MEO対策を依頼する前に決めること|社内の担当と業者に渡す情報
この記事の要点
- 業者はオーナーではなく管理者で追加。手順を本文で解説
- 業者に渡す情報は14項目のシートで一度にそろえる
- 見積もりは含む作業と解約時の条件をそろえて比べる
MEO対策を依頼する前に社内で決めることは、次の4つです。
- プロフィールの権限の付け方
- 社内の窓口と承認者
- 業者に渡す情報
- 報告してもらう数字
中でも権限は最初に決めます。業者には「オーナー」ではなく「管理者」の役割を付けるのが基本です。
この記事は、Googleマップの集客を業者に依頼するかどうかを判断する経営者・院長・施設長の方に向けて書いています。読み終わる頃には、業者との打ち合わせの前に社内で決めておく内容と、業者に渡す資料が用意できる状態を目指します。
代行会社・制作会社・個人のどこに依頼するかで迷っている段階なら、先にMEO対策の依頼先の決め方(代行会社・制作会社・個人の違い)をご覧ください。この記事では、依頼先のタイプを決めたあとの準備を扱います。
Contents / 目次
MEO対策・Googleマップ集客を依頼する前に決める4つのこと
依頼の前に決めるのは、権限・窓口と承認者・渡す情報・報告の数字の4つです。どれも業者の側では決められず、決めないまま契約すると、運用が始まってから社内の確認待ちで止まります。
| 決めること | 社内で決める担当者 | 決めずに依頼すると起きること |
|---|---|---|
| プロフィールの権限(誰をメインのオーナーにし、業者をどの役割で追加するか) | 経営者 | 業者のアカウントがオーナーになり、解約するときに権限を戻す手続きが必要になる |
| 社内の窓口と承認者 | 店長・事務長など | 低評価の口コミへの返信が承認なしで公開される、または返事待ちで返信が止まる |
| 業者に渡す情報 | 窓口担当 | 古い営業時間や価格のまま投稿される。写真が届かず、店舗の実態と違う投稿になる |
| 報告してもらう数字と見直しの時期 | 経営者 | 順位の報告だけが届き、電話やルート検索が増えたのか分からない |
この4つとは別に、業者に任せられない作業が口コミのお願いです。口コミをお願いできるのは来店したお客様と接する店舗だけで、業者ができるのは依頼文やQRコードの用意までになります。
お願いの流れを自分の店舗で回したい場合は、コレットラボが運営する口コミ管理ツールのRevipoで、来店後のアンケートから口コミの投稿を任意でお願いする流れを作れます。
この章の結論。4つのうち権限と承認者が決まっていれば、業者との打ち合わせは「何を任せるか」の相談から始められます。
社内の担当と業者に渡す情報|契約前の4ステップ
契約前の準備は、権限の付与、窓口と承認者の決定、情報シートの作成、報告の数字の決定の順に進めます。権限を先に決めるのは、あとの3つがすべて「誰がプロフィールを編集できるか」を前提にしているためです。
ステップ1。業者をオーナーではなく「管理者」として追加する
業者には「管理者」の役割を付けます。Googleビジネスプロフィールのヘルプ「ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する」では、役割はオーナーと管理者の2つで、オーナーのうち1人だけがメインのオーナーになり、管理者はオーナーとほぼ同じ権限を持つと説明されています(2026年10月09日時点)。
違いは、同じヘルプの言葉では「ユーザーの追加と削除、プロフィールの削除はできません」という点です。投稿・写真・口コミ返信・基本情報の編集は管理者で足ります。業者側の操作でプロフィールが削除されたり、メインのオーナーが移ったりすることはありません。
ただし、管理者も店舗名などの基本情報は編集できるため、ガイドラインに反する変更をすればプロフィールが停止されることはあります。基本情報の変更は承認者が確認する決まりにしておきます。
- メインのオーナー:プロフィールを完全に管理できる。1人だけ。会社で管理するGoogleアカウントにする
- オーナー:ユーザーの追加と削除、プロフィールの削除ができる。社内の経営者・責任者に限る
- 管理者:ユーザーの追加と削除、プロフィールの削除はできない。業者や店舗スタッフに付ける
追加の手順は、Googleビジネスプロフィールのヘルプでは次のとおりです(2026年10月09日時点。メニュー名は変わることがあるので、操作の前にこのヘルプでも確認してください)。
- オーナーのアカウントでビジネスプロフィールを開く
- その他アイコンから「ビジネス プロフィールの設定」、「ユーザーとアクセス権」を選ぶ
- 追加のアイコンを選び、業者から受け取ったメールアドレスを入力する
- 「アクセス」で「管理者」を選び、「招待」を選ぶ
- 業者が招待を承諾すると、すぐに編集できるようになる
業者から「オーナーで追加してほしい」と言われた場合は、管理者ではできない作業が具体的に何かを確認してから判断します。役割ごとの操作の違いはGoogleビジネスプロフィールの権限付与と役割の違いで詳しく解説しています。
ステップ2。社内の窓口と承認者を1人ずつ決める
窓口担当は業者からの連絡を受けて社内で回す担当者、承認者は公開してよいかを決める担当者です。同じ担当者が兼ねても構いません。決めるのは名前に加えて、何を誰が承認し、何時間以内に返事をするかです。
| 内容 | 承認者 | 返事の期限の例 |
|---|---|---|
| 星4〜5の口コミへの返信 | 承認なしで公開可(月1回まとめて確認) | なし |
| 星1〜3の口コミへの返信 | 店長または院長 | 下書きを受け取ってから48時間以内 |
| 返金・事故・診療内容など個別の事情に触れる口コミ | 経営者。業者は下書きを作らない | 社内で当日中に方針を決める |
| 投稿 | 窓口担当 | 月初に1か月分をまとめて承認 |
| 営業時間・価格・休業の変更 | 窓口担当が業者へ連絡 | 変更日の7日前まで |
口コミ返信の下書きをAIで作る業者やツールもあります。AIは来店した日の出来事を知らないので、星1〜3の返信と個別の事情に触れる返信は、AIの下書きでも承認者の確認を通す決まりにしておきます。
ステップ3。業者に渡す情報を1枚のシートにまとめる
業者に渡す情報は、契約前に1枚のシートにまとめておきます。業者は来店したお客様を見ていないため、この情報が投稿・返信・初期設定の材料のすべてになります。次の14項目をコピーして使ってください。
【MEO対策 業者に渡す情報シート】記入日:[日付] 記入者:[窓口担当]
1. 店舗の正式名称(看板・登記と同じ表記):
2. 住所と、入口・駐車場の補足:
3. 電話番号(予約用と代表が別なら、プロフィールに載せる番号):
4. 営業時間・定休日・祝日と年末年始の予定:
5. 公式サイトと予約ページのURL:
6. 主なメニュー・サービスと価格(改定の予定も):
7. 支払い方法・駐車場・バリアフリーなどの設備:
8. 来店の多い客層と、選ばれている理由(3つ):
9. 書いてはいけないこと(業種の広告規制、他社との比較、最上級の表現):
10. 写真の提供方法と毎月の提出日、撮影してはいけない箇所:
11. 口コミ返信の方針(名乗り方、謝罪する基準、返信しない口コミ):
12. 窓口担当と承認者、連絡手段、返事の期限:
13. 報告してほしい数字と報告日:
14. 今後3か月の予定(休業・新メニュー・イベント):
このシートは、投稿の下書きを社内でAIに作らせるときの材料にも使えます。シートを渡して「この店舗の今月の投稿を4本」と依頼すれば、店舗の実態に沿った下書きが出ます。投稿は社内でAIを使って作り、口コミ返信と月次の報告だけを業者に依頼する分け方も選べます。
ステップ4。報告してもらう数字と見直しの時期を決める
報告してもらう数字は、順位に加えて、お客様の行動の数です。どの数字を、どの画面やツールで確認したかも報告書に書いてもらいます。
- 行動の数:通話、ルート検索、ウェブサイトのクリック。予約機能を連携している場合は予約の数
- 順位:どの検索語を、どの地点から測った順位か
- 口コミ:新しい口コミの件数、返信までの日数
- 見直しの時期:何か月目に、どの数字で継続を判断するか(例として3か月目と6か月目)
順位は検索した人の位置で変わるため、業者の計測地点と店舗の商圏がずれていると、報告の順位と実感が合いません。報告書の確認方法はMEO代行の順位レポートの読み方で解説しています。
この章の結論。管理者での追加、承認の表、14項目のシート、報告の数字がそろえば、業者が変わっても同じ資料で引き継げます。
MEO業者の費用が変わる条件と見積もりの比べ方
MEO業者の月額の差は、含む作業の差です。金額を比べる前に、各社の見積もりに含まれる作業をそろえます。費用を左右する条件は次の6つです。
| 条件 | 費用が上がる方向 | 業者に確認する質問 |
|---|---|---|
| 店舗数 | 店舗が増えるほど上がる | 2店舗目からの料金と、店舗ごとの報告になるか |
| 口コミ返信 | 件数が多い、承認の往復がある | 月何件まで含むか、星1〜3の下書きも含むか |
| 投稿と写真 | 本数が多い、撮影を含む | 月何本か、写真は店舗の提供か業者の撮影か |
| 初期設定 | カテゴリ・属性・メニュー登録まで見直す | 初期費用に含む作業の一覧 |
| 料金の型 | 成果報酬は成果の数え方で変わる | 成果を何の数字で、どの地点から数えるか |
| 契約期間と解約 | 最低契約期間が長いほど総額が増える | 解約時に管理者の削除と作成物の扱いをどうするか |
依頼するかどうかは、社内で運用した場合の時間と比べると判断しやすくなります。仮に口コミが月20件で返信に1件10分、投稿が月4本で1本30分かかるなら、月に約5時間20分です。この時間を担当者の時給に掛けた額と、見積もりの月額を比べます。
月額が社内の時間の費用より高くても、初期設定の見直しや月次の分析まで含むなら依頼する意味はあります。見積もりの項目ごとの確認はMEO代行の見積りチェックリスト12項目が使えます。
MEO業者に依頼してもうまくいかない条件と契約前の確認
依頼してもうまくいかないのは、権限・提案内容・情報の受け渡しのどこかで社内の判断が抜けたときです。次の4つは、契約前の確認で防げます。
既存のプロフィールがあるのに、業者が新しく作成すると重複する
以前に誰かが登録したプロフィールがあるのに、業者のアカウントで新しくプロフィールを作ると、同じ店舗のプロフィールが2つできます。Googleビジネスプロフィールのヘルプ「重複するプロフィールと所有権に関する問題を解決する」では、1つのビジネスに作れるプロフィールは1つだけで、重複と見なされたプロフィールはGoogle検索やGoogleマップに表示されなくなると説明されています。
契約前に、店舗名でGoogleマップを検索します。既存のプロフィールがあれば、管理者の追加で進めるよう業者に伝えます。すでに重複している場合はGoogleマップの重複を統合する手順を確認してください。
店舗名に地域名やキーワードを足す提案を受け入れると、ガイドライン違反になる
「店舗名に『駅前』『整体』を足すと順位が上がる」という提案は、Googleの「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」から外れます。このガイドラインは、店舗名を看板などで実際に使っている名称と同じにするよう求めており、反する情報は修正やプロフィールの停止の対象になります。提案書に店舗名の変更があれば断ります。店舗名を変えたときのリスクは店舗名にキーワードを入れるリスクで解説しています。
1位を保証する提案にも注意が必要です。Googleビジネスプロフィールのヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」では、地図の順位は主に関連性・距離・知名度で決まると説明されており、検索した人の位置によっても変わります。
口コミを増やす施策に、スタッフの投稿や特典が入っている
Googleの「マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー」のページ「禁止または制限されているコンテンツ」では、次の2つの施策が認められていません。
- スタッフや関係者の投稿:「利益相反に基づくコンテンツ」として禁止されている。現在または過去の雇用関係も利益相反に含まれる
- 割引や特典と引き換えの投稿:特典と引き換えに口コミをお願いする施策も認められていない
どちらも口コミの削除やプロフィールの制限につながるため、提案に含まれていないかを契約前に確認します。見分け方はGoogle口コミ代行業者の見分け方にまとめています。
写真が届かず、業者が素材画像やAIの文章で投稿を埋める
窓口担当が決まっていないと、写真と店舗の近況が業者に届きません。業者は投稿の本数を守るため、店舗と関係の薄い素材画像や、どの店舗にも当てはまるAIの文章で埋めることになります。毎月の写真の提出日を情報シートの10番に書き、提出がない月は投稿の本数を減らす取り決めにしておきます。
自社で行う作業と依頼する作業
社内に残すのは、権限・口コミのお願い・最終判断・素材の提供です。業者には、設定の見直しと下書き、月次の分析を任せます。
| 自社で行う作業 | 依頼する作業 |
|---|---|
| メインのオーナーの管理と、業者の追加・削除 | カテゴリ・属性・メニューなど初期設定の見直し |
| 来店したお客様への口コミのお願い | 口コミ返信の下書きと返信の型の作成 |
| 星1〜3の返信と個別の事情への最終判断 | 投稿の企画と下書き |
| 写真の撮影・提供と、営業時間などの変更の連絡 | 通話・ルート検索などの月次の報告と翌月の提案 |
返信の型づくりから月次の数字の報告まで任せたい場合は、口コミ返信までのMEO対策の代行で、承認の流れを決めたうえで投稿と返信の下書き、毎月の数字の報告まで行う進め方もあります。
この章の結論。提案書に店舗名の変更・スタッフの口コミ・特典が入っていないか、写真の受け渡しが決まっているかを確かめれば、契約後に止まる原因の多くを防げます。
MEO対策の依頼でよくある質問
MEO業者から「オーナー権限を渡してほしい」と言われたら断っていいですか?
まず管理者で追加できないかを確認してください。投稿・写真・口コミ返信・基本情報の編集は管理者で行えます。管理者ではできないのは、ユーザーの追加と削除、プロフィールの削除などです。その作業が必要な理由を業者に確認し、納得できなければ管理者で依頼します。
前のMEO業者がオーナーのまま解約し、連絡がつかない場合は?
Googleビジネスプロフィールのヘルプ「ビジネス プロフィールのオーナー権限をリクエストする」に、ほかのユーザーが管理しているプロフィールのオーナー権限をリクエストする手続きが案内されています。新しい業者と契約する前に、この手続きで自社のアカウントをオーナーに戻してから、業者を管理者で追加してください。
複数店舗のGoogleマップ集客を1社に依頼するとき、権限は店舗ごとに付けますか?
店舗のプロフィールごとに、業者を管理者として追加します。本部でメインのオーナーを持ち、業者は管理者にする考え方は、店舗が増えても同じです。費用と本部に残す作業は多店舗のMEO対策費用と本部に残す作業で解説しています。
業者の担当者の個人Gmailを管理者にしても大丈夫ですか?
避けるのが無難です。担当者が退職すると、そのアカウントが管理者のまま残ります。業者の会社として管理するアカウントで追加してもらい、担当が変わったときと解約したときに削除する、と契約前に取り決めておきます。
今日できる最初の一歩は、自社のビジネスプロフィールの「ユーザーとアクセス権」を開き、メインのオーナーが誰のアカウントになっているかを確認することです。依頼したあとの効果の測り方はMEO対策の費用対効果の出し方が参考になります。
ここまで読んで、権限の確認や情報シートの作成から相談したいと感じた方は、いまの状況を伺うところから始めませんか。コレットラボのMEO対策・Googleマップ集客の代行では、初回の無料相談で現在の状況とご希望を伺い、先に更新する項目とお手伝いできる作業をお伝えします。
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