSS」機能やテーマの設定画面で済むことも多く、わざわざCursorを持ち出さなくていい場面もあります。「全部Cursorでやろう」とせず、もっと簡単な方法がないか先に考えるのが、遠回りしないコツです。
次に、原因が分からない不具合の対応は、自分でやると沼にはまりやすい領域です。「なぜか表示が崩れた」「特定のページだけ重い」といった問題は、原因の切り分けが難しく、AIに聞いても的外れな修正を繰り返して悪化させることがあります。30分やって解決の糸口が見えなければ、そこで止めてプロに相談する、という撤退ラインを決めておくのが現実的です。
そして、見落としがちなのが「自分の時間」というコストです。修正費を浮かせるために何時間も格闘した結果、本業が止まっては本末転倒です。月に数回の軽い修正なら内製、頻度が高い・専門性が要るものは外注、と切り分けると、内製化が「負担」ではなく「武器」になります。
内製と外注の線引きについては「指示出し」だけでサイトが直るVibe Codingの記事でも触れています。自分でどこまでやるかを決める参考になるはずです。
現場の本音。Cursorは「軽い修正を待たずに自分で直せる自由」を手に入れる道具です。一方で、重い改修やセキュリティ案件まで無理に抱え込むと事故のもとになります。線引きさえ間違えなければ、運用は驚くほど楽になります。
よくある質問
本当にコードが読めなくても大丈夫なの?
色・文字・余白などの軽い修正なら、日本語で指示して結果を確認するだけで進められます。ただしバックアップと複製環境での検証は必須です。データやお金が絡む処理は、無理せずプロに任せましょう。
CursorとClaude Code、どちらを使えばいい?
画面を見ながら修正したいならエディタ型のCursorが入りやすいです。Claude Codeはコマンド操作で使うタイプのツールです。対応している使い方や環境は変わることがあるため、最新の情報は公式サイトで確認してください。まずは1つ触ってみて、自分に合う方を選べば大丈夫です。
修正でサイトが壊れたらどうすればいい?
事前に取ったバックアップから復元すれば元に戻せます。だからこそ修正前のバックアップが最重要です。レンタルサーバーの復元機能やバックアップ系プラグインで、戻せる状態を必ず作ってから始めてください。
プラグインの不具合もCursorで直せる?
直せる場合もありますが、原因特定が難しく悪化のリスクもあります。まずは複製環境で試し、解決の糸口が見えなければ止めて専門家に相談を。セキュリティに関わる部分は特に慎重に進めてください。
まとめ。自分で直す自由と、任せる判断の両方を持つ
Cursorを使えば、コードが読めなくてもWordPressの軽い修正は自分で直せます。大事なのは指示文の上手さより、バックアップ・検証・戻せる準備という段取りと、自分でやる範囲とプロに任せる範囲の線引きです。
ここまで読んで「やってみたいけれど、自社だけで安全に進められるか不安」と感じた方は、気軽にご相談ください。コレットラボのAI業務システム化支援では、AIで作るサイト制作・運用の内製化を、貴社の状況に合わせて伴走します。まずは現状を整理するだけでも大丈夫です。AI業務システム化の詳細はこちらからお気軽にどうぞ。
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