フランチャイズのMEO対策|本部と加盟店のオーナー権限と代行の分担表
この記事の要点
- 本部がメインのオーナーになり、加盟店オーナーは加盟店契約に合わせてオーナーか管理者に、代行会社は管理者にとどめる
- チェーンの店舗名は全店舗で同じが原則。実際の店舗・ウェブサイト・事務用品で一貫して別の名称を使う拠点を除き、「〇〇駅前店」は付けない
- 代行の費用は店舗数・口コミ返信の承認の流れ・投稿の作り分け・写真撮影・報告の単位の5つで変わる。契約前の確認8項目を本文に掲載
フランチャイズのMEO対策は、投稿や口コミの施策より先に、各店舗のGoogleビジネスプロフィールのオーナー権限を誰が持つかを決めるところから始めます。Googleの役割は「オーナー」と「管理者」の2つです。本部をメインのオーナーにして、加盟店オーナーを加盟店契約に合わせてオーナーか管理者に加え、代行会社を管理者にしておけば、閉店・店舗の譲渡・代行会社の解約が起きても、本部の権限は残ります。
ただし、本部のGoogleアカウントにログインできなくなった場合や、プロフィールが停止された場合は、権限の持ち方だけでは対応できません。
この記事は、複数店舗を持つフランチャイズ本部で、MEO対策を代行会社に依頼するか、加盟店ごとの運用に任せるかを決める立場の方に向けています。読み終わる頃には、作業ごとの担当を決め、代行会社の見積もりを比べるための質問を用意できるはずです。
管理画面で担当者を追加する操作はGoogleビジネスプロフィールの権限付与と担当者追加の手順で解説しています。この記事では、本部と加盟店の分担と、代行会社に依頼するときに判断する材料を扱います。
Contents / 目次
フランチャイズのMEO対策の分担表。本部・加盟店・代行会社の担当
本部は権限と、店舗名・カテゴリのような全店舗共通の情報を受け持ちます。加盟店は営業時間・写真・口コミの事実確認のような店舗ごとの情報、代行会社は投稿と返信の下書き、月次の数字の集計を受け持ちます。この分け方なら、権限のトラブルや、運用が止まることが起きにくくなります。
| 作業 | 本部 | 加盟店オーナー | 代行会社 |
|---|---|---|---|
| オーナー権限 | 全店舗でオーナー(メインのオーナー) | 自店舗でオーナー(加盟店契約によっては管理者) | 持たない(管理者) |
| 店舗名・メインカテゴリ | 決める・変更する | 変更しない | 本部の指示で入力する |
| 営業時間・臨時休業 | 年末年始など全店舗共通の分 | 自店舗の変更を連絡する | 連絡を受けて反映する |
| 写真 | ロゴ・商品などブランド共通の写真 | 外観・店内を撮影する | 選んで掲載する |
| 投稿 | 全店舗共通のキャンペーン文 | 店舗独自の告知のネタを出す | 作成と予約 |
| 口コミ返信 | 返信の方針と使わない表現 | 事実の確認と承認 | 下書きと投稿 |
| 月次の数字 | 全店舗を比べて判断する | 自店舗の数字を確かめる | 集計と報告 |
| 停止・重複・「Google による変更」 | 対応を判断する | 現地の事実を確かめる | 手続きを行う |
オーナーと管理者でできることの違い
管理者は、オーナーができる作業のうち「ユーザーの追加と削除」と「プロフィールの削除」以外は、すべて行えます(Google公式ヘルプビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する、2026年10月22日時点)。投稿・写真・口コミ返信・営業時間の編集はどれも管理者でできるので、代行会社にオーナー権限を渡す理由はありません。
メインのオーナーは1人だけ。本部の担当者の個人アカウントではなく、会社のドメインのメールアドレスで作った本部用のアカウントをメインのオーナーにします。
同じビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理するでは、新しく追加したオーナーや管理者には7日程度の待機期間があり、その間はメインのオーナー権限の譲渡や、ほかのオーナー・管理者の削除ができないと説明しています(2026年10月22日時点)。担当者が交代するときは、退職の1週間以上前に追加しておきます。
加盟店オーナーをオーナーにするか管理者にするかは、加盟店契約で、店舗の名義や閉店時の扱いがどう決まっているかによります。加盟店の法人が店舗を運営し、口コミへの返信も自分で行うなら、オーナーに入れたほうが対応が止まりません。
この章で押さえるのは、代行会社には管理者で足り、オーナー権限は本部と加盟店で持つという線引きです。これが決まれば、ほかの作業の担当は表のとおりに割り振れます。
複数店舗のGoogleビジネスプロフィールを本部で管理する手順
本部の管理は、本部用アカウントの用意、ビジネス拠点グループの作成、10店舗以上なら一括確認、既存プロフィールの集約の4ステップで進めます。順番を逆にすると、加盟店が作ったプロフィールと本部が作ったプロフィールが重複しやすくなります。
ステップ1。本部用のGoogleアカウントを決める
info@ や meo@ のような、会社のドメインの共有アドレスでGoogleアカウントを作ります。二段階認証の受け取り先は会社の端末にします。日々の作業は、本部の担当者2名以上がそれぞれ自分のGoogleアカウントでオーナーか管理者に加わって行い、本部用アカウントのパスワードを共有しないようにします。Googleのビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理するも、各ユーザーが自分のGoogleアカウントを持っていれば、パスワードを共有せずにプロフィールを管理できると説明しています。担当者個人のGmailで始めると、退職のたびに権限の移し替えが必要になります。
ステップ2。ビジネス拠点グループに全店舗を入れる
ビジネス拠点グループは、複数のプロフィールをまとめて管理する機能です。Googleのビジネス拠点グループを作成、管理するでは、グループのオーナーや管理者として追加したユーザーは、グループ内の既存のプロフィールと、今後追加されるプロフィールのすべてにアクセスできると説明しています(2026年10月22日時点)。
代行会社に一部の店舗だけを依頼するなら、グループではなく対象の店舗ごとに管理者として追加します。グループ化と一括編集の操作はGBP複数店舗の一括管理の手順で解説しています。
ステップ3。10店舗以上なら一括確認を申請する
Googleのビジネス プロフィールを一括で確認するでは、条件を「スプレッドシートに、同じビジネスのプロフィールが10件以上含まれている」と説明しています。重複・停止・無効のプロフィールは10件に数えません。同じページでは、1つのアカウントに複数のビジネスの情報がある代理店は一括確認を行えないとしています。申請は、代行会社のアカウントではなく本部のアカウントで行います。
ステップ4。既存のプロフィールと権限を一覧にする
加盟店がすでに作ったプロフィールは、作り直さずに本部をオーナーとして追加してもらいます。全店舗の権限は次の列の表で記録し、四半期に1回、実際の管理画面と照らし合わせます。
店舗コード,店舗名,プロフィールのURL,メインのオーナー,オーナー(全員),管理者(全員),代行会社の権限,一括確認の対象,最終確認日
この章で押さえるのは、本部のアカウントでグループを作り、全店舗の権限を一覧で持っておくことです。一覧があれば、代行会社を変更するときも閉店のときも、誰の権限を外すかで迷いません。
代行の費用が変わる条件と契約前に確かめる8項目
フランチャイズのMEO代行の費用は、店舗数に加えて、口コミ返信に加盟店の確認を挟むかどうか、報告を店舗別に出すかどうかで変わります。同じ店舗数でも見積もりの金額が違うときは、次の5つの条件がそろっているかを先に比べます。
- 店舗数:1店舗あたりの単価が店舗数で下がる料金体系かどうか
- 口コミの件数と承認の流れ:加盟店の確認を挟むと、やり取りの手間が費用に乗る
- 投稿の作り分け:全店舗に同じ文を出すか、店舗ごとに書き分けるか
- 写真撮影:撮影を含むか、加盟店が撮った写真を使うか
- 報告の単位:全店舗の合計か、店舗別の閲覧数・ルート・通話数・ウェブサイトのクリックか
本部で運用した場合の工数も比べておきます。仮に30店舗で1店舗あたり月10件の口コミが届き、返信の下書きと投稿に1件10分かかるとすると、口コミ返信だけで月50時間です。店舗数ごとの月額の内訳は多店舗のMEO対策費用と本部に残す作業で解説しています。
代行会社と契約する前に確かめる8項目
1〜4はGoogleのサードパーティ ポリシーが代行会社に求めている内容に関わる項目です。5〜8は、フランチャイズの運用で本部が確かめる項目です。
- 代行会社は管理者で作業し、本部と加盟店が常にオーナー権限を持つ形か
- 解約を伝えてから7営業日以内に、代行会社が管理サービスとの関連付けを解除し、管理者権限を外す手順が契約で決まっているか
- 上位表示を保証したり、「Google 認定」のようにGoogleの関係者と誤解される組織アカウント名を使ったりしていないか
- 管理を請け負う前に、管理サービスが有料であることと、ビジネス プロフィール自体は追加料金がかからないことを書面で知らせ、請求書に管理費用を明記しているか
- 口コミ返信を加盟店が確認する期限と、期限を過ぎたときの扱いが決まっているか
- 口コミの依頼に、投稿と引き換えの特典や、スタッフに一定数の口コミを集めさせる方法を提案していないか
- 報告を店舗別に出し、店舗間の差を判断できる形か
- 店舗名・カテゴリの変更を、本部の承認なしに行わない取り決めがあるか
加盟店契約については、次の3点が決まっているかを確かめます。
- プロフィールのオーナー確認をどの名義で行うか
- 閉店・契約終了・店舗譲渡のときにプロフィールをどう扱うか
- 代行費用を本部と加盟店のどちらが負担するか
契約の内容は各社で違うため、決まっていなければ代行会社と契約する前に本部で決めます。
本部で決める作業と代行会社に依頼する作業
店舗名・カテゴリ・返信の方針・費用の負担は、本部で決める作業です。代行会社に任せられるのは、全店舗の投稿と返信の下書き、加盟店とのやり取り、店舗別の月次報告です。コレットラボのMEO対策の代行では、届いた口コミは店舗に内容を確認していただいたうえでコレットラボが返信し、閲覧数・ルート・通話数と口コミの件数・評価を毎月記録します。料金は、店舗数、投稿の頻度、追加・差し替える写真の枚数、口コミ返信の件数で変わります。加盟店の確認を挟む返信の流れや店舗別の報告は、ご希望の場合は初回のご相談で伺います。
この章で押さえるのは、見積もりを比べる前に、承認の流れと報告の単位を自社で決めておくことです。そこが決まっていないと、金額の差が作業の差なのか判断できません。
フランチャイズのMEO対策がうまくいかない条件
フランチャイズで起きやすい失敗は、権限・店舗名・重複・口コミの依頼方法・AIでの一括返信の5つです。どれも、本部と加盟店の分担が決まっていない状態で起きます。
加盟店オーナーの個人アカウントだけがオーナーになっている
加盟店が開業時に自分のアカウントで登録し、本部が入っていない状態です。店舗の譲渡や連絡が取れなくなったときに、本部は営業時間すら変更できません。本部をオーナーに追加してもらい、連絡が取れない場合はオーナー権限をリクエストします。
Googleのビジネス プロフィールのオーナー権限をリクエストするでは、リクエストを送ると現在のオーナーにメールで通知が届き、そのオーナーは3日以内に返信する必要があると説明しています(2026年10月22日時点)。交代時の手順は退職前のオーナー権限の引き継ぎ手順にあります。
店舗名に「〇〇駅前店」のような支店名を付けている
GoogleのGoogle に掲載するビジネス情報のガイドラインでは、同じ国にあるチェーンの拠点は、場所に関わらず同じ名称にするのが原則です。例外は、一部の拠点が実際の店舗・ウェブサイト・事務用品で一貫して別の名称を使っている場合と、サブブランドや部門のように種類の違う事業に、すべての拠点で一貫して別の名称を付ける場合です。加盟店が独自に支店名を足さないよう、店舗名は本部だけが変更できる作業にします。
本部と加盟店が別々にプロフィールを作り、重複している
同じGoogle に掲載するビジネス情報のガイドラインでは、ビジネス プロフィールは1つのビジネスにつき1つだけ作成するとしており、複数作るとGoogleマップとGoogle検索での表示に問題が起きることがあると説明しています。新しく作る前に、店舗名と住所でGoogleマップを検索し、既存のプロフィールがないか確かめます。すでに重複しているときはGoogleマップの重複を統合する手順で統合を依頼します。
本部が加盟店に口コミの件数の目標を課している
Googleの禁止または制限されているコンテンツ(マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー)は、販売者がスタッフに一定数のクチコミを募るよう求めることや、スタッフ名入りなど具体的な内容を含むクチコミを募るよう求めることを禁止しています。店舗の評価に口コミの件数を入れると、この禁止事項に当たる依頼が現場で起きやすくなります。
本部の目標は、返信までの日数や、営業時間などプロフィールの情報が正しいかどうかに置きます。
口コミの依頼方法を全店舗でそろえたい場合は、コレットラボが運営する口コミ管理ツールのRevipoで、来店後のアンケートに回答した方全員に、お礼の画面でGoogle口コミの投稿を任意で案内する進め方もあります。
AIで全店舗の口コミ返信を同じ指示から作っている
全店舗の返信を同じ指示でAIに作らせると、その店舗に無いメニューや設備に触れる返信が出ます。AIには、次の4つを店舗ごとに渡します。
- 店舗名
- 口コミの本文
- 加盟店が確かめた事実
- 本部の使わない表現の一覧
AIが作った返信の下書きは、投稿する前に加盟店が次の3点を確認します。
- 事実が合っているか
- 他店舗の情報が混ざっていないか
- 来店の事実など個人の情報に触れていないか
この章で押さえるのは、5つの失敗がどれも「誰が決めるか」が空いている作業で起きることです。分担表の空欄を埋めておけば、防ぎやすくなります。
フランチャイズのMEO対策のよくある質問
加盟店オーナーが先にプロフィールを作っていた場合、本部はどう管理に入ればいいですか?
作り直さず、加盟店オーナーに本部のアカウントをオーナーとして追加してもらいます。新しく作ると重複になり、Googleマップと検索での表示に問題が起きることがあります。加盟店と連絡が取れない場合は、オーナー権限のリクエストを送ります。
代行会社をビジネス拠点グループに入れれば、全店舗をまとめて任せられますか?
任せられますが、Googleのビジネス拠点グループを作成、管理するのとおり、グループに追加したユーザーはグループ内のすべてのプロフィールにアクセスできます。契約の対象が一部の店舗だけなら、対象の店舗ごとに管理者として追加します。解約したら、グループと各店舗の両方から外したか確かめます。
加盟店が閉店や契約終了になったら、プロフィールは削除すべきですか?
別の加盟店が同じ店舗を引き継ぐなら、削除せずにオーナーと管理者を入れ替えます。GoogleのGoogle アカウントからビジネス プロフィールを削除するでは、削除してもユーザーのクチコミは残り、オーナーや管理者による投稿・写真・動画・クチコミへの返信は削除されると説明しています(2026年10月22日時点)。どちらにするかは加盟店契約で先に決めておきます。
加盟店ごとに別の代行会社と契約していても問題ありませんか?
代行会社が加盟店ごとに分かれると、店舗名の付け方や返信の方針が店舗ごとに変わりやすくなります。本部が店舗名とカテゴリの変更を承認制にし、全店舗の権限の一覧を持っていれば、代行会社が分かれていても管理できます。
まずは本部のアカウントで business.google.com を開き、管理画面に出るプロフィールを、ステップ4の権限一覧と店舗コード(無ければ住所)ごとに1行ずつ照らし合わせてください。照らし合わせた結果に応じて、次のように対応します。
- 一覧にあるのに管理画面に出ない店舗は、本部の権限が空いている店舗です。加盟店オーナーに、本部のアカウントをオーナーとして追加してもらいます
- 管理画面にあるのに一覧に無いプロフィールは、重複か閉店済みの可能性があります。店舗名と住所でGoogleマップを検索して確かめます
代行会社の変更を検討しているなら、MEO代行会社を乗り換える手順と管理権限の確認表も参考になります。
全店舗の口コミ返信や投稿を本部だけで続けるのが難しいと感じたら、いまの店舗数と分担の状況をお聞かせください。コレットラボのMEO対策の代行では、店舗情報の更新、投稿の制作・公開、口コミへの対応、月次の報告を行います。権限の持ち方の見直しや、加盟店の確認を挟んだ返信の流れは、ご希望の場合は初回のご相談で伺います。
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