Googleビジネスプロフィールの代行費用|スポットと月額の分け方
この記事の要点
- 1回で終わる作業はスポット、毎月発生する作業は月額
- 月額にする目安は、口コミ返信・投稿・Googleによる変更の確認
- 見積もりを分ける表・12か月の計算式・確認の質問文を本文に掲載
Googleビジネスプロフィールの代行費用は、作業を「1回で終わるもの」と「毎月発生するもの」に分けると判断できます。初期設定・停止の復旧・重複の統合はスポット依頼、口コミ返信・投稿・数字の記録は月額契約が基本です。両方を1つの月額にまとめた見積もりは、比べる前に作業ごとに分けてもらいましょう。
店舗のGoogleマップ対策を外部に依頼するかどうか、決める立場にある経営者・院長・施設長に向けた記事です。読み終わる頃には、自社に必要な作業をスポットと月額に分け、見積もりを12か月の総額で比べられる状態を目指します。
この記事で扱うのは、依頼する作業の分け方と費用の比べ方です。初期設定の作業ごとの内訳はMEO対策の初期費用の内訳で解説しています。
Contents / 目次
スポット依頼と月額契約の分け方|作業ごとの区分表
分ける基準は、その作業が契約期間中に何回発生するかです。1回か、年に1〜2回しか起きない作業はスポット依頼、毎月決まって発生する作業は月額契約に向きます。
ビジネス プロフィール自体はGoogleが無料で提供しているので、代行費用は作業そのものの対価です(2026年10月28日時点)。何の作業に払うのかを分けておかないと、見積書の金額の違いが作業の差なのか、単価の差なのか判断できません。
| 作業 | 向く契約 | 金額を左右する要素 |
|---|---|---|
| 初期設定(カテゴリ・営業時間・属性・紹介文・写真の登録) | スポット | 登録する写真の枚数、紹介文を誰が書くか |
| オーナー確認の手続きの支援 | スポット | 確認方法(はがき・動画など)と、やり直しの回数 |
| 重複したプロフィールの統合 | スポット | 重複の数、Googleへの報告の回数 |
| 停止されたプロフィールの再審査請求 | スポット | 証拠書類をそろえる手間、再提出の有無 |
| 移転による住所の変更 | スポット | オーナー確認のやり直しが必要か |
| 写真の撮影 | スポット(年1〜2回) | 撮影の時間、店舗の数 |
| 口コミへの返信 | 月額 | 月の口コミの件数、店舗側の承認の有無 |
| 投稿(お知らせ・イベント) | 月額 | 月の本数、写真を誰が用意するか |
| Googleによる変更・ユーザーの提案の確認 | 月額 | 確認の頻度 |
| 月次の数字の記録と報告 | 月額 | 記録する指標の数、報告会の有無 |
表の中で見落とされやすいのが「Googleによる変更」の確認です。ユーザーが提案した編集のうちGoogleから通知が届いたものは、通知から4日以内に承認か拒否をする必要があり、対応しないと、ビジネスのウェブサイトなど一般公開されている情報で裏付けられる更新が自動で公開されることがあります(Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールに対する Google による変更を管理する」)。
月に1回だけ管理画面を開く運用では間に合いません。初期設定をスポットで済ませた会社でも、通知が届いたときに誰が確認するかだけは決めておく必要があります。
社内で月々の作業を続けるのが難しいのは、作業が難しいからではなく、口コミが届いた日や変更の通知が来た日に、決まった担当者が対応しなければならないからです。月々の返信と記録を社内で続ける担当者がいない場合は、店舗の確認を経て口コミに返信するMEO対策の代行という進め方もあります。
この章の結論。見積もりを受け取ったら、表の作業ごとに「スポットか月額か」の印を付けます。印の付かない作業が月額に混ざっていれば、それが比較の前に確かめる点です。
Googleビジネスプロフィール代行の費用は何で決まるか
代行費用を決めるのは、店舗の数、月々の作業の件数、店舗側で確認する工程の有無の3つです。同じ「月額の運用代行」でも、この3つが違えば金額は大きく変わります。この記事で相場の金額を示さないのは、この3つと含む作業が見積もりごとに違い、金額だけを並べても比べられないためです。代わりに、自社の見積もりを同じ条件にそろえて比べる方法を示します。
月額は口コミの件数と承認の工程で変わる
月額の大部分を占めるのは口コミへの返信です。月に数件しか届かない店舗と、数十件届く店舗では作業量が大きく違います。返信の文面を店舗に確認してもらう工程を入れると、代行会社の手間は増えますが、事実と違う返信や、医療・施術の広告規制に触れる表現を出すおそれは減ります。
Googleはローカル検索の改善のヒントに「クチコミに返信する」を挙げています(Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」)。全件に返信するか、低評価と質問を含む口コミを優先するかを先に決めると、月額の見積もりの根拠がはっきりします。返信の料金の型は口コミ返信代行の費用の決まり方で詳しく比べています。
スポットはトラブルの難しさで変わる
スポット依頼の金額は、作業の難しさで変わります。初期設定は作業が決まっているので見積もりを出しやすい一方、停止の再審査請求や重複の統合は、Googleの審査の結果を待つ必要があり、何回で終わるか事前に分かりません。この種類の作業は「1回あたりの料金」と「再提出が必要になったときの料金」を分けて見積もってもらいましょう。
12か月の総額で比べる計算式
スポットと月額を組み合わせた見積もりと、すべてを月額にまとめた見積もりは、12か月の総額で比べます。次の式を使ってください。
12か月の総額 = スポットの初期設定 +(月額 × 12)+ 年に発生しそうなスポット作業の合計 + 解約時の費用
仮の数字で計算してみます。金額は計算の仕方を示すための例で、相場ではありません。どちらも12か月の途中で解約しない前提で計算しているため、下の表の総額には解約時の費用を含めていません。途中で解約する可能性がある場合は、B社の「残り期間の月額」を総額に足して比べてください。
| 項目 | A社(分けた見積もり) | B社(月額にまとめた見積もり) |
|---|---|---|
| 初期設定 | 4万円 | 0円(月額に含む) |
| 月額×12 | 1.5万円×12=18万円 | 2.4万円×12=28.8万円 |
| 年1回の写真撮影 | 2.5万円 | 月額に含む |
| 最低契約期間内の解約費用 | なし | 残り期間の月額 |
| 12か月の総額 | 24.5万円 | 28.8万円 |
この例では分けた見積もりのほうが安くなりますが、B社の月額に停止の復旧や重複の統合まで含まれているなら、トラブルが起きた年は逆転します。違約金の型ごとの比べ方はMEO対策の費用を総額で比べる方法にまとめています。
この章の結論。月額は口コミの件数と承認の工程、スポットはトラブルの難しさで決まります。見積もりは12か月の総額に直し、トラブル対応が月額に含まれるかどうかを必ず確かめましょう。
見積もりを比べて契約を決める5つのステップ
契約の形は、自社の状況を書き出してから見積もりを依頼すると決めやすくなります。次の5つのステップで進めてください。
ステップ1。今のプロフィールの状態を書き出す
見積もりを依頼する前に、次の項目を確かめます。代行会社に同じ情報を渡すと、見積もりの前提がそろいます。
- オーナー確認:済んでいるか、誰のGoogleアカウントでオーナーになっているか
- 重複・停止:同じ店舗のプロフィールが2つ以上ないか、停止の通知が来ていないか
- 口コミの件数:直近3か月に届いた件数と、返信していない件数
- 写真:外観・店内・商品やサービスの写真がそろっているか
- 担当者:口コミの通知を受け取り、返信の文面を確認できる担当者がいるか
ステップ2。スポットで済む作業を切り出す
ステップ1で問題が見つかった項目は、スポット依頼の候補です。オーナー確認が済んでいない、重複がある、停止されているといった状態は、月額の運用を始める前に解消しておく必要があります。この作業を月額の中に含めると、最初の数か月の月額がトラブル対応だけで消えてしまうことがあります。
ステップ3。月額に残す作業の頻度と承認の流れを決める
月額に残す作業は、件数と頻度を数字で決めます。「口コミ返信は全件、投稿は月2本、Googleによる変更は通知が届いた日に確認」のように書いておくと、見積もりを比べられます。返信の文面を誰が確認し、何日以内に返信するかも、この段階で決めましょう。
ステップ4。見積書の確認と質問を送る
Googleのサードパーティ ポリシーは、管理費用を請求する代行会社に、管理サービスが有料であることと、ビジネス プロフィール自体は追加料金がかからないことを、プロフィールの管理を請け負う前に書面で知らせ、請求書に管理費用を明記するよう求めています(Googleのサードパーティ ポリシー)。見積書を受け取ったら、次の文面を使って質問してください。
件名:Googleビジネスプロフィール代行のお見積もりについての確認
お見積もりをありがとうございます。契約の前に、次の点を教えてください。
1. 月額に含まれる作業と、別料金になる作業の一覧
2. 口コミ返信の件数の上限と、上限を超えた場合の料金
3. 停止の復旧・重複の統合・住所の変更は月額に含まれるか
4. 弊社がメインのオーナーのまま、御社は管理者として入る形にできるか
5. 毎月の報告に含まれる指標(閲覧数・通話数・ルート・ウェブサイトのクリックなど)
6. 最低契約期間と、期間内に解約した場合の費用
7. 解約後に管理権限を外していただく手順と日数
以上、よろしくお願いいたします。
ステップ5。3か月後に契約の形を見直す
月額契約を始めたら、3か月後に口コミの件数と作業の実績を確かめます。返信の件数が想定より少なければ、件数の少ないプランに変更するか、自社での運用とスポット依頼の組み合わせに変更する判断ができます。報告書の読み方はMEO運用代行の月次報告で解説しています。
この章の結論。今の状態を書き出し、トラブルはスポットで先に解消し、月額には件数と頻度を決めた作業だけを残します。質問文の7項目に答えられる会社であれば、比較の土台ができます。
スポット依頼・月額契約で起きやすい失敗と防ぎ方
代行の契約で起きる失敗の多くは、作業の分け方ではなく、権限と契約の条件から起きます。次の4つは、このテーマで代行を検討する会社に特有の失敗です。
代行会社のアカウントでオーナー確認をすると、解約後に編集できない
初期設定をスポットで依頼し、代行会社のGoogleアカウントでオーナー確認まで済ませると、自社には権限が無い状態になります。この状態で契約が終わると、営業時間の変更も口コミへの返信もできません。
Googleのサードパーティ ポリシーは、代行会社に次の2点を求めています(Googleのサードパーティ ポリシー)。
- 顧客が常にオーナー権限か共同オーナー権限を持つこと
- 管理サービスの利用を終える通知を受けてから7営業日以内に、代行会社の管理サービスとの関連付けを解除し、顧客が管理権限を取り戻せるようにすること
オーナーは複数置けますが、メインのオーナーは1人だけです(Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する」)。自社がメインのオーナーになり、代行会社は管理者として追加する形にしておきましょう。
すでに代行会社がオーナーになっている場合は、ビジネス プロフィールのオーナー権限をリクエストする手続きで、現在のオーナーにオーナー権限を求められます。現在のオーナーには3日以内の返信が求められ、拒否された場合は再審査を請求できます。
初期設定だけで終えると、Googleによる変更に気づかない
スポットで初期設定を済ませたあと、誰も管理画面を見ない状態になると、ユーザーの提案やGoogleによる変更が承認されないまま公開されることがあります(Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールに対する Google による変更を管理する」)。営業時間や電話番号が変わると、来店前の電話や来店そのものを逃します。スポットで終える場合は、通知を受け取るGoogleアカウントと、通知が届いたらその日のうちに確認して承認か拒否をする担当者を決めてから契約を終えましょう。
順位を保証する提案は、ポリシーで禁止されている
「上位表示を保証します」のように、Googleのサービスで上位に掲載されることを保証する主張は、Googleのサードパーティ ポリシーが虚偽や誤解を与える主張の例として禁止しています。「Google 認定」のように、Googleやその関連会社であるかのように装う組織アカウント名を使うことも禁止されています(Googleのサードパーティ ポリシー)。
順位は検索する人の位置や検索語で変わるため、月額の成果を順位だけで決める契約は、作業の実績と費用が結び付きません。月額の成果は、閲覧数・通話数・ルート・ウェブサイトのクリックの推移と、返信した口コミの件数で確かめる契約にしましょう。
口コミを集める作業を月額に入れると、依頼の方法で違反になることがある
口コミの件数を増やす作業を月額に含める場合、方法を確かめる必要があります。Googleのポリシー「禁止または制限されているコンテンツ」は、次の依頼の仕方を禁止しています。
- 割引や無料の商品など、特典と引き換えに投稿を依頼すること
- 肯定的な口コミだけを選んで募ること
- その場で評価や口コミを書くよう、お客様に要求・強要すること
- 一定数の口コミを集めるよう、スタッフに求めること
依頼の方法はGoogle口コミ代行業者の見分け方で確かめられます。
自社で行う作業と依頼する作業
自社に残すべきなのは、メインのオーナーの権限、口コミの返信内容の最終確認、営業時間や料金など事実の情報の提供です。どれも店舗にしか分からない情報なので、代行会社に任せても確認の工程は残ります。口コミを自社で集めて返信する仕組みを持ちたい場合は、コレットラボが運営する口コミ管理ツールRevipoで、来店後のアンケートに回答した方全員に、お礼の画面でGoogle口コミの投稿を任意で案内できます。
依頼する作業は、件数の多い口コミ返信、月々の投稿、変更の確認、数字の記録です。代行会社によって月額に含む作業は違うため、返信の文面の型を店舗と決めたうえでの返信や、毎月の閲覧数・ルート・通話数と口コミの件数・評価の推移の記録が契約に含まれるかを、見積もりの段階で確かめましょう。
この章の結論。契約の前に、自社がメインのオーナーであること、順位の保証が無いこと、口コミを集める方法がポリシーに沿っていることの3点を確かめましょう。この3点が守られていれば、スポットと月額のどちらを選んでも、解約後に自社で運用を続けられます。
Googleビジネスプロフィール代行のよくある質問
初期設定だけスポットで依頼して、運用は自社で続けても大丈夫?
大丈夫です。ただし、口コミの通知とGoogleによる変更の通知を受け取る担当者を決めてから契約を終えてください。通知が届いたユーザーの提案は、4日以内に承認か拒否をしないと、一般公開されている情報で裏付けられる更新が自動で公開されることがあります(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)。通知が届いたら、その日のうちに管理画面で確かめると決めておくと安心です。
MEO代行の月額契約を、途中でスポット依頼に変更できる?
契約書の最低契約期間と解約の条件によります。期間内の変更で残りの月額を払う契約もあるので、署名の前に確かめてください。3か月ほど運用して口コミの件数が少ないと分かった時点で、変更できる条件の契約を選ぶと判断しやすくなります。
停止されたプロフィールの復旧は、スポットと月額のどちらで依頼する?
スポットで依頼するのが基本です。再審査請求は証拠書類をそろえる手間がかかり、結果が出るまで回数が読めません。1回あたりの料金と、再提出が必要になったときの料金を分けて見積もってもらいましょう。
代行会社を「管理者」で追加すれば、口コミ返信も任せられる?
任せられます。管理者は、ユーザーの追加と削除、プロフィールの削除を除いて、クチコミへの返信やビジネス情報の編集などオーナーとほぼ同じ作業ができます(Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する」)。自社がメインのオーナーのまま、代行会社を管理者として追加する形で運用できます。追加の手順はGoogleビジネスプロフィールの権限付与で解説しています。
店舗が3つあると、Googleビジネスプロフィールの代行の月額も3倍になる?
必ずしも3倍にはなりません。投稿の文面を共通にできる、報告を1つにまとめられるなど、店舗をまとめて管理すると減る作業があります。一方、口コミ返信は店舗ごとの件数で増えます。店舗数で変わる内訳は多店舗のMEO対策費用で比べています。
まずはGoogleで自社の店舗名を検索し、プロフィールの管理画面を開けるか、開いたGoogleアカウントがオーナーになっているかだけ確かめてみてください。代行会社を比べる段階に進む方は、MEO対策を依頼する前に決めることで、社内の担当と業者に渡す情報を先に書き出せます。
ここまで読んで、どの作業をスポットにし、どの作業を月額に残すかを社内だけで決めるのは難しいと感じた方は、今のプロフィールの状態を伺うところからご相談ください。コレットラボのMEO対策の代行では、初期診断・設計だけのご依頼もお受けしており、現地での写真撮影は別途お見積もりします。オーナー確認の支援、停止されたプロフィールの再審査請求、重複したプロフィールの統合といった作業は、ご希望の場合は初回のご相談で伺います。口コミ返信と月次の記録までのMEO対策の代行のページで、お手伝いできる作業をご確認いただけます。
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