石材店のMEO対策|墓石の相談客に向けた掲載内容と代行の任せ方
この記事の要点
- 相談客が電話の前に確かめたい展示場・施工例・対応霊園・駐車場・営業日を、掲載項目ごとに表で紹介
- オーナー権限は石材店が持ち、代行会社は管理者として入る
- 石材店で起きやすい失敗4つと契約前の質問8つを本文に掲載
石材店のMEO対策で決めることは、次の2つです。
- 墓石の相談客が電話の前に確かめる掲載項目を、Googleビジネスプロフィールに載せること
- その更新を誰が続けるか
代行会社に任せられるのは入力・投稿・月次の報告で、オーナー権限と口コミ返信の承認は石材店に残します。
石材店を経営していて、MEO対策を自社で続けるか代行会社に依頼するかを決めたい方に向けた記事です。読み終わる頃には、掲載項目の一覧と分担表をもとに見積もりを比べ、契約前に確かめる質問を決められる状態を目指します。登録そのものの操作手順は扱わず、相談客に選ばれる掲載内容と任せ方に絞ります。
Contents / 目次
石材店のMEO対策は、掲載項目と任せ方の2つを決める
石材店のMEO対策で行うことは、墓石の相談客が確かめたい情報をGoogleマップに載せ、その更新を止めないことです。MEO対策とは、Googleマップや地図付きの検索結果で自社が見つかり、選ばれるように店舗情報を運用する取り組みを指します。
Googleはヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」で、ローカル検索結果は主に関連性・距離・知名度に基づいて表示されると説明しています。情報が充実して正確なほど、ローカル検索結果に表示される可能性が高くなるとも書いています。距離は変えられないので、石材店が手を入れられるのは掲載項目の中身と口コミです。
自社で続けるか代行会社に依頼するかは、展示場の数と、写真や文章を用意できる担当者がいるかで分かれます。次の表は判断の目安です。
| 石材店の状況 | 向く進め方 | 判断の理由 |
|---|---|---|
| 展示場が1か所で、更新を受け持つ事務の担当者を決められる | 自社で運用し、口コミ依頼の仕組みだけツールを使う | 入力する項目は多くないので、更新の担当者が決まれば続けられる |
| 展示場が2か所以上ある、または施工例が毎月増える | 入力・投稿・報告を代行会社に任せ、承認は社内で行う | 写真の選定と投稿の手間が、展示場と施工の数に比例して増える |
| 施工例の写真も説明文もまだ用意できていない | 撮影を含めて依頼する | 相談客が仕上がりを確かめる材料が無いと、比べられた時点で外れやすい |
| 霊園ごとに対応を案内したい | プロフィールは実際の展示場の分だけにして、自社サイトに霊園ごとのページを作る | プロフィールを作れるのは顧客が訪れる拠点ごとに1つで、展示場の無い霊園には作れない |
墓石は供養に関わる買い物なので、口コミや返信の書き方に配慮が要ります。遺族の口コミへの考え方は葬儀社のMEO対策と遺族の口コミの扱いでも取り上げています。
この章で押さえるのは、自社運用か依頼かを「展示場の数」と「写真を用意できる担当者の有無」で決めることです。
墓石の相談客がGoogleマップで見る掲載項目と書き方
この記事では、相談客が電話の前に確かめたい点を、展示場の様子、施工例の仕上がり、自分の霊園で工事できるか、車で行けるか、営業している日の5つに分けました。次の表は、Googleビジネスプロフィールの掲載項目ごとに、相談客が確かめることと石材店で書く内容を並べたものです。
| 掲載項目 | 相談客が確かめること | 石材店で書く内容 |
|---|---|---|
| ビジネス名 | 看板と同じ会社か | 看板・名刺と同じ名前だけ。地域名や「墓じまい」を足さない |
| カテゴリ | 何を依頼できる会社か | 墓石の販売・建立を表すものをメインに1つ |
| 写真 | 展示場の雰囲気と仕上がり | 外観・展示場・施工例・加工の様子・スタッフ |
| サービス | 建立以外も依頼できるか | 建立、リフォーム、追加彫刻、クリーニング、墓じまい |
| 説明文 | 自分の霊園で工事できるか | 対応する霊園と地域、相談から建立までの流れ |
| 営業時間 | 墓参りの帰りに寄れるか | お彼岸・お盆・年末年始の特別営業時間 |
| 属性 | 車で行けるか、高齢の家族を連れて行けるか | 管理画面に表示される属性のうち、来店に関わるもの |
| 予約リンク | 見学や現地調査を申し込めるか | 自社サイトの予約・問い合わせのページ |
| 口コミと返信 | 対応が丁寧か | 依頼の仕組みと、返信を承認する担当者 |
ビジネス名とカテゴリは、看板と事業の中心に合わせる
ビジネス名は、看板やウェブサイトで一貫して使い、お客様に知られている実際の名前にします。「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」は、ビジネス名に不要な情報を含めるとプロフィールが停止される場合があるとしています。「〇〇石材 墓じまい・墓石リフォーム専門」のように語を足す書き方はこれに当たります。
カテゴリは、メインカテゴリ1つのほかに追加カテゴリも選べます。ただし同じガイドラインは「中核事業に当てはまるカテゴリを、できるだけ少なく選択」するよう求めています。候補の名前は入力欄に「墓」「石」と打って表示されるものから選び、詳しい選び方はGoogleビジネスプロフィールのカテゴリ設定で確かめてください。
写真は展示場・施工例・加工の様子を、家名を隠して載せる
Googleのヘルプ「ビジネス プロフィールに表示するビジネス固有の写真に関するヒント」は、外観・店内・商品・サービスなど、種類ごとに写真を追加することを勧めています。石材店なら、展示場の全景、墓石の並び、施工例、加工場の作業風景が当てはまります。
石材店に特有の注意は、施工例に家名・戒名・墓誌が写ることです。公開する前に施主様の了解を取り、文字を読めないように加工してから載せます。了解の取り方を決めずに代行会社へ写真を渡すと、確認の無いまま公開される流れができてしまいます。
サービスと説明文に、対応できる霊園と墓じまいの流れを書く
Googleのヘルプ「ビジネス プロフィールに表示されるサービスを管理する」によると、サービスを追加するときは業種に合わせた候補が表示され、候補に無いものは独自のサービスとして追加できます。建立・リフォーム・追加彫刻・クリーニング・墓じまいのうち候補に無いものは、独自のサービスとして載せます。
霊園によっては工事できる石材店が決まっているため、対応できる霊園名を説明文に書いておくと、相談客は電話の前に判断できます。
墓じまいで遺骨を別の墓地や納骨堂へ移すときは、墓地、埋葬等に関する法律第5条により、市町村長(特別区は区長)の改葬の許可が要ります。書類の案内まで行うのかを書くと、問い合わせの段階で行き違いが減ります。
価格に触れるときは「地域最安」のような表現を避けます。
営業時間は、お彼岸・お盆・年末年始を特別営業時間で入れる
墓参りの多い時期に営業日を変える石材店は、ふだんの営業時間とは別に、特別営業時間として入力します。Googleのヘルプ「特別営業時間を設定する方法」によると、特別営業時間を設定すれば、一時的に営業時間が変わるときも通常の営業時間を変更せずに済みます。特別営業時間で設定できる休業は連続して最長6日間で、7日間以上休む場合は臨時休業のマークを付けます。入れ忘れると、墓参りの帰りに展示場へ寄った相談客が閉まった門の前で引き返すことになります。
口コミは建立や墓じまいのあとに依頼し、返信で個人の事情に触れない
口コミの依頼は、建立や納骨、墓じまいを終えた施主様にお願いするのが自然です。Googleのクチコミのポリシー「禁止または制限されているコンテンツ」は、特典と引き換えにクチコミを依頼することや、満足した方だけを選んで依頼することを禁じています。
コレットラボが運営する口コミ管理ツールRevipoで、施主様にアンケートをお願いし、回答した方全員にお礼の画面でGoogle口コミの投稿を任意で案内する進め方もあります。
返信は誰でも読めるので、故人の名前、霊園名と区画、墓じまいの事情には触れません。Googleはヘルプで「すべてのクチコミに対して感謝の意を公開する必要はありません」としています。全件に返すより、1件ずつ内容を確かめてから返すほうが安全です。
AIで返信の下書きを作るときは、「またのご利用をお待ちしております」のような定型句が入っていないかを担当者が確かめます。
公開前に、次の項目を確かめてください。
- 名前:看板と同じで、地域名やサービス名を足していない
- 写真:施工例の家名・戒名・墓誌が読めない
- 説明文:対応できる霊園と地域を書いている
- 営業時間:次のお彼岸・お盆・年末年始の予定が入っている
- 返信:故人・霊園・家族の事情に触れていない
この章で押さえるのは、相談客が電話の前に判断できる情報を、施主様の個人情報を出さずに載せることです。
MEO代行に任せる作業と石材店に残す作業、費用の内訳
代行会社に任せられるのは、入力・写真の加工と追加・投稿・返信の下書き・月次の報告です。オーナー権限、施主様の了解、返信の承認、電話と見積もりは石材店に残します。
| 作業 | 石材店に残す | 代行会社に任せられる |
|---|---|---|
| オーナー権限 | メインのオーナー | 管理者として追加される |
| 基本情報・カテゴリ・属性 | 内容が正しいかの確認 | 入力と定期的な見直し |
| Googleから通知が届く、プロフィール情報の編集の提案 | 承認か拒否の判断 | 通知の確認と連絡 |
| 施工例の写真 | 施主様の了解と、家名が読めないかの確認 | 選定・加工・追加 |
| 投稿 | 相談会の日程などの素材 | 文面の作成と投稿 |
| 口コミの依頼 | 引き渡しのときの声かけ | 依頼文・QRコード・アンケートの用意 |
| 口コミ返信 | 事実と個人情報の確認、承認 | 下書きと投稿 |
| 月次の報告 | 翌月に力を入れる項目の判断 | 閲覧数・通話数・ルート・ウェブサイトのクリックの集計 |
編集の提案についてGoogleはヘルプ「ビジネス プロフィールに対する Google による変更を管理する」で、通知が届いてから4日以内に承認か拒否をするよう求めています。対応しないと、ウェブサイトなど一般公開されている情報で裏付けられる変更は、自動的に公開されることがあります。月次の報告で見る閲覧数・ルート・通話数・ウェブサイトのクリックが何を数えているかは、ヘルプ「ビジネス プロフィールのパフォーマンスとインサイトを確認する」で確かめられます。
MEO代行の見積もり金額が変わる内訳
Googleビジネスプロフィールそのものは無料で、費用がかかるのは代行会社の作業です。見積もりを比べるときは、次の項目が月額に入っているかを並べて見ます。
- 初期設定:既存のプロフィールの見直しと、サービス・属性の入力
- 写真:撮影に来るのか、支給した写真の加工だけか
- 投稿:月に何本か
- 口コミ返信:件数の上限と、承認のやり取りの回数
- 報告:見る数字、頻度、打ち合わせの有無
- 契約:最低契約期間と途中解約の費用
最低契約期間と違約金を含めた比べ方は、MEO対策の費用を総額で比べる方法にまとめています。
代行費用を回収できるかの計算
回収の目安は「年間の代行費用 ÷ 墓石1件あたりの粗利」で出せます。
たとえば年間の代行費用が建立1件の粗利より少ない場合は、Googleマップ経由の成約が1年に1件で回収できる計算です。粗利は石材店や墓石の内容によって大きく変わるので、自社の見積もりと粗利に置き換えて計算してください。
墓石の相談は見積もりから契約まで日が空くことがあるので、成約だけで判断すると早まります。プロフィールの「通話数」「ルート」と、電話を受けたときに「何を見てお電話いただきましたか」と伺った記録を、月ごとに並べて見ます。
自社で行う作業と依頼する作業
石材店に残すのは、オーナー権限、施主様の了解、返信の承認の3つです。入力・投稿・報告を任せたい場合は、口コミ返信まで任せられるMEO対策の代行もご相談いただけます。口コミは店舗に内容を確認していただいたうえで返信し、毎月、閲覧数・ルート・通話数と口コミの件数・評価を記録してお送りします。
この章で押さえるのは、見積もりを作業の一覧で比べ、回収の目安を粗利から出しておくことです。
石材店のMEO代行で起きやすい失敗と、契約前に確かめる質問
石材店がMEO代行で失敗するのは、プロフィールの作り方、権限の持ち方、口コミの集め方、登録する住所の4つです。どれも契約前の質問で防げます。
霊園ごとにプロフィールを作ると、ガイドラインに反する
「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」では、プロフィールは顧客が訪れる拠点ごとに作ります。展示場が2か所あれば、それぞれのプロフィールを作れます。
一方で「霊園ごと・市ごとにプロフィールを作れば上位に出る」という提案に従うと、展示場も事務所も無い場所に実在しない拠点を作ることになり、ガイドラインに反します。プロフィールは実際の展示場の分だけにして、対応する地域はサービス提供地域と自社サイトの霊園ごとのページで伝えます。
代行会社がオーナーのまま契約すると、解約時に権限を取り戻す手続きが要る
代行会社のアカウントでプロフィールを作り、石材店に権限が無いまま契約すると、解約のときに、Googleのヘルプ「ビジネス プロフィールのオーナー権限をリクエストする」の手続きから始めることになります。リクエストは現在のオーナーである代行会社に届き、代行会社には3日以内の返信が求められます。契約の前に、石材店がオーナーとなり、代行会社は管理者として入る形にしてもらいます。ヘルプ「ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する」によると、管理者はユーザーの追加と削除、プロフィールの削除ができません。
口コミを特典と引き換えに集めると、ポリシー違反になる
「口コミを書いた方に墓石のクリーニングを無料で」のような特典と引き換えの依頼は、Googleのクチコミのポリシーで禁止されています。代行会社の提案に入っていないか、依頼文の現物で確かめます。安全な依頼文は口コミ依頼で景品表示法に触れない依頼文の作り方に例文があります。
来客の無い工場の住所で登録すると、相談客が迷う
展示場と加工場が別の場所にある石材店が、加工場の住所で登録すると、ルート検索した相談客は来客を受けていない場所へ向かいます。「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」では、登録できるのは顧客が訪れる拠点か顧客のもとへ出向くビジネスです。住所を掲載する場合は「その住所に、ビジネスの名称の掲示を常設する必要があります」と定めています。
登録するのは、相談客を迎える展示場の住所です。
契約前には、次の8つを代行会社に質問してください。
- Googleビジネスプロフィールのオーナー権限は当社に置き、御社は管理者として入る形にできますか。
- 解約するとき、管理権限の返却と、御社が追加した写真・投稿の扱いはどうなりますか。
- 月額に含む作業(投稿の本数、写真の追加枚数、口コミ返信の件数)を一覧でいただけますか。
- 口コミ返信は、当社が承認してから投稿する流れにできますか。
- 口コミを集める方法として、どのような依頼文を提案されますか。
- 霊園ごと・市町村ごとに別のプロフィールを作る提案はありますか。
- 毎月の報告で見る数字は何ですか。
- 最低契約期間と、途中解約の費用はいくらですか。
この章で押さえるのは、1と5と6の回答で、規約に沿って運用する代行会社かどうかを見分けられることです。
石材店のMEO対策でよくある質問
展示場を持たず、霊園での工事だけを行う石材店もGoogleマップに載りますか?
顧客のもとへ出向くビジネスとして、住所を非表示にし、サービス提供地域を設定して登録できる場合があります。事務所に来客が無いなら、住所は出しません。対象になるかは、ヘルプ「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」で確かめてください。
墓石の価格の目安を、説明文や投稿に書いてもいいですか?
Googleのヘルプ「ビジネス プロフィールを編集する」は、説明文にはプロモーション・価格・セールではなく、ビジネスに関する詳細を中心に書くよう求めています。そのため説明文には価格や割引の宣伝を書かず、相談の流れを書きます。価格は自社サイトの施工例のページに条件と一緒に載せるほうが誤解を生みません。
施主様の家名が写った施工例の写真を、Googleマップから消せますか?
オーナーや管理者が追加した写真は、プロフィールから削除できます。お客様が投稿した写真は、Googleに削除をリクエストできます。削除の手順はGoogleのヘルプ「ビジネス プロフィールの写真と動画を管理する」に載っていて、お客様が投稿した写真の削除をリクエストする方法もこのヘルプから案内されています。画面ごとの操作はGoogleマップの写真を削除する手順も参考にしてください。
MEO代行を解約したら、それまでの口コミや施工例の写真は消えますか?
口コミはプロフィールに付くので、代行会社との契約とは関係なく残ります。Googleのヘルプ「ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する」によると、管理者をプロフィールから外しても、その管理者が行った投稿や口コミへの返信はプロフィールに残ります。代行会社が解約の前に写真や投稿を削除する場合に備えて、契約書に扱いを書いてもらいます。オーナー権限が石材店にあれば、解約後も自社で更新を続けられます。
まずはスマホのGoogleマップで自社名を検索し、写真の1枚目に何が表示されているかと、年末年始の営業時間が今の予定と合っているかを確かめてください。代行会社と話す前に契約の条件を知りたい方は、MEO代行会社を乗り換える手順と管理権限の確認表も読んでおくと、質問の意図がつかめます。
掲載項目の見直しや口コミ返信の承認の流れを、自社だけで決めきれないと感じた方は、Googleマップの掲載内容を見直すMEO対策の支援のページをご覧ください。今のプロフィールを一緒に確かめ、石材店に残す作業と任せる作業を分けるところからお話を伺います。
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