中古車販売店のMEO対策|口コミ運用と代行に任せる作業
この記事の要点
- 社内に残すのは、在庫の売約連絡と納車時の口コミ依頼の2つ
- 投稿に価格は書かず、支払総額を載せた在庫ページへつなぐ
- 営業担当への口コミ件数のノルマはGoogleの禁止事項。代わりの依頼文を本文に掲載
中古車販売店のMEO対策のうち、掲載情報の登録と、投稿・口コミ返信の下書きは代行に任せられます。一方で、在庫の入荷・売約の連絡と、納車の場面での口コミ依頼は社内でしか行えません。代行会社を選ぶときに見るのは、この2つを誰がどう受け渡すかです。
この記事は、中古車販売店の経営者・店長で、Googleマップの運用を外部に任せるか検討している方に向けて書いています。読み終わる頃には、代行の見積もりを比べる項目と、契約前に確認する質問を決められる状態を目指します。
扱うのは、中古車の在庫・価格の載せ方と口コミの運用です。車検・整備の集客については車関連サービスの集客を伸ばすGoogleビジネスプロフィール活用法で解説しています。
Contents / 目次
中古車販売店のMEO対策で、代行に任せる作業と社内に残す作業
代行に任せやすいのは、一度決めれば変わりにくい作業と、文面を作る作業です。中古車販売店に特有なのは、在庫が毎週動くことと、口コミが生まれるのが納車の場面だという2点です。そのため、在庫の連絡と口コミの依頼は社内に残ります。
MEO対策とは、Googleマップや「△△市 中古車」のような地域名の入った検索で、自社のGoogleビジネスプロフィールを見つけてもらい、来店や電話につなげる取り組みです。Googleビジネスプロフィールは、Google検索とGoogleマップに表示される店舗情報を管理する無料のサービスです。
| 作業 | 代行に任せられるか | 社内に残る部分 |
|---|---|---|
| ビジネス名・カテゴリ・属性の登録 | 任せられる | 実際に行っている業務(買取・整備・板金など)の申告 |
| 写真の追加 | 一部任せられる | 展示車と納車の写真の撮影 |
| 入荷・イベントの投稿 | 文面は任せられる | 入荷と売約の連絡 |
| 口コミの依頼 | 任せられない | 納車時に営業担当がお願いする |
| 口コミへの返信 | 下書きは任せられる | 故障・保証に関する低評価は店長が事実を確認 |
| 数字の報告 | 任せられる | 商談記録との突き合わせ |
この表から、契約前に決めておくことは次の3つです。
- 入荷と売約の連絡を、誰が・いつ・何で代行に送るか(例:売約した日のうちに、在庫管理の担当者がチャットで送る)
- 口コミへの返信のうち、どれを公開前に店長が確認するか(例:星3以下と、故障・保証・修復歴に触れた口コミは確認する)
- Googleビジネスプロフィールのオーナーを自社に残し、代行は管理者として追加するか
入荷・売約の投稿や口コミへの返信を社内で続けるのが難しい場合は、投稿の制作・公開と口コミへの対応を依頼できるMEO対策・Googleマップ集客の代行もあります。口コミへの返信は、店舗で内容を確認していただいたうえでコレットラボが行います。
この章の結論。代行の見積もりを比べる前に、在庫の連絡と口コミ返信の確認を社内の誰が担うかを決めておくと、代行に依頼する作業が自然に決まります。
中古車販売のGoogleマップで見られる情報と、在庫・価格の載せ方
中古車販売のGoogleマップでは、ビジネス名・カテゴリ・写真・投稿・口コミが比べられます。このうち中古車販売店で誤りやすいのは、店名の付け方と、投稿に載せる価格です。
店名に「中古車」「激安」「地名」を足さない
ビジネス名は、看板・自社サイト・名刺で使っている実際の名称にします。Googleの「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」は、ビジネス名を看板などで一貫して使い、顧客に認知されている名称としています。同じガイドラインは、ビジネス名に不要な情報を含めることを認めておらず、含めるとビジネスプロフィールが停止される場合があると明記しています。
「〇〇モータース 中古車 激安 △△市」のように検索語を足すのは、この不要な情報に当たります。詳しくは店舗名にキーワードはNG|Googleビジネスプロフィール正しい表記で解説しています。
カテゴリは、同じガイドラインのとおり、中核の事業に当てはまるものをできるだけ少なく選びます。メインは中古車販売に当たるものにし、追加カテゴリは実際に行っている整備・買取・板金などのうち、中核の事業に当たるものに絞ります。正確なカテゴリ名は、Googleビジネスプロフィールの管理画面に出る候補から選んでください。
買取専門の窓口を別のプロフィールとして作りたい場合は注意が必要です。同じガイドラインで、Googleは1つのビジネスに複数のプロフィールを作るとGoogleマップとGoogle検索での表示に問題が起きることがあると説明しています。部門ごとのプロフィールについて、同じガイドラインには次のように書かれています。
- 対外的に独立した組織として活動する部門は、個別のプロフィールを作成する
- 部門の名称は、母体とも別の部門とも区別する
- このような部門は通常、個別の顧客窓口があり、カテゴリも異なる。母体と営業時間が異なる場合もある
同じ住所・同じ電話番号で販売と買取を分けるなら、買取の窓口がこの説明に当てはまるかをガイドラインで確認してから作ります。
自動車ディーラーには、Googleの専用の案内(Googleビジネスプロフィール ヘルプ「自動車ディーラーのビジネス プロフィールを登録する」)もあります。ディーラー自体のプロフィールのほか、販売・部品・修理などの部門ごとにプロフィールを作成でき、その場合はディーラー名に部門名を付けます。一方、中古車ディーラーは、販売する自動車のブランドごとにプロフィールを作成できません。中古車のブランドは頻繁に変わる可能性があるためです。
価格は投稿に書かず、支払総額の在庫ページへつなぐ
中古車の価格表示は、2023年10月1日から「支払総額」で表示することになりました。一般社団法人自動車公正取引協議会が自動車公正競争規約・施行規則を改正したものです。支払総額は車両価格と諸費用からなり、諸費用には保険料・税金・登録に伴う費用が含まれます。
納車準備費用や車内清掃などの仕上げ費用は、諸費用ではなく車両価格に含める扱いです。支払総額は、登録の時期や地域などに一定の条件を付けた価格である旨も表示します。表示の細かな決まりは、自動車公正取引協議会の改正内容の案内(PDF)で確認してください。
投稿に価格を書くと、値下げや売約のたびに投稿も修正する必要があり、修正を忘れると古い価格が表示されたままになります。そこで、投稿には価格を書かず、支払総額と諸費用の内訳を掲載した自社サイトの在庫ページへリンクする運用にすると、価格の書き方と売約後の表示の両方で誤りを防げます。
売約済みの車を「入荷しました」の投稿に載せたままにすると、実際には購入できない車の広告として、おとり広告と受け取られるおそれがあります。景品表示法に基づく告示「おとり広告に関する表示」(消費者庁)は、取引の準備ができていない商品の表示などを不当表示としています。売約した日に投稿を削除するか、投稿に個別の車を書かない運用にしてください。
入荷の投稿文の例
代行に投稿文を依頼する場合も、AIで下書きを作る場合も、年式・走行距離・修復歴は在庫データから写して渡します。AIに車名だけを渡すと、もっともらしい年式や装備を書くことがあるためです。
【入荷のお知らせ】
[車名]([年式]・走行[距離]km)が入荷しました。
[内外装の特徴を1〜2文。修復歴の有無]
価格(支払総額)と諸費用の内訳、保証の内容は在庫ページに掲載しています。
ご来店の前に、在庫が残っているかをお電話か在庫ページでご確認ください。
(ボタン:詳細 → 在庫ページのURL)
代行に渡す情報のチェックリスト
- 正式な店名:看板・自社サイト・名刺で使っている表記
- 行っている業務:販売・買取・整備・板金・保険など、実際に受けているもの
- 営業時間と定休日:展示場と整備工場で違う場合はそれぞれ
- 属性:Googleビジネスプロフィールの属性の候補のうち、実際に当てはまるもの(駐車場、支払い方法など)
- 在庫ページのURL:支払総額と諸費用の内訳が載っているページ
- 連絡の手順:入荷・売約を送る担当者と手段
この章の結論。店名は実際の名称のまま、価格は在庫ページで支払総額として示し、投稿はそこへつなぐ役割にすると、規約と売約後の表示の両方の誤りを避けられます。
中古車販売店の口コミの集め方と、Googleのポリシーで禁止されている依頼
口コミは、納車の場面で営業担当がお願いするのがいちばん自然です。ただし、Googleのクチコミのポリシー「禁止または制限されているコンテンツ」は、依頼の仕方そのものを細かく禁止しています。中古車販売の現場で起こりやすい依頼と照らし合わせたのが次の表です。
| 現場で起こりやすい依頼 | ポリシー上の扱い | 代わりの方法 |
|---|---|---|
| 営業担当ごとに口コミ件数の目標を課す | 禁止(一定数のクチコミを募るようスタッフに要求する) | 件数ではなく「全員に依頼文を渡したか」を記録する |
| 納車の場で、その場で書いてもらう | 禁止(その場で評価やクチコミを書くよう要求・強要する) | QRコード付きの依頼文を渡し、後日にお願いする |
| 「車種名と担当者名を入れて」と依頼する | 禁止(スタッフを特定する内容など、具体的な内容を含むクチコミを募るようスタッフに要求する) | 内容は指定せず、感想をそのままお願いする |
| 満足度の高いお客様だけに依頼する | 禁止(肯定的な口コミだけを選んで募る) | 納車したお客様全員に同じ依頼文を渡す |
| オイル交換無料や値引きと引き換えにする | 禁止(特典と引き換えの依頼) | 特典と口コミの依頼を結びつけない |
| 社員や家族に書いてもらう | 禁止(利益相反に基づくコンテンツ) | 依頼の対象を購入・整備のお客様に限る |
依頼文は、内容を指定せず、書くかどうかをお客様に任せる形にします。
本日はご納車ありがとうございました。
お時間のあるときで構いませんので、当店でのご購入の感想を
Googleの口コミにお寄せいただけると、今後の参考になります。
良かった点も、気になった点も、そのままお書きください。
(QRコード)
口コミの依頼と返信を自店舗で回したい場合は、コレットラボが運営する口コミ管理ツールRevipoを使う方法もあります。使える機能は公式サイトで確認してください。
低評価への返信には、取引の中身を書かない
中古車販売店の低評価では、たとえば納車後の故障、保証の対象、修復歴の説明が話題になりやすくなります。返信で購入した車種・納車日・修理の内容を書くと、投稿者が誰か周囲に分かってしまいます。返信は謝意と連絡先にとどめ、事実の確認は電話で行います。
ご購入後の不具合でご不便をおかけし、申し訳ございません。
保証の対象になるかを含めて確認いたしますので、
お手数ですが店舗([電話番号])までご連絡ください。
店長の[名前]が対応いたします。
返信の下書きをAIや代行に任せる場合も、保証や修復歴に触れた口コミは、店長が契約書と整備記録を確認してから公開します。下書きが「保証で無償修理します」と書いてしまうと、それが店舗の回答として残るためです。口コミへの返信には、ビジネスのオーナー確認が必要です(Googleビジネスプロフィール ヘルプ「ユーザーからのクチコミを管理する」)。代行を選ぶときの注意点はGoogle口コミ代行業者の見分け方|違法・規約違反の提案と契約前の確認点にまとめています。
この章の結論。口コミの件数を営業担当の目標にせず、全員に同じ依頼文を渡す手順にすれば、ポリシーに触れずに口コミを集め続けられます。
中古車販売店のMEO代行の費用が変わる条件と、うまくいかない条件
MEO代行の見積もりの金額は、店舗数のほかに、在庫の入荷・売約に合わせて行う作業でも変わります。見積もりを比べるときは、月額の金額ではなく、含まれる作業をそろえて比べます。
見積もりの金額を左右する5つの条件
- プロフィールの数(販売・買取・整備を分けているか、拠点がいくつあるか)
- 投稿の頻度と、入荷・売約の情報を誰が代行に渡すか
- 展示車・納車の写真撮影を含むか
- 口コミ返信の件数と、店長が確認する手順の有無
- 初期設定の作業(重複の統合、カテゴリと属性の登録、オーナー確認のやり直し)
最低契約期間と違約金も総額を変えます。比べ方はMEO対策の費用を総額で比べる方法|違約金5つの型と最低契約期間で解説しています。
費用対効果は「Googleマップ経由の商談」で数える
Googleビジネスプロフィールのパフォーマンスでは、「閲覧数」「通話数」「ルート」「ウェブサイトのクリック」などの指標を確認できます(Googleビジネスプロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールのパフォーマンスとインサイトを確認する」)。閲覧数が増えても、通話数とルートが増えていなければ、Googleマップ経由の商談が増えたとは言えません。
中古車販売店なら、来店時の受付票や商談記録に「何で知りましたか」の欄を作り、「Googleマップ」を選択肢に入れます。そのうえで、代行費用の月額と1台あたりの粗利を比べ、Googleマップ経由の成約が何か月に1台増えれば費用を上回るかを計算しておきます。
代行を入れても成果が出にくい3つの条件
- 売約の連絡が代行に届かない:在庫管理と投稿が別々に動き、売約済みの車の投稿が残ります。連絡の担当者を決めるか、個別の車を投稿に書かない運用に変えます。
- オーナー権限を代行に渡している:解約後に自社で編集できなくなるおそれがあります。オーナーは自社のままにし、代行は管理者で追加します。手順はGoogleビジネスプロフィールの権限付与|担当者追加と権限の違いで確認できます。
- 順位や口コミ件数を約束する提案を受け入れる:Googleのビジネス プロフィールのサードパーティ ポリシーは、Googleのサービスで上位に掲載されることを保証する主張を、代行会社などのサードパーティに禁じています。口コミ件数の約束は、口コミの集め方の章の表で禁止されている依頼の方法につながりやすい提案です。件数をどう増やすのか、依頼文と手順を契約前に提示してもらいます。
この章の結論。見積もりは5つの条件で作業をそろえて比べ、成果は通話数・ルートと商談記録の「Googleマップ」の件数で判断すると、続けるかどうかを数字で決められます。
中古車販売店のMEO対策でよくある質問
納車のときにお客様と車の写真を撮って、Googleマップに載せてもいい?
載せる前に、お客様に掲載先と用途を伝えて同意を得てください。同意があっても、ナンバープレートは隠し、お客様の顔が写らない構図にするのが無難です。同意の有無を記録しておくと、あとで削除の依頼があったときにも対応できます。
在庫が少ない時期は、Googleマップの投稿を止めてもいい?
止める必要はありません。入荷がない時期でも、整備工場の作業の様子、保証の内容の説明、連休の営業日の案内などを投稿できます。個別の車を書かない投稿は売約後に残っても問題にならないので、在庫の連絡が遅れやすい時期にも向いています。
中古車ポータルサイトの口コミが多ければ、Googleの口コミは要らない?
Googleマップで店舗を探す方は、ポータルサイトの口コミを見ずに比べることがあります。ポータルサイトとGoogleマップは別々に表示されるため、両方に口コミがある状態が望ましいです。依頼するときは、どちらの場合も内容を指定しない依頼文にします。
代行を解約したら、これまでの投稿や写真はどうなる?
自社がオーナーで、代行を管理者として追加していれば、プロフィールと掲載した情報は自社のものとして引き続き使えます。代行がオーナーになっている場合は、解約前にオーナーの譲渡を済ませてください。譲渡の条件は契約書にも書いておきます。
今日できる最初の一歩として、スマホのGoogleマップで自社名を検索し、ビジネス名とカテゴリが実際の業務と合っているか、売約済みの車の投稿が残っていないかを確認してみてください。代行に依頼する前の準備をもう少し詳しく知りたい方は、MEO対策を依頼する前に決めること|社内の担当と業者に渡す情報も参考になります。
ここまで読んで、在庫の連絡や口コミ返信の確認を社内だけで回すのは難しいと感じた方は、MEO対策・Googleマップ集客の代行の初回相談をご利用ください。初回の相談では、いまの状況とご希望を伺い、先に更新する項目と、お手伝いできる作業をご案内します。
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