MEO対策の依頼先の決め方|代行会社・制作会社・個人の違いと確認点
この記事の要点
- 依頼先は任せたい作業で選ぶ。代行会社・制作会社・個人で得意な作業が違う
- 代行会社の評判は、いま運用しているプロフィールの中身で確かめる
- オーナー権限は自社に残す。契約前に確認する8つの質問を本文に掲載
MEO対策の依頼先は、任せたい作業から選ぶのが近道です。投稿や口コミ返信を毎月続けてほしいならMEOの代行会社、公式サイトと一緒に店舗情報を修正したいなら制作会社、1店舗で作業量が少ないなら個人(フリーランス)が候補になります。どこに依頼する場合も、Googleビジネスプロフィールのオーナー権限は自社に残すことが前提です。
この記事は、経営者・院長・施設長など、MEO対策をどこに依頼するか決める立場の方に向けて書いています。読み終わる頃には、依頼先の候補を絞り込み、届いている見積もりや提案を、契約前の質問で確かめられるようになります。
費用の相場や、見積もりの項目ごとの確認はMEO費用の代行見積りチェックリスト12項目で解説しています。この記事では、依頼先の種類ごとの違いと、契約前に確認することを取り上げます。
Contents / 目次
MEO対策の依頼先3種類の違いと向いている会社
MEO対策の依頼先は、MEO代行会社・ホームページ制作会社・個人の3種類です。費用の安さより得意な作業の違いで選ぶと、契約後に「依頼したつもりの作業が見積もりに入っていなかった」というずれが起きにくくなります。
MEO対策とは、Googleマップや「地域名+業種」の検索で自社の店舗や事務所を表示させ、選ばれやすくする取り組みです。中心になるのは、Googleが無料で提供しているGoogleビジネスプロフィール(店舗情報を管理する仕組み)の運用です。
| 依頼先 | 得意な作業 | 向いている会社 | 契約前に気をつける点 |
|---|---|---|---|
| MEO代行会社 | 投稿・口コミ返信・順位計測を毎月続ける。複数店舗の一括管理 | 運用に時間を割ける社員がいない。2店舗以上ある | 担当1人が持つ店舗数が多いと、投稿文が定型になりやすい |
| ホームページ制作会社 | 公式サイトの店舗情報・予約の流れ・構造化データを、プロフィールと合わせて修正する | サイトのリニューアルと同時にMEO対策を始めたい | プロフィールの毎月の運用は、別メニューか対象外のことがある |
| 個人(フリーランス) | 小さな修正にもすぐ対応する。経営者と直接やり取りできる | 1店舗で、毎月の作業量が少ない | 病気や廃業で止まると引き継ぎ先がない |
表の比較で見てほしいのは、依頼したあとに社内で続ける作業です。どの依頼先でも、臨時休業の連絡や料理・施術の写真の素材は、店舗の中にいる人しか用意できません。依頼先を選ぶ前に、社内でどこまで続けられるかを決めておく必要があります。
この章の結論。毎月の運用を任せたいなら代行会社、サイトと店舗情報をまとめて修正したいなら制作会社、作業が少ない1店舗なら個人が候補です。次の4ステップで、自社に合う1社に絞り込みます。
MEO対策を依頼するまでの4ステップ
MEO対策の依頼先は、次の4ステップで決めます。見積もりを集める前に任せる作業を決めておくと、金額だけで比べるずれを防げます。
- 任せる作業を分担表に書き出す
- 見積もりの内訳を、分担表の行にそろえて比較する
- 代行会社の評判と運用実績を、実際のプロフィールで確かめる
- 契約前に8つの質問をして、最初の3か月で見る数字を決める
ステップ1 任せる作業を分担表に書き出す
最初に、MEO対策で発生する作業を書き出し、自社が担当する作業と依頼先が担当する作業に分けます。次の分担表は10の作業を並べたものです。頻度は一例なので、自社の業種に合わせて変更してください。
【MEO対策の分担表】店舗名:[ここに店舗名を入力]
作業|頻度の例|担当(自社/依頼先)|送信前に確認する人
1. 基本情報(店舗名・住所・電話番号・営業時間)の登録|初回のみ| |
2. 臨時休業・営業時間の変更|その都度| |
3. 写真の撮影|月1回| |
4. 写真の掲載|月1回| |
5. 投稿文の作成と掲載|週1回| |
6. 口コミ返信の下書き|その都度| |
7. 口コミ返信の送信|その都度| |
8. 星1〜2の口コミへの対応方針|その都度| |
9. 電話・ルート検索・サイトへのクリック数の報告|月1回| |
10. 公式サイトの店舗情報の修正|その都度| |
「送信前に確認する人」の欄を空けたままにしないことが大事です。口コミ返信を依頼先がそのまま送る契約にするか、自社が確認してから送るかで、依頼先の作業量も費用も変わります。
ステップ2 見積もりの内訳を分担表の行にそろえて比較
見積もりは、総額ではなく、分担表のどの行が含まれているかで比べます。同じ「月額」でも、投稿だけの会社と、口コミ返信や報告まで含む会社があるためです。費用が変わる条件は次の8つです。
- 店舗数:1店舗ごとの料金か、まとめての料金か
- 投稿の回数:月に何回、誰が文章を作るか
- 口コミ返信:件数の上限と、送信前に自社が確認する流れの有無
- 写真撮影:撮影に来てもらうのか、自社が撮った写真を掲載するだけか
- 初期設定:基本情報の登録やカテゴリの見直しを、初期費用として別に払うか
- 報告:順位だけか、電話や経路検索の数まで出すか、頻度は月1回か
- 契約期間:最低契約期間と、途中で解約するときの条件
- 料金の形:固定の月額か、成果が出たときに払う成果報酬か
見積もりが分担表の行に分かれていない場合は、行ごとに「含む・含まない」を書き込んでもらうよう依頼します。そのうえで、費用が見合うかを1件あたりで計算します。仮に月額3万円の依頼で、Googleマップ経由の電話が月10件あれば、電話1件あたり3,000円です。客単価と比べて見合うかを、契約前に確かめておきます。
ステップ3 MEO代行会社の評判と運用実績の確かめ方
MEO代行会社の評判は、口コミサイトやSNSの書き込みより、その会社がいま運用しているGoogleビジネスプロフィールで確かめるほうが確実です。書き込みから分かるのは連絡の速さや営業電話の多さで、運用の中身までは分かりません。評判の情報ごとに分かることの違いはMEO代行会社の評判の調べ方で詳しく解説しています。
運用中の店舗を2〜3件教えてもらえたら、次の4点を確認します。守秘義務で店舗名を出せない場合は、自社と同じ業種での投稿例や報告書の見本を提示してもらいます。
- 投稿の日付:数か月にわたって途切れずに続いているか
- 口コミ返信:どの口コミにも同じ文が繰り返されていないか
- 店舗名:実際の看板にない地域名やキーワードが足されていないか
- 写真:素材集の写真ではなく、その店舗で撮った写真か
ステップ4 契約前に確認する8つの質問と最初の3か月の数字
候補を1〜2社に絞ったら、契約前に次の8つを質問します。メールで送れば、回答を記録として残せます。
MEO対策のご依頼にあたり、契約前に次の点を確認させてください。
1. 月額に含まれる作業を、添付の分担表の行ごとに教えてください。
2. 担当者は何名ですか。担当者が変わる場合、引き継ぎはどう行いますか。
3. こちらのGoogleビジネスプロフィールには、どの権限で入りますか。オーナーはこちらのアカウントに残せますか。
4. 口コミ返信は、送信前にこちらで確認できますか。
5. 毎月の報告に、順位のほか、電話・ルート検索・サイトへのクリックの数は入りますか。順位はどの地点から測りますか。
6. 口コミを増やす方法として、お客様にどのように依頼する提案になりますか。
7. 最低契約期間と、途中で解約するときの条件を教えてください。
8. 解約後も、作成いただいた写真と投稿文をこちらで使い続けられますか。
あわせて、契約前の3か月分の数字を記録しておきます。Googleのビジネス プロフィールのパフォーマンスに関するヘルプにあるとおり、管理画面のパフォーマンスでは、電話・ルート検索・ウェブサイトへのクリックの数を確認できます。契約前の数字があれば、3か月後に依頼の効果を同じ物差しで比べられます。
順位の報告が届いたときの読み方はMEO代行の順位レポートの読み方で解説しています。
この章の結論。分担表を先に作り、見積もりをその行にそろえて比べ、運用中のプロフィールと8つの質問への回答で1社に決めます。契約前の数字を記録しておけば、3か月後に効果を判断できます。
依頼先の種類ごとに起きやすい失敗と防ぎ方
MEO対策の依頼で起きる失敗は、依頼先の種類によって違います。どれも契約前の確認で防げるものです。
代行会社のアカウントがオーナーになっている
代行会社が自分たちのGoogleアカウントでオーナー確認を済ませると、プロフィールのオーナーが代行会社になります。この状態で解約すると、自社だけでは管理画面に入れません。
管理画面に戻るには、代行会社にオーナーの譲渡を依頼するか、Googleのビジネス プロフィールのオーナー権限をリクエストする手順で、現在のオーナーに権限をリクエストします。同じページでは、リクエストを送ってから3日が経過しても返信がない場合、自社がそのプロフィールのオーナー申請を行える場合があると案内されています。
防ぐには、オーナー確認は自社のGoogleアカウントで行い、代行会社は管理者として追加します。権限ごとにできる操作の違いはGoogleビジネスプロフィールの権限の違いにまとめています。Googleのビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理するでは、ユーザーの権限としてオーナーと管理者があり、オーナーのうち1人がメインのオーナーになると案内されています。
制作会社に依頼してサイトとプロフィールの店舗情報が食い違う
サイトをリニューアルしたときに、住所の書き方・電話番号・営業時間がGoogleビジネスプロフィールと食い違うことがあります。たとえば「1F」と「1階」、旧番号と新番号が混在すると、検索した方がどちらを信じればいいか迷います。
防ぐには、公開前の確認項目に「店舗名・住所・電話番号・営業時間を、サイトとプロフィールで並べて照合する」を入れてもらいます。制作会社の見積もりにプロフィールの毎月の運用が含まれているかも、ステップ2の分担表で確認します。
個人に依頼して連絡が途絶え、作業記録が残っていない
個人に依頼している場合、担当者の体調不良や廃業で運用が止まると、代わりに対応できる人がいません。作業の記録が担当者のパソコンにしか無ければ、どの投稿をいつ出したか、どの口コミに返信したかを自社で追えなくなります。
防ぐには、オーナー権限を自社に残したうえで、投稿文と返信文を共有のスプレッドシートに記録してもらう条件で契約します。記録があれば、別の依頼先や社内の担当者がそのまま続けられます。
口コミの代筆や特典つきの依頼を提案される
口コミを増やす方法として、業者がお客様の代わりに口コミを書く提案や、割引や特典と引き換えに口コミを依頼する提案が含まれていたら、その依頼先は候補から外します。
Googleのマップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシーでは、次の行為が禁止されています。
- 特典との引き換え:金銭や割引、無料の商品やサービスと引き換えに、口コミの投稿を依頼する
- 利益相反のある投稿:現在や過去の雇用関係・契約関係・顧問関係、業界の競合関係など、利益相反となるつながりがある立場で、口コミを投稿する
- 選んで依頼する:良い評価をしてくれそうなお客様だけを選んで、口コミを依頼する
このポリシーでは、違反する口コミはマップから削除されると書かれています。業者が集めた口コミでも、消えるのは自社のプロフィールに載っている口コミです。ポリシーの原文と、提案書の文言を照らし合わせてください。提案の見分け方はGoogle口コミ代行業者の見分け方で詳しく解説しています。
「必ず1位にします」という順位の保証にも注意が必要です。Googleはローカル検索結果のランキングを改善するヒントで、表示順位を決める要素の1つに、検索する人と店舗の距離を挙げています。検索する地点によって順位が変わるので、1つの順位を保証すること自体が成り立ちません。
店舗名に地域名やキーワードを足して順位を上げる提案にも、注意が必要です。この提案のリスクは店舗名にキーワードを入れるリスクで解説しています。
この章の結論。代行会社ならオーナー権限、制作会社なら店舗情報の照合、個人なら作業記録の共有を、それぞれ契約条件に入れます。口コミの代筆や特典つきの依頼を提案する依頼先は、費用に関係なく候補から外します。
自社で続ける作業と依頼する作業の分け方
MEO対策を依頼しても、店舗の中にいる人にしか用意できない作業は自社に残ります。依頼しやすいのは、文章の作成と数字の集計です。
| 自社で続ける作業 | 依頼しやすい作業 |
|---|---|
| オーナー権限の管理 | 投稿文の作成と掲載 |
| 臨時休業・営業時間の変更の連絡 | 口コミ返信の下書き |
| 料理・施術・スタッフの写真の素材の用意 | 順位の計測と毎月の報告 |
| 星1〜2の口コミへの対応方針の決定 | 基本情報の登録とカテゴリの見直し |
| 来店したお客様への口コミのお願い | 公式サイトとプロフィールの店舗情報の照合 |
口コミ返信の下書きや投稿文は、生成AIでも作れるので、1店舗なら自社に残す選択肢もあります。ただし、AIは実際の来店内容を知らないため、低評価への返信は送信前に必ずご自身で確認します。AIで返信の下書きを作る流れはGoogleクチコミのAI返信の運用で解説しています。
依頼しやすい作業を毎月続ける人手が社内にない場合は、口コミ返信と投稿を任せるMEO運用代行をご相談いただけます。分担表の行ごとに、どれを任せ、どれを社内に残すかを決めてから運用を始められます。
MEO対策の依頼でよくある質問
ホームページを作った制作会社に、MEO対策もまとめて依頼していいですか?
サイトと店舗情報を同時に修正したいなら向いています。ただし、制作会社のメニューには、プロフィールの毎月の投稿や口コミ返信が含まれないことがあります。見積もりに投稿の回数と口コミ返信の有無が書かれているかを確認し、書かれていなければ運用だけ別の依頼先に任せる分け方もできます。
個人のMEO代行と連絡が取れなくなったら、プロフィールはどうなりますか?
自社のアカウントがメインのオーナーで、相手が管理者として追加されている場合は、管理画面から相手の権限を削除し、自社で運用を続けられます。Googleのビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理するでも、ほかのオーナーや管理者を削除できるのはオーナーだけと案内されています。困るのは、相手のアカウントがメインのオーナーになっている場合です。契約時に自社のGoogleアカウントでオーナー確認を済ませ、相手は管理者として追加しておきます。
MEOの代行会社を変更すると、これまでの口コミは消えますか?
口コミはGoogleビジネスプロフィールに付くもので、代行会社との契約とは別です。オーナー権限が自社に残っていれば、代行会社を変更しても、口コミの付いたプロフィールを自社で管理し続けられます。前の会社のアカウントがオーナーになっている場合は、解約する前にオーナー権限を自社のアカウントに移しておきます。
注意が必要なのは、前の会社が作った写真や投稿文を、解約後に使えない契約になっている場合です。変更する前に、写真と文章の扱いを契約書で確認しておきます。
「成果が出たときだけ費用が発生するMEO対策」を提案されました。何を確認すればいいですか?
成果を「どのキーワードで、どの地点から測って、何位以内」と数えるのかを確認します。業者が選んだ、検索される回数の少ないキーワードでは、順位が上がっても来店につながりません。固定の月額と比べた損益の分かれ目はMEO対策の成果報酬型の費用で解説しています。
今日できる最初の一歩として、Googleビジネスプロフィールの管理画面を開き、権限を持つユーザーの一覧で、自社のアカウントがオーナーになっているかだけ確認してください。依頼したあとの費用が見合うかを判断したい方は、通話1件あたりの単価で見るMEO対策の費用対効果もあわせてお読みください。
任せる作業は決まったものの、依頼先をどこにするかまだ迷っている方は、分担表や届いている見積もりをお持ちのうえ、お気軽にご相談ください。コレットラボでは、大分・福岡を中心にGoogleマップの運用を任せるMEO対策を行っています。どの作業を任せ、どの作業を社内に残すかを、お話を伺ったうえでお伝えします。
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