MEO対策の成果報酬型の費用|成果の数え方と固定月額との損益分岐
この記事の要点
- 成果報酬型の月額は、日額×キーワード数×成果の日数で計算
- 成果の数え方は順位・画面・地点など7項目。契約書の文言で確認
- 上限額が無い契約なら、固定月額÷(日額×キーワード数)の日数で固定月額と比較。上限額が固定月額より低ければ、月々の請求は成果報酬型のほうが安い
MEO対策の成果報酬型は、指定したキーワードで、決めた順位以内に入った日にだけ費用が発生する契約です。月の費用は「日額×キーワード数×成果の日数」で計算します。日額が同じでも、成果の数え方によって月の支払いは大きく変わります。固定月額と比べるときは、損益が分かれる日数を先に計算すると判断できます。
MEO対策の代行を検討していて、成果報酬型と固定月額の見積もりを並べて迷っている経営者・院長の方に向けた記事です。読み終わる頃には、契約書で確かめる7項目と、自社の条件でどちらが安いかを出す式が分かり、どちらで契約するかを決められる状態を目指します。
固定月額の見積もりの中身を1行ずつ確かめたい方は、MEO費用相場の考え方|代行見積りチェックリスト12項目を先にご覧ください。この記事では、成果報酬型の費用と成果の数え方を扱います。
Contents / 目次
成果報酬型と固定月額の違い。費用の決まり方と向く条件
成果報酬型は「決めた順位に入った日」に対して払う契約で、固定月額は「毎月の作業」に対して払う契約です。支払う対象が違うため、同じ業者でも、どちらを選ぶかで月の費用と受けられる作業が変わります。
成果報酬型では、上位に入らない日は費用が発生しません。そのかわり、上位に入る日が続くほど支払いが増えます。固定月額では、順位にかかわらず毎月同じ額を払い、投稿や口コミ返信などの作業を受けます。
| 比べる点 | 成果報酬型 | 固定月額型 |
|---|---|---|
| 支払いが発生する条件 | 指定キーワードで、決めた順位以内に入った日 | 毎月(順位は関係しない) |
| 月の費用の計算 | 日額×キーワード数×成果の日数。上限額があればそこで止まる | 契約した月額で一定 |
| 予算の読みやすさ | 成果の日数によって毎月変わる | 毎月同じ |
| 受けられる作業 | 順位を上げる作業が中心。口コミ返信・投稿が含まれるかは契約ごとに違う | 契約書にある作業の一覧どおり |
| 向く条件 | 対象キーワードで今は上位に入っておらず、最初の出費を抑えたい | 複数のキーワードや店舗を続けて運用したい。予算を固定したい |
| 契約前に確かめる点 | 成果の数え方(次の章の7項目)と上限額 | 月額に含まれる作業と、別料金になる作業 |
このほかに、Googleビジネスプロフィールの初期設定だけを一括で依頼する払い切り型もあります。設定を終えたあとの運用は、自社で行う前提になります。
成果報酬型の費用相場と内訳の比べ方
成果報酬型の日額や上限額は、業者が料金表や見積もりで個別に決めています。比べられる公的な統計が無いため、この記事では相場の金額を載せていません。その代わりに、届いた見積もりの金額を自社の条件に当てはめて、月の最大額と固定月額との損益分岐日数を出す計算式を扱います。業者によっては、対象キーワードごとや、成果とみなす順位ごとに日額を分けている場合もあります。
また、同じ日額でも、次の章で扱う成果の数え方が違えば、月の支払いは変わります。日額の数字だけでは安いかどうかを判断できないので、見積もりを比べるときは次の4つをそろえて並べます。
- 日額:1キーワードあたり、成果が出た日に1日いくらかかるか
- キーワード数:成果を数える語がいくつあるか
- 月の上限額:成果の日数が多くても、月いくらで止まるか
- 初期費用と最低契約期間:成果が出る前に発生する費用と、解約できるまでの期間
4つがそろえば、月の最大額を計算できます。仮に日額1,000円・キーワード2つで、30日すべて上位に入った場合は、1,000円×2×30日=60,000円です。上限額が30,000円の契約なら、支払いは30,000円で止まります。上限額が無い契約では、順位が安定するほど支払いが増えます。
Googleビジネスプロフィールの公式ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」には、「Google では、ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じておりません」と書かれています。
成果報酬型は順位を保証する契約ではありません。上位に入った日にだけ払う契約です。見積もりに「◯日で上位」という約束があっても、Googleに払って順位を買う方法は無いことを前提に読んでください。
この章の結論。成果報酬型を比べるときは、日額だけでなく、キーワード数・上限額・最低契約期間までそろえて月の最大額を出します。
MEO対策の成果の数え方。契約書で確かめる7項目
成果報酬型の「成果」は、業者ごとに定義が違います。同じ「3位以内で日額1,000円」でも、どの画面を、どこから、いつ測るかによって成果の日数が変わります。契約書か利用規約に、次の7項目が文字で書かれているかを確かめてください。
| 項目 | 確かめる内容 | 書かれていない場合に起きること |
|---|---|---|
| 1. 成果とみなす順位 | 3位以内か、10位以内か | 順位の幅が広いほど、お客様の目に留まりにくい順位の日も成果として数えられる |
| 2. 順位を測る画面 | Google検索の結果に出る地図の枠か、Googleマップアプリの一覧か | どちらの画面で測ったか分からず、自分で確かめた順位と請求の根拠を突き合わせられない |
| 3. 測る地点 | どの住所・どの駅を起点に検索するか | 店舗のすぐ近くで測ると、お客様が検索する場所より上位に出やすい |
| 4. 端末・時刻・回数 | スマホかPCか。1日何回、何時に測るか。1回でも入れば成果か | 「1日1回でも入れば成果」だと、成果の日数が多くなる |
| 5. 対象キーワード | 誰が選ぶか。契約の途中で変更できるか | 検索されていない語や、契約前から上位の語が対象に入る |
| 6. 日額と上限額 | キーワードごとの日額と、月の上限額の有無 | 月の支払いの最大額が読めない |
| 7. 記録と解約 | 日ごとの順位と検索画面の記録を出すか。最低契約期間と管理権限の扱い | 請求の根拠を確かめられない。解約時の手続きが決まっていない |
順位を測る地点と距離の関係
7項目のうち、3番目の測る地点は、Googleが順位の要素として挙げている距離に関わる項目です。Googleの公式ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」では、ローカル検索結果は主に関連性・距離・知名度で表示されると説明されています。距離については「検索しているユーザーから各ビジネス拠点までの距離を指します」と書かれています。
そのため、同じキーワードでも、店舗の目の前で検索したときと、2〜3km離れた駅で検索したときとでは順位が変わります。測定地点は、お客様が実際に検索しそうな場所(最寄り駅、住宅地、会社が集まる地区など)を2〜3か所選び、住所か駅名で契約書に書いてもらいます。
契約前に業者へ送る質問の文面
7項目は、口頭ではなく文書で回答をもらうのが確実です。次の文面は、そのままメールに貼って使えます。
件名:成果報酬型MEO対策の成果の数え方について
お見積もりをいただき、ありがとうございます。
契約前に、次の点を文書でご回答いただけますでしょうか。
1. 成果とみなす順位(◯位以内)
2. 順位を測る画面(Google検索の地図の枠/Googleマップアプリの一覧のどちらか、または両方か)
3. 順位を測る地点(住所または駅名)
4. 測る端末(スマホ/PC)、1日の計測回数と時刻、成果と判定する条件
5. 対象キーワードの決め方と、契約途中の変更の可否
6. キーワードごとの日額、月の上限額、初期費用、最低契約期間
7. 日ごとの順位と検索画面の記録の提出方法、解約時の管理権限の扱い
[会社名・店舗名]
[担当者名]
回答が「独自のシステムで計測しています」だけで、地点や時刻が書かれていない場合は、2〜4番を具体的に書いてもらいましょう。業者から届く順位の報告書の見方は、MEO代行の順位レポートの読み方|数字が違う理由と契約前の確認点で詳しく扱っています。
順位の日数より、電話やルート検索の件数で成果を確かめたい場合は、口コミ返信と投稿まで行うMEO対策の代行という進め方もあります。順位を上げる作業に加えて、口コミ返信や投稿の運用まで含めてご相談いただけます。
この章の結論。成果の数え方は7項目で決まり、特に測る地点・画面・時刻が書かれていない契約は、請求の根拠を確かめられません。契約前に文書で回答をもらいます。
固定月額との損益分岐日数の出し方
上限額が無い契約なら、成果報酬型と固定月額のどちらが安いかは、「固定月額÷(日額×キーワード数)」で出る日数で判断できます。1か月の成果の日数がこの日数を超えるなら固定月額のほうが安く、下回るなら成果報酬型のほうが安くなります。
上限額がある契約では、先に上限額と固定月額を比べます。上限額が固定月額より低ければ、成果の日数にかかわらず、月々の請求は成果報酬型のほうが安くなります。初期費用と最低契約期間は、別に比べてください。上限額が固定月額より高い場合は、上の式で出した日数で判断します。
仮に固定月額が30,000円、成果報酬型が日額1,000円・キーワード2つだとすると、30,000÷(1,000×2)=15日です。上限額が無い場合、成果の日数ごとの支払いは次のようになります。
| 1か月の成果の日数(仮の数字) | 成果報酬型の支払い | 固定月額30,000円との差 |
|---|---|---|
| 5日 | 10,000円 | 成果報酬型が20,000円安い |
| 15日 | 30,000円 | 同じ |
| 25日 | 50,000円 | 固定月額が20,000円安い |
成果の日数の見込みは、契約前に自分で順位を測ると立てられます。候補のキーワードを1〜2週間、同じ地点・同じ時刻にスマホで検索して記録すると、今の時点で何日くらい上位に入っているかの目安が分かります。
検索結果は、Googleへのログイン状態や検索履歴で変わることがあります。ブラウザのシークレットモード(Safariではプライベートブラウズ)で検索し、毎回同じ条件で記録してください。業者の計測とは条件が違うため、出た日数は見込みを立てるための目安として使います。
作業の範囲をそろえた比べ方
損益分岐日数をそのまま比べられるのは、両方の契約で受けられる作業が同じときだけです。固定月額に口コミ返信と週1回の投稿が含まれ、成果報酬型には含まれない場合は、その作業を自社で行う時間も費用に数えます。
仮に口コミ返信と投稿に月4時間かかり、担当者の時給換算が2,000円なら、8,000円を成果報酬型の側に足して比べます。先ほどの例では、成果報酬型の実質的な損益分岐は15日から11日に縮みます((30,000−8,000)÷2,000=11日)。
順位の次に見る通話とルートの件数
上位に入った日数と、問い合わせや来店の件数は一致しません。Googleビジネスプロフィールのパフォーマンス画面では、プロフィールの通話ボタンがクリックされた回数(通話数)と、ビジネスへのルートを検索したユーザーの数(ルート)を確認できます。指標の説明は公式ヘルプ「ビジネス プロフィールのパフォーマンスとインサイトを確認する」に載っています。
月の支払いをこの件数で割ると、1件あたりの費用が出ます。成果報酬型で上位の日数が増えても、通話とルートの件数が変わらないなら、対象キーワードの選び方を見直す合図です。計算の手順はMEO対策の費用対効果の出し方|通話1件あたりの単価で判断で解説しています。
この章の結論。損益分岐日数を出し、自社で行う作業の時間を足してから比べます。契約後は、順位の日数より通話とルートの件数で費用を判断します。
成果報酬型のMEO契約で費用がかさむ条件と防ぎ方
成果報酬型の費用がかさむのは、成果の数え方が店舗側に不利なまま契約した場合です。ここでは、成果報酬型ならではの4つの条件と、その防ぎ方を書きます。
契約前から上位にあるキーワードへの課金
店舗名に近い語や、「地域名+専門的なメニュー名」のように競合が少ない語は、契約前から3位以内に入っていることがあります。こうした語を対象にすると、順位を上げる作業が要らない日も成果として数えられ、初月から上限額に近い請求になることがあります。
防ぐには、契約前の1〜2週間、候補の語を自分で検索して順位を記録し、すでに上位の語は対象から外します。測り方はMEO順位を自分で確認する手順|無料の測り方とツール選びの観点で解説しています。
店舗の近くで測った順位とお客様が見る順位のずれ
測定地点が店舗の目の前だと、距離の要素によって上位に出やすくなります。お客様が検索するのが駅や住宅地、勤め先の近くなら、そこで見える順位は低いままで、支払いだけが増えます。測定地点は商圏の中の2〜3か所で指定し、契約書に住所か駅名で書いてもらいます。
順位を上げる作業に混ざるガイドライン違反
成果報酬型は、順位が上がった日に支払いが発生するため、どんな作業をしたかが見えにくい契約です。順位を上げる作業の中に、次のようなガイドライン違反が混ざっていないかを確かめます。
- 店舗名に不要な情報を足すこと:Googleの「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」で禁止されています
- 口コミの投稿と引き換えに、割引や無料の商品などを提供すること:「マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー」で禁止されています
ガイドラインには、違反するとビジネスプロフィールが停止される場合があると書かれています。停止された場合、その影響を受けるのは店舗側です。
契約書に「実施する作業の一覧」を付けてもらい、店舗名・カテゴリ・口コミの依頼方法を変える前には自社の承認を得る、という条件を入れます。店舗名の扱いは店舗名にキーワードはNG|Googleビジネスプロフィール正しい表記で解説しています。
オーナー権限を業者に渡したままの解約
Googleビジネスプロフィールのユーザーには、メインのオーナー・オーナー・管理者があります。公式ヘルプ「ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する」によると、オーナーはユーザーの追加と削除ができますが、管理者はできません。
業者がメインのオーナーで、自社が管理者の権限しか持っていない場合、解約時には業者にメインのオーナーを自社へ譲渡してもらう必要があります。それまでは、業者の権限を自社で外せません。
業者には管理者の権限で参加してもらい、メインのオーナーは自社に残します。権限の違いはGoogleビジネスプロフィールの権限付与|担当者追加と権限の違いで確認できます。
自社で行う範囲と依頼する範囲
成果報酬型でも固定月額でも、店舗の実態を知っている自社でしか書けない情報があります。営業時間・臨時休業・メニューと価格の更新、来店したお客様への口コミの依頼は、自社で行う範囲です。口コミの返信文はAIで下書きを作れますが、事実と違う内容や、お客様が特定される書き方が混ざっていないかは、自社で確認してから送ります。
口コミの依頼と返信を自店舗で回したい場合は、口コミ管理ツールのRevipoのようなツールを使う方法もあります。機能と料金は、リンク先でご確認ください。
依頼する範囲は、順位の計測と月ごとの報告、投稿の企画、競合の変化に合わせた設定の見直しです。依頼する前に、前の章の7項目と作業の一覧が契約書に文字で書かれているかを確かめてください。
この章の結論。対象キーワード・測定地点・作業の一覧・権限の4点を契約前に決めておけば、成果報酬型で費用だけが増える状態を防げます。
成果報酬型のMEO対策でよくある質問
「3位以内」と報告されたのに、自分でGoogleマップを開くと5位でした。請求は正しいのでしょうか?
測る地点・端末・時刻・画面が違えば、順位は変わります。請求が正しいかは、契約書にある測定条件と、その日の記録(検索画面の保存など)で確かめます。条件が書かれていない契約なら、次の更新前に地点と時刻を文書で決めてもらいましょう。
成果報酬型で始めて、途中から固定月額に変更できますか?
変更できるかどうかは業者の規約によります。変更できる場合も、最低契約期間や初期費用が条件になることがあります。契約前に「プランの変更条件」を確認しておきましょう。
上限額が無い契約で、成果の日数が損益分岐日数を超えた月は、「超えた日数×日額×キーワード数」の分だけ、固定月額より多く払っています。毎月のこの額を、変更にかかる初期費用や最低契約期間と比べて判断します。
3店舗をまとめて成果報酬型で契約すると、費用はどう数えますか?
日額が店舗ごと・キーワードごとにかかる契約なら、3店舗×2語で6本分の成果の日数を数えます。店舗数に応じて単価が下がるか、全体の上限額を設けられるかを見積もりの段階で確認します。測定地点も店舗ごとに変わるので、店舗別に書いてもらいます。
成果報酬型なのに初期費用がかかると言われました。何の費用ですか?
まず見積書に作業の内訳があるかを確認します。カテゴリの見直し、写真の登録、順位計測の設定など、何をするかが書かれていれば他社と比べられます。「初期費用一式」だけなら、作業内容を文書で出してもらいましょう。自社でできる作業の見分け方はMEO対策の初期費用の内訳で解説しています。
まずは、成果報酬型の見積もりで対象になっているキーワードを1つ、スマホで検索し、今の順位をメモしてください。すでに3位以内なら、その語は対象から外す候補です。契約形態ごとに業者へ任せられる範囲を比べたい方は、MEO業者への丸投げは契約形態で決まる|確認6項目も参考になります。
成果の数え方を契約書で確かめる時間が取れない、見積もりの比べ方に迷っているという場合は、コレットラボにご相談ください。いまの見積書や契約書を拝見しながら、計測の条件と、自社で続ける作業を一緒に洗い出します。契約前から相談できるMEO対策の代行の内容は、リンク先のページでご確認いただけます。
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