MEO代行会社を乗り換える手順|管理権限と引き継ぎの確認表
この記事の要点
- 最初に確かめるのは自社がGBPのオーナーかどうか
- 新しい代行会社は管理者で招待し、旧社の削除は最後に行う
- 契約・権限・データの確認表16項目と依頼文の例を本文に掲載
MEO代行会社の乗り換えは、権限の確認、契約書の確認、データの引き継ぎ、新旧の切り替えの順に進めます。この順番なら、Googleビジネスプロフィール(GBP)を新しく作成せずに乗り換えられます。最初に確かめるのは、自社のGoogleアカウントがプロフィールのオーナーになっているかどうかです。確かめないまま解約を伝えると、管理画面に入れない期間ができることがあります。
今の代行会社の成果や対応に疑問があり、別の会社への依頼を考えている経営者・院長・店長の方に向けた記事です。読み終わる頃には、解約を伝える前に確かめる項目と、新旧の会社に依頼する作業の順番を決められる状態を目指します。
GBPの権限の付け方そのものはGoogleビジネスプロフィールの担当者追加と権限の違いで解説しています。この記事では、乗り換えに関わる部分だけを扱います。
Contents / 目次
MEO代行の乗り換えは「権限・契約・データ・切り替え」の順で進める
乗り換えは、プロフィールを新しく作るのではなく、同じプロフィールを管理するアカウントを入れ替える作業です。プロフィールは代行会社のものではなく、事業者のものです。Googleのビジネス プロフィールのサードパーティ ポリシーには、代行会社が守る事項として次の一文があります。
「すべての最終顧客は、常に自身のビジネス プロフィールのオーナー権限または共同オーナー権限を保持している必要があります」
同じポリシーの「最終顧客との契約の終了」には、代行会社は顧客から契約終了の通知を受け取ってから7営業日以内に、顧客がプロフィールの管理に使っていたGoogleアカウントと代行会社の管理サービスとの関連付けを解除し、そのアカウントの管理権限を取り戻せるようにする、と定められています。今の代行会社に権限があっても、話し合いで取り戻すのが基本の道筋です。
GBPの役割は「オーナー」と「管理者」の2種類で、オーナーのうち1人が「メインのオーナー」です。ヘルプビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理するによると、管理者は情報の編集・投稿・口コミへの返信・分析情報のダウンロードはできますが、ユーザーの追加と削除、プロフィールの削除はできません。新しい代行会社を招待できるのはオーナーだけです。
4つの段階で確かめることと、それぞれで決まることは次のとおりです。
| 段階 | 確かめること | 決まること |
|---|---|---|
| 1. 権限 | 自社がオーナーか、メインのオーナーは誰か | 旧代行会社に依頼する内容 |
| 2. 契約 | 解約の期限・違約金・プロフィールの扱いの条項 | 解約を伝える日 |
| 3. データ | 月次の数字・順位計測の条件・投稿や写真の原本 | 新しい代行会社に渡す資料 |
| 4. 切り替え | 新しい代行会社の招待日と旧代行会社の削除日 | 新旧の期間を重ねる日数 |
権限を契約より先に確かめるのは、解約の連絡にオーナー権限の変更の依頼を含めるかどうかが、権限の状態で変わるためです。自社がオーナーでなければ、新しい代行会社を招待することもできません。
権限の確認や旧代行会社との連絡は社内で進められます。乗り換えたあとの口コミ返信や投稿まで続ける余裕が社内に無い場合は、口コミ返信と投稿を任せるMEO対策の代行をご相談いただく進め方もあります。
この章で押さえるのは、自社がオーナーかどうかで最初の連絡の内容が変わる、という点です。
MEO代行会社を乗り換える手順。5つのステップと確認表
手順は、自社の役割の確認から旧代行会社のアカウントの削除まで5つです。管理画面のボタン名は変わることがあるので、操作に迷ったら各ステップに添えたGoogleのヘルプで確かめてください。
ステップ1。GBPの「ユーザーとアクセス権」で自社の役割を確かめる
操作の手順はヘルプビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理するに載っています。
- Google検索でビジネスの名前と都市名、または「マイビジネス」と検索して管理画面を開く
- [ビジネス プロフィールの設定]を開く
- [ユーザーとアクセス権]を開き、登録されているアカウントと役割の一覧を見る
結果は次の4つのどれかに当たります。
- 自社がメインのオーナー:そのままステップ2へ進めます。
- 自社はオーナーで、メインのオーナーは旧代行会社:メインのオーナーを自社に変更するよう、旧代行会社に依頼します。
- 自社のアカウントは管理者として一覧にあるが、オーナーではない:自社のアカウントの役割をオーナーに変更し、メインのオーナーを自社に変更するよう、旧代行会社に依頼します。
- 自社のアカウントが一覧に無い:自社のアカウントをオーナーとして追加し、メインのオーナーを自社に変更するよう、旧代行会社に依頼します。
旧代行会社と連絡が取れないときは、ヘルプビジネス プロフィールのオーナー権限をリクエストするの手順を使います。
- business.google.com/add を開き、ビジネスを選ぶ
- [アクセス権限をリクエスト]からフォームを送る(現在のオーナーにメールが届く)
- 現在のオーナーの返信を待つ(オーナーには3日以内の返信が求められ、返信が無ければ自社で申請を進められる場合がある)
ヘルプビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理するによると、オーナーや管理者になってから7日ほどは、ほかのユーザーの削除やメインのオーナー権限の譲渡ができません。旧代行会社からオーナー権限を受け取ったら、旧代行会社のアカウントを外せるのは7日ほどたってからです。この日数を切り替えの日程に入れてください。
ステップ2。契約書で解約の条件とプロフィールの扱いを確かめる
解約を伝える前に、契約書の次の5点を読みます。違約金の金額は契約ごとに違うので、計算の方法まで確かめます。
- 解約の申し出:何日前までに、書面かメールか
- 自動更新:更新日と、更新を止める期限
- 違約金:残りの月数で決まるか、定額か
- プロフィールの扱い:解約時にプロフィールの削除や投稿の取り下げを行う条項が無いか
- 写真と投稿文:代行会社が撮影・作成したものを解約後も使えるか
違約金の型はMEO対策の違約金5つの型と最低契約期間で比べ方をまとめています。
プロフィールの削除は、ユーザーの入れ替えとは別の操作で、これまでの掲載内容に影響します。削除の条項がある場合は、契約終了日まで削除しないことを解約の連絡で書面にしてもらいます。
ステップ3。旧代行会社から受け取るデータを書き出す
乗り換えの前後を同じ条件で比べるために、旧代行会社から次のデータを受け取ります。
- 月次レポート:閲覧数・通話数・ルート・ウェブサイトのクリックの推移。オーナーと管理者はパフォーマンスのデータを自分でもダウンロードできるので、自社でも保存します。ダウンロードはパソコンでビジネス プロフィール マネージャーを開いて行い、手順はヘルプビジネス プロフィールのパフォーマンスとインサイトを確認するに載っています。
- 順位計測の条件:計測していたキーワードと、計測した地点
- 投稿文と写真の原本:ステップ2で使えると確かめたもの
- 口コミ返信の取り決め:文例、使わない表現、低評価のときに誰の承認を取っていたか
- リンクの設定:ウェブサイトや予約のリンクに付けた計測用のパラメータ
ステップ4。新しい代行会社を「管理者」で招待する
招待の手順はヘルプビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理するに載っています。
- [ユーザーとアクセス権]で追加を選ぶ
- 新しい代行会社のメールアドレスを入れる
- 役割に「管理者」を選んで招待する
管理者なら投稿・口コミへの返信・情報の編集ができ、ユーザーの追加と削除、プロフィールの削除はできません。Googleのビジネス プロフィールのサードパーティ ポリシーも、事業者がすでにプロフィールを持っている場合は、代行会社をオーナーではなく管理者として招待してもらうよう、代行会社に勧めています。新しい代行会社がオーナー権限を求める場合は、管理者ではできない作業が何かを確認してから決めます。
ステップ5。引き継ぎを確かめてから、旧代行会社のアカウントを削除する
旧代行会社のアカウントは最後に外します。削除の操作もヘルプビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理するに載っています。順番は次のとおりです。
- 契約書の期限に合わせて、旧代行会社に解約を伝える(依頼文の例は次のとおり)
- 新しい代行会社が投稿と口コミへの返信をできることを確かめる
- 旧代行会社が予約していた投稿が残っていないか確かめる
- 自社がオーナーになってから7日以上たっていることを確かめる
- 契約終了日に、旧代行会社のアカウントを[ユーザーとアクセス権]から削除する
旧代行会社への連絡は、次の文面を出発点にしてください。[ ]の中を自社の内容に変えます。
件名:Googleビジネスプロフィールの管理の引き継ぎについて
[代行会社名] ご担当者様
いつもお世話になっております。[店舗名]の[氏名]です。
契約書第[○]条に基づき、[○年○月○日]をもって契約を終了したく、ご連絡いたしました。
終了にあたり、次の3点をお願いできますでしょうか。
1. 当社のアカウント([メールアドレス])をオーナーとして追加し、メインのオーナーを当社に変更していただくこと(すでに当社がメインのオーナーの場合は不要です)
2. [○年○月]から[○年○月]までの月次レポートと、順位計測のキーワード・計測地点の一覧をお送りいただくこと
3. 契約終了日まで、プロフィールの削除や投稿・写真の取り下げを行わないこと
貴社のアカウントの削除は、引き継ぎを確認したあと当社で行います。
これまでのご対応、ありがとうございました。
ステップ1〜5で確かめることを1つの表にしました。印刷して、確かめた日を書き込んで使えます。
| 区分 | 確認項目 | 確認先 |
|---|---|---|
| 権限 | 1. 自社のアカウントがオーナーか | ユーザーとアクセス権 |
| 権限 | 2. メインのオーナーは誰か | ユーザーとアクセス権 |
| 権限 | 3. 旧代行会社のアカウントの役割 | ユーザーとアクセス権 |
| 権限 | 4. 退職者や個人のアカウントが残っていないか | ユーザーとアクセス権 |
| 契約 | 5. 解約の申し出の期限と方法 | 契約書 |
| 契約 | 6. 自動更新の有無と更新日 | 契約書 |
| 契約 | 7. 違約金の計算方法 | 契約書 |
| 契約 | 8. 解約時のプロフィールの削除・投稿の取り下げの条項 | 契約書 |
| 契約 | 9. 写真と投稿文を解約後も使えるか | 契約書・旧代行会社 |
| データ | 10. 月次レポート(閲覧数・通話数・ルート・ウェブサイトのクリック) | 旧代行会社・自社でダウンロード |
| データ | 11. 順位計測のキーワードと計測地点 | 旧代行会社 |
| データ | 12. 予約済みの投稿が残っていないか | 旧代行会社 |
| データ | 13. リンクに付けた計測用のパラメータ | GBPのリンク欄 |
| データ | 14. 口コミ返信の文例と承認の取り決め | 旧代行会社・社内 |
| 切り替え | 15. 新しい代行会社を管理者で招待した日 | 社内の記録 |
| 切り替え | 16. 解約を伝えた日と、旧代行会社のアカウントを削除した日 | 社内の記録 |
この章で押さえるのは、旧代行会社のアカウントは新しい代行会社の作業開始と7日の制限を確かめてから外す、という順番です。
MEO代行の乗り換えでつまずく条件と、契約前に防ぐ方法
乗り換えのつまずきは、プロフィールの作成、削除の順番、数字の比べ方、掲載内容を変える時期、費用の5つで起きます。どれも契約前の確認で防げます。
新しいプロフィールを作成すると、重複と見なされて表示されなくなることがある
旧代行会社と連絡が取れないとき、同じ店舗のプロフィールを新しく作成したくなります。Googleのヘルプ重複するプロフィールと所有権に関する問題を解決するは、作成できるプロフィールはビジネスごとに1つだけで、重複と見なされたプロフィールは検索やマップに表示されなくなると説明しています。新しく作らず、ステップ1のオーナー権限のリクエストを使います。すでに重複がある場合はGoogleマップの重複を統合する手順をご覧ください。
旧代行会社を先に外すと、口コミへの返信が止まる期間ができる
解約と同時に旧代行会社を外し、新しい代行会社の招待が翌月になると、その間は誰も口コミに返信しません。自社がオーナーになった直後は7日ほどユーザーを削除できないこともあり、日程が後ろにずれます。新しい代行会社の作業開始日を決めてから、旧代行会社の契約終了日を決めてください。
新旧で順位計測の条件が違うと、順位が下がったように見える
マップの順位は、検索した地点やキーワードで変わります。旧代行会社が店舗の前で測っていた順位と、新しい代行会社が駅前で測った順位を並べると、何も変わっていなくても下がったように見えます。ステップ3で受け取ったキーワードと計測地点を新しい代行会社に渡し、同じ条件でも測ってもらいます。読み方はMEO代行の順位レポートの読み方で解説しています。
乗り換えの直後に店舗名や住所を変えると、原因を切り分けにくくなる
代行会社の切り替えと同時に店舗名や住所などの掲載内容を大きく変えると、問題が起きたときに切り替えと編集のどちらが原因か分かりにくくなります。掲載内容の変更は、切り替えが終わってから1つずつ行います。
乗り換えの費用は、月額の差だけでは比べられない
MEO代行を別の会社に依頼するときの総額は、次の式で見積もります。
乗り換えの総額=旧代行会社の違約金(あれば)+新旧が重なる期間の旧代行会社の月額+新しい代行会社の初期費用+新しい代行会社の月額×契約期間
新しい代行会社の月額は、次の5つで変わります。
- 店舗数
- 口コミ返信:件数と、返信前の承認の有無
- 投稿の回数
- 写真撮影の有無
- 順位計測のキーワード数
この内訳は、契約前に見積書で出してもらいます。契約前には、新しい代行会社に次の4点も確認します。
- 招待する役割:管理者で作業できるか。オーナーが必要ならその理由
- 解約時の手順:アカウントの削除、データの受け渡し、プロフィールを削除しないこと
- 毎月の報告:どの数字を、どの条件で報告するか
- 順位の保証:上位表示を保証していないか、「Google認定」などの名前でGoogleの関係者のように装っていないか(どちらもGoogleのビジネス プロフィールのサードパーティ ポリシーで、禁止されている手法の例に挙がっています)
この章で押さえるのは、プロフィールを新しく作らないことと、新旧で同じ条件の数字をそろえることです。
MEO代行の乗り換え後に自社で行う作業と依頼する作業
乗り換えたあとも、権限の管理と掲載内容の判断は自社に残します。作業の分け方は次のとおりです。
| 作業 | 自社 | 代行会社 |
|---|---|---|
| オーナー権限の保持、ユーザーの追加・削除 | 行う | 行わない |
| 営業時間・休業日の変更 | 内容を決めて連絡する | 反映する |
| 口コミへの返信 | 低評価の返信内容を確認する | 返信文を作り、返信する |
| 投稿 | 写真や話題を提供する | 作成して投稿する |
| 月次の数字 | 同じ数字をダウンロードして照らし合わせる | 報告する |
口コミを集める作業や返信を、代行会社に任せず自社で回したい場合は、コレットラボが運営する口コミ管理ツールのRevipoで、来店後のアンケートから口コミの投稿を任意でお願いできます。
乗り換えの結果は、乗り換え前の3か月と後の3か月を、閲覧数・通話数・ルート・ウェブサイトのクリックで比べます。順位の回復や上昇を保証できる代行会社はありません。比べる数字を先に決めておけば、続けるかどうかを数字で判断できます。
MEO代行の乗り換えでよくある質問
代行会社だけがオーナーで、自社のアカウントが登録されていません。乗り換えはできますか?
できます。まず旧代行会社に、自社のアカウントをオーナーとして追加し、メインのオーナーを自社に変更するよう依頼します。連絡が取れない場合は、Googleのオーナー権限のリクエストを使います。現在のオーナーに3日以内の返信が求められ、返信が無ければ自社で申請を進められる場合があります。
MEO代行を乗り換えると、これまでの口コミは消えますか?
同じプロフィールのまま管理するアカウントを入れ替えるだけなら、口コミは消えません。注意が要るのはプロフィールの削除です。ユーザーの入れ替えとは別の操作で、これまでの掲載内容に影響します。解約の連絡で、契約終了日まで削除しないことを書面で確認してください。
代行会社を変えている途中で、マップの順位は下がりますか?
ユーザーの役割の入れ替えは、店舗名や住所などの掲載内容の編集ではありません。ただし順位は時期や検索する地点でも動くので、下がらないとは言い切れません。乗り換え前と同じキーワード・同じ地点で測り、閲覧数や通話数と合わせて判断してください。
新旧の代行会社の契約が重なる月の費用は、払う必要がありますか?
旧代行会社との契約が続いている期間の月額は、契約書どおりに払う必要があります。日割りにできるかどうかは、旧代行会社の契約書で確かめてください。
一方で、重なる期間を作らないと、口コミへの返信が止まる期間ができます。旧代行会社からオーナー権限を受け取ったばかりの場合は、受け取ってから7日ほど旧代行会社のアカウントを外せません。以前から自社がメインのオーナーであれば、この7日ほどの待ち時間はありません。
重なる期間を短くするには、先に新しい代行会社の作業開始日を決めます。そのうえで、作業開始日より後で、かつ自社がオーナー権限を受け取ってから7日以上たった日を、旧代行会社の契約終了日にします。
まずはGBPの[ユーザーとアクセス権]を開き、自社のアカウントがオーナーになっているかだけ確認してください。新しい代行会社に何を伝えるかを決めたい方は、MEO対策を依頼する前に決める社内の担当と業者に渡す情報も参考になります。
権限の確認や引き継ぎの段取りを社内だけで進めるのが難しいと感じた方は、今の契約と権限の状況を伺うところから始められます。コレットラボのGoogleマップ集客(MEO)の運用代行では、口コミは店舗に内容を確認していただいたうえで返信し、閲覧数・ルート・通話数と口コミの件数・評価を毎月記録します。気になる点があれば、お気軽にご相談ください。
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