レンタルスペースのGoogleマップ登録|無人運営の掲載条件と任せる作業

レンタルスペースのGoogleマップ登録|無人運営の掲載条件と任せる作業

この記事の要点

  • 無人で載るかは条文と運営の形で判断。判断表を本文に掲載
  • 代行費用は拠点数や任せる作業で変わることが多い。見積書で確かめる6条件を表で示す
  • 契約前の確認は5項目。オーナー権限は必ず自社が持つ

レンタルスペースをGoogleマップに載せられるかは、受付スタッフがいるかどうかだけでは決まりません。Googleは「営業時間内に顧客と直接対応するビジネス」を基本の条件にしつつ、ATMや無人のビデオレンタル店舗のようなセルフサービスを、顧客が利用できる連絡先情報を載せることを条件に例外として認めています。ただ、無人のレンタルスペースがこの例外に当たるかは明記されていません。そのため、看板・問い合わせ窓口・運営会社の実在を説明できる形で登録するのが現実的です。

この記事は、貸し会議室・多目的スペース・撮影スタジオなどを運営していて、Googleマップからの予約を増やしたい経営者に向けたものです。読み終わる頃には、どの形で登録するか、代行会社に何を任せて社内に何を残すかを決められます。

扱うのは、掲載条件の確かめ方、費用が変わる条件、契約前の確認です。登録画面の操作そのものはスマホでGoogleビジネスプロフィールを登録する手順で解説しています。

Contents / 目次
  1. 無人のレンタルスペースはGoogleマップに載るか。運営の形別の判断表
  2. レンタルスペースのMEO集客の進め方。登録から予約までの4ステップ
  3. 代行の費用が変わる条件と、社内に残る作業
  4. 契約前に確認することと、うまくいかない条件
  5. よくある質問

無人のレンタルスペースはGoogleマップに載るか。運営の形別の判断表

無人でも載る場合はあります。ただし、Googleはレンタルスペースに限った基準を示していません。判断の材料は、Googleのヘルプにある2つのガイドラインです。

1つ目はビジネスの適格性とオーナー権限に関するガイドラインです。基本の条件を「営業時間内に顧客と直接対応するビジネス」とし、例外と対象外を次のように示しています。

ガイドラインが示す例外と対象外(要約)。ATMや無人のビデオレンタル店舗のようなセルフサービスのビジネスは、例外として認められています。ただし、顧客が利用できる連絡先情報を載せる必要があります。一方で、民泊、モデル住宅、アパートの空き部屋などの不動産賃貸物件や販売物件は対象外とされています。

2つ目はGoogle に掲載するビジネス情報のガイドラインです。こちらは対象を「顧客が訪れることのできる実在の店舗や拠点」としています。住所を掲載する場合は、その住所にビジネスの名称の掲示を常設するよう求めています。コワーキングスペースのオフィスは、わかりやすい看板が常に設置され、営業時間中に顧客対応できるスタッフが常駐している場合を除き、登録できないとされています。

レンタルスペースは、時間単位で部屋を貸す点で「不動産賃貸物件」に近く、利用者が鍵を開けて自分で使う点で「セルフサービス」にも近い業態です。どちらに当たるかをGoogleは書いていないので、記事でも代行会社の営業トークでも「無人でも必ず載る」とは言えません。

運営の形ガイドラインで照らす箇所見通し
受付スタッフが営業時間中にいる営業時間内に顧客と直接対応基本の条件に合う
無人・スマートロック・予約制セルフサービスの例外。顧客が利用できる連絡先情報を載せることが条件(レンタルスペースの明記は無い)判断が分かれる。看板・連絡先・運営会社を示せる形にする
マンションの一室を時間貸し・民泊と兼用不動産賃貸物件の対象外対象外とされるおそれが大きい
運営会社の事務所(スタッフがいる)販売または賃貸業務を行うオフィスはオーナー確認の対象営業時間内に顧客と直接対応し、名称の掲示を常設している事務所なら登録できる
コワーキング内の個室を貸すコワーキング内に入る事業者向けの条件(看板の常設・顧客対応・スタッフの常駐)個室を貸す運営者に当てはまるかは明記が無い。看板・連絡先を示せる形にする

見落としやすいのが、スペースを借りている利用者側のプロフィールです。ビジネスの適格性とオーナー権限に関するガイドラインは「所有権や代表権を持たない場所で継続的に実施するサービス、教室、集会」を対象外にしています。

たとえば毎週ヨガ教室を開く講師が、あなたのスペースの住所でプロフィールを作ると、運営者のプロフィールと住所が重なります。

Googleマップでは利用者が場所を追加することもできます。登録の前に自社の住所で検索し、既存の表示が無いか確かめてください。

登録の形を決めたあと、投稿や口コミ返信を社内で続けにくい場合は、口コミ返信と投稿まで任せるMEO対策の代行という進め方もあります。

この章で押さえるのは、無人のレンタルスペースは「載る・載らない」を言い切れない業態だということです。表の2行目に当たるなら、次の章の準備を済ませてから登録します。

レンタルスペースのMEO集客の進め方。登録から予約までの4ステップ

MEO(Googleマップで上位に表示されるための対策)でレンタルスペースの集客を進める順番は、次の4つです。

  1. 掲載の形を決める
  2. オーナー確認に備える
  3. 掲載内容を決める
  4. 口コミを集める

代行会社に依頼する場合も、この順番で作業の分担を決めます。

ステップ1 掲載の形を決める

スペースそのものを登録するか、運営会社の事務所を登録するかを先に決めます。次の6項目のうち当てはまらないものが多いほど、スペース単体での登録は説明が難しくなります。

  • 看板:建物の外か入口に、スペースの名称の看板が常設されている
  • 連絡先:営業時間として載せる時間に、電話かチャットで問い合わせに応じられる
  • 運営者:運営会社の名前と所在地を、予約ページや現地の掲示で示している
  • 住所:部屋番号まで含めて、予約サイト・自社サイトと同じ表記にできる
  • 用途:宿泊に使わせていない(民泊と兼用していない)
  • 部屋の数:同じ住所の複数の部屋を、1つのビジネスとして扱う

ステップ2 オーナー確認に備えて現地を準備する

オーナー確認とは、そのビジネスを管理する権利があることをGoogleに示す手続きです。動画での確認を求められた場合に備えておくと、手続きが止まりにくくなります。

動画の録画でビジネスのオーナー確認を行うでは、30秒以上の未編集の動画を、モバイル デバイスでライブで撮ることを求めています。実店舗の場合に映すのは、ビジネスの所在地(道路案内標識、建物の番号、周辺の店舗など)、ビジネスが実在する証拠(外観や看板)、ビジネスを運営していることを証明するもの(従業員しか入れないエリアや使えない機材)の3つです。審査には5営業日ほどかかることがあります。

レンタルスペースなら、建物の番号や周辺の道路から外の看板、入口、スマートロックを管理用のアプリで開ける様子、室内の設備までを、途切れずに1本で撮るのが分かりやすい構成です。撮影の注意点は動画のみのオーナー確認を通す手順にまとめています。

ステップ3 予約につながる掲載内容を決める

レンタルスペースを探す人は、収容人数・設備・最寄り駅からの道順を見て候補を絞ります。次の表の項目を、予約サイトと同じ内容で入れます。

項目書く内容注意
ビジネス名看板と同じ名称「格安」「駅近」などの語を足さない
カテゴリ事業が何であるかで選ぶキーワード代わりに使わない
営業時間利用でき、問い合わせに応じられる時間連絡のつかない時間を含めない
写真外観・入口・室内・設備入口までの道順が分かる写真を入れる
予約リンク自社や予約サイトの予約ページ予約ページに直接つながるURLにする

予約リンクの設定と確かめ方はGBPに予約リンクを設定する手順で解説しています。

ステップ4 口コミを集めて返信する

無人のスペースでは、利用者に直接声をかける機会がありません。口コミの依頼は、予約完了のメッセージ、室内の掲示、退室時の案内のように、利用の流れの中に組み込みます。

Googleマップの禁止または制限されているコンテンツのポリシーは、口コミの投稿と引き換えに特典を提供することや、肯定的な口コミだけを選んで募ることを禁止しています。「口コミを書けば延長30分無料」のような案内は使えません。

返信の下書きはAIに任せられます。設備の不具合への指摘には、担当者が対応予定を確かめてから返信します。

この章で押さえるのは、無人のレンタルスペースでは看板・連絡先・口コミの依頼の流れを、現地と予約の仕組みの側で用意する必要があるということです。

代行の費用が変わる条件と、社内に残る作業

レンタルスペースのMEO対策の代行費用は、拠点数や、代行会社が担う作業によって変わることが多いです。見積もりを比べるときは、月額の金額より先に、次の条件が見積書に書かれているかを確かめます。

費用が変わる条件見積書で確かめること
拠点数1拠点あたりの金額か、まとめての金額か
初期設定掲載の形の判断、オーナー確認の立ち会いを含むか
写真撮影現地での撮影か、自社が送った写真の掲載だけか
投稿の頻度月に何回か、文と写真をどちらが用意するか
口コミ返信の承認の流れ返信前に自社が内容を確かめるか、低評価だけ確かめるか
停止されたときの対応再審査請求の資料づくりを含むか、別料金か

代行の費用が回収できるかは、Googleマップから入った予約の件数で判断します。仮に1回の利用の粗利が5,000円、代行の月額が4万円なら、Googleマップ経由の予約が月8件で月額と同じ額になります。

件数は、次のどちらかの方法で数えられます。

  • 予約サイト:「何を見て予約したか」の項目を足す
  • 予約リンク:UTMパラメータを付けておく

費用の考え方はMEO対策の費用対効果の出し方でも詳しく扱っています。

自社で行う作業と依頼する作業

現地の事実を知っているのは運営会社だけです。看板の設置や設備の修理のように、現地でしか判断できない作業は社内に残ります。

  • 自社で行う作業:看板の設置、営業時間と問い合わせ窓口の決定、オーナー確認の動画撮影、設備の不具合への対応、口コミ返信の最終確認
  • 依頼する作業:掲載内容の入力と更新、投稿文と写真の掲載、口コミ返信の文案、毎月の数字の報告、停止や編集の不承認が起きたときの原因の切り分け

報告の内容は代行会社によって違います。閲覧数・ルート・通話数と口コミの件数・評価が毎月届くかを契約前に確かめておくと、施策の前後を比べられます。口コミの依頼と返信だけを自社で続けたい場合は、コレットラボが運営する口コミ管理ツールRevipoで、利用後のアンケートに回答した方全員に、お礼の画面でGoogle口コミの投稿を任意で案内できます。

この章で押さえるのは、見積もりは金額ではなく作業の数でそろえて比べ、予約の件数で回収を判断するということです。

契約前に確認することと、うまくいかない条件

レンタルスペースのGoogleマップ対策を依頼するときは、権限・解約・提案の内容を契約前に確かめます。Googleのビジネス プロフィールのサードパーティ ポリシーは、代行会社が守る事項を定めています。

契約前に確認する5項目

  1. 自社がオーナー権限か共同オーナー権限を持ち続けられるか(ポリシーは「常に」保持していることを求めています)
  2. 解約したときに管理権限を自社に戻す手順が、契約書に書かれているか(ポリシーは、顧客から通知を受けてから7営業日以内に、代行会社の管理サービスとの関連付けを解除し、顧客が排他的な管理権限を取り戻せるようにすることを求めています)
  3. 「上位表示を保証」とうたっていないか、「Google 認定」のようにGoogleの関係者に見える名前を使っていないか(どちらもポリシーで禁止されています)
  4. 無人運営での掲載の可否を、ガイドラインの条文を示して説明してくれるか
  5. 口コミの依頼方法が、特典との引き換えや評価の選別をしない形になっているか

乗り換えのときの権限の引き継ぎはMEO代行会社を乗り換える手順で解説しています。

うまくいかない条件

部屋ごとにプロフィールを作るのは避けます。Google に掲載するビジネス情報のガイドラインは、1つの拠点に複数のプロフィールを作ることを認めていません。

同じ住所・同じ運営の部屋は1つのビジネスなので、1つのプロフィールにまとめ、部屋の違いは写真と説明文で伝えます。すでに分かれている場合はGoogleマップの重複を統合する手順で1つにします。

看板がドアの貼り紙や置き型の板だけだと、動画のオーナー確認でビジネスの看板として示しにくくなります。登録より先に、名称の入った看板を建物の外か入口に固定します。

営業時間を24時間にしたまま、夜間に問い合わせ窓口がつながらないと、「鍵が開かないのに連絡がつかない」という低評価の口コミにつながります。営業時間を入れる場合は、問い合わせに応じられる時間にします。なお、Google に掲載するビジネス情報のガイドラインは、完全予約制のビジネスには営業時間を指定しないよう求めています。予約が無いと利用できない運営なら、営業時間を入れるかどうかも登録の前に決めておきます。

ビジネス名に「格安」「〇〇駅すぐ」を足すと、看板の名称と食い違い、プロフィールが停止される場合があります。看板と同じ名称のまま、駅からの道順は説明文と写真で伝えます。

この章で押さえるのは、無人のレンタルスペースは看板・部屋の数・連絡のつく時間の3つで失敗しやすく、どれも契約前に自社で決められるということです。

よくある質問

無人のレンタルスペースなので、住所を非公開にして登録できますか?

Google に掲載するビジネス情報のガイドラインでは、住所を非公開にするのは、顧客の所へ出向いてサービスを提供し、自社の住所で顧客に対応しないビジネスとされています。利用者が現地に来るレンタルスペースは、住所を表示して登録するのが基本です。同じガイドラインは、住所を掲載する場合、その住所にビジネスの名称の掲示を常設するよう求めています。動画でのオーナー確認でもビジネスの看板を映すことが求められるので、看板を先に用意してください。

スペースを借りている講師が、うちの住所で教室のプロフィールを作っていたらどうすればいいですか?

Googleは、所有権や代表権を持たない場所で継続的に行う教室を対象外にしています。まずは講師に、そのプロフィールを削除するよう依頼してください。講師には、自分の教室の案内は自分のサイトやSNSで行うよう伝えておくと再発を防げます。

予約サイトに付いたレビューを、Googleの口コミに転載してもいいですか?

転載はしないでください。Googleの口コミは利用者本人が自分の体験を投稿するもので、運営者が代わりに投稿すると、Googleマップの禁止または制限されているコンテンツのポリシーが禁じる虚偽のエンゲージメントに当たるおそれがあります。予約サイトの利用者には、Googleにも投稿できることを任意で案内します。

レンタルスペースのプロフィールが停止されたら、代行会社が戻してくれますか?

停止されたときに、事業の実在を示す資料を用意できるのは運営会社です。契約前に、代行会社が再審査の申請の文案づくりまで担うのかを確かめておきます。

まずはGoogleマップで自社のスペースの住所を検索し、利用者や第三者が作ったプロフィールが無いかだけ確かめてください。代行会社に依頼したあとの報告で何を見ればよいかは、MEO運用代行の月次報告の確認項目で解説しています。

ここまで読んで、掲載内容の更新や口コミ返信を社内だけで続けるのは難しいと感じた方は、Googleマップの運用を任せるMEO対策の代行のページをご覧ください。初回のご相談では、現在の状況とご希望を伺い、先に更新する項目、お手伝いできる作業、費用の目安をお伝えします。無人のスペースをどの形で登録するかのご相談も、ご希望の場合は初回のご相談で伺います。

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