パーソナルジムのGoogleマップ対策|口コミの集め方と代行範囲
この記事の要点
- 代行に任せるのは更新・投稿・返信の下書き。口コミの依頼と写真はジムで行う
- 減量の数字とビフォーアフター写真は、投稿にも口コミへの返信にも書かない
- 見積もりが変わる4つの条件と、契約前に確認する6つの質問を本文に掲載
パーソナルジムのGoogleマップ対策は、代行会社に任せられる作業と、ジムの中でしかできない作業に分かれます。情報の更新・投稿・口コミ返信の下書きは任せられます。一方で、口コミの依頼とトレーニング風景の写真は、会員と直接会うトレーナーにしか用意できません。見積もりの金額は、この分担をどこで分けるかによって大きく変わります。
1〜3店舗のジムを運営していて、Googleマップの運用を外部に任せるか決めたい経営者の方に向けた記事です。読み終わる頃には、見積もりを比べる基準と、社内に残す作業の担当者を決められるはずです。
この記事は、Googleビジネスプロフィールの登録が済んでいる前提で書いています。まだの場合は、先にGoogleビジネスプロフィールのオーナー確認|方法の選び方と再申請をご覧ください。
Contents / 目次
パーソナルジムのGoogleマップ対策で、代行に任せる作業と自社に残る作業
代行会社に任せられるのは、情報の登録と更新・投稿・口コミ返信の下書き・数字の報告です。口コミの依頼・写真の撮影・返信を送る前の確認は、ジムの側に残ります。この分け方を先に決めておけば、見積もりに何が含まれているかを確かめられます。
Googleビジネスプロフィールとは、Google検索とGoogleマップに出る店舗情報を、オーナーが無料で管理できる仕組みです。「地域名 パーソナルジム」で検索する人が見比べる項目としては、料金、個室かどうか、女性トレーナーがいるか、体験を予約できるかなどが考えられます。こうした情報は代行会社が登録できます。ただ、その判断の決め手になる口コミと写真は、ジムの中からしか出てきません。
| 作業 | 担当 | ジムに残る理由・確認すること |
|---|---|---|
| 営業時間・料金メニュー・休館日の登録と更新 | 代行に任せられる | 料金の改定や休館日を代行会社に連絡する担当者を決める |
| 投稿(キャンペーン・体験枠の案内) | 代行に任せられる | 効果の表現が入っていないか、公開前にジムで確認する |
| 口コミ返信 | 下書きは代行やAI、送信前の確認はジム | 会員の事情を知っているのは担当トレーナーだけ |
| 口コミの依頼 | ジム | 会員と顔を合わせるのはトレーナーだけ |
| 写真・動画の撮影 | ジム(撮り方の指示は代行) | 写り込む会員の同意はジムでしか取れない |
| 順位と、電話・経路検索などの数の報告 | 代行に任せられる | どの地点・どのキーワードで測るかを契約前に決める |
| 体験予約の件数と入会率の記録 | ジム | 代行費用が見合うかは、この数字でしか判断できない |
表で見ると、口コミの依頼、写真・動画の撮影、返信を送る前の確認、体験予約と入会率の記録は、ジムの中に残る作業だと分かります。口コミの依頼を自社で続けるなら、来店後のアンケートから口コミの投稿を任意でお願いできる、無料プランのある口コミ管理ツールを使う方法もあります。
この章の結論。見積もりを比べる前に、表の「ジム」の行を誰が担当するかを決めます。ここが空いたままだと、どの代行会社に依頼しても口コミは増えません。
パーソナルジムの口コミの集め方と返信の確認点
パーソナルジムの口コミは、依頼する場面を決めて、条件の合う会員全員に同じ依頼文を送る形で集めます。特典は付けません。Googleは口コミを依頼すること自体を認めていて、公式ヘルプでも依頼用のリンクとQRコードの作り方を案内しています。
ステップ1 依頼する場面を1つに決める
依頼する場面は、次の2つのうちどちらか1つにし、1人の会員には1回だけ依頼します。
- 入会手続きが終わった直後(体験の感想をまだ覚えているうちに依頼する)
- 最初の目標を確認するセッションの終わり(通い始めて数回たち、書く内容がある)
体験セッションの終わりは避けます。この時間は入会の案内をする場面なので、そこで口コミも依頼すると、入会を見送った人が断りにくくなります。
「目標を達成した会員にだけ依頼する」という選び方もしないでください。Googleの禁止または制限されているコンテンツのポリシーでは、販売者が肯定的なクチコミを選択的に募る行為を、「評価の操作」として禁止しています。場面で決めて全員に依頼すれば、この条件に触れずに済みます。
ステップ2 口コミ用のリンクとQRコードの用意
口コミの投稿画面を開くリンクとQRコードは、Googleビジネスプロフィールから作れます。GoogleのリンクまたはQRコードを作成してクチコミをリクエストする方法のヘルプには、次のように書かれています。
「ユーザーがビジネス プロフィールにクチコミを投稿しやすくするために、リンクまたは QR コードを作成して共有し、クチコミをリクエストできます。」
同じヘルプでは、領収書、お礼のメール、チャットの最後、店舗に貼るQRコードといった使い方が紹介されています。パーソナルジムなら、予約確認に使っているLINEのメッセージか、ロッカールームと受付のQRコードが使いやすい場所です。貼る位置と印刷のサイズはGoogle口コミQRコードの作り方|設置場所と依頼文まで5ステップで解説しています。
ステップ3 そのまま使える口コミの依頼文
ジムに通っていることを知られたくない会員もいます。依頼文には、書かなくてよいことを先に書いておきます。LINEでもメールでもそのまま使える文面です。
[会員名]様
本日もトレーニングお疲れさまでした。
よろしければ、Googleマップに当ジムの口コミをお寄せいただけないでしょうか。
これから体験を検討している方が、通う前の参考にしています。
・投稿は任意です。投稿されなくても、今後のセッションは何も変わりません
・体重や体型の変化など、書きたくないことは書かなくて大丈夫です
・口コミには、Googleアカウントに設定しているお名前が表示されます
投稿はこちらから
[口コミ用のリンク]
[ジム名][トレーナー名]
名前の表示を気にする会員へ説明する内容は、Googleマップ口コミの名前表示の基本|匿名希望のお客様への答え方にまとめています。
ステップ4 AIで返信の下書きを作るときの確認点
口コミへの返信は、AIに下書きを作らせてかまいません。ただし、送信する前にジムで確認します。AIには口コミ本文と、返信で触れてよい事実だけを渡します。出発点として、次のような短い指示で十分です。
パーソナルジムのオーナーとして、次の口コミへの返信を150字以内で書いてください。
・体重、体脂肪率、期間などの数字は書かない
・会員の体の状態やセッション中の会話には触れない
・お礼と、今後のセッションで続けることを1つだけ書く
口コミ本文:[ここに貼る]
出てきた下書きは、次の4点を確認してから送信します。
- 数字:口コミにある「3か月で8kg減」のような数字を、返信で繰り返していないか。返信はジムが書く文章なので、ジム自身が効果を約束しているように読めてしまう
- 個人の情報:持病、けが、仕事など、セッションで聞いた話が入っていないか
- トレーナー名:名前を出すなら、本人の了承を取っているか
- 低評価への返信:「勧誘がしつこい」などの指摘には、担当者に経緯を確認してから返信しているか
低評価への返信文の型は口コミ返信の例文集|美容室・飲食店・歯科など業種別テンプレが参考になります。
この章の結論。依頼する場面を1つ決めて、依頼文とQRコードを用意すれば、口コミの依頼はジムの中で続けられます。返信の下書きは外部やAIに任せ、数字と個人の情報を確認する担当者をジムの中に決めておきます。
パーソナルジムのMEO代行の費用と、契約前に確認する質問
MEO代行の月額は、作業量と、ジムの側に残す作業の量によって変わります。MEOとは、Googleマップで自社が見つかりやすく、選ばれやすくするための取り組みです。相場の金額だけを比べても判断できません。金額に何が含まれているかを、次の条件で確認します。
見積もりの金額が変わる4つの条件
| 条件 | 金額が上がる場合 | 確認すること |
|---|---|---|
| 店舗数 | 店舗ごとに月額がかかる契約 | 2店舗目から割り引かれるか、情報の更新をまとめて行えるか |
| 投稿と返信の本数 | 月の投稿本数や返信件数に上限がない | 上限を超えたら別料金になるか、返信の下書きを誰が書くか |
| 写真 | 撮影スタッフがジムに来る | 撮影の回数と、会員が写らないように撮る段取りを決めるか |
| 予約ページ・ホームページ | 体験予約のページも制作する | 制作費が月額に含まれているか、別の見積もりか |
成果報酬型の契約では、「成果」を何で数えるかによって支払う額が変わります。数え方の違いはMEO対策の成果報酬型の費用|成果の数え方と固定月額との損益分岐で比べています。
代行費用が見合うかの計算例
代行費用が見合うかどうかは、入会1人あたりにいくらかかったかで判断します。ここで使う数字は計算のための仮のもので、相場ではありません。
- 仮に代行の月額を3万円とする
- Googleマップ経由の体験予約が月4件、そのうち入会が2人だったとする
- 入会1人あたりの費用は、3万円÷2人で1万5千円になる
- この金額を、会員1人が在籍中に払う月会費の合計と比べる
この計算には、体験予約を受けたときに「何で知りましたか」と質問し、Googleマップと答えた件数を記録しておく必要があります。記録がないと、代行を続けるかどうかを数字で判断できません。
パーソナルジムのホームページ制作もまとめて依頼するかの判断
Googleビジネスプロフィールのウェブサイト欄から、料金とコースの説明に進めるページがあるかどうかで判断します。コースが1つで、予約システムのページに料金まで載っているなら、ホームページを新しく作らなくてもGoogleマップからの予約は受けられます。
ダイエット・ボディメイク・シニア向けなど複数のコースがあり、それぞれ料金と回数が違う場合は、説明するページが必要です。Instagramの投稿は新しいものから順に並ぶため、料金表やトレーナーの紹介が過去の投稿に埋もれやすくなります。1ページにまとめておけば、ジムを比べている人が料金とトレーナーをまとめて確認できます。AIで体験予約ページの文章案を作り、自社で公開する方法もあります。その場合も、料金・解約の条件・効果の表現は自社で確認します。
契約前に代行会社へ確認する6つの質問
- Googleビジネスプロフィールのオーナーはジムのままで、代行会社は管理者として追加する形ですか
- 口コミへの返信は、ジムが確認してから送信しますか
- 順位は、どの地点から、どのキーワードで測りますか
- 写真はジムで撮りますか。撮影に来てもらえますか
- 口コミを増やす方法として、何を提案していますか(特典の提供や代筆が含まれていないか)
- 解約したとき、投稿や写真、報告のデータはどう扱われますか
1の権限の違いはGoogleビジネスプロフィールの権限付与|担当者追加と権限の違いで、3の測り方はMEO代行の順位レポートの読み方|数字が違う理由と契約前の確認点で説明しています。
「順位を保証します」と言う会社には、何位を、どの地点で、どれだけの期間保証するのかを確認してください。Googleはローカル検索結果のランキングに関するヘルプで、関連性・距離・知名度の3つの要素を示していますが、詳しい計算方法は公開していません。そのため、保証の中身を確認しないと比べられません。
自社で行う範囲と、代行に依頼する範囲
ジムに残すのは、次の4つの作業です。
- 口コミの依頼
- 写真の撮影
- 返信の最終確認
- 体験予約と入会の記録
どれも会員と会うジムにしかできないため、週に数分でも担当者を決めておきます。
それ以外の作業は代行に依頼できます。掲載情報の更新から口コミ返信までのMEO対策の代行では、営業時間・サービス項目・写真などの店舗情報の更新、投稿の制作と公開、口コミへの返信、月次の報告を行います。口コミへの返信は、ジムで内容を確認していただいたうえで公開します。トレーナーは、会員への口コミの依頼と写真の撮影に時間を使えます。
この章の結論。4つの条件で見積もりの中身を比べ、6つの質問の答えをもらってから契約します。入会1人あたりの費用を計算できるよう、体験予約の経路を契約前から記録しておきます。
パーソナルジムならではの失敗と防ぎ方
パーソナルジムで注意したいのは、体の変化を伝えたい気持ちから、表現や口コミ集めが規約や法律の線を越えてしまう失敗です。次の4つは、パーソナルジムで特に確認しておきたい点です。
ビフォーアフター写真と減量の数字の掲載
会員の変化をGoogleマップの写真や投稿で伝えようとして、「2か月でマイナス10kg」のような数字とビフォーアフター写真を載せてしまう失敗です。誰でも同じ結果が出ると受け取られる表現は、実際のものよりも著しく優良であると示す表示として、景品表示法の優良誤認表示にあたるおそれがあります。
「個人の感想です」と書き添えれば載せてよい、とは考えないでください。体験談を用いる場合の打消し表示の考え方は、消費者庁の「打消し表示に関する表示方法及び表示内容に関する留意点(実態調査報告書のまとめ)」にまとめられています。原文を確認してから判断します。Googleマップには、トレーニング中の様子・設備・個室の写真を載せ、体の変化はカウンセリングで個別に説明するのが安全です。
無料体験や入会金の割引と引き換えの口コミ依頼
「口コミを書いてくれたら入会金を割り引きます」「投稿で体験を1回無料にします」といった依頼は、Googleの禁止または制限されているコンテンツのポリシーで禁止されています。このポリシーでは、クチコミの投稿と引き換えに割引や無料の商品・サービスなどのインセンティブを提供する行為が、「虚偽のエンゲージメント」として挙げられています。
特典を付けたくなったときは、口コミで割引はGoogle規約違反|特典の置き換え表と依頼文例を先に確認してください。紹介キャンペーンのように、口コミと関係のない特典として別に設計できます。
トレーナーごとの口コミ件数ノルマ
トレーナーごとに「月3件」などの口コミ件数の目標を課すと、担当トレーナーの家族や友人、トレーナー本人の投稿が混ざるおそれがあります。
Googleの禁止または制限されているコンテンツのポリシーでは、一定数のクチコミを募るよう販売者がスタッフに要求すること自体を禁止しています。同じポリシーでは、雇用関係や家族関係などの利益相反に基づくコンテンツも禁止しており、トレーナー本人や家族が投稿した口コミは、これにあたるおそれがあります。
トレーナーごとに確かめるのは、「ステップ1で決めた場面で、条件の合う会員全員に依頼したか」です。依頼や投稿の件数を目標にせず、投稿されたかどうかはトレーナーの評価に含めません。
会員の写り込みと、ビルの入口が分からない写真
トレーニング風景の写真に、同意を取っていない会員の顔や体が写り込むことがあります。体型を気にして通う会員もいるため、掲載を断られることも前提にします。撮影はトレーナー同士か、書面で同意をもらった会員に限ります。
雑居ビルやマンションの上階にあるジムは、ピンの位置が合っていても入口が分からないと、体験の初日に遅れて来る方が出るおそれがあります。ビルの外観、エレベーター、ジムの扉の3枚を写真に加え、説明文に「〇〇ビル5階、エレベーターを出て右」のように道順を書いておきます。
この章の結論。次の4点を代行会社と共有しておけば、代行側の投稿や提案が線を越えたときにも気づけます。
- 数字を載せない
- 見返りを付けない
- 口コミの件数をノルマにしない
- 同意のない写真を使わない
パーソナルジムのGoogleマップ対策でよくある質問
会員さんから「口コミに体重の変化を書いてもいい?」と質問されたら?
会員ご本人が自分の体験として書くのは自由です。ジムから「数字を入れてください」とはお願いしません。Googleのポリシーでは、クチコミに特定の内容を含めるよう依頼することも禁止されています。返信でも、その数字を繰り返さずに、通い続けてくださっていることへのお礼を中心に書きます。
Instagramを運用していれば、パーソナルジムにホームページは要りませんか?
コースが1つで、予約ページに料金まで載っているなら、なくても予約は受けられます。コースが複数ある、料金に回数券と月額がある場合は、料金とトレーナーを1ページで説明できるページがあると、Googleマップから体験予約まで進みやすくなります。
女性専用や完全個室であることは、Googleマップでどう伝えればいいですか?
説明文の最初の1文に書き、個室の写真を加えます。Googleビジネスプロフィールには「属性」の項目があるので、選べる項目があれば設定します。Googleのビジネスの属性を管理するヘルプでは、一部の属性は特定の地域、国、業種に限って変更可能と案内されています。選べる項目は管理画面で確認してください。
2店舗目を出すとき、1店舗目の口コミは引き継げますか?
Googleのビジネス プロフィール間でクチコミを移動するヘルプで、クチコミが新しい住所へ自動的に移動されると案内されているのは、移転して同じビジネス名を使い続ける場合です。1店舗目の営業を続けたまま2店舗目を出すのは移転ではないため、2店舗目のプロフィールは口コミのない状態から始まる前提で準備します。開業前から依頼文とQRコードを用意し、最初の会員が入会した時点で依頼を始められるようにしておきます。
まずはスマホでジム名を検索し、プロフィールの写真にビフォーアフター写真や会員の顔が写ったものが残っていないかを確認してください。代行会社の見積もりをすでに受け取っている場合は、MEO費用相場の考え方|代行見積りチェックリスト12項目と照らし合わせると、抜けている作業が分かります。
口コミの依頼はジムで続けられそうだけれど、更新や返信まで手が回らないという場合は、投稿と口コミ返信を任せられるMEO対策の代行もご検討ください。初回の無料相談で、いまの運用の状況とご希望を伺い、先に更新する項目、対応範囲、費用の目安をお伝えします。料金や詳細はリンク先のページでご確認いただけます。
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