MEO運用代行の月次報告|作業内容の確認項目と契約見直しの時期
この記事の要点
- 月次報告で確かめるのは作業・数字・口コミ・権限の4つ
- 閲覧数は表示回数ではなく人数。定義の早見表を本文に掲載
- 契約の見直しは通知期限から逆算。状況別の判断表あり
MEO運用代行の月次報告で確かめることは、次の4つです。
- 約束した作業が行われたか
- Googleビジネスプロフィールの数字がどう動いたか
- 口コミへの対応がどうなっているか
- 管理権限が自社にあるか
順位の表だけを見ても、費用に見合っているかは判断できません。
この記事は、MEO対策を代行会社に任せているものの、毎月届く報告書のどこを見ればよいか分からない経営者・院長・店長に向けて書いています。読み終わる頃には、次の報告で代行会社に確認する質問と、契約を続けるか見直すかの判断基準を決められる状態を目指します。
これから依頼先を選ぶ方は、先にMEO対策の依頼先の決め方をご覧ください。この記事では、契約したあとの報告の読み方と見直しの判断を扱います。
Contents / 目次
MEO運用代行の月次報告で確認するのは作業・数字・口コミ・権限の4つ
月次報告を受け取ったら、まず報告書にこの4つが揃っているかを確認します。代行会社の報告書が順位の表だけで終わっている場合は、4つが揃うよう報告の項目を追加してもらうところから始めます。
順位だけでは判断できない理由は、Googleマップの検索結果が、検索した地点によって変わるためです。報告書の順位は「ある地点で、ある検索語で測った1回の結果」にすぎません。測り方の違いで数字がずれる仕組みはMEO代行の順位レポートの読み方で詳しく解説しています。
月次報告に入っているべき項目と、欠けていると何が起きるかを表にまとめました。
| 確認する項目 | 報告書で見る内容 | 欠けていると起きること |
|---|---|---|
| 作業の記録 | 投稿の本数と公開日、追加した写真、口コミへの返信の件数、変更した店舗情報 | 契約より作業が減っても気づけない |
| パフォーマンスの数字 | 閲覧数・通話数・ルート・ウェブサイトのクリックの月別の推移 | 来店や問い合わせにつながったかが分からない |
| 口コミ | 新しい口コミの件数と評価、返信の状況、返信前の承認の記録 | 店舗が知らない内容の返信が公開される |
| 権限と変更 | オーナーと管理者の一覧、「Google による変更」の有無 | 解約時の引き継ぎや、営業時間の書き換えに気づくのが遅れる |
この章の結論。報告書が4項目のどれを欠いているかを先に確かめれば、次に代行会社へ依頼する内容が決まります。
月次報告の読み方とMEO対策の効果測定方法
月次報告は、次の4ステップで読みます。作業の確認から始め、数字、口コミ、自社の成果の順に進むと、数字が動いた理由を作業と結びつけて判断できます。
ステップ1。作業の記録を契約書の項目と突き合わせる
契約書や見積書に書かれた作業を書き出し、報告書の作業記録と1つずつ並べます。「投稿 月4本」と契約しているなら、報告書に4本分の公開日と内容があるかを確かめます。
投稿は、Googleマップで自店舗のプロフィールを開き、実際に公開されているかも確認します。Googleのヘルプビジネス プロフィールの投稿を作成、管理するでは、投稿の扱いが次のように説明されています。
- ステータス:「公開中」「審査待ち」「不承認」の3つで、「審査待ち」や「不承認」の投稿はお客様には表示されません
- アーカイブ:期間を設定していない投稿は、6か月が経過するとアーカイブされます。古い投稿が見当たらないのは異常ではありません
ステップ2。パフォーマンスの数字を公式の定義どおりに読む
報告書の数字は、Googleがビジネス プロフィールのパフォーマンスとインサイトを確認するで説明している定義に照らして読みます。代行会社の報告書では指標名が独自の言い方に変わっていることがあるので、名前と定義を揃えて確かめてください。
| 指標名 | Googleの定義 | 読み違えやすい点 |
|---|---|---|
| 閲覧数 | 検索とマップでプロフィールを閲覧したユニークユーザーの数(1人1日1回) | 「表示回数」とは別の数。報告書が表示回数と書いていたら定義を確認する |
| 通話数 | 通話ボタンのクリック数 | 電話がつながった件数ではない |
| ルート | ルートを検索したユーザーの数 | 来店した人数ではない |
| ウェブサイトのクリック | プロフィールからウェブサイトへのリンクのクリック | GA4の訪問数とは一致しない |
同じヘルプによると、検索語句の指標は毎月月初に更新され、表示まで5日ほどかかることがあります。月初すぐに届く報告書では、前月分の検索語句がまだ入っていないことがあります。
ステップ3。口コミの件数と返信の状況を確かめる
新しい口コミの件数と評価、返信した件数、返信前に店舗が内容を確認した記録の3点を見ます。返信の文面は店舗の名前で公開されるため、承認の記録が報告書に無い場合は、誰が確認したかを代行会社に確かめてください。
口コミの集め方も、報告の内容から確認します。Googleのポリシー禁止または制限されているコンテンツは、特典と引き換えに口コミを依頼することや、肯定的な口コミだけを選んで募ることを禁止しています。報告書に「口コミ獲得施策」とあれば、具体的な方法を確かめておくと安心です。
口コミの件数が伸びない原因が来店後の案内にあり、その案内を自店舗で回したい場合は、コレットラボが運営する口コミ管理ツールのRevipoで、来店後のアンケートに回答した方全員に、お礼の画面でGoogle口コミの投稿を任意で案内する進め方もあります。
ステップ4。電話とウェブサイトの成果を自社の数字で確かめる
MEO対策の効果測定は、Googleビジネスプロフィールの数字と、自社で記録している問い合わせや予約の件数を組み合わせて行います。ビジネスプロフィールの数字だけでは、通話ボタンが押されたあと予約まで進んだかが分かりません。
- ウェブサイトのリンク:プロフィールに登録するURLにUTMパラメータを付けると、GA4でGoogleマップから来た訪問とその後の問い合わせを分けて見られます。設定はMEOの効果をGA4で計測する方法で解説しています
- GA4とのリンク:GoogleのヘルプGoogle ビジネス プロフィール(GBP)を Google アナリティクスに接続するによると、GA4の「管理」にある「サービス間のリンク設定」でビジネスプロフィールをリンクすると、通話・ルート・ウェブサイトのクリックなどを過去6か月分見られます。複数のプロフィールをリンクした場合、指標はすべてのプロフィールの合計として表示され、プロフィールごとに分けることはできません。また、ビジネスプロフィールの指標は、カスタムのデータ探索や比較では使用できません。
- 電話:受付で予約の電話を受けたときに「Googleマップを見て」などの経路を記録する欄を、予約台帳に1列足します
費用に見合っているかは、「1か月の代行費用 ÷ その月にGoogleマップ経由で入った予約・問い合わせの件数」で1件あたりの費用を出して判断します。詳しい計算の進め方はMEO対策の費用対効果の出し方をご覧ください。
4ステップで疑問が出たら、次の文面で代行会社に確認できます。
いつもお世話になっております。〇月分の月次報告について、3点確認させてください。
1. 契約書の「投稿 月〇本」に対し、報告書では〇本でした。残りの投稿の公開日を教えてください。
2. 報告書の「表示回数」は、ビジネスプロフィールの「閲覧数」と同じ数字でしょうか。違う場合は、取得元と期間を教えてください。
3. 来月から、閲覧数・通話数・ルート・ウェブサイトのクリックを、前年同月と並べて記載していただけますか。
よろしくお願いいたします。
この章の結論。作業記録を契約書と突き合わせ、数字を公式の定義で読み、自社の予約台帳と組み合わせれば、報告書だけでは分からない1件あたりの費用まで出せます。
MEO代行の契約を見直す時期と判断基準
契約の見直しは、契約書にある解約や更新の通知期限から逆算し、その2か月前に始めます。判断には、直近3か月の数字と前年同月の数字を使います。1か月分の数字だけで決めると、季節や休業の影響を成果と取り違えるためです。
GoogleはGoogle のローカル検索結果のランキングを改善するヒントで、ローカル検索結果は主に関連性・距離・知名度に基づいて表示されると説明しています。距離は代行会社の作業では変えられないため、順位を保証する提案は成り立ちません。
Googleのサードパーティ ポリシーも、代行会社が行ってはいけない「虚偽の主張、誤解を与える主張、現実味のない主張」の例として、「Google サービスで上位に掲載されることを保証する」ことを挙げています。
報告書の状態ごとの判断を表にまとめました。
| 報告書の状態 | 判断 | 次にすること |
|---|---|---|
| 作業は契約どおり、通話数やルートが前年同月より伸びている | 続ける | 予約台帳の件数と合わせ、1件あたりの費用を記録する |
| 作業は契約どおり、数字が横ばい | 作業内容を変える | 投稿の本数を写真や店舗情報の更新に振り替えるなど、内訳の変更を相談する |
| 作業の記録が抜けている、公開を確認できない | 説明を求める | 2か月続けて改善が無ければ、乗り換えを検討する |
| 順位の表だけで、行動の数字が無い | 報告の項目を追加する | 前章の文面で4つの指標の記載を依頼する |
| 代行会社がオーナーで、自社は管理者だけ | 先に権限を移す | 見直しの判断より前に、自社をオーナーに加えてもらう |
MEO代行の費用は何で変わるか
ビジネスプロフィール自体は無料なので、代行の費用は主に作業の量で決まり、会社ごとの料金の決め方によっても変わります。見積もりの差は、主に次の項目の違いから生まれます。
- 投稿:月の本数と、文面だけか写真の用意まで含むか
- 写真:撮影に来るのか、店舗が撮った写真を使うのか
- 口コミへの返信:件数の上限と、店舗の承認を挟む流れの有無
- 店舗数:1店舗ごとの料金か、まとめた料金か
- 報告:書面だけか、毎月の打ち合わせを含むか
Googleのサードパーティ ポリシーは、管理費用を請求する代行会社に、プロフィールの管理を請け負う前に、管理サービスが有料であることと、ビジネスプロフィールそのものは追加料金がかからないことを書面で知らせるよう求めています。請求書に管理費用を明記することも求めています。見積書の項目を比べる観点はMEO費用相場の考え方|代行見積りチェックリスト12項目にまとめています。
乗り換えを決めた場合の引き継ぎはMEO代行会社を乗り換える手順、違約金の確認はMEO対策の費用を総額で比べる方法で解説しています。
この章の結論。通知期限の2か月前に、作業記録と前年同月の数字を表の5つの状態に当てはめれば、続ける・内容を変える・乗り換えるのどれを選ぶかが決まります。
月次報告で見落としやすい失敗と、社内に残す作業
月次報告でよく起こる読み違いには、次の3つがあります。どれも、報告書の書式や報告の取り決めを変えれば防げます。
- 前月比だけで比べる
- 複数店舗を合計で見る
- 「Google による変更」を報告から外す
前月比だけで判断すると、季節の変動を成果と読み違える
報告書が前月比しか載せていないと、年末年始や新生活の時期のように検索が増える月に、数字の伸びを代行の成果と受け取りやすくなります。逆に、閑散期の落ち込みを作業の失敗と判断してしまうこともあります。
前年同月と並べた形式に変えてもらってください。契約前の数字が無い場合は、契約開始の月の数字を基準として残しておきます。
複数店舗の合計だけでは、伸びていない店舗が分からない
多店舗をまとめて任せていると、報告書が全店舗の合計で届くことがあります。合計が伸びていても、1店舗だけ通話数が半分になっている状態は見えません。店舗ごとの表を依頼し、合計は最後の1行にしてもらいます。GA4にビジネスプロフィールをリンクした場合も複数店舗は合計で表示されるので、店舗別の数字はビジネスプロフィール側で確かめます。
「Google による変更」を報告から外すと、書き換えに気づけない
Googleのヘルプビジネス プロフィールに対する Google による変更を管理するでは、次のように説明されています。
- 通知:管理しているプロフィールがGoogleによって変更されると、ページ上部に通知が表示されます
- 表示:Googleによって変更された情報は、青い文字で示されます
報告が月1回では、Googleによる変更に気づくのが遅れます。変更の通知を見つけたら当日中に知らせてもらう取り決めを、月次報告とは別に結んでおくと良いでしょう。
自社で行う作業と依頼する作業
代行に任せても、自社で行う作業は残ります。次の5つは、店舗にしか分からない情報が元になります。
- オーナー権限を持ち続けること
- 営業時間や臨時休業の予定を代行会社に早めに伝えること
- 口コミの返信文を公開前に確認すること
- 写真の素材を用意すること
- 予約台帳に経路を記録すること
依頼できる作業は次の4つです。
- 投稿の作成と公開
- 返信文の作成
- 数字の集計と報告
- 変更の監視
口コミ返信までのMEO対策の代行では、口コミは店舗に内容を確認していただいたうえで返信し、閲覧数・ルート・通話数と口コミの件数・評価を毎月記録します。
この章の結論。報告書を前年同月比・店舗別の形式に変え、変更の通知だけは月次報告とは別に受け取る取り決めにすれば、読み違いと気づきの遅れを防げます。
MEO運用代行の月次報告でよくある質問
代行会社の報告書の数字が、自分で管理画面を開いた数字と合わないのはなぜ?
集計期間の区切り方、複数店舗の合計かどうか、指標の名前の違いの3つをまず確かめてください。Googleのビジネス プロフィールのパフォーマンスとインサイトを確認するでは、検索語句の指標は月初に更新され、表示まで5日ほどかかることがあると説明されているので、報告書を作った日によっても数字がずれます。取得元と期間を代行会社に確認するのが早道です。
「順位が下がったのはGoogleのアップデートのせい」と説明されたら、どう判断すればいい?
順位の説明よりも、通話数・ルートなど行動の数字と作業の記録を見て判断してください。作業が契約どおりで行動の数字も前年同月並みなら、順位の変動は大きな問題ではありません。作業の記録が抜けているなら、アップデートとは別の説明を求めます。
契約期間の途中でも、月次報告の項目を増やしてもらえますか?
契約書に報告の形式が決まっていなければ、相談で変えられる場合があります。前年同月比や店舗別の表は集計方法の変更ですが、代行会社に前年同月の数字が無い場合や店舗数が多い場合は作業が増え、費用が変わることもあります。文書で依頼し、変更後の書式と費用の扱いを次の報告までに確認してください。
代行をやめて自社運用に切り替えたら、過去の月次報告のデータはどうなりますか?
閲覧数や通話数は、オーナーや管理者であれば、ビジネスプロフィールの[パフォーマンス]で期間を選んで確認できます(Googleのヘルプビジネス プロフィールのパフォーマンスとインサイトを確認する)。ただし、どこまで前の月を選べるかは、このヘルプに書かれていません。過去の月次報告と、代行会社が独自のツールで測った順位の履歴は、解約後に見られなくなることがあるため、解約の連絡と同時にファイルでの受け渡しを依頼しておきます。
まずは自社のビジネスプロフィールで[ユーザーとアクセス権]を開き、自社のアカウントがオーナーになっているかだけ確認してください。開き方はGoogleのヘルプビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理するに載っています。メニューの名前は変わることがあるので、ヘルプの最新の手順に沿って進めてください。オーナーと管理者でできることの違いはGoogleビジネスプロフィールの権限付与で解説しています。
今の代行会社の報告書を読んでも判断がつかない方や、報告の項目から見直したい方は、ご希望の場合は、初回のご相談で今の報告書について伺います。ご相談は月次の数字まで記録するMEO対策の代行のページから受け付けています。
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