福岡のホームページ制作|フリーランスと制作会社の選び方
この記事の要点
- フリーランスと制作会社の差は、金額より公開後に誰が動くかに出る
- 費用が変わる理由は5つ。見積書は金額でなく抜けている行で比べる
- 契約前に確認する6項目と、そのまま送れる質問文を本文に掲載
福岡でホームページ制作をフリーランスに依頼するか、制作会社に依頼するかは、公開したあとの1年間、誰がサイトを触るのかで決めると失敗が減ります。作る作業そのものは、どちらに頼んでも同じ水準のものが仕上がることが珍しくありません。差がはっきり出るのは、公開後に修正・障害対応・更新が発生してからです。
この記事は、見積書を見て発注先を決める立場の方(経営者・役員・院長・施設長)に向けて書いています。読み終わる頃には、金額の比べ方、契約前に確認する6項目、制作者にそのまま送れる質問文が手元にある状態を目指します。
扱うのは発注先の選び分けと、契約前に決めておくことです。金額そのものの相場と見積書の妥当性についてはホームページ費用の相場と選び方|福岡で妥当か内訳で見抜くで詳しく解説しているので、金額の判断だけを急いでいる方は先にそちらをご覧ください。
Contents / 目次
フリーランスと制作会社の違いと、選び分けの基準
結論から書きます。フリーランス(個人事業主のWeb制作者)と制作会社の違いは、対応できるデザインの質ではなく、関わる人数と、公開後に動ける時間帯に出ます。1人で受けている以上、その人が動けない日はサイトも止まります。逆に、間に営業やディレクターが入らないぶん、伝えたことがそのまま実装に届きます。
テンプレートやAI生成ツールが選べるようになり、「見た目を作る」ための手段は増えました。発注先を比べるときは、デザイン力だけでなく運用体制もあわせて見ておくと判断がぶれません。
| 比べる項目 | フリーランス(個人) | 制作会社 | AIツールで自社制作 |
|---|---|---|---|
| 窓口 | 制作者本人が直接対応 | 営業・ディレクター経由が多い | 社内担当者 |
| 認識のズレ | 伝言が挟まらず起きにくい | 担当者の力量で差が出る | 起きない(決めるのも社内) |
| 対応できる範囲 | 得意分野に偏りが出やすい | 撮影・原稿・広告まで一括で頼める会社もある | 作れる範囲に限りがある |
| 担当が離れたとき | 代わりがいない | 社内で引き継がれる | 担当者の退職で止まる |
| 平日日中の緊急対応 | 本業の有無で大きく変わる | 営業時間内は連絡がつく | 社内で対処するしかない |
| 費用の傾向 | 同じ内容なら抑えやすい | 体制のぶん上がりやすい | ツール利用料が中心 |
フリーランスが向いているケース
ページ数が10〜20ページ程度で、掲載する内容が社内でほぼ固まっている会社は、フリーランスと相性が良いです。決める人と作る人が直接話せるので、打ち合わせ回数が少なくて済みます。
もう1つの条件は、社内に「更新を担当する人」がいることです。文章や写真の差し替えを自分たちで行える体制があるなら、制作者に毎回連絡する必要がなく、1人体制のリスクがそのまま経営リスクにはなりません。
制作会社が向いているケース
採用サイトや複数事業の紹介など、社内の関係部署が3つ以上関わる案件は制作会社が向いています。意見の取りまとめと進行管理そのものに工数がかかるため、その役割を担うディレクターがいる体制のほうが早く進みます。
また、サイトが止まると売上や予約が直接止まる業種(宿泊、飲食、クリニック、EC)も制作会社寄りの判断になります。平日日中に必ず連絡がつく相手であることの価値が、金額差を上回る場面があるからです。
この章の結論。判断の分かれ目は、社内に更新担当がいるか、サイトが止まったときの損失が大きいかの2点です。この2つが「いない・大きい」に当てはまる会社は、金額が上がっても体制のある相手を選ぶほうが結果的に安く収まります。
福岡のホームページ制作費用が変わる5つの理由
同じ「10ページのコーポレートサイト」でも、見積金額は会社によって大きく開きます。原因はほぼ次の5つで、ページ数ではありません。
- デザインを起こす画面の数:ページ数ではなく、デザインの型が何種類あるかで手間が決まります。10ページでも型が3種類(トップ・一覧・詳細)なら作業量は大きく減ります。
- 原稿と写真を誰が用意するか:取材・ライティング・撮影が含まれると金額は上がります。逆に安い見積は、この3つが社内支給の前提になっていることが多いです。
- 機能の数:問い合わせフォームだけか、予約・会員・多言語・EC機能まで入るか。フォームでも、確認画面や自動返信の有無で作業量が変わります。
- 既存サイトからの移行作業:URLの対応表作成、旧ページからの転送設定、メールやサーバーの移し替え。ここは表に出にくく、見積から抜け落ちやすい部分です。
- 公開後の保守を含むかどうか:WordPressの更新、バックアップ、障害対応、軽微な修正。月額で持つのか、その都度見積なのかで総額が変わります。
だから、金額を横に並べても比較になりません。見積書は「入っている行」ではなく「入っていない行」で比べてください。上の5つのうち、どれが書かれていないかを見るほうが早いです。
格安をうたうプランがなぜ安いのかは福岡のホームページ制作|格安プランが安い理由と確認点で分解しています。保守費だけを切り出して比べたい方はWordPress保守費用の相場と内訳もあわせてご覧ください。
初期費用が安いかわりに、複数年のリース契約や長期の解約制限が付いている契約があります。契約書に「中途解約時の残額一括」「自動更新」の記載がないかを、金額を見る前に確認してください。
この章の結論。比較するときは、各社の見積を同じ5項目の表に並べ替えてください。金額の差ではなく、どの作業が社内に残るかの差として読めるようになります。
契約前に確認する6項目と、そのまま送れる質問文
ここが記事の主役です。フリーランスへの依頼でトラブルになる場面は、技術ではなくほぼ全部この6項目の取り決め漏れから起きます。順番に決めていってください。
ステップ1 ドメインとサーバーを自社名義で契約する
最初に決めるのはここです。ドメイン(自社サイトのアドレス)とサーバーの契約を、制作者の名義・制作者のクレジットカードで取ってもらうと、あとで別の会社に頼むときに移せなくなります。
やり方は簡単です。次の3つを順に行ってください。
- 自社でサーバー会社のアカウントを作る
- 支払いを自社のクレジットカードに設定する
- そのログイン情報を制作者に共有し、技術的な設定作業だけを任せる
すでに制作者名義になっている場合は、名義変更ができるか、いつまでに行うかを契約前に書面で決めます。
更新期限の管理も自社側に置いておくのが安全です。理由と手順はドメイン・SSL期限切れでサイトが止まる前の更新管理の手順にまとめています。
ステップ2 納品物と、渡してもらう情報の範囲を決める
「納品」が何を指すかを言葉で決めます。公開されたサイトが見えている状態を納品と呼ぶ人もいれば、データ一式の受け渡しまでを納品とする人もいます。
最低限、次の4つを受け取る約束にしてください。
- WordPressの管理者アカウント
- サーバーとドメインの管理画面のログイン情報
- 使用した画像の元データ
- 有料テーマ・有料プラグインのライセンス情報:誰の名義で契約しているか、契約終了後に自社で使い続けられるかを、製品ごとの規約とあわせて確認します
ステップ3 修正の回数と、公開後の対応時間を数字で決める
「軽微な修正は対応します」は、あとで必ずもめます。デザイン案の修正は2回まで、公開後3か月間はテキストの差し替えを月2回まで無償、といった形で回数と期間を数字にしてください。
あわせて、連絡手段と返信の目安も決めます。メールかチャットか、返信は何営業日以内か。ここを決めておくと、返信が遅いと感じたときに感情の話ではなく、約束と照らして話ができます。
修正依頼の伝え方そのもので手戻りが減ります。伝え方の型は制作会社への修正依頼|一発で伝わる3点セットで解説しています。
ステップ4 社内が用意するものと、その締切を書き出す
制作が止まる原因の多くは制作者側ではなく、原稿と写真の遅れです。着手前に、社内が用意するものと担当者名、締切日を一覧にしてください。
- 原稿:会社概要、サービス説明、代表挨拶、よくある質問。手書きのメモ段階でも構いません
- 写真:外観、内観、スタッフ、商品。人物が写る場合は本人の掲載許諾も必要です
- ロゴデータ:拡大しても粗くならない形式(AI・EPS・SVG)。無ければ作り直しの費用が別途かかります
- 掲載可否の確認:取引先名や実績の公開許諾、業種によっては広告表現の法令確認
ステップ5 稼働時間帯と、本業の有無を聞く
失礼な質問ではありません。副業でWeb制作を行っている方は多く、その場合は連絡がつくのが平日夜と土日になります。休日しか動けない発注側にとっては、それが利点になることもあります。
聞くべきは「平日の日中に緊急連絡がついた実績があるか」です。サイトが表示されない、フォームが送信できない、といった障害は平日の営業時間に起きます。あわせて、対応できないときの代替手段(協力しているエンジニアがいるか)も確認しておきます。
ステップ6 契約書と請求まわりを経理と先に合わせる
業務委託契約書を交わすかどうかを決めます。個人との取引だからと口約束で進めると、修正範囲と著作権の扱いが宙に浮きます。制作物の著作権を発注側に譲渡するのか、利用許諾にとどめるのかは必ず文面に入れてください。あとでロゴやイラストを別媒体に使う場面で効いてきます。
請求面では、適格請求書(インボイス)発行事業者の登録番号があるかどうかを先に確認します。取扱いは自社の経理処理によって変わるので、登録番号の有無を経理へ伝えて、どう処理するかを決めておいてください。支払いサイト(月末締め翌月末払いなど)も、着手前に合わせます。
ここまでの6項目を、次の文面でそのまま送れます。相手を試す意図ではなく、認識を合わせるための質問だと一言添えると角が立ちません。
件名:制作のご相談にあたっての確認事項(6点)
〇〇様
お世話になっております。株式会社〇〇の〇〇です。
先日ご相談したホームページ制作について、社内で条件を決めるため
下記6点をご回答いただけますでしょうか。
1. ドメインとサーバーは当社名義で契約したいと考えています。
その形での作業は可能でしょうか。
2. 納品時に、次の情報をお渡しいただけますか。
・WordPress管理者アカウント
・サーバー、ドメインの管理画面ログイン情報
・使用した画像の元データ
・有料テーマ、プラグインを使う場合はそのライセンスの契約者名
3. デザイン案の修正回数と、公開後の無償対応の範囲(期間、回数)を
お教えください。ご連絡手段と、返信の目安の営業日数もあわせて。
4. 当社側で用意すべきもの(原稿、写真、ロゴデータ等)と、
いつまでに渡せばよいかをご指定ください。
5. 平日日中にご連絡がつく時間帯をお教えください。
ご対応が難しい期間が発生する場合の進め方もうかがえますか。
6. 業務委託契約書の締結は可能でしょうか。
制作物の著作権の扱い、適格請求書の登録の有無、
お支払い条件についてもご確認させてください。
お手数ですが、よろしくお願いいたします。
この章の結論。6項目の回答が返ってくるまでの速さと具体性が、そのまま制作中のやり取りの速さになります。回答が「都度相談で」ばかりなら、条件を書面にできる相手かどうかをもう一度考えてください。
任せられる範囲と、社内に残る作業
フリーランスに頼んでも制作会社に頼んでも、社内から消えない作業があります。ここを「頼めば全部やってくれる」と思ったまま契約すると、公開が数か月遅れることがあります。
| 作業 | 外に任せられる部分 | 社内に必ず残る部分 |
|---|---|---|
| 掲載内容の決定 | 構成案の提案、見出しの整え | 何を載せて何を載せないかの最終判断 |
| 原稿 | 取材をもとにした執筆(別途費用) | 事実確認、料金や実績の数字の確定 |
| 写真 | 撮影、レタッチ(別途費用) | 撮影日の調整、写る人への許諾取り |
| デザインと実装 | ほぼ全部 | 確認と修正指示 |
| 法令・表現のチェック | 一般的な注意点の助言 | 業種ごとの規制への適合判断 |
| 公開後の更新 | 作業の代行(保守契約の範囲内) | 更新するネタを決める人 |
| 問い合わせ対応 | フォームの設置と通知設定 | 届いたメールに返信する担当 |
特に見落とされるのが最下段です。フォームを付けただけでは問い合わせは処理されません。誰が何分以内に返信するかを決めていない会社は多く、その状態だと問い合わせが増えても取りこぼします。返信の型はホームページの問い合わせ返信メール例文|時間と書き方の型にまとめています。
更新するネタを決める役割も社内に残ります。ここを空席にすると、公開から半年で更新が止まります。
この章の結論。発注前に、上の表の右列に担当者名を書き込んでください。名前が埋まらない行があるなら、その作業を含む見積を取り直すか、公開時期を後ろにずらす判断が要ります。
フリーランス依頼でつまずく5つの場面
どの発注先でも起きる一般的な失敗ではなく、個人に依頼したときに実際に起きる場面を挙げます。
サーバーとドメインが制作者名義のまま連絡が途絶える
起きる状況。制作者が「サーバーもこちらで用意します」と言い、月額を制作費に含めて請求している場合に起きます。発注側は管理画面を一度も見ないまま数年が経ちます。
どうなるか。制作者と連絡が取れなくなった時点で、サイトの中身にもドメインにも触れなくなります。ドメインの更新手続きが止まったあと、サイトやメールがいつまで使えるか、どの時点で第三者に再登録され得るかは、ドメインの種類や登録業者によって扱いが異なるため、契約している登録業者の案内で確認してください。
防ぎ方。ステップ1のとおり、契約名義を自社にします。すでに任せている場合は、いまサーバー会社の管理画面にログインできるかを今日確認してください。ログインできないなら、それが最優先の課題です。
平日日中の障害対応を期待していたが、相手は副業だった
起きる状況。制作中のやり取りが夜と週末中心でも、制作は進むので問題が表面化しません。問題は公開後に起きます。
どうなるか。平日の朝にサイトが表示されなくなり、返信が来るのがその日の22時になります。予約や問い合わせが入る業種では、その間の機会損失がそのまま出ます。
防ぎ方。ステップ5の質問で稼働時間帯を先に聞きます。そのうえで、緊急時にサーバー会社のサポートへ自社から直接連絡できるよう、契約名義とログイン情報を自社に置いておきます。これだけで、復旧できる範囲が大きく広がります。
安さの正体が「原稿と写真は支給前提」だった
起きる状況。他社より数十万円安い見積が出て、内訳を確認せずに発注した場合です。見積書には「デザイン」「コーディング」しか行がありません。
どうなるか。着手後に「原稿をください」と言われ、社内で書ける人がおらず止まります。あとから原稿と撮影を追加すると、結局は他社と同じ金額になり、しかも公開が数か月遅れることがあります。
防ぎ方。見積を受け取ったら、前章の5項目のうち書かれていない行に印を付け、「この作業はどちらが行いますか」と1問ずつ聞きます。金額の交渉より先に、範囲の確認です。
ポートフォリオが実在サイトでなく、運用実績が読めない
起きる状況。AI生成ツールやテンプレートで作った見本を実績として並べているケースが増えています。画面は美しく、判断材料としては弱いのが特徴です。
どうなるか。実際に発注してから、公開作業やサーバー移行、既存ページからの転送設定といった、見た目に出ない工程で手が止まります。
防ぎ方。実績を見るときは、画像ではなく公開中のURLを3件出してもらってください。そのうえで、公開から何年経っているか、いま誰が更新しているかを聞きます。運用が続いているサイトを出せる人は、公開後の工程も経験しています。なお、公開中かどうかと最終更新の見方はホームページの更新日を調べる方法で確認できます。
保守なしで契約し、WordPressの更新が止まる
起きる状況。「更新は自社でやります」と決めたものの、本体とプラグインの更新作業まで含まれているとは思っていなかった場合に起きます。
どうなるか。本体やプラグインの更新が止まったまま時間が経つと、修正済みの版が出ていても、その修正が反映されないサイトを使い続けることになります。改ざんされた場合の復旧費用は、被害の範囲と作業量で大きく変わります。
防ぎ方。保守を頼まない選択をするなら、誰が月に何回ログインして更新を当てるかを決め、バックアップの取得先も社内で持ちます。最低限の設定はWordPress乗っ取り対策|更新と二段階認証を今日から始める手順にまとめています。
この章の結論。5つのうち4つは、契約名義と情報の持ち先を自社に置くだけで影響が小さくなります。相手を信頼するかどうかの問題ではなく、止まったときに自社で動けるかどうかの設計です。
発注してから1年で見えてくること
制作の成否は、公開直後の見た目ではなく、公開後1年の動きで判断できます。うまくいっている会社に共通しているのは、更新が続いていることと、問い合わせの経路を記録していることの2点です。
| 時期 | 確認すること | 止まっているときの手当て |
|---|---|---|
| 公開1か月後 | フォームからのテスト送信が届くか。迷惑メール扱いになっていないか | 送信元の設定を見直す。届かない原因の切り分けを制作者に依頼 |
| 3か月後 | 検索結果に自社名で出るか。主要ページが検索結果に出てくるか | 出てこないページを一覧にして、原因の確認を制作者に依頼 |
| 6か月後 | お知らせ・実績の更新が続いているか。最終更新から何日空いたか | 更新担当と月の本数を決め直す |
| 12か月後 | 問い合わせのうち、ホームページ経由が何件あったか | 問い合わせ時に「何を見たか」を聞く運用を始める |
12か月後の数字は、業種と地域で大きく変わるため一律の目安は出せません。かわりに、社内で判断できる計算の仕方を書きます。
使う式は「ホームページ経由の問い合わせ件数 × 成約率 × 1件あたりの粗利」です。
仮に、次の条件だとします。
- ホームページ経由の問い合わせ:月3件
- 成約率:3割(0.3)
- 1件あたりの粗利:15万円
この場合、3件 × 0.3 = 0.9件が成約し、0.9件 × 15万円 = 13.5万円が月の粗利になります。この式に自社の実数を入れれば、制作費と保守費が何か月で回収できるかが出ます。数字が出せないなら、まず問い合わせの経路を記録するところからです。
外部の支援を使う選択肢もあります。相談先は自治体ごとに窓口が分かれているので、次の順で当たると早いです。
- 市区町村の中小企業支援窓口:お住まいの市区町村の公式サイトで、商工・経営支援の担当課に事業者向けの相談メニューがあるかを確認します
- 県の相談窓口:都道府県が設置する中小企業向けの経営相談窓口や、商工会議所・商工会でも相談を受け付けています
- 補助金の募集情報:デジタル化・IT導入への補助は自治体ごとに用意されていることがあります。要件と募集期間は年度ごとに変わるため、金額や締切は必ずお住まいの自治体の最新の募集要項でご確認ください
この章の結論。回収できたかどうかを言えるようにするには、問い合わせ時に経路を1問聞く運用を公開日から始めるのが最短です。1年経ってから遡って調べることはできません。
見積書に出てこない、発注側の負担
ここからは、制作を頼む側から見えにくい話を率直に書きます。相見積もりを取るときに、そのまま効いてきます。
同じ条件を渡さないと、見積は比較できません。各社に口頭で「ホームページを作りたい」と伝えると、A社は10ページで原稿込み、B社は6ページで支給前提、といった別々の前提で返ってきます。比べたいなら、次の4つを書いた1枚のシートを全社に同じ内容で渡してください。
- ページ構成の案
- 必要な機能
- 原稿と写真をどちらが用意するか
- 公開希望日
この1枚があるだけで、見積の差が「金額の差」ではなく「範囲の差」として読めるようになります。
対面で会える近さの価値は、最初の1〜2か月に集中します。福岡市内・近郊であれば会いに来てもらえますが、実際に対面が効くのは方向性を決めるヒアリングと、デザイン初稿の確認あたりまでです。それ以降はテキストでのやり取りが中心になります。「近いから安心」だけで選ぶと、対応時間帯や体制の確認が甘くなりがちです。
紹介経由の依頼は、条件を詰めにくくなります。知人からの紹介でフリーランスに頼む場合、契約書を交わしたい、名義を自社にしたい、といった話を切り出しづらくなります。ここは割り切って、紹介してくれた方にも「社内規定で確認事項があるので」と先に伝えておくと進めやすくなります。条件を明確にすることは、制作者にとっても後半の手戻りが減るので、実は双方に利があります。
値引き交渉の結果は、品質ではなく時間に出ます。金額を下げてもらうと、削られるのは打ち合わせ回数と検討の時間です。デザインの案が1案だけになり、文章を練る時間が減ります。予算を抑えたいなら、金額を削るのではなく範囲を削ってください。たとえば採用ページは今回作らない、実績紹介は3件だけで始める、という決め方です。
なお、AIツールで自社制作する道も選択肢に入ります。判断軸と限界はAIホームページ作成5ステップ|ツール選びとプロンプト例で詳しく扱っているので、内製を検討している方はそちらをご覧ください。
この章の結論。比較する前に条件シートを1枚作ること、予算調整は金額ではなく範囲で行うこと。この2つで、発注後にもめる要因の大半が消えます。
よくある質問
制作会社に頼んだのに、実際はフリーランスが作っていることはありますか
あります。制作会社が外部の個人に実装を委託する形は一般的です。問題は誰が作るかではなく、その人が抜けたときに引き継げるかどうかです。「実装は社内ですか、外部の方ですか」と聞いて構いません。外部でも、進行管理と引き継ぎを会社が持つなら実務上の心配は小さくなります。
途中で連絡が取れなくなったら、作りかけのサイトはどうなりますか
サーバーとドメインが自社名義なら、その時点までのデータは残るので別の制作者に引き継げます。制作者名義だと、データごと触れなくなります。着手金を払う前に名義を自社にしておくことが、この場面での唯一の保険です。
福岡市内で対面できる人でないと依頼は難しいですか
対面が効くのは、最初のヒアリングとデザイン初稿の確認あたりまでです。それ以降はオンラインで足ります。ただし、店内や工場の撮影が必要な案件は現地に来られる相手のほうが早く進みます。撮影の有無で判断してください。
個人に依頼するとき、契約書は必ず必要ですか
金額の大小にかかわらず交わすことをおすすめします。特に決めておきたいのは、修正の範囲、納品物の内容、制作物の著作権の扱いの3つです。相手が書式を持っていない場合もあるので、自社側で用意して提示するとスムーズに進みます。
公開後に別の会社へ引き継ぐことはできますか
WordPressのように広く使われているCMSで作られていれば、多くの場合は引き継げます。難しくなるのは、制作者独自の仕組みで作られている場合です。有料テーマや有料プラグインを使う場合は、ライセンスの契約者名義と、移管や再利用の可否が製品の規約でどう定められているかを、契約時にあわせて確認しておいてください。
今日からできる最初の一歩
まず、自社のドメインの更新通知メールが誰宛てに届いているかを5分で確認してください。自社のアドレスに届いていなければ、名義が制作者側になっている可能性が高く、そこが最初に手を付ける場所です。発注先を決める前に金額の妥当性を見ておきたい方は、ホームページ制作会社の選び方|費用相場と失敗しない判断軸もあわせてご覧ください。
ここまで読んで、見積の範囲がそろっているか自社だけでは判断しづらいと感じた方は、いまお持ちの見積書を見せていただくところからで大丈夫です。見積の見方から相談できるホームページ制作として、何が含まれていて何が社内に残るのかを一緒に洗い出します。まずは今の状況をお聞かせください。
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