MEO対策の営業電話の見極め方|よくある提案の確認表と質問例
この記事の要点
- Googleは順位を売っていない。順位保証の提案は、測り方から確認する
- 電話では決めない。質問文6つと確認表10項目で見積書を比べる
- 「意味ない」と感じる条件は4つ。本文で見分け方を解説
MEO対策の営業電話は、提案の中身をGoogle公式の説明と照らし合わせると判断できます。
Googleビジネスプロフィールは無料で使えます。Googleは、ローカル検索の順位を上げるための依頼や支払いには応じていないと説明しています。
そのため「順位を保証します」という提案は、どうやって順位を測るのか、目標に届かなかったらどうなるのかを確認するまで判断できません。
この記事は、MEO対策の営業電話を受けて「契約してよいのか」「そもそも意味があるのか」を決めたい経営者・院長・店長の方に向けて書いています。電話口で使う質問文と、見積書を比べる確認表を使って、断るか話を進めるかを決められるようになることが、この記事のゴールです。
Googleビジネスプロフィールの登録や設定の操作手順は扱いません。自社で設定を進めたい方は、先にMEO対策を自社で進める手順とプロに任せる判断軸をご覧ください。
Contents / 目次
MEO対策の営業電話を見極める3つの基準
MEO対策の営業電話は、次の3つの基準で見極められます。1つでも答えがあいまいなら、その場では契約しないのが安全です。
- 提案の内容が、Googleが公式ヘルプで説明していることと食い違っていないか
- 作業の中身と、成果として数える数字の定義が書面で出てくるか
- 解約したあとも、Googleビジネスプロフィールの管理権限と、投稿・写真が自社のものとして残るか
MEO対策とは、Googleマップや「地域名+業種」の検索結果で自社の店舗や事務所が見つかりやすくなるように、Googleビジネスプロフィールの情報と口コミを運用することです。たとえるなら、Googleマップ上に出している看板と案内板を、定期的に手入れし続ける作業です。
Googleのヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」には、ローカル検索の順位は主に「関連性」「距離」「知名度」の3つで決まると書かれています。同じページには、ランキングを上げるための依頼や支払いには一切応じていないという注記もあります。営業電話の提案を聞いたら、まずこの説明と矛盾しないかを確かめてください。
よくある提案を、Google公式の説明との関係と、契約前に確認することに分けました。
| 営業電話でよくある提案 | Google公式の説明との関係 | 契約前に確認すること |
|---|---|---|
| 「◯か月で1位にします」「順位を保証します」 | 順位を上げるための依頼や支払いには応じていない、とGoogleは説明している | 対象の検索語、順位を測る地点、目標に届かなかったときの扱い |
| 「口コミを増やします」 | 対価と引き換えの口コミや、実際の体験に基づかない口コミはポリシーで禁止 | お客様への依頼方法と、特典の有無 |
| 「店名に地域名やサービス名を入れると上がります」 | ガイドラインは、実際の名称にキーワードを付け足すことを認めていない | 看板や登記と同じ名称のままか |
| 「投稿を毎週代行します」 | 投稿はGoogleが用意している機能で、使うこと自体は問題ない | 誰が内容を確認するか、写真の権利が誰にあるか |
| 「Googleの認定を受けています」 | 何の認定かによって意味が変わる | 認定の正式名称と、その認定が何を対象にしているか |
MEO対策の営業でよくある提案と、その場で確認すること
MEO対策の営業でよく出てくる提案は、それだけで違反になるとは限りません。確認したいのは、提案の言葉の裏で、具体的にどんな作業をするのかです。
「◯か月で1位」「順位保証」と言われたとき
順位保証の提案では、「どの検索語で」「どこから検索したときの」順位なのかを確認します。Googleマップの順位は「距離」の影響を受けるため、検索する人の位置によって変わります。
たとえば「地域名+整体」で1位と言われても、店舗の目の前で測った順位か、駅前で測った順位かによって数字は大きく変わります。店舗の近くの1地点だけで測った順位では、商圏全体でどう表示されているかは分かりません。
その検索語が実際に検索されているかも確認します。ほとんど検索されない語で1位になっても、電話や来店は増えないためです。契約前に「保証の対象になる検索語の一覧」と「順位を測る地点」を書面で出してもらいましょう。目標に届かなかったときに返金になるのか、作業期間が延びるのかも、あわせて確認します。
「口コミを増やします」と言われたとき
口コミを増やす提案では、「誰に、どうやってお願いするのか」を確認します。Googleの「マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー」は、実際の体験に基づかない口コミや、割引・特典などの対価と引き換えに集めた口コミを禁止しています。
業者が用意したアカウントで投稿する方法や、口コミを書いたお客様に割引を付ける方法は、この禁止事項に当たります。同じポリシーには、Googleがこうした口コミを削除し、アカウントの停止などの措置をとることがあると書かれています。提案書に「口コミ獲得」とあれば、依頼の方法を文書で説明してもらいましょう。
口コミは、来店したお客様に店舗から直接お願いするのが基本です。来店後のアンケートから口コミの投稿を任意でお願いする仕組みを自社で運用したい場合は、口コミ管理ツール「Revipo」を使う進め方もあります。
「店名や説明文を最適化します」と言われたとき
店名の変更を含む提案では、登録名が看板や名刺と同じ名称のままになるかを確認します。Googleの「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」は、ビジネス名に不要な情報を含めることを認めていません。
「◯◯整体院」を「◯◯整体院 地域名 腰痛」のように変える提案がこれに当たります。同じガイドラインには、不要な情報を含めるとビジネスプロフィールが停止される場合があると書かれています。詳しくは店舗名にキーワードを入れるリスクと正しい表記で解説しています。
一方で、説明文やカテゴリの見直しはMEO対策として正当な作業です。変更前と変更後の文面を、事前に確認させてもらえるかを確かめてください。
「Googleの関係者」「認定」を思わせる言い方をされたとき
Googleの担当者や提携先を思わせる言い方をされたら、会社名・所在地・折り返しの電話番号を聞き、いったん電話を切ってからご自身で調べます。Googleビジネスプロフィールは、Googleの公式ページで無料のサービスとして案内されています。
「Google認定」と言われたら、何の認定なのかを確認してください。Googleの認定制度としてよく知られているGoogle Partnersは、Google広告の運用に関する制度です。Googleマップの掲載順位を上げられる資格ではありません。
「今日決めてもらえれば初期費用は無料」と返事を急がされたときも、条件を書面で出してもらい、ほかの提案と比べてから決めれば十分間に合います。
この章の結論。順位・口コミ・店名・認定の4つの提案では、それぞれ「測る地点」「依頼方法」「登録名」「認定の正式名称」を聞けば、その場で資料を求めるか断るかを決められます。
MEO対策の契約前の確認点。電話口の質問文と見積書の確認表
契約前は電話で決めず、質問への回答と見積書を書面で集めてから判断します。次の4つのステップで進めると、2〜3社の提案を同じ基準で比べられます。
ステップ1 電話では決めず、提案書と見積書を送ってもらう
電話口では「社内で検討するので、提案書と見積書をメールで送ってください」と伝えます。
事業のために結ぶ契約は、特定商取引法のクーリング・オフの対象外になる場合があります。あとから取り消せない前提で、書面を確認するまでは返事をしないのが確実です。対象になるかどうか迷ったら、消費者庁の特定商取引法ガイドで対象の範囲を確認してください。
ステップ2 6つの質問で提案の中身を確かめる
提案書が届いたら、次の質問をメールで送ります。[ ]の中は自社の内容に書き換えてください。回答があいまいな項目が多いほど、契約後に「言った・言わない」のトラブルが起きやすくなります。
件名 MEO対策のご提案についての確認
[会社名][担当者名]様
ご提案ありがとうございます。社内で検討するため、次の6点を書面でご回答ください。
1. 順位の保証や目標がある場合、対象の検索語の一覧と、順位を測る地点・方法を教えてください。
2. 目標に届かなかった場合の扱い(返金・作業期間の延長・対応なし)を教えてください。
3. 口コミを増やす作業がある場合、お客様への依頼方法と、特典の有無を教えてください。
4. 店名・カテゴリ・説明文を変更する場合、変更前に文面を確認できますか。
5. Googleビジネスプロフィールには、どの権限(オーナー/管理者)で追加する想定ですか。
6. 契約期間、途中解約の条件、解約後の投稿・写真・権限の扱いを教えてください。
よろしくお願いいたします。
[自社名][氏名]
届いた提案書が長い場合は、Claudeなどの生成AIに提案書の本文を貼り付け、「この6つの質問のうち、提案書に答えが書かれていない項目を挙げてください」と指示すると、確認の漏れを減らせます。
貼り付ける前に、自社の顧客名・取引金額・担当者の連絡先など、社外に出せない情報は消しておいてください。社内でAIの利用ルールを決めている場合は、そのルールで入力してよい情報かどうかも確かめます。
契約してよいかどうかの判断は、回答を読んだうえでご自身で行ってください。
ステップ3 見積書と契約書を10項目で照らし合わせる
回答と見積書がそろったら、次の10項目で比べます。費用は主に、店舗数、対象の検索語の数、口コミ返信や投稿を誰が行うか、報告の頻度、契約期間によって変わります。月額の金額だけを比べても、作業範囲の違いは分かりません。
| 確認項目 | 見るところ | 注意したい書き方 |
|---|---|---|
| 1. 作業の範囲 | 月ごとの作業内容と回数 | 「運用一式」とだけ書かれている |
| 2. 順位の測り方 | 検索語・測る地点・測る方法 | 店舗の近くの1地点だけで測る |
| 3. 成果の定義 | 成果報酬の場合、何を1件と数えるか | 通話数や来店と関係なく、順位だけで課金される |
| 4. 口コミの集め方 | 依頼の方法と特典の有無 | 「口コミ◯件保証」 |
| 5. 店名などの変更 | 変更前に確認できるか | 事前の確認なしで変更する |
| 6. 権限 | オーナーか管理者か | メインのオーナー権限を求めている |
| 7. 報告の中身 | 通話数・ルート検索・ウェブサイトのクリック数が入るか | 順位の一覧しか報告されない |
| 8. 契約期間 | 最低契約期間と自動更新の有無 | 長い最低契約期間と自動更新がセットになっている |
| 9. 解約条件 | 違約金と、解約を申し出る期限 | 解約の申し出を数か月前までに求めている |
| 10. 解約後の扱い | 投稿・写真・権限がどうなるか | 解約時に写真や権限を引き上げる |
ステップ4 権限はメインのオーナーを渡さず、管理者として追加する
代行会社に作業を依頼するときは、自社のGoogleアカウントをメインのオーナーにしたまま、代行会社を管理者として追加します。Googleのヘルプ「ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する」によると、管理者は口コミへの返信や投稿の管理ができますが、ユーザーの追加・削除とプロフィールの削除はできません。権限ごとにできる操作は、Googleビジネスプロフィールの権限の違いと担当者の追加方法でも解説しています。
業者が自分たちのアカウントでプロフィールを新しく作り、そのままオーナーになる形で契約すると、解約するときに業者へ権限の移行を依頼する必要が出てきます。
この章の結論。質問文6つの回答と確認表10項目がそろわない提案は、比べる材料が足りていません。権限を管理者で追加できるかどうかは、解約できるかどうかに関わるので、契約前に必ず確認してください。
「MEO対策は意味ない」と感じる4つの条件
「MEO対策は意味ない」と感じるときは、MEO対策そのものより、業種や測っている数字が合っていないことが原因です。次の4つに当てはまると、営業電話の提案どおりに契約しても、問い合わせや来店につながりにくくなります。
Googleマップで探されにくい業種・商圏
お客様が「地域名+業種」で探さない業種では、MEO対策の効果が出にくくなります。全国から通販の注文を受ける会社や、紹介と既存の取引先から仕事が来ている会社がこれに当たります。
見分けるには、Googleビジネスプロフィールのパフォーマンスの画面で、ビジネスの検索に使われた検索語を確認します。画面で確認できる項目は、Googleのヘルプ「ビジネス プロフィールのパフォーマンスとインサイトを確認する」で確かめられます。店名での検索が大半で、業種名での検索がほとんど無い場合は、代行に費用をかける前に、どの検索語で探されたいのかを決めてください。
報告される順位の検索語が、実際には検索されていない
毎月の順位レポートに1位が並んでいても、その検索語で探す人がいなければ電話は増えません。業者が「上位を取りやすい語」を選んでいる場合、順位は良く見えても問い合わせは変わらないままです。レポートの数字の読み方は、MEO代行の順位レポートの読み方と数字が違う理由で解説しています。
成果報酬の「成果」が、売上と結びついていない
成果報酬型の契約で「指定した検索語で上位に入った日数」を成果として数える場合、通話や来店が増えなくても費用が発生します。契約書で「成果1件」の定義を読み、自社の売上につながる数字と比べてください。数え方ごとの損得は、MEO対策の成果報酬型の費用と成果の数え方で比べています。
契約前の数字を記録していない
契約前の通話数やルート検索の回数を記録していないと、半年後に効果があったのかを判断できません。営業電話を受けた月から、パフォーマンスの画面で次の3つの数字を毎月表に書き写しておくと、契約した場合も断った場合も、前後の数字を比べられます。
- 通話数
- ルート検索
- ウェブサイトのクリック数
それぞれの数字が何を数えているかは、Googleのヘルプ「ビジネス プロフィールのパフォーマンスとインサイトを確認する」に書かれています。効かない条件をさらに詳しく確かめたい方は、MEO対策が意味ないと言われる理由と見直しの順番もご覧ください。
この章の結論。業種名で探されているか、報告される検索語が実際に検索されているか、成果の定義が売上とつながっているか、契約前の数字があるか。この4つを確認すれば、「意味ない」と感じる原因がMEO対策そのものなのか、契約の中身なのかを切り分けられます。
MEO対策で自社で行う範囲と、代行に依頼する範囲
営業電話を断る場合も契約する場合も、基本情報の更新と、口コミを最終的に確認する作業は自社で続けるのが確実です。営業時間の変更や臨時休業を最初に知るのは、店舗の担当者だからです。
| 作業 | 自社で行うこと | 代行に依頼できること |
|---|---|---|
| 営業時間・臨時休業 | 変更が決まった日に更新する | 祝日や年末年始の営業時間の登録 |
| 口コミへの返信 | 低評価への返信内容を確認する | 返信の型づくりと下書き |
| 口コミの依頼 | 来店時の声かけと案内 | 依頼文と案内カードの作成 |
| 写真と投稿 | 店舗の日々の写真を撮る | 写真の選定、投稿文の作成と投稿 |
| カテゴリ・説明文 | 変更前に最終確認する | 近隣の同業者の調査と変更案づくり |
| 月次の数字 | 続けるか見直すかを判断する | 通話数などの集計とレポート作成 |
「AIで口コミ返信を自動化します」という提案もあります。生成AIは返信の下書きを作れますが、低評価の口コミへの返信には事実関係の確認と店舗としての対応が必要なので、送信前にご自身で読み直してください。進め方は口コミ返信をAIで下書きする運用フローで解説しています。
返信の型づくりや投稿、月次の数字の報告までまとめて任せたい場合は、口コミ返信まで任せるMEO対策の代行もご相談いただけます。メインのオーナー権限は自社に残したまま、口コミ返信の型と掲載内容を月ごとに見直し、次の月に変える項目を一緒に決めていきます。
MEO対策の営業電話についてよくある質問
MEOの営業電話で「このままだとGoogleマップに表示されなくなる」と言われたら?
その場で契約する必要はありません。まずGoogleマップで自社の店舗名を検索し、プロフィールが表示されるか、営業時間や電話番号が正しいかを確認してください。表示されない場合は、Googleマップに表示されない原因と確認の手順で原因を切り分けられます。
契約中のMEO業者を解約したいとき、先に確認することは?
自社のGoogleアカウントがプロフィールのオーナーになっているかを先に確認します。業者のアカウントだけがオーナーになっている場合は、解約を申し出る前に、自社へのオーナー権限の移行を依頼してください。あわせて、契約書で解約を申し出る期限も確認しておくと安心です。
営業電話の「月額◯円で上位表示」は、安ければ試してもいい?
月額より先に、最低契約期間と自動更新の有無を確認してください。月額が低くても、契約期間が長く自動で更新される契約なら、支払いの合計は大きくなります。口コミの集め方や店名の変更がガイドラインに反していれば、プロフィールの停止という費用以外の損失も出ます。
MEOの営業電話を断るときは、どう伝えればいい?
「Googleビジネスプロフィールは社内で運用しているので、今後のご連絡は不要です」と伝えれば十分です。理由を細かく説明する必要はありません。会社名・担当者名・日時をメモしておくと、同じ会社から再び電話があったときに、以前お断りしたことを伝えられます。
まずは今日、Googleビジネスプロフィールの管理画面で権限の設定を開き、メインのオーナーが自社のGoogleアカウントになっているかを確認してください。営業電話の見積もりを費用の内訳から比べたい方は、次にMEO代行の見積もりを12項目で確認するチェックリストを読むと、比べる項目が増やせます。
ここまで読んで、提案を比べる作業や毎月の運用を社内だけで続けるのは難しいと感じた方は、お気軽にご相談ください。Googleビジネスプロフィール運用のMEO対策代行では、いまのプロフィールの状況を伺ったうえで、自社で続ける作業と任せる作業を分け、どこから始めるかを一緒に決めます。
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